JP4626553B2 - 発進装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の車輌にあって、エンジンと変速機構との間に配設される発進装置の制御装置に係り、詳しくは、発進時にクラッチを係合して変速機構に動力伝達を行うと共に、流体伝動装置によっても変速機構に動力伝達を行う発進装置の制御装置に関する。
従来、例えば自動変速機を搭載すると共に内燃エンジンを駆動源とする車輌にあっては、発進時において駆動車輪の回転が停止状態でかつエンジンが回転状態であるため、それらの差回転を吸収しつつ駆動力を伝達する発進装置が必要である。このような発進装置としては、トルクコンバータ等の流体伝動装置を用いるものが一般的である。
しかしながら、トルクコンバータ等の流体伝動装置は、その設計により伝達性能が決まってしまい、即ち設計段階において、例えば高いスロットル開度に合せて最適に設定すると低いスロットル開度での発進時に最適な伝達状態とならず、反対に低いスロットル開度に合せて最適に設定すると高いスロットル開度での発進時に最適な伝達状態とならず、また、中程度のスロットル開度に合せて最適に設定しても低いスロットル開度や高いスロットル開度での発進時に最適な伝達状態とはならない。つまり、流体伝動装置を発進装置として用いると、設計段階で設定されたスロットル開度以外でより良い発進が難しく、ドライバビリティとして欠ける虞がある。
このため、近年、発進装置として、車輌の発進時にクラッチ(以下、「発進クラッチ」という)の係合状態を制御することでエンジントルクを伝達するトルク容量を制御しつつ、車輌の発進を可能にするものが提案されている(特許文献1参照)。このものは、車輌の運転状態、特にアクセル開度(スロットル開度)に応じて発進装置(発進クラッチ)が伝達するトルクの目標値を設定すると共に、該発進装置(発進クラッチ)が実際に伝達しているトルク(以下、「実伝達トルク」という)を検出し、実伝達トルクが目標値に追従するように発進クラッチの係合油圧のフィードバック制御を行うことで、どのようなスロットル開度にあっても最適な車輌の発進が可能となるように図られている。
特開2001−107992号公報
ところで、上記発進クラッチを制御して車輌の発進を行うものは、油圧により該発進クラッチの係合状態を制御するため、例えばドライバがアクセルを踏んでから発進クラッチが係合開始されるまでタイムラグが生じてしまい、特に寒冷地等にあって油温が低い場合には顕著なタイムラグが生じてしまい、エンジントルクが駆動車輪に伝達されずにドライバに違和感を与えてしまうという問題がある。そこで、発進クラッチの動力伝達経路と並列に補助的な流体伝動装置を設け、上述のようなドライバがアクセルを踏んでから発進クラッチが係合開始されるまでの間を、該流体伝動装置の動力伝達により補うようにすることが考えられる。
しかしながら、発進クラッチと並列に流体伝動装置を設けることは、常に流体伝動装置がトルクを伝達することになるので、上述のように発進装置が伝達している実伝達トルクが目標値に追従するようにフェードバック制御を行っても、該流体伝動装置の伝達トルクが外乱として作用してしまうため、追従性が悪くなってしまうという問題がある。このため、発進装置が目標通りに機能せずに最適な車輌の発進ができなかったり、エンジンに対する負荷が目標通りにならずにエンジン回転数が適宜に上昇しなかったりする虞があり、ドライバビリティとして欠いてしまう虞がある。
そこで本発明は、発進クラッチと並列に流体伝動装置を有して、上記発進クラッチが係合開始されるまでの間における動力伝達を補うことが可能となるものでありながら、発進装置の制御における目標値の追従性の向上を可能にすることで、ドライバビリティの向上を図ることが可能な発進装置の制御装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図10参照)、エンジン(2)の出力軸に接続される入力部材(11)と、変速機構(60)の入力軸(12)に接続される出力部材(33)と、該入力部材(11)と該出力部材(33)との間に介在するクラッチ(C)と、を有する発進装置(10)であって、車輌の発進時に該クラッチ(C)の係合状態を制御する係合制御手段(101)を備えた発進装置の制御装置(1)において、
前記発進装置(10)は、前記入力部材(11)と前記出力部材(33)との間に介在し、前記入力部材(11)に接続されたポンプインペラ(42)と前記出力部材(33)に接続されたタービンランナ(47)とを備える流体伝動装置(40)を有し、
前記発進装置(10)は、前記入力部材(11)と前記出力部材(33)とを接続する伝達経路として並列となる形で前記クラッチ(C)と前記流体伝動装置(40)とを備え、
アクセル開度(θd)を検出するアクセル開度検出手段(90)と、
前記アクセル開度検出手段(90)の検出結果に基づき、発進時に前記出力部材(33)より出力される出力トルク(Tout)に対する出力トルク目標値(Toutdm)を設定する目標値設定手段(110)と、
前記流体伝動装置(40)の前記ポンプインペラ(42)の回転数(Np)と前記タービンランナ(47)の回転数(Nt)との速度比に応じて予め設定された該流体伝動装置(40)に作用するトルク比及び容量係数が記録された伝達性能記録手段(135)と、
前記流体伝動装置(40)の前記ポンプインペラ(42)の回転数(Np)と前記タービンランナ(47)の回転数(Nt)とを検出する回転状態検出手段(134)と、
前記回転状態検出手段(134)の検出結果に基づいて前記伝達性能記録手段(135)の記録を参照し、前記流体伝動装置(40)に作用している第1伝達トルク(Tt,Tp)を算出する流体装置作用トルク算出手段(130)と、
前記目標値設定手段(110)により設定された前記出力トルク目標値(Toutdm)と、前記流体装置作用トルク算出手段(130)により算出された前記第1伝達トルク(Tt,Tp)と、に基づき、前記クラッチ(C)が伝達すべき第2伝達トルク(Tcf)を算出するクラッチ伝達トルク算出手段(140)と、を備え、
前記係合制御手段(101)は、発進時にあって、前記クラッチ(C)を、前記クラッチ伝達トルク算出手段(140)により算出された前記第2伝達トルク(Tcf)が伝達される係合状態に制御する、
ことを特徴とする発進装置の制御装置(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1乃至図6参照)、前記目標値設定手段(110)は、前記アクセル開度検出手段(90)の検出結果に基づき最終出力トルク目標値(Toutdf)を設定する最終トルク目標値設定手段(113)と、所定時間後に前記最終出力トルク目標値(Toutdf)となるように過渡出力トルク目標値(Toutdm)を算出して設定する過渡トルク目標値設定手段(114)と、を有し、
前記クラッチ伝達トルク算出手段(140)は、前記過渡トルク目標値設定手段(114)により設定された前記過渡出力トルク目標値(Toutdm)から、前記流体装置作用トルク算出手段(130)により算出された前記第1伝達トルク(Tt)を減算して、前記第2伝達トルク(Tcf)を算出してなる、
請求項記載の発進装置の制御装置(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図1乃至図6)、前記流体装置作用トルク算出手段(130)は、前記第1伝達トルクとして前記タービンランナ(47)より前記出力部材(33)に出力するタービントルク(Tt)を算出するタービントルク算出手段(131)を有してなる、
請求項記載の発進装置の制御装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、発進装置は、入力部材と出力部材との間に介在する流体伝動装置を有しており、目標値設定手段がアクセル開度検出手段の検出結果に基づき発進時に出力部材より出力される出力トルクに対する出力トルク目標値を設定し、流体装置作用トルク算出手段が、回転状態検出手段の検出結果に基づいて伝達性能記録手段の記録を参照して流体伝動装置に作用している第1伝達トルクを算出し、クラッチ伝達トルク算出手段が、目標値設定手段により設定された出力トルク目標値と流体装置作用トルク算出手段により算出された第1伝達トルクとに基づき、クラッチが伝達すべき第2伝達トルクを算出し、係合制御手段が、発進時にあって、クラッチをクラッチ伝達トルク算出手段により算出された第2伝達トルクが伝達される係合状態に制御するので、つまり流体伝動装置に作用している第1伝達トルクをフィードフォワード成分として用いることができ、出力トルク目標値に対する制御の追従性を向上することができる。これにより、発進装置から変速機構に出力するトルクを略々目標通りにして、最適な車輌の発進ができ、ドライバビリティの向上を図ることができる。
請求項に係る本発明によると、最終トルク目標値設定手段が、アクセル開度検出手段の検出結果に基づき最終出力トルク目標値を設定し、過渡トルク目標値設定手段が所定時間後に最終出力トルク目標値となるように過渡出力トルク目標値を算出して設定し、クラッチ伝達トルク算出手段が、過渡出力トルク目標値から流体装置作用トルク算出手段により算出された第1伝達トルクを減算して第2伝達トルクを算出するので、発進装置から変速機構に出力するトルクに対して、滑らかな目標値に設定することができると共に、その出力トルクを略々目標値通りに滑らかに上昇させることができ、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
請求項に係る本発明によると、タービントルク算出手段が、フィードフォワード成分である第1伝達トルクとしてタービンランナより出力部材に出力するタービントルクを算出するので、例えば流体伝動装置におけるトルク増幅効果等を加味して、正確にフィードフォワード成分を算出することができる。それにより、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図10に沿って説明する。
まず、本発明に係る発進装置の制御装置1を適用し得る発進装置10について図1及び図2を参照しつつ説明する。なお、図1に示す発進装置10においては、説明の便宜上、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)タイプの車輌において前後方向に搭載されたものとして、図中右方側を「前方側」、左方側を「後方側」というが、勿論これに限らず、例えばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプの車輌のように左右方向に搭載されるものであっても構わず、つまり搭載される車輌の駆動方式を限定するものではない。
発進装置10は、例えば変速機構(T/M)60及び油圧制御装置70と共に自動変速機(A/T)3を構成するものであって(図2参照)、図1に示すように、大まかにエンジン2(図2参照)の出力軸(クランク軸)に接続される入力部材11と、変速機構60(図2参照)の入力軸12に接続される出力部材(以下、「クラッチドラム」ともいう)33とを備えており、ハウジング13内にあって、それら入力部材11と出力部材33とを接続する伝達系路として並列となる形で、ダンパ部20及び発進クラッチCと、トルクコンバータ40とを備えている。
入力部材11は、前方側の略中心部分に、エンジン2の出力軸に嵌合するセンターピース11aと、上記ハウジング13の前方部分を形成し、該センターピース11aが固着されたフロントカバー11bとを有している。また、該フロントカバー11bの前方外周側には、エンジン出力軸に形成されたフレキシブルプレート(不図示)と接続されるロックピン11cが固着されていると共に、該フロントカバー11bの外周側には図示を省略したエンジンスターターに噛合するリングギヤ11dが固着されている。
該フロントカバー11bの背面側には、上述のダンパ部20が配設されている。該ダンパ部20は、連結プレート21と、2枚のドリブンプレート22,23と、ドライブプレート24と、ダンパ25及びダンパ26とを備えて構成されている。連結プレート21は、略環状に形成されており、上記フロントカバー11bの背面に固着されていると共に、ドライブプレート24の外周側にスプライン嵌合して、つまり入力部材11(エンジン2の出力軸)とドライブプレート24とを回転方向に連結している。該ドライブプレート24は、締結ピン27により一体的に締結されたドリブンプレート22,23に挟持されており、それら両プレートの異なる径の部分に形成された長穴形状の収納空間にコイルスプリングからなるダンパ25及びダンパ26が配設されている。そして、ドリブンプレート22の内周後方側には、後述の発進クラッチCの摩擦板31にスプライン係合するハブ部材32が固着されている。
上記発進クラッチCは、大まかに、外摩擦板31a及び内摩擦板31bからなる摩擦板31と、供給される係合圧に基づき該摩擦板31を押圧する油圧サーボ30とで構成されている。該摩擦板31の内摩擦板31bは、上記ハブ部材32にスプライン係合しており、ダンパ部20のドリブンプレート22の回転が伝達されるように構成されている。
上記油圧サーボ30は、クラッチドラム33と、ピストン部材35と、それらの間に形成された油室36とを有して構成されている。クラッチドラム33は、外周側のドラム部33aと、上記油室36のシリンダを形成するシリンダ部33bと、内周側にあって中空スリーブ状に形成されたスリーブ部33cとで構成されている。該クラッチドラム33のドラム部33aは、先端部分の内周側が上記摩擦板31の外摩擦板31aにスプライン係合しており、先端外周部には、詳しくは後述するトルクコンバータ40のタービンカバー48が固着されている。また、スリーブ部33cは、シリンダ部33bを介してドラム部33aと一体的に形成されていると共に、内周部にスプライン33sが形成されており、上記変速機構60の入力軸12の先端部に形成されたスプライン12sにスプライン係合し、つまり該クラッチドラム33と変速機構60の入力軸12とは回転方向に接続されている。
なお、入力軸12は、後述のステータシャフト46にブッシュ52を介して回転自在に支持されていると共に、先端部とクラッチドラム33のスリーブ部33c及びフロントカバー11bとの間にワッシャ53,54が介在されて、互いの軸芯位置が精度良く支持されている。
一方、上記トルクコンバータ40は、大まかに、ポンプインペラ42と、該ポンプインペラ42に対抗配置されたタービンランナ47と、それらの間に配置され、ワンウェイクラッチ45に接続されたステータ43とを有しており、内部にオイルが満たされて油密状となるように構成されている。ポンプインペラ42は、上記入力部材11のフロントカバー11bに固着されたポンプカバー41内に一体的に配設されており、つまり入力部材11(エンジン2の出力軸)と一体に回転するように構成されている。また、該ポンプカバー41は、内周側に支持カバー49が固着されており、該支持カバー49が後述のワンウェイクラッチ45を内包すると共に、その後端側が不図示のボールベアリング等を介して変速機構60のミッションケース(不図示)に回転自在に支持されている。
タービンランナ47は、タービンカバー48内に一体的に配設されており、上述のようにタービンカバー48がクラッチドラム33に固着されて、つまり変速機構60の入力軸12に対して接続されている。また、ワンウェイクラッチ45は、アウターレース45aとインナーレース45cとそれらの間に介在し、インナーレース45cに対してアウターレース45aの回転を一方向のみに規制するスプラグ機構45bとからなり、上記ステータ43が、フランジ状部材44を介して該アウターレース45aに接続されている。また一方のインナーレース45cは、後方側が変速機構60のケース(不図示)に固定されたステータシャフト46にスプライン係合して回転方向に対して固定されている。なお、ワンウェイクラッチ45は、上記支持カバー49との間に介在されたスラストベアリング51により回転自在に支持され、かつスラスト方向に対して位置決め支持されている。
ステータ43は、ポンプインペラ42とタービンランナ47との速度差が大きい状態にあってワンウェイクラッチ45により回転が固定され、ポンプインペラ42の回転により前方側に送られたオイルの流れを受け止めつつ流れ方向を換えてタービンランナ47に送り、該タービンランナ47により大きなトルクを伝達する(トルク増大効果)。また、ポンプインペラ42とタービンランナ47との速度差が小さくなると、ワンウェイクラッチ45によりステータ43の回転固定が自動的に解除され、ポンプインペラ42より送られたオイルの流れを阻害することなく略々その方向のままタービンランナ47に送り、ポンプインペラ42とタービンランナ47とが共に連れ回る状態にする。
以上のような発進装置10において、入力軸12の中心部分には、自動変速機3の油圧制御装置70に接続された油路a1が形成されており、該油路a1に所定圧のオイルが供給されてくる。該油路a1から入力軸12の先端部分に供給されたオイルは、クラッチドラム33とフロントカバー11bとの間を通ってハウジング13の内部空間13aが油密状になるように供給される。即ち、クラッチドラム33とフロントカバー11bとの間から外周側に向けてオイルが供給され、ダンパ部20を潤滑すると共に、クラッチCの摩擦板31の部分を通ってトルクコンバータ40の内部に供給される。また、ハウジング13の内部空間13aにおいて余ったオイルは、ポンプカバー41とステータ43を支持するフランジ状部材44との間を通って、ワンウェイクラッチ45を潤滑すると共に、支持カバー49とステータシャフト46との間に形成された油路a4を通って排出され、更に変速機構60内を通って、上記油圧制御装置70の下方に設けられたオイルパンに導かれる。
また、ステータシャフト46と入力軸12との間には、詳しくは後述するクラッチ油圧指令手段102の指令に基づき油圧制御装置70から調圧出力されるクラッチCの係合圧が供給される油路a2が形成されており、該油路a2は、ステータシャフト46に形成された溝部46a及びスプライン33s,12sを介してクラッチドラム33に形成された油路a3に接続されて、油圧サーボ30の油室36に接続されている。即ち、クラッチ油圧指令手段102の指令に基づくクラッチCの係合圧が油室36に供給され、それによってピストン部材35が前方側に押圧駆動され、摩擦板31を押圧係合する。
以上説明した発進装置10において、入力部材11にエンジン2から駆動力(回転)が伝達されると、フロントカバー11bがエンジン2の出力軸と一体的に回転すると共に、ダンパ部20とポンプインペラ42とも一体的に回転する。すると、トルクコンバータ40において、ポンプインペラ42により送られるオイル流れに基づきタービンランナ47に徐々に駆動力が伝達され、タービンカバー48を介してクラッチドラム33に駆動力を伝達し、例えばフットブレーキ等の負荷が駆動車輪から無くなると、変速機構60を介して入力軸12の負荷が軽減され、タービンランナ47、タービンカバー48、クラッチドラム33、入力軸12が一体的に回転駆動し、変速機構60を介して駆動車輪が回転駆動される。
一方、油圧サーボ30の油室36に係合圧が供給されると、ピストン部材35が摩擦板31を徐々に押圧し、該摩擦板31がスリップしつつ徐々に係合され、つまりクラッチCが徐々に係合していく。すると、フロントカバー11bと共に回転しているダンパ部20と、クラッチドラム33との駆動伝達が徐々に増し、ドリブンプレート22,23とドライブプレート24との間のダンパ25,26によりトルク変動を吸収しつつ、クラッチドラム33に駆動力を伝達し、上記トルクコンバータ40の駆動伝達と合成される形で入力軸12に駆動力を伝達する。そして、更に係合圧が強くされ、クラッチCが完全に係合した状態となると、入力部材11とクラッチドラム33とが略々一体状態となり、つまりトルクコンバータ40の駆動伝達に拘らず、エンジン2の駆動力が変速機構60の入力軸12に直接的に伝達される。
つづいて、本発明に係る発進装置の制御装置1について図2に沿って説明する。
本発進装置の制御装置1は、図2に示すように、詳しくは後述するエンジン(ENG)2からの信号、自動変速機3からの信号、アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)90からの信号を入力する制御部(ECU)100を備えており、該制御部100には、クラッチ油圧指令手段102を有する係合制御手段101、目標値設定手段110、上昇必要トルク算出手段120、タービントルク算出手段131及びポンプトルク算出手段132を有する流体装置作用トルク算出手段130、エンジントルク検出手段133、回転状態検出手段134、伝達性能データテーブル(伝達性能記録手段)135、クラッチ伝達トルク算出手段140、が備えられている。また、上記目標値設定手段110は、目標値モード選定手段111、出力トルク目標値設定手段112、エンジン回転数目標値設定手段115を有しており、該出力トルク目標値設定手段112には最終トルク目標値設定手段113及び過渡トルク目標値設定手段114が、該エンジン回転数目標値設定手段115には最終回転数目標値設定手段116及び過渡回転数目標値設定手段117が、それぞれ備えられている。
ついで、本発進装置の制御装置1の制御について図2乃至図10に沿って説明する。本発進装置の制御装置1には、目標値モード選定手段111が備えられており、該目標値モード選定手段111が、例えばエンジン2の出力性能や発進時のアクセル開度、或いは搭載される車輌の種類に対応した設定等に応じて、発進時に出力トルクを目標通りに制御して駆動車輪に伝達することを重視したモード(以下、このモードが選択された際の制御を「出力トルク制御」という)と、発進時にエンジン回転数の上昇を目標通りに制御してエンジンのレスポンスを重視したモード(以下、このモードが選択された際の制御を「エンジン回転数制御」という)とを選定する。
まず、出力トルク制御が選定された場合について図3乃至図6に沿って説明する。出力トルク制御は、図3に示すように、例えばイグニッションがONされ、エンジン2がONされると、制御が開始され(S11)、不図示の運転席のシフトレバーの操作に基づきシフトレンジが走行レンジ(DレンジやRレンジ)であるか否かを判定する(S12)。シフトレンジが走行レンジでない場合(PレンジやNレンジが選択されている場合)は(S12のNo)、そのままステップS18に進んでリターンし、走行レンジにされるまで待機する。
不図示のシフトレバーにより走行レンジが選択されると(S12のYes)、ステップS13に進んで、ブレーキがONであるかOFFであるかを判定し、ブレーキがONの場合(ブレーキペダルが踏まれている場合)は(S13のNo)、そのままステップS18に進んでリターンし、ブレーキがOFFされるまで待機する。そして、ブレーキがOFFされ、即ちブレーキ操作なしになると(S13のYes)、ステップS14に進み、目標値設定手段110の出力トルク目標値設定手段112による目標値の設定が開始される。
このステップS14においては、まず、最終トルク目標値設定手段113が(図2参照)、図4に示すように、アクセル開度センサ90により検出されたアクセル開度θdに基づくスロットル開度θと、自動変速機3から入力される信号に基づくギヤ段gearとに応じて(B11)、例えは不図示のマップを参照する等して、車輌の発進が終わる際(つまり通常走行が開始される際)に変速機構60の入力軸12に発進装置10が出力(伝達)すべき最終出力トルク目標値Toutdf(図5(a)参照)を設定する(B12)。
ついでステップS15に進み、過渡トルク目標値設定手段114が、図4に示すように、所定時間後に最終出力トルク目標値Toutdfとなるような過渡的に滑らかな過渡出力トルク目標値Toutdmを算出して設定する(B13)。詳細には、過渡トルク目標値設定手段114は、図5(a)に示す破線のように最終トルク目標値設定手段113によりスロットル開度θ及びギヤ段gearに基づき最終出力トルク目標値Toutdfが設定されたことに応じて、演算開始から時点tまでの間を図5(b)に示すように、最終出力トルク目標値Toutdfと開始時のトルクTとを入力とした1次遅れの演算を行い(sは演算子)、時点tまでにトルクTとなる線形関数を演算し、つづいて時点tから時点tの間を図5(c)に示すように、最終出力トルク目標値Toutdfと時点tのトルクTとを入力とした1次遅れの演算を行い、時点tまでにトルクTとなる線形関数を演算し、つづけて最終出力トルク目標値Toutdfと時点tのトルクTとを入力とした1次遅れの演算を行い、時点tまでにトルクTとなる線形関数を演算し、・・・のように演算することで上記過渡出力トルク目標値Toutdmを算出して設定する。
このように過渡出力トルク目標値Toutdmを設定すると、ステップS16に進み、上記発進クラッチCが伝達すべき目標クラッチトルク(第2伝達トルク)Tcfの算出を開始する。すると、まず、回転状態検出手段134がトルクコンバータ40における回転状態、つまりポンプインペラ42の回転数(以下、「ポンプ回転数」という)Npと、タービンランナ47の回転数(以下、「タービン回転数」という)Ntとを検出する。該ポンプ回転数Npは、エンジン2の回転数と同回転であるので、エンジン2より出力されたエンジン回転数Neの信号から検出し、タービン回転数Ntは、変速機構60の入力軸12の回転数センサからの回転数信号、或いは変速機構60の出力軸の回転数センサからの回転数信号をギヤ比に基づき算出した回転数によって検出する(図4参照)。
つづいて、図2に示すように、流体装置作用トルク算出手段130のタービントルク算出手段131が、上述のように検出されたポンプ回転数Npとタービン回転数Ntとの速度比に基づき、トルクコンバータ40のトルク伝達性能である容量係数とトルク比が記録されている伝達性能データテーブル135を参照し、参照された容量係数とトルク比、及びポンプ回転数Npから現在トルクコンバータ40が伝達しているトルク、即ちタービンランナ47がポンプインペラ42からの流体伝動に基づき伝動されたトルク(以下、「タービントルク」という)Tt(第1伝達トルク)を演算する(図4のB14)。
即ち、伝達性能データテーブル135には、ポンプインペラ42とタービンランナ47との羽形状(即ち設計)によって決まる固有の容量係数Cとトルク比tとがポンプ回転数Npとタービン回転数Ntとの速度比Np/Ntに応じて記録されており、ポンプインペラ42に伝達されているトルク(以下、「ポンプトルク」という)Tpは容量係数Cとポンプ回転数Npの二乗との乗算(Tp=C×Np)の関係が成り立ち、タービントルクTtはポンプトルクTpとトルク比との乗算(Tt=Tp×t)の関係が成り立つため、トルクコンバータ40の回転状態(ポンプ回転数Np及びタービン回転数Nt)から伝達性能データテーブル135を参照することでタービントルクTtが演算される。
そして、クラッチ伝達トルク算出手段140が、上記過渡トルク目標値設定手段114により設定された過渡出力トルク目標値Toutdmから上記タービントルク算出手段131により算出されたタービントルクTtをフィードフォワード成分として減算し、目標クラッチトルクTctを算出する。
このように目標クラッチトルクTctが算出されると、ステップS17に進み、係合制御手段101がクラッチ油圧指令手段102により油圧制御装置70の不図示のソレノイドバルブに指令する電流値Icの算出を行う。詳細には、まず、油圧制御装置70から現在の発進クラッチCの油圧サーボ30の油室36に供給している係合圧Pcを検出し、該係合圧Pcに基づき発進クラッチCが伝達している実トルクTcrに換算する(図4のB15)。つづいて、上記算出された目標クラッチトルクTctと実トルクTcrとの偏差Eに基づきPID制御(比例動作P、積分動作I、微分動作Dによる制御)して、ソレノイドバルブに出力する電流値Icを演算し(B17)、クラッチ油圧指令手段102により油圧制御装置70のソレノイドバルブに該電流値Icを指令として出力する。つまり、係合制御手段101により、目標クラッチトルクTctに基づく発進クラッチCの伝達トルク容量のフィードバック制御を行う。
以上のように、該発進クラッチCの伝達トルクを制御することで、発進装置10として、つまりトルクコンバータ40と発進クラッチCとの伝達トルクの合計が、過渡出力トルク目標値Toutdm通りに変速機構60の入力軸12に出力されるように制御される。なお、このトルクコンバータ40と発進クラッチCとの伝達トルクの合計にあっては、詳しくは後述するように徐々に発進クラッチCのクラッチトルクTcrが上昇されることに伴って、トルク分担が徐々に発進クラッチC側に移行されていくことになる。
ついで、以上説明した出力トルク制御による車輌の発進時を図6のタイムチャートに沿って説明する。例えばシフトレンジが走行レンジであって、時点t11においてブレーキがOFFされ、アクセルが踏まれてスロットル開度θが大きくなると、最終トルク目標値設定手段113によりスロットル開度θ及びギヤ段gearに基づき最終出力トルク目標値Toutdfが設定され(S14、B12)、過渡トルク目標値設定手段114により該最終出力トルク目標値Toutdfに基づき過渡出力トルク目標値Toutdmが設定される(S15、B13)。
またこの際、入力部材11にエンジン2から駆動力(回転)が伝達され、ポンプインペラ42が回転駆動されることに伴いタービンランナ47が回転駆動されて、タービントルクTtが上昇を開始して、変速機構60にトルク伝達が開始される。このタービントルクTtは、上述したようにタービントルク算出手段131がポンプ回転数Np及びタービン回転数Ntの速度比に基づき伝達性能データテーブル135に記録されている容量係数とトルク比を参照し、参照された容量係数とトルク比、及びポンプ回転数Npから算出する(B14)。そして、クラッチ伝達トルク算出手段140が上記過渡出力トルク目標値Toutdmから該算出されたタービントルクTtをフィードフォワード成分として減算して、目標クラッチトルクTctを算出する(S16)。
つづいて、係合制御手段101のクラッチ油圧指令手段102が、上記目標クラッチトルクTctに基づき油圧制御装置70のソレノイドバルブに電流値として指令出力し(S17)、時点12において発進クラッチCが係合開始される。
その後は、上述の制御を随時繰り返し行うことで(S11〜S18)、タービントルクTtとクラッチトルクTcrとの合計が略々過渡出力トルク目標値Toutdm通りとなるように制御され、つまり発進装置10としての出力トルクToutが略々過渡出力トルク目標値Toutdm通りに制御される。なお、この制御を行う間、係合制御手段101のクラッチ油圧指令手段102は、目標クラッチトルクTctに対し、実クラッチトルクTcrに基づくフィードバック制御を行い(B15,B16,B17)、実クラッチトルクTcrが目標クラッチトルクTctに対して精度良く制御される。
また、時点t12から発進クラッチCの実クラッチトルクTcrが上昇を開始すると、即ち発進クラッチCが伝達するトルクの分担が徐々に増加するので、徐々にトルクコンバータ40が伝達するトルクの分担が発進クラッチCのトルク分担に移行していく。これにより、タービントルクTtは、車輌の発進当初において上昇していくが、発進クラッチCのトルク分担が上回ってトルクコンバータ40のトルク分担が少なくなり、途中から減少することになる。
そして、時点t13であって(制御開始である時点t11から所定時間後)、過渡出力トルク目標値Toutdmが略々最終出力トルク目標値Toutdfとなると、略々トルクコンバータ40のトルク分担が無くなると共に、発進クラッチCが伝達するトルクの殆どをトルク分担する状態となっており、係合圧Pcを上昇して該発進クラッチCを完全な係合状態にして、以上により車輌の発進時における出力トルク制御を完了する。
次に、目標値モード選定手段111によりエンジン回転数制御が選定された場合について図7乃至図10に沿って説明する。エンジン回転数制御は、上述の出力トルク制御と同様に、図7に示すように、例えばイグニッションがONされ、エンジン2がONされると、制御が開始され(S21)、不図示のシフトレバーにより走行レンジが選択されると(S22のYes)、ステップS23に進み、ブレーキがOFFされ、即ちブレーキ操作なしになると(S23のYes)、ステップS24に進み、目標値設定手段110のエンジン回転数目標値設定手段115による目標値の設定が開始される。
このステップS24においては、まず、最終回転数目標値設定手段116が(図2参照)、図8に示すように、アクセル開度センサ90により検出されたアクセル開度θdに基づくスロットル開度θと、自動変速機3から入力される信号に基づくギヤ段gearとに応じて(B21)、例えは不図示のマップを参照する等して、車輌の発進が終わる際(つまり通常走行が開始される際)に到達すべきエンジン回転数である最終エンジン回転数目標値Nedf(図9(a)参照)を設定する(B22)。
ついでステップS25に進み、過渡回転数目標値設定手段117が、図8に示すように、所定時間後に最終エンジン回転数目標値Nedfとなるような過渡的に滑らかな過渡エンジン回転数目標値Nedmを算出して設定する(B23)。詳細には、過渡回転数目標値設定手段117は、図9(a)に示す破線のように最終回転数目標値設定手段116によりスロットル開度θ及びギヤ段gearに基づき最終エンジン回転数目標値Nedfが設定されたことに応じて、演算開始から時点tまでの間を図9(b)に示すように、最終エンジン回転数目標値Nedfと開始時の回転数Nとを入力とした1次遅れの演算を行い(sは演算子)、時点tまでに回転数Nとなる線形関数を演算し、つづいて時点tから時点tの間を図9(c)に示すように、最終エンジン回転数目標値Nedfと時点tの回転数Nとを入力とした1次遅れの演算を行い、時点tまでに回転数Nとなる線形関数を演算し、つづけて最終エンジン回転数目標値Nedfと時点tの回転数Nとを入力とした1次遅れの演算を行い、時点tまでに回転数Nとなる線形関数を演算し、・・・のように演算することで上記過渡エンジン回転数目標値Nedmを算出して設定する。
このように過渡エンジン回転数目標値Nedmを設定すると、ステップS26に進み、上昇必要トルク算出手段120が該過渡エンジン回転数目標値Nedm通りにエンジン回転数Neを上昇するために該エンジン2にとって必要な上昇必要トルクTeupを算出する。詳細には、まず、エンジン2からの回転数信号により現在のエンジン回転数Neを検出し、上記過渡エンジン回転数目標値Nedmとエンジン回転数Neとの偏差に基づきPID制御(比例動作P、積分動作I、微分動作Dによる制御)して、つまり、過渡エンジン回転数目標値Nedmに対するエンジン回転数Neのフィードバック制御を行う(B24)。つづいて、そのフィードバック制御により算出された差分のエンジン回転数値を微分演算して加速度を算出し(B27)、エンジン2のイナーシャ(慣性力)をその回転数の差分によって積分演算することで(B28)、エンジン回転数Neを過渡エンジン回転数目標値Nedm通りに上昇(変化)させるために必要な上昇必要トルクTeupを算出する。
このように上昇必要トルクTeupを設定すると、ステップS27に進み、上記発進クラッチCが伝達すべき目標クラッチトルク(第2伝達トルク)Tcfの算出を開始する。すると、まず、スロットル開度θとエンジン2からのエンジン回転数Neの信号とから例えば不図示のエンジン性能マップを参照することにより(エンジン2からのトルク信号により)エンジントルク検出手段133が現在のエンジントルクTeを検出する(B26)。また、上述したように回転状態検出手段134がポンプ回転数Npと、タービン回転数Ntとを検出し、流体装置作用トルク算出手段130のポンプトルク算出手段132が、上述のように検出されたポンプ回転数Npとタービン回転数Ntとの速度比に基づき上述の伝達性能データテーブル135に記録されている容量係数を参照し、参照された容量係数とポンプ回転数Np(即ちTp=C×Np)からポンプトルクTp(第1伝達トルク)を演算する(B25)。
そして、クラッチ伝達トルク算出手段140が、上記エンジントルク検出手段133により検出されたエンジントルクTeから、ポンプトルク算出手段132により算出されたポンプトルクTpをフィードフォワード成分として減算すると共に、上記過渡エンジン回転数目標値Nedmに基づき上昇必要トルク算出手段120が算出した上昇必要トルクTeupを減算し(図8参照)、目標クラッチトルクTctを算出する。
このように目標クラッチトルクTctが算出されると、ステップS28に進み、クラッチ油圧指令手段102により油圧制御装置70のソレノイドバルブに該目標クラッチトルクTctに応じた電流値Icを指令として出力する。
以上のように、該発進クラッチCの伝達トルクを制御することで、発進装置10として、つまりトルクコンバータ40と発進クラッチCとの伝達トルクの合計が、過渡エンジン回転数目標値Nedmに基づき上昇必要トルクTeupをエンジン2に余力として残す形で、変速機構60の入力軸12に出力されるように制御され、それによってエンジン回転数Neが過渡エンジン回転数目標値Nedm通りに上昇するように制御される。なお、上述した出力トルク制御と同様に、このトルクコンバータ40と発進クラッチCとの伝達トルクの合計にあっては、詳しくは後述するように徐々に発進クラッチCのクラッチトルクTcrが上昇されることに伴って、トルク分担が徐々に発進クラッチC側に移行されていくことになる。
ついで、以上説明したエンジン回転数制御による車輌の発進時を図10のタイムチャートに沿って説明する。例えばシフトレンジが走行レンジであって、時点t21においてブレーキがOFFされ、アクセルが踏まれてスロットル開度θが大きくなると、最終回転数目標値設定手段116によりスロットル開度θ及びギヤ段gearに基づき最終エンジン回転数目標値Nedfが設定され(S24、B22)、過渡回転数目標値設定手段117により該最終エンジン回転数目標値Nedfに基づき過渡エンジン回転数目標値Nedmが設定される(S25、B23)。そして、上昇必要トルク算出手段120により過渡エンジン回転数目標値Nedmと現在のエンジン回転数Neとの差分に基づき必要上昇トルクTeupが算出される(S26、B24,B27,B28)。
またこの際、入力部材11にエンジン2から駆動力(回転)が伝達され、ポンプインペラ42が回転駆動されてポンプトルクTpが上昇を開始して、タービンランナ47を介して変速機構60にトルク伝達が開始される。このポンプトルクTpは、タービントルク算出手段131がポンプ回転数Np及びタービン回転数Ntの速度比に基づき伝達性能データテーブル135に記録されている容量係数を参照し、参照された容量係数とポンプ回転数Npから算出する(B25)。そして、クラッチ伝達トルク算出手段140が、現在のエンジントルクNeより、上記過渡エンジン回転数目標値Nedmから該算出された上昇必要トルクTeupを減算すると共に、ポンプトルクTpをフィードフォワード成分として減算して、目標クラッチトルクTctを算出する(S27)。
そして、係合制御手段101のクラッチ油圧指令手段102が、上記目標クラッチトルクTctに基づき油圧制御装置70のソレノイドバルブに電流値として指令出力し(S28)、時点22において発進クラッチCが係合開始され、実クラッチトルクTcrが発進クラッチCにより伝達される。
その後は、上述の制御を随時繰り返し行うことで(S21〜S29)、ポンプトルクTpとクラッチトルクTcrとの合計が、エンジントルクTeに対して必要上昇トルクTeupを余力として残す形で、変速機構60の入力軸12に伝達され(厳密にはトルクコンバータ40におけるトルク増幅効果を含むトルクが伝達される)、エンジン2において、必要上昇トルクTeupに基づきエンジン回転数Neの上昇が略々過渡エンジン回転数目標値Nedm通りに制御される。なお、この制御を行う間、上昇必要トルク算出手段120は、過渡エンジン回転数目標値Nedmに対し、実際のエンジン回転数Neに基づくフィードバック制御を行い(B24,B27,B28)、エンジン回転数Neが過渡エンジン回転数目標値Nedmに対して精度良く制御される。
また、上述の出力トルク制御と同様に、時点t22から発進クラッチCの実クラッチトルクTcrが上昇を開始すると、徐々にトルクコンバータ40が伝達するトルクの分担が発進クラッチCのトルク分担に移行していき、これにより、ポンプトルクTpは、車輌の発進当初において上昇していくが、発進クラッチCのトルク分担が上回ってトルクコンバータ40のトルク分担が少なくなり、途中から減少することになる。
そして、時点t23であって(制御開始である時点t21から所定時間後)、過渡エンジン回転数目標値Nedmが略々最終エンジン回転数目標値Nedfとなると、略々トルクコンバータ40のトルク分担が無くなると共に、発進クラッチCが伝達するトルクの殆どをトルク分担する状態となっており、係合圧Pcを上昇して該発進クラッチCを完全な係合状態にして、以上により車輌の発進時におけるエンジン回転数制御を完了する。
以上のように本発明に係る発進装置の制御装置1によると、発進装置10に、入力部材11と出力部材(クラッチドラム)33との間に介在するトルクコンバータ40を設け、目標値設定手段110がアクセル開度センサ90の検出結果に基づき過渡出力トルク目標値Toutdm或いは過渡エンジン回転数目標値Nedmを設定し、流体装置作用トルク算出手段130が、回転状態検出手段134の検出結果に基づいて伝達性能データテーブル135の記録を参照してトルクコンバータ40に作用しているタービントルクTt或いはポンプトルクTpを算出し、クラッチ伝達トルク算出手段140が、目標値設定手段110により設定された過渡出力トルク目標値Toutdm或いは過渡エンジン回転数目標値Nedmと流体装置作用トルク算出手段130により算出されたタービントルクTt或いはポンプトルクTpとエンジントルク検出手段133により検出されるエンジントルクTe(エンジン回転数制御の場合のみ)とに基づき、発進クラッチCが伝達すべき目標クラッチトルクTctを算出し、係合制御手段101が、該発進クラッチ10をクラッチ伝達トルク算出手段140により算出された目標クラッチトルクTctが伝達される係合状態に制御するので、つまりトルクコンバータ40に作用しているタービントルクTt或いはポンプトルクTpをフィードフォワード成分として用いることができ、目標値に対する制御の追従性を向上することができる。これにより、発進装置10を略々目標通りに機能させて最適な車輌の発進ができたり、エンジンに対する負荷(つまりエンジン回転数の上昇に必要なトルクTeup)を略々目標通りにしてエンジン回転数Neを適宜に上昇したりすることが可能となり、ドライバビリティの向上を図ることができる。
また、目標値設定手段110が、出力部材33より出力される出力トルクToutに対する目標値を設定することで、発進装置10から変速機構60に出力するトルク、つまりタービントルクTtとクラッチトルクTcrとの合計トルクを略々目標通りにすることができ、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
更に、最終トルク目標値設定手段113が、アクセル開度センサ90の検出結果に基づき最終出力トルク目標値Toutdfを設定し、過渡トルク目標値設定手段114が所定時間後(例えばt13)に最終出力トルク目標値Toutdfとなるように過渡出力トルク目標値Toutdmを算出して設定し、クラッチ伝達トルク算出手段140が、過渡出力トルク目標値Toutdmから流体装置作用トルク算出手段130により算出されたタービントルクTtを減算して目標クラッチトルクTcfを算出するので、発進装置10から変速機構60に出力するトルクに対して、滑らかな目標値に設定することができると共に、その出力トルクを略々目標値通りに滑らかに上昇させることができ、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
また、タービントルク算出手段131が、クラッチ伝達トルク算出手段140が過渡出力トルク目標値Toutdmから減算するフィードフォワード成分としてタービンランナ47より出力部材33に出力するタービントルクTtを算出するので、例えばトルクコンバータ40におけるトルク増幅効果等を加味して、正確にフィードフォワード成分を算出することができる。それにより、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
一方で、目標値設定手段110が、エンジン回転数Neに対する目標値を設定することで、エンジン回転数Neの上昇に必要なトルクTeupを略々目標通りにすることができ、エンジン回転数Neを適宜に上昇したりすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
また、最終回転数目標値設定手段116がアクセル開度センサ90の検出結果に基づき最終エンジン回転数目標値Nedfを設定し、過渡回転数目標値設定手段117が、所定時間後(例えば時点t23)に最終エンジン回転数目標値Nedfとなるように過渡エンジン回転数目標値Nedmを算出して設定し、上昇必要トルク算出手段120が、エンジン回転数Neが過渡エンジン回転数目標値Nedmに上昇するために必要な上昇必要トルクTeupを算出し、クラッチ伝達トルク算出手段140が、エンジントルク検出手段133により検出されたエンジントルクTeから過渡回転数目標値設定手段117により設定された過渡エンジン回転数目標値Nedmに基づく上昇必要トルクTeupと流体装置作用トルク算出手段130により算出されたポンプトルクTpとを減算して目標クラッチトルクTctを算出するので、エンジン回転数Neの上昇に必要な上昇必要トルクTeupを滑らかな目標値に設定することができると共に、その上昇必要トルクTeupを略々目標値通りに滑らかに上昇させることができ、エンジン回転数Neを適宜に上昇したりすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
更に、ポンプトルク算出手段132が、クラッチ伝達トルク算出手段140が過渡エンジン回転数目標値Nedmから減算するフィードフォワード成分としてポンプインペラ42に伝達されるポンプトルクTpを算出するので、正確にフィードフォワード成分を算出することができる。それにより、最適な車輌の発進を可能とすることができて、ドライバビリティの向上を図ることができる。
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態においては、流体伝動装置としてトルクコンバータ40を用いたものを説明したが、これに限らず、例えばフルードカップリング等であってもよく、流体伝動により自動的にトルクがレスポンス良く伝達できるものであれば、どのようなものを用いても構わない。
また、本実施の形態においては、目標値を設定する際に、最終の目標値を設定して、その後過渡的な目標値を設定するものについて説明したが、これに限らず、目標値を一度の演算で1つの目標値だけを設定しても良い。また、この場合は、なるべく過渡的で滑らかな目標値とすることが好ましい。
更に、本実施の形態において、変速機構60について詳細な説明を行わなかったが、特に公知の変速機構であって足り、有段式、無段式(ベルト式、トロイダル式)等、どのような変速機構を用いても構わない。また、無段式の変速機構である場合は、勿論のことであるが、本実施の形態におけるギヤ段gearに換わってギヤ比の値が用いられることになる。
本発明に係る発進装置を示す断面図。 本発明に係る発進装置の制御装置を示すブロック図。 出力トルク制御を示すフローチャート。 出力トルク制御における演算を説明するブロック線図。 過渡出力トルク目標値の演算を示す説明図で、(a)は最終出力トルク目標値と過渡出力トルク目標値との関係を示すタイムチャート、(b)はアクセルONから時点t1までの演算を示すブロック線図、(c)は時点t1から時点t2までの演算を示すブロック線図、(d)は時点t2から時点t3までの演算を示すブロック線図。 出力トルク制御時における各部の状態を示すタイムチャート。 エンジン回転数制御を示すフローチャート。 エンジン回転数制御における演算を説明するブロック線図。 過渡エンジン回転数目標値の演算を示す説明図で、(a)は最終エンジン回転数目標値と過渡エンジン回転数目標値との関係を示すタイムチャート、(b)はアクセルONから時点t1までの演算を示すブロック線図、(c)は時点t1から時点t2までの演算を示すブロック線図、(d)は時点t2から時点t3までの演算を示すブロック線図。 エンジン回転数制御時における各部の状態を示すタイムチャート。
符号の説明
1 発進装置の制御装置
2 エンジン
10 発進装置
11 入力部材
12 変速機構の入力軸
33 出力部材(クラッチドラム)
40 流体伝動装置、トルクコンバータ
42 ポンプインペラ
47 タービンランナ
60 変速機構
90 アクセル開度検出手段(アクセル開度センサ)
101 係合制御手段
110 目標値設定手段
113 最終トルク目標値設定手段
114 過渡トルク目標値設定手段
116 最終回転数目標値設定手段
117 過渡回転数目標値設定手段
120 上昇必要トルク算出手段
130 流体装置作用トルク算出手段
131 タービントルク算出手段
132 ポンプトルク算出手段
133 エンジントルク検出手段
134 回転状態検出手段
135 伝達性能記録手段(伝達性能データテーブル)
140 クラッチ伝達トルク算出手段
C クラッチ(発進クラッチ)
Ne エンジンの出力回転数(エンジン回転数)
Nedf 目標値、最終エンジン回転数目標値
Nedm 目標値、エンジン回転数目標値、過渡エンジン回転数目標値
Np 流体伝動装置の回転状態(ポンプ回転数)
Nt 流体伝動装置の回転状態(タービン回転数)
Te エンジンの出力トルク(エンジントルク)
Teup 上昇必要トルク
Tcf 第2伝達トルク(目標クラッチトルク)
Tout 出力トルク
Toutdf 目標値、最終出力トルク目標値、
Toutdm 目標値、出力トルク目標値、過渡出力トルク目標値
Tt 第1伝達トルク、タービントルク
Tp 第1伝達トルク、ポンプトルク
θd アクセル開度

Claims (3)

  1. エンジンの出力軸に接続される入力部材と、変速機構の入力軸に接続される出力部材と、該入力部材と該出力部材との間に介在するクラッチと、を有する発進装置であって、車輌の発進時に該クラッチの係合状態を制御する係合制御手段を備えた発進装置の制御装置において、
    前記発進装置は、前記入力部材と前記出力部材との間に介在し、前記入力部材に接続されたポンプインペラと前記出力部材に接続されたタービンランナとを備える流体伝動装置を有し、
    前記発進装置は、前記入力部材と前記出力部材とを接続する伝達経路として並列となる形で前記クラッチと前記流体伝動装置とを備え、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
    前記アクセル開度検出手段の検出結果に基づき、発進時に前記出力部材より出力される出力トルクに対する出力トルク目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記流体伝動装置の前記ポンプインペラの回転数と前記タービンランナの回転数との速度比に応じて予め設定された該流体伝動装置に作用するトルク比及び容量係数が記録された伝達性能記録手段と、
    前記流体伝動装置の前記ポンプインペラの回転数と前記タービンランナの回転数とを検出する回転状態検出手段と、
    前記回転状態検出手段の検出結果に基づいて前記伝達性能記録手段の記録を参照し、前記流体伝動装置に作用している第1伝達トルクを算出する流体装置作用トルク算出手段と、
    前記目標値設定手段により設定された前記出力トルク目標値と、前記流体装置作用トルク算出手段により算出された前記第1伝達トルクと、に基づき、前記クラッチが伝達すべき第2伝達トルクを算出するクラッチ伝達トルク算出手段と、を備え、
    前記係合制御手段は、発進時にあって、前記クラッチを、前記クラッチ伝達トルク算出手段により算出された前記第2伝達トルクが伝達される係合状態に制御する、
    ことを特徴とする発進装置の制御装置。
  2. 前記目標値設定手段は、前記アクセル開度検出手段の検出結果に基づき最終出力トルク目標値を設定する最終トルク目標値設定手段と、所定時間後に前記最終出力トルク目標値となるように過渡出力トルク目標値を算出して設定する過渡トルク目標値設定手段と、を有し、
    前記クラッチ伝達トルク算出手段は、前記過渡トルク目標値設定手段により設定された前記過渡出力トルク目標値から、前記流体装置作用トルク算出手段により算出された前記第1伝達トルクを減算して、前記第2伝達トルクを算出してなる、
    請求項記載の発進装置の制御装置。
  3. 前記流体装置作用トルク算出手段は、前記第1伝達トルクとして前記タービンランナより前記出力部材に出力するタービントルクを算出するタービントルク算出手段を有してなる、
    請求項記載の発進装置の制御装置。
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