JP4625099B2 - Mimo無線チャネルのサブチャネルを割当てるためのサブチャネル割当装置 - Google Patents

Mimo無線チャネルのサブチャネルを割当てるためのサブチャネル割当装置 Download PDF

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Description

本発明は、1対多通信の分野に関し、例えば、多入力多出力伝送が使用されるような現在および将来の通信システムのダウンリンクに関する。
1対多通信、例えば、移動通信システムのダウンリンクなどにおいて、送信側は、その到達範囲内の受信側に対して、時間成分、周波数成分、空間成分などのリソースを割当てるという重要なタスクを有する。図5に、基地局510が複数の移動局520〜526にサービス提供する一般の1対多型シナリオを示している。基地局510は、複数のアンテナ530を利用し、移動局520〜526の一部も、1つより多い受信アンテナを利用する。これらのシナリオでは、ダウンリンクにおける、すなわち、基地局510から移動局520〜526に送信するときの総容量を最適化又は最大化することが、基地局又はネットワーク全体のタスクとなる。
伝送方式では、しばしば、図5に示すように、基地局510が完璧なチャネル状態情報(perfect CSI、CSI=channel state information)を有するものと想定する。この想定の下で、ダウンリンクの総容量を最適化する複数のアルゴリズム又は方法が知られている。送信側で各ユーザのチャネルが分かっている場合、複数のユーザに、これらのユーザを空間的に多重化する同じ周波数を介して同時にサービス提供することができる。このためには、送信側と受信側で複数のアンテナが用いられ、これが、周知の多入力多出力(MIMO=multiple-Input-Multiple-Output)システムにつながる。
1つの方法が、いわゆるSESAM(SESAM=Successive Encoding Sub channel Allocation Method、連続符号化サブチャネル割当法)であり、これは、基地局における各ユーザのMIMOチャネル行列の特異値を算出する。特異値が求められると、この方法は、最も強力な主特異値(principal singular value)を有するユーザを選択する。この最も強力な主特異値に対応する、特異値分解から生じる右特異ベクトルが、送信ビームフォーマ重みベクトル(transmit beamformer weighting vector)として使用される。より多くのユーザを空間次元に割当てるために、全ユーザの、全チャネル、あるいはMIMO無線チャネルの行列が、すでに選択されたユーザの空間次元又は右特異ベクトルに対応して変換される必要がある。したがって、全ユーザの全無線チャネルが、選択された送信ビームフォーマのゼロ空間に投影され、これらの最大特異値が、投影されたチャネルに基づいて再度算出される。この場合もやはり、最も強力な主特異値を有するユーザが選択され、空間次元が残らなくなるまでこのシーケンスが繰り返される。
別のシナリオ例を図6に示す。図6には、完璧なCSI知識を有するものと想定され、それを用いて特異値分解を実行することのできる基地局610が示されている。この基地局は、複数の移動局620〜626にサービス提供するのに使用され、これらの移動局の一部は、2つの受信アンテナを使用する。例えば、移動局623は、2つの受信アンテナを利用し、したがって、図6で、移動局623の隣の略図に示すように、2つの有効なSISO(SISO=Single Input Single Output、単入力単出力)チャネルを設けることができる。例えば、移動局又は受信側(Rx=receiver)で特異値分解(SVD=Singular Value Decomposition)を実行することにより、図6の略図に従って、分断された空間次元を獲得することができる。
移動局、例えば、図6の移動局626などが、ただ1つの受信アンテナを利用する場合には、ただ1つの空間次元だけしかサポートされない。さらに、移動局、例えば、図6の移動局624などは、いくつかの受信アンテナを利用し得るが、複数の空間次元はサポートしない。このシナリオでは、基地局610は、移動局624にサービス提供する単一の空間次元を決定するために、やはり、特異値分解を実行することができる。
図7に、SESAMの複雑度解析を示す。左側には円グラフがあり、SVDと無線チャネル行列投影と他のすべての操作の間での複雑度の相対分布がどのように配分されるかが示されている。複雑度の約2/3は、SVDによって引き起こされることが分かる。図7の右側には2つの棒グラフが示されており、1つはSESAMを指し、1つはOFDMA(OFDMA=Orthogonal Frequency Division Multiple Access、直交周波数分割多元接続)を指すものである。OFDMAのグラフは、OFDMAシステムにおける副搬送波割当て方式の複雑度を示すものであり、OFDMAシステムでは、副搬送波が、各副搬送波におけるその最高容量に基づいて割当てられる。すなわち、副搬送波が、この副搬送波上での最高容量を有する空間サブチャネルを利用するユーザに割当てられる。
図7に示す図では、複雑度の尺度が、浮動小数点演算回数(flops=Floating Point Operations)として提示されており、flopsは2つのアルゴリズムについて推定される。SESAMは、flopsで見ると、OFDMAの4倍より多い複雑度を有することが分かる。したがって、SESAMには、それぞれの方法を実行するために、基地局において、例えば、CMOSプロセッサ又はコプロセッサなどに関して、相当な処理能力が必要とされるという問題がある。
例えば、Kユーザのシナリオを考察するとき、サービス提供されるべきユーザの選択には、第1のユーザを選択するために、K回の特異値分解と、全ユーザの各空間次元におけるK回の投影が必要である。K−1回の特異値分解と投影が、その後の信号処理には不要であり、それ以後の信号処理には利用されないため非効率的であるということは、SESAMの不利な点である。
Kユーザと、送信側のMTxアンテナと、第kの受信側のMRx,kアンテナを有するMIMOシステムを考えると、第kのユーザのチャネルは、行列、
Figure 0004625099
によって記述することができ、式中、Cは複素数の集合を示す。このようなシステムには、連続符号化サブチャネル割当法(SESAM)(非特許文献1参照)を適用して、異なるユーザに空間次元と周波数次元を割当てることができる。SESAMは、総容量を最大にするように設計されており、Sato限界によって与えられる理論的境界が密に達成され得ることが示されている(非特許文献2参照)。
このアルゴリズムは、以下のように動作する。まず、各ユーザσk,i,1の主特異値が求められ、σk,i,1で、iは次元指数を表し、指数1は主特異値を表す。目下のところ、i=1である。後で、最大の特異値を有するユーザ、
Figure 0004625099
が、第1の空間ドメインでの送信に選択される。π(i)は符号化順序関数(encoding order function)を表し、よってπ(1)は、次元1で符号化されるユーザを指す。送信ビーム形成ベクトルが、ユーザπ(1)の主特異値に対応する左特異ベクトルν1によって与えられる。第2の次元のユーザを決定するには、まず、後続のユーザがユーザπ(1)に干渉しないように、すべてのチャネルがν1のゼロ空間に投影される。投影されるチャネルHk,2は、行列演算、
k,2=H(I−νν ) (1.1)
によって獲得され、式中、IはMTx×MTx単位行列を表し、チャネル行列の第2の指数は次元指数を構成する。この演算は、ユーザπ(2)がユーザπ(1)に干渉しないことを保証するにすぎないことに留意されたい。ユーザπ(1)からユーザπ(2)への干渉は、ダーティペーパ符号化(Dirty Paper Coding :DPC)によって消去される。次に、ユーザ選択が、投影されたチャネルを用いて行われ、最大の投影特異値を有するユーザが送信に選択される。対応する送信ベクトルν2は、投影チャネル行列Hπ(2),2の主右特異ベクトルである。
プロセスは、引き続き、空間次元が残らなくなるまで、行列Hk,2をν2のゼロ空間にさらに投影し、次の空間次元のユーザを選択する。この手順によって、最大MTxまでのスカラサブチャネルが生成される。サブチャネル上で干渉が発生しないため、最適な電力割当が、各サブチャネルにわたる注水(water filling)法によって決定される。SESAMアルゴリズムは、MIMOチャネルを、前述のように各副搬送波上のスカラサブチャネルに別々に分解し、全搬送波のサブチャネルにわたる注水法を行うことによって、直交周波数分割多重(OFDM)システムに容易に拡大適用することができる。計算量に関しては、SESAMは、MTxK個の主特異値と、MTx個の特異ベクトルを求めることを必要とする。というのは、利用できる空間次元の数が、送信アンテナの数によって制限されるからである。
OFDMシステムでは、これらの数と副搬送波の数Cを掛け合わせる必要がある。冪乗法(非特許文献3参照)が使用されるとき、この計算に必要な浮動小数点演算回数(flops)は、
Figure 0004625099
によって与えられ、式中、IPMは、べき乗法(power method)が収束するのに必要な平均反復回数を表し、OFDMが用いられない場合、C=1である。(1.2)を獲得するためには、すべての受信側が同数のアンテナMRxを有し、1回の浮動小数点演算が、1複素加算又は1複素乗算に対応するものと想定される。さらに、投影もまた、相当量の計算能力を必要とする。上記と同じ想定の下で、投影に必要なflops数を、以下に従って計算することができる。
(MTx−1)C[K(2MRxTx −MRxTx)+MTx +MTx] (1.3)
その他の演算の計算量は、これらの演算の計算量よりはるかに低く、したがって、ここには記載しない。
P.Tejera,W.Utschick,G.Bauch,and J.A.Nossek,「Subchannel allocation in multi−user multiple−input−multiple−output systems」,IEEE Transactions on Information Theory,2006,accepted for publication Hiroshi Sato,「An Outer Bound to the Capacity Region of Broadcast Channels」,IEEE Transactions on Information Theory,24:374−377,May 1978 Gene H.Golub and Charles F.van Loan,「Matrix Computations」,The John Hopkins University Press,1989
本発明の目的は、より効率のよいサブチャネル割当装置と、より複雑度の低い方法を提供することである。
この目的は、請求項1に記載のサブチャネル割当装置と、請求項21に記載のサブチャネルを割当てる方法によって達成される。
この目的は、MIMO無線チャネルのサブチャネルを複数のユーザに割当てるためのサブチャネル割当装置であって、複数のユーザのMIMO無線チャネルを評価して、ユーザの選択メトリック(selection metric)を決定する無線チャネル評価器を備え、前記選択メトリックが、ユーザのMIMO無線チャネル行列の要素に基づくものである、装置によって達成される。このサブチャネル割当装置は、選択メトリックに基づいて、空間サブチャネル上で、選択されないユーザより高い性能をサポートする複数のユーザのサブグループを選択するプリセレクタと、プリセレクタに応答して、選択されたユーザにサブチャネルを割当てるためのサブチャネル割当器とをさらに備えるものである。
本発明の実施形態は、事前選択メカニズムにより、サブチャネルの割当を考慮されるユーザのグループをどんな性能低下ももたらさずに縮小することができるため、サブチャネル割当の方法と装置の複雑度が、従来の手法と比べて大幅に低減されるという利点を提供する。
各搬送波と各空間次元でSESAMアルゴリズムを実行するときには、Kチャネル行列の主特異値(principal singular value)が求められなければならず、これに加えて、各チャネル行列が、事前に、第2の次元以降に投影されていなければならない。したがって、1ユーザを選択するのに、特異ちと投影のK回の計算コストがかかる計算処理を行う必要がある。したがって、必要な特異値分解と投影の量を低減する1つの対策は、ユーザ事前選択を行うこと、すなわち、本発明の実施形態に従って、現在の次元での送信に対して低減した数のユーザを考慮し、投影と特異値分解とを、これらのユーザにのみ実行することである。
本発明の実施形態は、例えば、SESAMなどのサブチャネル割当方法のユーザ事前選択基準又は選択メトリックを提供する。この事前選択基準又は選択メトリックは、各空間次元における実際のユーザ選択からユーザを除外するように働き、したがって、これらのユーザの特異値分解と投影の計算を回避する。したがって、本発明の実施形態は、SESAMアルゴリズムなどの複雑度を低減することができるという利点を提供する。別の実施形態では、最大特異値、最大容量又は類似のメトリックによるユーザ選択に基づくものなど、類似のアルゴリズムが、本発明の実施形態によって達成される低減された複雑度で使用される。本発明の実施形態は、割当アルゴリズムの性能を保持する。すなわち、本発明の実施形態は、どんな性能低下ももたらさない。さらに、本発明の実施形態は、本発明のユーザ事前選択方法のためにごくわずかな追加計算コストを導入するにすぎない。
本発明の実施形態の別の利点は、例えば、基地局において、これらが現在および将来の通信システムで利用される際に、貴重なリソースを節約できることである。サブチャネルの割当のタスクは、例えば基地局などで実行され、別の実施形態では、例えば、いくつかの基地局を制御する無線ネットワーク又は基地局制御装置で、あるいは一般にネットワークエンティティで実行される。本発明の実施形態は、チャネル割当アルゴリズムの複雑度を低減するため、処理リソースを、例えば、チャネル割当アルゴリズムに必要とされる命令数の点で、節約することができる。
浮動小数点演算回数又はMIPS(MIPS=Mega Instructions Per Second、百万命令/秒)単位の命令数で表すのは一般的な尺度であり、これらは、本発明の実施形態を用いれば大幅に低減することができる。したがって、より費用効率の高いプロセッサ又はコプロセッサを使って、サブチャネル割当を実行することができる。一実施形態では、このようなプロセッサ又はコプロセッサが、CMOS技術(CMOS=Complementary Metal Oxide Semiconductor、相補型金属酸化膜半導体)として実施され得る。
したがって、本発明の実施形態を用いれば、ユーザにサブチャネルを割当てるのに必要な命令数が低減されるため、これに対応する実施形態によって、エネルギー節減又は電力節減を果たすことができる。別の実施形態では、複雑度がより低く、又は命令数がより少ないという利点を利用して、サブチャネルをより高速に割当てる、すなわち、サブチャネル割当器における処理時間を節約することができる。
本発明の好ましい実施形態を、添付の図を利用してさらに詳細に説明する。
図1に、MIMO無線チャネルのサブチャネルを複数のユーザに割当てるためのサブチャネル割当装置100であって、複数のユーザのMIMO無線チャネルを評価して、ユーザの選択メトリックを決定する無線チャネル評価器(ratio channel evaluator)110を備え、選択メトリックがユーザのMIMO無線チャネル行列の要素に基づくものである、サブチャネル割当装置100の実施形態を示している。サブチャネル割当装置100は、選択メトリックに基づいて、空間サブチャネル上で選択されないユーザより高い性能をサポートする複数のユーザのサブグループを選択するプリセレクタ120をさらに備えている。サブチャネル割当装置100は、プリセレクタ(pre-selecter)120に応答して、選択されたユーザにサブチャネルを割当てるためのサブチャネル割当器(sub channel allocator)130をさらに備える。各実施形態は、空間サブチャネル上のユーザの性能を、最高容量と、SNR(SNR=Signal-to-Noise-Ratio、信号対雑音比)と、SINR(SINR=Signal-to-Noise-and-Interference-Ratio、信号対干渉雑音比)と、データ転送速度と、必要送信電力と、劣化容量と、ビット誤り率等としての最低誤り率とからなるグループの1つ又はこれらの組み合わせによって決定し得る。
別の実施形態では、無線チャネル評価器110は、選択メトリックを、ユーザのMIMO無線チャネルの空間サブチャネルの、容量と、SNR(SNR=Signal-to-Noise-Ratio)と、SINR(SINR=Signal-to-Noise-and-Interference-Ratio)と、データ転送速度と、送信電力と、劣化容量と、誤り率とからなるグループの1つ又はこれらの組み合わせに基づいて決定するように適合され得る。別の実施形態では、無線チャネル評価器110は、選択メトリックを、ユーザのMIMOチャネル行列の主特異値(principal singular value)の下限又は上限として決定するように適合される。下限は、上限を、MIMO無線チャネル行列の階数で割ることによって求められ得る。
別の実施形態では、無線チャネル評価器110は、選択メトリックの基礎とし得る、ユーザのMIMO無線チャネル行列とそのエルミート転置の積行列を求めるように適合される。無線チャネル評価器110は、選択メトリックの基礎とし得る積行列のトレースを求めるように適合され得る。無線チャネル評価器110は、さらに、選択メトリックの基礎とし得るユーザのMIMOチャネル行列のフロベニウスノルムを求めるようにも適合され得る。別の実施形態は、別のユーザへの割当済みサブチャネルとそのユーザのMIMO無線チャネル行列とに基づくものである変形MIMO無線チャネル行列(modified MIMO ratio channel matrix)のユーザから選択メトリックを決定するように適合される無線チャネル評価器110を備えることができる。無線チャネル評価器110は、さらに、割当済みサブチャネルとそのユーザのMIMO無線チャネル行列とに基づいて、変形MIMO無線チャネル行列の選択メトリックを決定するようにも適合され得る。
プリセレクタ120は、別の実施形態では、複数のユーザの中から、その選択メトリックが、複数のユーザ内のMIMO無線チャネル上の、最高容量と、SNRと、SINRと、データ転送速度と、最低誤り率とからなるグループの1つ又はこれらの組み合わせを有する可能性を示すユーザを選択するように適合され得る。選択メトリックは、ユーザがMIMO無線チャネルのサブチャネル上で達成し得る容量の下限と上限とを含んでいてもよく、プリセレクタ120は、さらに、その下限が他のユーザの上限より高いユーザを選択するように適合されてもよい。別の実施形態では、プリセレクタ120は、複数のユーザ内で最高の下限を求め、その上限が最高の下限より高いユーザを選択するように適合されてもよい。
代替の実施形態では、選択メトリックは、ユーザのMIMOチャネル行列の主特異値の下限又は上限を含むことができ、プリセレクタ120は、その下限又は上限を閾値と比較し、その下限又は上限が閾値を上まわるユーザを選択するように適合され得る。さらに、選択メトリックは、あるユーザのある下限と上限を含むことができ、プリセレクタ120は、その下限が別のユーザの上限より高いユーザを選択するように適合されてもよい。したがって、別の実施形態では、プリセレクタ120は、複数のユーザ内の最高の下限を求め、その上限が、最高の下限より高いユーザを選択するように適合されてもよい。
サブチャネル割当器130は、最高容量又は最高主特異値を有するサブチャネルを選択されたユーザに割当てるように適合され得る。別の実施形態では、サブチャネル割当器130は、ユーザのMIMO無線チャネルを、別のユーザに割当てられた割当済みサブチャネルに適合するように適合され得る。サブチャネル割当器130は、ユーザへのサブチャネル割当に従ってMIMO無線チャネル行列を変換するように適合されてもよい。別の実施形態では、サブチャネル割当器130は、無線チャネル評価器110に、割当済みサブチャネルに関する情報を提供するように適合され得る。サブチャネル割当装置110、あるいはサブチャネル割当器130は、SESAMに従ってサブチャネルを割当てるように適合され得る。
一実施形態によれば、ユーザkは、その最も強力な特異値σk,i,1が、全ユーザの最大の主特異値より小さい場合、現在の次元iでは考慮されない。すなわち、ユーザkは、
Figure 0004625099
である場合には、送信に選択されない。明らかに、(1.4)は、Hl,iを次元iにおけるユーザlの投影チャネル行列とする、行列Hl,il,i の主固有値(principal eigenvalue)に等しい特異値の二乗σl,i,1 にも当てはまる。これらの行列のトレースを使って、その最も強力な固有値の境界が、以下のように定められる。
Figure 0004625099
Figure 0004625099
式中、ni,l≦min(MTx,MRx,1)は、行列Hl,iの階数を表す。行列のトレースは、その固有値の和に等しく、最大固有値は、固有値の和を非ゼロの固有値の数で割ったものより小さくはなり得ない。これが(1.5)をもたらし、(1.5)では、すべての非ゼロの固有値が等しい場合に等式が成り立つ。他方、トレースは、Hl,il,i が階数1の行列である場合に到達する、主固有値の上限を構成する。さらに、行列Hl,il,i のトレースは、行列Hl,iのフロベニウスノルムの二乗に等しい。すなわち、
Figure 0004625099
であり、σl,k は、この行列の2−ノルムの二乗であり(非特許文献4参照)、すなわち、次式の通りである。
Gene H.Golub and Charles F.van Loan,「Matrix Computations」,The John Hopkins University Press,1989
Figure 0004625099
これらの定義を用い、(1.4)でσl,iの下限(1.5)とσk,iの上限(1.6)を挿入することによって、以下の記述が得られる。ユーザkについて、
Figure 0004625099
が成り立つ場合、このユーザは、現在の次元iでの送信には考慮されない。(1.5)と(1.6)により、(1.7)が成り立つ場合、(1.4)が満たされる。したがって、(1.7)が事前選択基準として使用され得る。(1.7)は、投影が、依然として各ユーザごとに算出されなければならないこと、すなわち、特異値の計算だけを省くことができることを意味する。しかしながら、(1.7)のフロベニウスノルムは、以下に示すように、行列Hl,iの明示的投影なしで算出することができる。Hl,iは、前の次元のチャネル行列Hl,i−1を、前の反復の正規化プリコーディングベクトルνi−1のゼロ空間に、(1.1)に相当する、
l,i=Hl,i−1(I−νi−1νi−1
に従って投影することによって生成される。したがって、
Figure 0004625099
は、
Figure 0004625099
に従って算出することができ、式中、各投影行列はべき等(idempotent)であるとみなされている。
(1.7)を算出するのに必要な行列Hl,iの階数に関して、ユーザlが前の次元に割当てられていない場合には、投影されないチャネル行列は最大階数を有し、この階数は、投影によって低減されないものと想定することができる。そうでない場合、nは、最大階数min(MTx,MRx)からこのユーザに割当てられた前の次元の数を差し引くことによって容易に算出することができる。これは、(1.5)における下限の最悪の想定を構成することに留意されたい。したがって、(1.7)に必要なすべての式を、投影チャネル行列を明示的に算出せずに算出することができ、これにより、節減の可能性が劇的に増大する。
要約すると、この実施形態は、複雑度を低減し、以下のように機能する。
各搬送波上の全ユーザのチャネル行列のフロベニウスノルムが算出され、(1.7)が成り立つかどうか、各搬送波上でチェックされる。次いで、投影とSVDが、(1.7)が成立しないユーザについてのみ実行される。次の空間次元で、全ユーザのフロベニウスノルムが、(1.8)に従って更新され、ユーザの同じ事前選択が行われ、次いで、それらのユーザのSVDとチャネル投影が実行される。ここでは、
Figure 0004625099
であると検出される場合には、いくつかの更新の計算でさえも回避することができる。というのは、フロベニウスノルムは、(1.8)の投影によってしか小さくなり得ないからである。(1.9)の最大値は、すでに算出されたノルムに関してのみ取られ得ることに留意されたい。したがって、一実施形態では、フロベニウスノルムは、降順で更新される。すなわち、前の次元で最高のフロベニウスノルムを有するユーザが最初に更新され、最低のフロベニウスノルムを有するユーザが最後に更新される。明らかに、後続の次元において、2つ以上の次元にわたる更新が必要となり、それによって得られる節減の一部又は全部でさえもが、後で消失するようなことが起こり得る。一実施形態は、一見したところSESAMに必要のない余分の計算を必要とするユーザ選択を利用し得る。第1の空間次元では、フロベニウスノルムを求める必要があり、これらには、すべてのHl,iが、Cを複素数の集合として、
Figure 0004625099
であるという想定で、それぞれ、
2MTxRx−1 flops
が必要である。さらに、(1.8)による各更新が、行列ベクトル積とベクトルノルム計算を必要とし、これらを合計すると、2MTxRx−MRx+2MTx−1 flops
になる。
必要なすべての計算処理を考慮に入れると、ユーザ事前選択のための一実施形態の追加労力は、以下のように定量化することができる。
CK(2MTxRx−1)+(MTx−1)CK(2MTxRx−MRx+2MTx−1)flops
さらに、投影もわずかに複雑になる。(1.3)では、各ステップで、投影チャネル行列Hl,i−1が、ビーム形成ベクトルνi−1のゼロ空間に投影されるものと想定し、その投影行列は、単位行列から外積νi−1νi−1 を差し引くことによって算出することができ、これには、MTx回の減算が必要である。提案するユーザ選択では、投影チャネル行列が利用できない可能性もあるため、この場合、ユーザのチャネル行列Hを、すべての前のビーム形成ベクトルのゼロ空間に投影しなければならず、すなわち、以下の通りである。
Figure 0004625099
したがって、i>1では、1つの投影行列の計算に、MTxではなくMTx 回の減算が必要である。
前述のユーザ事前選択は、性能低下を招かない。しかしながら、全ユーザが事前選択され、どんな計算節減も達成され得ない確率は、ゼロではない。この問題を回避する1つの可能な方法が、事前選択されるユーザの数を、既定の値N<Kに制限し、事前選択基準として、投影チャネル行列
Figure 0004625099
のフロベニウスノルムを適用するものである。これは、(1.7)が十分な、すなわちK−Nユーザを選別できない場合に、各次元で、その(投影)チャネルのN個の最も強力なフロベニウスノルムを有するユーザだけが送信に考慮されることを意味する。この事前選択は、ヒューリスティックを構成し、性能低下につながる可能性もある。他方、計算量の低減は保証され得る。
ユーザ事前選択を適用するサブチャネル割当装置の実施形態によって得られる計算節減は、当然ながら、基礎となるシナリオに左右される。以下では、非特許文献5からの測定屋内チャネルを使用する。等間隔直線アレイ(ULA=Uniform Linear Array)で配列されたMTx=4送信アンテナを有するシステムを、まず、MRx=3受信アンテナ、C=1024副搬送波を用いるK=10ユーザで解析する。最も強力なチャネルでの受信SNR(SNR=Signal-to-Noise-Ratio)は、20dBに等しい。
Gerhard Bauch,Jorgen Bach Andersen,Christina Guthy,Markus Herdin,Jesper Nielsen,Pedro Tejera,Wolfgang Utschick,and Josef A.Nossek,「Multiuser MIMO Channel Measurements and Performance in a Large Office Environment」,accepted at IEEE Wireless Communications & Network conference(WCNC)2007
図2aと図2bには、前述のシナリオでの推定flopsを、SESAMと、SESAMUPと表示されたSESAMを用いた実施形態と、OFDMAのそれぞれに1ずつ、3つの棒で示す棒グラフが示されている。比較のために、図2aと図2bには、OFDMAの複雑度が含まれている。OFDMAでは、各副搬送波は、1ユーザによってのみ占有され、このユーザは、総容量が最大化されるように選択される。これには、1ユーザの全特異値の計算を必要とし、したがって、(1.7)は、OFDMAには適用することができない。図2aと図2bの中央の棒は、このシナリオ、すなわち、前述のユーザ事前選択が適用されるときのSESAMを用いた実施形態の計算量を示すものである。
図2aの棒グラフは、SVD、投影、この実施形態のための追加労力およびその残りの複雑度配分についてさらに区分化される。図2aには、明らかに、本発明の実施形態から、flopsの点で著しい節減が得られることが示されている。完全を期すために、図2bには、DPCの実際の適用例である、注水法、実際のユーザ選択およびTHP(Tomlison Harashima Precoding)の複雑度も含まれ、図示されている。この選択なしの元の複雑度と比べると、フロベニウスノルムの計算に必要な追加労力にもかかわらず、62.6%を節減することができる。
さらに、どのユーザが、SESAMアルゴリズムを最大にする総容量によってサービス提供されないかが事前に分かっている場合には、節減は、このシナリオでは、40%だけになるはずである。図3に、1組のユーザ個別データレートを、前述のシナリオでの考察対象ユーザについて、ビット数/副搬送波単位で示す。図3に示すように、10ユーザのうち6ユーザが、SESAMを用いてサービス提供されており、ユーザ事前選択ありとなし両方でのSESAM実行後の各ユーザの個別レートが示されている。
最後に、提案のユーザ事前選択が失敗するように思われるシナリオを考察する。したがって、全ユーザのチャネル行列のフロベニウスノルムが等しい設定が構築される。したがって、第1の空間ドメインでは、ユーザがみつからず、これは、SVDの前に除外することができる。K=10ユーザのそれぞれについて、分散1の円対称ガウス独立同分布のエントリ(circularly symmetric Gaussian, independent and identically distributed entry)を有するチャネル行列が生成される。その後、各チャネル行列が、そのフロベニウスノルムが1になるように正規化される。前述のように、アクセスポイントは、4送信アンテナを備え、各ユーザ側には、3アンテナがある。簡潔にするために、単一搬送波システムを考察する。送信SNRは20dBである。
図4には、10000回のチャネル実施にわたって平均された計算量が、この場合もやはり、前述の詳細区分を含む、SESAM、SESAMUP、およびOFDMAの3概念を有する棒グラフとして示されている。この場合でさえも、19.0%の平均複雑度の低減が見られる。さらに、10000回のチャネル実施のどれについても、一実施形態によるユーザ事前選択ありのSESAM平均浮動小数点演算回数の複雑度は、ユーザ事前選択なしの場合ほど高くなっていない。第1の空間ドメインでは計算量の節減は不可能であるが、チャネル投影は、ユーザ事前選択基準ありの実施形態を第2の次元以降で適用することができ、全般的な複雑度がさらに低減されるように、フロベニウスノルムの多様性を惹起する。
要約すると、本発明の実施形態は、空間サブチャネル割当てにおける著しい複雑度低減を可能にする。実施形態は、ユーザの事前選択によって、チャネル容量に関して通信システムの性能を脅かすことなく、基地局によってサービス提供されるユーザグループの空間次元又はサブチャネルを評価するという困難なタスクを簡単にする。この複雑度低減は、例えば、より高速なサブチャネル割当て又は時間節約や、より低いエネルギー消費、すなわち、通信ネットワークや、あるいは、サブチャネル割当てを担当する基地局又はネットワークエンティティにおけるあまり複雑でないハードウェア又はソフトウェア実装形態におけるエネルギーリソースのより効率的な使用などと言い換えることができる。
本発明の方法のいくつかの実施要件に応じて、本発明の方法は、ハードウェアとしても、ソフトウェアとしても実施され得る。この実装は、プログラム可能なコンピュータシステムと協働して本発明の方法を実行させる電気的に読取り可能な制御信号が格納された、デジタル記憶媒体、特に、ディスク、DVD又はCDを使って実行することができる。したがって、本発明は、一般に、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行される際に本発明の方法を実行するように動作する、機械読取り可能なキャリヤ上に格納されたプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品である。言い換えると、したがって、本発明の方法は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行される際に、本発明の方法の少なくとも1つを実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
サブチャネル割当装置の実施形態を示した図である。 SESAMと、SESAMを用いた実施形態と、OFDMAのシミュレーション結果を示した図である。 サブチャネル割当内のいくつかのサブステップの複雑度配分の詳細なシミュレーション結果を示した図である。 一実施形態での個別ユーザ比率の利点を示した図である。 サンプルシナリオでのシミュレーション結果を示した図である。 MIMOシナリオを示した図である。 別のMIMOシナリオを示した図である。 各概念の複雑度評価を示した図である。
符号の説明
100 サブチャネル割当装置
110 無線チャネル評価器
120 プリセレクタ
130 サブチャネル割当器
510 基地局
520〜526 移動局
530 複数のアンテナ
610 基地局
620〜626 移動局

Claims (20)

  1. あるMIMO無線チャネルの空間サブチャネルを複数のユーザに割当てるためのサブチャネル割当装置(100)であって、
    前記複数のユーザの前記MIMO無線チャネルを評価して、あるユーザの選択メトリックを決定する無線チャネル評価器(110)であって、前記選択メトリックが前記ユーザの変形MIMO無線チャネル行列の要素に基づくものであり、前記無線チャネル評価器が、別のユーザへの割当て済みの空間サブチャネルと前記ユーザの前記MIMO無線チャネル行列とに基づくものである前記変形MIMO無線チャネル行列を決定するように構成されるものである、無線チャネル評価器(110)と、
    前記選択メトリックに基づいて前記複数のユーザのサブグループを選択するプリセレクタ(120)であって、前記複数のユーザの前記サブグループが、ある空間サブチャネル上で、選択されないユーザより高い性能をサポートするようなものである、プリセレクタ(120)と、
    前記プリセレクタ(120)に応答して、選択されたユーザに別々の空間サブチャネルを割当てるための空間サブチャネル割当器(130)と
    を備える装置。
  2. 前記無線チャネル評価器(110)が、前記選択メトリックを、ユーザのMIMO無線チャネルの空間サブチャネルの、容量と、SNR(信号対雑音比)と、SINR(信号対干渉雑音比)と、データ転送速度と、送信電力と、劣化容量と、誤り率とからなるグループの1つ又はこれらの組み合わせに基づいて決定するように構成されている、請求項1に記載のサブチャネル割当装置。
  3. 前記無線チャネル評価器(110)が、前記選択メトリックを、ユーザのMIMOチャネル行列の主特異値の下限又は上限として決定するように構成されている、請求項1又は2に記載のサブチャネル割当装置。
  4. 前記主特異値の前記下限が、前記主特異値の前記上限を前記変形MIMO無線チャネル行列の階数で割ることによって決定される、請求項3に記載のサブチャネル割当装置。
  5. 前記無線チャネル評価器(110)が、前記選択メトリックの基礎となる、前記ユーザの前記変形MIMO無線チャネル行列と前記ユーザの前記変形MIMO無線チャネル行列のエルミート転置との積行列を決定するように構成されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  6. 前記無線チャネル評価器(110)が、前記選択メトリックの基礎となる、前記積行列のトレースを決定するように構成されている、請求項5に記載のサブチャネル割当装置。
  7. 前記無線チャネル評価器(110)が、前記選択メトリックの基礎となる、ユーザの前記変形MIMO無線チャネル行列のフロベニウスノルムを決定するように構成されている、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  8. 前記プリセレクタ(120)が、前記複数のユーザの中から、その選択メトリックが、前記複数のユーザ内の前記MIMO無線チャネル上の、最高容量と、SNR(信号対雑音比)と、SINR(信号対干渉雑音比)と、データ転送速度と、最低必要送信電力と、最低劣化容量と、最低誤り率とからなるグループの1つ又はこれらの組み合わせを有する可能性を示すようなユーザを選択するように構成されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  9. 前記選択メトリックが、ユーザがMIMO無線チャネルの空間サブチャネル上で達成し得る容量の下限と上限とを含み、前記プリセレクタ(120)が、その下限が、他のユーザの上限より高いユーザを選択するように構成されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  10. 前記プリセレクタ(120)が、前記複数のユーザ内で最高の下限を決定し、その上限が前記最高の下限より高いユーザを選択するように構成されている、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  11. 前記選択メトリックが、ユーザの前記変形MIMO無線チャネル行列の主特異値の下限又は上限を含み、前記プリセレクタ(120)が、前記下限又は上限を閾値と比較し、その下限又は上限が前記閾値を上まわるユーザを選択するように構成されている、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  12. 前記選択メトリックが、ユーザのMIMOチャネル行列の主特異値の下限と上限とを含み、前記プリセレクタ(120)が、その下限が他のユーザの上限より高いユーザを選択するように構成されている、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  13. 前記プリセレクタ(120)が、複数のユーザ内で最高の下限を決定し、その上限が前記最高の下限より高いユーザを選択するように構成されている、請求項12に記載のサブチャネル割当装置。
  14. 前記空間サブチャネル割当器(130)が、選択されたユーザに、最高の性能、すなわち最高の主特異値を有する前記空間サブチャネルを割当てるように構成されている、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  15. 前記空間サブチャネル割当器(130)が、ユーザの前記MIMO無線チャネルを、別のユーザに割当てられた割当て済みの空間サブチャネルに適合させるように構成されている、請求項1ないし14のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  16. 前記無線チャネル評価器(110)又は前記空間サブチャネル割当器(130)が、ユーザに割当てられた空間サブチャネルに従ってMIMO無線チャネル行列を変換するように構成されている、請求項1ないし15のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  17. 前記空間サブチャネル割当器(130)が、前記無線チャネル評価器(110)に、前記割当て済みの空間サブチャネルに関する情報を提供するように構成されている、請求項1ないし16のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  18. 前記空間サブチャネル割当器(130)が、SESAMに従って空間サブチャネルを割当てるように構成されている、請求項1ないし17のいずれか一項に記載のサブチャネル割当装置。
  19. MIMO無線チャネルの空間サブチャネルを複数のユーザに割当てる方法であって、
    あるユーザの変形MIMO無線チャネル行列を決定するステップであって、前記変形MIMO無線チャネル行列が、別のユーザへの割当て済みの空間サブチャネルと前記ユーザの前記MIMO無線チャネル行列とに基づくものである、ステップと、
    前記複数のユーザの前記MIMO無線チャネルを評価して、前記ユーザの選択メトリックを決定するステップであって、前記選択メトリックが前記ユーザの前記変形MIMO無線チャネル行列の要素に基づくものである、ステップと、
    前記選択メトリックに基づいて、前記複数のユーザの中からユーザのサブグループを事前選択するステップであって、前記複数のユーザのサブグループが、ある空間サブチャネル上で、選択されないユーザより高い性能をサポートするようなものである、ステップと、
    続いて、前記事前選択するステップに応答して、選択されたユーザに別々の空間サブチャネルを割当てるステップと
    を含む方法。
  20. コンピュータ上で実行される、請求項19に記載の方法を実行するプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
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