JP4624586B2 - Lip cosmetics - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高質感、特に艶感といった化粧効果及びその持続性に優れ、また付着性等の使用性に優れ、顔料分散性、安全性、安定性が良好であり、樹脂特有の臭いを低減させた口唇化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、口唇化粧料は、固形油、半固形油、液体油、及び着色顔料、光輝性顔料、体質粉体の配合量を変えることにより様々な官能や質感、色調を演出する試みがなされてきた。最近では、高質感、特に艶感を強調した煌びやかな雰囲気が流行し、インパクトのあるものが好まれるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、艶感を強調した口唇化粧料を具現化するため、固形油の低減、屈折率の高い液体油の増加等の技術を用い対応していたが艶感の程度には限界があり、これらの技術では現状の流行に充分に対応しきれなくなってきた。そこでより艶感を強調した口唇化粧料の具現化が要求されている。また、艶感や煌びやかさだけでなく、化粧効果の持続性や安定性の他、唇に塗布する際ののびや、滑らかさ等の使用性に優れていることも同時に要求されてきている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、キャンデリラレジン及びエチレン・プロピレンコポリマー及び/又はポリエチレンワックスとを含有することにより、従来にない艶感を持ち、かつ使用部位を際立たせ、立体感のある容姿をつくりだすといった化粧効果を演出することができ、更にその化粧効果が持続することを見出し、本発明を開発するに至った。すなわち、本発明は、次の成分(a)及び成分(b);(a)キャンデリラレジン、(b)エチレン・プロピレンコポリマー及び/又はポリエチレンワックスを含有することを特徴とする口唇化粧料に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用される成分(a)のキャンデリラレジンとは、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂分で、樹脂分が好ましくは65質量%(以下、単に「%」で示す。)以上、更に好ましくは85%以上の割合で含有されるものである。
この分別抽出の方法としては、例えば、キャンデリラワックスにエタノールを添加して水浴上等で加熱することによりキャンデリラワックスを溶解する。次に、これを常温まで冷却して、ワックスの結晶を析出させ、これを濾過することにより結晶と濾液とに分ける。樹脂分は濾液中に溶解しているため、濾液中のエタノールを蒸留回収することにより、樹脂分を得ることができる。
また、キャンデリラレジンの軟化点は35〜55℃が好ましく、例えばINCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)でキャンデリラワックスエキストラクト等が挙げられる。
【0006】
成分(a)のキャンデリラレジンの配合量は、艶感の発現や使用性、化粧持ちにおいて、全組成物中0.1〜40%が好ましく、更に1〜20%であることがより好ましい。
【0007】
本発明に使用される成分(b)のエチレン・プロピレンコポリマー及び/又はポリエチレンワックスは、通常化粧品に使用されるものであればいずれのものも使用することができるが、融点が75〜120℃のものが好ましい。市販品としてはPERFORMALENE500、PERFORMALENE655、PERFORMALENE725、EP−700、EP−1100(共にBakerPetrolite社製)などが挙げられる。また、これらは必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
【0008】
成分(b)のエチレン・プロピレンコポリマー及び/又はポリエチレンワックスの配合量は、顔料分散性、使用性、経時安定性において、全組成物中0.1〜30%が好ましく、更に1〜15%であることがより好ましい。
【0009】
成分(a)と成分(b)の含有量の比は艶感、持続性、使用性、顔料分散性、安全性、安定性において質量比で100:1〜1:50であることが好ましく、更に好ましくは50:1〜1:30である。
【0010】
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば、粉体、油性成分、紫外線吸収剤、保湿剤、皮膜形成剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
経時安定性を確保する目的として粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、シリル化剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の1種又は2種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0011】
様々な感触を演出したり、経時安定性を確保する目的で油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレスレロール脂肪酸エステル、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
【0012】
モイスチャー効果を付与する目的で用いる水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
【0013】
粉体の分散性向上の目的で用いる界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればよく、非イオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0014】
本発明の口唇化粧料としては、スティック状、ゲル状、液状、流し込みタイプの口紅、リップグロス、下地用のリップベース、口紅オーバーコート、リップクリーム等が挙げられる。
【0015】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【0016】
実施例1〜6及び比較例1〜5:口紅
表1に示す処方の口紅を調製し、艶感、使用性、化粧持ち、経時安定性及び臭いについて下記の方法により評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
*1:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分90%、遊離アルコール5%、遊離脂肪酸分2%、エステル分2%、炭化水素分1%であり、軟化点は47〜48℃である。
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に加熱混合した後、成分(10)を加え、均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品を得る。
【0019】
(評価方法)
評価項目
イ.艶感
ロ.使用性
ハ.化粧持ち
ニ.経時安定性
ホ.臭い(樹脂臭)
【0020】
(評価及び評価基準)
イの項目の艶感、ロの使用性、ハの化粧持ちについては、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定規準により判定した。尚、ハの項目の化粧持ちについては、各試料を唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後の化粧効果について評価した。
ニの項目の経時安定性については、各試料の40℃で一ヶ月保存の状態を観察し室温保存品と比較して、ホの項目の臭いの評価については、各試料の室温での臭いを、それぞれ下記4段階判定基準により評価した。
【0021】
【0022】
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜6の口紅は、艶感、使用性、化粧持ち、経時安定性に優れ、また臭いのないものが得られた。一方、成分(b)を配合しない比較例1では、化粧持ち、経時安定性の点で良好なものが得られなく、成分(a)の代わりにロジン酸ペンタエリスリットを配合した比較例2では、艶感、使用性、化粧持ち、比較例3では、臭いの点で良好なものが得られなかった。更にロジン酸ペンタエリスリットを多量配合した比較例4では、艶感、化粧持ちは向上したものの、臭いの点で良好なものが得られなかった。また、成分(a)の代わりにキャンデリラワックスを配合した比較例5では、艶感において満足のいく評価が得られなかった。
【0023】
実施例7:リップグロス
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス (m.p.88℃) 0.2
2.12−ヒドロキシステアリン酸 1.5
3.キャンデリラレジン *2 0.5
4.ポリブテン 残量
5.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 5.0
6.流動パラフィン 10.3
7.無水ケイ酸 2.0
8.赤色202 0.1
9.雲母チタン 1.0
10.水溶性美容成分(シャクヤクエキス) 0.1
*2:キャンデリラレジンの組成は、樹脂分65%、遊離アルコール18%、遊離脂肪酸分9%、エステル分5%、炭化水素分3%であり、軟化点は35〜40℃である。
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を均一に加熱混合した後、成分(7)〜(10)を加え、均一に混合する。
B.Aを容器に充填して製品を得る。
本発明のリップグロスは、艶感、顔料分散性に優れ、使用性、化粧持ち、経時安定性及び臭いの良好なものであった。
【0024】
実施例8:流し込み口紅
(成分) (%)
1.エチレン・プロピレンコポリマー (m.p.96℃) 2.0
2.キャンデリラワックス (m.p.70℃) 4.0
3.セレシンワックス 2.0
4.パラフィンワックス(m.p.50℃) 3.0
5.トリメチルシロキシケイ酸 8.0
6.キャンデリラレジン*2 15.0
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 25.0
8.ワセリン 10.0
9.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
10.無水ケイ酸 1.0
11.赤色201 3.0
12.雲母チタン 2.0
13.窒化ホウ素 0.5
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に加熱混合した後、成分(10)〜(13)を加え、均一に混合する。
B.A.を容器に充填し、製品を得る。
本発明の口紅は、艶感、化粧持ち、顔料分散性に優れ、使用性、化粧持ち、経時安定性及び臭いの良好なものであった。
【0025】
実施例9:リップベース
(成分) (%)
1.エチレン・プロピレンコポリマー (m.p.96℃) 20.0
2.セレシンワックス 0.5
3.マイクロクリスタリンワックス 1.0
4.キャンデリラレジン*1 1.0
5.重質流動イソパラフィン 10.0
6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
7.2−エチルヘキサン酸セチル 10.0
8.酢酸液状ラノリン 10.0
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に加熱混合する。
B.A.を容器に充填し、製品を得る。
本発明の口紅は、艶感、化粧持ち、顔料分散性に優れ、使用性、化粧持ち、経時安定性及び臭いの良好なものであった。
【0026】
実施例10:ゲル状口紅
(成分) (%)
1.エチレン・プロピレンコポリマー (m.p.96℃) 1.0
2.セレシンワックス 3.0
3.マイクロクリスタリンワックス 1.0
4.キャンデリラレジン*2 30.0
5.ポリブテン 10.0
6.酢酸液状ラノリン 10.0
7.イソノナン酸イソトリデシル 7.0
8.流動パラフィン 5.0
9.パルミチン酸デキストリン 7.0
10.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
11.ハチミツ 0.1
12.フェノキシエタノール 0.3
13.シリコン処理セリサイト 8.0
14.シリル化処理無水ケイ酸 3.0
15.雲母チタン 0.5
16.ベンガラ被覆雲母チタン 0.5
17.赤色202 0.3
18.黄色4 0.1
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)に成分(9)、(10)を湿潤させたものを加え、均一に加熱混合した後、成分(11)〜(18)を加え、均一に混合する。
B.A.を容器に充填し、製品を得る。
本発明の口紅は、艶感、化粧持ち、顔料分散性に優れ、使用性、化粧持ち、経時安定性及び臭いの良好なものであった。
【0027】
【発明の効果】
以上のように、本発明の口唇化粧料は艶感、顔料分散性に優れ、良好な使用性、化粧持ち、経時安定性を有し、更に樹脂特有の臭いを低減したものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is excellent in cosmetic effects such as high texture, especially glossiness and its sustainability, is excellent in usability such as adhesion, has good pigment dispersibility, safety and stability, and reduces the odor peculiar to resins. It relates to the lip cosmetics.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, lip cosmetics have been tried to produce various sensations, textures, and colors by changing the blending amounts of solid oil, semi-solid oil, liquid oil, and coloring pigments, glitter pigments, and extender powders. . Recently, a high-quality texture, especially a gorgeous atmosphere that emphasizes glossiness, has become popular, and something with an impact has come to be preferred.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to embody lip cosmetics with emphasis on gloss, we used techniques such as reducing solid oil and increasing liquid oil with a high refractive index, but there are limits to the degree of gloss. The technology has become unable to cope with the current trend. Therefore, the realization of lip cosmetics that emphasizes the gloss is required. In addition to the glossiness and lustiness, it is also required to have excellent usability such as smoothness and smoothness when applied to the lips in addition to the durability and stability of the makeup effect. .
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, as a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have an unprecedented gloss and use by containing candelilla resin and ethylene / propylene copolymer and / or polyethylene wax. The present inventors have developed the present invention by discovering that the cosmetic effect can be produced by making the region stand out and creating a three-dimensional appearance, and that the cosmetic effect is sustained. That is, the present invention relates to a lip cosmetic comprising the following component (a) and component (b); (a) candelilla resin, (b) ethylene / propylene copolymer and / or polyethylene wax. It is.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The component (a) candelilla resin used in the present invention is a resin component obtained by fractional extraction of candelilla wax with an organic solvent, and the resin component is preferably 65% by mass (hereinafter simply “%”). Or more, more preferably 85% or more.
As a method of this fractional extraction, for example, ethanol is added to the candelilla wax and heated on a water bath or the like to dissolve the candelilla wax. Next, this is cooled to room temperature to precipitate a wax crystal, which is filtered to separate it into a crystal and a filtrate. Since the resin component is dissolved in the filtrate, the resin component can be obtained by distilling and recovering ethanol in the filtrate.
Further, the softening point of the candelilla resin is preferably 35 to 55 ° C., and examples thereof include candelilla wax extract under the INCI name (International Nomenclature Cosmetic Labeling Names).
[0006]
The compounding amount of the component (a) candelilla resin is preferably from 0.1 to 40%, more preferably from 1 to 20% in the total composition, in terms of glossiness, usability and makeup.
[0007]
As the component (b) ethylene / propylene copolymer and / or polyethylene wax used in the present invention, any of those usually used in cosmetics can be used, but the melting point is 75 to 120 ° C. Those are preferred. Examples of commercially available products include PERFORMALENE 500, PERFORMALENE 655, PERFORMALENE 725, EP-700, and EP-1100 (both manufactured by Baker Petrolite). Moreover, these can use 1 type (s) or 2 or more types as needed.
[0008]
The blending amount of the component (b) ethylene-propylene copolymer and / or polyethylene wax is preferably 0.1 to 30%, more preferably 1 to 15% in the total composition in terms of pigment dispersibility, usability and stability over time. More preferably.
[0009]
The ratio of the content of component (a) to component (b) is preferably 100: 1 to 1:50 in terms of mass ratio in terms of gloss, sustainability, usability, pigment dispersibility, safety, and stability. More preferably, it is 50: 1 to 1:30.
[0010]
In the cosmetic of the present invention, various components other than the essential components, for example, powders, oily components, ultraviolet absorbers, humectants, film forming agents, as long as the effects of the present invention are not impaired. An anti-fading agent, an antioxidant, an antifoaming agent, a cosmetic ingredient, an antiseptic, a fragrance, and the like can be appropriately blended to impart various effects.
If it is a powder for the purpose of ensuring stability over time, the shape is particularly spherical, plate-like, needle-like, the shape of fumes, fine particles, particle size such as pigment grade, and the particle structure such as porous and nonporous, etc. Without being limited, inorganic powders, glitter powders, organic powders, pigment powders, metal powders, composite powders and the like can be mentioned. Specifically, white inorganic pigments such as titanium oxide, zinc oxide, cerium oxide, barium sulfate, iron oxide, carbon black, titanium / titanium oxide sintered product, chromium oxide, chromium hydroxide, bitumen, ultramarine blue, etc. Colored inorganic pigments, talc, muscovite, phlogopite, saucite, biotite, synthetic mica, sericite (sericite), synthetic sericite, kaolin, silicon carbide, bentonite, smectite, silicic anhydride, aluminum oxide, magnesium oxide White body powders such as zirconium oxide, antimony oxide, diatomaceous earth, aluminum silicate, magnesium aluminum silicate, calcium silicate, barium silicate, magnesium silicate, calcium carbonate, magnesium carbonate, hydroxyapatite, boron nitride, Titanium dioxide-coated mica, titanium dioxide-coated bisoxychloride , Iron oxide mica titanium, bituminized mica titanium, carmine-treated mica titanium, bismuth oxychloride, glittering powder such as fish scale foil, polyamide resin, polyethylene resin, polyacrylic resin, polyester resin, fluorine resin , Cellulosic resins, Polystyrene resins, Copolymer resins such as styrene-acrylic copolymer resins, Polypropylene resins, Organic polymer resin powders such as silicone resins and urethane resins, Organic low molecules such as zinc stearate and N-acyl lysine Natural powders such as red powder, starch, silk powder, cellulose powder, red 201, red 202, red 205, red 226, red 228, orange 203, orange 204, blue 404, Organic pigment powder such as yellow No. 401, red No. 3, red No. 104, red No. 106, orange No. 205, yellow No., Yellow No.5, Green No.3, Blue No.1 etc. zirconium, barium or aluminum lake and other organic pigment powders or further metal powders such as aluminum powder, gold powder and silver powder, fine titanium oxide coated mica titanium, fine particle oxidation Examples include zinc-coated mica titanium, barium sulfate-coated mica titanium, titanium oxide-containing silicon dioxide, zinc oxide-containing silicon dioxide and other composite powders. These powders can be used alone or in combination of two or more thereof. Furthermore, you may use what was compounded. These powders include fluorine compounds, silicone compounds, silylating agents, metal soaps, lecithin, hydrogenated lecithin, collagen, hydrocarbons, higher fatty acids, higher alcohols, esters, waxes, waxes, surfactants, etc. You may surface-treat using 1 type (s) or 2 or more types.
[0011]
Regardless of the nature of solid oil, semi-solid oil, liquid oil, volatile oil, etc. of origin such as animal oil, vegetable oil, synthetic oil, etc. as an oil component for the purpose of producing various feelings and ensuring stability over time Hydrocarbons, oils and fats, waxes, hardened oils, ester oils, fatty acids, higher alcohols, silicone oils, fluorine-based oils, lanolin derivatives, oily gelling agents, and the like. Specifically, hydrocarbons such as liquid paraffin, squalane, petrolatum, polyisobutylene, polybutene, paraffin wax, owl, montan wax, Fischer-Tropsch wax, ozokerite wax, microcrystalline wax, olive oil, castor oil, jojoba oil , Oils and fats such as mink oil, macadamian nut oil, waxes such as beeswax and gay wax, cetyl isooctanoate, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, octyldodecyl myristate, polyglyceryl diisostearate, rosin acid pentaerythritol ester, Neopentyl glycol dioctanoate, cholesrelol fatty acid ester, carnauba wax, candelilla wax and other esters, stearic acid, lauric acid, myristic acid Fatty acids such as behenic acid, isostearic acid, oleic acid, 12-hydroxystearic acid, higher alcohols such as stearyl alcohol, cetyl alcohol, lauryl alcohol, oleyl alcohol, isostearyl alcohol, behenyl alcohol, low polymerization dimethylpolysiloxane, high Degree of polymerization dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, octamethylcyclotetrasiloxane, polyether-modified polysiloxane, polyoxyalkylene / alkylmethylpolysiloxane / methylpolysiloxane copolymer, alkoxy-modified polysiloxane, Silicones such as cross-linked organopolysiloxane and fluorine-modified polysiloxane, perfluorodecane, perfluorooctane, perfluoro Fluorine oils such as ether, lanolin, lanolin acetate, lanolin derivatives such as lanolin fatty acid isopropyl, lanolin alcohol, dextrin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, starch fatty acid ester, 12-hydroxyaluminum stearate, calcium stearate Examples include agents.
[0012]
The aqueous component used for the purpose of imparting a moisture effect may be any component that is soluble in water and water. In addition to water, for example, lower alcohols such as ethyl alcohol and butyl alcohol, propylene glycol, 1, Examples include glycols such as 3-butylene glycol, dipropylene glycol, and polyethylene glycol; glycerols such as glycerin, diglycerin, and polyglycerin; and plant extracts such as aloe vera, witch hazel, hamamelis, cucumber, lemon, lavender, and rose. .
[0013]
The surfactant used for the purpose of improving the dispersibility of the powder may be any surfactant generally used in cosmetics, such as nonionic surfactants, anionic surfactants, cationic surfactants, and amphoteric interfaces. Examples include activators.
Examples of ultraviolet absorbers include benzophenone-based, PABA-based, cinnamic acid-based, salicylic acid-based, 4-tert-butyl-4'-methoxydibenzoylmethane, and oxybenzone. Examples of humectants include protein, mucopolysaccharide, and collagen. , Elastin, keratin and the like. Examples of the antioxidant include α-tocopherol and ascorbic acid. Examples of the beauty component include vitamins, anti-inflammatory agents and herbal medicines. Examples of the preservative include paraoxybenzoic acid ester and phenoxyethanol.
[0014]
Examples of the lip cosmetic of the present invention include stick-like, gel-like, liquid and pouring lipsticks, lip gloss, lip base for base, lipstick overcoat, and lip balm.
[0015]
【Example】
The present invention will be described in more detail with reference to the following examples, but the present invention is not limited thereto.
[0016]
Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 5: Lipsticks Lipsticks having the formulations shown in Table 1 were prepared and evaluated for glossiness, usability, longevity, stability over time and odor by the following methods. The results are also shown in Table 1.
[0017]
[Table 1]
[0018]
* 1: The composition of the candelilla resin is 90% resin, 5% free alcohol, 2% free fatty acid, 2% ester, 1% hydrocarbon, and the softening point is 47 to 48 ° C.
(Production method)
A. After components (1) to (9) are heated and mixed uniformly, component (10) is added and mixed uniformly.
B. A is filled in a container to obtain a product.
[0019]
(Evaluation methods)
Evaluation item a. Glossy b. Usability c. Makeup dating. Stability over time e. Odor (resin odor)
[0020]
(Evaluation and evaluation criteria)
Regarding the glossiness of item (b), the usability of (2), and the makeup of (2), each sample is subjected to a usage test by 20 professional panels, and each panel member evaluates it according to the following absolute evaluation and gives a score. The average value was calculated from the total score of all the panels for each sample, and judged according to the following four-step criteria. In addition, with regard to the makeup of item C, each sample was applied to the lips and the panel was allowed to live a normal life, and the makeup effect after 6 hours was evaluated.
Regarding the stability over time of each item, the state of each sample stored at 40 ° C. for one month is observed, and compared with the room temperature storage product, the odor of the item “E” is evaluated at the room temperature. Each was evaluated according to the following four-step criteria.
[0021]
[0022]
As is apparent from the results in Table 1, the lipsticks of Examples 1 to 6 of the present invention were excellent in gloss, usability, long-lasting makeup, stability over time, and had no odor. On the other hand, in Comparative Example 1 in which component (b) is not blended, a product having good makeup and stability over time cannot be obtained. In Comparative Example 2 in which rosin acid pentaerythritol is blended instead of component (a), In glossiness, usability, long-lasting makeup, and Comparative Example 3, a good odor was not obtained. Furthermore, in Comparative Example 4 in which a large amount of rosinic acid pentaerythritol was blended, the glossiness and longevity were improved, but a good odor point was not obtained. In Comparative Example 5 in which candelilla wax was blended in place of component (a), satisfactory evaluation was not obtained in terms of gloss.
[0023]
Example 7: Lip gloss (component) (%)
1. Polyethylene wax (mp 88 ° C) 0.2
2.12-Hydroxystearic acid 1.5
3. Candelilla resin * 2 0.5
4). 4. Polybutene remaining amount Dipentaerythritol fatty acid ester 5.0
6). Liquid paraffin 10.3
7). Silica anhydride 2.0
8). Red 202 0.1
9. Mica titanium 1.0
10. Water-soluble beauty ingredient (peony extract) 0.1
* 2: The composition of the candelilla resin is 65% resin, 18% free alcohol, 9% free fatty acid, 5% ester, 3% hydrocarbon, and the softening point is 35-40 ° C.
(Production method)
A. Components (1) to (6) are uniformly heated and mixed, and then components (7) to (10) are added and mixed uniformly.
B. A is filled in a container to obtain a product.
The lip gloss of the present invention was excellent in gloss and pigment dispersibility, and had good usability, long-lasting makeup, stability over time and odor.
[0024]
Example 8: Pouring lipstick (component) (%)
1. Ethylene / propylene copolymer (mp 96 ° C) 2.0
2. Candelilla wax (mp 70 ° C) 4.0
3. Ceresin wax 2.0
4). Paraffin wax (mp 50 ° C.) 3.0
5. Trimethylsiloxysilicic acid 8.0
6). Candelilla resin * 2 15.0
7). Glyceryl tri-2-ethylhexanoate 25.0
8). Vaseline 10.0
9. 9. Diglyceryl triisostearate remaining amount Silicic anhydride 1.0
11. Red 201 3.0
12 Mica titanium 2.0
13. Boron nitride 0.5
(Production method)
A. Components (1) to (9) are uniformly heated and mixed, and then components (10) to (13) are added and mixed uniformly.
B. A. Into a container to obtain a product.
The lipstick of the present invention was excellent in gloss, makeup lastingness, pigment dispersibility, usability, makeup lasting, stability over time and smell.
[0025]
Example 9: Lip base (component) (%)
1. Ethylene / propylene copolymer (mp 96 ° C) 20.0
2. Ceresin wax 0.5
3. Microcrystalline wax 1.0
4). Candelilla resin * 1 1.0
5. Heavy liquid isoparaffin 10.0
6). Diglyceryl triisostearate Residual amount 7. Cetyl 2-ethylhexanoate 10.0
8). Acetic acid liquid lanolin 10.0
(Production method)
A. Components (1) to (8) are uniformly heated and mixed.
B. A. Into a container to obtain a product.
The lipstick of the present invention was excellent in gloss, makeup lastingness, pigment dispersibility, usability, makeup lasting, stability over time and smell.
[0026]
Example 10: Gel lipstick (component) (%)
1. Ethylene / propylene copolymer (mp 96 ° C) 1.0
2. Ceresin wax 3.0
3. Microcrystalline wax 1.0
4). Candelilla Resin * 2 30.0
5. Polybutene 10.0
6). Acetic acid liquid lanolin 10.0
7). Isotridecyl isononanoate 7.0
8). Liquid paraffin 5.0
9. Dextrin palmitate 7.0
10. 10. remaining amount of glyceryl tri-2-ethylhexanoate Honey 0.1
12 Phenoxyethanol 0.3
13. Silicon processing sericite 8.0
14 Silylated Anhydrous Silicic Acid 3.0
15. Mica titanium 0.5
16. Bengala-coated mica titanium 0.5
17. Red 202 0.3
18. Yellow 4 0.1
(Production method)
A. The components (1) to (8) which have been wetted with the components (9) and (10) are added and uniformly heated and mixed, and then the components (11) to (18) are added and mixed uniformly.
B. A. Into a container to obtain a product.
The lipstick of the present invention was excellent in gloss, makeup lastingness, pigment dispersibility, usability, makeup lasting, stability over time and smell.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, the lip cosmetic of the present invention is excellent in gloss and pigment dispersibility, has excellent usability, long-lasting makeup, stability over time, and further reduces the odor peculiar to the resin.
Claims (2)
(a)キャンデリラレジン 0.1〜40質量%
(b)エチレン・プロピレンコポリマー 0.1〜30質量%
を含有し、成分(a)の含有量と、成分(b)の含有量の比が質量比で100:1〜1:50であることを特徴とする口唇化粧料。The following components (a), (b);
(A) Candelilla resin 0.1-40 mass%
(B) 0.1-30% by mass of ethylene / propylene copolymer
A lip cosmetic, wherein the ratio of the content of the component (a) and the content of the component (b) is 100: 1 to 1:50 by mass ratio.
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