JP4623872B2 - 系統連系発電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電した電力を連系(接続)された商用電源系統へ回生可能とする系統連系発電装置に係り、特に、系統連系発電装置の各種機器へ供給される電源の確保に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、太陽光をエネルギー源として発電した電力を自家使用するのみならず、自家で使用しなかった余剰電力を商用電源系統へ回生する系統連系発電装置としての太陽光発電装置が普及しつつある。
【0003】
このような太陽光発電装置では、太陽電池によって発電した直流電力の電圧を昇圧回路にて昇圧した後に、この昇圧された直流電力をインバータ回路によって、商用電源系統の交流電力に対応した交流電力に変換している。
【0004】
また、上述のような太陽光発電装置では、上記昇圧回路、インバータ回路、これらの昇圧回路及びインバータ回路を制御する制御装置、並びに各種検出センサへ供給される電源は、太陽電池によって発電された直流電力を利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、発電量が少ない例えば日没時には太陽電池による発電量も少ないため、インバータの(発電)動作により太陽電池の電圧が下がり、その結果規定の電圧以下になった時に、太陽光発電装置を停止しなければならなくなる。また、太陽電池から機器の制御電源を直接得ようとした場合、低日射時には機器が不安定となり、日没の判断を確実に実施することができない。
【0006】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、系統連系発電装置の運転終了時まで、制御装置へ供給される制御電源など、当該系統連系発電装置の各種機器へ供給される電源を常に良好に確保できる系統連系発電装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、発電手段と、この発電手段にて発電された直流電力を昇圧する昇圧回路と、この昇圧回路にて昇圧された直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、商用電源系統の交流電力に対応した交流電力を上記商用電源系統へ回生可能とするように、上記昇圧回路及び上記インバータ回路を制御する制御装置と、を有する系統連系発電装置において、前記昇圧回路はコンデンサを備え、当該系統連系発電装置の前記制御装置へ供給される電源が、上記発電手段にて発電されて前記コンデンサに蓄えられた電力または上記商用電源系統の交流電力により前記コンデンサに蓄えられた電力から供給され、前記制御装置は、系統連系発電装置の運転終了時に、この系統連系発電装置の制御装置、前記昇圧回路及び前記インバータ回路を含む各種機器と上記商用電源系統とを切り離すことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記商用電源系統の交流電力は、インバータ回路のダイオードにより整流され、スイッチング電源により安定化されて、系統連系発電装置の各種機器へ供給可能に構成されたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記発電手段は、太陽光の受光量に応じた電力を発電する太陽電池であり、商用電源系統の交流電力は、日没時に、系統連系発電装置の各種機器へ供給可能に構成されたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項1、2に記載の発明には、次の作用がある。
【0015】
制御装置へ供給される制御電源など、系統連系発電装置の各種機器へ供給される電源が、発電手段または商用電源系統から選択的に供給可能に構成されたことから、発電手段にて発電される電力が所定レベル以下まで低下した場合には、商用電源系統から制御装置を含めた各種機器へ電源を導くことができるので、系統連系発電装置の運転終了時まで、制御電源など、系統連系発電装置の各種機器へ供給される電源を常に良好に確保できる。
また、商用電源系統が、系統連系発電装置の運転終了時に、この系統連系発電装置の制御装置を含めた各種機器と遮断されるよう構成されたことから、系統連系発電装置の運転終了時には、制御装置へ供給される制御電源や各種センサ等へ供給される電源が切断されるので、系統連携発電装置の待機電力を零とすることができる。
また、商用電源系統が、系統連系発電装置の終了時に、この系統連系発電装置の制御装置を含めた各種機器と遮断されることから、落雷などにより発生する恐れのある、系統連系発電装置の各種機器の故障を回避できる。
【0016】
請求項3に記載の発明には、次の作用がある。
【0017】
商用電源系統の交流電力が、日没時に、系統連系発電装置の各種機器へ供給され、特に制御電源として制御装置へ供給されることから、この制御装置は、日没時にも電源が良好に確保されることになるので、日没の判断を確実に実行することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る系統連系発電装置の一実施の形態が適用された太陽光発電装置を、商用電源系統とともに示す回路図である。
【0023】
この図1に示すように、系統連系発電装置としての太陽光発電装置10は、発電手段としての太陽電池11と系統連系装置12とを有して構成され、この系統連系装置12が、商用電源系統13の単相三線に接続(連系)されている。そして、この太陽光発電装置10は、太陽電池11が太陽光により発電した直流電力を、系統連系装置12が、商用電源系統13の交流電力に対応した交流電力に変換して、この商用電源系統13へ供給(回生)可能とする。
【0024】
太陽電池11は、多数の太陽電池セルを有してなり、これら個々の太陽電池セルが太陽光を受光することにより直流電力を発電する。
【0025】
上記系統連系装置12は、昇圧回路14、インバータ回路15、電流平滑回路16、および制御装置としてのマイクロコンピュータ17を有して構成される。このマイクロコンピュータ17に、発電電圧検出センサ33、発電電流検出センサ34、昇圧電圧検出センサ18、第1系統電圧検出センサ19、第2系統電圧検出センサ20及びインバータ出力電流検出センサ21が接続されている。
【0026】
昇圧回路14は、太陽電池11にて発電された不安定な直流電力をノイズフィルタ35を介して入力し、商用電源系統13の系統電圧よりも大きな電圧に昇圧するものであり、平滑コンデンサ22、チョークコイル23、スイッチ回路24、ダイオード25及びコンデンサ26を有して構成される。
【0027】
平滑コンデンサ22は、チョークコイル23及びスイッチ回路24に入力される直流電力を平滑する。スイッチ回路24は、スイッチング素子27及びダイオード28にて構成される。スイッチング素子27としては、パワートランジスタ、パワーMOSFET、またはIGBT等が好適である。このスイッチング素子27のON、OFF操作により、チョークコイル23に、昇圧された電圧が発生する。また、コンデンサ26は、チョークコイル23によって発生した高電圧電力を蓄える。ダイオード25は、コンデンサ26に蓄えられた高電圧電力の逆流を防止する。
【0028】
上記スイッチング素子27をON操作する時間(即ちONデューティ)を調整することによって、昇圧回路14が昇圧する昇圧電圧が制御される。つまり、商用電源系統13の系統電圧が200Vの場合、その波高値(ピーク値)が±280Vになるので、系統連系装置12から交流電力を商用電源系統13へ回生させるためには、昇圧回路14による昇圧電圧は、上記波高値の絶対値(280V)以上に設定される必要がある。実際には、昇圧回路14による昇圧電圧は、インバータ回路15のスイッチング素子29(後述)のON抵抗や電流平滑回路16のリアクトル31の抵抗を考慮して、280Vよりも20〜30V高い値に設定される。
【0029】
前記インバータ回路15は、複数のスイッチング素子29がブリッジ接続され、各スイッチング素子29に対応してダイオード30(フライホイールダイオード)が設けられて構成され、昇圧回路14にて昇圧された直流電力を、商用電源系統13の交流電力に対応した、つまり商用電源系統13の交流電力と略一致した位相及び周波数の正弦波形を有する交流電力に変換する。
【0030】
つまり、インバータ回路15は、スイッチング素子29をON、OFF操作することによって、昇圧回路14から入力された直流電力をパルス幅変調して交流電力に変換する。さらに、このインバータ回路15から出力された交流電力(交流電流、交流電圧)の波形が、商用電源系統13における系統電圧の交流電圧波形と一致するように、スイッチング素子29をON操作する時間(ONデューティ)が調整される。これにより、インバータ回路15から出力された交流電力の位相及び周波数が、商用電源系統13の系統電力のそれらと略一致する。
【0031】
前記電流平滑回路16は、図1に示すようにリアクトル31及びコンデンサ32によって形成され、インバータ回路15にて変換された交流電力の電流を平滑する。この電流平滑回路16にて平滑された交流電力が、ノイズフィルタ36、解列コンタクタ37及び保護継電器38を経て商用電源系統13へ回生可能とされる。
【0032】
解列コンタクタ37は、マイクロコンピュータ17に接続され、太陽光発電装置10と商用電源系統13とを接続または切り離し可能とする。後に詳説するが、マイクロコンピュータ17は、解列コンタクタ37へ操作信号を出力して、太陽光発電装置10の運転終了時に太陽光発電装置10と商用電源系統13とを切り離し、太陽光発電装置10の運転開始時に太陽光発電装置10と商用電源系統13とを接続する。
【0033】
前記発電電圧検出センサ33は、例えばアイソレーションアンプを備えてなり、太陽電池11にて発電されて昇圧回路14へ入力される直流電力の電圧を検出する。また、発電電流検出センサ34は、例えば変流器を備えてなり、太陽電池11にて発電されて昇圧回路14へ入力される直流電力の電流を検出する。
【0034】
前記昇圧電圧検出センサ18は、例えばアイソレーションアンプを備えてなり、昇圧回路14にて昇圧されて出力された昇圧電圧を検出する。また、前記第1系統電圧検出センサ19及び第2系統電圧検出センサ20は、変圧器を備えてなり、商用電源系統13における系統電力の系統電圧を検出する。更に、前記インバータ出力電流検出センサ21は、例えば変流器を備えてなり、インバータ回路15にて変換された交流電流を検出する。
【0035】
前記マイクロコンピュータ17は、発電電圧検出センサ33及び発電電流検出センサ34によって太陽電池11により発電された直流電力を監視し、この直流電力が一定値以上になった時に解列コンタクタ37をON操作させて、太陽光発電装置10と商用電源系統13とを接続させ、太陽光発電装置10の運転を開始させる。
【0036】
また、マイクロコンピュータ17は、系統連系装置12から商用電源系統13へ回生させる回生電力、第1系統電圧検出センサ19及び第2系統電圧検出センサ20により検出された系統電圧、及び昇圧電圧検出センサ18により検出された昇圧電圧に基づいて、昇圧回路14におけるスイッチング素子27のONデューディを調整し、昇圧回路14による昇圧電圧を商用電源系統13の系統電圧よりも大きな値に制御する。
【0037】
更に、マイクロコンピュータ17は、第1系統電圧検出センサ19及び第2系統電圧検出センサ20により検出された系統電圧の波形(正弦波)と、インバータ出力電流検出センサ21にて検出された出力電流の波形とに基づいて、インバータ回路15におけるスイッチング素子29のONデューティを調整し、このインバータ回路15にて変換される交流電力(交流電流、交流電圧)を正弦波形に制御する。
【0038】
このマイクロコンピュータ17による昇圧回路14及びインバータ回路15の制御によって、商用電源系統13の交流電力と略一致した交流電力が、太陽光発電装置10の系統連系装置12から商用電源系統13へ回生可能とされる。
【0039】
ところで、上述のような太陽光発電装置10は、スイッチング電源40及び外部記憶装置41を更に備える。スイッチング電源40は、電圧変動の小さな安定した直流電源を、マイクロコンピュータ17、昇圧回路14、インバータ回路15、並びに第1系統電圧検出センサ19及び第2系統電圧検出センサ20等の各種センサへ供給するものである。特に、マイクロコンピュータ17に供給される電源を制御電源と称する。また、外部記憶装置41は、例えばEEPROM等が好適であり、マイクロコンピュータ17との間で通信可能に設けられる。
【0040】
上記スイッチング電源40は、太陽光発電装置10の昇圧回路14におけるコンデンサ26近傍の点Mに接続され、太陽電池11にて発電され昇圧回路14にて昇圧されてコンデンサ26に蓄えられた電力、または、商用電源系統13の交流電力が解列コンタクタ37を経てインバータ回路15のダイオード30(フライホイールダイオード)により整流され昇圧回路14のコンデンサ26に蓄えられた直流電力を選択し、それぞれ安定化した後、上記マイクロコンピュータ17等の各種機器へ供給する。
【0041】
つまり、スイッチング電源40は、太陽電池11にて発電された発電電力の電圧が所定レベルを越えた時に、この発電電力を昇圧回路14が昇圧し、コンデンサ26に蓄えた後の電力を更に安定化して、マイクロコンピュータ17、昇圧回路14、インバータ回路15及び各種センサ等へ供給する。また、スイッチング電源40は、太陽電池11にて発電された発電電力の電圧が所定レベル以下となった時(例えば日没時)に、商用電源系統13の交流電力をインバータ回路15のダイオード30が整流し、昇圧回路14のコンデンサ26が蓄えた後の電力を更に安定化して、マイクロコンピュータ17、昇圧回路14、インバータ回路15及び各種センサ等へ供給する。
【0042】
ここで、インバータ回路15のダイオード30による商用電源系統13の交流電力の整流作用を、インバータ回路15の複数のダイオード30を、図1に示すように符号30A、30B、30C、30Dを用いて区別して示し、電流平滑回路16の複数のリアクトル31を、同様に符号31A、31Bを用いて区別して示すことにより説明する。つまり、商用電源系統13の交流電力がリアクトル31A、点A、ダイオード30A、点B、点C、点M、昇圧回路14のコンデンサ26、点D、点E、ダイオード30B、点F、リアクトル31Bを順次流れる時には、上記ダイオード30A及び30Bが交流電力を整流する。また、商用電源系統13からの交流電力がリアクトル31B、点F、ダイオード30C、点B、点C、点M、コンデンサ26、点D、点E、ダイオード30D、点A、リアクトル31Aを順次流れる時には、上記ダイオード30C及び30Dが交流電力を整流する。
【0043】
このように、スイッチング電源40がマイクロコンピュータ17、昇圧回路14、インバータ回路15及び各種センサ等へ供給する電源は、太陽光発電装置10の運転終了時まで常時良好に確保されることになる。
【0044】
太陽光発電装置10の運転終了時には、マイクロコンピュータ17が解列コンタクタ37をOFF操作して、このマイクロコンピュータ17、昇圧回路14及びインバータ回路15を含めた太陽光発電装置10の各種機器と商用電源系統13とが切り離される。このため、商用電源系統13から、インバータ回路15のダイオード30及び昇圧回路14のコンデンサ26を経てスイッチング電源40へ供給される電力が消失するので、太陽光発電装置10におけるマイクロコンピュータ17、インバータ回路15、昇圧回路14及び各種センサ等の待機電力が零となる。
【0045】
一方、上記マイクロコンピュータ17は、太陽光発電装置10の運転中の運転状態データを外部記憶装置41との通信により、この外部記憶装置41に記憶可能に構成される。上記運転状態データとしては、商用電源系統13に異常があった時に、この商用電源系統13へ太陽光発電装置10から電力を回生させないで商用電源系統13を保護するための保護動作に関するデータ(保護動作の種類及びその動作時間)と、太陽光発電装置10自体を保護するための保護動作に関するデータ(保護動作の種類及びその動作時間)と、太陽光発電装置10が発電した電力の積算値と、太陽光発電装置10に発生した異常の種類及び発生時刻と、などがある。
【0046】
マイクロコンピュータ17による外部記憶装置41への運転状態データの記録は、太陽光発電装置10の運転終了間際、例えば日没時に、商用電源系統13、インバータ回路15のダイオード30、昇圧回路14のコンデンサ26及びスイッチング電源40を用いて、マイクロコンピュータ17へ供給される制御電源が確保された状態で実施される。更にマイクロコンピュータ17は、この日没時に、同様に制御電源が確保された状態で、日没の判断を実行可能に構成される。
【0047】
上述のように構成されたことから、上記実施の形態によれば次の効果▲1▼〜▲7▼を奏する。
【0048】
▲1▼マイクロコンピュータ17へ供給される制御電源等、太陽光発電装置10のその他の各種機器(昇圧回路14、インバータ回路15、各種センサ等)へ供給される電源が、太陽電池11または商用電源系統13から選択的に供給可能に構成されたことから、太陽電池11にて発電される電力が所定レベル以下まで低下した場合には、商用電源系統13からインバータ回路15のダイオード30及びスイッチング電源40等を用いて、マイクロコンピュータ17を含めた太陽光発電装置10の各種機器へ電源を導くことができるので、太陽光発電装置10の運転終了時まで、制御電源等、太陽光発電装置10の各種機器へ供給される電源を常に良好に確保できる。
【0049】
▲2▼商用電源系統13の交流電力が、日没時に、商用電源系統13からインバータ回路15のダイオード30及びスイッチング電源40等を用いて、太陽光発電装置10の各種機器へ供給され、特に制御電源としてマイクロコンピュータ17へ供給されることから、このマイクロコンピュータ17は、日没時にも電源が良好に確保されることになるので、日没の判断を確実に実行することができる。
【0050】
▲3▼商用電源系統13が、太陽光発電装置10の運転終了時に、解列コンタクタ37のOFF操作によって、太陽光発電装置10のマイクロコンピュータ17を含めた各種機器と切り離されるよう構成されたことから、太陽光発電装置10の運転終了時には、マイクロコンピュータ17へ供給される制御電源や各種センサ等へ供給される電源が切断されるので、太陽光発電装置10における各種機器の待機電力を零とすることができる。
【0051】
▲4▼商用電源系統13が、太陽光発電装置10の運転終了時に、解列コンタクタ37のOFF操作によって、太陽光発電装置10のマイクロコンピュータ17を含めた各種機器と切り離されることから、落雷等により発生する恐れのある太陽光発電装置10の各種機器の故障を回避できる。
【0052】
▲5▼太陽光発電装置10の運転中の運転状態データを外部記憶装置41に記憶するよう構成されたことから、例えば太陽光発電装置10の運転終了後に、外部記憶装置41に記憶された運転状態データに基づき、この太陽光発電装置10の運転状況を的確に判定できる。この結果、太陽光発電装置10のメンテナンスや故障修理を適切に実施できる。
【0053】
▲6▼外部記憶装置41に、太陽光発電装置10自体または商用電源系統13を保護するための保護動作に関するデータが記憶されば場合には、これらの保護動作に関する運転状態データを、例えばメンテナンス時等に確認することにより、太陽光発電装置10による発電量が少ない場合等に適切な対応が可能とする。
【0054】
▲7▼マイクロコンピュータ17が、太陽光発電装置10の運転終了間際(例えば日没時)に、商用電源系統13、インバータ回路15のダイオード30及びスイッチング電源40等を用いて、マイクロコンピュータ17へ供給される制御電源を確保した状態で、太陽光発電装置10の運転中の運転状態データを外部記憶装置41に記憶するよう構成されたことから、制御電源が安定した状態で外部記憶装置41との通信が可能となるので、この外部記憶装置41への記憶動作、及びこの外部記憶装置41に記憶されたデータの信頼性を確保することができる。
【0055】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
例えば、マイクロコンピュータ17による解列コンタクタ37への太陽光発電装置10の運転状態データの記憶は、太陽光発電装置10の運転終了間際(例えば日没時)に限らず、太陽光発電装置10の運転動作中で、その記憶すべき運転状態が発生した時に実施されてもよい。
【0057】
また、上記実施の形態では、発電手段が太陽電池11であって、系統連系発電装置が太陽光発電装置10の場合を述べたが、風力発電装置等の他の発電手段を用いて、発電電力を商用電源系統へ回生させる他の系統連系発電装置であってもよい。
【0058】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明に係る系統連系発電装置によれば、系統連系発電装置の運転終了時まで、当該系統連系発電装置の各種機器へ供給される電源を常に良好に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る系統連系発電装置の一実施の形態が適用された太陽光発電装置を、商用電源系統と共に示す回路図である。
【符号の説明】
10 太陽光発電装置(系統連系発電装置)
11 太陽電池(発電手段)
12 系統連系装置
13 商用電源系統
14 昇圧回路
15 インバータ回路
17 マイクロコンピュータ(制御装置)
26 昇圧回路のコンデンサ
30 インバータ回路のダイオード
37 解列コンタクタ
40 スイッチング電源
41 外部記憶装置
Claims (3)
- 発電手段と、この発電手段にて発電された直流電力を昇圧する昇圧回路と、この昇圧回路にて昇圧された直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、商用電源系統の交流電力に対応した交流電力を上記商用電源系統へ回生可能とするように、上記昇圧回路及び上記インバータ回路を制御する制御装置と、を有する系統連系発電装置において、
前記昇圧回路はコンデンサを備え、
当該系統連系発電装置の前記制御装置へ供給される電源が、上記発電手段にて発電されて前記コンデンサに蓄えられた電力または上記商用電源系統の交流電力により前記コンデンサに蓄えられた電力から供給され、
前記制御装置は、系統連系発電装置の運転終了時に、この系統連系発電装置の制御装置、前記昇圧回路及び前記インバータ回路を含む各種機器と上記商用電源系統とを切り離すことを特徴とする系統連系発電装置。 - 上記商用電源系統の交流電力は、インバータ回路のダイオードにより整流され、スイッチング電源により安定化されて、系統連系発電装置の各種機器へ供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の系統連系発電装置。
- 上記発電手段は、太陽光の受光量に応じた電力を発電する太陽電池であり、商用電源系統の交流電力は、日没時に、系統連系発電装置の各種機器へ供給可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の系統連系発電装置。
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