JP4622833B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスを浄化するための制御を行う排気ガス浄化装置に関する。
従来から、触媒をバイパスするバイパス通路上に設けられた切換弁を用いて、排気ガスを浄化するための制御を行う排気ガス浄化装置が知られている。この切換弁は、吸気通路における負圧を利用して駆動されるアクチュエータによって、開閉が制御される。
例えば、特許文献1及び2には、触媒温度が高い場合に、バイパス通路に排気ガスが流れるように負圧式流量制御弁を開弁する技術が記載されている。こうするのは、高温の排気ガスを流すことによって触媒が高温となり、触媒が劣化してしまう可能性があるからである。
特開平10−8945号公報 特開平8−189344号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、連続で高速高負荷の運転(以下、「連続高負荷運転」とも呼ぶ。)が行われると、切換弁を開弁させるために用いる負圧の不足が生じ、切換弁を開弁させるべき状況において切換弁を開弁させることができない場合があった。そのため、排気ガスが流れることによって触媒が高温となり、触媒が劣化してしまう可能性があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、連続高負荷運転などによって負圧が不足した場合にも、切換弁を適切に作動させることによって触媒の劣化を抑制することが可能な排気ガス浄化装置を提供することにある。
本発明の1つの観点では、触媒をバイパスするバイパス通路上に設けられ、負圧を利用して開閉される切換弁に対して、前記触媒が所定温度以上であるときに排気ガスが前記バイパス通路に流れるように制御を行う排気ガス浄化装置は、前記切換弁が開であるときに、前記切換弁を次回に開弁するために必要な負圧が確保されているか否かを判定する負圧判定手段と、前記負圧判定手段によって負圧が確保されていないと判定された場合、前記切換弁を閉弁することを禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とする。
上記の排気ガス浄化装置は、触媒が所定温度(触媒が劣化してしまうような温度)以上であるときに、触媒をバイパスするバイパス通路に排気ガスが流れるように制御を行う。この場合、排気ガス浄化装置は、バイパス通路上に設けられ、負圧を利用して開閉される切換弁を開弁する制御を行う。また、負圧判定手段は、切換弁が開であるときに、切換弁を次回に開弁するために必要な負圧が確保されているか否かを判定し、禁止手段は、負圧が確保されていないと判定された場合、切換弁を閉弁することを禁止する。即ち、上記の排気ガス浄化装置は、負圧が十分確保できる状況になるまで切換弁を開に維持することにより、切換弁を閉にした後に高温のガスが流入した場合に、切換弁を開くことができずに触媒が高温となって劣化してしまう危険を排除することができる。
上記の排気ガス浄化装置の一態様では、前記負圧判定手段は、負圧タンクに貯蔵された負圧の圧力に基づいて判定を行うことができる。この場合、切換弁は、負圧タンクに貯蔵された負圧を利用して開弁される。
上記の排気ガス浄化装置の他の一態様では、前記触媒が所定温度以上であるときに、前記切換弁を開弁するために必要な負圧が確保されていない場合に、燃料を増量する燃料増量手段を更に備える。
この態様では、燃料増量手段は、例えば連続高負荷運転などが原因で、十分な負圧が確保されていない状況において(即ち、切換弁を開弁させて、バイパス通路に対して排気ガスを流すことができないような状況)、燃料を増量することによって、触媒の温度を低下させる。これにより、十分な負圧が確保されていない状況においても、触媒の劣化を適切に抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[車両の構成]
図1は、本発明の実施形態に係る排気ガス浄化装置が適用された車両100の全体構成を示す概略図である。なお、図1では、実線の矢印がガスの流れの一例を示し、破線の矢印が信号の入出力を示している。
車両100は、主に、燃料噴射弁2と、吸気通路3と、エンジン(内燃機関)4と、排気通路5と、触媒6と、バイパス通路7と、切換弁8と、負圧通路10と、チェックバルブ11と、負圧タンク12と、VSV(Vacuum Switching Valve)13と、アクチュエータ接続通路14と、大気通路15と、アクチュエータ16と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
吸気通路3には外部から吸入された吸気が通過し、この吸気はエンジン4に対して供給される。燃料噴射弁2は、エンジン4に対して燃料を噴射する。エンジン4は、吸気(空気)と燃料を混合した混合気を、燃焼室内で爆発させて動力を発生する。なお、燃料噴射弁2は、ECU50から供給される制御信号S2によって、燃料噴射量などの制御が実行される。
排気通路5は、エンジン4から排出された排気ガスが流通する。排気通路5中には、触媒6が設けられている。触媒6は、三元触媒などによって構成され、排気ガス中のNOxやSOxを浄化する。また、排気通路5には、触媒6をバイパスするバイパス通路7が接続されている。このバイパス通路7には、切換弁8が設けられている。切換弁8は、バイパス通路7に排気ガスを流すか否かを選択的に切り換える弁である。詳しくは、切換弁8が閉である場合には触媒6が設けられた通路に排気ガスが流れ、切換弁8が開である場合にはバイパス通路7に排気ガスが流れる。切換弁8は、後述するアクチュエータ16によって開閉が制御される。
負圧通路10は、一端が吸気通路3に接続され(不図示)、他の一端がVSV13に接続されている。また、負圧通路10上には、チェックバルブ11と、負圧タンク12が設けられている。チェックバルブ11は、吸気通路3における圧力が負圧通路10側の圧力に比して低圧である場合に、負圧通路10側から吸気通路3側へ向かうガスの流れを許容する一方向弁である。負圧タンク12は、負圧通路10を介して供給される負圧を貯蔵するタンクである。
VSV13は、三方弁として構成され、負圧通路10と、アクチュエータ接続通路14と、大気通路15が接続されている。アクチュエータ接続通路14はアクチュエータ16に接続されており、大気通路15は大気開放されている。なお、VSV13は、ECU50から供給される制御信号S13によって制御される。例えば、ECU50は、負圧通路10とアクチュエータ接続通路14を接続して大気通路15を遮断するか、或いはアクチュエータ接続通路14と大気通路15を接続して負圧通路10を遮断するかを、VSV13を用いて制御する。
アクチュエータ16は、供給されるガスの圧力に応じて、作動ロッド等を介して切換弁8の開閉を制御する。アクチュエータ16は、ダイヤフラムなどを用いて構成されている。詳しくは、アクチュエータ16は、内部が大気圧に維持されており、供給されるガスの圧力と、内部における大気圧との差に応じて動作する。具体的には、アクチュエータ16は、大気圧が供給された場合には切換弁8が閉となるように動作し、大気圧よりも低圧である負圧が供給された場合には切換弁8が開となるように動作する。なお、上記した大気圧は大気通路15から供給され、負圧は負圧タンク12から供給される。
また、車両100には、回転数センサ21、負荷センサ22、温度センサ23、及び圧力センサ24が設けられている。回転数センサ21はエンジン回転数を検出し、エンジン回転数に対応する検出信号S21をECU50に対して供給する。負荷センサ22は、エンジン負荷を検出し、エンジン負荷に対応する検出信号S22をECU50に供給する。温度センサ23は、触媒6の温度(触媒床温)を検出し、触媒床温に対応する検出信号S23をECU50に対して供給する。圧力センサ24は、負圧タンク12に貯蔵された負圧の圧力(以下、「負圧タンク圧」とも呼ぶ。)を検出し、負圧タンク圧に対応する検出信号S24をECU50に対して供給する。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、A/D変換器及び入出力インタフェイスなどを含んで構成される。具体的には、ECU50は、上記した各種センサの圧力に基づいてVSV13に対して制御信号S13を供給することによって、アクチュエータ16に対して供給するガスの圧力をコントロールし、間接的に切換弁8の制御を行う。また、ECU50は、燃料噴射弁2に対して制御信号S2を供給することによって、燃料噴射量の制御を行う。
基本的には、ECU50は、触媒床温が高温でない場合には、詳しくは触媒6が劣化してしまうような温度(例えば800℃以上の温度。以下、この温度を「熱劣化限界温度」と呼ぶ。)以下である場合には、切換弁8を閉に設定することによって触媒6に対して排気ガスを流す。この場合、ECU50は、アクチュエータ接続通路14と大気通路15とが接続され、負圧通路10が遮断されるように(即ちアクチュエータ16に大気圧が供給されるように)、VSV13に対して制御を行う。このような制御を行うのは、上記した状況においては、触媒6に対して排気ガスを流しても触媒6が劣化してしまうおそれがないので、触媒6に対して排気ガスを流すことによって排気ガスの浄化を行うためである。
更に、ECU50は、基本的には、触媒床温が熱劣化限界温度よりも高い場合には、切換弁8を開に設定することによってバイパス通路7に排気ガスを流す。この場合、ECU50は、負圧通路10とアクチュエータ接続通路14とが接続され、大気通路15が遮断されるように(即ちアクチュエータ16に負圧が供給されるように)、VSV13に対して制御を行う。このような制御を行うのは、上記した状況においては、触媒6に対して排気ガスを流すと触媒6が劣化してしまう可能性が高いので、バイパス通路7に対して排気ガスを流すことによって触媒6の劣化を抑制するためである。
しかしながら、連続高負荷運転などが行われると、切換弁8を開弁させるために用いる負圧が不足してしまう傾向にある。具体的には、連続高負荷運転が行われると吸気通路3における負圧のレベルが低下するため、アクチュエータ16の作動による負圧の消費に対応するだけの負圧を、負圧タンク12に対して補充させることができなくなる場合がある。そのため、負圧タンク12はアクチュエータ16を作動させるのに十分な負圧を供給することができなくなり、切換弁8を開弁させるべき状況(触媒床温が熱劣化限界温度以上である場合)において、切換弁8を開弁させることができない場合がある。このような場合には、触媒6が劣化してしまう可能性が高い。したがって、本実施形態では、ECU50は、連続高負荷運転などが行われた場合にも適切に触媒6の劣化が防止されるように、後述する制御を行う。以上のように、ECU50は、本発明に係る排気ガス浄化装置として機能する。
以下では、ECU50が実行する制御の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る制御方法について説明する。
第1実施形態に係る制御は、切換弁8が開であるときに(詳しくは、切換弁8を開から閉にすべき状況において)、次回に切換弁8を開にすべき状況において確実に切換弁8を開弁させてバイパス通路7に対して排気ガスを流すことを可能にするために行われる。こうするのは、切換弁8を開にすべき状況(触媒6が高温にある場合など)になった際に、切換弁8を開弁させることができないと、高温の排気ガスが触媒6に対して流れ、触媒6が劣化してしまう可能性が高いからである。
具体的には、第1実施形態では、次回に確実に切換弁8を開弁させるために、切換弁8が開であるときに、負圧タンク12に対して十分な負圧を貯蔵させるための制御を行う。詳しくは、通常は、触媒床温が熱劣化温度以下にまで低下した際に切換弁8を開から閉に切り換えるが、ECU50は、このような切換弁8を開から閉に切り換えるタイミングにおいて制御を実行する。まず、ECU50は、上記のタイミングで、切換弁8を次回に開弁するために必要な負圧が負圧タンク12に確保されているか否かの判定を行う。そして、ECU50は、必要な負圧が確保されていない場合には、負圧タンク12に負圧を貯蔵できるまで、切換弁8を開に設定し続けるための制御を行う(言い換えると、切換弁8を閉弁することを禁止する)。つまり、ECU50は、負圧通路10とアクチュエータ接続通路14とが接続され、大気通路15が遮断されるようにVSV13に対して制御を行うことによって、負圧タンク12に対して負圧を供給できるようにする。これにより、負圧タンク12内に常に十分な負圧を貯蔵させておくことができるため、次回に連続高負荷運転などが行われた際に、適切に切換弁8を開弁させることができる。したがって、バイパス通路7に対して排気ガスを流すことによって、高温の排気ガスが触媒6に対して流れてしまうことを防止し、触媒6の劣化を確実に抑制することが可能となる。
このように、第1実施形態では、ECU50は、切換弁8の開弁時に、負圧タンク12に十分な負圧が確保されているか否かを判定する負圧判定手段、及び判定手段によって負圧が確保されていないと判定された場合に切換弁8を閉弁することを禁止する禁止手段として機能する。
図2は、第1実施形態に係る制御の基本概念を説明するための図である。図2は、縦方向に負圧レベルを示している。この負圧レベルは、下方に向かうほど大きくなる(即ち負圧タンク圧が低くなる)。具体的には、図2は、負圧タンク12における負圧レベルと、実行すべき制御との関係を示している。
負圧タンク12が負圧レベルA未満である場合には、負圧タンク12内には、ほとんど負圧が貯蔵されていない状況である。この場合には、切換弁8を開にするために必要な負圧が十分に貯蔵されていないといえる。また、負圧レベルAから負圧レベルBまでの負圧は、切換弁8を一度開から閉にした後に、再度、切換弁8を開にするのに消費する負圧に対応する。本実施形態では、負圧レベルが負圧レベルB未満にある領域を、切換弁8を開に保持すべき領域(以下、「弁開保持域」と呼ぶ。)として設定する。即ち、ECU50は、負圧レベルが弁開保持域にある場合には、切換弁8を開に保持するための制御(以下、「弁開保持制御」とも呼ぶ。)を実行する。なお、切換弁8に対して開→閉→開の動作をさせるのに十分な負圧を負圧タンク12に貯蔵させておくために、弁開保持域は広く設定されている。
これに対して、負圧レベルBから負圧レベルC(負圧レベルCは、負圧タンク12における「Max貯蔵タンク圧」に対応する)までの領域を、切換弁8を開から閉に切り換えて、通常の制御を実行させるべき領域(以下、「通常制御域」と呼ぶ。)として設定する。即ち、ECU50は、負圧レベルが通常制御域にある場合には、切換弁8を閉に設定する制御(以下、「通常制御」とも呼ぶ。)を実行する。
図3は、第1実施形態に係る制御を示すフローチャートを示す。この制御は、切換弁8が開である状況において実行される。また、ECU50によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、温度センサ23から取得される触媒床温が、切換弁8を開弁させるべき温度(以下、「弁開設定温度」と呼ぶ。)以下であるか否かを判定する。この弁開設定温度は、前述した熱劣化限界温度に概ね対応する温度である。触媒床温が弁開設定温度以下である場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進む。一方、触媒床温が弁開設定温度より高い場合(ステップS101;No)、再度ステップS101の判定を行う。即ち、触媒床温が弁開設定温度以下となるまで、処理は先に進まない。
ステップS102では、ECU50は、圧力センサ24によって検出される負圧タンク圧が、切換弁8を開から閉に切り換えて通常の制御を行うことができる通常制御域内にあるか否かを判定する。ここでは、ECU50は、切換弁8を次回に開弁するために必要な負圧が負圧タンク12内に確保されているか否かを判定している。
負圧タンク圧が通常制御域にある場合(ステップS102;Yes)、処理はステップS103に進む。この場合には、切換弁8を次回に開弁するために必要な負圧が負圧タンク12内に確保されている。そのため、ステップS103では、ECU50は、切換弁8を開から閉に設定するために、アクチュエータ16に大気圧が供給されるようにVSV13を制御する。即ち、ECU50は通常制御を実行する。具体的には、ECU50は、アクチュエータ接続通路14と大気通路15とが接続され、負圧通路10が遮断されるように、VSV13に対して制御を行う。これにより、排気ガスは触媒6が設けられた通路に流れるようになる。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、負圧タンク圧が通常制御域にない場合(ステップS102;No)、処理はステップS104に進む。この場合には、切換弁8を次回に開弁するために必要な負圧が負圧タンク12内に確保されていないといえる。そのため、ステップS104では、ECU50は、切換弁8を開に維持するために、アクチュエータ16に負圧が供給されるようにVSV13を制御する。即ち、ECU50は弁開保持制御を実行する。具体的には、ECU50は、アクチュエータ接続通路14と負圧通路10とが接続され、大気通路15が遮断されるように、VSV13に対して制御を行う。これにより、負圧タンク12に負圧が貯蔵できるようにする。以上の処理が終了すると、処理はステップS101に戻って再度判定を行う。
以上のように、第1実施形態に係る制御によれば、負圧タンク12内に常に十分な負圧を貯蔵させておくことができるため、連続高負荷運転などが行われた際にも、適切に切換弁8を開弁させることができる。そのため、連続高負荷運転などが行われた際にも、確実にバイパス通路7に対して排気ガスを流すことができるため、触媒6の劣化を抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る制御について説明する。
第2実施形態に係る制御は、触媒床温が弁開設定温度よりも高い状況において、即ち切換弁8を開にしてバイパス通路7に排気ガスを流すべき状況において、負圧タンク12に十分な負圧が貯蔵されていない場合に実行される制御である。即ち、第1実施形態では、次回に切換弁8を適切に開弁させるために、予め負圧タンク12に負圧を貯蔵しておく制御を示したが、第2実施形態では、切換弁8を開弁させるべき状況において、負圧タンク12に十分な負圧が貯蔵されていない場合に実行される。
詳しくは、第2実施形態では、切換弁8を開に設定するのに十分な負圧が負圧タンク12に貯蔵されていない場合に、つまりバイパス通路7に対して排気ガスを流すことができない場合に、触媒6が設けられた通路に対して排気ガスを流し、燃料の増量を実行する。このようにして増量された燃料は、エンジン6から排気ガスと一緒に排出され、冷却剤として機能することによって触媒6を冷却する効果を有する。したがって、第2実施形態に係る制御によれば、負圧タンク12に十分な負圧が貯蔵されておらず、バイパス通路7に対して排気ガスを流すことができないような状況においても、触媒6の劣化を適切に抑制することが可能となる。このように、第2実施形態では、ECU50は、本発明に係る燃料増量手段として動作する。
図4は、第2実施形態に係る制御を示すフローチャートを示す。この制御は、ECU50によって所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS201では、ECU50は、温度センサ23から取得される触媒床温が、弁開設定温度以下であるか否かを判定する。触媒床温が弁開設定温度以下である場合(ステップS201;Yes)、処理はステップS202に進む。この場合には、排気ガスを触媒6に対して供給しても触媒6が劣化してしまうおそれがない。よって、ステップS202では、ECU50は、排気ガスを触媒6が設けられた通路に流すために、アクチュエータ16に大気圧が供給されるようにVSV13を制御する。具体的には、ECU50は、アクチュエータ接続通路14と大気通路15とが接続され、負圧通路10が遮断されるように、VSV13に対して制御を行う。これにより、排気ガスは触媒6によって浄化される。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、触媒床温が弁開設定温度より高い場合(ステップS201;No)、処理はステップS203に進む。ステップS203では、ECU50は、圧力センサ24によって検出される負圧タンク圧が、十分に存在するか否かを判定する。詳しくは、ECU50は、切換弁8を開弁させるのに十分な負圧が負圧タンク12に貯蔵されているか否かを判定する。このような判定を行うのは、かかる状況では触媒床温が弁開設定温度より高いので、触媒6の劣化を抑制するために、切換弁8を開弁することが好ましいからである。
負圧タンク圧が十分にある場合(ステップS203;Yes)、処理はステップS204に進む。この場合には、負圧タンク12に貯蔵された負圧を用いることによって、切換弁8を開弁させることができる。よって、ステップS204では、ECU50は、アクチュエータ16に負圧が供給されるようにVSV13を制御する。具体的には、ECU50は、アクチュエータ接続通路14と負圧通路10とが接続され、大気通路15が遮断されるように、VSV13に対して制御を行う。これにより、切換弁8が開弁し、バイパス通路7に排気ガスが流れる。以上の処理が終了すると、処理はステップS201に戻って再度判定を行う。
一方、負圧タンク圧が十分にない場合(ステップS203;No)、処理はステップS205に進む。この場合には、負圧タンク12に貯蔵された負圧を用いることによって、切換弁8を開弁させることができない。即ち、排気ガスをバイパス通路に流すことができない。そのため、排気ガスは触媒6が設けられた通路に流れる。
ステップS205では、ECU50は、燃料を増量する。この場合、ECU50は、予め定められたマップを参照して増量する量を決定し、増量した燃料噴射量が噴射されるように燃料噴射弁2を制御する。このように燃料を増量するのは、燃料を触媒6に対して供給することによって、触媒床温を低下させるためである。以上の処理が終了すると、処理はステップS206に進む。
ステップS206では、ECU50は、再度、触媒床温が弁開設定温度以下であるか否かを判定する。触媒床温が弁開設定温度以下である場合(ステップS206;Yes)、処理はステップS207に進む。この場合には、燃料の増量によって、触媒床温が弁開設定温度以下となるまで低下している。よって、ステップS207では、ECU50は、増量を停止し、通常のA/F(空燃比)に対応する燃料を燃料噴射弁2から噴射させる。そして、処理はステップS201に戻って再度判定を行う。
一方、触媒床温が弁開設定温度より高い場合(ステップS206;No)、処理はステップS205に戻る。この場合には、触媒床温が弁開設定温度以下となるまで低下していないので、燃料の増量を再度行う(ステップS205)。
以上のように、第2実施形態に係る制御によっても、例えば連続高負荷運転などが原因で、負圧タンク12に十分な負圧が貯蔵されておらず、バイパス通路7に対して排気ガスを流すことができないような状況が生じた場合にも、触媒6の劣化を適切に抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係る排気ガス浄化装置が適用された車両の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る制御の基本概念を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る制御のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る制御のフローチャートである。
符号の説明
3 吸気通路
4 エンジン
5 排気通路
6 触媒
7 バイパス通路
8 切換弁
10 負圧通路
12 負圧タンク
13 VSV
16 アクチュエータ
50 ECU

Claims (3)

  1. 触媒をバイパスするバイパス通路上に設けられ、負圧を利用して開閉される切換弁に対して、前記触媒が所定温度以上であるときに排気ガスが前記バイパス通路に流れるように制御を行う排気ガス浄化装置であって、
    前記切換弁が開であるときに、前記切換弁を次回に開弁するために必要な負圧が確保されているか否かを判定する負圧判定手段と、
    前記負圧判定手段によって負圧が確保されていないと判定された場合、前記切換弁を閉弁することを禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 前記負圧判定手段は、負圧タンクに貯蔵された負圧の圧力に基づいて判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
  3. 前記触媒が所定温度以上であるときに、前記切換弁を開弁するために必要な負圧が確保されていない場合に、燃料を増量する燃料増量手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス浄化装置。
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