JP4621971B2 - 引き込み式チャック装置及びワークチャッキング方法 - Google Patents

引き込み式チャック装置及びワークチャッキング方法 Download PDF

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Description

この発明は、爪に把握されたワークをチャック側に引き込み可能な引き込み式チャック装置に係るものである。
従来、特許文献1に記載のように、リヤボディに移動ボディをチャック軸線方向に進退可能に備え、リヤボディと移動ボディの軸方向間には付勢部材が介在され、リヤボディに対して移動ボディがチャック軸線前方に押付けられ、爪をチャック半径方向へ移動するプランジャがワーク把握時に移動ボディと一体化し、プランジャのチャック軸線後方への引き込みにより移動ボディをチャック軸線後方へ引き込み可能とした引き込み式チャック装置が公知である。また、特許文献2のものも略同様に、リヤボディに対して付勢部材でチャック軸線前方に付勢された移動ボディがワーク把握時にプランジャのチャック軸線後方への移動でチャック軸線後方へ引き込まれるようになっている。
特許文献3に記載のように、チャックをシリンダ状本体内に摺動自在に設け、シリンダ装置により爪をチャック半径方向へ移動可能とし、回転シリンダ装置によりチャックをシリンダ状本体に対しチャック軸線方向に進退可能としたものも公知である。
特許文献4には、円筒状の本体の内側にピストン本体が摺動可能に設けられ、ピストン本体のピストン部が円筒状の本体のシリンダ室に嵌合され、また、ピストン本体の先端部にはモータにより駆動される送りねじ軸により開閉する爪を備えたものが開示してある。この技術のものでは、シリンダ室に作動油を供給することでピストン本体が円筒状の本体の軸線方向に進退可能となっている。
上記特許文献1、2の技術では、リヤボディに対して移動ボディを付勢部材でチャック軸線前方に付勢しており、プランジャによるワーク把握動作と同時、もしくは、ワーク把握動作後に、プランジャにより移動ボディのチャック軸線後方への引き込み動作を行う構造であるので、把握力を増大させると引き込み力も大きくなり、薄板状のワークの場合、ストッパに当接したワークの爪に把持された端部の歪が大きくなる問題がある。また、把握力を増大させると小径ワークを把握した場合に、把握力の反力で爪がチャック半径方向外側に浮き上がり、これに伴ってワークがチャックの前面(ストッパ)から大きく浮き上がる問題がある。
また、ワークの把握とチャック軸線後方への引き込みを独立して行うことができないので、ワーク把握時にプランジャのチャック軸線後方への移動により移動ボディが移動し、ワークが引き込まれることになり、ワーク基準面の直角度が悪い場合、チャックの前面にワーク基準面が押付けられた際にワークが斜めになり、その斜めの状態でワークを把握することになるので、ワークの直角度がでない問題がある。
更に、リヤボディに対して移動ボディを付勢部材で付勢しているので、付勢部材の付勢力よりも小さな把握力の場合、ワークの引き込み動作ができない問題がある。更にまた、ワークの把握と引き込みを独立して行えないので、把握力が決定されると引き込み力も決まってしまい、把握力を変更すると引き込み力も変化するので、引き込み量の変化、もしくは付勢部材の交換が必要となる。
特許文献3のものは、ワーク加工時にワークの把握位置を変化させるものであり、爪でワークをボディ側に引き込むものではない。また、特許文献4のものは、ロボットによりワークを取り付ける際に爪を本体に対して下降し、ロボットと爪との干渉を防止するものであり、爪でワークを引き込むものではない。また、特許文献3、4は、爪操作推力と引き込み力制御用推力との差で爪をチャック軸線後方に引き込むものではない。
特開2003−1507号公報 アメリカ特許第3460849号公報 実公昭60−35524号公報 実公平1−15482号公報
この発明は、ワークを把握する爪を設けた移動ボディを固定ボディにチャック軸線方向進退可能に備えた引き込み式チャック装置を提供するものである。
本発明の引き込み式チャック装置は、固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、移動ボディに爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪を移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込み可能とした引き込み式チャック装置において、爪移動用の駆動手段によるチャック軸線方向への爪操作推力により爪がワークを把握した時に、前記移動ボディに該爪操作推力をチャック軸線方向に作用するように構成し、爪操作推力に抗する方向に引き込み力制御用推力を発生する引き込み力制御手段を設け、移動ボディに、爪と楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの後端にドロースクリュを取付け、該ドロースクリュの後端に、駆動源に連結されたドローパイプの先端を取付け、該駆動源と、該ドローパイプと、前記ウェッジプランジャと、前記ドロースクリュと、から前記爪移動用の駆動手段を構成し、前記引き込み力制御手段を、固定ボディ内側に移動ボディを軸線方向に進退するように嵌装して移動ボディ背面側を圧力室とするシリンダ構造とし、該圧力室に供給される流体圧により、前記引き込み力制御用推力が前記移動ボディに作用するように構成し、前記爪操作推力と前記引き込み力制御用推力との差で移動ボディをチャック軸線方向に移動可能に構成したことを特徴とする。
前記爪操作推力チャック軸線後方に作用した時に爪がワークを把握するように構成し、固定ボディ内側に移動ボディを軸線方向に進退するように嵌装して移動ボディ背面側を圧力室とするシリンダ構造として前記引き込み力制御手段を構成し、その圧力室に供給される流体圧により移動ボディにチャック軸線前方に引き込み力制御用推力を作用するように構成したことを特徴とする。
主軸前端に装着される固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、主軸後端に二重回転シリンダを備え、移動ボディに、固定ボディ前面から突出しワークを把握する爪が固定されたマスタジョウを半径方向移動可能に案内し、該マスタジョウと楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの前後動による楔作用で爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪でワークを把握して移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込むようにしたワークチャッキング方法において、爪でワーク外径を把握する時は、チャック軸線後方に作用する爪操作推力を移動ボディに作用するようにし、ワークを把握していない状態では、その爪操作推力より大きく設定したチャック軸線前方への引き込み力制御用推力を移動ボディに作用させて移動ボディを固定ボディに対する前進端位置に位置させ、二重回転シリンダで爪操作推力と引き込み力制御用推力を発生させ、移動ボディでマスタジョウの背面を押して爪を前進状態とし、次に前記爪操作推力を作用させて爪をチャック半径方向内側に移動してワーク外径を把握し、次いで前記引き込み力制御用推力を爪操作推力より小さな推力に変化させ、爪操作推力と引き込み力制御用推力の差により前記ウェッジプランジャをチャック軸線後方へ移動して移動ボディをチャック軸線後方に引き込み、ワーク外径を把握した状態の爪をチャック軸線後方に引き込むようにしたことを特徴とする。
主軸前端に装着される固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、主軸後端に二重回転シリンダを備え、移動ボディに、固定ボディ前面から突出しワークを把握する爪が固定されたマスタジョウを半径方向移動可能に案内し、該マスタジョウと楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの前後動による楔作用で爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪でワークを把握して移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込むようにしたワークチャッキング方法において、爪でワーク内径を把握する時は、チャック軸線前方に作用する爪操作推力を移動ボディに作用するようにし、ワークを把握していない状態では、チャック軸線前方への引き込み力制御用推力を移動ボディに作用させて移動ボディを固定ボディに対する前進端位置に位置させ、二重回転シリンダで爪操作推力と引き込み力制御用推力を発生させ、移動ボディでマスタジョウの背面を押して爪を前進状態とし、次に前記爪操作推力を作用させて爪をチャック半径方向外側に移動してワーク内径を把握し、次いで前記引き込み力制御用推力を爪操作推力より大きな推力に変化させてチャック軸線後方へ作用させ、爪操作推力と引き込み力制御用推力の差により移動ボディをチャック軸線後方へ移動して前記ウェッジプランジャをチャック軸線後方に引き込み、ワーク内径を把握した状態の爪をチャック軸線後方に引き込むようにしたことを特徴とする。
本願装置では、爪移動用の駆動手段によるチャック軸線方向への爪操作推力により爪がワークを把握し、引き込み力制御手段による引き込み力制御用推力の大きさが可変に移動ボディに作用するようにして、ワーク把握状態の爪を移動ボディと共にチャック軸線方向後方へ引き込み可能としたから、引き込み力制御用推力を設定することで爪操作推力と独立して爪を移動ボディと共に引き込む際の引き込み力を設定可能である。これにより爪操作推力に対して引き込み力を極端に弱く設定できるため、薄板状のワークでも歪を小さくしてチャック側に密着できる。また、小さな爪操作推力でワークを把握しても、爪操作推力より引き込み力制御用推力を小さく設定できるので、その小さな爪操作推力で移動ボディの引き込み動作が行える。
また、小径ワークの把握時に爪操作推力が大きいため爪のチャック半径方向外側への浮き上がり(変形)によるワークのチャック前面側からの浮き上がりが大きい場合でも、移動ボディの引き込み量を大きくしても、特許文献1のようにバネで移動ボディを付勢しているもののように爪操作推力を増大させること無く引き込め、ワークをチャック前面に確実に密着できる。
また、引き込み力制御用推力を制御することで、爪操作推力を変化させることなく引き込み力を任意に制御して移動ボディの引き込み量を調整できるので、ワークのチャック軸線後方のワーク基準面の外形に対する直角度が悪い場合でも、ワーク基準面をチャック前面に押付けることなくワークの外形を基準として把握した状態でワークのチャック軸線前方の端面を加工できるので、ワーク外形に対するワークの端面の垂直度を高精度に出すことができる。
本願発明の実施例について図1、図2に基づいて説明する。図1に示すように引き込み式チャック装置1のチャックボディ2は、図示しない工作機械の主軸に装着される固定ボディ3と、固定ボディ3内にチャック軸線方向進退可能に嵌装された移動ボディ4とから構成されている。固定ボディ3はフロントボディ5とフロントボディ5の背面を塞ぐバックプレート6とからなり、バックプレート6が図示しない主軸先端に固着される。バックプレート6には同心に圧流体の流路7が設けられた流路部材8が一体に固着されている。移動ボディ4はフロントボディ5の摺動孔9内に摺動可能に嵌装されている。移動ボディ4にはウェッジプランジャ10をチャック軸線方向進退可能に嵌合する嵌合孔11が設けられている。ウェッジプランジャ10の後端にはドロースクリュ12の先端が螺着されている。
ドロースクリュ12は流路部材8を貫通してバックプレート6後方に突出しており、ドロースクリュ12の後端は、図示しない主軸後端に設けた周知の回転シリンダの如き駆動源に連結されたドローパイプ13の先端に螺合され、これらウェッジプランジャ10とドロースクリュ12とドローパイプ13と回転シリンダとから爪移動用の駆動手段14が構成されており、爪移動用の駆動手段14と前記チャックボディ2とで引き込み式チャック装置をなしている。このドロースクリュ12には、流路15が設けられており、流路15の一端がドローパイプ13の流路16と連通されており、流路16は図示しない制御手段により圧流体の供給圧力を調整可能な圧流体供給源としての圧力調整手段(流量制御弁)を備えた油圧源に接続されている。また、ドロースクリュ12と流路部材8との間には、流路17が形成され、流路17を介して流路15の他端と流路部材8の流路7の一端とが接続している。固定ボディ3と移動ボディ4との間で移動ボディ4の背面側は圧力室18とされ、圧力室18には流路7の他端が接続され、前記油圧源に接続されたシリンダ構造として引き込み力制御手段19を構成している。各流路7,15,16,17を介して圧力室18に供給される流体圧(油圧)により、移動ボディ4には、チャック軸線前方に引き込み力制御用推力F2が作用するように構成されている。
フロントボディ5のチャック軸線前方には、円周方向に所定角度間隔で半径方向の爪通過孔20が複数(本願実施例では3箇所)形成されている。この爪通過孔20と対応して移動ボディ4のチャック軸線前方には、円周方向に所定角度間隔で半径方向のガイド溝(図示せず)が複数形成されている。各ガイド溝には、マスタジョウ21が半径方向移動可能に案内されている。マスタジョウ21は、マスタジョウ21のウェッジ部22が前記ウェッジプランジャ10のウェッジ溝23と係合され、ウェッジプランジャ10の前後動による楔作用で半径方向に開閉移動するようになっている。マスタジョウ21は爪通過孔20から固定ボディ前面3aに突出してトップジョウ24が螺着固定され、ワークを把握する爪25を構成している。尚、26はトップジョウ24に係合され爪25と一体に移動しガイド溝をシールするシール部材である。また、27は、固定ボディ3を主軸に連結する連結ボルトである。
次に、動作について説明する。先ず、図1に示すワークを把握していない状態では回転シリンダによりドローパイプ13、ドロースクリュ12を介してウェッジプランジャ10がチャック軸線前方に移動されて爪25がチャック半径方向外側に開いた状態となっている。また、各流路7,15,16,17を介して油圧源から圧油が圧力室18に供給される。このとき圧油により移動ボディ4の背面4aには引き込み力制御用推力F2がチャック軸線前方に作用し、この引き込み力制御用推力F2は爪25がワークを把握するときのチャック軸線後方の爪操作推力F1より大きく設定してあり、爪操作推力F1と引き込み力制御用推力F2との差により、爪25をチャック軸線方向に進退させる引き込み力がチャック軸線前方に作用し、移動ボディ4を図1に示す前進端位置に位置させてマスタジョウ21の背面を押して爪25を前進状態としている。この移動ボディ4が前進端位置にある状態でドローパイプ13がチャック軸線後方に引かれると、ドロースクリュ12を介してウェッジプランジャ10が後退し、楔作用により爪25がチャック半径方向内側に移動しワークを把握する。爪25がワークを把握するとウェッジプランジャ10はそれ以上後退できなくなるため、マスタジョウ21との楔係合を介して爪操作推力F1が移動ボディ4に対して軸線方向に作用する。
次に、前記引き込み力制御用推力F2を爪操作推力F1より小さな推力に変化させると、爪操作推力F1と引き込み力制御用推力F2との差により発生する引き込み力がチャック軸線後方に作用し、爪25と共に移動ボディ4がチャック軸線後方に引き込まれる。爪25がチャック軸線後方に引き込まれると、爪25に把握されたワークは固定ボディ3の前面3a(または固定ボディ前面3aに設けた図示しないストッパ)に押し当てられて着座する。この時の引き込み力は、引き込み力制御用推力F2を爪操作推力F1より小さな適当な値に設定することでF1以下の任意の値とすることができる。この状態でワークの加工を行う。加工終了後、爪移動用の駆動手段14をチャック軸線前方に作動し、更に、引き込み力制御手段19により引き込み力制御用推力F2を爪操作推力F1より大きな推力として、爪25と一緒に移動ボディ4を前進端位置に移動する。
次に第2の実施例について図3、図4により説明する。前記第1実施例と同一の部分には同一の番号を付けて説明を省略する。移動ボディ4の背面4aには、押し引き軸28が一体に固着されている。押し引き軸28は図示しない主軸後端に設けた二重回転シリンダ29の第1シリンダ32の第1シリンダ室33に収容された第1ピストン34に突設された中空ロッド35に連結されて引き込み力制御手段19Aが構成されている。引き込み力制御手段19Aは、第1シリンダ室33への圧流体(圧油)を制御することで移動ボディ4の引き込み力制御用推力F2が制御可能となっている。この二重回転シリンダ29は、第1シリンダ32と第2シリンダ36とに図示しない油圧源からの圧油を供給する分配器30に、相対回転可能にシリンダ本体31が挿着されており、シリンダ本体31は主軸に結合されチャックボディ2と共に回転される。シリンダ本体31に備えられた第1シリンダ32と第2シリンダ36とは、図4に示すように、シリンダ本体31に第1シリンダ室33と第2シリンダ室37とが夫々設けられ、第1、第2シリンダ室33,37に夫々第1、第2ピストン34,38が嵌装されて成り、第1ピストン34と一体の中空ロッド35の中空孔39内には第2ピストン38と一体の小径ロッド40が挿通されており、中空ロッド35と小径ロッド40とが夫々独立して二重回転シリンダ29の軸線方向(チャック軸線方向)に進退するようになっている。小径ロッド40の先端は押し引き軸28を貫通してバックプレート6後方に突出するドロースクリュ12の後端に連結されており、ウェッジプランジャ10とドロースクリュ12と小径ロッド40と第2シリンダ36とから爪移動用の駆動手段14Aが構成されている。
次に、動作について説明する。先ず、図3、図4に示すワークを把握していない状態で、第1シリンダ32に圧流体を供給し、引き込み力制御手段19Aによる引き込み力制御用推力F2で移動ボディ4をチャック軸線前方に押圧する。次に、第2シリンダ36に圧流体を供給し、駆動手段14Aにより爪操作推力F1でウエッジプランジャ10をチャック軸線後方に移動し爪25によりワークを外径把握する。このとき引き込み力制御用推力F2は爪操作推力F1より大きく設定されている。次に、引き込み力制御用推力F2を爪操作推力F1より小さくし、爪操作推力F1と引き込み力制御用推力F2との差の引き込み力で爪25と一緒に移動ボディ4をチャック軸線後方に引き込み、ワークをチャック軸線後方に引き込む。前記第1の実施例と同様に引き込み力は引き込み力制御用推力F2を適宜な値にすることで任意に設定できる。
次に、図5に示す、第3の実施例として、駆動手段14Aにより爪操作推力F1をチャック軸線前方に作用させワークWを内径把握し、その状態で移動ボディ4をチャック軸線後方に引き込むものについて説明する。これは第2の実施例においてトップジョウ24を内径把握用のものに変更したものであるので、引き込み式チャック装置1Aの説明は省略する。引き込み力制御手段19Aによりチャック軸線前方に引き込み力制御用推力F2を作用し移動ボディ4を前進端位置とした状態で、駆動手段14Aによる爪操作推力F1をチャック軸線前方に作用させ爪25をチャック半径方向外側に移動しワークWを内径把握する。ワークWを内径把握した状態、即ち爪操作推力F1がチャック軸線前方に作用した状態で、爪操作推力F1より大きな値の引き込み力制御用推力F2をチャック軸線後方に作用させる。爪操作推力F1と引き込み力制御用推力F2との差により引き込み力がチャック軸線後方に作用し、ワークWを爪25で把握した状態で移動ボディ4がチャック軸線後方に引き込まれ、ワークWがストッパ41に当接する。この内径把握の場合には、爪操作推力F1より引き込み力制御推力F2を大きな任意な値とすることで、引き込み力を任意に設定することになる。
次に第4の実施例について図6により説明する。これは第3の実施例において、移動ボディ4に爪操作推力F1と引き込み力制御用推力F2を与える二重回転シリンダ42の構造を変更したものであるので詳細な説明は省略する。この二重回転シリンダ42を簡単に説明すると、図6に示すように、分配器43に相対回転可能にシリンダ本体44を備え、シリンダ本体44の第1シリンダ45内に第2シリンダ46を備えている。第1シリンダ45の第1シリンダ室47はシリンダ本体44に設けられ、第1シリンダ室47内に第1ピストン48が摺動可能に嵌合され、また、第1ピストン48には第2シリンダ室49が設けられ、第2シリンダ室49に第2ピストン50が摺動可能に嵌合されて構成されている。第1ピストン48は、前記のように中空ロッド35と連結されて引き込み力制御手段19Bを構成している。また、第2ピストン50は、前記のように小径ロッド40と接続されて爪移動用の駆動手段14Bを構成している。
引き込み式チャク装置1Aは、ワークWを把握していないときは、駆動手段14Bにより爪操作推力F1をチャック軸線後方に作用せ、爪25を閉じた状態となっている。また、引き込み力制御手段19Bによりチャック軸線前方へ引き込み力制御用推力F2を作用して、移動ボディ4をチャック軸線前方に押し出し前進端位置としてある。ワークWを把握する時には、駆動手段14Bにより爪操作推力F1をチャック軸線前方に作用させ爪25でワークWを内径把握する。その爪25がワークWを把握した状態で引き込み力制御用推力F2をチャック軸線後方に作用させ移動ボディ4を引き込む。このとき第1ピストン48内に第2シリンダ46が構成されているので、爪操作推力F1は移動ボディ4のチャック軸線方向への進退には関係せず、引き込み力制御用推力F2が移動ボディ4の引き込み力になり、引き込み力制御用推力F2を適宜に設定することで、引き込み力を任意に設定できる。尚、第3、第4実施例で、ウェッジプランジャ10のウェッジ溝23とウェッジ部22の傾斜を反対にすれば、前記第2実施例のように爪操作推力F1で移動ボディ4をチャック軸線後方に引き込む構造となる。
本願発明の引き込み式チャック装置の断面図である。 引き込み式チャック装置の正面図である。 第2の実施例の断面図である。 チャック装置に2重回転シリンダを設けた断面図である。 第3の実施例の断面図である。 第4の実施例の断面図である。
符号の説明
1 引き込み式チャック装置
3 固定ボディ
4 移動ボディ
4a 移動ボディ背面
10 ウェッジプランジャ
12 ドロースクリュ
13 ドローパイプ
14 爪移動用の駆動手段
18 圧力室
19 引き込み力制御手段
21 マスタジョウ
25 爪
29 二重回転シリンダ
F1 爪操作推力
F2 引き込み力制御用推力

Claims (4)

  1. 固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、移動ボディに爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪を移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込み可能とした引き込み式チャック装置において、
    爪移動用の駆動手段によるチャック軸線方向への爪操作推力により爪がワークを把握した時に、前記移動ボディに該爪操作推力をチャック軸線方向に作用するように構成し、爪操作推力に抗する方向に引き込み力制御用推力を発生する引き込み力制御手段を設け、
    移動ボディに、爪と楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの後端にドロースクリュを取付け、該ドロースクリュの後端に、駆動源に連結されたドローパイプの先端を取付け、該駆動源と、該ドローパイプと、前記ウェッジプランジャと、前記ドロースクリュと、から前記爪移動用の駆動手段を構成し、
    前記爪操作推力に対して、前記引き込み力制御用推力の大きさを大小可変とし、前記爪操作推力と前記引き込み力制御用推力との差で移動ボディをチャック軸線方向に移動可能に構成したことを特徴とする引き込み式チャック装置。
  2. 前記爪操作推力チャック軸線後方に作用した時に爪がワークを把握するように構成し、固定ボディ内側に移動ボディを軸線方向に進退するように嵌装して移動ボディ背面側を圧力室とするシリンダ構造として前記引き込み力制御手段を構成し、その圧力室に供給される流体圧により移動ボディにチャック軸線前方に引き込み力制御用推力を作用するように構成したことを特徴とする請求項記載の引き込み式チャック装置。
  3. 主軸前端に装着される固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、主軸後端に二重回転シリンダを備え、移動ボディに、固定ボディ前面から突出しワークを把握する爪が固定されたマスタジョウを半径方向移動可能に案内し、該マスタジョウと楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの前後動による楔作用で爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪でワークを把握して移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込むようにしたワークチャッキング方法において、
    爪でワーク外径を把握する時は、チャック軸線後方に作用する爪操作推力を移動ボディに作用するようにし、ワークを把握していない状態では、その爪操作推力より大きく設定したチャック軸線前方への引き込み力制御用推力を移動ボディに作用させて移動ボディを固定ボディに対する前進端位置に位置させ、二重回転シリンダで爪操作推力と引き込み力制御用推力を発生させ、移動ボディでマスタジョウの背面を押して爪を前進状態とし、次に前記爪操作推力を作用させて爪をチャック半径方向内側に移動してワーク外径を把握し、次いで前記引き込み力制御用推力を爪操作推力より小さな推力に変化させ、爪操作推力と引き込み力制御用推力の差により前記ウェッジプランジャをチャック軸線後方へ移動して移動ボディをチャック軸線後方に引き込み、ワーク外径を把握した状態の爪をチャック軸線後方に引き込むようにしたことを特徴とするワークチャッキング方法。
  4. 主軸前端に装着される固定ボディに移動ボディをチャック軸線方向進退可能に備え、主軸後端に二重回転シリンダを備え、移動ボディに、固定ボディ前面から突出しワークを把握する爪が固定されたマスタジョウを半径方向移動可能に案内し、該マスタジョウと楔係合されたウェッジプランジャをチャック軸線方向進退可能に嵌合し、該ウェッジプランジャの前後動による楔作用で爪をチャック半径方向に移動するように設け、該爪でワークを把握して移動ボディと共にチャック軸線後方へ引き込むようにしたワークチャッキング方法において、
    爪でワーク内径を把握する時は、チャック軸線前方に作用する爪操作推力を移動ボディに作用するようにし、ワークを把握していない状態では、チャック軸線前方への引き込み力制御用推力を移動ボディに作用させて移動ボディを固定ボディに対する前進端位置に位置させ、二重回転シリンダで爪操作推力と引き込み力制御用推力を発生させ、移動ボディでマスタジョウの背面を押して爪を前進状態とし、次に前記爪操作推力を作用させて爪をチャック半径方向外側に移動してワーク内径を把握し、次いで前記引き込み力制御用推力を爪操作推力より大きな推力に変化させてチャック軸線後方へ作用させ、爪操作推力と引き込み力制御用推力の差により移動ボディをチャック軸線後方へ移動して前記ウェッジプランジャをチャック軸線後方に引き込み、ワーク内径を把握した状態の爪をチャック軸線後方に引き込むようにしたことを特徴とするワークチャッキング方法。
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