JP4621025B2 - 印刷性良好な突板 - Google Patents

印刷性良好な突板 Download PDF

Info

Publication number
JP4621025B2
JP4621025B2 JP2005000885A JP2005000885A JP4621025B2 JP 4621025 B2 JP4621025 B2 JP 4621025B2 JP 2005000885 A JP2005000885 A JP 2005000885A JP 2005000885 A JP2005000885 A JP 2005000885A JP 4621025 B2 JP4621025 B2 JP 4621025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneer
parts
solid content
weight
natural wood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005000885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006187926A (ja
Inventor
武生 中西
精一 中西
郁和 長戸
Original Assignee
荒川 守正
野町 宗士郎
三原 恵二郎
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 荒川 守正, 野町 宗士郎, 三原 恵二郎 filed Critical 荒川 守正
Priority to JP2005000885A priority Critical patent/JP4621025B2/ja
Publication of JP2006187926A publication Critical patent/JP2006187926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4621025B2 publication Critical patent/JP4621025B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finished Plywoods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

この発明は、突板積層シートと印刷性良好な天然木突板、とりわけインクジェットプリントにおいて、印刷性、耐水性、インクの乾燥性、天然木突板の自然感(以下、単に自然感という)、インクジェット印刷受容層(以下、単に受容層という)の主剤と添加剤との相溶性が優れて、鮮明で綺麗なインクジェットプリント可能な突板に関する。
突板積層シートと印刷性良好な天然木突板、とりわけインクジェットで鮮明なプリント可能な突板について、出願人が先行技術調査をしたところ、該当する先行技術は見あたらず、強いて言うならば「木質化粧板」として出願された下記先行技術がある。
特開2002−019025号(特許請求の範囲および図面)
上記特許文献は、その特許請求の範囲に記載のとおり、「基材に天然木突板を貼りあわせた化粧材または天然木無垢材からなる化粧基板の表面に目止めシーラー剤を塗布して目止め層を形成した後、インクを吸収する透明ないし半透明のインク吸収層を設け、上記インク吸収層上に水性インクにより絵柄模様を印刷して乾燥させた後、イソシアネート基が過剰となるように配合された透明ウレタン塗料を塗布する」方法である。
上記先行技術は、その特許請求の範囲に記載の通り、基材に天然木突板を貼りあわせた化粧材または天然木無垢材からなる化粧基板の表面に絵柄模様を印刷する技術であって、厚さが50μmから500μmの薄い突板にインクジェットによりプリントすることについては何らの技術的開示はしていない。
本発明は、こうした状況のもとで、OA機器とインクジェットプリンターとを組み合わせて任意の図柄や文字を、自然感溢れる天然木の極薄突板に鮮明で耐水性良好な印刷ができる技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためにこの発明は、天然木の極薄突板の表面に、インクジェット受容層としての主剤に、少なくとも主剤の耐水性付与剤、インクジェットインクの耐水性付与剤および水性インク吸収性改良剤を添加混練りした樹脂組成物を塗布してなるものであり、好ましくは表面サイズ剤を添加混練りした樹脂組成物を塗布してなる
具体的には、樹脂固形分換算で、主剤として固形分20%、粘度4500mPa・s(at30℃)のPVA100重量部に対し、水性インク吸収性改良剤としてのシリカ35±5重量部、インクジェットインクの耐水性付与剤としての固形分50%、粘度400±200mPa・s(at25℃)のアミン系樹脂を20±3重量部、PVA耐水性付与剤としての固形分25%、粘度50±250mPa・s(at25℃)のポリアミド・エピクロロヒドリンを50+1,−0重量部を添加配合し、混練調整してなる樹脂組成物を8〜15g/m2で天然木の極薄突板の表面に塗布したものである。また、天然木の種類によってはサイズ剤として固形分25%、粘度100mPa・s(at25℃)、のスチレン系樹脂を1+0.1,−0重量部を添加することができる。さらにまた、PVAの耐水性付与効果を高めるためにポリエチレンイミンを20+1,−0重量部を添加することができる。
上記のごとく構成するこの発明によれば、インクジェットプリントの受容層を形成する樹脂組成物の混練り作業における添加剤の分散性と相溶性が良好で、天然木の極薄(50〜500μ)突板の表面に天然木の風合いを損なうことなく文字・図柄を滲みなくインクジェットプリントでき、印刷後の乾燥性(作業性)、印刷後の極薄突板耐水性、印刷面の耐水性良好で印刷性良好な極薄突板を得ることができる。
次にこの発明の実施形態について説明する。ここで使用した主剤と添加剤は、次の通りである。
主剤(A)PVA溶液、日本NSC社製
商品名:カネビノールSH−20
樹脂固形分:20%
粘度:4500mPa・s(at30℃)
PH:5
水性インク吸収性改良剤(B)粉末シリカ、水沢化学工業社製
商品名:ミズカシル ゲルタイプ P−78F
平均粒径:18μm、加熱減量:3.5%、PH:7.0、見かけ比重:0.25、
比表面積:380、
インクジェットインク耐水性付与剤(C)アミン系樹脂、星光PMC社製
商品名:DK6852、樹脂固形分:50%
粘度:400±200mPa・s(at25℃)
PH:3.5±1、イオン性:カチオン
PVA耐水性付与剤(D)ポリアミド・エピクロロヒドリン、星光PMC社製
商品名:PC8970、樹脂固形分:25%
粘度50〜250mPa・s(at25℃)、イオン性:カチオン
PVA耐水性付与剤(E)ポリエチレンイミン、星光PMC社製
商品名:PC8994、樹脂固形分:25%
粘度800±2000mPa・s(at25℃)、イオン性:カチオン
表面サイズ剤(F)スチレン系樹脂、星光PMC社製
粘度:100mPa・s>(at25℃)
PH:5.5±1、イオン性:カチオン
本発明の効果を確認するために、上記AからFの11種類の主剤と添加剤を表1に示す配合内容で、主剤と各種添加剤の分散性、相溶性を確認しながら混練り調整し、調整した樹脂組成物を、ロールコーターにより樹脂固形分換算で8〜15g/m2の割合で、檜の原木を250μにスライスした極薄突板の表面に塗布し、100℃の温度に調整した長さ6mの乾燥炉に毎分5mの速度で通過させて乾燥して表面処理済の天然木極薄突板を得た。
上記表面処理済の天然木極薄突板を葉書サイズカットし、これをキャノン社製PIXUS6500i型インクジェットプリンターのオートシートフィーダーに供給して、5ポイントの文字を印刷して十分乾燥し、上水に24時間浸漬した後印刷文字の状態を観察し、印刷性(V)、耐水性(W)、インクの乾燥性(X)、天然木の風合い(Y)、樹脂組成物の分散・相溶性(Z)の各項目について考察した結果を表1の下欄に示す。
Figure 0004621025
なお、図1に示すように、上記ジェットインク受容層を形成した反対面に酢酸ビニル系接着剤を介して補強紙を貼り合せ、さらに酢酸ビニル系接着剤を介してインクジェット対応和紙を積層した天然木極薄突板積層シートを製作することができ、このように製作したものは、片面で木質の風合いを楽しみ、他面で和紙の風合いを生かしたプリントを楽しむことができる。
また、図2に示すように、上記インクジェット受容層を形成した反対面を互いに向き合わせて酢酸ビニル系接着材で貼り合わせた天然木極薄突板積層シートを製作することができ、このように製作したものは、両面を木質の風合いを生かしたプリントを楽しむことができる。
さらに、図1および図2に示す天然木極薄突板の積層シートの中間製品として、図3に示すものを用意することができ、この中間製品の両面に上記樹脂組成物をコーティングすることにより、図2の製品が得られ、片面に上記樹脂組成物を、他面に酢酸ビニル系接着材を介してインクジェット対応和紙を貼り付けることにより図1の製品を得ることができる。
以上説明したごとくこの発明により、ジェットプリントの受容層を形成する樹脂組成物の混練り作業における添加剤の分散性と相溶性が良好で、天然木の極薄(50〜500μm)突板の表面に天然木の風合いを損なうことなく文字・図柄を滲みなくジェットプリントでき、印刷後の乾燥性(作業性)、印刷後の極薄突板耐水性、印刷面の耐水性良好なものを得ることができ、突板製品の新しい活用分野が広がり産業上の利用価値は極めて高いものである。
本発明に係る天然木極薄突板積層シートの断面図(その1) 同(その2) 上記天然木極薄突板積層シートの中間製品の断面図
符号の説明
1 インクジェット対応和紙
2 酢酸ビニル系接着剤層
3 補強紙層
4 酢酸ビニル系接着剤層
5 天然木突板
6 インクジェット受容層

Claims (4)

  1. 主剤である固形分20%、粘度4500mPa・s(at30℃)のポリビニルアルコールを100重量部と、
    水性インク吸収性改良剤である粉末シリカ35±5重量部と、
    インクジェットインク耐水性付与剤である固形分50%、粘度400±200mPa・s(at25℃)のアミン系樹脂20±3重量部と、
    ポリビニルアルコール耐水性付与剤である固形分25%、粘度50〜250mPa・s(at25℃)のポリアミド・エピクロロヒドリン50+5,−0重量部とを添加混練りし、
    この樹脂組成物を8〜15g/m 2 (樹脂固形分相当量)となるように、天然木の極薄突板の表面に塗布してなる印刷性良好な突板。
  2. 上記ポリビニルアルコールの耐水性付与効果を高めるためにポリエチレンイミンを20±2重量部を添加してなる請求項1に記載の印刷性良好な突板。
  3. 印刷の滲み防止効果を向上させるために、サイズ剤である固形分25%、粘度100mPa・s(at25℃)、のスチレン系樹脂を1+0.2,−0重量部を添加してなる請求項1又は請求項2に記載の印刷性良好な突板。
  4. 複数枚の天然木の極薄突板を酢酸ビニル系接着材で貼り合わせ、該貼り合わせた天然木の極薄突板シートの少なくとも片面に、上記樹脂組成物からなるインクジェット受容層を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷性良好な突板。
JP2005000885A 2005-01-05 2005-01-05 印刷性良好な突板 Active JP4621025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000885A JP4621025B2 (ja) 2005-01-05 2005-01-05 印刷性良好な突板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005000885A JP4621025B2 (ja) 2005-01-05 2005-01-05 印刷性良好な突板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006187926A JP2006187926A (ja) 2006-07-20
JP4621025B2 true JP4621025B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=36795549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005000885A Active JP4621025B2 (ja) 2005-01-05 2005-01-05 印刷性良好な突板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4621025B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5359005A (en) * 1976-11-04 1978-05-27 Toppan Printing Co Ltd Decorated material resembling natural fancy wood
JPS59178248A (ja) * 1983-03-29 1984-10-09 大建工業株式会社 樹脂含浸処理木質化粧薄板の製造方法
JPH01148339U (ja) * 1988-03-02 1989-10-13
JPH0385453U (ja) * 1989-12-18 1991-08-29
JP2003159871A (ja) * 2001-11-29 2003-06-03 Toyobo Co Ltd 記録材料の製造方法及び記録材料
JP2004052492A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Daiken Trade & Ind Co Ltd 木質化粧シート及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5359005A (en) * 1976-11-04 1978-05-27 Toppan Printing Co Ltd Decorated material resembling natural fancy wood
JPS59178248A (ja) * 1983-03-29 1984-10-09 大建工業株式会社 樹脂含浸処理木質化粧薄板の製造方法
JPH01148339U (ja) * 1988-03-02 1989-10-13
JPH0385453U (ja) * 1989-12-18 1991-08-29
JP2003159871A (ja) * 2001-11-29 2003-06-03 Toyobo Co Ltd 記録材料の製造方法及び記録材料
JP2004052492A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Daiken Trade & Ind Co Ltd 木質化粧シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006187926A (ja) 2006-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2358960T3 (es) Procedimiento para fabricar un elemento plano impreso.
US10875345B2 (en) Printable recording media
US20190202224A1 (en) Printable recording media
ES2767714T3 (es) Método para producir una lámina decorativa, lámina decorativa, método para producir un panel decorativo y panel decorativo
JP4621025B2 (ja) 印刷性良好な突板
CN108290436A (zh) 压花印刷介质
EP3127710B1 (en) Thermal transfer image-receiving sheet
JP2010158875A (ja) 昇華転写用シート
EP3297842A1 (en) Lustrous print media
US11383544B2 (en) Printable media
CN107921805B (zh) 施胶组合物
JP6531075B2 (ja) 圧着紙
KR20160077506A (ko) 유성 컬러 잉크젯 프린트용 도공지의 제조방법
JP2005001197A (ja) インクジェット記録用シート
CN107921806B (zh) 施胶组合物
JP7268778B2 (ja) 化粧シート及び化粧板
JP2013039774A (ja) 段ボールライナー紙及びそれを用いた段ボール
JP2005105258A (ja) 感圧接着シート
JP2015189235A (ja) 再剥離性シート
KR101622550B1 (ko) 인쇄필름용 코팅조성물을 이용한 인쇄필름의 제조방법
KR200394625Y1 (ko) 수용성 잉크를 이용한 다층구조 장식시트
JP3776151B2 (ja) 記録用紙
JP2006305855A (ja) インクジェット記録媒体
JP2005297473A (ja) インクジェット記録用シート
JP2022168227A (ja) 化粧シート及び化粧部材

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4621025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250