JP4620031B2 - 包装箱 - Google Patents

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本発明は、ギフト商品などを収容し、展開することにより収容した商品を展示可能な包装箱に関するものである。
この種のギフト商品は、販売の際に店頭にて実際の商品が見えるように展示して販売されることがある。この際、包装箱に展示機能を具備させ、例えば包装箱を閉塞した状態から開放または展開することにより、収容した商品を見易い状態で現出させることが望まれる。
このような包装箱に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
実開昭61−35131号公報
この特許文献には、矩形状をなす底壁の外周縁にそれぞれ側壁が連設されるとともに、対向する一対の側壁の一方に蓋壁を連設した包装箱が記載されている。また、側壁の他方には、該側壁の内側に重畳される内壁が連設され、この内壁の先端に底壁に重畳される内底壁が連設されている。そして、この内底壁には、蓋壁の開閉操作に連動して該内底壁および内壁を引き出す連結壁が連設され、この連結壁の先端に蓋壁に貼着するための貼着壁が連設されている。
そして、蓋壁を開放した状態で、内部の商品を一旦取り出し、蓋壁の開放に連動して浮き出た内壁および内底壁に商品を傾斜させて載置することにより、購入者が見易い状態で展示できるように構成している。
しかしながら、この包装箱は、商品の展示状態とする場合、一旦商品を取り出す必要があるため面倒であるうえ、インパクトが少ない。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、インパクトのある展示が可能な新たな包装箱を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の包装箱は、横方向に連続する3以上の外壁を有する外周部と、前記外周部の第1外壁に連続し、前記外周部の縦方向の一端側を閉塞する閉塞壁とを備え、前記閉塞壁の側縁と、前記第1外壁に対して前記閉塞壁と同一側の側縁に隣接する第2外壁とを連続する起上部を設けるとともに、前記起上部に、前記閉塞壁の側縁と第1外壁とが交わる隅部から斜めに傾斜して延びる折曲線を設け、該折曲線を境界として前記閉塞壁に連続する非貼着部と前記第2外壁に連続する貼着部とに区画し、前記貼着部を前記第2外壁に貼着するとともに、前記閉塞壁に縦方向に延びる内筒部を有する内容器を設け、前記第1外壁と第2外壁とを平坦になるように展開すると、前記起上部が連動して展開され、前記内容器が第1外壁に対して起立する構成としている。
この包装箱は、第1外壁に対して隣接する第2外壁が平坦になるように展開させることにより、起上部を介して連続させた内容器を連動させ、起立させた展示状態とすることができる。そのため、包装箱自体にインパクトがあり、販売促進効果を得ることができる。
この包装箱では、前記外周部の縦方向の一端縁から所定間隔をもった位置を前記閉塞壁で閉塞するために、前記第1外壁に第1折返部を連設し、この第1折返部を介して前記閉塞壁を前記第1外壁に連設することが好ましい。このようにすれば、内部に収容する商品の緩衝効果を得ることができる。
また、前記第2外壁に第2折返部を連設し、該第2折返部を介して前記起上部を前記第2外壁に連設するとともに、前記第2折返部に前記貼着部を貼着し、前記第1折返部上に前記内容器を引き上げて起立させることが好ましい。このようにすれば、抵抗なく展開作業を行うことができるため、作業性の向上を図ることができる。
または、前記閉塞壁において、前記第1外壁と反対側に位置する端縁に前記内容器を連設し、前記閉塞壁が第1外壁に重畳した状態の先端に前記内容器を押し出して起立させることが好ましい。このようにすれば、内容器を第1外壁の中間位置に起立させることができるため、展示状態での安定性を向上できる。
この場合、前記内容器において、前記閉塞壁と連続した端縁と反対側に位置する端縁に面取部を設けることが好ましい。このようにすれば、展開作業時の抵抗を低減できる。
本発明の包装箱では、第1外壁に対して隣接する第2外壁が平坦になるように展開させることにより、起上部を介して内容器を連動させ、該内容器を起立させた展示状態とすることができるため、包装箱自体にインパクトを与えることができる。その結果、販売促進効果を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す。この包装箱は、例えばインスタントコーヒーの粉を収容した瓶などの商品を収容するもので、薄肉の段ボール紙またはボール紙(単紙)を、周知のダイカッター方式の紙器打抜装置によって図6に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜き、所定部位を貼着した状態で折り曲げることにより、組み立てられる。
この包装箱のブランクは、図6に示すように、筒状に囲繞する外周部10が、3面の外壁11〜13と、2面のフラップ15,19により構成されている。具体的には、ブランクの略中央には矩形状をなす第1外壁11を備え、この第1外壁11の横方向である両側縁(図6では上下)に第2外壁12および第3外壁13が連設されている。そして、これらの境界部分には、肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した折曲線14が設けられている。
下側に位置する第2外壁12の側縁には、第4の外壁を構成する内フラップ15が連設されている。この内フラップ15の先端縁は、円弧状に湾曲した形状をなす。この内フラップ15と第2外壁12との境界部分には、中央に第1係止孔16が設けられ、この第1係止孔16の両側に折曲線17が設けられている。第1係止孔16は、第2外壁12から内フラップ15にかけて延びる一対の切断線16a,16aと、これら切断線16a,16aにおいて内フラップ15の側の端部間にかけて延びる切断線16bとからなる。そして、本実施形態では、切断線16bの中央に位置するように、第2外壁12に半円形状の打抜部18が設けられている。
上側に位置する第3外壁13の側縁には、第4の外壁を構成する外フラップ19が連設されている。この外フラップ19は、内フラップ15の表面に重畳するように組み立てられるもので、第3外壁13との境界部分には折曲線20が設けられている。また、この外フラップ19において、中央に向けて先細に傾斜された先端縁には、第1係止孔16に挿入係止される係止片21が連設され、その境界部分に折曲線22が設けられている。
このように横方向に連続した外壁11〜13およびフラップ15,19のうち、図6中右側に位置する第1外壁11の縦方向の一端には、矩形状をなす蓋壁23が連設され、その境界部分に折曲線24が設けられている。また、この蓋壁23の先端には、フラップ15,19からなる対向する第4の外壁の内面に挿入係止される係止片25が連設されている。この係止片25と蓋壁23との境界部分には、両側縁にL字形状をなす切込線26,26が設けられ、これら切込線26,26の間に折曲線27が設けられている。
また、蓋壁23の両側縁と、該蓋壁23を連設した第1外壁11に隣接する第2および第3外壁12,13との間には、連続部28が設けられている。そして、この連続部28と、蓋壁23および第2,第3外壁12,13との各境界部分には折曲線29が設けられている。また、連続部28には、第1外壁11、蓋壁23、および、第2または第3外壁12,13が交わる隅部から略45度の傾斜角度で外向きに傾斜する折曲線30が設けられている。この折曲線30は、隅部の所定領域に設けた切込線31と、該切込線31の端部から外向きに延びるリード罫32とからなる。なお、リード罫32は、肉厚を圧縮した折曲線に沿ってミシン目状をなすように所定間隔をもって切断線を設けたものである。そして、本実施形態の連続部28は、前記折曲線30により、蓋壁23に連続した重畳部33と、第2または第3外壁12,13に連続したフラップ部34とに区画される。また、連続部28の先端角部は、略L字形状をなす角面取部35とされている。
また、各外壁11〜13において、図6中左側に位置する縦方向の他端には、それぞれ矩形状をなす第1折返部36、第2折返部37および第3折返部38が連設され、その各境界部分に折曲線39が設けられている。また、隣接する折返部36〜38の境界部分には、前記と同様のリード罫40が設けられている。
そのうち、第1折返部36には、外壁11〜13およびフラップ15,19により囲繞された外周部10の一端を閉塞する閉塞壁41が連設されている。この閉塞壁41と第1折返部36との境界部分には、中央に位置するように折曲線42が設けられ、その両側にリード罫43が設けられている。そして、本実施形態では、第1折返部36内を迂回するように折曲線42の両端間にかけて切断線44が設けられ、その内部に、後述する内容器54を組み立て状態に維持するための切起係止片45が設けられている。この切起係止片45は、両側に係止爪部が形成されたものである。
また、閉塞壁41の両側縁には、第2および第3折返部37,38を介して第2および第3外壁12,13に連続する略正方形状の起上部46が設けられている。この起上部46と、閉塞壁41および第2,第3折返部37,38との境界部分には、リード罫47が設けられている。また、起上部46には、閉塞壁41の両側縁と、第2または第3折返部37,38とが交わる隅部から略45度の傾斜角度で外向きに傾斜する折曲線48が設けられている。この折曲線48は、隅部の所定領域に設けた切込線49と、略中央部分に設けたL字状切断線50と、切込線49とL字状切断線50との端部間およびL字状切断線50の他端から外向きに延びるリード罫51とからなる。そして、本実施形態の起上部46は、前記折曲線48により、閉塞壁41に連続した非貼着部52と、第2および第3折返部37,38を介して第2および第3外壁12,13に連続した貼着部53とに区画される。また、L字状切断線50は、閉塞壁41の側に向けて延びるように設けることにより、貼着部53の面積を増大させるとともに、折曲領域の低減を図っている。
そして、閉塞壁41の先端縁には、内容器54を構成する内筒部55が連設され、その境界部分に折曲線56が設けられている。具体的には、本実施形態の内容器54は、前記閉塞壁41で底が構成され、各外壁11〜13に沿って縦方向に延びる内筒部55で外周壁が構成される上端開口のものである。内筒部55は、閉塞壁41に連続した第1壁部57と、該第1壁部57の横方向両側に連続した第2壁部58および第3壁部59と、第2壁部58に連続した第4壁部60とを備えている。また、この第4壁部60には、反対側に位置する第3壁部59の縁に貼着するための糊代部61が設けられている。そして、これらの各境界部分には、折曲線62が設けられている。
そのうち、第1壁部57および第4壁部60には、組立状態で閉塞壁41と反対側に位置する開口縁に、略凹字形状に打ち抜いた打抜凹部63が設けられている。また、組立状態で第1折返部36に対応する第4壁部60には、縦方向に突出する係止用フラップ64が連設されている。そして、この係止用フラップ64と第4壁部60との境界部分には、中央に切起係止片45が挿入係止される第2係止孔65が設けられ、この第2係止孔65の両側に折曲線66が設けられている。
このように打ち抜かれたブランクは、図1に示すように、第2壁部58に対して第4壁部60を折り曲げるとともに、第1壁部57に対して第3壁部59を折り曲げ、重畳する糊代部61の表面と第3壁部59の裏面とを酢酸ビニル系の接着剤やホットメルトなどで貼着する。また、第1から第3の折返部36〜38に対して閉塞壁41および一対の起上部46を折り曲げ、第2および第3折返部37,38の表面と起上部46の貼着部53の表面とを貼着する。この際、切起係止片45は、閉塞壁41と面一に連続するように、第1折返部36から切り起こした状態とする。その後、第1から第3の外壁11〜13に対して第1から第3の折返部36〜38を折り曲げ、これらの裏面同士を貼着する。
これにより、起上部46は、閉塞壁41で閉塞する外周部10の端部の縁に向けて延びるように配置される。そして、本発明の包装箱は、このように貼り合わせた平坦な状態で、所定の納入先に納品される。
この包装箱を組み立てて使用する場合には、まず、図2に示すように、内容器54を構成する第1から第4の壁部57〜60を四角筒状に広げた後、係止用フラップ64を内向きに折り曲げる。ついで、閉塞壁41に対して内筒部55を折り曲げて、閉塞壁41に連続した切起係止片45を第2係止孔65に差し込んで係止する。
その後、図3に示すように、起上部46の貼着部53に対して非貼着部52を折り曲げ、これらを重畳させるとともに、内容器54が外周部10と同軸になるように倒し込む。これにより、起上部46および折返部37,38を介して連続した第2および第3外壁12,13が連動して、第1外壁11に対して折れ曲がる。なお、この折曲作業は、第2および第3外壁12,13を第1外壁11に対して折り曲げながら内容器54を倒し込むようにして、連動させて起上部46を折り曲げてもよく、その手順は作業者の希望に応じて行うことができる。
このようにして、内容器54と第2および第3外壁12,13の折り曲げを続けると、図4に示すように、第1から第3の外壁11〜13の内部に内容器54が完全に収容された状態になる。
そして、この状態で、内容器54に所定の商品を収容させ、第2外壁12に対して内フラップ15を折り曲げた後、第3外壁13に対して外フラップ19を折り曲げ、第1係止孔16に係止片21を挿入係止する。ついで、中央の折曲線30に沿って連続部28を折り曲げながら、第1外壁11に対して蓋壁23を折り曲げ、フラップ15,19からなる第4の外壁の内面に係止片25を挿入係止する。これにより、図5に示すように、外周部10の縦方向の一端縁から所定間隔をもった位置を前記閉塞壁41で閉塞し、他端縁を蓋壁23で閉塞した封緘状態とすることができる。
このように、本発明の包装箱は、貼着が必要な箇所を貼着した状態で、所定商品の販売先に納品するため、使用時には貼着作業が不要であり、所定部位を折り曲げて係止片21,25,45を挿入係止するだけで、組み立てることができる。そのため、組立作業性を向上できる。しかも、外周部10は平面状に展開できるとともに、内筒部55は偶数角の多角形状をなすため、納品時および非使用時には図1に示す平坦な状態に折り畳んだ状態とすることができる。そのため、簡単に積み重ねることが可能であり、広い保管スペースも不要である。
一方、この包装箱に収容した商品を店頭で展示する場合には、前記とは逆に、図4に示すように、係止片25を外周部10から引き抜いて蓋壁23の側を開放させるとともに、第1係止孔16から係止片21を引き抜いて外周部10の一側を開放する。
この状態で、第2および第3外壁12,13が第1外壁11に対して平坦になるように展開させる。これにより、第2および第3外壁12,13と一緒に貼着部53が展開されることにより、起上部46が連動して平坦になるように展開される。その結果、この起上部46が連続した閉塞壁41が図3中左側端に引っ張られることにより、商品を収容した内容器54が、第1折返部36と閉塞壁41との境界部分を支点として起き上がる。
そして、第2および第3外壁12,13を第1外壁11に対して完全に平坦な状態に展開すると、図2に示すように、閉塞壁41が第1折返部36を介して第1外壁11に重畳し、水平方向に延びるように位置する第1外壁11に対して、内容器54が垂直方向に起立した状態をなす。
このように、本発明の包装箱は、展示状態とする際には、商品を取り出すことなく、所定の係止片21,25を外して展開するだけで、予め設定した展示状態とすることができる。しかも、この展示作業は、内容器54に収容した横倒し状態の商品が、展開に連動して引き上げるように起立するものであるため、販売商品以外にも包装箱自体にインパクトがあり、販売促進効果も得ることができる。また、この展示状態では、包装箱の裏面が表面に露出した状態をなすため、この裏面に販売商品に従った広告を印刷しておくことにより、更に販売促進効果を得ることができる。
図7から図12は第2実施形態の包装箱を示す。この第2実施形態の包装箱は、外周部10と内容器54とを別体のブランクで構成し、貼着により一体化した内容器54を、第1外壁11に沿って押し出すようにして起立させるようにした点で、第1実施形態と大きく相違している。なお、第1実施形態と同一構成のものは、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
具体的には、第2実施形態の包装箱は、図12(A)に示す包装箱本体67のブランクと、図12(B)に示す内容器54のブランクとを、紙器打抜装置によって打ち抜き、これらの予め設定した部位を貼着することにより、一体化されるものである。
図12(A)に示すように、包装箱本体67のブランクは、第1実施形態と同様に、筒状に囲繞する外周部10として、横方向に連続した3面の外壁11〜13と、2面のフラップ15,19とを備えている。そして、第2外壁12と内フラップ15との境界部分には第1係止孔16および打抜部18が設けられ、外フラップ19の先端には係止片21が連設されている。また、第1外壁11には、蓋壁23が連設され、この蓋壁23に係止片25が連設されている。さらに、蓋壁23の両側縁と、第2および第3外壁12,13との間には、折曲線30によって重畳部33とフラップ部34とに区画した連続部28が設けられている。
そして、第2実施形態の包装箱本体67は、第1外壁11の端縁には第1折返部36を連設し、他の第2および第3外壁12,13には折返部37,38を連設していない。また、第1折返部36には、第1実施形態と同様に、外周部10の一端を閉塞する閉塞壁41が連設されている。但し、本実施形態の第1折返部36は、第1実施形態と比較して縦方向が細幅に構成され、内部に収容する商品に対する緩衝空間が必要最低限となる寸法設定とされている。また、第1折返部36には、第1実施形態に示す切起係止片45は設けていない。
また、閉塞壁41の両側縁には、第1外壁11と隣接する第2および第3外壁12,13に連続する起上部46が設けられている。この起上部46と、閉塞壁41および第2,第3外壁37,38との境界部分には、リード罫47の代わりに肉厚を圧縮するように罫を入れて形成した折曲線68が設けられている。この起上部46には、閉塞壁41の両側縁と第1折返部36とが交わる隅部から略45度の傾斜角度で外向きに傾斜する折曲線69が設けられている。この折曲線69は、隅部の所定領域に設けた切込線49と、該切込線49の端から外向きに延びるリード罫51とからなり、L字状切断線50を設けていない点で、第1実施形態と相違している。この折曲線69により、第2実施形態の起上部46は、閉塞壁41に連続した非貼着部52と、第2および第3外壁12,13に連続した貼着部53とに区画される。
さらに、第2実施形態の閉塞壁41には、縦方向の端縁に内容器54を貼着するための貼着壁70が連設されている。そして、この貼着壁70と閉塞壁41との境界部分には、中央に位置するように切断線71が設けられ、この切断線71の両端に折曲線72が設けられている。前記切断線71は、貼着壁70を閉塞壁41に重畳させるように屈曲させる目的により、紙の腰による反発力を低減させるため、境界部分の略半分の領域を占める寸法で形成されている。また、貼着壁70の横方向の両側縁には、凹状に切り欠いた切欠部73が設けられている。
図12(B)に示すように、別体からなる内容器54のブランクは、第1実施形態と同様に、内筒部55を構成する第1〜第4の壁部57〜60を備え、一端に位置する第4壁部60に他端に位置する第3壁部59の縁に貼着する糊代部61を連設している。また、組立状態で対向する第1壁部57と第4壁部60には打抜凹部63が設けられている。そのうち、第4壁部60は、他の壁部57〜59と比較して縦方向の全長が短くなるように寸法設定されている。
そして、第2実施形態では、前記第4壁部60において、打抜凹部63と反対側の縁に面取部74が連設され、その境界部分に折曲線75が設けられている。また、この面取部74の端縁には、包装箱本体67の貼着壁70に重畳して貼着される切欠部76aが設けられた同一形状の底壁76が連設され、その境界部分に折曲線77が設けられている。そして、この底壁76の端縁には、対向する第1壁部57の内面に挿入係止される係止片78が連設されている。この係止片78と底壁76との境界部分には、両側縁にL字形状をなす切込線79,79が設けられ、これら切込線79,79の間に折曲線80が設けられている。
さらに、第2実施形態では、第2および第3壁部58,59において、底壁76を突設した同一方向の端縁に、内フラップ81A,81Bが連設されている。これら内フラップ81A,81Bと第2および第3壁部58,59との境界部分には、中間部分に位置するように略凹字形状をなす切込線82が設けられ、その両端に折曲線83が設けられている。なお、前記切込線82は、内フラップ81内を迂回するように設けられている。これにより、その内部には、第2および第3壁部58,59と面一に連続する突片84が設けられる。この突片84は、組立状態で前記切欠部73,76aと対応する位置に設けられている。
このように打ち抜かれた包装箱本体67のブランクは、図7に示すように、第1から第3の外壁11〜13に対して第1折返部36および起上部46を折り曲げ、第2および第3外壁12,13の裏面と起上部46の貼着部53の裏面とを貼着する。また、内容器54のブランクは、第2壁部58に対して第4壁部60を折り曲げるとともに、第1壁部57に対して第3壁部59を折り曲げ、重畳する糊代部61の表面と第3壁部59の裏面とを貼着する。そして、内容器54の係止片78が包装箱本体67の閉塞壁41上に位置するように、内容器54の底壁76を包装箱本体67の貼着壁70の上面に配置し、これらの表面同士を貼着する。これにより、内容器54は、第1外壁11において閉塞壁41の端縁に連続した状態になる。また、面取部74は、閉塞壁41と連続した端縁と反対側である第1外壁11の側に位置する。
この状態では、起上部46は、第1実施形態とは逆に、外周部10において閉塞壁41の側から反対側の蓋壁23の側に向けて延びるように配置されている。そして、第2実施形態の包装箱は、第1実施形態と同様に、貼着により一体化され、所定箇所を貼り合わせた平坦な状態で、所定の納入先に納品される。
この包装箱を組み立てて使用する場合には、まず、図8に示すように、内容器54の第1から第4の壁部57〜60を四角筒状に広げた後、内フラップ81A,81Bを内向きに折り曲げるとともに、第4壁部60に対して底壁76を折り曲げ、先端の係止片78を対向する第1壁部57の内面に挿入係止する。
その後、図9に示すように、起上部46の貼着部53に対して非貼着部52を折り曲げ、これらを重畳させるとともに、内容器54が外周部10と同軸になるように、底壁76と閉塞壁41とを重畳させるように折り曲げる。これにより、起上部46と連続した第2および第3外壁12,13が連動して、第1外壁11に対して折れ曲げる。なお、この折曲作業は、第2および第3外壁12,13を第1外壁11に対して折り曲げながら内容器54を倒し込むようにして、連動させて起上部46を折り曲げてもよく、その手順は作業者の希望に応じて行うことができる。
このようにして、内容器54と第2および第3外壁12,13の折り曲げを続けると、図10に示すように、第1から第3の外壁11〜13の内部に内容器54が完全に収容された状態になる。
そして、この状態で、内容器54に所定の商品を収容させ、内フラップ15を折り曲げた後、外フラップ19を折り曲げ、第1係止孔16に係止片21を挿入係止する。ついで、連続部28を折り曲げながら蓋壁23を折り曲げ、係止片25を挿入係止する。これにより、図11に示すように、外周部10の縦方向の一端縁から所定間隔をもった位置を前記閉塞壁41で閉塞し、他端縁を蓋壁23で閉塞した封緘状態とすることができる。
このように、第2実施形態の包装箱は、第1実施形態と比較すると2つのブランクにより構成されるが、これらの貼着壁70および底壁76を含む貼着が必要な箇所を貼着した状態で、所定商品の販売先に納品するため、使用時には貼着作業が不要であり、所定部位を折り曲げて係止片21,25,45を挿入係止するだけで、組み立てることができる。そのため、組立作業性を向上できる。しかも、納品時および非使用時には図7に示す平坦な状態に折り畳んだ状態とすることができるため、簡単に積み重ねることが可能であり、広い保管スペースも不要である。
一方、この包装箱に収容した商品を店頭で展示する場合には、前記とは逆に、図10に示すように、係止片25を外周部10から引き抜いて蓋壁23の側を開放させるとともに、第1係止孔16から係止片21を引き抜いて外周部10の一側を開放する。
この状態で、第2および第3外壁12,13が第1外壁11に対して平坦になるように展開させる。これにより、第2および第3外壁12,13と一緒に貼着部53が展開されることにより、起上部46が連動して平坦になるように展開される。その結果、この起上部46が連続した閉塞壁41が図9中右側に押し出されることにより、閉塞壁41と貼着壁70との境界部分を支点として、これらが平坦になるように展開される。これに従って、商品を収容した内容器54は、その第4壁部60の下端部を摺動部として第1外壁11に沿って押し出される。この際、本実施形態では、第4壁部60と底壁76との間に面取部74を設けているため、引っ掛かりを抑制し、十分な摺動作用を得ることができる。
そして、第2および第3外壁12,13を第1外壁11に対して完全に平坦な状態に展開すると、図8に示すように、閉塞壁41および底壁76が第1外壁11に重畳し、閉塞壁41の先端において、水平方向に延びるように位置する第1外壁11に対して、内容器54が垂直方向に起立した状態をなす。
このように、第2実施形態の包装箱は、第1実施形態と同様に、展示状態とする際には、商品を取り出すことなく、所定の係止片21,25を外して展開するだけで、予め設定した展示状態とすることができる。しかも、この展示作業は、内容器54に収容した横倒し状態の商品が、展開に連動して押し出すように起立するものであるため、販売商品以外にも包装箱自体にインパクトがあり、販売促進効果も得ることができる。また、展示状態では、第1実施形態と比較すると、内容器54が展開状態の略中央に位置するため、安定感を与えることができるうえ、第1実施形態と同様に、裏面に販売商品に従った広告を印刷しておくことにより、更に販売促進効果を得ることができる。
なお、本発明の包装箱は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第2実施形態では、包装箱本体67と内容器54とを別体のブランクで構成したが、図13に示すように、連続した一枚のブランクとして構成することもできる。但し、一枚のブランクで形成した場合には、組立状態の内容器54は、その外面側に原紙の裏面が位置するため、前述のように、裏面には広告を印刷することが好ましい。
また、第2実施形態では、第4壁部60と底壁76との間に1面の面取部74を設けたが、細幅からなる複数の面取部74を設けることにより、外形が円弧面に近似するように構成してもよい。さらに、第2実施形態では、第1外壁11と閉塞壁41とを第1折返部36を介して連設したが、この第1折返部36は設けない構成としてもよい。
そして、各実施形態では、外周部10を断面四角形状に形成したが、その角数は希望に応じて変更が可能である。同様に、内容器54の角数も希望に応じて変更が可能であるうえ、外周部10と内容器54の角数は、異なるように構成してもよい。
しかも、各実施形態では、外周部10の一面は、一体に設けたフラップ15,19で閉塞する構成としたが、これらフラップ15,19は設けることなく、別体の蓋部材で閉塞してもよい。同様に、蓋壁23を設けることなく、外周部10の一端を蓋部材により閉塞してもよい。
さらに、前記実施形態では、閉塞壁41の両側縁に第2および第3外壁12,13と連続する起上部46を設けたが、一方の第2外壁12との間のみ設ける構成としてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、1個の外周部10に1個の内容器54を設けたが、例えば、第1の包装箱の第2外壁12に第2の包装箱の第3外壁13を隣接させ、これらの上端を連設した2ユニット形式の外周部10を形成し、各ユニットにそれぞれ内容器54を配設することにより、2ユニット以上の包装箱を形成することもできる。この場合、天地の方向性がない商品を収容する場合には、内容器54,54の開口端の方向を互いに逆向きとしてもよい。
本発明の第1実施形態の包装箱を平坦にした状態を示す底面斜視図である。 第1実施形態の包装箱の展示状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の組立過程および展開過程を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の他の組立過程および他の展開過程を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱の封緘状態を示す斜視図である。 第1実施形態の包装箱のブランクを示す平面図である。 第2実施形態の包装箱を平坦にした状態を示す底面斜視図である。 第2実施形態の包装箱の展示状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の組立過程および展開過程を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の他の組立過程および他の展開過程を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱の封緘状態を示す斜視図である。 第2実施形態の包装箱のブランクを示し、(A)は包装箱本体の平面図、(B)は内容器の平面図である。 第2実施形態の変形例の包装箱のブランクを示す平面図である。
符号の説明
10…外周部
11…第1外壁
12…第2外壁
13…第3外壁
15…内フラップ(第4の外壁)
19…外フラップ(第4の外壁)
23…蓋壁
28…連続部
36…第1折返部
37…第2折返部
38…第3折返部
41…閉塞壁
46…起上部
48,69…折曲線
52…非貼着部
53…貼着部
54…内容器
55…内筒部

Claims (5)

  1. 横方向に連続する3以上の外壁を有する外周部と、
    前記外周部の第1外壁に連続し、前記外周部の縦方向の一端側を閉塞する閉塞壁とを備え、
    前記閉塞壁の側縁と、前記第1外壁に対して前記閉塞壁と同一側の側縁に隣接する第2外壁とを連続する起上部を設けるとともに、
    前記起上部に、前記閉塞壁の側縁と第1外壁とが交わる隅部から斜めに傾斜して延びる折曲線を設け、該折曲線を境界として前記閉塞壁に連続する非貼着部と前記第2外壁に連続する貼着部とに区画し、
    前記貼着部を前記第2外壁に貼着するとともに、前記閉塞壁に縦方向に延びる内筒部を有する内容器を設け、
    前記第1外壁と第2外壁とを平坦になるように展開すると、前記起上部が連動して展開され、前記内容器が第1外壁に対して起立することを特徴とする包装箱。
  2. 前記外周部の縦方向の一端縁から所定間隔をもった位置を前記閉塞壁で閉塞するために、前記第1外壁に第1折返部を連設し、この第1折返部を介して前記閉塞壁を前記第1外壁に連設したことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第2外壁に第2折返部を連設し、該第2折返部を介して前記起上部を前記第2外壁に連設するとともに、前記第2折返部に前記貼着部を貼着し、前記第1折返部上に前記内容器を引き上げて起立させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記閉塞壁において、前記第1外壁と反対側に位置する端縁に前記内容器を連設し、前記閉塞壁が第1外壁に重畳した状態の先端に前記内容器を押し出して起立させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  5. 前記内容器において、前記閉塞壁と連続した端縁と反対側に位置する端縁に面取部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の包装箱。
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