JP4618763B2 - クランプ型漏れ電流計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクランプ型漏れ電流計に関し、詳しくは、携帯が容易なハンディータイプであり、軽量で且つ作業性に優れ、接地線及び動力線が近接していても容易にクランプすることができるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キュービクル等のフィールドにおける絶縁不良箇所の探査には、Igr型探査器が用いられている。かかるIgr型探査器は、漏れ電流を測定することにより漏電の場所を探査するものであり、一例を図20に示すように、電流を検出するクランプカレントトランスフォーマ(CT:変流器)部01と、微小電流を処理して表示する計測装置部02とを有するものであり、容易に携帯できるものではなかった。なお、Igr型探査器は、接地線に注入した絶縁監視信号による漏れ電流のうちから対地絶縁抵抗に流れる有効分電流で監視するIgr方式と、電流のベクトル和のスカラー量で監視するI方式とで絶縁監視を行うことができる。
【0003】
また、クランプ型漏れ電流計として、低周波数の特定周波数電流を極めて簡単且つ正確に測定することができ、軽量で作業性に優れたものが提案されているが、クランプ部と電流計本体とが別々になったものである(特許文献1参照)。
したがって、従来、携帯性に優れたクランプ型漏れ電流計が求められていた。
【0004】
一方、従来のクランプ型漏れ電流計では、接地線と動力線とが近接している場合に、クランプを開いたときに接地線あるいは動力線に接触してしまい、クランプできない場合がある。
【0005】
すなわち、従来のクランプ部としては、図21(a)、(b)に示すように、CTを半割にして一方を固定部011A、011Bとして他方のみを回転開閉する可動部012A、012Bとしたもの、図22に示すように、CTを半割にして両方を可動部013として回転開閉するようにしたものが一般的である。しかしながら、回転開閉するタイプでは、クランプの開閉部が先端部にあり、また、横方向に開くので、図23に示すように、クランプ014により接地線又は動力線020をクランプすることができないという問題がある。また、これらは、レバー015を押し込むことにより、図示しないスプリングに抗しつつ可動部012A、012B、013を開くものであり、開いている間スプリングが常に閉じる方向に付勢している。
【0006】
一方、図24に示すように、クランプ部を横方向で半割にして一方を固定部016とすると共に他方を可動部017とし、スライドレバー018を装置本体方向へスライドさせて開閉するタイプが知られている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
登録実用新案第3046008号公報
【特許文献2】
実公平7−54990号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このスライドタイプでは、横方向に開閉部が存在するので、接地線と動力線との隙間が狭くても、立てた状態で通した後回転させることでクランプさせることができるが、可動部017及びスライドレバー018がスライドするスペースを確保しておかなければならないので、装置が大型化するという問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑み、携帯が容易なハンディータイプであり、軽量で且つ作業性に優れ、接地線及び動力線が近接していても容易にクランプすることができるクランプ型漏れ電流計を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、磁気コアとこれを内蔵するケースとを有すると共に被測定電線を通す窓孔を有する変流器の前記磁気コア及び前記ケースを分割して開閉自在としたクランプ部と、前記変流器からの信号を処理して漏れ電流を計測する計測部とを具備するクランプ型漏れ電流計であって、前記クランプ部の先端部の中央から斜めに傾斜した部分に前記磁気コアの分割部を設けて前記先端側の磁気コアを収納する部分を固定部ケースとすると共に他方の可動する磁気コアを収納すると共に当該磁気コアと共に可動する部分を可動部ケースとし、前記固定部ケースの基端部の前記分割部の前記窓孔を挟んで反対側の前記磁気コアの外側に回転軸を設けて当該固定部ケースに対して前記可動部ケースを回転自在に支持すると共に当該可動部ケースの前記回転軸とは所定の距離だけ離間した位置にクランク軸を設け、一方、前記固定部ケースの基端部の側壁に先端側から後端側へスライド可能なスライドノブを設けると共に前記回転軸より後端側に位置する当該スライドノブの内方の軸固定部に可動軸を係合すると共に当該可動軸と前記クランク軸とを連結するクランク部材を設け、前記スライドノブのスライドにより前記可動部ケースを前記固定部ケースに対して開閉自在としてあり、前記回転軸と前記クランク軸と前記可動軸とは、前記可動部ケースが閉まった時にはそれぞれが三角形の頂点に位置し、開いた時には前記クランク軸は前記回転軸と前記可動軸とを結ぶ直線上又はこれより若干手前に位置することを特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0011】
かかる第1の態様では、クランプ部の分割部を先端側から斜めに傾斜方向に設けて可動部ケース側を回転自在とすると共にスライドするスライドノブとクランク機構により可動部ケースを開閉するようにしたので、省スペース化を図ったまま開状態の開口部の大きさを大きく保つことができる。また、省スペース化を図ったまま、可動部ケースの開状態の開口部を十分に確保するためのクランク機構が実現される。
【0012】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記可動部ケースが開く際に弾性変形して当該可動部ケースを閉まる方向へ付勢するばね部材が設けられていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0013】
かかる第2の態様では、可動部ケースを開方向に回転させても、ばね部材により閉方向へ戻る弾性力が加わり、閉状態が保持され易くなる。
【0014】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記可動部ケースの閉時には前記可動軸と最も離間し且つ当該可動部ケースが開く方向へ回転するにしたがって前記可動軸へ近接するばね固定部を前記可動部ケースに設け、前記ばね部材は、一端が前記ばね固定部に係合されると共に他端が前記可動軸へ係合されていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0015】
かかる第3の態様では、可動部ケースが開方向へ回転するにしたがってばね部材が徐々に弾性変形し、閉方向への回転方向へ働く弾性力が徐々に大きくなる。
【0016】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記ばね固定部がばね固定軸であり、前記ばね部材は、ねじりコイルばねであること特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0017】
かかる第4の態様では、可動部ケースが開方向へ回転するにしたがってねじりコイルばねが徐々に弾性変形し、閉方向への回転方向へ働く弾性力が徐々に大きくなる。
【0018】
本発明の第5の態様は、第2又は3の態様において、前記ばね固定部は、前記可動部ケースが最も開いた状態では前記クランク軸と前記可動軸とを結ぶ直線上又はこれを若干越えた位置まで移動し、この位置では前記可動部ケースが前記ばね部材により閉まる方向へ付勢されないこと特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0019】
かかる第5の態様では、完全に開状態になると、ばね部材の閉方向への付勢力が作用しなくなり、開状態が保持される。
【0022】
本発明の第の態様は、第1〜5の何れかの態様において、前記可動部ケースが閉じた時には、前記クランク軸と前記可動軸とは、前記回転軸より前記固定部ケースの前記基端部の後端側で且つ前記窓孔の中心より前記回転軸側の領域に位置すること特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0023】
かかる第の態様では、可動部ケースを回転するクランク機構を回転軸より固定部ケースの基端部の後端側で且つ窓孔の中心より回転軸側の領域に設けることで、小型化を図ることができる。
【0024】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記分割部は、前記クランプ部の先端部の中央から45°傾斜した位置近傍にあること特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0025】
かかる第の態様では、分割部が先端部中央から約45°傾斜した位置に設けられているので、被測定電線が他の電線と近接して設けられていても、装置を立てた状態で挿入してクランプする際にクランプが容易に実現できる。
【0026】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記クランプ部と前記計測部とを着脱自在に係合させることにより一体化すると共に係合部の形状を上下左右対称形状とする一方、この係合部の相対向する端面に相互に接続する4つの接点を上下左右対称位置に配置し、前記クランプ部の係合部端面の対称位置にある一方の一対の接点に前記磁気コアの第1の巻線の始点及び終点をそれぞれ接続し、他方の一対の接点に前記磁気コアの第2の巻線の始点及び終点をそれぞれ接続したことを特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0027】
かかる第の態様では、クランプ部が計測部に対して着脱自在で且つ180°回転した状態でも接合できるので、クランプ部の開閉の操作方向を操作し易い位置に配置することができる。
【0032】
本発明の第の態様では、第1〜の何れかの態様において、前記計測部には、Igr方式用基準信号入力用コネクタ部が設けられており、このコネクタ部へ接続される基準信号取得コードは、接地相と接地部とにそれぞれ接続する一対の接続クリップと、これら接続クリップにそれぞれ接続される信号線に接続される一対の接続端子を有すると共に前記コネクタ部に接続されるコネクタとを有し、且つ前記一対の接続クリップのうち少なくとも前記接地相に接続する接続クリップには電流制限抵抗が付設されると共に、前記コネクタには前記一対の接続端子同士を連結する電圧クリップ素子が付設されていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計にある。
【0033】
かかる第の態様では、電流制限抵抗及び電圧クリップ素子を内蔵した基準信号取得コードを使用することにより、計測部との接続コネクタ部を著しく小型化することができるので、小型の計測部でIgr方式の漏れ電流が測定できる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を一実施形態に基づいて説明する。
【0039】
図1は一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の平面図及び側面図、図2〜図4は分離状態の一部を切り欠いた状態の平面図、図5はその斜視図、図6は分割部の拡大側面図、図7及び図8はクランプ部の拡大平面図、図9は分離状態を示す側面図、図10は分離状態を示す平面図及び要部断面図である。
【0040】
これらの図面に示すように、クランプ型漏れ電流計は、クランプ部10と計測部100とからなり、両者は着脱自在となっている。
【0041】
クランプ部10は、プラスチック製の固定部ケースの一部を構成する固定磁気コア保持部11と可動部ケース12とにより被測定電線を通す窓孔13を有するリング形状部を構成し、これら固定磁気コア保持部11及び可動部ケース12は、固定磁気コア保持部11と一体的に設けられている基端部ケース14とを有する。固定部ケースである固定磁気コア保持部11と基端部ケース14に対し、可動部ケース12は回転軸15を介して回転自在となっており、固定磁気コア保持部11及び可動部ケース12には、それぞれ円形の磁気コアを2分割した固定磁気コア16及び可動磁気コア17がそれぞれ収納されている。
【0042】
固定磁気コア16及び可動磁気コア17の分割部18は、先端方向に対して略45度傾斜した位置となるようにし、回転軸15は分割部18とは窓孔13を介して反対側の位置で固定磁気コア16及び可動磁気コア17の外側に設けられている。このように分割部18を略45°傾斜した位置にしたのは、後述するように、被測定電線をクランプし易くするためである。なお、本実施形態では、回転軸15の位置を45°の位置としているが、固定磁気コア保持部11と可動部ケース12とが分割部18で相互に重なり合うように構成されているので、可動部ケース12が移動したときの固定磁気コア保持部11の分割部先端は先端方向から(45°+θ;θ=10〜15°)だけ傾斜した位置となっている。
【0043】
また、固定磁気コア16及び可動磁気コア17の構成は従来から公知のものでよく、特に限定されない。本実施形態では、固定磁気コア16及び可動磁気コア17は、図6の側面図に示すように、パーマロイなどの高透磁率の薄板19を積層した積層構造で、分割部18では、固定磁気コア16及び可動磁気コア17のそれぞれの薄板19が交互に重なり合って接合するようになっている。なお、薄板19の積層構造の四方には図示しないシールド材が設けられている。
【0044】
ここで、基端部ケース14は厚さ方向に2分割されており、その分割部の幅方向(図中左右方向)一方側(図中左方)の側壁に図中上下方向に亘って設けられたガイド孔14aにスライドノブ20がスライド自在に設けられている。すなわち、スライドノブ20は、基端部ケース14の外側に突出して保持されるノブ部21と、内側に突出して保持される軸保持部22との間の厚さ方向両側に設けられたガイド溝23が、基端部ケース14のガイド孔14aの開口縁部と嵌合することで、スライド自在に保持されている。
【0045】
スライドノブ20の軸保持部22の厚さ方向に貫通する貫通孔には可動軸24が係合されており、一方、可動部ケース12の回転軸15から内側下方(基端部側)へ離間した位置にクランク軸25が設けられており、可動軸24とクランク軸25とはクランク26により連結されている。ここで、スライドノブ20が上方に位置する場合(クランプ閉時)には、可動軸24は回転軸15の図中下方やや左側に位置し、クランク軸25の上下方向位置はこれらのほぼ中間に位置し、回転軸15、可動軸24及びクランク軸25は、回転軸15を頂点とした略二等辺三角形を形成している。さらに、可動部ケース12のクランク軸25からさらに内側下方に離間した位置(クランプ閉時には可動軸24の略右方向に位置する)にばね固定軸27が設けられており、可動軸24とばね固定軸27との間には、両者を離間する方向に付勢するねじりコイルばね28が設けられている。なお、ねじりコイルばね28は厚さ方向両側に設けられており、可動軸24では、クランク26を挟むように両側に設けられている(図5参照)。
【0046】
一方、基端部ケース14の幅方向(図中左右方向)他方側(右方)の側壁のガイド孔14bには、ロック部材30が上下方向移動自在に設けられており、ロック部材30の上端に相対向して可動部ケース12の図中下端に延設されたストッパ部12aが位置する。
【0047】
この状態を拡大図である図7及び図8を参照しながら説明すると、ロック部材30は、基端部ケース14から外側に突出した操作ノブ31と内側の内壁に沿って延設されるロック部32と、ロック部32の内側に平行に設けられた弾性変形片33とを有し、ロック部32の壁面側の上部に係止凹部34が設けられ、ロック部32が上方に移動したときに係止凹部34と係合する係止突起35が基端部ケース14の内壁に設けられている。これにより、ロック部材30の操作ノブ31を上方にスライドさせることにより図中上方向に移動した場合、ロック部32の先端が係止突起35を乗り越えてロック位置へ移動し、係止凹部34と係止突起35とが係合することでロック位置が固定されるようになっている。この位置では、ロック部32の先端とストッパ部12aとが当接して可動部ケース12の回転は制限される。なお、ロック部材30の操作ノブ31を押し込みながら下方に移動すると、ロック部材30のロック部32の先端部が壁面から離間して係止凹部34と係止突起35との係合が解かれて下方に移動しロック解除位置となる。この位置では、ロック部32がストッパ部12aと干渉することはなく、可動部ケース12の回転は許容される。
【0048】
このような構成において、ロック部材30をロック解除位置に移動してスライドノブ20を下方にスライドさせると、可動軸24に係合したクランク26及びクランク軸25を介して可動部ケース12が引っ張られ、回転軸15を中心として回転する。また、このとき、可動部ケース12のばね固定軸27がねじりコイルばね28の弾性力に抗しつつ可動軸24に近接する方向に移動することになる。
【0049】
このような可動部ケース12の回転により、分割部18に開口部18aが形成され、開口部18aを介して窓孔13内に被測定電線を挿入することができる。
【0050】
このように本実施形態では、分割部18を先端側から斜めに傾斜方向にして可動部ケース12を回転自在とすると共に下方にスライドするスライドノブ20とクランク26を用いたクランク機構により可動部ケース12を開閉するようにしたので、省スペース化を図ったまま開状態の開口部18aの大きさを大きく保つことができる。すなわち、スライドノブ20の移動量より開口部18aの大きさを大きく確保することができる。また、クランク機構を構成する回転軸15、可動軸24及びクランク軸25の位置を、回転軸15より下方で且つ窓孔13の中心より左側の領域に配置し、クランプ閉時には上述したように回転軸15、クランク軸25及び可動軸24が三角形を形成するように配置し、クランプ開時には、クランク軸25が回転軸15と可動軸24の中間位置近傍に位置して略直線に近い「く」字形状に並ぶように移動するようにしたので、省スペース化を図りつつ十分に大きな開口部18aを確保することができる。なお、開口部18aは、窓孔13の直径より若干大きくなれば十分である。
【0051】
なお、可動部ケース12の回転の停止位置は、スライドノブ20のスライド位置の規制により行ってもよいが、本実施形態では、ストッパ部12aが基端部ケース14の内壁14cやその近傍の円形のボスなどの構造物に当接させて位置を規制するようにしている(図8参照)。
【0052】
また、本実施形態では、クランプ開時には、ばね固定軸27が可動軸24とクランク軸25との間に位置して三者が略直線上に配置されるようにしている。なお、このとき、本実施形態では、ばね固定軸27が可動軸24とクランク軸25との間まで移動できるようにクランク26には凹部26aが設けられているが、これはクランク機構の配置等によるもので必ずしも必要なものではない。
【0053】
このように本実施形態では、可動部ケース12の回転にしたがってクランク軸25はねじりコイルばね28の弾性力に抗しながら、すなわち、逆方向(閉方向)への回転力を受けながら開方向へ移動するが、完全にクランクが開く位置まで移動すると、ばね固定軸27は可動軸24とクランク軸25と略直線上に配置されるので、クランク軸25に対して閉方向への回転力を与えない状態になる。この状態は、微妙にバランスされた状態であるので、多少の衝撃や可動部ケース12などの自重により閉方向の回転力が発生すると、バランスが崩れ、ねじりコイルばね28の弾性力により可動部ケース12は、閉方向に回転されるようになる。
【0054】
このように本実施形態では、クランプ開時に、スライドノブ20から手を離しても、特別なロック機構を設けることなく、開状態が維持されるようになっている。これは、上述したように、クランク開時においてばね固定軸27が可動軸24とクランク軸25との間に位置して三者が略直線上に配置されるようになっているからである。ばね固定軸27が可動軸24とクランク軸25とを結ぶ線を若干越える位置まで移動するようにすると、開状態のバランスがさらに安定するようになるが、この場合には、ねじりコイルばね28の弾性力を閉方向に働かせるために、スライドノブ20を閉方向へ移動させる必要が生じる可能性がある。
【0055】
なお、可動部ケース12の開状態から閉状態への移行をスムーズに行うために上述したねじりコイルばね28を設けているが、ばね部材の種類及び配置位置はこれに限定されるものではないことはいうまでもない。可動部ケース12の他の部位に作用するように設けるのであれば種々のばね部材を用いることができ、また、ねじりコイルばね28と同様に設けて作用させるものとしては板ばね等も用いることができる。
【0056】
以上説明したクランプ部10と計測部100とは着脱自在となっている。すなわち、主として図9及び図10に示すように、クランプ部10の下部には係合凸部41が形成されると共に、計測部100の上部には、係合凹部42が設けられており、両者の係合状態は、クランプ部10の幅方向中央部の厚さ方向両側に設けられた一対の係止突起43が計測部100に設けられた係止溝44に係合することにより保持されるようになっている。なお、係止突起43と係止溝44との係合状態の解除は、係止突起43に一体的に設けられた分離ノブ45により行われ、分離ノブ45を押し込むことで係止突起43が弾性変形して係止突起43と係止溝44との係合状態が解除されるようになっている。
【0057】
ここで、係合凸部41の接合面には4つの接点50〜53が設けられており、係合凹部42の接合面には接点50〜53とそれぞれ相対向する位置に接点54〜57が設けられている。クランプ部10と計測部100との接合時において、接点50〜53と接点54〜57が良好に導通した状態で接触するように、何れか一方が接合方向に弾性変形するようにするのが好ましく、本実施形態では、接点50〜53を平面状態とすると共に、接点54〜57を断面「く」字形状にして押圧されると内方に向かって弾性変形するようになっている。
【0058】
また、接点50〜53は、磁気コア16、17の二種類の巻線の始点及び終点に接続されている。この状態を示す模式図を図11に示す。同図に示すように、磁気コイル16、17には、第1の巻線58及び第2の巻線59が内蔵され、内側の接点51及び52が第1の巻線58の始点及び終点に接続され、外側の接点50及び53が第2の巻線59の始点及び終点に接続されている。勿論、接点50〜53に対応する接点54〜57のうち、外側の接点54及び57は、第2の巻線59からの信号を入力する素子に接続され、内側の接点55及び56は、第1の巻線58からの信号を入力する素子に接続されている。なお、第1の巻線58と第2の巻線59との接続を逆にしてもよいことはいうまでもない。
【0059】
ここで、接点50〜53及び接点54〜57は、それぞれ接合面の中央部に一直線に並べられて設けられ、第1の巻線58の始点及び終点が接続された接点51及び52は相互に回転対照位置に設けられ、第2の巻線59の始点及び終点が接続された接点50及び53は相互に回転対称位置に設けられている。また、接合凸部41及び接合凹部42の形状を上下左右対称とすることにより、クランプ部10を180°回転させて接合することが可能となる。すなわち、回転させて接合しても、第1の巻線58及び第2の巻線59の信号は接続位置が始点と終点とで異なるだけで、接点54〜57を介して計測部100へ入力されるので、漏れ電流を同様に測定することができる。このように180°回転させてクランプ部10を計測部100へ接合した状態を図12に示す。
【0060】
このようにクランプ部10を180°回転させても接合可能であると、計測部100の操作部101及び表示部102を見ながら、クランプ部10の分割部18又はスライドノブ20の位置を左右どちら側にでも配置できることになり、狭い場所での作業性を向上させることができ、また、利き腕の違いによる操作性の低下を改善することができる。
【0061】
なお、クランプ部10を回転させて接合可能とするための接点50〜53及び接点54〜57の配置は、上述したように一直線状に限定されるものではなく、第1の巻線58に対応する接点及び第2巻線59に対応する接点をそれぞれ上下左右対称位置に配置すればよく、例えば、厚さ方向に一列に設けてもよく、一対は幅方向に一列に並べ、他方の一対は厚さ方向に一列に並べるようにしてもよい。
【0062】
一方、計測部100は、一方面に操作部101及び表示部102が設けられ、内方には、接点54〜57からの信号を処理する処理部が内蔵されている。操作部101は、測定対象を切り替えるためのモード切り替えや電路電圧切換、レンジ切り替えなどを行うものであり、表示部102は、モードやレンジなどの必要な情報を表示すると共に測定結果を表示するものであり、例えば、液晶パネルなどにより形成される。また、処理部は、従来から公知の処理により漏れ電流を検出するものであればよく、例えば、I方式により漏れ電流を検出するものであればよいが、本実施形態では、Igr方式にも対応している。したがって、Igr方式により漏れ電流を検出する場合には、接点54〜57からの信号のほか、基準信号が必要であり、このため、基準信号取得コードを接続するための接続コネクタ部110が設けられている。なお、この点は後述する。
【0063】
本実施形態のクランプ型漏れ電流計は、クランプ部10を計測部100から離しても使用できるようにクランプ接続部材が用意されている。図13及び図14に示すように、クランプ接続部材60は、クランプ部10の係合凸部41に接合可能なように計測部100の係合凹部42と同様な接合部を有する第1の係合部材61と、計測部100の係合凹部42と係合可能なようにクランプ部10の係合凸部41と同様な接合部を有する第2の係合部材62と、これらを接続する接続ケーブル63とを具備する。なお、第1の係合部材61には、接点50〜53と接続される図示しない接点が内蔵されており、第2の係合部材62には、接点54〜57と接続される図示しない接点が内蔵され、これら接点同士が接続ケーブル63を介して接続されている。また、第2の係合部材62にはクランプ部10に設けられているのと同様な係止突起43及び分離ノブ45が設けられているのは勿論である。
【0064】
計測部100の接続コネクタ部110に接続される基準信号取得コードの一例を図15、模式図を図16に示す。これらの図面に示すように、基準信号取得コード120は、接続コネクタ部110へ接続されるコネクタ121と、接地相へ接続する接続クリップ122と、接地部へ接続される接続クリップ123とを具備し、コネクタ121と、接続クリップ122及び123はそれぞれ接続コード124及び125で接続されている。
【0065】
コネクタ121には、接続コード124及び125に接続されている一対の接続端子が少なくとも内蔵されているが、分解状態を示す図15(b)に示すように、これら一対の接続端子同士を連結する電圧クリップ素子126が付設されている。この電圧クリップ素子126は、コネクタ121に所定電圧以上の電圧が印加されないように作用する。本実施形態では、電圧クリップ素子126として逆向きに連結された一対のツェナーダイオード126a、126b(それぞれ30Vダイオード相当)を用い、コネクタ121には交流電圧でも30V以上印加されないようになっている。
【0066】
なお、電圧クリップ素子126はこれに限定されず、VRD(シリコンサージアブソーバ)などを挙げることができる。
【0067】
一方、接続クリップ122及び123は、金属製のクリップ部127を覆うようにエラストマ又はゴム製の絶縁カバー128が設けられており、電流が流れ込む方の接続クリップ122には、分解状態を示す図15(c)に示すように、電流制限抵抗129が内蔵されている。本実施形態では、390kΩ、1Wの抵抗を用いている。この電流制限抵抗129により、誤接続した際の過電流の流入を制限することができる。なお、クリップ部123にも同様に電流制限抵抗を設けてもよい。また、クリップ部127には外側に絶縁塗料などの絶縁層が設けられた絶縁接続クリップを用いるのが好ましい。
【0068】
このようにコネクタ121に電圧クリップ素子126を設けると共に接続クリップ122に電流制限抵抗129を設けることにより、コネクタ121の大きさを著しく小型化しても、数kVのサージにも耐えられるものとすることができる。すなわち、基準信号取得コード120は、正常に接続した場合には、数V以上の電圧が印加されることはないが、接地相ではなく誤って充電相に接続してしまうと、例えば、100V等の大地間電圧が接続コード124及び125間に印加され、また、重畳されているであろう高電圧サージを考慮すると、数kVのサージ耐圧が必要となる。このような場合にも十分な耐圧を持ったコード及びコネクタとすると非常に大型化してしまうが、上述した構造を採用することにより、例えば、コネクタ121の大きさは、容量として2,3分の1の大きさとなっている。したがって、計測部100に設ける接続コネクタ部110も当然小型化を図ることができる。
【0069】
以上説明した本実施形態のクランプ型漏れ電流計は、ハンディータイプの非常に小型なものであり、設置型の計測器が存在しないので、常に携帯して必要に応じて漏れ電流を測定できるので、非常に効率的な作業が実現できる。
【0070】
ここで、本実施形態のクランプ型漏れ電流計の機能ブロック図を図17に示す。図17に示すように、計測部100の機能は、IやIgを検出する検出信号回路131、演算・制御回路132、基準信号回路133、電源回路134、マイクロプロセッシングユニット(MPU)135により表される。検出信号回路131及び演算・制御回路132には、図示しない接点を介してクランプ部10が接続されており、基準信号回路133には、接続コネクタ部110及びコネクタ121を介して基準信号を取得するための接続クリップ122及び123が接続されている。また、MPU135にはLCDからなる表示部102が接続され、さらに操作部101の各種スイッチが接続され、その他、今まで説明していない各種表示ランプ103及びアナログ信号出力回路104等が接続されている。
【0071】
方式で漏れ電流を検出する場合には、クランプ部10からの信号を検出信号回路131で検出し、この検出信号をMPU135で処理することにより漏れ電流が検出され、この結果は、表示部102に表示される。一方、Igr方式の場合には、上述のI方式と同様であるが、接続クリップ122及び123を介して基準信号回路133へ基準信号がMPU135へ入力される。この信号は、演算・制御回路132でMPU135からの信号により演算され、クランプ式CTを制御する。これにより検出された信号は、MPU135でIgrとして計測され、電路電圧値に換算されて表示される。
【0072】
本実施形態のクランプ型漏れ電流計では、上述したように分割部18を傾斜した位置に設けたので、クランプ作業の効率を向上させることができるという効果を奏する。すなわち、従来技術の項で説明したように、例えば、先端部中央に分割部があると、被測定電線をクランプできず、縦にして挿入してもクランプが難しい場合がある。しかしながら、分割部18を斜め45°近傍に設け、可動部ケース12が開いた状態の開口部18aが略側方から斜め前の領域に存在するので、図18に示すように、被測定電線200に近接して他の電線が存在する場合、クランプ部10を開状態にした状態で縦にして挿入し、横に回転させることで、被測定電線200を容易に窓孔13内に通すことができる。
【0073】
可動部ケース12が開状態のときには、ねじりコイルばね28が閉方向に作用しなくなるので、スライドノブ20を押さえることなく上述した作業を行うことができ、且つ横方向にして窓孔13内に被測定電線200を通した後、多少振動を与えることで、ねじりコイルばね28の作用により、可動部ケース12が閉状態に回転するので、作業を非常に容易に行うことができる。
【0074】
また、本実施形態では、上述したように、計測部100に対して、クランプ部10を反転させて接合できるので、分割部18の位置、又はスライドノブ20の位置を作業のやり易い方へ配置することができ、作業性をさらに向上させることができる。
【0075】
さらに、クランプ接続部材60を用いることにより、クランプ部10のみを計測部100から離して使用することができるので、さらにクランプ部の小型化を図ることができ、スペースのない空間でのクランプ作業をさらに効率的に行うことができる。
【0076】
また、上述したように、耐圧性能が高い小型のコネクタ121を有する基準信号取得コード120を付属し、小型のコネクタ121と接続できる接続コネクタ部110を有するので、小型ハンディータイプでありながら、Igr方式で漏れ電流を測定することができる。
【0077】
Igr方式での漏れ電流測定の様子の一例を図19に示す。図19に示すように、変圧器201の低圧側と負荷202とは、R相203、S相(接地相)204及びT相205により接続されており、接地相204には、基準信号(漏れ電流監視信号)を流入するための監視信号線206が接続され、負荷202は接地線207により接地されている。
【0078】
このような環境でIgr方式で漏れ電流を検出するためには、例えば、コネクタ121を接続コネクタ部110へ接続した基準信号取得コード120の接続クリップ122をS相(接地相)204に接続すると共に接続クリップ123を接地線207へ接続することにより基準信号を取得し、一方、クランプ部10でR相203、S相(接地相)204及びT相205の三本をクランプすることにより、漏れ電流を検出する。また、接続クリップ122を監視信号線206に接続すると共に接続クリップ123を接地208へ接続することにより基準信号を取得し、一方、クランプ部10で監視信号線206をクランプすることにより、漏れ電流を検出する。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、クランプ部の分割部を先端側から斜めに傾斜した方向に設けて可動部ケース側を回転自在とすると共にスライドするスライドノブとクランク機構により可動部ケースを開閉するようにしたので、省スペース化を図ったまま開状態の開口部の大きさを大きく保つことができ、携帯が容易なハンディータイプであり、軽量で且つ作業性に優れ、接地線及び動力線が近接していても容易にクランプすることができるクランプ型漏れ電流計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の平面図及び側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分離状態の一部を切り欠いた状態の平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分離状態の一部を切り欠いた状態の平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分離状態の一部を切り欠いた状態の平面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るクランプ部の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分割部の拡大側面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るクランプ部の拡大平面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るクランプ部の拡大平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分離状態を示す側面図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の分離状態を示す平面図及び要部断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る磁気コアの巻線及び接点を示す模式図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るクランプ部を180°回転させて計測部に接合した状態を示す平面図である。
【図13】本発明のクランプ部及び計測部をクランプ接続部材により接続した状態を示す平面図である。
【図14】本発明のクランプ部及び計測部をクランプ接続部材により接続した状態を示す平面図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る基準信号取得コードの平面図及び要部拡大断面図である。
【図16】本発明の一実施形態に係る基準信号取得コードの模式図である。
【図17】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の機能ブロック図である。
【図18】本発明の一実施形態に係るクランプ型漏れ電流計の使用状態を示す概略図である。
【図19】本発明の一実施形態に係るIgr方式での漏れ電流測定の様子を示す概略図である。
【図20】従来技術に係るクランプ型漏れ電流計の概略図である。
【図21】従来技術に係るクランプ部の概略図である。
【図22】従来技術に係るクランプ部の概略図である。
【図23】従来技術に係るクランプ型漏れ電流計の使用状態を示す概略図である。
【図24】従来技術に係るクランプ部の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 クランプ部
11 固定磁気コア保持部
12 可動部ケース
13 窓孔
14 基端部ケース
15 回転軸
16 固定磁気コア
17 可動磁気コア
18 分割部
20 スライドノブ
24 可動軸
25 クランク軸
26 クランク
27 ばね固定軸
28 ねじりコイルばね
30 ロック部材
43 係止突起
45 分離ノブ
50〜53,54〜57 接点
58 第1の巻線
59 第2の巻線
60 クランプ接続部材
63 接続ケーブル
100 計測部
110 接続コネクタ部
120 基準信号取得コード
126 電圧クリップ素子
129 電流制限抵抗

Claims (9)

  1. 磁気コアとこれを内蔵するケースとを有すると共に被測定電線を通す窓孔を有する変流器の前記磁気コア及び前記ケースを分割して開閉自在としたクランプ部と、前記変流器からの信号を処理して漏れ電流を計測する計測部とを具備するクランプ型漏れ電流計であって、前記クランプ部の先端部の中央から斜めに傾斜した部分に前記磁気コアの分割部を設けて前記先端側の磁気コアを収納する部分を固定部ケースとすると共に他方の可動する磁気コアを収納すると共に当該磁気コアと共に可動する部分を可動部ケースとし、前記固定部ケースの基端部の前記分割部の前記窓孔を挟んで反対側の前記磁気コアの外側に回転軸を設けて当該固定部ケースに対して前記可動部ケースを回転自在に支持すると共に当該可動部ケースの前記回転軸とは所定の距離だけ離間した位置にクランク軸を設け、一方、前記固定部ケースの基端部の側壁に先端側から後端側へスライド可能なスライドノブを設けると共に前記回転軸より後端側に位置する当該スライドノブの内方の軸固定部に可動軸を係合すると共に当該可動軸と前記クランク軸とを連結するクランク部材を設け、前記スライドノブのスライドにより前記可動部ケースを前記固定部ケースに対して開閉自在としてあり、前記回転軸と前記クランク軸と前記可動軸とは、前記可動部ケースが閉まった時にはそれぞれが三角形の頂点に位置し、開いた時には前記クランク軸は前記回転軸と前記可動軸とを結ぶ直線上又はこれより若干手前に位置することを特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  2. 請求項1において、前記可動部ケースが開く際に弾性変形して当該可動部ケースを閉まる方向へ付勢するばね部材が設けられていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  3. 請求項2において、前記可動部ケースの閉時には前記可動軸と最も離間し且つ当該可動部ケースが開く方向へ回転するにしたがって前記可動軸へ近接するばね固定部を前記可動部ケースに設け、前記ばね部材は、一端が前記ばね固定部に係合されると共に他端が前記可動軸へ係合されていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  4. 請求項3において、前記ばね固定部がばね固定軸であり、前記ばね部材は、ねじりコイルばねであること特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  5. 請求項2又は3において、前記ばね固定部は、前記可動部ケースが最も開いた状態では前記クランク軸と前記可動軸とを結ぶ直線上又はこれを若干越えた位置まで移動し、この位置では前記可動部ケースが前記ばね部材により閉まる方向へ付勢されないこと特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記可動部ケースが閉じた時には、前記クランク軸と前記可動軸とは、前記回転軸より前記固定部ケースの前記基端部の後端側で且つ前記窓孔の中心より前記回転軸側の領域に位置すること特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  7. 請求項1〜の何れかにおいて、前記分割部は、前記クランプ部の先端部の中央から45°傾斜した位置近傍にあること特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  8. 請求項1〜の何れかにおいて、前記クランプ部と前記計測部とを着脱自在に係合させることにより一体化すると共に係合部の形状を上下左右対称形状とする一方、この係合部の相対向する端面に相互に接続する4つの接点を上下左右対称位置に配置し、前記クランプ部の係合部端面の対称位置にある一方の一対の接点に前記磁気コアの第1の巻線の始点及び終点をそれぞれ接続し、他方の一対の接点に前記磁気コアの第2の巻線の始点及び終点をそれぞれ接続したことを特徴とするクランプ型漏れ電流計。
  9. 請求項1〜の何れかにおいて、前記計測部には、Igr方式用基準信号入力用コネクタ部が設けられており、このコネクタ部へ接続される基準信号取得コードは、接地相と接地部とにそれぞれ接続する一対の接続クリップと、これら接続クリップにそれぞれ接続される信号線に接続される一対の接続端子を有すると共に前記コネクタ部に接続されるコネクタとを有し、且つ前記一対の接続クリップのうち少なくとも前記接地相に接続する接続クリップには電流制限抵抗が付設されると共に、前記コネクタには前記一対の接続端子同士を連結する電圧クリップ素子が付設されていることを特徴とするクランプ型漏れ電流計。
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