JP4618434B2 - 燃料ポンプ用インペラおよびそれを用いた燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ用インペラおよびそれを用いた燃料ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、回転方向に複数形成された羽根溝を有し、羽根溝に沿って形成されるポンプ通路の燃料を回転することにより昇圧する燃料ポンプ用インペラおよびそれを用いた燃料ポンプに関する。
従来、円板状のインペラの回転方向に複数の羽根溝を形成して回転方向に隣接する羽根溝の間を隔壁で仕切り、回転することにより羽根溝に沿って形成されたポンプ通路の燃料を昇圧する燃料ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような燃料ポンプにおいては、例えば燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧の微粒化の向上等の要求から、吐出圧の高圧化が求められている。燃料ポンプのモータ部に供給する電流を増加すれば燃料ポンプの吐出圧を高圧化することはできるが、燃料ポンプの消費電力が増加するという問題が生じる。
そこで特許文献1においては、羽根溝を形成する形成面の傾斜角度を規定することにより、ポンプ部の効率を向上し、燃料ポンプの効率を向上しようとしている。燃料ポンプの効率は、(モータ効率)×(ポンプ効率)で表される。したがって、ポンプ効率が向上すると燃料ポンプの効率が向上する。モータ効率およびポンプ効率は、燃料ポンプのモータ部に供給する駆動電流をI、印加する電圧をV、モータ部のトルクをT、モータ部の回転数をN、燃料ポンプが吐出する燃料の吐出圧をP、燃料吐出量をQとすると、(モータ効率)=(T×N)/(I×V)、(ポンプ効率)=(P×Q)/(T×N)で表される。したがって、(燃料ポンプの効率)=(モータ効率)×(ポンプ効率)=(P×Q)/(I×V)である。ポンプ効率が向上すれば、燃料ポンプの消費電力を増加することなく燃料吐出圧を高圧化することができる。
しかしながら、燃料吐出圧の高圧化、または燃料吐出量の増加の要求に応じて、ポンプ効率をさらに向上することが求められている。
特開2000−240582号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、ポンプ効率を向上する燃料ポンプ用インペラおよびそれを用いた燃料ポンプを提供することを目的とする。
請求項1から3に記載の発明では、羽根溝を形成する回転方向後方の後方面の径方向内側端と径方向外側端とを結ぶ線分と、径方向内側端からインペラの半径上を径方向外側に延びる直線とが形成する後傾角度をαとし、後方面のインペラの厚み方向の中心と後方面の厚み方向の両端とをそれぞれ結ぶ線分と、厚み方向の中心からインペラの回転軸と直交して回転方向前方に延びる直線とが形成する前傾角度をβとすると、15°≦α≦30°、β≦60°、1≦β/α≦4に設定されている。
このようなインペラが回転すると、回転方向前方の羽根溝から流出し回転方向後方の羽根溝に流入した燃料は、流入した羽根溝から流出してさらに回転方向後方の羽根溝に流入する。そして、羽根溝からの流出、羽根溝への流入を順次繰り返すことにより、ポンプ通路を流れる燃料が旋回流となって運動エネルギーが上昇し、燃料が昇圧される。
ここで、α<15°であると、旋回流が羽根溝の後方面に沿って流入せず、後方面に大きな角度で衝突する。この衝突力は、インペラの回転方向と反対側に働くので、インペラの回転が妨げられる。また、α>30°であると、旋回流と後方面との間に開きが生じて旋回流が羽根溝の後方面に沿って流入せず、旋回流に剥離が生じる。旋回流の剥離は旋回流が羽根溝に流入するときの抵抗となる。このように、α<15°またはα>30°であると、旋回流が羽根溝に滑らかに流入しないので、旋回流のエネルギーが減少し、ポンプ効率が低下する。
そこで請求項1から3に記載の発明では、15°≦α≦30°に設定することにより、羽根溝の後方面に沿って旋回流が羽根溝に滑らかに流入するので、旋回流のエネルギーの減少を防止し、ポンプ効率が向上する。
また、β>60°であると、インペラの厚み方向の中心から厚み方向の両側に向けて回転方向前方に傾斜する角度が小さくなるので、羽根溝から流出するときに旋回流が羽根溝から回転方向前方に向けて受けるエネルギー成分が小さくなる。その結果、旋回流の回転方向のピッチが長くなるので、旋回流が羽根溝から流出し回転方向後方の次の羽根溝に流入するまでの羽根溝同士の間隔が長くなる。すなわち、ポンプ通路を流れる間に旋回流が羽根溝に出入りする回数が減少するので、燃料が十分に昇圧されない。
そこで請求項1から3に記載の発明では、前傾角度βをβ≦60°に設定することにより、羽根溝から流出するときに旋回流が羽根溝から回転方向前方に向けて受けるエネルギー成分が大きくなるので、旋回流の回転方向のピッチが短くなる。その結果、ポンプ通路を流れる間に旋回流が羽根溝に出入りする回数が増加するので、燃料の昇圧効率が向上する。
ここで、後傾角度αに対して前傾角度βが小さすぎたり、大きすぎたりすると、羽根溝から後方面に沿って前傾角度βで流出する旋回流が後傾角度αの羽根溝の後方面に滑らかに流入できない。
そこで請求項1から3のいずれか一項に記載の発明では、1≦β/α≦4に設定することにより、15°≦α≦30°、β≦60°の範囲内において、羽根溝に滑らかに燃料が流入するように後傾角度αおよび前傾角度βの大きさを調整している。その結果、燃料の昇圧効率が向上し、ポンプ効率が向上する。
請求項2に記載の発明では、20°≦αに設定することにより、羽根溝に流入するときに旋回流が後方面に衝突する角度が小さくなる。その結果、旋回流が後方面に沿って滑らかに羽根溝に流入するので、旋回流のエネルギーの減少が低下し、ポンプ効率が向上する。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のインペラを使用するので、燃料ポンプのポンプ効率が向上し、その結果として燃料ポンプの効率が向上する。したがって、燃料ポンプに供給する電力を増加することなく、燃料ポンプから吐出する燃料の吐出圧または吐出量を増加できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるインペラを用いた燃料ポンプを図2に示す。燃料ポンプ10は、例えば車両等の燃料タンク内に装着されるインタンク式のタービンポンプであり、燃料タンク内の燃料を図示しない燃料噴射弁に供給する。燃料ポンプ10の吐出圧は0.25〜1MPa、吐出量は50〜300L/h、回転数は4000〜12000rpmの範囲で設定されている。
燃料ポンプ10は、ポンプ部12と、ポンプ部12を回転駆動するモータ部13とを備えている。ハウジング14は、ポンプ部12およびモータ部13のハウジングを兼ねており、エンドカバー16およびポンプケース20をかしめている。
ポンプ部12は、ポンプケース20、22、およびインペラ30を有しているタービンポンプである。ポンプケース22はハウジング14内に圧入され、ハウジング14の段部15に軸方向に突き当てられている。ポンプケース20、22は、回転部材としてのインペラ30を回転自在に収容するケース部材である。ポンプケース20、22とインペラ30との間に、それぞれC字状のポンプ通路202(図3参照)が形成されている。
図4に示すように、円板状に形成されたインペラ30の外周縁部には回転方向に複数の羽根溝36が形成されており、羽根溝36の周方向幅は不均一である。その結果、羽根溝36は回転方向に不等ピッチで配置されている。インペラ30が電機子50の回転によりシャフト51とともに回転すると、回転方向前方の羽根溝36の径方向外側からポンプ通路202に流出した燃料は回転方向後方の羽根溝36の径方向内側に流入する。このような燃料の流出、流入を羽根溝36同士で多数繰り返すことにより、燃料は旋回流300となってポンプ通路202で昇圧される。インペラ30の回転によりポンプケース20に設けられた吸入口200(図3参照)から吸入された燃料は、インペラ30の回転によりポンプ通路202で昇圧され、ポンプケース22に設けられた吐出口206(図3参照)からモータ部13側に圧送される。モータ部13側に圧送された燃料は、永久磁石40と電機子50との間の燃料通路208を通り、エンドカバー16に設けられた吐出口210からエンジン側に供給される。ポンプケース20に設けた空気抜き孔204(図3参照)は、ポンプ通路202の燃料中に含まれる空気を燃料ポンプ10の外に排出するためのものである。
4分の1の円弧状に形成されている永久磁石40は、ハウジング14の内周壁に円周上に4個取り付けられている。永久磁石40は回転方向に極の異なる磁極を4個形成している。
電機子50のインペラ30側の端部を樹脂製カバー70が覆うことにより、電機子50の回転抵抗は低下している。また、電機子50のインペラ30と反対側の端部に整流子80が組み付けられている。電機子50の回転軸としてのシャフト51は、エンドカバー16とポンプケース20とにそれぞれ収容され支持されている軸受部材24により軸受けされている。
電機子50は、回転中央部に中央コア52を有している。シャフト51は、断面六角形の筒状に形成された中央コア52に圧入されている。6個の磁極コア54は中央コア52の外周に回転方向に設置され、中央コア52と嵌合して結合している。各磁極コア54の外周に絶縁樹脂で成形されたボビン60が嵌合し、ボビン60の外周に巻線を集中巻してコイル62が形成されている。
各コイル62の整流子80側の端部はコイル端子64と電気的に接続している。コイル端子64は各コイル62の回転方向位置に対応しており、整流子80側の端子84と嵌合して電気的に接続している。コイル62の整流子80と反対側であるインペラ30側の端部はコイル端子66と電気的に接続している。6個のコイル端子66は、環状の端子68により電気的に接続している。
整流子80は一体に形成されたカセット式である。中央コア52にシャフト51を圧入した状態で、整流子80の貫通孔81にシャフト51を挿入して電機子50に整流子80を組み付けるとき、整流子80の電機子50側に突出している端子84は、それぞれ電機子50のコイル端子64に嵌合しコイル端子64と電気的に接続する。
整流子80は回転方向に設置された6個のセグメント82を有している。セグメント82は例えばカーボンで形成されており、セグメント82同士は、空隙および絶縁樹脂材86により電気的に絶縁されている。
各セグメント82は中間端子83を介し端子84と電気的に接続している。絶縁樹脂材86は、セグメント82(図示しないブラシとの摺動面を除く)、中間端子83、および端子84をインサート成形によって一体化し、これにより整流子80が構成されている。整流子80が電機子50とともに回転することにより、各セグメント82は順次ブラシと接触する。整流子80が回転しながらブラシと順次接触することにより、コイル62に供給される電流が整流される。永久磁石40、電機子50、整流子80および図示しないブラシは直流電動機を構成している。
(インペラ30)
インペラ30の構造をさらに詳細に説明する。
インペラ30は樹脂により円板状に一体成形されている。図4に示すように、インペラ30の外周は環状部32に囲まれており、環状部32の内周側に羽根溝36が形成されている。図1に示すように、回転方向に隣接する羽根溝36は、インペラ30の厚み方向のほぼ中心からインペラ30の厚み方向の両端面31に向けて回転方向前方に傾斜するV字状の隔壁34により仕切られている。また、図5に示すように、羽根溝36は、羽根溝36の径方向内側から径方向外側に向けて突出する仕切壁35により径方向内側の一部を仕切られているが、仕切壁35の径方向外側で回転軸方向に貫通している。軸方向両側のポンプ通路202から羽根溝36内に流入した燃料は、この仕切壁35により回転軸方向両側で逆方向に回転する旋回流300となる。
図1に示すように、羽根溝36の回転方向後方の後方面37の少なくとも径方向内側は径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に傾斜している。そして、羽根溝36の後方面37の径方向内側端37aと径方向外側端37bとを結ぶ線分110と、径方向内側端37aからインペラ30の半径102上を径方向外側に延びる直線104とが形成する後傾角度αは、15°≦α≦30°の範囲に設定されている。図1において符号100はインペラ30の回転軸を示している。
後傾角度αがα<15°に設定されると、旋回流300が後方面37に沿って羽根溝36に流入せず、後方面37に大きな角度で衝突する。この衝突力は、インペラ30の回転方向と反対側に働くので、インペラ30の回転が妨げられる。また、後傾角度αがα>30°に設定されると、羽根溝36に流入する旋回流300に対して後方面37が回転方向後方に傾斜しすぎるので、旋回流300が羽根溝36に流入するときに、旋回流300に剥離が生じる。その結果、旋回流300が羽根溝36に流入するときの抵抗が大きくなる。
そこで、第1実施形態では、15°≦α≦30°の範囲に後傾角度αを設定することにより、羽根溝36に旋回流300が滑らかに流入し、旋回流300が羽根溝36に流入するときの抵抗を極力低下している。これにより、図6の(A)に示すように、ポンプ効率の最大値からの低下を極力低減している。後傾角度αは、20°≦αに設定することが望ましい。
また、羽根溝36の後方面37は、インペラ30の厚み方向の中心37cからインペラ30の厚み方向の両端面31側に向けて回転方向前方に傾斜している。つまり、後方面37は、インペラ30の厚み方向の中心37cからインペラ30の両端面31側に向けてV字状に形成されている。そして、後方面37の厚み方向の中心37cと後方面37のインペラ30の厚み方向両端37dとを結ぶ線分112と、厚み方向の中心37cから周方向に沿って回転方向前方に延びる直線106とが形成する前傾角度βは、β≦60°の範囲に設定されている。直線106は中心軸100に直交している。
前傾角度βがβ>60°の範囲に設定されると、羽根溝36から流出するときに回転方向前方に向けて旋回流300が羽根溝36から受けるエネルギー成分が小さくなるので、旋回流300の回転方向のピッチが長くなる。その結果、旋回流300が羽根溝36から流出し、回転方向後方の次の羽根溝36に流入するまでの羽根溝36同士の間隔が長くなる。すなわち、ポンプ通路202を流れる間に旋回流300が羽根溝36に出入りする回数が減少するので、燃料が十分に昇圧されない。
そこで第1実施形態では、β≦60°の範囲に前傾角度βを設定することにより、羽根溝36から流出するときに旋回流300が羽根溝36から回転方向前方に向けて受けるエネルギー成分が大きくなるので、旋回流300の回転方向のピッチが短くなる。その結果、ポンプ通路202を流れる間に旋回流300が羽根溝36に出入りする回数が増加するので、燃料の昇圧効率が向上する。これにより、図6の(B)に示すように、ポンプ効率の最大値からの低下を極力低減している。
ここで、後傾角度αに対して前傾角度βが小さすぎたり、大きすぎたりすると、羽根溝36から後方面37に沿って前傾角度βで流出する旋回流300が後傾角度αの羽根溝36の後方面37に滑らかに流入できない。
そこで第1実施形態では、1≦β/α≦4に設定することにより、15°≦α≦30°、β≦60°の範囲内において、羽根溝36に滑らかに燃料が流入するように後傾角度αおよび前傾角度βの大きさを調整している。これにより、図6の(C)に示すように、ポンプ効率の最大値からの低下を極力低減している。
また、第1実施形態では、羽根溝36の回転方向前方の前方面38は、後方面37と同様に、インペラ30の厚み方向の中心37cからインペラ30の両端面31に向けてV字状に形成されている。このように、羽根溝36の後方面37と前方面38の形状をほぼ同一にすることにより、羽根溝36から流出する燃料の流出量と羽根溝36に流入する燃料の流入量とがほぼ等しくなる。その結果、燃料の昇圧効率が向上する。
また第1実施形態では、羽根溝36の径方向外側を環状部32が覆っており、インペラ30の外周側にポンプ通路が形成されていない。その結果、ポンプ通路202で昇圧される燃料圧力の回転方向の差圧がインペラ30の径方向に直接加わらないので、インペラ30に径方向に加わる力が減少する。これにより、インペラ30の回転中心がずれることを防止できるので、インペラ30が滑らかに回転できる。
(第2、第3、第4、第5実施形態)
本発明の第2実施形態を図7に、第3実施形態を図8に、第4実施形態を図9に、第5実施形態を図10に示す。尚、既述の実施形態と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。また、各実施形態のインペラが用いられる燃料ポンプの構成は、第1実施形態と実質的に同一である。
第2、第3、第4、第5実施形態においても第1実施形態と同様に、羽根溝120、130、140、150の回転方向後方の後方面121、131、141、151の少なくとも径方向内側は径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に傾斜している。そして、羽根溝120、130、140、150の後方面121、131、141、151の径方向内側端121a、131a、141a、151aと径方向外側端121b、131b、141b、151bとを結ぶ線分110と、径方向内側端121a、131a、141a、151aからインペラの半径102上を径方向外側に延びる直線104とが形成する後傾角度αは、15°≦α≦30°の範囲に設定されている。
また、羽根溝120、130、140、150の後方面121、131、141、151の前傾角度βも、第1実施形態と同様にβ≦60°の範囲に設定されている。さらに、1≦β/α≦4に設定されている。
図7に示す第2実施形態では、羽根溝120の4隅は円弧状に形成されている。この場合、後方面121の径方向内側端121aおよび径方向外側端121bは、円弧のほぼ中央部を指す。
図8に示す第3実施形態では、羽根溝130の後方面131の径方向外側は、径方向外側に向かって回転方向前方に傾斜している。また、後方面131の径方向内側と径方向外側との間は滑らかな曲面を形成している。
図9に示す第4実施形態では、羽根溝140の後方面141の径方向外側は、径方向外側に向かって直線104にほぼ沿って形成されている。また、後方面141の径方向内側と径方向外側との間は滑らかな曲面を形成している。
図10に示す第5実施形態では、羽根溝150の後方面151は平面である。
(他の実施形態)
上記複数の実施形態では、羽根溝の径方向外側を環状部32(図4参照)で覆ったが、本発明では、環状部32を設けず羽根溝の径方向外側を開放してもよい。また上記複数の実施形態では、羽根溝の回転方向前方の前方面の形状を後方面の形状に合わせたV字状にしたが、羽根溝の前方面を厚み方向に沿った平面にしてもよい。
また上記複数の実施形態では、燃料ポンプのモータ部をブラシモータにしたが、モータ部をブラシレスモータにしてもよい。
このように、本発明は、上記複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
(A)は第1実施形態によるインペラの羽根溝を燃料吸入側から見た模式図、(B)は(A)のB−B線断面図。 第1実施形態の燃料ポンプを示す断面図。 (A)は吐出側のポンプケースを示す説明図、(B)は吸入側のポンプケースを示す説明図。 (A)は第1実施形態によるインペラを燃料吸入側から見た全体図、(B)は(A)の羽根溝部分の拡大図。 図2に示すポンプ通路の拡大図。 (A)は後傾角度αとポンプ効率との関係を示す特性図、(B)は前傾角度βとポンプ効率との関係を示す特性図、(C)はβ/αとポンプ効率との関係を示す特性図。 第2実施形態の羽根溝を示す拡大図。 第3実施形態の羽根溝を示す拡大図。 第4実施形態の羽根溝を示す拡大図。 第5実施形態の羽根溝を示す拡大図。
符号の説明
10:燃料ポンプ、12:ポンプ部、13:モータ部、20、22:ポンプケース(ケース部材)、30:インペラ、31:端面、34:隔壁、36、120、130、140、150:羽根溝、37、121、131、141、151:後方面、37a、121a、131a、141a、151a:径方向内側端、37b、121b、131b、141b、151b:径方向外側端、37c:厚み方向の中心、37d:厚み方向両端、100:回転軸、102:半径、104、106:直線、110、112:線分、202:ポンプ通路

Claims (3)

  1. 燃料ポンプ用のインペラであって、前記インペラの回転方向に沿って形成されるポンプ通路の燃料を回転することにより昇圧するインペラにおいて、
    回転方向に複数設けられている羽根溝と、回転方向に隣接する前記羽根溝の間を仕切る隔壁と、を備え、
    前記羽根溝を形成する回転方向後方の後方面の少なくとも径方向内側は径方向内側から径方向外側に向けて回転方向後方に傾斜し、かつ前記後方面は前記インペラの厚み方向の中心から前記インペラの厚み方向両側に向けて回転方向前方に傾斜しており、
    前記後方面の径方向内側端と径方向外側端とを結ぶ線分と、前記径方向内側端から前記インペラの半径上を径方向外側に延びる直線とが形成する後傾角度をαとし、前記後方面の前記インペラの厚み方向の中心と前記後方面の前記厚み方向の両端とをそれぞれ結ぶ線分と、前記厚み方向の中心から周方向に沿って回転方向前方に延びる直線とが形成する前傾角度をβとすると、15°≦α≦30°かつβ≦60°かつ1≦β/α≦4であることを特徴とするインペラ。
  2. 20°≦αであることを特徴とする請求項1記載のインペラ。
  3. モータ部と、
    前記モータ部の回転駆動力により回転する請求項1または2に記載のインペラと、
    前記インペラを回転自在に収容し、前記ポンプ通路を形成するケース部材と、
    を備えることを特徴とする燃料ポンプ。



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