JP4618406B2 - 粘接着組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、粘接着組成物に関する。さらに詳しくは、耐熱性があり保持力と接着力のバランスに優れたホットメルト型粘着剤に有用な粘接着組成物に関するものである。
ブロックコポリマーは、主として該コポリマーが高い凝集力と、相分離および通常の化学的加硫によって形成される架橋結合として作用する物理的結合を形成する能力とを有しているために、多年にわたり接着剤組成物に用いられてきた。特許文献1(米国特許第3,239,478号明細書)に記載されているようなブロックコポリマーは、線状もしくはラジアルもしくは星形のスチレン−ブタジエンまたはスチレン−イソプレンブロックコポリマーである。これらのポリマーは一般に高い凝集力を有しており、良好な接着特性を得るべく容易に粘着付与され得る。
近年、ホットメルト型の接着剤が、環境汚染、労働環境の観点から広く使用されるようになってきている。ホットメルト型粘接着剤においては保持力と粘着性のバランスが重要であり、その対策として特許文献2(特開昭64−81877号公報)、特許文献3(特開昭61−278578号公報)には、トリブロック共重合体とジブロック共重合体よりなる接着剤組成物が開示されている。また、特許文献4(特開昭61−261310号公報)および特許文献5(特開昭63−248817号公報)では、特定の2官能性カップリング剤でカップリングさせて得るブロック共重合体よりなる接着剤組成物が開示されている。
しかしながら、上記に開示されたいずれの方法でも改良効果は不十分であった。このような改善要求に対して、特許文献6(特公平4−28034号公報)、特許文献7(特開2003−301155号公報)、特許文献8(特開2003−213236号公報)、特許文献9(特開2003−301153号公報)には、特定の官能基を付与した末端変性ブロック共重合体よりなる粘接着組成物が開示されている。しかしながら、保持力と粘着性のバランス、耐熱性の向上においてなお一層の改善が要望される。
米国特許第3,239,478号明細書 特開昭64−81877号公報 特開昭61−278578号公報 特開昭61−261310号公報 特開昭63−248817号公報 特公平4−28034号公報 特開2003−301155号公報 特開2003−213236号公報 特開2003−301153号公報
本発明は、保持力と接着力のバランスが良く、耐熱性の向上した低粘度の粘接着組成物を提供することにある。
本発明は、(イ)アルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性共役ジエン系重合体100重量部に対し、(ロ)粘着付与性樹脂20〜300重量部、および(ハ)軟化剤0〜300重量部を配合してなる粘接着組成物に関する。
ここで、上記(イ)変性共役ジエン系重合体としては、次に示す方法(a)〜(c)で製造された重合体のいずれかが好ましい。
(a)共役ジエンと芳香族ビニル化合物をアミノ基を有する有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させることにより製造された重合体。
(b)共役ジエンとアミノ基を有する不飽和単量体と芳香族ビニル化合物とを有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させることにより製造された重合体。
(c)共役ジエンと芳香族ビニル化合物を有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体に下記一般式(1)で表される化合物を反応させることにより製造された重合体。
1 (4-m-n)Si(OR2mn (1)
[式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜100のオルガノシロキシ基であり、R1が複数ある場合は、各R1は同じ基でも異なる基でもよい。R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基であり、R2が複数ある場合は、各R2は同じ基でも異なる基でもよい。XはN原子を含む極性基を有する置換基であり、Xが複数ある場合は、各Xは同じ基でも異なる基でもよく、また、各Xは独立の置換基でも環状構造を形成していてもよい。mは1、2または3であり、nは1、2または3の整数を示す。mとnの和は1〜4である。]
また、上記(イ)変性共役ジエン系重合体のアルコキシシリル基およびアミノ基の含有量は、好ましくは0.1〜5,000mmol/kgである。
さらに、上記(イ)変性共役ジエン系重合体は、下記(A)と下記(B)〜(C)の重合体ブロックの中から選ばれた1以上の重合体ブロックを含むブロック共重合体であることが好ましい。
(A)芳香族ビニル化合物が80重量%以上である芳香族ビニル化合物重合体ブロック
(B)共役ジエン重合体ブロック
(C)芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック
本発明の粘接着組成物の好ましい用途は、ホットメルト用である。
本発明によれば、アルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性共役ジエン系重合体に、粘着付与樹脂、さらに必要に応じて軟化剤を配合することにより、保持力、接着力のバランスが良く、耐熱性の向上した低粘度な粘接着組成物が得られる。
以下、本発明の粘接着組成物の実施の形態を具体的に説明する。
本発明の粘接着組成物は、(イ)アルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性共役ジエン系重合体100重量部に対し、(ロ)粘着付与性樹脂20〜300重量部、(ハ)軟化剤0〜300重量部含有することを特徴とする。
以下、構成要素ごとにさらに具体的に説明する。
(イ)変性共役ジエン系重合体
本発明に用いられる(イ)変性共役ジエン系重合体(以下「(イ)成分」という場合がある)の一つは、(a共役ジエンと芳香族ビニル化合物を、アミノ基を有する有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させる。この方法としては、不活性有機溶媒中、共役ジエンと芳香族ビニル化合物を、アミノ基を有する有機アルカリ金属化合物を重合開始剤として重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させることにより容易に得ることができる。上記「アルコキシシリル基」としては、その構造には限定はないが、以下の一般式(2)で表されるアルコキシシラン化合物が用いられる。
3 (4-m-n)Si(OR4mn (2)
[式中、R3は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜100のオルガノシロキシ基であり、R3が複数ある場合は、各R3は同じ基でも異なる基でもよい。R4は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基であり、R4が複数ある場合は、各R4は同じ基でも異なる基でもよい。Xは少なくともO原子、Si原子のいずれか1つ以上含む極性基を有する置換基であり、Xが複数ある場合は、各Xは同じ基でも異なる基でもよく、また、各Xは独立の置換基でも環状構造を形成していてもよい。mは1、2または3であり、nは0、1、2または3の整数を示す。mとnの和は1〜4である。特にmは2または3で、nは0または1が好ましい。]
OR4は、炭素数1〜20のアルキルオキシ、炭素数6〜20のアリールオキシ、炭素数7〜20のアラルキルオキシから選ばれる少なくとも1つのアルコキシルが珪素原子と結合した基で、具体的にはメトキシ、エトキシ、ブトキシ、プロポキシ、ペンチロキシ、ネオペンチロキシ、ヘキシロキシ、アミロキシ、フェノキシ、好ましくはメトキシ、エトキシ、アミロキシ、フェノキシなどのアルコキシと珪素原子が結合したものが挙げられる。
上記一般式(2)で表されるアルコキシシラン化合物としては、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキリシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、1−トリメチルシリル−2−ジメトキシ−1−アザ−2−シラシクロペンタン、1−トリメチルシリル−2−ジエトキシ−1−アザ−2−シラシクロペンタン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメトリメトキシシラン、トリメチルシロキシトリフェノキシシラン、トリメチルシロキシトリメトキシシラン、トリメチルシロキシトリエトキシシラン、トリメチルシロキシトリブトキシシラン、および1,1,3,3−テトラメチル−1−フェノキシジシロキサンなどが挙げられる。
上記アルコキシシラン化合物による変性方法は、共役ジエン系重合体を製造するための重合反応の重合転化率が90%〜100%になった時点で、上記アルコキシシラン化合物を重合系内に添加して変性反応を行うことが好ましい。重合転化率が90%に到達する以前に添加しても良いし、また、重合反応が進行中に、間欠的または連続的にシラン化合物を添加して変性反応を行ってもよい。
上記アルコキシシラン化合物の使用量は、アミノ基を有する有機アルカリ金属化合物由来の活性点のモル数に対して、好ましくは、0.05〜5倍モル、さらに好ましくは、0.1〜1.5倍モルである。
得られる変性共役ジエン系重合体中のアルコキシシリル基の含量は、通常、0.1〜5,000mmol/kg、好ましくは、1.0〜1,000mmo1/kg、さらに好ましくは、3.0〜100mmo1/kgである。なお、アルコキシシリル基は、通常、重合体鎖末端に存在するが、側鎖に存在してもよい。
一方、アミノ基を有する有機アルカリ金属化合物としては、下記一般式(3)または(4)が挙げられる。
Figure 0004618406
[上記一般式(3)中、R5およびR6は両方とも炭素数3〜18のトリアルキルシリル基であるか、またはどちらか一方が上記トリアルキルシリル基であり、他方が炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基若しくは炭素数1〜100のオルガノシロキシ基である。また、上記一般式(3)および(4)中のR7は、炭素数1〜20のアルキレン基またはアルキリデン基である。さらに、上記一般式(4)中のR8は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜100のオルガノシロキシ基である。]
上記一般式(3)または(4)で表される有機アルカリ金属化合物としては、3−リチオ−1−[N,N−ビス(トリメチルシリル)]アミノプロパン(CAS No.289719−98−8)、2−リチオ−1−[N,N−ビス(トリメチルシリル)]アミノエタン、3−リチオ−2,2−ジメチル−1−[N,N−ビス(トリメチルシリル)]アミノプロパン、2,2,5,5−テトラメチル−1−(3−リチオプロピル)−1−アザ−2,5−ジシラシクロペンタン、2,2,5,5−テトラメチル−1−(3−リチオ−2,2−ジメチル−プロピル)−1−アザ−2,5−ジシラシクロペンタン、2,2,5,5−テトラメチル−1−(2−リチオエチル)−1−アザ−2,5−ジシラシクロペンタン、3−リチオ−1−[N−(tert−ブチル−ジメチルシリル)−N−トリメチルシリル]アミノプロパン、3−リチオ−1−(N−メチル−N−トリメチルシリル)アミノプロパン、3−リチオ−1−(N−エチル−N−トリメチルシリル)アミノプロパンなどが挙げられる。
重合開始剤である上記「有機アルカリ金属化合物」の使用量については特に限定はなく、必要に応じて種々の量を使用できるが、通常はモノマー100重量%あたり0.02〜15重量%の量で、好ましくは0.03〜5重量%の量で用いられる。
上記「共役ジエン」としては、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−オクタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,3−シクロヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、ミルセン、クロロプレンなどが挙げられる。この中で、1,3−ブタジエン、イソプレンが好ましい。
上記「芳香族ビニル化合物」としては、スチレン、tert−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられる。この中で、スチレンおよびtert−ブチルスチレンおよびp−メチルスチレンが好ましい。なお、この場合、上記「共役ジエン」と上記「芳香族ビニル化合物」と、さらに他の化合物を加えて重合させてもよい。
また、不活性有機溶媒としては、脂肪族、脂環式、アルキル置換脂環式、芳香族およびアルキル置換芳香族の炭化水素、エーテルおよびそれらの混合物が挙げられる。具体的には、脂肪族炭化水素(例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど)、脂環式炭化水素(例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンなど)、アルキル置換脂環式炭化水素(例えば、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタンなど)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン)、アルキル置換芳香族炭化水素(例えば、トルエン、キシレンなど)、並びにエーテル(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテルなど)が含まれる。
また、本発明に用いられる変性共役ジエン系重合体の一つである(b)共役ジエンとアミノ基を有する不飽和単量体と芳香族ビニル化合物とを有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させる方法で使用する、該アミノ基を有する不飽和単量体としては、下記一般式(5)または(6)である。
Figure 0004618406
[上記一般式(5)および(6)中、R9およびR10は、両方とも炭素数3〜18のトリアルキルシリル基であるか、またはどちらか一方が上記トリアルキルシリル基であり、他方が炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基若しくは炭素数1〜100のオルガノシロキシ基である。また、上記一般式(6)中、R11は、炭素数1〜20のアルキレン基またはアルキリデン基である。さらに、上記一般式(5)および(6)中のnは1〜3である。]
上記一般式(5)または(6)で表される不飽和単量体としては、p−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ]スチレン、p−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノメチル]スチレン、p−{2−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ]エチル}スチレン、m−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ]スチレン、p−(N−メチル−N−トリメチルシリルアミノ)スチレン、p−(N−メチル−N−トリメチルシリルアミノメチル)スチレンなどが挙げられる。
一般式(5)または(6)で表される不飽和単量体の使用量は、有機アルカリ金属由来の活性点のモル数に対して0.01〜100倍モル、好ましくは0.01〜10倍モル、特に好ましくは1.0〜3.0倍モルの割合で添加する。また、反応時間は、1秒〜2時間の範囲で行うのが好ましい。さらに、不飽和単量体は、重合の開始時、重合途中、重合終了前、重合終了後などの任意の時に添加することができる。
(b)共役ジエンとアミノ基を有する不飽和単量体と芳香族ビニル化合物とを有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させる方法で使用する、該アルコキシシラン化合物は、(a)共役ジエンと芳香族ビニル化合物を、アミノ基を有する有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させる方法で使用するアルコキシシラン化合物と同様なものを用いる。
さらに、本発明に用いられる(イ)変性共役ジエン系重合体の製造方法の一つに、(c)共役ジエンと芳香族ビニル化合物を有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体に下記一般式(1)で表される化合物を反応させる方法がある。
1 (4-m-n)Si(OR2mn (1)
[式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜100のオルガノシロキシ基であり、R1が複数ある場合は、各R1は同じ基でも異なる基でもよい。R2は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基であり、R2が複数ある場合は、各R2は同じ基でも異なる基でもよい。XはN原子を含む極性基を有する置換基であり、Xが複数ある場合は、各Xは同じ基でも異なる基でもよく、また、各Xは独立の置換基でも環状構造を形成していてもよい。mは1、2または3であり、nは1、2または3の整数を示す。mとnの和は1〜4である。特にmは2または3で、nは1が好ましい。]
上記一般式(1)で表されるアルコキシシラン化合物としては、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルジメチルエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルジメチルメトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルトリメトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルトリエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルジメチルエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルジメチルメトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルメチルジエトキシシラン、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノエチルメチルジメトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルトリエトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルジメチルエトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルジメチルメトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−メチル−N−トリメチルシリルアミノプロピルメチルジメトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルトリエトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルジメチルエトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルジメチルメトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルメチルジエトキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(トリメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(メチルジメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(メチルジメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(メチルジメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(メチルジメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(メチルジメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(メチルジエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(メチルジエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(メチルジエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(メチルジエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(メチルジエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(ジメチルメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(ジメチルメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(ジメチルメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(ジメチルメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(ジメチルメトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(ジメチルエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルエチリデン)−3−(ジメチルエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−エチリデン−3−(ジメチルエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(1−メチルプロピリデン)−3−(ジメチルエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−(4−N,N−ジメチルアミノベンジリデン)−3−(ジメチルエトキシシリル)−1−プロパンアミンなどが挙げられる。
一般式(1)で表される化合物の使用量は、有機アルカリ金属化合物由来の活性点のモル数対して、好ましくは0.05〜5倍モル、さらに好ましくは0.1〜1.5倍モルである。
得られる(イ)変性共役ジエン系重合体中のアルコキシシリル基とアミノ基との含量は、通常、0.1〜5,000mmol/kg、好ましくは、1.0〜1,000mmo1/kg、さらに好ましくは、3.0〜100mmo1/kgである。なお、これらの基は、通常、重合体鎖末端に存在するが、側鎖に存在してもよい。
アルコキシシラン化合物およびアミノ基を有する化合物と反応させる共役ジエン系重合体は、共役ジエンおよび芳香族ビニル化合物を重合したものであればよいが、得られる組成物の物性および成形加工性の点から、以下の(A)と(B)〜(C)の重合体ブロックの中から選ばれた1以上の重合体ブロックを含むブロック共重合体が好ましい。
(A)芳香族ビニル化合物が80重量%以上である芳香族ビニル化合物重合体ブロック
(B)共役ジエン重合体ブロック
(C)芳香族ビニル化合物と共役ジエンのランダム共重合体ブロック
また、上記「共役ジエン系重合体」における上記「共役ジエン」および上記「ビニル芳香族化合物」の組成比については特に限定はないが、通常、共役ジエン5〜95重量%と芳香族ビニル化合物95〜5重量%、好ましくは5〜90重量%と95〜10重量%、さらに好ましくは共役ジエン30〜90重量%と芳香族ビニル化合物70〜10重量%の範囲とすることができる。
また、上記「共役ジエン系重合体」の共役ジエン部分のビニル結合含量は、80重量%未満、好ましくは3〜60重量%、さらに好ましくは5〜55重量%である。
上記(C)のランダム共重合体ブロックにおいては、芳香族ビニル化合物含量が連続的に一分子中で変化するいわゆるテーパータイプも含まれて良い。また、上記「(A)と(B)〜(C)の重合体ブロックの中から選ばれた1以上の重合体ブロックを含むブロック共重合体」の例としては、(A)−(B)、(A)−(C)、[(A)−(B)]x−Y、[(A)−(C)]x−Y、(A)−(B)−(A)、(A)−(C)−(A)、[(A)−(B)−(C)]x−Y、[(A)−(B)−(A)]x−Y、[(A)−(C)−(A)]x−Y、(A)−(B)−(A)−(B)、(B)−(A)−(B)−(A)、(A)−(C)−(A)−(C)、(C)−(A)−(C)−(A)、(A)−(B)−(C)−(A)などが挙げられる(ただし、xは2〜8の整数であり、Yはカップリング剤の残基である)。
ペレット形状にする場合は、変性共役ジエン系重合体の外側のブロック成分として少なくとも1つ以上の(A)重合体ブロックを含むことが好ましい。
上記カップリング剤としては、例えば、ハロゲン化合物、エポキシ化合物、カルボニル化合物、ポリビニル化合物などが挙げられ、具体的には、例えばメチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ブチルトリクロロシラン、テトラクロロシラン、ジブロモエタン、エポキシ化大豆油、ジビニルベンゼン、テトラクロロスズ、ブチルトリクロロスズ、テトラクロロゲルマニウム、ビス(トリクロロシリル)エタン、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジメチル、ジメチルテレフタル酸、ジエチルテレフタル酸、ポリイソシアネートなどが挙げられる。
得られた変性共役ジエン系重合体は、必要に応じて触媒の残渣を除去し、またはフェノール系またはアミン系の老化防止剤を添加し、その後、変性共役ジエン系重合体溶液から変性共役ジエン系重合体を単離する。変性共役ジエン系重合体の単離は、例えば、変性共役ジエン系重合体溶液にアセトンまたはアルコールなどを加えて沈殿させる方法、変性共役ジエン系重合体溶液を熱湯中に撹拌下投入し、溶媒を蒸留除去する方法などにより行うことができる。
本発明のアルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性共役ジエン系重合体の分子量は特に限定されないが、GPC法におけるポリスチレン換算による重量平均分子量で3万〜200万、好ましくは4万〜100万、さらに好ましくは5万〜50万である。
(ロ)粘着付与性樹脂
一般に、ポリマー100重量部当たり20〜300重量部の範囲で、ポリマーと相溶性の接着促進または粘着付与性樹脂を添加するのが慣用的である。種類は特に限定はなく、クマロン・インデン樹脂などのクマロン系樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂やテルペン・フェノール樹脂、ポリテルペン樹脂などのフェノール・テルペン系樹脂、合成ポリテルペン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、脂肪族系炭化水素樹脂、脂肪族系環状炭化水素樹脂、水素添加炭化水素樹脂、ロジンエステル、水素添加ロジンなどの公知の粘着付与性樹脂が挙げられ、これらの粘着付与性樹脂は単独で使用しても良く、また二種類以上混合して使用しても良い。
粘着付与性樹脂の具体例としては、「ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)に記載されたものが使用できる。使用される粘着付与性樹脂の量は、変性共役ジエン系重合体100重量部当たり20〜200重量部(phr)の範囲、好ましくは20〜180phrの範囲、最も好ましくは30〜150phrの範囲である。粘着付与剤は、主としてそれぞれの接着剤組成物に用いられる特定のポリマーに応じて選択される。
(ハ)軟化剤
また、本発明の粘接着組成物は、加工性向上、粘着性向上のため公知の軟化剤を用いることができる。軟化剤としては特に限定はなく、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセスオイル、流動パラフィンなどを公知の軟化剤が挙げられ、これらの軟化剤は単独で使用しても良く、また二種類以上混合して使用しても良い。
軟化剤の具体例としては、「ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)に記載されたものが使用できる。使用される軟化剤の量は、変性共役ジエン系重合体100重量部当たり0〜300重量部(phr)の範囲、好ましくは10〜250phrの範囲、最も好ましくは20〜200phrの範囲である。軟化剤は、主としてそれぞれの接着剤組成物に用いられる特定のポリマーに応じて選択される。
本発明の粘接着組成物は、必要に応じて、従来公知の方法により、硫黄架橋、過酸化物架橋、電子線架橋、紫外線架橋、放射線架橋、金属イオン架橋、シラン架橋、樹脂架橋などによって架橋されたものであってもよい。
<粘接着組成物の製造方法>
本発明の粘接着組成物の製造方法としては特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。例えば、各種押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどの公知の混練機、およびそれらを組み合わせた混練機により溶融混練する方法、また射出成形機でドライブレンドする方法などを挙げることができる。
本発明の粘接着組成物は、(イ)、(ロ)、(ハ)の各成分を一括して混合してもよく、任意の成分、例えば(イ)と(ロ)をあらかじめ予備混合したのち、残りの成分を混合してもよい。
本発明の粘接着組成物は、従来公知の方法、例えば、押出成形、射出成形、二色射出成形、サンドイッチ成形、中空成形、圧縮成形、真空成形、回転成形、パウダースラッシュ成形、蒸気発泡成形、積層成形、カレンダー成形、ブロー成形などによって、実用上有用な成形品に加工することができる。また、必要に応じて、発泡、粉末、延伸、接着、印刷、塗装、メッキなどの加工を施してもよい。
本発明の粘接着組成物には、必要に応じて各種添加剤、例えば、老化防止剤、熱安定剤、耐候剤、金属不活性剤、紫外線吸収剤、光安定剤、銅害防止剤などの安定剤;防菌・防かび剤;分散剤;軟化剤;可塑剤;発泡剤;発泡助剤;酸化チタン、カーボンブラックなどの着色剤;フェライトなどの金属粉末;ガラス繊維;金属繊維などの無機繊維;炭素繊維、アラミド繊維などの有機繊維;複合繊維、チタン酸カリウムウィスカーなどの無機ウィスカー;ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレーク、アスベスト、マイカ、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、ハイドロタルサイト、カオリン、けい藻土、グラファイト、軽石、エボ粉、コットンフロック、コルク粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリマービーズなどの充填剤またはこれらの混合物;ポリオレフィンワックス、セルロースパウダー、ゴム粉などの充填剤;低分子量ポリマーなどを配合してもよい。また、本発明の目的の達成を損なわない程度にゴム質重合体、熱可塑性樹脂などを適宜配合してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限を受けるものではない。なお、実施例、比較例中の部および%は、特に断らない限り重量基準である。
<変性共役ジエン系重合体の製造>
以下に記載の1)〜9)の方法により、変性共役ジエン系重合体を製造した。なお、各種の測定は下記の方法に拠った。
(i)ビニル結合(1,2結合および3,4結合)含量
赤外吸収スペクトル法(モレロ法)によって求めた。
(ii)結合スチレン含量
赤外吸収スペクトル法により、検量線を作成し求めた。
(iii)重量平均分子量
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー社製、HLC−8220)を用いてポリスチレン換算で求めた。
(iv)アルコキシシリル基含量(mmol/kg)
赤外吸収スペクトルにより、変性剤に存在するSi−OC65結合に起因する1,250cm-1付近の吸収量により作成した検量線から定量した。また、変性剤に存在するアルコキシシリル基がSi−OCH3、Si−OC25、Si−OC(CH32(C25)結合の場合は、1,100cm-1付近の吸収量により作成した検量線から定量した。但し、定量された値をGPC法で得られたポリスチレン換算数平均分子量Mnと、アルコキシシリル基の分子量で除して、アルコキシシリル基のモル数とした。
(v)アミノ基含量(mmol/kg)
Analy.Chem.564頁(1952)記載のアミン滴定法による定量により求めた。即ち、水添変性重合体を精製後、有機溶剤に溶解し、指示薬としてメチルバイオレットを用い、溶液の色が紫から水色に変化するまでHClO4/CH3COOHを滴定することにより求めた。
1)変性共役ジエン系重合体(イ−1)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン0.75kg、および3−リチオ−1−N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロパン21.2gを加え、重合開始温度50℃にて重合した。反応完結後、温度を80℃としてイソプレン8.4kgをゆっくり添加して等温にて2段目重合した。30分後、スチレン0.75kgを添加し3段目重合した。反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体はビニル結合を6%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約15.5万であった。そして、この系内に、メチルトリフェノキシシラン31.1gを加え、30分反応させた。反応後、反応溶液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、次いで、反応溶液を水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−1)を得た。得られた重合体(イ−1)の重量平均分子量は約18万、シリル基含量は9.5mmol/kg、アミノ基含量は6.9mmol/kgであった。
2)変性共役ジエン系重合体(イ−2)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン1.5kg、および2,2,5,5−テトラメチル−1−(3−リチオプロピル)−1−アザ−2,5−ジシラシクロペンタン21.0gを加え、重合開始温度50℃にて重合した。反応完結後、温度を80℃としてイソプレン6.9kgをゆっくり添加して等温重合した。30分後、スチレン1.5kgを添加し、さらに重合を行った。反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体はビニル結合を6%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約15.0万であった。そして、この系内に、メチルトリフェノキシシラン31.1gを加え、30分反応させた。反応後、反応溶液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、次いで、反応溶液を水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−2)を得た。得られた重合体(イ−2)の重量平均分子量は約17.5万、シリル基含量は9.3mmol/kg、アミノ基含量は8.3mmol/kgであった。
3)変性共役ジエン系重合体(イ−3)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン2.25kg、P−{2−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ]エチル}スチレン64.6g、およびsec−ブチルリチウム6.5gを加え、重合開始温度50℃にて重合した。反応完結後、温度を80℃としてイソプレン5.4kgをゆっくり添加して等温重合した。30分後、スチレン2.25kgを添加し、さらに重合を行った。反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体はビニル結合を6%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約13.5万であった。そして、この系内に、メチルトリフェノキシシラン31.1gを加え、30分反応させた。反応後、反応溶液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、次いで、反応溶液を水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−3)を得た。得られた重合体(イ−3)の重量平均分子量は約14.5万、シリル基含量は9.5mmol/kg、アミノ基含量は18.1mmol/kgであった。
4)変性共役ジエン系重合体(イ−4)〜(イ−6)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン1.0kgおよびsec−ブチルリチウム6.5gを加え、重合開始温度50℃にて1段目重合し、反応完結後、温度を80℃としてイソプレン7.9kgをゆっくり添加して断熱にて2段目重合した。30分後、スチレン1.0kgを添加し3段目重合し、反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体はビニル結合を6%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約15.0万であった。そして、この系内にN,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン35.3gを加え、30分反応させた。反応後、反応液を常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって重合体(イ−4)を得た。得られた重合体(イ−4)の重量平均分子量は約17.5万、アルコキシシリル基含量は10.0mmol/kg、アミノ基含量は5.1mmol/kgであった。重合体(イ−4)に準じて、表2に示すようなアルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性水添共役ジエン系重合体になるように変性剤種類、単量体量などを変化させて重合体(イ−5)〜(イ−6)を得た。なお、表1に記載する重合体の構造Aは「スチレン重合体ブロック」、Bは「ブタジエン重合体ブロック」、を示す。また、重合体(ヒ−1)は、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシランを使用しない以外は重合体(イ−1)に準じて重合して得た未変性共役ジエン系重合体である。重合体(ヒ−2)は、重合開始剤の量以外は重合体(ヒ−1)に準じて重合して得た変性共役ジエン系重合体である。
5)変性共役ジエン系重合体(イ−7)〜(イ−8)の製造
(イ−7)〜(イー8)は重合開始時にエチレングリコールジエチルエーテル12.0gを添加し表2に示すようなアルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性水添共役ジエン系重合体になるように変性剤種類、単量体量などを変化させて重合体(イ−7)〜(イ−8)を得た。なお、表2に記載する重合体の構造Aは「スチレン重合体ブロック」、Bは「ブタジエン重合体ブロック」を示す。
6)変性共役ジエン系重合体(イ−9)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン1.0kgおよびsec−ブチルリチウム6.5gを加え、重合開始温度50℃にて1段目重合し、反応完結後、温度を80℃としてイソプレン6.9kgおよびスチレン1kgをゆっくり添加して等温にて2段目重合した。30分後、スチレン1.0kgを添加し3段目重合し、反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体の2段目のビニル結合は6%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約14.5万であった。そして、この系内にN,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン35.3gを加え、30分反応させた。反応後、常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−9)を得た。得られた重合体(イ−9)の重量平均分子量は約15.5万、アルコキシシリル基含量は10.5mmol/kgであった。なお、重合体(ヒ−3)は、N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシランを使用しない以外は重合体(イ−9)に準じて重合して得た未変性共役ジエン系重合体である。
7)変性共役ジエン系重合体(イ−10)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、スチレン1.0kg、エチレングリコールジエチルエーテル12.0gおよびsec−ブチルリチウム6.5gを加え、重合開始温度50℃にて1段目重合し、反応完結後、温度を30℃としてイソプレン6.9kgおよびスチレン1kgを添加して断熱にて2段目重合した。重合終了後再考到達温度は85℃であった。30分後、スチレン1.0kgを添加し3段目重合し、反応完結後、1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに4段目重合を行った。一部取り出したこのブロック重合体の2段目のビニル結合は50%含有し、GPCで測定した重量平均分子量は約15万であった。そして、この系内にN,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン35.2gを加え、30分反応させた。反応後、常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−10)を得た。得られた重合体(イ−9)の重量平均分子量は約16万、アルコキシシリル基含量は10.3mmol/kg、アミノ基含量は5.2mmol/kgであった。
8)変性共役ジエン系重合体(イ−11)および(イ−12)の製造
窒素置換された内容積100リットルの反応容器に、シクロヘキサン50kg、ブタジエン2.5kgおよびsec−ブチルリチウム6.5gを加え、重合開始温度80℃にて1段目重合し、反応完結後、温度を50℃としてスチレン1.0kgを添加して断熱にて2段目重合した。30分後、温度を60℃とし、エチレングリコールジエチルエーテル12.0g添加後イソプレン5.4kgをゆっくり添加し3段目等温重合した。反応完結後、50℃としてスチレン1.0kgを添加して断熱にて4段目重合した。反応完結後1,3−ブタジエン0.1kgを添加してさらに5段目重合を行った。1段目重合後に一部取り出したこのブロック重合体のビニル結合は12%、重合終了後一部取り出したこのブロック重合体のビニル結合は38.1%であった。GPCで測定した重量平均分子量は約14.5万であった。そして、この系内にN,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン35.2gを加え、30分反応させた。反応後、常温、常圧に戻して反応容器より抜き出し、水中に撹拌投入して溶媒を水蒸気蒸留除去することによって、重合体(イ−11)を得た。得られた重合体(イ−11)の重量平均分子量は約16.5万、アルコキシシリル基含量は11.7mmol/kg、アミノ基含量は5.2mmol/kgであった。重合体(イ−11)に準じて、表3に示すような変性剤種類、単量体量などを変化させて重合体(イ−12)を得た。なお、表3に記載する重合体の構造Aは「スチレン重合体ブロック」、Bは「ブタジエン重合体ブロック」、Cは「芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック」を示す。また、重合体(ヒ−4)は、メチルトリフェノキシシランを使用しない以外は重合体(イ−10)に準じて重合して得た未変性共役ジエン系重合体である。
Figure 0004618406
(a)3−リチオ−1−N,N−ビス(トリメチル シリル)アミノプロパン
(b)2,2,5,5−テトラメチルー1−(3−リチオプロピル)−1−アザ−2,5−ジシラシクロペンタン
(c)p−〔2−[N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノ]エチル〕スチレン
(d)メチルトリフェノキシシラン
Figure 0004618406
(e)N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン
(f)N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン
(g)N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン
Figure 0004618406
(e)N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルトリエトキシシラン
(f)N,N−ビス(トリメチルシリル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン
(2)各種成分
実施例および比較例において用いた各種の成分は、以下のとおりである。
(イ)変性共役ジエン系重合体
表1〜表3に示す構造を有する水添共役ジエン系重合体(イ−1)〜(イ−15)
(ロ)粘着付与性樹脂
(ロ−1):ヤスハラケミカル社製、クリアロンP105
(ロ−2):荒川化学工業社製、アルコンM100
(ハ)軟化剤
(ハ−1):出光興産社製、PW90
(ハ−2):出光興産社製、PW380
<物性評価>
(i)流動性
HAAKE回転粘度計ロトビスコRV−20を用いて、160℃、ずり速度200S-1で溶融粘度を測定し流動性の指標とした。数値が低いほど優れている。
(ii)粘着力
JIS Z0237に準拠した。180℃引き剥がし法を用い、基材にはSUS板およびPETフィルムの2種類において実施した。数値が高いほど優れている。
(iii)タック
転球法ボールタックであるPSTC#6法を用いた。数値が小さいほど優れている。
(iv)耐熱保持力
接着面積25×25mm、荷重0.7kgfを保持させ温度を23℃から0.37℃/minに上昇させて荷重が落下したときの温度で測定した。温度が高いほど耐熱保持力に優れている。
実施例1
(イ)成分として(イ−1)を100部、(ロ)成分として(ロ−1)を100部、(ハ)成分として(ハ−1)を30部、および酸化防止剤としてチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製のIrganox 1010を2部とを160℃に設定した東洋精機社製ラボプラストミルを用いて80rpmで10分溶融混練りしたサンプルを用いて上記記載の方法により物性評価を行った。結果を表4に示す。
実施例2〜25、比較例1〜4
表4〜表6に示す配合処方を用い実施例1と同様に試験片を作製し、物性評価を行った。結果を以下の表4〜表6に示す。
Figure 0004618406












Figure 0004618406
Figure 0004618406















Figure 0004618406
表4〜表7より、本発明の組成物である実施例1〜18では、流動性が18,500cps以下、粘着力SUS板が1.4kgf以上、耐熱保持力が109℃以上であり、物性のバランスの取れた粘接着組成物であることが判る。
これに対し、本発明の変性共役ジエン系重合体ではない未変性重合体を用いた比較例1〜5では、粘着力、耐熱保持力に劣るなど、物性のバランスの取れていない粘接着組成物であることが判る
本発明の粘接着組成物は、自動車内装材用、衛材用、電気・電子部品用、繊維用、建築材用などの用途に有用であり、特にパッケージテープ、クラフトテープ、紙オムツや生理用品のアセンブル、プロテクトフィルム、使い捨てカイロ用粘着テープ、野菜結束テープ、ごみ取りテープ、自動車カーペット貼り合わせ用、ダイシングフィルムなどのホットメルト用接着剤として用いられる。

Claims (4)

  1. (イ)アルコキシシリル基およびアミノ基を有する変性共役ジエン系重合体100重量部に対し、(ロ)粘着付与性樹脂20〜300重量部、および(ハ)軟化剤0〜300重量部を配合してなる粘接着組成物であって、上記(イ)変性共役ジエン系重合体が、次に示す方法(a)〜(c)で製造された重合体のいずれかである粘接着組成物。
    (a)共役ジエンと芳香族ビニル化合物をアミノ基を有する有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させることにより製造された重合体。
    (b)共役ジエンとアミノ基を有する不飽和単量体と芳香族ビニル化合物とを有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体にアルコキシシラン化合物を反応させることにより製造された重合体。
    (c)共役ジエンと芳香族ビニル化合物を有機アルカリ金属化合物の存在下で重合し、得られた共役ジエン系重合体に下記一般式(1)で表される化合物を反応させることにより製造された重合体。
    (4−m−n) Si(OR (1)
    [式中、R は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数1〜100のオルガノシロキシ基であり、R が複数ある場合は、各R は同じ基でも異なる基でもよい。R は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基であり、R が複数ある場合は、各R は同じ基でも異なる基でもよい。XはN原子を含む極性基を有する置換基であり、Xが複数ある場合は、各Xは同じ基でも異なる基でもよく、また、各Xは独立の置換基でも環状構造を形成していてもよい。mは1、2または3であり、nは1、2または3の整数を示す。mとnの和は1〜4である。]
  2. 上記(イ)変性共役ジエン系重合体のアルコキシシリル基およびアミノ基の含有量が0.1〜5,000mmol/kgである請求項1に記載の粘接着組成物。
  3. 上記(イ)変性共役ジエン系重合体が、下記(A)と下記(B)〜(C)の重合体ブロックの中から選ばれた1以上の重合体ブロックを含むブロック共重合体である請求項1または2に記載の粘接着組成物。
    (A)芳香族ビニル化合物が80重量%以上である芳香族ビニル化合物重合体ブロック
    (B)共役ジエン重合体ブロック
    (C)芳香族ビニル化合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロック
  4. ホットメルト用である請求項1〜3いずれかに記載の粘接着組成物。
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