JP4618242B2 - シート材圧延装置 - Google Patents

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本発明は圧延ロールによってシート材を圧延するシート材圧延装置に関する。
従来より、特許文献1に示される圧延装置が知られている。この圧延装置は、鋼板を挟んで熱間圧延する圧延ロールと、圧延ロールの近傍に設けられて該圧延ロールにより圧延された鋼板を搬送する搬送ロールとを有するものであって、この圧延ロールにより所定の厚さの鋼板を得ることができる。
ところで、上記のような圧延装置において、少量多品種生産の場合、コイル材ではなく、シート材を圧延した方が効率的である。コイル材の圧延装置ではコイルを巻き取ることによってコイル材をラインに沿って搬送することができるが、シート材を圧延する場合には圧延ロールにシート材を送り込むための搬送手段が必要となる。そして、このような圧延ロールに対するシート材の送り込みには無端帯体であるチェーンが多く用いられる。このチェーンは圧延ロールにおけるシート材の取り込み口に配置され、その上面にシート材を載せて搬送することにより、圧延ロールに対してシート材を送り込む構成である。
特開2001−105006号公報
しかしながら、上記のようなシート材をチェーンに載せて搬送する圧延装置では、シート材が圧延ロールに噛み込まれた後は、圧延ロールとチェーンとの間に速度差が生じることがあり、その場合には、シート材の接触面である裏面がチェーンにより擦られて傷が付くという問題がある。圧延ロールから送り出されるシート材を搬出する場合も同様で、圧延ロールにおけるシート材の送り出し口にチェーンを設けた場合、このチェーンと圧延ロールとの間の速度差から同様に、シート材の裏面がチェーンにより擦られて傷が付くという問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、搬送手段の無端帯体によってシート材の裏面が傷付くことを効果的に防止できるシート材圧延装置の提供を目的とする。
そして、上記目的を達成するために本発明は、圧延ロールにおけるシート材の取り込み口送り出し口との両方に、上面にシート材を載置して搬送する無端帯体を有するシート搬送手段が設けられ、該シート搬送手段に、その搬送面と平行なコロ列を該搬送面に対する上方位置と下方位置との間で相対移動可能に支持して、その上方位置にてシート材を前記シート搬送手段の無端帯体から受け取ってコロ列上に載置するシート案内手段が設けられており、前記シート搬送手段の無端帯体は、正逆両方向にシート材を搬送可能なものであり、各シート搬送手段に、その無端帯体における圧延ロールに向けた端部を圧延ロールの上方に向ける位置まで持ち上げ、圧延ロールの上方を乗り越えてシート材を搬送可能にする昇降手段が設けられ、前記シート搬送手段に、シート材が圧延ロール間に噛み込まれているか否かを検知する検知手段と、この検知手段にて圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されている場合に、シート搬送手段の搬送面の上方位置にシート案内手段のコロ列を配置し、また、圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されない場合に、シート搬送手段の搬送面の下方位置にシート案内手段のコロ列を配置する制御手段とが接続されていることを特徴とする。
このように構成されたシート材圧延装置では、無端帯体からなるシート搬送手段の搬送面の下方位置にシート案内手段のコロ列を配置した状態で、該シート搬送手段によって圧延ロールの取り込み口にシート材が搬送される。そして、圧延ロール間にシート材が噛み込まれた場合に、シート搬送手段の搬送面の下方位置から上方位置にシート案内手段のコロ列を相対移動させるようにすれば、シート搬送手段の搬送面上のシート材がシート案内手段のコロ列に受け渡され、シート搬送手段の無端帯体から離間した状態でシート材をコロ列上に支持させることができる。そして、圧延ロール間に噛み込まれたシート材は該圧延ロールの回転により該圧延ロール内に除々に引き込まれていくが、このとき、シート材を上面に載置するシート案内手段のコロ列は、圧延ロール内へのシート材の引き込みに合わせて回転することから、圧延ロールによりシート材が引き込まれて圧延処理される間に、シート材がシート案内手段のコロ列と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段の無端帯体と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材を圧延ロール内に案内することができる。
また、前記シート搬送手段が圧延ロールの取り込み口と送り出し口との両方に設けられている構成であることから、圧延ロールの送り込み側と送り出し側との両方で、シート材を無端帯体とコロ列との間で受け渡すことが可能になる。
すなわち、圧延ロールの送り出し口においても、圧延後のシート材が送り出される場合に、無端帯体からなるシート搬送手段の搬送面の上方位置にシート案内手段のコロ列を配置すれば、圧延ロールで圧延後のシート材が、シート案内手段のコロ列上に案内される。このとき、シート材を上面に載置するシート案内手段のコロ列は、圧延ロールからのシート材の送り出しに合わせて回転することから、圧延ロールにより圧延後のシート材が送り出される間に、シート材がシート案内手段のコロ列と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段の無端帯体と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材をシート案内手段のコロ列上に案内することができる。
そして、圧延ロールから送り出されたシート材がシート案内手段のコロ列の上面に載置されたら、該シート案内手段のコロ列をシート搬送手段の搬送面の上方位置から下方位置に相対移動させることで、コロ列の上面に載置されているシート材をシート搬送手段に受け渡すことができ、その後、このシート搬送手段によって圧延後のシート材を圧延ラインに沿って搬送することができる。
したがって、圧延ロールに送り込むまでの間は取り込み口側のシート搬送手段の無端帯体によってシート材を搬送し、圧延ロールに送り込み開始されたらシート材をコロ列に受け渡し、一方、送り出し側ではコロ列によりシート材を受け取るようにしておき、送り出し終了までの間は両方ともコロ列によりシート材を支持して、圧延ロールの駆動によってシート材を移送し、送り出し終了時点で、送り出し口側の搬送手段の無端帯体に受け渡して、該無端帯体によって搬送するのである。
また、前記シート搬送手段の無端帯体は、正逆両方向にシート材を搬送可能なものであり、各シート搬送手段に、その無端帯体における圧延ロールに向けた端部を圧延ロールの上方に向ける位置まで持ち上げ、圧延ロールの上方を乗り越えてシート材を搬送可能にする昇降手段が設けられている構成とされている
このような構成とすることにより、圧延ロールを経由させるときは、各シート搬送手段の無端帯体の端部を圧延ロールに向けて配置し、各シート搬送手段の無端帯体の端部を圧延ロールの上方に向く位置まで持ち上げておくことにより、圧延ロールを経由させずに迂回させてシート材を搬送することができる。そして、この場合に、各シート搬送手段の無端帯体が正逆両方向にシート材を搬送可能なものとすることにより、圧延ロールで圧延した後、この圧延ロールを迂回させて元の位置に戻し、再び圧延するという、連続的な圧延が可能になる。
さらに、前記シート搬送手段に、シート材が圧延ロール間に噛み込まれているか否かを検知する検知手段と、この検知手段にて圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されている場合に、シート搬送手段の搬送面の上方位置にシート案内手段のコロ列を配置し、また、圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されない場合に、シート搬送手段の搬送面の下方位置にシート案内手段のコロ列を配置する制御手段とが接続されている構成とされている
このような構成とすることにより、圧延ロール間にシート材が噛み込まれたことが検知手段で検知されると、この検知手段の検知信号に基づき、制御手段が、シート搬送手段の搬送面の下方位置にあるシート案内手段のコロ列を上方位置にまで相対移動させる。これによりシート搬送手段の搬送面の上方位置にて、該シート搬送手段の無端帯体から離間した状態でシート材をシート案内手段のコロ列により支持させることができる。そして、圧延ロール間に噛み込まれたシート材は該圧延ロールの回転により該圧延ロール内に除々に引き込まれていくが、このとき、シート材を上面に載置するシート案内手段のコロ列は、圧延ロール内へのシート材の引き込みに合わせて回転することから、圧延ロールによりシート材が引き込まれて圧延処理される間に、シート材がシート案内手段のコロ列と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段の無端帯体と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材を圧延ロール内に案内することができる。また、圧延後のシート材が送り出される際に、圧延ロール間にてシート材が存在することが検知手段で検知されている場合には、制御手段は、シート搬送手段の搬送面の上方位置にシート案内手段のコロ列を配置し、該シート案内手段のコロ列がシート搬送手段の無端帯体から離間した状態とする。このとき、シート材を上面に載置するシート案内手段のコロ列は、圧延ロールからのシート材の送り出しに合わせて回転することから、圧延ロールにより圧延後のシート材が送り出される間に、シート材がシート案内手段のコロ列と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段の無端帯体と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材をシート案内手段のコロ列上に案内することができる。そして、検知手段により圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されなくなると、制御手段により、シート案内手段のコロ列がシート搬送手段の搬送面の上方位置から下方位置に相対移動させられる。これによりシート案内手段のコロ列の上面に載置されているシート材をシート搬送手段に受け渡すことができ、その後、このシート搬送手段によって圧延後のシート材を圧延ラインに沿って搬送することができる。
その場合、前記検知手段を、圧延ロールの上下方向の移動を検知することにより該圧延ロールにシート材が噛み込まれたか否かを検知する振動センサとすると、圧延ロール間にシート材が噛み込まれたか否かが直接的に検知され、その検知をタイムラグを発生させずに行うことができる。
以上のように構成された本発明のシート材圧延装置では、シート搬送手段の無端帯体による搬送面に対して相対的に上下移動するように回転自在なコロ列を有するシート案内手段を設けたことから、シート材が圧延ロールに噛み込まれている状態においてはコロ列によりシート材を支持させるようにすれば、シート材の裏面がシート搬送手段の無端帯体と擦れて傷付くことが防止され、不良品の発生が防止される。
そして、シート搬送手段が圧延ロールの取り込み口と送り出し口との両方に設けられているので、送り込み側と送り出し側の両方でシート材を傷付けることなく搬送することができる。
さらに、両シート搬送手段の無端帯体を正逆両方向に搬送可能なものとし、端部の昇降手段を設けた構成であるので、圧延ロールで圧延した後、この圧延ロールを迂回させて元の位置に戻し、再び圧延するという、連続的な圧延が可能になる。
また、シート材が圧延ロール間に噛み込まれたか否かを検知する検知手段の検知結果によってシート搬送手段の無端帯体とコロ列との上下位置を制御する構成であるので、シート材を無端帯体からコロ列に受け渡す動作を自動で行うことができ、不良品の発生を効率良く抑えることが可能となる。
その検知手段として、圧延ロールの振動センサを用いることで、圧延ロール間にシート材が噛み込まれているか否かを直接的にタイムラグを発生させずに検知することができる。
以下に本発明の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。これらの図は本発明に係るシート材圧延装置を示すものであって、これら図にて符号1で示すものはシート材の圧延を行う圧延ロールである。この圧延ロール1は上側ロール20と下側ロール21とからなるものであって、下側ロール21は駆動手段(図示略)により駆動され、また、上側ロール20は下側ロール21との間に噛み込まれたシート材を介して従動される。
この圧延ロール1におけるシート材の取り込み口(符号2で示す)には、その上面にシート材を載置して圧延ラインに沿って搬送するシート搬送手段3が設けられている。このシート搬送手段3は、図1及び図3に示されるように、支持部材4に支持されかつ圧延ロール1の回転軸1Aと平行な回転軸5A・5Bを中心に回転するスプロケット5と、スプロケット5に巻回されてその上面にシート材を載せて搬送するチェーン6と、スプロケット5を回転駆動させるモータ7と、モータ7の動力をスプロケット5に伝達する減速機8とから構成されるものであって、チェーン6及びスプロケット5はシート材の搬送ライン(矢印A−B方向)に沿いかつ搬送ラインと直交する方向に間隔をおいて相互平行に2組設けられている。
また、シート搬送手段3の支持部材4は、圧延ロール1から遠い方の端部位置にあるスプロケット5の一方側の回転軸5Aと同軸な支持軸を中心に、上下に揺動自在に支持されたものであって、その揺動は、図3に示されるような、床面にある基部(図示略)と支持部材4との間に回転自在に支持された昇降シリンダ(昇降手段)9により行われる。そして、このシート搬送手段3は、昇降シリンダ9の駆動によって、チェーン6の端部を圧延ロール1の両ロール20・21間に向けた状態としてシート材を圧延ロール1の取り込み口2に案内する降下位置(図3に実線で示す)と、チェーン6の端部を圧延ロール1の上側ロール20の上方位置に向けた状態として、圧延ロール1の反対側に位置するシート搬送手段3から送られたシート材を受け取る上昇位置(図3に二点鎖線で示す)(後述する)との間で、回転軸5Aを中心として上下に揺動するようになっている。
シート搬送手段3の支持部材4には、シート材を上面に載置するコロコンベア10(シート案内手段)が設けられている。コロコンベア10は、図2に示されるように、支持部材となるビーム11と、ビーム11に対して圧延ロール1の回転軸1Aと平行な軸12Aを中心として回転自在にそれぞれのコロが支持されたコロ列12と、シート搬送手段3の支持部材4に対してビーム11を相対的に上下に移動させる上下動機構13とからなるものである。コロ列12は、図1に示されるようにシートの搬送方向(矢印A−B方向)に対して一定の間隔をおいて多数のコロが配置されるものであって、このようなコロ列12は、シート搬送手段3の両チェーン6の間及びその両側の合計3列設けられている(図1参照)。なお、シート搬送手段3の最も外側の列にはガイドコロ31が一列ずつ設けられている。
上下動機構13は、図2に示されるように、シート搬送手段3の支持部材4とビーム11との間に配置された平行リンク14と、てこを利用して動力をビーム11に伝達する伝達リンク15と、この伝達リンク15を駆動する上下動シリンダ16とから構成されており、この上下動機構13の駆動によってコロコンベア10のコロ列12が、シート搬送手段3の搬送面3Aより下方に位置する下方位置(図2(a)参照)と、シート搬送手段3の搬送面3Aより上方に位置する上方位置(図2(b)参照)との間を上下に移動する構成とされている。そして、コロコンベア10のコロ列12が図2(a)に示される下方位置にある場合には、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上にシート材が配置されて該シート材の矢印A−B方向に沿う搬送が行われ、また、コロコンベア10のコロ列12が図2(b)に示される上方位置にある場合には、コロ列12上にシート材が載置され、シート搬送手段3のチェーン6が駆動されたとしてもシート材にその搬送力が及ぶことは無い。なお、コロ列12を構成しているそれぞれのコロはフリーな状態で回転自在に軸12Aに支持されている。
一方、圧延ロール1にはシート材が上側ロール20と下側ロール21との間に噛み込まれたことを検知する検知手段22が設けられている。この検知手段22としては例えば振動センサが使用される。つまり、従動側の上側ロール20は上下方向に移動自在に支持されており、上側ロール20と下側ロール21との間にシート材が噛み込まれた場合には、シート材の厚さの分、上側ロール20が若干上方に移動し、この移動時の振動を振動センサが検知することにより、上側ロール20と下側ロール21との間にシート材が存在することを検出するようになっている。なお、検知手段22として振動センサを使用することに限定されず、圧延ロール1の取り込み口2付近にシートの先端が搬送されたことを検出する位置センサ、圧延ロール1の駆動側である下側ロール21のモータの負荷を検知する電流センサ等を使用しても良い。
なお、以上説明したシート搬送手段3及びコロコンベア10は圧延ロール1におけるシート材の取り込み口2側に配置されているが、図3に示すように、圧延後のシート材が排出される圧延ロール1の送り出し口17側にも同様のものが配置されている。そして、この送り出し口17側に配置されたシート搬送手段3も、同様に、圧延ロール1から遠い方の位置にあるスプロケット5の一方側の回転軸5Aと同軸な支持軸を中心として、上下に揺動自在に設けられている。また、取り込み口2側及び送り出し口17側のシート搬送手段3の前後にも、搬送ラインを構成する別の搬送手段が設置されているが、図示は省略されている。
なお、図1中符号32は、圧延ロール1に送り込まれるシート材の両側縁を押さえて左右位置を調整するためのガイドレールを示しており、相互に接近離間する方向に駆動されるようになっている。
このような構成のシート搬送手段3において、前記検知手段22の検知信号は制御手段23に送られ、制御手段23はこの検知信号に基づきシート搬送手段3のモータ7、昇降シリンダ9、及びコロコンベア10の上下動シリンダ16の駆動をコントロールする。以下、制御手段23の制御内容を説明する。
まず、圧延ロール1の上側ロール20と下側ロール21との取り込み口2にシート材が噛み込まれたことを検知手段22が検知していない初期位置において、コロコンベア10の上下動シリンダ16は、図2(a)に示されるように、コロコンベア10のコロ列12を、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上面より下方位置となるように配置している。また、この初期位置において、図3に実線で示すように、取り込み口2側、送り出し口17側のいずれに位置するシート搬送手段3も、取り込み口2内にシート材を送り込み可能、送り出し口か17からシート材を受け取り可能な降下位置となるように、昇降シリンダ9を制御する。そして、この状態で、シート搬送手段3のモータ7を駆動することにより(矢印B方向にチェーン6を駆動する)、チェーン6上に載置されたシート材が圧延ロール1の取り込み口2に向け搬送される。
検知手段22の検知信号に基づき、圧延ロール1の上側ロール20と下側ロール21との間にシート材が噛み込まれたことが検知されると、コロコンベア10の上下動シリンダ16を駆動して、図2(b)に示されるように、シート搬送手段3の搬送面3Aの下方位置にあるコロ列12を、搬送面3Aの上方位置にまで移動させる。これによりシート搬送手段3の搬送面3Aの上方位置にて、該シート搬送手段3のチェーン6から離間した状態でシート材をコロコンベア10のコロ列12上に支持させることができる。そして、圧延ロール1間に噛み込まれたシート材は、図3に矢印(イ)で示されるように、圧延ロール1の回転により上側ロール20と下側ロール21との間に除々に引き込まれていくが、このとき、シート材を上面に載置するコロコンベア10のコロ列12は、圧延ロール1内へのシート材の引き込みに合わせて回転することから、圧延ロール1によりシート材が引き込まれ圧延処理される間に、シート材がコロコンベア10のコロ列12と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段3のチェーン6と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材を圧延ロール1内に案内することができる。
なお、図2(b)に示されるように、コロコンベア10のコロ列12がシート搬送手段3の搬送面3Aの上方位置にまで移動した場合には、シート搬送手段3のモータ7を停止する。
一方、圧延ロール1の送り出し口17側に位置するシート搬送手段3について、圧延後のシート材が送り出される場合には、圧延ロール1間にシート材が存在することが検知手段22で検知されていることから、取り込み口2側のシート搬送手段3と同様、図2(b)に示されるように、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上面の上方位置にコロコンベア10のコロ列12を配置し、該コロ列12をシート搬送手段3のチェーン6から離間した状態とする。このとき、コロコンベア10のコロ列12には、圧延ロール1から送り出された圧延後のシート材が載置されるとともに、このシート材の送り出しに合わせてコロ列12が回転することから、圧延ロール1によりシート材が送り出される間に、シート材がコロコンベア10のコロ列12と擦れたり、下方に位置するシート搬送手段3のチェーン6と擦れて傷付くようなことが無く、円滑にシート材をコロコンベア10上に案内することができる。
圧延ロール1から送り出されたシート材がコロコンベア10のコロ列12上面に載置され、検知手段22により圧延ロール1間にシート材が噛み込まれていない状態となったことが検知されたら、該検知手段22の出力に基づき、コロコンベア10の上下動シリンダ16を駆動させ、図2(a)に示されるように、コロコンベア10のコロ列12を、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上面より下方位置となるように移動させる。これによりコロコンベア10のコロ列12上面に載置されているシート材をシート搬送手段3のチェーン6に受け渡すことができる。なお、このようなコロコンベア10のコロ列12を、シート搬送手段3のチェーン6上面より下方位置となるように移動させる動作は、送り出し口17側のシート搬送手段3とともに、取り込み口2側のシート搬送手段3でも同様に行う。
その後、取り込み口2側、送り出し口17側にあるシート搬送手段3の昇降シリンダ9を共に駆動することにより、図3に二点鎖線で示すようにいずれのシート搬送手段3も、圧延ロール1に向けた端部を上昇位置に移動させる。その後、シート搬送手段3のモータ7を共に駆動し(矢印A方向にチェーン6を駆動する)、送り出し口17側にあるシート搬送手段3のチェーン6上に載置されたシート材を、図3に矢印(ロ)で示すように、圧延ロール1の上側ロール20を越えて、取り込み口2側にあるシート搬送手段3のチェーン6上に受け渡す。
なお、シート材が、送り出し口17側にあるシート搬送手段3から、取り込み口2側にあるシート搬送手段3に到達したか否かは別途設けた位置センサにより検出しても良いし、予め設定しておいた既定の時間に達したか否かにより検出しても良い。
そして、シート材が、取り込み口2側にあるシート搬送手段3のチェーン6上に受け渡されたら、取り込み口2側及び送り出し口17側のシート搬送手段3のモータ7を共に停止するとともに、これら両方のシート搬送手段3の昇降シリンダ9を駆動して、図3に実線で示す降下位置にシート搬送手段3を移動させる。そして、以上のような動作が制御手段23のコントロールにより繰り返されることにより、シート材の圧延を繰り返し行うことができる。
以上のように構成されたシート材圧延装置では、圧延ロール1の取り込み口2側に配置されるシート搬送手段3の搬送面3Aに対して、相対的に上下移動するように回転自在なコロコンベア10のコロ列12を設けたことから、圧延ロール1に対するシート材の送り込みの際に、コロ列12を、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上面に対して相対的に持ち上げ、その回転自在なコロ列12によりシート材の裏面を支持させるようにすることができる。したがって、圧延ロール1におけるシート材の送り込み時において、該シート材の裏面がシート搬送手段3のチェーン6と擦れて傷付くことが防止され、不良品の発生を抑えることが可能となる。また、圧延ロール1の送り出し口17に配置されるシート搬送手段3の搬送面3Aに対しても、同様に、相対的に上下動するように回転自在なコロ列12を設けたことから、圧延ロール1からのシート材送り出しの際に、コロ列12を、シート搬送手段3の搬送面3Aとなるチェーン6上面に対して相対的に持ち上げ、その回転自在なコロ列12によりシート材の裏面を受けるようにすることができ、圧延ロール1からのシート材送り出し時において、該シート材の裏面がシート搬送手段3のチェーン6と擦れて傷付くことが防止され、不良品の発生を抑えることが可能となる。
また、上記のシート材圧延装置では、シート搬送手段3により送り出されたシート材が圧延ロール1間に噛み込まれたか否かを検知する検知手段22と、検知手段22にて圧延ロール1間にシート材が噛み込まれていることが検知された場合にシート搬送手段3に対してコロコンベア10のコロ列12を持ち上げた状態に保持する制御手段23とを設けたことから、この制御手段23により、圧延ロール1におけるシート材の送り込み又は送り出し時において、シート搬送手段3のチェーン6から離間した状態で、シート材をコロコンベア10のコロ列12により支持させる動作を自動で行うことができ、これによりシート材の裏面がシート搬送手段3のチェーン6と擦れて傷付くという不良品の発生を効率良く抑えることが可能となる。また、検知手段22として、圧延ロール1の上下方向の移動を検知することにより該圧延ロール1にシート材が噛み込まれたことを検知する振動センサを用いることで、圧延ロール1間にシート材が噛み込まれているか否かを直接的に検知することができ、タイムラグを発生させることなくシート搬送手段3に対するコロコンベア10のコロ列12の昇降を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、シート搬送手段3の無端帯体としてチェーン6を使用したが、これに限定されず、メッシュベルトコンベア、ウォーキングビームなどを用いても良い。また、シート搬送手段3及びコロコンベア10を、検知手段22及び制御手段23により自動的に作動させるようにしたが、マニュアル操作により、シート搬送手段3のモータ7、昇降シリンダ9、及びコロコンベア10の上下動シリンダ16の駆動を行っても良い。
圧延ロールの取り込み口に配置された本発明に係るシート搬送手段とコロコンベアの平面図である。 シート搬送手段の搬送面とコロ列との位置関係を示す正面図であって、(a)は搬送面より下方位置にコロ列を配置した図、(b)は搬送面より上方位置にコロ列を配置した図である。 圧延ロールの取り込み口と送り出し口にそれぞれ配置された本発明に係るシート搬送手段とコロコンベアの正面図である。
符号の説明
1…圧延ロール、2…取り込み口、3…シート搬送手段、3A…搬送面、6…チェーン(無端帯体)、9…昇降シリンダ(昇降手段)、10…コロコンベア(シート案内手段)、12…コロ列、13…上下動機構、16…上下動シリンダ、17…送り出し口、22…検知手段、23…制御手段

Claims (2)

  1. 圧延ロールにおけるシート材の取り込み口送り出し口との両方に、上面にシート材を載置して搬送する無端帯体を有するシート搬送手段が設けられ、
    該シート搬送手段に、その搬送面と平行なコロ列を該搬送面に対する上方位置と下方位置との間で相対移動可能に支持して、その上方位置にてシート材を前記シート搬送手段の無端帯体から受け取ってコロ列上に載置するシート案内手段が設けられており、
    前記シート搬送手段の無端帯体は、正逆両方向にシート材を搬送可能なものであり、各シート搬送手段に、その無端帯体における圧延ロールに向けた端部を圧延ロールの上方に向ける位置まで持ち上げ、圧延ロールの上方を乗り越えてシート材を搬送可能にする昇降手段が設けられ、
    前記シート搬送手段に、
    シート材が圧延ロール間に噛み込まれているか否かを検知する検知手段と、
    この検知手段にて圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されている場合に、シート搬送手段の搬送面の上方位置にシート案内手段のコロ列を配置し、また、圧延ロール間にシート材が噛み込まれていることが検知されない場合に、シート搬送手段の搬送面の下方位置にシート案内手段のコロ列を配置する制御手段とが接続されていることを特徴とするシート材圧延装置。
  2. 前記検知手段は、圧延ロールの上下方向の移動を検知することにより該圧延ロールにシート材が噛み込まれたか否かを検知する振動センサであることを特徴とする請求項記載のシート材圧延装置。
JP2006342835A 2006-12-20 2006-12-20 シート材圧延装置 Active JP4618242B2 (ja)

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