JP4618097B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転ドラムを収容した水槽を筐体内に制振構造によって支持することにより回転ドラムの回転に伴う振動を抑制するドラム式洗濯機に関するものである。
従来、ドラム式洗濯機は回転ドラムをその回転軸方向を水平方向あるいは水平方向から前上がりの傾斜方向にして収容した水槽が筐体内に配設されているため、洗濯物や給水された水が下方に偏りがちとなり、回転ドラムの高速回転に伴う振動が発生しやすい傾向を持つ。このような振動を最小化するために、回転ドラムを収容した水槽は複数の制振部材で三次元的に支持されると共に、精巧な制御装置を設け、回転速度を急速に増加、低減させる等による所謂ほぐし行程などを実施し、その際に発生する振動を、制振部材の抑制性能とのバランス内に収めながら徐々に回転数を増加させ、振動の少ない高速回転を実現すべくコントロールしている。
また、このように回転ドラムは制振部材で三次元的に支持されているので、工場出荷後等、輸送時に遭遇する種々の振動に共振して過大な振幅を受けたり、落下や衝突による衝撃を受けたりして、変形や故障が生じる恐れがあるが、出荷輸送時に回転ドラムを内包する水槽を一時的に筐体と連結固定することにより輸送時の回転ドラムの変形や故障を防ぐ方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−137644号公報
しかしながら、このような従来のドラム式洗濯機は、使用される前に一時固定の解消作業を使用者に委ねる必要があり、設置説明書や洗濯機表面の注意書き等で訴求しても、多数の使用者の中には、忘れたり気付かなかったりして一時固定を取り外さないままで使用する場合がある。その場合には、回転ドラム内の洗濯物のアンバランス等による水槽の振動が、水槽と筐体が連結固定されることで筐体に伝達され、筐体に異常な振動、騒音が発生してしまうという問題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ドラム式洗濯機において、固定金具が取り外されていない状態で使用されることを防止する洗濯機を提供することを目的とする。
本発明におけるドラム式洗濯機は、上記目的を達成するために、洗濯物を収容し水平方向又は傾斜方向を回転軸心として回転駆動される回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包し洗濯機筐体内に揺動可能に支持された水槽と、異常を報知する報知手段と、運転コース等が入力設定される入力設定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段により所定の入力が行なわれたとき、前記水槽を前記洗濯機筐体に固定する固定金具が取り外されている状態であるか否かを判定し、前記固定金具が取り外されていない状態であると判定したとき、前記報知手段で異常報知するものである。
これにより、工場出荷後の輸送中に、回転ドラムが過大振幅や衝撃により変形や故障することを防止できると共に、その防止用の固定金具を取り外さずに洗濯されることが回避され、かつ固定金具が取り付けられたままの状態であることを報知手段から使用者に訴求されるので、速やかに使用者に気付かせることができ、ドラム式洗濯機の正常使用が促進される。
本発明のドラム式洗濯機は、輸送中の回転ドラムの変形を防止できると共に固定金具を取り外されていない状態で使用されることを防止することができる。
第1の発明は、洗濯物を収容し水平方向又は傾斜方向を回転軸心として回転駆動される回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包し洗濯機筐体内に揺動可能に支持された水槽と、異常を報知する報知手段と、運転コース等が入力設定される入力設定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段により所定の入力が行なわれたとき、前記水槽を前記洗濯機筐体に固定する固定金具が取り外されている状態であるか否かを判定し、前記固定金具が取り外されていない状態であると判定したとき、前記報知手段で異常報知することにより、輸送中の回転ドラムの変形を防止できると共に固定金具が取り外されていない状態で使用されることを防止することができる。
第2の発明は、特に第1の発明のドラム式洗濯機に水槽の下方に設けられ前記水槽の位置を検知する位置検知手段を備え、制御手段は、前記水槽を前記洗濯機筐体に固定する固定金具が取り外されている状態であるか否かを前記位置検知手段を用いて判定することにより、位置検知手段で水槽の沈み込み量を検知し、その検知した結果を用いて固定金具が取り外されているか否かを判定することができるので、輸送中の回転ドラムの変形を防止できると共に固定金具が取り外されていない状態で使用されることを防止することができる。
第3の発明は、特に第1または2の発明のドラム式洗濯機に記憶装置を備え、情報が記憶される記憶手段を備え、前記制御手段は、位置検知手段を用いて固定金具が取り外された状態での水槽の位置を検知し、検知した第1の位置情報を前記記憶手段に記憶し、前記入力設定手段により所定の入力が行なわれたとき、前記位置検知手段を用いて前記水槽の位置を検知し、検知した第2の位置情報と前記記憶手段に記憶された第1の位置情報とを比較することにより前記固定金具が取り外されている状態であるか否かを判定することにより、固定金具により固定されていない状態での水槽の沈み込み量と、設置時または使用時の水槽の沈み込み量を位置検知手段で検知し、比較することで固定金具が取り外されているか否かを判定することができるので、輸送中の回転ドラムの変形を防止できると共に固定金具が取り外されていない状態で使用されることを防止することができる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明のドラム式洗濯機の固定金具が取り付けられている状態であるとき、前記固定金具が外されている状態であるときよりも水槽が上に引き上げられていることにより、より正確に固定金具が取り付けられている状態であるか否かを位置検知手段で検知することができる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明のドラム式洗濯機の報知手段は、電源を切るスイッチが押されるか、電源コンセントが抜かれるまで、異常報知を行うようにしたことにより、使用者が気付くまで異常報知し続けることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の側断面図である。
図1において、水槽ユニット7は、樹脂製の水槽3内に金属製の回転ドラム2を収容し、回転ドラム2の回転軸2aを水槽3の背面に設けられた軸受68で軸支すると共に回転軸2aにドラム駆動モータ5を連結して構成されている。
水槽ユニット7は、洗濯機筐体6内に前上がりの状態に傾斜して配設され、水槽3の下部に固定された下部支持金具74と洗濯機筐体6の基底部に固定された支持台73との間に左右一対の防振ダンパー70を配することによって、支持されている。また、その背面側に軸受68やドラム駆動モータ5などの重量の大きな構成要素が取り付けられているため、重心位置は背面寄りにあり、防振ダンパー70は水槽ユニット7をその重心位置より正面側寄りの下方で支持しているので、水槽ユニット7のバランスは背面側に倒れる状態にあり、これを補正するために、水槽3の上部に複数本のネジ98で広範囲にわたって固定された金属製の上部支持金具75と洗濯機筐体6の上面との間に第1のコイルバネ71が架設され、水槽ユニット7を正面側及び上方側に向けて付勢している。この第1のコイルバネ71に加えて水槽ユニット7の防振ダンパー70による支持高さ位置より下方の背面と、洗濯機筐体6の背面との間に第2のコイルバネ72が架設されている。また、前記防振ダンパー70の近傍に位置し、下部支持金具74と洗濯機筐体6の基底部に固定された支持台73との間には、変位センサ36が取付けられている。
図2は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の拘束構造を示す図である。
図1、図2に示すように、樹脂製の水槽3の上部に複数本のボス3aを広範囲にわたって設け、その複数本のボス3aに複数本のネジ98を締め付けることにより固定された金属製の上部支持金具75にその一部を切り起こした水槽固定部97を形成し、この水槽固定部97の洗濯機筐体6の背面と平行に形成した連結部97aにネジ穴97bを設けると共に、洗濯機筐体6の背面に短冊状板材をロの字状に折り曲げ形成した固定金具83を着脱自在に取り付け、洗濯機筐体6の背面側から固定金具83に固定ボルト86を貫通させて構成されている。
ドラム式洗濯機1の移動に際して水槽ユニット7を拘束するときには、固定ボルト86を回転させながら進出させると、その先端が連結部97aに設けられたネジ穴97bに螺入して連結部97aが固定金具83に密着し、水槽ユニット7は洗濯機筐体6の背面に固定され、水槽ユニット7の浮動状態は拘束される。水槽ユニット7の拘束状態を解除するときには、固定ボルト86がネジ穴97bから抜け出る方向に回転させると、固定ボルト86がネジ穴97bから抜け出したとき水槽固定部97が固定金具83から離れて水槽ユニット7の拘束は解除され、その後、固定金具83を洗濯機筐体の背面から取り外す。
金属製の上部支持金具75は、樹脂製の水槽3の上部に複数本のネジ98で広範囲にわたって固定されているので、ドラム式洗濯機1を移動させる際に、固定金具83を介して、上部支持金具75に力がかかったとしても、上部支持金具75は金属製であるため破損することはなく、また、水槽3にかかる応力集中を小さくすることができ、樹脂製の水槽3も破損することがないため、ドラム式洗濯機1の移動時の強度を確保することができる。また、搬送され、使用者の家に設置された後は、固定ボルト86を緩め、固定金具83共々取り外す作業が使用者あるいは販売に携わった業者によって実施されることにより、水槽ユニット7は多少沈み込んだ位置に移動する。この状態にすることにより、振動の少ない、正常な洗濯が行われる。
また、図2に仮想線で示すように、洗濯機筐体6の背面外側に固定金具83を取り外した後の孔部を被覆するカバー87を開閉可能に設けることにより、孔部から指が挿入されたりすることを防止できる。また、図2に示す拘束構造は、左右2箇所以上に形成することにより、水槽ユニット7の拘束はより確実になされる。
図3は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の変位センサ(位置検知手段)36の断面図である。
変位センサ36は、支持台73に固定される下取付板46、下部支持金具74に固定される上取付板47、下取付板46に自在継手44を介して取付けられた検知コイル部40および上取付板47に自在継手45を介して取付けられた変位ロッド部41で構成されている。変位ロッド部41のロッド体43は、検知コイル部40内でその中心軸と同軸に設けられたシリンダ体58内部に、進退自在な状態で挿入されている。
上取付板47、下取付板46には各々係合片54と係止突起55とが設けられ、これらを用いて下取付板46は図1に描かれた支持台73に、上取付板47は同じく下部支持金具74に固定される。
検知コイル部40を構成する前記シリンダ体58には、三つの鍔(つば)、上から59a、59b及び59cが一体成型で設けられ、上二つの鍔59a、59b間には一次巻線61が、下の二つ59b、59c間には二次巻線62が巻かれている。各々の巻線の線端は、前記上二つの鍔59a、59bに埋設された接続部材64に接続され、さらに接続線66を介してコネクタ65の電極に接続される。ポリプロピレン薄肉製下カバー110と同製上カバー120及びOリング102により、シリンダ体58、一次二次二つの巻線61、62及びコネクタ65部分は防水構造で保持固定される。これらで検知コイル部40が構成される。
変位ロッド部41は、有底円筒容器たるロッド体43及びその内部に収納されたフェライト(磁性体)42、樹脂製スペーサ48、押圧バネ49と、ロッド体43の蓋となるキャップ50とで構成される。キャップ50の上半分は、前記自在継手45を構成する球状体45aである。ロッド体43の外径を前記シリンダ体58の内径より若干小さくし、また、両者を形成する樹脂を、例えば一方をポリアセタール、他方をポリアミドとし、摺動摩擦が小さくなるようにする。
図4は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の変位センサ36に関連する部分の回路図である。
図の左側から、二つのオペアンプで構成された三角波発生部130の出力は、一つのオペアンプとトランジスタで構成されたバッファー部131を経て変位センサ36の一次巻線61に接続される。二次巻線62の出力側には整流及び平滑回路132を介して出力端子133が接続されており、二次巻線62より出力された電圧は整流および平滑回路132により直流値に変換され、出力端子133より出力される。
前記整流及び平滑回路132から分岐し、一つのオペアンプで構成される直流増幅器134を介して出力端子135も接続される。
一次巻線61及び二次巻線62の二つの巻線を貫通して描かれた細長い四角形は、前述のフェライト42であり、矢印はそれが上下に移動する事を意味する。本図から推測される如く、フェライト42が深く挿入されると二つの巻線間の結合が密になり、出力端子133から出力される電圧値は、より大きい値となる。
水槽ユニット7が三次元的揺動すると、フェライト42が二つの巻線61、62間を移動する。図4に描かれた三角波発生部130及びバッファー部131が一次巻線61に接続され、一次巻線61と二次巻線62を貫通してフェライト42が位置するため、両巻線61、62とフェライト42とは一種のトランスの機能を持ち、フェライト42の位置に対応して結合が変化する。二次巻線62には、フェライト42の移動量、言い換えれば水槽ユニット7の揺動振幅に対応した交流(三角波)電圧が発生し、整流平滑回路部132を経て、出力端子133に脈流が現れる。従ってこの脈流は水槽ユニット7の揺動に対応している。
この脈流を制御手段20に入力することにより、前述の精巧なコントロールが実現される。つまり、変位センサ36を用いない場合は所謂オープン制御、シーケンシャル制御であり、振動量を把握せずに制御するので、精密な制御は限定された範囲内に限られる。一方変位センサ36を用いれば所謂フィードバック制御が可能となり、振動量そのものを観測しながら制御できるので、広範囲の状況で精密な制御が可能であり、振動を最小限に抑制した上で高速回転を実現できるのである。
この変位センサ36は揺動に反応するだけでなく、回転ドラム2内部に入れられた洗濯物の重量にも反応する。
ここで、変位センサ36を用いた布量検知方法について説明する。回転ドラム2内に洗濯物が収容されていない空状態(この状態の水槽3の位置を基準位置と呼ぶ)では、フェライト42の下端は一次巻線61の下端とほぼ同じ位置になるようにしている。このとき、変位センサ36の二次巻線62の出力信号はフェライト42の移動がないため一定値であり、それを整流および平滑回路132で整流、平滑することにより、出力端子133から水槽3の位置に対応する電圧出力Vo(例えば、2V)が得られる。次に、回転ドラム2内に洗濯物が収容されると、水槽3は基準位置より沈み込む(例えば、2mm)ため変位センサ36の変位ロッド部41が検知コイル部40内で下降し、フェライト42の位置が変化する。これにより、二次巻線62の出力信号が変化するため出力端子133から出力される電圧Vnも変化する(例えば、2.5V)。
図5は、二次巻線62に接続した出力端子133から得られる、洗濯物が収容された状態での出力電圧値Vnと水槽3が基準位置にあるときの出力電圧値Voとの差(Vn−Vo)と、洗濯物の量(布量)との関係を示すグラフである。この図5を用いて、上で説明したVnとVoの差(例えば、2.5−2=0.5V)より、収容された洗濯物の量(例えば、4kg)を測定することができる。なお、図5に示した(Vn−Vo)と洗濯物の量との関係は、防振ダンパー70のコイルバネ機構(図示せず)のバネ定数や緩衝材(図示せず)の硬度等によっても変化するものであり、図5に示す関係に限定されるものではない。
図6は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の図4部分をも含む洗濯機全体の回路図である。
交流電力31を整流器32により整流し、チョークコイル33及び平滑コンデンサ34からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路26によりドラム駆動モータ7を回転駆動すると共に、入力設定手段21から入力される運転指示及び各検知手段により検知される運転状態の監視情報に基づいてドラム駆動モータ5の回転を制御し、負荷駆動手段37により給水弁14、排水弁13、送風ファン17、ヒータ18の動作を制御する。
ドラム駆動モータ5は、3相巻線5a、5b、5cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子24a、24b、24cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子26a〜26fにより構成されたPWM制御インバータ回路26により回転制御される。前記位置検出素子24a、24b、24cが検出するロータ位置検出信号は制御手段20に入力され、このロータ位置検出信号に基づいて駆動回路25によりスイッチング素子26a〜26fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステータの3相巻線5a、5b、5cに対する通電を制御してロータを所要回転数で回転させる。制御手段20には変位センサ36と、不揮発メモリー(例えば、EEPROM)140が接続される。
図7は本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の表示手段(報知手段)35および入力設定手段21を示す正面図である。
図には入れ子状に二つの大きな長方形が描かれているが、内側長方形の内部が表示部(手段)35であり、背後にLED等の発光素子が字句に対応して設けられ、ほぼ中央に配置された数字表示部35aは、時刻表示や、残り時間表示などに用いられる。一方、表示部35を囲う内側長方形の外部が入力設定手段21であり、四角あるいは一つだけ丸で囲われた字句の背後には押圧スイッチが対応して設けられている。ただし、中央やや左側に並んだ四つの四角、左から洗いスイッチ21d、すすぎスイッチ21e、脱水スイッチ21f及び乾燥スイッチ21gの背後には、押圧スイッチだけでなく、スイッチの上側、図では細長い四角が描かれている部分に発光素子が設けられ、ここも表示部35b、35c、35d、35eである。入力設定部21の右端に描かれた二つの四角、『入』と『切』は洗濯機全体の電源を投入したり、切断したりする時に押す電源スイッチ21aであり、その下の『スタート/一時停止』は洗濯を開始する時及び、洗濯を途中で一旦停止する時に押すスタートスイッチ21bである。また、スタートスイッチ21bの左側に配置された『コース』は、コース表示部35fに表示された『おまかせ』、『高温除菌』、『わたし流』、『槽洗浄』などの洗濯コースを選択するコーススイッチ21cである。
以下、変位センサ36を用いて固定金具83が外された状態であるか否かを判定する方法について説明する。
固定金具83が取付けられた状態であるとき、水槽ユニット7は少し持ち上げられた状態で固定されているため、支持台73と下部支持金具74の間の距離は固定金具83が取り外されている状態に比べて大きくなる。また、固定金具83が取り外され、かつ洗濯物が入れられた状態では、洗濯物の荷重に対応して距離は小さくなる。変位センサ36は、上述したようにこの距離に対応した電圧を出力する機能を有しているので、変位センサ36からの出力電圧値によって、固定金具83が取り付けられた状態か、外された状態かを判定することができる。
ここで、固定金具83が取り付けられた状態か、外された状態かを判定するための、閾値を求める方法を説明する。工場での組立、調整行程において、固定金具83が取付けられる以前の状態で、かつ洗濯物が収容されていない状態での水槽3の沈み込み量を変位センサ36で測定し、検知した電圧値を空重量データHとしてメモリー(記憶手段)140に記録する。メモリー140は、通電されない状態でも情報を記憶し続ける不揮発性メモリー(例えば、EEPROM)等であり、空重量データHは輸送中も消去されずに記憶される。
固定金具83が取り外された状態で洗濯物が収容されると、水槽ユニット7は空状態よりさらに沈み、その状態で変位センサ36から検知される電圧値Wは空重量Hと同等あるいは大きいはずである。これに対し、固定金具83が取付けられた状態では前述した様に水槽ユニット7は若干上に持ち上げられ、フェライト42の挿入が浅くなるから、出力端子133の電圧値Wは空重量Hより小さくなる。これらを踏まえ、閾値は、空重量Hから、所定値を引くことにより、算出する。なお、この所定値は、閾値が、固定金具83の取付による電圧減少値の中間近傍に設定し、大量生産を考慮して固定金具83が取り付けられているか否かを誤判定しない値となるように設定している。
次に、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の動作、作用について説明する。図8は、制御手段20に搭載されたマイクロプロセッサーのプログラムフローチャートであり、(a)は工場での組立調整時のフローチャート、(b)は通常洗濯行程のフローチャートを示している。
まず、工場での調整行程について図8(a)を用いて説明する。
ステップ801において、組立られた後通電され、調整行程を開始する。
ステップ802において、変位センサ36により空状態の水槽3の位置における二次巻線62から出力端子133を介して出力された電圧を測定し、その値をHとする。
ステップ803において、Hをメモリー140に記憶し、ステップ804にて工場での調整行程を終了する。
なお、調整行程終了後に、固定金具83が取付けられ、工場から出荷される。
次に、本発明における実施の形態1のドラム式洗濯機が、使用者の手に渡り通常使用されるときに、固定金具83が取り外されているか否かを判断し取り外されていなければ報知する行程について図8(b)を用いて説明する。
ステップ811において、電源コードがコンセントに差込まれて制御回路25がスイッチを受付可能な状態になり、ステップ812において、入力設定手段21の電源スイッチ21aが押圧されると、ステップ813において、制御手段20が表示手段35や負荷駆動手段37に信号を送り、表示用LEDや各種モータ等をON/OFFするリレーあるいはトライアック、トランジスタなどのスイッチ素子を投入(ON)させる。例えば、コース表示部35fの『おまかせ』及び『脱水』、『すすぎ』、『洗い』に設けられた表示部35b〜eに対応したリレーあるいはスイッチ素子をONする。
ステップ814において、スタートスイッチ21bが押圧されると、ステップ815に移る。ステップ815では、変位センサ36を用いて洗濯物が収容された状態での水槽3の沈み込み量を電圧値として測定し、変位センサ36により検知した値をWとしてメモリー140に記憶する。
ステップ816において、メモリー140から洗濯物が入ってない空状態の水槽3の沈み込み量を示すHを読み出し、ステップ817において、このHから閾値を求めるための所定の値(例えば、8ビットA/D変換回路の256分割された電圧で30)を引き、得られた値をKとしてメモリー140に記憶する。ステップ818では、メモリー140に記憶されている二つの値、WとKの値を比べ、WがKより大きければ固定金具83は取り外された状態であると判断し、ステップ824に進む。ステップ824では、洗い、すすぎ、脱水等の洗濯コースを実行し、ステップ825で洗濯行程を終了する。
また、ステップ818において、WがKより小さいか同じである場合はステップ819に進む。ステップ819では、数字表示部35aにより所定の文字(例えば、U10(UはユーザーUserの頭文字を意味し、使用者の誤使用である事を訴える意味を持たせる))を表示し、使用者に固定金具83が外されていない状態であることを報知し、ステップ820に進む。
ステップ820において、ステップ819での数字表示部35aによるU10表示に必要なものを除き、全てのリレー、スイッチ素子をOFFする。ステップ821において、電源スイッチ21aの『切』スイッチが押圧されたり、電源コンセント(図示せず)が抜かれたりしたとき、ステップ822において電源をOFFし、ステップ823にて終了する。
これにより、固定金具83を水槽3に取り付けることで、輸送中に回転ドラムが変形してしまうことを防止できると共に、固定金具83が取り付けられた状態で使用されることを防止することができ、異常振動、騒音の発生を抑えることができる。
なお、本実施の形態1では、変位センサ36の出力として出力端子133の出力を用いたが、出力端子135の出力を用いてもよい。その場合、出力端子135には出力端子133より大きな電圧が出力されるから、閾値を求めるための所定値を小さな値としなければならない。また10ビットA/D変換回路、1024分割回路を用いる場合にも当然数所定値は異なるが、固定金具83が取り外された状態か否かを誤判定しない値にすればよい。
また、本実施の形態1では、洗濯行程時に閾値Kを求めるようにしているが、組立、調整行程などであらかじめ求めておくようにしてもよい。
また、固定金具83の取り付け位置としては、本実施の形態1のように水槽ユニット7を引き上げる位置とせずに、引き下げる位置や、変化させない位置を選択してもよい。
また、本実施の形態1において、固定金具83が取り付けられた状態であるか否かを判断するのに変位センサ36を用いたが、固定金具83が取り付けられた状態であるか否かで検出値が変わるセンサであれば、どのようなセンサでも同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態1において、固定金具83が取り付けられた状態であることを報知する手段として、表示手段を用いたが、音や光を発するものでもよく、使用者に気付かせる手段であればよい。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、洗濯中は振動発生を極力抑制でき、出荷輸送中は水槽変形が防止することが可能となるので、洗濯機等として有用である。
本発明の実施の形態1のドラム式洗濯機の側断面図 同ドラム式洗濯機の拘束構造を示す図 同ドラム式洗濯機の変位センサの断面図 同ドラム式洗濯機の変位センサ周辺の回路図 同ドラム式洗濯機の2次巻線より出力される電圧と洗濯物量の関係を示すグラフ 同ドラム式洗濯機の回路図 同ドラム式洗濯機の入力設定手段及び表示手段の正面図 (a)同ドラム式洗濯機の制御手段の工場での組立調整時のプログラムフローチャート(b)同ドラム式洗濯機の制御手段の通常洗濯行程のプログラムフローチャート
符号の説明
2 回転ドラム
3 水槽
21 入力設定手段
35 表示手段(報知手段)
36 変位センサ(位置検知手段)
83 固定金具

Claims (5)

  1. 洗濯物を収容し水平方向又は傾斜方向を回転軸心として回転駆動される回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包し洗濯機筐体内に揺動可能に支持された水槽と、異常を報知する報知手段と、運転コース等が入力設定される入力設定手段と、洗い、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記入力設定手段により所定の入力が行なわれたとき、前記水槽を前記洗濯機筐体に固定する固定金具が取り外されている状態であるか否かを判定し、前記固定金具が取り外されていない状態であると判定したとき、前記報知手段で異常報知することを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 水槽の下方に設けられ前記水槽の位置を検知する位置検知手段を備え、制御手段は、前記水槽を洗濯機筐体に固定する固定金具が取り外されている状態であるか否かを前記位置検知手段を用いて判定することを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 情報が記憶される記憶手段を備え、前記制御手段は、位置検知手段を用いて固定金具が取り外された状態での水槽の位置を検知し、検知した第1の位置情報を前記記憶手段に記憶し、前記入力設定手段により所定の入力が行なわれたとき、前記位置検知手段を用いて前記水槽の位置を検知し、検知した第2の位置情報と前記記憶手段に記憶された第1の位置情報とを比較することにより前記固定金具が取り外されている状態であるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載のドラム式洗濯機。
  4. 固定金具が取り付けられている状態であるとき、前記固定金具が外されている状態であるときよりも水槽が上に引き上げられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  5. 報知手段は、電源を切るスイッチが押されるか、電源コンセントが抜かれるまで、異常報知を行うようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
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