JP4617746B2 - 電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置 - Google Patents

電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機を電源として一定周波数の交流出力を発生する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置に関するものである。
近年、不整地を走行することを主目的とした内燃機関駆動車両であるATV(All Terrain Vehicle、いわゆるバギー車)や、トラクター、或いはレクリエーションビークルなどの内燃機関駆動車両には、電動工具や、家庭電化製品等の屋外での使用を可能にするための電源装置が搭載されることが多くなっている。このような電源装置を搭載した車両は例えば特許文献1に示されている。
上記のような車両に搭載される電源装置は、特許文献2に示されているように、車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と、該発電機の出力を、AC100VやAC200V(50Hzまたは60Hz)等の一定周波数の商用交流出力に変換する電力変換器とにより構成される。電力変換器としては、内燃機関により駆動される発電機の交流出力を直流出力に変換するコンバータと、コンバータから得られる直流出力を商用周波数の交流出力に変換するインバータとを備えたインバータ装置が多く用いられる。
特開2004−84932号公報 特開2004−40876号公報
ATVなどの内燃機関駆動車両は、水溜まりや沼地などを走行することがあるため、車両が水没したり水をかぶったりして、電源装置と車体との間で漏電(地絡)が生じることがあり得る。車両に搭載される電源装置は、AC100Vや200Vといった高電圧が印加される配線を有しているため、電源装置と車体との間で漏電が生じた状態で電源装置が運転されると、車体に触れた者が感電するおそれがある。
従って、この種の車両では、電源装置の漏電を検出する装置を設けて、漏電が発生したことが検出されている場合に感電を防止するための保安措置を講じることができるようにしておくのが望ましい。
電源装置を搭載した内燃機関駆動車両において、電源装置で漏電が発生したことが検出されたときに、感電を防止するために機関の運転を停止することが考えられるが、漏電が発生したときに必ず機関の運転を停止するようにした場合には、漏電発生時に車両を走行させることができなくなり、車両本来の機能が失われるという問題が生じる。特に内燃機関駆動車両が、ATVやレクリエーションビークルなど、不整地や山岳地帯を走行することが多い車両である場合には、僻地で車両を走行させることができなくなると遭難するおそれがあるため、内燃機関の運転を不能にする事態を生じさせることは極力避ける必要がある。
本発明の目的は、漏電発生時に漏電の発生箇所に応じて内燃機関及び電源装置を的確に制御して、車両の走行が不能になる状態を生じさせることなく、感電を防止することができるようにした、電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置を提供することにある。
本発明は、車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置に適用される。
本発明においては、電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、この漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、漏電検出手段により漏電が発生したことが検出されたときに、内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を、漏電発生箇所判定手段による判定結果に応じて、内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行う感電防止用制御手段とが設けられる。
このように、漏電が発生したことが検出されたときに、内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を行う感電防止用制御手段を設けると、漏電が発生している状態でも車両を走行させることができるため、山岳地などの僻地で漏電が発生したときに乗員が遭難するのを防ぐことができる。
上記感電防止用制御手段は、漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときに前記電力変換器の動作を禁止する電力変換器動作禁止手段と、漏電発生箇所判定手段が交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定しているときに、車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定していて電力変換器動作禁止手段が電力変換器の動作を禁止しているときに内燃機関の回転速度が制限速度を超えて上昇するのを許容するように内燃機関の回転速度を制御する感電防止用内燃機関制御手段とを備えた構成とすることができる。
上記の構成では、漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときに電力変換器の動作を禁止するように電力変換器動作禁止手段を構成しているが、電力変換器動作禁止手段は、漏電検出手段が漏電の発生を検出したときに電力変換器の動作を禁止するように構成することもできる。
内燃機関駆動車両に搭載される電源装置においては、多く場合、内燃機関により駆動される交流発電機と電力変換器との間にスイッチが設けられ、電源装置を運転する際に該スイッチが閉じられる。
上記のような電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置に本発明を適用する場合には、電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所と前記スイッチの状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがあると判定されたときに車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所とスイッチの状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがないと判定されたときには内燃機関の回転速度が上記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段とが設けられる。
「感電のおそれがない電圧値」は一義的に決まるものではなく、任意に設定し得るものであるが、車両にECUや点火装置等を駆動する電源として用いるバッテリが搭載されていて、上記交流発電機の出力でバッテリを充電する場合には、走行中にバッテリが消耗するのを防ぐために、上記「感電のおそれがない電圧値」をバッテリ電圧以上に設定するのが好ましい。
上記のように、交流発電機と電力変換器との間にスイッチが設けられている場合には、漏電の発生箇所が該スイッチよりも下流側(電力変換器側)であるときに、該スイッチを開いておけば、特に機関の回転速度を制限しなくても感電を生じることなく車両を走行させることができるため、漏電発生時に電力変換器の動作を禁止するための制御を特に行わなくても、車速を制限することなく、車両を走行させることができる。
上記のように、発電機と電力変換器との間にスイッチが設けられている場合、本発明の好ましい一態様では、漏電検出手段が漏電を検出している状態でスイッチが閉じているとき及び漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも電力変換器側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているときには内燃機関の回転速度が上記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する手段により上記感電防止用内燃機関制御手段が構成される。
漏電発生時には電力変換器が出力を停止するようにしておくのが好ましい。そのため、本発明の好ましい態様では、上記スイッチが設けられている場合にも、漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに電力変換器が出力を発生するのを禁止する電力変換器動作禁止手段が設けられる。
この場合、感電防止用内燃機関制御手段は、漏電発生箇所判定手段が交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが閉じているとき、及び漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも交流発電機側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているときには、車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチと電力変換器との間で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているとき、及び漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態で電力変換器の動作が禁止されているときには内燃機関の回転速度が制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する手段により構成することができる。
また上記の電力変換器動作禁止手段は、漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが閉じているときに電力変換器が出力を発生するのを禁止するように構成してもよい。
また漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに電力変換器が出力を発生するのを禁止するように構成された電力変換器動作禁止手段が設けられる場合、感電防止用内燃機関制御手段は、漏電検出手段が漏電を検出している状態でスイッチが閉じているとき及び漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチと電力変換器との間で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているとき及び漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときには内燃機関の回転速度が制限速度を超えるのを許容するように内燃機関を制御する手段により構成することができる。
本発明の好ましい態様では、漏電検出装置により漏電が検出されているときにスイッチを開いて、漏電の発生が検出されている間該スイッチを開いた状態に保持するスイッチオフ手段が設けられる。この場合、感電防止用内燃機関制御手段は、漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも電力変換器側で漏電が発生していると判定しているときには内燃機関の回転速度が制限速度を超えるのを許容するように内燃機関を制御する手段により構成する。
本発明の好ましい態様では、上記漏電検出装置が、交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路と、検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路とを備えていて、漏電検出手段は、電圧検出回路により検出される電圧が基準電圧以上になったときに電源装置で漏電が発生したことを検出するように構成される。
上記のように交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を設けて、この検出点と接地間の電圧を検出すると、電源装置で漏電が発生していないときには検出点と接地間の電圧がほぼ0レベルを示し、電源装置で漏電が発生したときに検出点と接地間の電圧がしきい値以上になる。従って、検出点と接地間の電圧を検出して、検出した電圧が適当な値に設定された基準電圧未満であるときに電源装置で漏電が発生していないことを検出することができ、検出された電圧が基準電圧以上であるときに漏電が発生したことを検出することができる。
また上記のように検出点を設けると、漏電(地絡)が発生したときに検出点と接地間に現れる電圧は、漏電が発生した箇所により異なる波形を示す。即ち、交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときには、交流発電機の出力電圧の周期に周期が一致する波形の電圧が検出点と接地間に現れる。また電力変換器の出力側で漏電が発生したときには、電力変換器が出力する交流電圧の周期に周期が一致する波形の交流電圧が検出点と接地間に現れる。従って、漏電が検出されたときに検出点と接地間に現れる電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているか否か、あるいは電力変換器から出力されている交流電圧の周期に一致しているか否かを判定することにより、漏電が発電機と電力変換器との間の回路で発生したのか、電力変換器の出力側で発生したのかを判定することができる。またスイッチを開いた状態でも漏電が検出されているときには、スイッチよりも交流発電機側で漏電が発生したと判定することができる。
従って上記漏電発生箇所判定手段は、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していることを検出したときにスイッチを開いて、スイッチを開くことにより漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときにスイッチと電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、スイッチを開いた状態でも漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときにスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
漏電発生箇所判定手段はまた、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していることを検出したときにスイッチを開いて、スイッチを開くことにより漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときにスイッチと電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、スイッチを開いた状態でも漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときにスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
上記漏電発生箇所判定手段はまた、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときにスイッチを開いて、スイッチを開くことにより漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときにスイッチと電力変換回路との間の回路で漏電が生じたと判定し、スイッチを開いた状態でも漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときにスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
上記のように漏電検出装置を構成すると、漏電検出装置の設置箇所の近くで検出点形成回路を発電機の出力線に結合すればよいので、電機子コイルの中性点を接地して地絡発生時に中性点と接地回路とを通して流れる零相電流を検出することにより地絡を検出する場合のように、電機子コイルの中性点につながる配線を長く引き回すことなく、発電機から離れた箇所で電源装置の漏電を検出することができる。また発電機の電機子コイルが中性点を有していない場合にも漏電を検出することができる。更に上記のように漏電発生箇所判定手段を設けておくと、漏電の発生箇所を特定することができるため、漏電発生時の機関の制御を的確に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、漏電検出手段と、漏電発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段を備えた漏電検出装置を設けて、漏電検出手段により漏電が発生したことが検出されたときに、内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を、漏電発生箇所判定手段による判定結果に応じて、内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行うようにしたので、漏電が発生したときにも感電のおそれを生じさせることなく車両を走行させることができる。従って、山岳地域等の僻地で漏電が発生したときに乗員が遭難するおそれをなくすことができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
本発明に係わる制御装置は、内燃機関駆動車両は、ATV(バギー車)、トラクタ、レクリエーショナルビークル等を制御するのに特に好適であるが、本発明を適用する車両は、車両駆動用の内燃機関に取り付けられた発電機と、発電機の出力を一定周波数の交流電力を発生する電源装置を搭載したものであればよく、車両の用途、構造、型式等は任意である。
図1は、本発明が対象とする内燃機関駆動車両の全体的な構成の一例を示したものである。同図において1は内燃機関で、内燃機関1のクランク軸1aの一端は遠心クラッチ101と、ベルト変速機構102a及びギアボックス102bを有するCVT(無断変速機)102とからなる動力伝達装置と、歯車機構103とを通して車両の駆動輪104が取り付けられた車軸105に接続されている。ギアボックス102bにはギアポジション選択レバー102cが取り付けられていて、このレバーを操作することにより、ギアポジションをパーキングポジションP、ハイポジションH、ローポジションL、ニュートラルポジションN及びリバース(後退)ポジションRにそれぞれ切り換えることができるようになっている。ギアボックス102bには、ギアポジションを検出するギアポジションセンサ110が取り付けられている。内燃機関1のクランク軸1aの他端には交流発電機2の回転子が取り付けられている。発電機2の固定子は機関のケースやカバーなどに設けられた取付け部に固定されている。図示の交流発電機2は、磁石式交流発電機からなっていて、車両の運転休止時に、商用周波数の交流電圧を発生する電源装置の電源として用いられる。
内燃機関の吸気管1bにはスロットルバルブ111が取り付けられ、このスロットルバルブの操作軸には電気式のアクチュエータ112の出力軸が連結されている。スロットルバルブ111の操作軸にはまたスロットルバルブの開度に比例した電気信号を発生するスロットルセンサ113の入力軸が接続されている。図示してないが、内燃機関1の吸気管1bにインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)が取り付けられ、内燃機関のシリンダヘッドに点火プラグが取り付けられている。
114は、機関の回転情報を得るために機関の特定のクランク角位置でパルス信号を発生する信号発生器である。図示の信号発生器は、発電機1の回転子ヨークの外周に設けられた突起からなるリラクタ(誘導子)114aの回転方向の前端側エッジ及び後端側エッジをそれぞれ検出したときにパルス信号を発生するように構成されている。
6は電子式制御ユニット(ECU)で、このECU6は、マイクロプロセッサと、点火信号が与えられたときに点火プラグに点火用の高電圧を与えて点火動作を行わせる点火回路と、噴射指令信号が与えられたときにインジェクタに駆動電流を与えて該インジェクタから燃料を噴射させるインジェクタ駆動回路とを備えている。
ECU6には、信号発生器114の出力と、内燃機関の点火時期及び燃料噴射量を制御するために用いる制御条件(機関の温度、大気圧等)を検出する各種のセンサ(図示せず。)の出力とが入力されている。
ECU6のマイクロプロセッサは、所定のプログラムを実行することにより、信号発生器114が出力するパルス信号の発生間隔(クランク軸が一定の角度を回転するのに要する時間)から機関の回転速度を演算する回転速度検出手段、演算された回転速度とスロットルバルブ開度などの各種の制御条件とに対して機関の点火時期を演算する点火時期演算手段、各種の制御条件に対して燃料噴射量を演算する噴射量演算手段、演算された点火時期が検出されたときに点火回路に与える点火信号を発生する点火信号発生手段、所定の噴射開始時期が検出されたときにインジェクタ駆動回路に与える噴射指令信号を発生する噴射指令信号発生手段等を構成する。
ECU6のマイクロプロセッサはまた、発電機2を電源とした電源装置を運転する際に電源装置の出力を定格値に保つために必要な目標回転速度で機関を回転させるようにスロットルバルブ111を操作するアクチュエータ112を制御する回転速度制御手段を構成する。
10は電力変換器を構成するインバータユニットで、このインバータユニットは、後記するように、発電機2から与えられる3相交流出力を直流出力に変換するAC/DCコンバータと、AC/DCコンバータから得られる直流出力を一定周波数の交流出力に変換するインバータと、インバータの出力から高調波を除去するフィルタと、インバータを制御するコントローラと、漏電の発生を検出する漏電検出装置とからなっている。インバータユニットのコントローラはマイクロプロセッサを備えていて、該コントローラのマイクロプロセッサは通信線7を通してECU6のマイクロプロセッサに接続されている。
インバータユニット10のコントローラに設けられたマイクロプロセッサは、インバータユニットから所定の周波数の交流電圧を出力させるようにインバータを制御するとともに、インバータユニットから負荷に与えられる交流電圧を定格値に保つために必要な機関の回転速度を目標回転速度として演算して、この目標回転速度を通信線7を通してECUのマイクロプロセッサに与える。コントローラのマイクロプロセッサはまた、漏電検出装置が漏電の発生を検出したときに、漏電が発生したことの情報と、漏電の発生箇所に関する情報とをECU6のマイクロプロセッサに与える。
115はインバータユニットの出力端子に接続されたコンセントで、このコンセントを通して外部の負荷に電力が供給される。また116はスイッチ等からなるモード選択手段で、このモード選択手段を操作することにより、内燃機関の運転モードを発電モードと走行モードとに切り換えることができるようになっている。
インバータユニット10のコントローラは、ギアポジションセンサ110によりギアポジションがニュートラル位置Nまたはパーキング位置P(いずれも動力の伝達が断たれるギアポジション)にあることが検出されていることの情報がECU6から与えられている状態で、モード選択手段116により発電モードが選択されているときにのみ、インバータを制御してインバータユニットから交流出力を発生させ、走行モードが選択されているとき、及びギアポジションスイッチがニュートラル位置またはパーキング位置にない状態で発電モードが選択されたときには、インバータの制御を行わない(インバータユニットから出力を発生させない)ようになっている。
またECU6は、ギアポジションセンサ110によりギアポジションがニュートラル位置Nまたはパーキング位置Pにあることが検出されていて、モード選択手段116により発電モードが選択されているときにのみ内燃機関を目標回転速度で回転させる制御を行い、走行モードが選択されているときには、車両の走行に必要な内燃機関の制御を行うようになっている。
図2を参照すると、交流発電機2及びインバータユニット10の構成例が示されている。図2に示した例では、内燃機関1により駆動される交流発電機2が磁石式3相交流発電機からなっていて、発電機2の3相交流出力が3相スイッチ3を通して入力された電力変換器4とにより電源装置が構成されている。
3相交流発電機2は、その固定子側に3相の電機子コイルLuないしLwを有し、これら3相の電機子コイルが星形結線されている。本発明においては、漏電検出装置による漏電の検出を可能にするために、発電機の各相の電機子コイルを接地電位部から切り離しておく。図示のように3相の電機子コイルLuないしLwを星形結線する場合には、その中性点を接地回路から切り離しておく。また交流発電機2は、その電機子コイルの巻数を比較的少なくして、車両の低速走行が可能な回転速度で内燃機関が回転しているときに発電機2が出力する交流電圧の波高値が感電を生じる値に達しないように構成しておく。
電力変換器4は、入力された交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータ4Aと、コンバータ4Aの出力端子間に接続された電源コンデンサCdと、コンバータ4Aの直流出力を一定の周波数の交流電圧に変換するインバータ4Bと、インバータ4Bの交流出力から高調波成分を除去するフィルタ4Cと、インバータ4Bを制御するコントローラ4Dとを備えた公知のインバータ装置からなっていて、フィルタ回路4Cから引き出された出力端子4a,4b間に負荷5が接続される。
AC/DCコンバータ4Aは例えば3相ダイオードブリッジ回路からなる全波整流回路からなっていて、発電機2の交流出力を直流出力に変換する。またインバータ4BはHブリッジの各辺をMOSFETやIGBT(絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)などのオンオフ制御が可能なスイッチ素子により構成したフルブリッジ形のスイッチ回路からなり、フィルタ4Cは、コイルL1及びL2とコンデンサC1とからなる低域通過形のフィルタ回路からなっている。
交流発電機2の3相の電機子コイルの中性点と反対側の端部から引き出された出力線2uないし2wは、3相の接点3u,3v及び3wと接地回路用接点3eとの4つの接点を有するモードスイッチ3の対応する相の接点を通してコンバータ4Aの3相の入力端子に接続され、コンバータ4Aの直流出力端子間の電圧(コンデンサCdの両端の電圧)がインバータ4Bの直流入力端子間に印加されている。モードスイッチ3は、電気的にオンオフ制御されるリレーにより構成されていて、図1に示したモード選択手段116により発電モードが選択されたときにオン状態になり、走行モードが選択されたときにオフ状態になる。
コントローラ4Dはマイクロプロセッサを備えていて、フィルタ4Cから一定の周波数の交流電圧を出力させるようにインバータ4Bのスイッチ素子をオンオフ制御する。コントローラ4Dは、機関の運転モードを車両走行モードとするか発電モードとするかを選択するモード選択指令が与えられる指令信号入力端子4d1を有している。図示の例では、指令信号入力端子4d1が抵抗Raを通して図示しない定電圧電源回路の正極側出力端子に接続されるとともに、モードスイッチ3の接地回路用接点3eを通して接地されている。
発電モードが選択されてモードスイッチ3がオン状態にされたときには、コントローラ4Dのモード信号入力端子4d1の電位が接地電位にされることにより、コントローラ4Dに発電モード選択指令が与えられ、車両走行モードが選択されてモードスイッチ3がオフ状態にされたときには、コントローラ4Dのモード信号入力端子4d1の電位が高レベルにされることによりコントローラ4Dに車両走行モード選択指令が与えられる。
コントローラ4Dは、発電モード選択指令が与えられているときに電力変換器4から一定の周波数の交流出力を発生させるようにインバータ4Bのスイッチ素子を制御し、車両走行モード選択指令が与えられているときにはインバータ4Bのスイッチ素子の制御を停止して、電力変換器4からの交流電圧の出力を停止させる。コントローラ4Dはまた、後記する漏電検出装置により漏電の発生が検出されたときに、その漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段を構成する。
なお発電機2は車両走行時にも駆動されるが、車両走行時に発電機2が発生する出力は、必要に応じて、バッテリを充電したり、内燃機関を動作させるために必要な電装品を駆動したり、ヘッドランプ等、車両に備えられた電装品を駆動したりするため等に用いられる。
図示してないが、電力変換器4の出力端子4a,4b間の電圧を検出する交流出力検出回路が設けられていて、この交流出力検出回路の検出出力がコントローラ4Dに入力されている。コントローラ4Dに設けられたマイクロプロセッサは、発電モード選択指令が与えられているときに、交流出力検出回路により検出された電力変換器の出力電圧を設定値に保つために必要な内燃機関の回転速度を目標回転速度として常時演算する。
6は内燃機関1を制御する電子式制御ユニット(ECU)で、この電子式制御ユニットは前述のように電力変換器4のコントローラ4Dと通信線7により接続されている。コントローラ4D及び電子式制御ユニット6は通信線7を通して相互間でシリアル通信を行う通信手段を備えていて、コントローラ4Dに与えられているモード選択指令の内容と、発電モード選択時にコントローラ4Dのマイクロプロセッサにより演算された機関の目標回転速度の情報と、漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所の情報とが通信線7を通して電子式制御ユニット6に与えられるようになっている。
電子式制御ユニット6は、内燃機関の点火時期の制御と内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置の制御とを行う外、発電モードで機関を運転する際に、内燃機関1の回転速度をコントローラ4Dにより演算された目標回転速度に保つように内燃機関1の回転速度を制御する。
8は漏電検出装置で、この漏電検出装置の一部を構成する手段は、コントローラ4D内のマイクロプロセッサに所定のプログラムを実行させることにより構成される。マイクロプロセッサにより構成される手段を含む装置の全体的な構成を図3に示した。漏電検出装置8は、交流発電機2の3相の出力線2uないし2wにそれぞれ高インピーダンス素子を通して結合された検出点Dを形成する検出点形成回路8Aと、検出点Dと接地間の電圧を検出する電圧検出回路8Bと、電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnが設定された基準電圧未満であるときと基準電圧以上であるときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する漏電検出パルス発生回路8Cと、漏電検出パルスVsから検出電圧Vnが基準電圧以上になったことを検出したときに電源装置で漏電が発生したことを検出してその検出結果をEEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリに記憶する漏電検出手段8Dと、漏電検出パルスVsの波形から漏電の発生箇所を判定して、その判定結果を書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させる漏電発生箇所判定手段8Eとからなっている。
図2に示した検出点形成回路8Aは、交流発電機2の3相の出力線2uないし2wにそれぞれ一端が電気的に接続され、他端が共通に接続されて星形結線された3つの抵抗器RuないしRwからなり、3つの抵抗器RuないしRwの共通接続点が検出点Dとして用いられる。抵抗器RuないしRwの抵抗値を等しく設定した場合、検出点Dの電位は発電機の電機子コイルLuないしLwの中性点nの電位にほぼ等しくなる。即ち、検出点Dは電源装置の仮想中性点となる。従って、電源装置で地絡事故が発生していない状態では、検出点Dの対地電圧がほぼ零であるが、地絡事故が発生した場合には、検出点Dと接地間に電圧が現れる。なお当然のことながら、抵抗RuないしRwの抵抗値は、検出点形成回路8Aで問題になる損失を生じさせないように、十分に大きな値に設定しておく。
図示の電圧検出回路8Bは、検出点Dと接地間に直列に接続された抵抗R1及びR2からなる抵抗分圧回路と、この抵抗分圧回路の分圧点に一端が接続された抵抗R3と、抵抗R3の他端と接地間に接続されたコンデンサC2とからなっていて、コンデンサC2の両端に検出点Dと接地間の電圧に比例した検出電圧Vnを出力する。
漏電検出パルス発生回路8Cは、電圧検出回路8Bにより検出された電圧Vnが設定された基準電圧未満であるときと基準電圧以上であるときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する回路で、図示の漏電検出パルス発生回路8Cは、判定値を与える一定の基準電圧Vrを発生する基準電圧発生回路8c1と、検出電圧Vnを基準電圧Vrと比較して、検出電圧Vnが基準電圧Vrよりも低いときと高いときとでレベルが異なる出力信号を発生する比較器CPとにより構成されている。
図示の基準電圧発生回路8c1は、定電圧電源回路(図示せず。)の出力電圧を抵抗R4及びR5により分圧する分圧回路により構成され、この基準電圧発生回路から得られる基準電圧Vrが比較器CPの反転入力端子に入力されている。また電圧検出回路8Bの出力電圧がダイオードD1を通して比較器CPの非反転入力端子に入力されている。比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベル(Lレベル)を示し、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になっているときに高レベル(Hレベル)を示す漏電検出パルスVsを出力する。比較器CPが出力する漏電検出パルスVsはコントローラ4Dのマイクロプロセッサに与えられている。
上記基準電圧Vrは、電源装置で漏電が発生した場合に検出点Dと接地間に現れる電圧のピーク値よりも低い値に設定される。本実施形態では、電力変換器4の出力側で漏電が発生した場合及び交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生した場合のいずれの場合にも漏電検出パルスVsが発生するように、電力変換器の出力側で漏電が発生した場合及び交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生した場合に検出点Dと接地間に現れる電圧のピーク値がとり得る値よりも低いレベルに基準電圧Vrのレベルが設定されている。
コントローラ4Dのマイクロプロセッサは、漏電検出パルスVsのレベル変化から、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になったことを検出したときに電源装置内で漏電が発生したことを検出し、その検出結果をEEPROMなどの書き換えが可能な不揮発性メモリに記憶させる。このように判定処理を行ってその結果を記憶させる過程により漏電検出手段8Dを構成する。マイクロプロセッサはまた、漏電検出パルスVsの周期から漏電が交流発電機2と電力変換器4との間の回路で発生したのか、電力変換器4の出力側の回路で発生したのかを判定する処理を行い、その結果を書き換えが可能な不揮発性メモリに記憶させる。このような判定処理を行ってその判定結果を記憶させる過程により、漏電発生箇所判定手段8Eを構成する。
図示の例では、モードスイッチ3と、電力変換器4の構成部品と、漏電検出装置8の構成部品とが共通のケース内に収納されてインバータユニット10としてユニット化されている。
図2に示した実施形態において、交流発電機2として3相の電機子コイルを有する磁石発電機を用い、電力変換器4の出力電圧を100[V]、周波数を50[Hz]として、電源装置で地絡が生じていない場合と、地絡を生じさせた場合とについて、電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnを観測した結果を図5ないし図7に示した。電源装置で地絡が生じていないときに電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnは、図5(A)に示すようにほぼ0レベルを保持している。このとき検出電圧Vnは基準電圧Vrに達することができないため、比較器CPの出力Vsは図5(B)に示すように低レベル(Lレベル)を保持している。なお図5(A)においてVacは電力変換器4の出力電圧を示している。
これに対し、図2の電力変換器4の出力側の回路のX1点で地絡を生じさせた場合には、図6(A)に示したように、検出電圧Vnが、電力変換器4の出力電圧Vacと周波数が等しい交流波形を呈し、検出電圧Vnの周期が電力変換器4の出力電圧Vacの周期Tacに一致する。このとき検出電圧Vnは基準電圧Vrを超えるため、比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vrを超えているときと基準電圧以下のときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する。本実施形態では、図6(B)に示すように、検出電圧Vnが基準電圧Vrを超えているときに漏電検出パルスVsが高レベル(Hレベル)になり、検出電圧Vnが基準電圧Vr以下のときに漏電検出パルスVsが低レベル(Lレベル)になるように比較器CPが設けられている。
図1の電源装置において、交流発電機2と電力変換器4との間の回路のモードスイッチ3よりも下流側(電力変換器側)のX2点またはモードスイッチ3よりも上流側(発電機側)のX3点で地絡が発生した場合には、図7(A)に示したように、電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnが、交流発電機2の出力電圧と周波数が等しい交流波形を呈する。この検出電圧Vnの波高値は、発電機2の出力電圧の上昇に伴って上昇する。
この場合も、検出電圧Vnが基準電圧Vnを超えるようになり、比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベルを示し、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になっているときに高レベルを示す漏電検出パルスVs(図7B)を出力する。
上記のように、検出点Dと接地間の電圧VDは、電源装置で地絡が発生していないときにほぼ0レベルを保持し、電源装置で地絡が発生している場合に高いレベルを示すため、検出点Dと接地間の電圧VDを検出してその検出電圧Vnが設定された基準電圧Vr以上であるか否かを判定することにより、電源装置で漏電が発生しているか否かを検出することができる。
図示のように、漏電検出パルス発生回路8Cから、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベルを示し、基準電圧Vr以上のときに高レベルを示す漏電検出パルスVsを発生させるようにした場合には、この漏電検出パルスVsが高レベルになったことをコントローラ4Dのマイクロプロセッサにより検出したときに電源装置で漏電が発生したと判定することができ、このように漏電検出パルスのレベルを判定して漏電の発生の有無を判定する過程により漏電検出手段8Dを構成することができる。
また本実施形態では、コントローラ4Dのマイクロプロセッサに、漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期と一致しているか否かを判定する処理を行わせることにより漏電発生箇所を判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成している。上記のようにして漏電検出パルスを発生させた場合、漏電検出パルスの周期と検出電圧の周期との間に多少の誤差が生じる可能性もあるので、実際に漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期と一致しているか否かを判定する処理を行なう際には、両周期が一致していると見なすことができるか否かを判定する処理を行なう。漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していると見なすことができるか否かを判定する処理は例えば、漏電検出パルスVsの周期の検出値と、電力変換器4の出力電圧の周期の検出値との差が0または設定された誤差範囲内にあるか否かを判定することにより行なうことができる。
即ち本実施形態の漏電発生箇所判定手段8Eは、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに電力変換器4の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときにはスイッチ3を開いて、スイッチ3を開いた状態で漏電が検出されなくなったときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、スイッチ3を開いた状態でも漏電が検出されているときにスイッチ3よりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている。
上記漏電発生箇所判定手段8Eを構成するためにマイクロプロセッサに実行させるタスクのアルゴリズムを示すフローチャートの一例を図8に示した。図8に示したタスクは漏電検出手段により漏電が検出される毎に実行されるタスクで、このアルゴリズムによる場合には、先ずステップ1で漏電検出パルスの周期Tcpが電力変換器の出力電圧の周期Tacに一致しているか否かを判定する。その結果漏電検出パルスの周期Tcpが電力変換器の出力電圧の周期Tacに一致している場合にはステップ2で図2のX1点(電力変換器の出力側)で漏電が発生していると判定して、この判定結果をEEPROMのような書き換えが可能な不揮発性メモリに記憶させる。ステップ1で漏電検出パルスの周期Tcpが電力変換器の出力電圧の周期Tacに一致していないと判定されたときにはステップ3に進んでスイッチ3の励磁コイルを非励磁にしてスイッチ3をオフ状態にし、ステップ4で依然として漏電が検出されているか否かを判定する。その結果漏電が検出されなくなったときにはステップ5で漏電が発生した箇所は図2のX2点(スイッチ3と電力変換器4との間の回路)であると判定してこの判定結果を記憶させる。ステップ3でスイッチ3を開いた後、ステップ4で依然として漏電が検出されていると判定された場合には、ステップ6で図2のX3点(スイッチ3よりも発電機2側の回路)で漏電が発生していると判定してこの判定結果をメモリに記憶させる。
電力変換器4の出力周波数は一定であるため、上記のように漏電検出パルスの周期を検出点と接地間の電圧の周期として、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致しているか否かにより漏電発生箇所を判定するようにすると、判定のための処理を簡単にすることができる。
上記の説明では、漏電検出パルスVsにより検出点と接地間の電圧の周期を検出して、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力の周期に一致しているか否かにより漏電発生箇所を判定するとしたが、漏電検出パルスVsの周期(検出点と接地間の電圧の周期)が交流発電機2の出力電圧の周期に一致するが否かにより漏電発生箇所の判定を行うようにしてもよい。
この場合、漏電発生箇所判定手段8Eは、検出点Dと接地間の電圧の周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときに電力変換器4の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点Dと接地間の電圧の周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致していることを検出したときにスイッチ3を開いて、スイッチ3を開くことにより漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しなくなったときにスイッチ3と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定し、スイッチ3を開いた状態でも漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しているときにスイッチ3よりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段を構成することもできる。
上記漏電発生箇所判定手段8Eはまた、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに電力変換器4の出力側で漏電が発生したと判定し、検出点Dと接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していることを検出したときにスイッチ3を開いて、スイッチを開くことにより漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときにスイッチ3と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定し、スイッチ3を開いた状態でも漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときにスイッチ3よりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成してもよい。
上記の説明では、漏電検出パルスVsの周期から漏電の発生箇所を判定するとしたが、本発明においては、検出点Dと接地間の電圧の周期から漏電発生箇所の判定を行えばよいので、図4に示したように、電圧検出回路8Bから得られる電圧検出信号Vnの波形をマイクロプロセッサにより処理して、電圧検出信号Vnの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているか否か、または電力変換器の出力の周期に一致しているか否かを判定することにより漏電発生箇所の判定を行わせるようにしてもよい。
交流発電機の出力電圧の周期は、内燃機関の回転速度N[rpm]を交流発電機の磁極数pで除することにより(N/pを演算することにより)求めることができる。
上記の実施形態では、検出点形成回路5Aを構成する抵抗器RuないしRwの抵抗値を等しくして、検出点Dの対地電位を交流発電機の中性点Nの対地電位にほぼ等しくするとしたが、検出点Dは、発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合されていて、発電機のいずれの出力線の電位とも異なる電位を有する点であれば良く、抵抗器RuないしRwの抵抗値は必ずしも等しくなくてもよい。抵抗器RuないしRwの抵抗値を異ならせた場合には、電機子コイルの中性点の対地電圧と検出点の対地電圧とに差が生じるが、交流発電機の電機子コイルが非接地状態で設けられている場合には、漏電が発生していないときに検出点Dと接地間に電圧がほとんど現れず、漏電が発生したときに検出点Dと接地間に高い電圧が現れるため、漏電の検出には支障を来さない。
図2に示した例では、インバータユニット内で検出点形成回路5Aを発電機の出力線に結合しているが、インバータユニットの外部で検出点形成回路5Aを発電機の出力線に結合するようにしてもよいのはもちろんである。
本実施形態では、交流発電機1の電機子コイルが星形結線されているが、交流発電機が中性点を有しない場合、即ち、電機子コイルがΔ結線されている場合にも漏電の検出は支障なく行うことができる。
本発明においては、漏電が発生している状態でも車両を走行させることができるようにするため、図3または図4に示したように、感電防止用内燃機関制御手段11と、電力変換器動作禁止手段12とが設けられる。
本実施形態で設けられる感電防止用内燃機関制御手段11は、漏電発生箇所判定手段8Eにより判定された漏電発生箇所とスイッチ3の状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがあると判定されたときに車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段8Eにより判定された漏電発生箇所とスイッチ3の状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがないと判定されたときには内燃機関の回転速度が制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する手段である。
この感電防止用内燃機関制御手段11は、例えば、漏電検出手段8Dが漏電を検出している状態でスイッチ3が閉じているとき及び漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3よりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチ3よりも電力変換器側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチ3が開いているときには内燃機関の回転速度が上記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する。
また電力変換器動作禁止手段12は、漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しているときに電力変換器4が出力を発生するのを禁止する手段である。
上記感電防止用内燃機関制御手段11及び電力変換器動作禁止手段12を構成するために、電力変換器のコントローラのマイクロプロセッサ及びECU6のマイクロプロセッサに実行させるタスクのアルゴリズムを図9及び図10に示した。
図9は、電力変換器のコントローラ4Dのマイクロプロセッサが微小時間間隔で実行するタスクのアルゴリズムを示したもので、このアルゴリズムによる場合には、先ずステップ1において漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しているか否かを判定する。その結果漏電検出手段が漏電の発生を検出していないと判定されたときには以後何もしないでこのタスクを終了する。ステップ1において漏電検出手段が漏電の発生を検出していると判定されたときにはステップ2に進んで選択されているモードが発電モードであるか否かを判定し、発電モードである場合(スイッチ3が閉じている場合)には、ステップ3に進んでインバータ4Bのスイッチ素子への駆動信号の供給を停止して、インバータの出力を停止させる。ステップ1ないし3により、漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しているときに電力変換器4が出力を発生するのを禁止する電力変換器動作禁止手段12が構成される。
ステップ3でインバータの出力を停止させた後、ステップ4で図8に示したアルゴリズムにより漏電発生箇所の判定を行わせる。漏電発生箇所の判定を行った後、ステップ5に進み、漏電が発生したことの情報と、漏電発生箇所がX1点,X2点及びX3点のいずれであるかの情報とを含むエラーコード信号をコントローラ4DのマイクロプロセッサからECU6のマイクロプロセッサに与える。ステップ2で発電モードでない(スイッチ3が開いている)と判定されたときには、ステップ3及び4を行わずにステップ5に移行して、メモリに記憶されている漏電発生の情報と、漏電発生箇所の情報とを含むエラーコード信号をECUのマイクロプロセッサに送信する。ステップ4により漏電発生箇所判定手段が構成され、ステップ5により漏電発生の情報と漏電発生箇所の情報とを含む漏電情報をECUに送信する漏電情報送信手段が構成される。
図10はECUのマイクロプロセッサが微小時間間隔で実行するタスクのアルゴリズムを示したもので、このアルゴリズムによる場合には、ステップ1でコントローラ4Dからエラーコード信号を受信しているか否かを判定する。その結果エラーコード信号を受信していると判定された場合には、ステップ2に進んでスイッチ3が閉じているか否かを判定する。この判定でスイッチ3が閉じていると判定されたときには、ステップ3に進んで内燃機関の回転速度を第1の制限速度以下に制限する第1の過回転制御を行う。この第1の制限速度は、車両の走行を可能にするために必要な内燃機関1の回転速度の下限値(遠心クラッチ101がつながるときの機関の回転速度であるクラッチイン速度)よりは高く、かつ交流発電機2が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定される。
ステップ2でスイッチ3が開いている(走行モードが選択されている)と判定されたときには、ステップ4に進んで判定されている漏電発生箇所はX3点(スイッチ3よりも発電機側の回路)であるか否かを判定する。その結果漏電発生箇所がX3点であると判定されたときには、ステップ3に進んで内燃機関の回転速度を、車両の走行を可能にするために必要な内燃機関1の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機2が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された第1の制限速度以下に制限する第1の過回転制御を行わせる。
判定されている漏電発生箇所はX3点ではない(X1点またはX2点である)とステップ4で判定されたときには、ステップ5に進んで内燃機関の回転速度を第2の制限速度以下に制限する第2の過回転制御を行わせる。第2の制限速度は、第1の制限速度よりも十分に高く設定される。そのため、第2の過回転制御が行われる状態では、内燃機関の回転速度が第1の制限速度を超える速度まで上昇するのが許容され、定常時と同様の車両の走行を可能にするために必要な回転速度まで機関の回転速度を上昇させることができるようになる。スイッチ3が開いているときには、X1点またはX2点で漏電が発生していても車体に地絡電流が流れることはなく、感電のおそれがないため、内燃機関の回転速度を車両の定常走行が可能な速度まで上昇させても支障を来さない。
ステップ1において、エラーコード信号を受信していない(漏電が発生していない)と判定されたときには、ステップ6に進んで第3の過回転制御を行わせる。第3の過回転制御では制限速度を上記第2の制限速度よりも更に高く設定する。
なお漏電が発生していないときの機関の制限速度を第2の過回転制御における制限速度と等しくしてステップ6を省略し、ステップ1でエラーコード信号を受信していないと判定されたときにステップ5に移行するようにしてもよい。
図10に示したタスクにより、漏電検出手段8Dが漏電を検出している状態でスイッチ3が閉じているとき及び漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機2が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3よりも電力変換器側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているときには内燃機関の回転速度が上記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段が構成される。
コントローラ4DやECUに電源を供給するバッテリを発電機2の出力で充電する場合には、走行時にバッテリが消耗しないようにするため、上記感電を生じさせない電圧値の上限値を、バッテリ電圧(12V)以上に選定するのが好ましい。
感電防止用内燃機関制御手段11は上記の構成に限られるものではなく、例えば、漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出しているときに電力変換器4が出力を発生するのを禁止する漏電時電力変換器動作禁止手段が設けられている場合には、漏電検出手段8Dが漏電を検出している状態でスイッチ3が閉じているとき及び漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3よりも交流発電機2側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3と電力変換器4との間で漏電が発生していると判定している状態でスイッチが開いているとき及び漏電発生箇所判定手段が電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときには内燃機関の回転速度が上記制限速度を超えるのを許容するように感電防止用内燃機関制御手段を構成することができる。
また漏電検出手段8Dにより漏電が検出されているときに強制的にスイッチ3を開いて、漏電の発生が検出されている間該スイッチを開いた状態に保持する感電防止用スイッチオフ手段(図示せず。)を設けることもできる。このようなスイッチオフ手段を設ける場合には、漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3よりも交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機2が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段がスイッチよりも電力変換器側で漏電が発生していると判定しているときには内燃機関の回転速度が制限速度を超えるのを許容するように感電防止用内燃機関制御手段を構成することができる。
上記のように構成すると、漏電が発生したときにも乗員が感電するおそれを生じさせることなく車両を走行させることができるため、山岳地帯などの僻地で漏電が発生した際に、帰宅することができなくなって乗員が遭難するおそれをなくすことができる。
上記の実施形態では、漏電検出手段が漏電を検出しているときに電力変換器の動作を禁止するように、電力変換器動作禁止手段12を構成したが、漏電発生箇所判定手段8Eが電力変換器4の出力側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチ3が閉じているときに電力変換器が出力を発生するのを禁止するように電力変換器動作禁止手段12を構成することもできる。
このように電力変換器動作禁止手段12を構成する場合、感電防止用内燃機関制御手段11は、漏電発生箇所判定手段88Eが交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生していると判定している状態でスイッチ3が閉じているとき、及び漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3よりも交流発電機2側で漏電が発生していると判定している状態でスイッチ3が開いているときには、車両の走行を可能にするために必要な内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段8Eがスイッチ3と電力変換器4との間で漏電が発生していると判定している状態でスイッチ3が開いているとき、及び漏電発生箇所判定手段8Eが電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態で電力変換器の動作が禁止されているときには内燃機関の回転速度が制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように内燃機関を制御する手段により構成することができる。
上記の実施形態では、交流発電機1として3相交流発電機が用いられたが、図11に示したように、交流発電機2として、両端が非接地状態で設けられた単相の電機子コイルWaを有する単相交流発電機が用いられる場合にも本発明を適用することができる。交流発電機2として単相交流発電機を用いる場合には、発電機2の2本の出力線の間に抵抗値が十分に大きい抵抗器R10とR11との直列回路からなる抵抗分圧回路を接続して、この抵抗分圧回路により検出点形成回路8Aを構成し、抵抗分圧回路の分圧点を検出点Dとする。発電コイルWaの出力はモードスイッチ3の接点3a及び3bを通して電力変換器4に入力されている。この例では、電力変換器4のコンバータ4Aが単相ブリッジ全波整流回路からなっている。図11に示した実施形態のその他の構成は図1に示した実施形態と同様である。
図11に示した例においても、抵抗器R10及びR11の抵抗値は等しくてもよく、異なっていてもよい。検出点Dの電位が発電機の2本の出力線のいずれの電位とも異なっていさえすればよい。
上記の各実施形態では、検出点Dを抵抗器を通して交流発電機の各出力線に結合しているが、検出点Dは、交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合されていて、発電機のいずれの出力線の電位とも異なる電位を示し、電源装置で地絡が生じたときに接地電位部との間に零相電圧が生じる点であればよい。従って、検出点Dと発電機の各出力線との間を結合する高インピーダンス素子は抵抗器に限定されない。
上記の実施形態では、交流発電機2と電力変換器4との間にスイッチ3が設けられている場合に、漏電の発生箇所がスイッチ3よりも上流側(発電機側)であるのか、または下流側(電力変換器側)であるのかを判定するとともに、その判定結果とスイッチ3の状態とに応じて、感電防止のための制御を行うようにしたが、スイッチ3を考慮することなく、漏電発生時に車両の走行を可能にした状態で感電を防止する制御を行わせることもできる。
即ち、車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両を制御する場合に、その制御装置を、電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段8Dと、この漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段8Eとを備えた漏電検出装置8と、漏電検出手段により漏電が発生したことが検出されたときに、前記内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を、前記漏電発生箇所判定手段による判定結果に応じて、前記内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行う感電防止用制御手段とを備えた構成とすることができる。
上記のように構成する場合には、図3に示した電力変換器動作禁止手段12を、漏電発生箇所判定手段8Eが電力変換器4の出力側で漏電が発生していると判定しているときに電力変換器の動作を禁止するように構成するか、または漏電検出手段8Dが漏電の発生を検出したときに電力変換器4の動作を禁止するように構成しておく。また漏電発生箇所判定手段8Eが交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生していると判定しているときに車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ交流発電機2が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に内燃機関の回転速度を制限し、漏電発生箇所判定手段8Eが電力変換器4の出力側で漏電が発生していると判定していて電力変換器動作禁止手段12が電力変換器の動作を禁止していてるときに内燃機関の回転速度が制限速度を超えて上昇するのを許容するように内燃機関の回転速度を制御する手段により感電防止用内燃機関制御手段11を構成し、この感電防止用内燃機関制御手段11と、前記電力変換器動作禁止手段12とにより感電防止用制御手段を構成する。
上記のようにスイッチを考慮することなく、漏電発生箇所判定手段による判定結果に基づいて、内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行うようにすると、スイッチ3が設けられていない場合にも、漏電発生時に車両の走行を可能にしつつ感電を防止する制御を行わせることができる。
上記の各実施形態では、電力変換器としてインバータ装置を用いたが、サイクロコンバータ等の他の電力変換器を用いる場合にも本発明を適用することができる。
本発明の実施形態の全体的な構成を示した構成図である。 図1の実施形態のインバータユニットの部分を詳細に示した回路図である。 本発明の実施形態で用いる漏電検出装置の構成を示したブロックである。 本発明の実施形態で用いる漏電検出装置の他の構成を示したブロックである。 図1及び図2に示した実施形態において電源装置で地絡が生じていないときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器の出力電圧波形と、漏電検出パルス発生回路の出力波形とを示した波形図である。 図1及び図2に示した実施形態において電力変換器の出力側で漏電が生じたときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器の出力電圧波形と、漏電検出パルスの波形とを示した波形図である。 図1及び図2に示した実施形態において電源装置の交流発電機と電力変換器との間の回路で地絡が生じたときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器の出力電圧波形と、漏電検出パルスの波形とを示した波形図である。 漏電発生箇所判定手段を構成するためにマイクロプロセッサに実行させるタスクのアルゴリズムを示すフローチャートである。 漏電時電力変換器動作禁止手段及び漏電発生箇所判定手段を構成するためにインバータユニットのコントローラのマイクロプロセッサに実行させるタスクのアルゴリズムを示すフローチャートである。 感電防止用内燃機関制御手段を構成するためにECUのマイクロプロセッサに実行させるタスクのアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態のインバータユニット部分の構成を示した回路図である。
符号の説明
2 交流発電機
4 電力変換器
4A コンバータ
4B インバータ
4C フィルタ
4D コントローラ
8 漏電検出装置
8A 検出点形成回路
8B 電圧検出回路
8C 漏電検出パルス発生回路
8D 漏電検出手段
8E 漏電発生箇所判定手段
11 感電防止用内燃機関制御手段
12 電力変換器動作禁止手段

Claims (13)

  1. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出手段により漏電が発生したことが検出されたときに、前記内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を、前記漏電発生箇所判定手段による判定結果に応じて、前記内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行う感電防止用制御手段と、
    を具備し、
    前記感電防止用制御手段は、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときに前記電力変換器の動作を禁止する電力変換器動作禁止手段と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定しているときに、車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定していて前記電力変換器動作禁止手段が前記電力変換器の動作を禁止しているときに前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超えて上昇するのを許容するように前記内燃機関の回転速度を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えている電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  2. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出手段により漏電が発生したことが検出されたときに、前記内燃機関の回転速度が車両の走行を可能にする速度まで上昇するのを許容しつつ感電を防ぐための制御を、前記漏電発生箇所判定手段による判定結果に応じて、前記内燃機関及び電力変換器の少なくとも一方に対して行う感電防止用制御手段と、
    を具備し、
    前記感電防止用制御手段は、
    前記漏電検出手段が漏電の発生を検出したときに前記電力変換器の動作を禁止する電力変換器動作禁止手段と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定しているときに、車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定していて前記電力変換器動作禁止手段が前記電力変換器の動作を禁止しているときに前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超えて上昇するのを許容するように前記内燃機関の回転速度を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えている電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  3. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所と前記スイッチの状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがあると判定されたときに車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所と前記スイッチの状態とから車両の車体に触れた際に感電のおそれがないと判定されたときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  4. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが閉じているときに前記電力変換器が出力を発生するのを禁止する電力変換器動作禁止手段と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが閉じているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも交流発電機側で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているときには、車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチと前記電力変換器との間で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態で前記電力変換器の動作が禁止されているときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  5. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記電力変換器が出力を発生するのを禁止する電力変換器動作禁止手段と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが閉じているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも交流発電機側で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているときには、車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチと前記電力変換器との間で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定している状態で前記電力変換器の動作が禁止されているときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  6. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出手段が漏電を検出している状態で前記スイッチが閉じているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも前記交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも前記電力変換器側で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超える速度まで上昇するのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  7. 前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記電力変換器が出力を発生するのを禁止するように前記電力変換器を制御する感電防止用電力変換器制御手段を更に備えている請求項6に記載の内燃機関駆動車両の制御装置。
  8. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記電力変換器が出力を発生するのを禁止する電力変換器動作禁止手段と、
    前記漏電検出手段が漏電を検出している状態で前記スイッチが閉じているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも前記交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチと電力変換器との間で漏電が発生していると判定している状態で前記スイッチが開いているとき、及び前記漏電発生箇所判定手段が前記電力変換器の出力側で漏電が発生していると判定しているときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超えるのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  9. 車両駆動用の内燃機関により駆動される交流発電機と該交流発電機の出力がスイッチを通して入力されて前記交流発電機の出力電圧を一定の周波数の交流電圧に変換する電力変換器とを有する電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置であって、
    前記電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを備えた漏電検出装置と、
    前記漏電検出装置により漏電が検出されているときに前記スイッチを開いて、漏電の発生が検出されている間該スイッチを開いた状態に保持するスイッチオフ手段と、
    前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも前記交流発電機側の回路で漏電が発生していると判定しているときには車両の走行を可能にするために必要な前記内燃機関の回転速度の下限値よりは高く、かつ前記交流発電機が感電のおそれがない電圧値の出力を発生する内燃機関の回転速度の上限値よりも低く設定された制限速度以下に前記内燃機関の回転速度を制限し、前記漏電発生箇所判定手段が前記スイッチよりも電力変換器側で漏電が発生していると判定しているときには前記内燃機関の回転速度が前記制限速度を超えるのを許容するように前記内燃機関を制御する感電防止用内燃機関制御手段と、
    を備えてなる電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  10. 前記漏電検出装置は、前記交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路と、前記検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路とを備えていて、前記漏電検出手段は、前記電圧検出回路により検出される電圧が基準電圧以上になったときに前記電源装置で漏電が発生したことを検出するように構成されている請求項1ないし9のいずれか1つに記載の電源装置を搭載した内燃機関駆動車両の制御装置。
  11. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときに前記電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに前記スイッチを開いて、前記スイッチを開くことにより前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときに前記スイッチと電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、前記スイッチを開いた状態でも前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記スイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項10に記載の内燃機関駆動車両の制御装置。
  12. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに前記電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに前記スイッチを開いて、前記スイッチを開くことにより前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときに前記スイッチと電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、前記スイッチを開いた状態でも前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記スイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項10に記載の内燃機関駆動車両の制御装置。
  13. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していることを検出したときに前記電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定し、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないことを検出したときに前記スイッチを開いて、前記スイッチを開くことにより前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しなくなったときに前記スイッチと電力変換回路との間の回路で漏電が生じたと判定し、前記スイッチを開いた状態でも前記漏電検出手段が漏電の発生を検出しているときに前記スイッチよりも交流発電機側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項10に記載の内燃機関駆動車両の制御装置。
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