JP4617234B2 - 光送信器、光送信方法および光送信プログラム - Google Patents

光送信器、光送信方法および光送信プログラム Download PDF

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Description

この発明は、光変調器の動作異常を自動的に検出して、出力制御を行う光送信器、光送信方法および光送信プログラムに関する。
従来、光通信システムに用いる光送信器は、発光素子に直接電気信号のデータを入力して、信号光として変換して出力させる直接変調方式が行われていた。しかし、直接変調方式は、伝送速度が早くなるにつれて動的波長変動が生じ、長距離伝送に向かないため、近年は、光通信システムにおける通信距離の長距離化および送信情報の大容量化に伴い動的波長変動が生じにくい外部変調方式を採用した光送信器が広く用いられている。
外部変調方式の光送信器は、CW(Continuous Wave)光などの無変調の出力光を出力する光源と、光源から入力された光に変調を施す光変調部から構成される。光源にはLD(Laser Diode)などの発光素子を用いる。光変調部には、光変調器が備えられ、光源から無変調の出力光が入力される。また、光変調器には、高周波の電気信号(以下、「RF信号」という)が送信データとして入力される。光変調器は、入力されたRF信号の電圧に応じて光源から入力された出力光の透過率が変化する。したがって、光変調器から出力される出力光は、電気信号の送信データを表す信号光へ変調される。
一般的に光変調器は、種類や素子固有に異なる透過特性を備えている。したがって、光変調器に入力された出力光は、電気信号の電圧に応じたて透過率によって変調された後、信号光として出力される。例えば、ニオブ酸リチウム基板上に形成されたLN変調器の場合、透過特性は波形の曲線を示す。また、光変調器によって光変調して出力される信号光の振幅は、電気信号のバイアス電位により大きく異なるため、最適なバイアス電位の電気信号を入力するように制御する光送信器が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特開平5−142504号公報
しかしながら、外部変調方式の光送信器は、光源と光変調部とが分離しているため、光変調部に動作異常が生じた場合に、光源の出力調整を正しく行えない場合がある。通常、光変調部へ入力する光源の光強度は、光送信器から出力される信号光の光強度を検出してこの検出値の光強度が、あらかじめ定めた目標値に等しくなるように光源の出力を調整するALC(Auto Level Control)が行われる。この際、光変調部へ入力される電気信号が停止したり、一定の値のまま固定してしまうと、光送信器から出力される信号光の光強度を正しく検出できない。したがって、ALCによって通常の制御を行うと光源へ誤った出力上昇指示が行われ、光源からの発光を、過剰な光強度まで上昇させてしまったり、極度に低い光強度まで低下させてしまったりと、光源の光強度を正しく保つことができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、光変調器の動作異常を検出し、光源の光強度を正しく保つ機能を備えた光送信器、光送信方法および光送信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願発明にかかる光送信器は、光源と、前記光源の出力光を変調し信号光を出力する光変調手段と、記光源の出力光の強度を検出する出力光強度検出手段と、前記信号光の強度を検出する信号光強度検出手段と、検出された前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度とを用いて、前記光変調手段の動作状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記光源を制御する制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記出力光の強度と前記信号光の強度との比率が、あらかじめ定めた範囲に含まれている場合は、前記光変調手段の動作状態が正常と判定し、前記範囲に含まれていない場合は、前記光変調手段の動作状態が異常と判定し、前記制御手段は、前記判定手段によって前記光変調手段の動作状態が正常と判定された場合は、前記光源から出力する出力光の強度を維持し、前記光変調手段の動作状態が異常と判定された場合には、前記光源からの出力光の出力を停止、もしくは前記光源を再起動することを特徴とする。
この発明によれば、光源から出力される出力光の光強度と、光変調器などを備えた光変調手段から出力される信号光の光強度とを検出し、光変調手段の動作状況判断を行う。したがって、光変調手段に入力される電気信号に異常があった場合であっても、光源からの出力光の出力停止や、再起動させるなどして適切なALCを行うことができる。
本発明にかかる光送信器、光送信方法および光送信プログラムによれば、光変調器の動作異常を検出し、光源の出力光の光強度を正しく保つことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光送信器、光送信方法および光送信プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態にかかる光送信器の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる光送信器の構成を示すブロック図である。図1に示したように、光送信器100は、光変調手段としてのLN部110と、光源としてのLD部120と、判定手段としてのマーク率判定部130と、制御手段としてのALC部140と、ALC目標値設定部141と、RF(Radio Frequency;高周波)部151と、DRV(ドライバ)部152,162と、パイロット信号部153と、ABC(Auto Bias Control;自動バイアス制御)部154と、抵抗(R)155,163と、ATC(Auto Temperature Control;自動温度制御)部161と、から構成されている。
LN部110は、LN変調器111と、信号電極112と、PD(Photo Diode;受光素子)113と、から構成される。LN変調器111は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3 )基板に導波路を生成し、入力された出力光を電気信号の入力電圧に応じた透過率で導波路を透過させて、任意の光変調を行う光変調器である。LN変調器111には信号電極112が備えられており、信号電極112には、送信データとなるRF信号が入力される。PD113は、抵抗155を介して接地され、LN変調器111から出力された信号光の漏れ光が入力される。PD113に入力された信号光の漏れ光は、光に応じた電圧の電気信号に変換され、マーク率判定部130と、ALC部140と、ABC部154とにそれぞれ入力される。なお、ここでは便宜上、PD113の出力をLN部110の検出値(LN_PDmon)と呼ぶ。LN部110から出力された信号光は、光送信器100の出力信号(Out)として外部の伝送路(例えば、光ファイバによる光伝送路)へ入力される。なお、光送信器100の出力信号(Out)を分岐した光ではなく、LN変調器111から出力された信号光の漏れ光をLN_PDmonとして検出しているのは、出力信号(Out)を分岐した光に光偏波の影響がおよぶ可能性を考慮したためである。
LD部120は、LD121と、サーミスタ122と、ペルチェ素子123と、PD124と、から構成される。LD121には、DRV部162から電気信号が入力され、入力された電気信号に応じた出力光をLN部110へ出力する。サーミスタ122は、LD部120の温度を検出する。検出した温度の値はATC部161へ入力される。ペルチェ素子123は、ATC部161から入力された温度制御指示に応じてLD部120を冷却する。PD124は、抵抗163を介して接地され、LD121からの出力光が入力される。PD124に入力された出力光は、光に応じた電圧の電気信号に変換されマーク率判定部130へ入力される。なお、ここでは便宜上、PD124の出力をLD121の検出値(LD_PDmon)と呼ぶ。
マーク率判定部130は、PD113から入力されたLN_PDmonと、PD124から入力されたLD_PDmonとを用いてRF部151からLN部110へ入力されたRF信号のマーク率の判定を行う。判定結果は、ALC部140へ入力される。なお、マーク率判定の動作については後ほど図を用いて詳しく説明する。
ALC部140は、LN部110のPD113からLN_PDmonが入力され、マーク率判定部130からマーク率判定結果が入力され、ALC目標値設定部141から光強度の目標値が入力される。LN部110の動作に異常がない正常動作時には、PD113から入力されたLN_PDmonに基づいてLD121から出力された出力光の光強度がALC目標値設定部141から入力された光強度の目標値と、等しくなるように制御を行う。例えば、LN_PDmonからLD121の光強度が低いと判断された場合は、DRV部162を介してLD121へ入力する電気信号の電圧を上昇させる。その逆に、LN_PDmonからLD121の光強度が高いと判断された場合は、DRV部162を介してLD121へ入力する電気信号の電圧を下降させる。
また、LN部110の動作に異常がある場合は、マーク率判定部130によって異常と判定される。ALC部140には判定結果が入力され、DRV部162を介してLD121からの出力光の出力を停止させる、もしくは再起動させるように制御する。ALC部140の制御によりLD121が停止または再起動した後は、続いて、マーク率判定部130から入力された判定結果に応じた制御を行う。
RF部151は、光送信器100から送信する送信データをRF信号の状態で出力する。RF部151から出力されたRF信号は、DRV部152を介してLN部110の信号電極112へ入力される。なお、RF信号には、パイロット信号部153からパイロット信号が付与される。パイロット信号は、LN変調器111の透過特性を検出するために用いる。ABC部154は、LN_PDmonに含まれているパイロット信号を検出して最適なRF信号の最適なバイアス電位を調整する(詳しくは上記特許文献1参照。)。
つぎに、以上説明したような構成の光送信器100の具体的な動作を説明する。まず、図2〜図4を用いて、LN部110へ入力されるRF信号の波形と、LN部110から出力される信号光の波形との関係を説明する。
図2は、通常動作時のLN部入力電圧と光出力の平均値との関係を示す図表である。図2は、図表210,220,230の3つの図表から構成されている。図表210は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が光出力強度を表し、曲線211はLN透過特性を示す。図表220は、横軸が時間の経過(Time)を表し、縦軸が光出力強度を表し、パルス曲線221は、RF信号に応じてLN部110から出力された信号光の光出力強度を示し、直線222は、光出力強度の時間平均を示す。図表230は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が時間の経過(Time)を表し、パルス曲線231はDRV部151からLN部110へ入力するRF信号の電圧(DRV RF電圧)を示す。
通常動作時には、パルス曲線231に示したようなRF信号の電圧がLN部110へ継続して入力される。先ほど説明したようにRF信号がLN部110へ入力される際の電圧は、ABC部154によって最適な値に調整されている。例えば、図2に示した例では、RF信号のバイアス電圧は、LN透過特性を示す曲線211の傾きが最も急峻な位置の電圧と等しくなるように調整しているが、他の調整方法を用いてもよい。
LN部110から出力される信号光は、RF信号の波形をそのまま保持している。PD113によって検出されるLN_PDmonは、パルス曲線221を時間平均で示した直線222の値としてマーク率判定部130へ入力される。また、直線222の値は、ALC部140では、ALC目標値設定部141から入力されたALC目標値との比較に用いられる。
図3は、LN部入力電圧固定時(Low固定)の光出力の平均値を示す図表である。図3は、図表310,320,330の3つの図表から構成されている。図表310は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が光出力強度を表し、曲線211はLN透過特性を示す。図表320は、横軸が時間の経過(Time)を表し、縦軸が光出力強度を表し、直線321は、光出力強度の時間平均を示す。また、破線で表した直線322は、ALC目標値設定部141に設定されているALC目標値を示す。図表330は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が時間の経過(Time)を表し、直線331はDRV部152からLN部110へ入力するRF信号の電圧(DRV RF電圧)を示す。
光送信器100の動作時には、送信データの入力停止や、エラーなどが発生すると、例えば、直線331のようにRF信号の電圧がLow側で固定してしまうことがある。このような固定したRF信号が入力され続けると、LN部110から出力される信号光の光出力強度の時間平均は直線321のような波形を示す(純粋な信号光の波形も、RF信号の波形を保持しているため、直線321とまったく同じ直線を示す)。ALC目標値設定部141に設定されているALC目標値は、直線322の波形のため、通常動作時であれば、ALC部140が直線321と直線322との光出力強度の差を修正するためにLD部120へLD121の出力を低下させるように制御する。
また、図4は、LN部入力電圧固定時(High固定)の光出力の平均値を示す図表である。図4は、図表410,420,430の3つの図表から構成されている。図表410は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が光出力強度を表し、曲線211はLN透過特性を示す。図表420は、横軸が時間の経過(Time)を表し、縦軸が光出力強度を表し、直線421は、光出力強度の時間平均を示す。また、破線で表した直線422は、ALC目標値設定部141に設定されているALC目標値を示す。図表430は、横軸がLN部(110)入力電圧を表し、縦軸が時間の経過(Time)を表し、直線431はDRV部152からLN部110へ入力するRF信号の電圧(DRV RF電圧)を示す。
光送信器100の動作時には、送信データの入力停止や、エラーなどが発生した際の他の例として、直線431のようにRF信号の電圧がHigh側で固定してしまうことがある。このような固定したRF信号が入力され続けると、LN部110から出力される信号光の光出力強度の時間平均は直線421のような波形を示す(純粋な信号光の波形も、RF信号の波形を保持しているため、直線421とまったく同じ直線を示す)。この場合も、ALC目標値設定部141に設定されているALC目標値は、直線422の波形のため、通常動作時であれば、ALC部140が直線421と直線422との光出力強度の差を修正するためにLD部120へLD121の出力を上昇させるように制御する。
しかしながら、本実施の形態にかかる光送信器100は、ALC部140の制御の前段のマーク率判定部130によって、LN部110の動作が正常であるか否かを判断する処理が含まれるため、RF信号の異常からLD部120の出力を誤って制御するような事態を避けることができる。
つぎに、図5および図6を用いてマーク率判定部130における判定処理について説明する。図5は、モニタ比率とRFマーク率との関係を示す図表である。図表500は、横軸がモニタ比率を表し、縦軸がRFマーク率を表す。モニタ比率とは、LN_PDmonとLD_PDmonとの比率を表す。RFマーク率とは、RF信号の入力によって行われた光変調の割合を表す1〜0の間の値で、正常に動作しているときは1/2前後を示す。また、直線501は、モニタ比率とRFマーク率との関係を示す。
具体的に説明すると、通常の光変調を行った場合にLD部120から出力された出力光の電力値が10Wを示すと、LN部110から出力された出力光の電力値は5Wを示し、マーク率は5W/10W=1/2となる。これはLD部120から出力された出力光が無変調光であるため、常に10Wの電力値を示すのに対して、LN部110から出力された信号光は、0W〜10Wの間で振幅し、検出される電力値は平均値の5Wを示す。なお、5Wは理論値であり、実際の光送信器100によってマーク率を検出した場合は、5W前後の値を示す。したがって、LD部120から出力された出力光の電力値が10Wを示すときに、LN部110から出力された信号光の電力値が1Wや8Wを示した場合は、LN部110の動作が正しく行われていないことを意味する。つまりRFマーク率は、1に近いほど、もしくは0に近いほど異常となる。
光送信器100では、マーク率判定部130によってモニタ比率の演算を行い、図表500からRFマーク率を求める。図表500に示したように1/2を中心とした所定の範囲を正常なRFマーク率(Mark率正常)とし、正常なマーク率以外はすべて異常なRFマーク率(Mark率異常)とする。
また、マーク率1/2に対応するモニタ比率を「Value2」とし、正常なマーク率と異常なマーク率との境のマーク率の1側の値に対応するモニタ比率を「Value1」とし、正常なマーク率と異常なマーク率との境のマーク率の0側の値に対応するモニタ比率を「Value3」とする。マーク率判定部130によって求められたモニタ比率が「Value1」よりも小さければ、ALC部140からLD部120へ向けての制御が停止される、もしくは、再起動のための処理が行われる(ALC_OFF)。同じく、マーク率判定部130によって求められたモニタ比率が「Value3」よりも大きければ、ALC部140からLD部120へ向けて制御が停止される、もしくは、再起動のための処理が行われる(ALC_OFF)。モニタ比率が「Value1」〜「Value3」の間の値の場合は、LN部110の動作の異常はないと判断され、ALC部140からLD部120へ向けての通常の制御が行われる(ALC_ON)。
図6は、ALC部のON/OFF制御の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、マーク率判定部130によって、PD113から出力されたLN_PDmonを受信してLN PDをモニタする(ステップS601)。同時に、PD124から出力されたLD_PDmonを受信してLD PDをモニタする(ステップS602)。
続いて、マーク率判定部130によって、マーク率を演算する(ステップS603)。マーク率の演算は、下記(1)式によって行われる。
マーク率=LN_PDmon/LD_PDmon …(1)
つぎに、ステップS603の演算結果を下記(2)式に適用してマーク率を判定する(ステップS604)。
Value3<マーク率<Value1 …(2)
マーク率が上記(2)式に該当する場合は(ステップS604:Yes)、マーク率が正常であることを意味する。したがって、LN部110が正常に動作していると判断され、ALCの制御を継続する(ステップS605)。具体的には、ALCの制御を継続するためのALC部140の動作をONの状態に維持し、ステップS607の処理へ移行する。
また、ステップS603によって演算したマーク率が上記(2)式に該当しない場合は(ステップS604:No)、マーク率が異常であることを意味する。したがって、ALCの制御を停止する(ステップS606)。具体的には、ALCの制御を継続するためのALC部140の動作をOFFへ切り替える、もしくは再起動するための状態に移行し、ステップS607の処理へ移行する。
最後に、制御を終了するか否かを判断する(ステップS607)。引き続き制御を継続する場合は(ステップS607:No)、ステップS601の処理に戻り、繰り返し制御を継続する。制御を終了する場合は(ステップS607:Yes)、そのまま処理を終了する。
このように、光送信器100は、LD部120から出力される出力光の光強度と、LN部110から出力される信号光の光強度とをそれぞれ検出し、モニタ比率からマーク率を求めLN部110の動作状況判断を行う。したがって、LN部110に入力されるRF信号に異常があった場合にも、光源からの出力光の出力停止や、再起動させるなどして適切なALCを行うことができる。
また、図7は、本発明にかかる実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。図7に示した光送信器700は、実施の形態の他の構成例である。具体的には、図1に示した光送信器100におけるLN部110とLD部120との構成をLN部710とLD部720に変更した構成となる。
LN部710は、LN変調器111と、信号電極112と、から構成され、LN部710の外部にPD711を備えている。PD711は、LN部710から出力された信号光の漏れ光の検出(LN_PDmon)を行う。また、LD部720は、LD121と、サーミスタ122と、ペルチェ素子123と、から構成され、LD部720の外部にPD721を備えている。PD721は、LD部720から出力された出力光信号光の検出(LD_PDmon)を行う。
光送信器700では、従来の光送信器の光変調部と同様のLN部710と、従来の光送信器の光源と同様の構成のLD部720の外部にPD711,721を備える。したがって、本発明を実施するために新たにPDを含んだ光変調部および光源を用意せずとも、マーク率判定部130と、PD711,721とを追加して、図7に示したような接続を行い、本発明にかかる光送信器700を実現することができる。
以上説明したように、本発明にかかる光送信器、光送信方法および光送信プログラムは、光変調器の動作異常を検出し、光源の出力強度を正しく保つことができる。
なお、本実施の形態で説明した光送信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)光源と、
入力される電気信号に応じて、前記光源の出力光を変調し信号光を出力する光変調手段と、
前記光源の出力光の強度を検出する出力光強度検出手段と、
前記信号光の強度を検出する信号光強度検出手段と、
前記出力光強度検出手段により検出した出力光強度と、前記信号光強度検出手段により検出した信号光強度とを用いて、前記光変調手段の動作状態を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて前記光源を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする光送信器。
(付記2)前記判定手段は、出力光強度と信号光強度との比率が、あらかじめ定めた範囲に含まれている場合は、前記光変調手段の動作状態が正常と判定し、前記範囲に含まれていない場合は、前記光変調手段の動作状態が異常と判定することを特徴とする付記1に記載の光送信器。
(付記3)前記制御手段は、前記判定手段によって前記光変調手段の動作状態が正常と判定される場合は、前記光源から出力する出力光強度を維持するように制御することを特徴とする付記2に記載の光送信器。
(付記4)前記制御手段は、前記判定手段によって前記光変調手段の動作状態が異常と判定される場合は、前記光源からの前記出力光の出力を停止、もしくは前記光源を再起動するように制御することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光送信器。
(付記5)前記信号光強度検出手段は、信号光強度の時間平均値を出力し、
前記判定手段は、前記出力光強度検出手段により検出した出力光強度と、前記信号光信号光強度検出手段により検出した、信号光強度の時間平均値を用いて、前記光変調手段の動作状態を判定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の光送信器。
(付記6)前記光変調手段は、ニオブ酸リチウム基板から構成されるLN変調器であることを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光送信器。
(付記7)入力される電気信号に応じて、光源の出力光に変調を施し、変調信号光を出力する光変調工程と、
前記光源から出力した出力光の強度を検出する出力光強度検出工程と、
前記光変調工程によって変調された出力光の強度を検出する信号光強度検出工程と、
前記出力光強度検出工程により検出した出力光強度と、前記信号光強度検出工程により検出した信号光強度とを用いて、前記光変調工程の動作状態を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記光源を制御する制御工程と、
を含むことを特徴とする光送信方法。
(付記8)入力される電気信号に応じて、光源の出力光に変調を施し、変調信号光を出力する光変調工程と、
前記光源から出力した出力光の強度を検出する出力光強度検出工程と、
前記光変調工程によって変調された出力光の強度を検出する信号光強度検出工程と、
前記出力光強度検出工程により検出した出力光強度と、前記信号光強度検出工程により検出した信号光強度とを用いて、前記光変調工程の動作状態を判定する判定工程と、
前記判定工程の判定結果に応じて前記光源を制御する制御工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする光送信プログラム。
以上のように、本発明にかかる光送信器、光送信方法および光送信プログラムは、伝送距離の長い光通信網に有用であり、特に、基幹ネットワークを構成する光送信器に適している。
本発明の実施の形態にかかる光送信器の構成を示すブロック図である。 通常動作時のLN部入力電圧と光出力の平均値との関係を示す図表である。 LN部入力電圧固定時(Low固定)の光出力の平均値を示す図表である。 LN部入力電圧固定時(High固定)の光出力の平均値を示す図表である。 モニタ比率とRFマーク率との関係を示す図表である。 ALC部のON/OFF制御の手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる実施の形態の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100,700 光送信器
110,710 LN部
111 LN変調器
112 信号電極
113,124,711,721 PD
120,720 LD部
121 LD
122 サーミスタ
123 ペルチェ素子
130 マーク率判定部
140 ALC部
141 ALC目標値設定部
151 RF部
152,162 DRV部
153 パイロット信号部
154 ABC部
155,163 抵抗(R)
161 ATC部

Claims (5)

  1. 光源と
    記光源の出力光を変調し信号光を出力する光変調手段と、
    前記光源の出力光の強度を検出する出力光強度検出手段と、
    前記信号光の強度を検出する信号光強度検出手段と、
    検出された前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度とを用いて、前記光変調手段の動作状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、前記光源を制御する制御手段と、
    を備え
    前記判定手段は、前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度との比率が、あらかじめ定めた範囲に含まれている場合は、前記光変調手段の動作状態が正常と判定し、前記範囲に含まれていない場合は、前記光変調手段の動作状態が異常と判定し、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記光変調手段の動作状態が正常と判定された場合は、前記光源から出力する出力光の強度を維持し、前記光変調手段の動作状態が異常と判定された場合には、前記光源からの出力光の出力を停止、もしくは前記光源を再起動することを特徴とする光送信器。
  2. 前記信号光の強度は、前記信号光の一部が前記光変調手段の導波路から漏れて出力される漏れ光の強度であることを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 光変調器の動作異常を自動的に検出して、出力制御を行う光送信器の光送信方法において、
    光変調手段によって、光源の出力光を変調し信号光を出力する光変調工程と、
    前記光源の出力光の強度を検出する出力光強度検出工程と、
    前記信号光の強度を検出する信号光強度検出工程と、
    検出された前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度とを用いて、前記光変調手段の動作状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に応じて、前記光源を制御する制御工程と、
    を含み、
    前記判定工程は、前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度との比率が、あらかじめ定めた範囲に含まれている場合は、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が正常と判定し、前記範囲に含まれていない場合は、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が異常と判定し、
    前記制御工程は、前記判定手段によって前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が正常と判定された場合は、前記光源から出力する出力光の強度を維持し、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が異常と判定された場合には、前記光源からの出力光の出力を停止、もしくは前記光源を再起動することを特徴とする光送信方法。
  4. 前記信号光の強度は、前記信号光の一部が前記光変調工程の導波路から漏れて出力される漏れ光の強度であることを特徴とする請求項3に記載の光送信方法。
  5. 光変調手段によって、光源の出力光を変調し信号光を出力する光変調工程と、
    前記光源の出力光の強度を検出する出力光強度検出工程と、
    前記信号光の強度を検出する信号光強度検出工程と、
    検出された前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度とを用いて、前記光変調手段の動作状態を判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に応じて、前記光源を制御する制御工程と、
    をコンピュータに実行させ、
    前記判定工程は、前記光源の出力光の強度と前記信号光の強度との比率が、あらかじめ定めた範囲に含まれている場合は、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が正常と判定し、前記範囲に含まれていない場合は、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が異常と判定し、
    前記制御工程は、前記判定手段によって前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が正常と判定された場合は、前記光源から出力する出力光の強度を維持し、前記光変調工程を実行する前記光変調手段の動作状態が異常と判定された場合には、前記光源からの出力光の出力を停止、もしくは前記光源を再起動することを特徴とする光送信プログラム。
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