JP2000089178A - 光送信方法及びその装置 - Google Patents

光送信方法及びその装置

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JP2000089178A
JP2000089178A JP11198926A JP19892699A JP2000089178A JP 2000089178 A JP2000089178 A JP 2000089178A JP 11198926 A JP11198926 A JP 11198926A JP 19892699 A JP19892699 A JP 19892699A JP 2000089178 A JP2000089178 A JP 2000089178A
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bias voltage
optical
light
light source
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Takeshi Otawara
健 太田原
Masayuki Miura
昌之 三浦
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光出力のオン・オフ及びバイアス電圧の変動
制御を自動的に行って、バイアス電圧を初期設定範囲に
確実に復旧する。 【解決手段】 外部変調器14の動作点を設定するため
のバイアス電圧の所定変動をバイアス電圧異常判定回路
16で検出して、LD出力ON/OFF制御回路17に
よってLD制御回路12の出力をオフにするとともに、
該出力オフからLD10の出力断になる時間経過後に、
バイアス電圧初期化回路18がバイアス電圧の初期化を
行い、バイアス電圧が正常状態になると、再びLD出力
ON/OFF制御回路17がLD10の出力をオン状態
に復旧させて、光送信装置の自動立ち上げを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源、例えばレー
ザダイオードからの光を光変調器によって変調して送信
する光送信方法及びその装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、この種の光送信装置に用い
られる光変調器においては、光外部強度変調素子の動作
点をある一定の位置に制御するためにバイアス電圧を主
信号に重畳する必要がある。ここで、光外部強度変調素
子の出力光の強度(出力信号)とバイアス電圧の関係
は、図11に示すように周期性を持つため、上記動作点
の安定点は複数存在するが、印加電圧が大きいほど、消
費電力は増大し、動作点の変動は大きくなるため、なる
べく印加電圧が小さく済む零電圧に一番近い安定点が最
適バイアス点となる。また、バイアス電圧は、電源電圧
等の制限を受けるため、出力電圧範囲は、0Vを中心
に、図11に示した特性の山と谷の差の電圧の絶対値で
ある電圧Vaより大きな範囲である。
【0003】しかし、光変調器の電気−光変調特性は、
経時変化するので、例えば特開平9−243972号公
報に記載の発明(以下、「従来例1」という)では、変
調器駆動信号の異常時にレーザの光出力を断にするもの
があった。また、特開平8−136871号公報に記載
の発明(以下、「従来例2」という)では、動作中にバ
イアス電圧が変動すると、上記バイアス電圧を所定の電
圧範囲に制御するものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
1では、レーザの光出力を断にした後、自動復旧できな
いので、例えばこの回路を無人の通信所等に設置した場
合には、監視者が上記通信所等に出向いて取り替えなけ
ればならず、作業が煩雑になるという問題点があった。
【0005】また、従来例2では、動作中にバイアス電
圧が変動してしまうので、これに伴って光出力にかなり
の変動が生じてしまい、例えばこの装置を波長多重通信
に用いた場合には、光増幅器による中継増幅時に、一括
増幅の利得制御がこの光出力変動に追従できず、他のチ
ャネルの光信号の出力レベルに影響を与えるという問題
点があった。さらに、従来例2では、動作中にバイアス
電圧を瞬時に所定の電圧範囲に戻すので、送信器側の光
出力の変動に受信器が追従できずに、信号の誤検知や誤
動作等が生じるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、光出力のオン・オフ及びバイアス電圧の変動制御を
自動的に行って、バイアス電圧を初期設定範囲に確実に
復旧できる光送信方法及びその装置を提供することを目
的とする。また、本発明の他の目的は、波長多重通信に
用いた場合でも、他の波長の光出力への影響を防止する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、例えばレーザダイオードからなる光源
からの光を光変調器によって変調して送信するものであ
って、前記光変調器の動作点を設定するためのバイアス
電圧のレベル変動を検出する変動検出手段と、前記検出
結果に応じて、前記光源の出力を制御する制御手段と、
前記検出結果に応じて、前記バイアス電圧を初期化する
初期化手段と、前記バイアス電圧の初期化を所定時間遅
延させる遅延手段とを備えた光送信方法及びその装置が
提供される。
【0008】すなわち、光変調器の動作点を設定するた
めのバイアス電圧の所定変動を検出して、前記光源の出
力をオフにするとともに、該出力オフから所定時間後に
前記バイアス電圧の初期化を行った後に、再び前記光源
の出力をオンに復旧させて、光送信装置の自動立ち上げ
を行う。また、前記光変調器の動作点を設定するための
バイアス電圧のレベル変動を検出する変動検出手段と、
前記レベル変動の検出結果に応じて、前記光源の出力を
制御する制御手段と、前記光源からの光レベルを検出す
る出力検出手段と、前記光レベルの検出結果に応じて、
前記バイアス電圧を初期化する初期化手段とを備えるよ
うに構成しても良い。
【0009】また、前記光送信装置は、前記制御手段で
制御される前記光源の出力を徐々に変動させる出力変動
手段を備えるように構成しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る光送信方法及びその
装置を図1乃至図10の図面に基づいて説明する。図1
は、本発明に係る光送信方法を用いた光送信装置の第1
実施例の構成を示す構成図である。図において、光送信
装置は、本発明の光源を構成するレーザダイオード(L
D)10と、ホトダイオード(PD)11で受光された
光レベルに基づいてLD10の光出力レベルを制御する
LD制御回路12と、入力データを振幅Vaに増幅して
出力する増幅器13と、LD10からの光を上記入力デ
ータで強度変調する本発明の光変調器を構成する外部変
調器14(例:LiNbO3型変調器)と、外部変調器
14を所定のバイアス状態に制御するバイアス電圧を出
力するバイアス制御回路15と、上記バイアス電圧のレ
ベル変動を検出して異常判定を行う本発明の変動検出手
段を構成するバイアス電圧異常判定回路16と、上記異
常判定の結果(以下単に、「判定結果」と称する)に応
じて、LD制御回路12をオン・オフ制御する本発明の
制御手段を構成するLD出力ON/OFF制御回路17
と、上記判定結果に応じて、前記バイアス電圧を初期化
する本発明の初期化手段を構成するバイアス電圧初期化
回路18と、バイアス電圧初期化回路18に出力される
上記判定結果を所定時間遅延させる本発明の遅延手段を
構成する遅延回路19とから構成されている。なお、バ
イアス電圧異常判定回路16には、図11に示した出力
電圧範囲の上限値と下限値が設定されており、バイアス
電圧異常判定回路16は、上記出力電圧範囲外になる
と、異常信号を出力している。遅延回路19には、LD
制御回路12をオフにしてからLD10の光出力が断に
なるまでバイアス電圧初期化回路18の動作開始を遅ら
せるための遅延時間が設定されており、遅延回路19
は、入力した異常信号を上記遅延時間後にバイアス電圧
初期化回路18に出力している。
【0011】ここで、まず、外部変調器14の電気−光
変調特性が変動していない状態では、バイアス電圧異常
判定回路16の出力はないので、LD出力ON/OFF
制御回路17は、LD制御回路12をオン状態に制御
し、LD10の光出力を行う。また、外部変調器14の
電気−光変調特性が経時変化で変動して、バイアス制御
回路15からのバイアス電圧が上記設定された上限値と
下限値の範囲外になると、バイアス電圧異常判定回路1
6は、LD出力ON/OFF制御回路17と遅延回路1
9に異常信号を出力する。
【0012】上記異常信号が入力すると、LD出力ON
/OFF制御回路17は、LD制御回路12をオフ状態
に制御し、LD10の光出力を断にする。また、遅延回
路19は、LD制御回路12がオフ状態になってからL
D10の出力が断になるのに必要な時間以上の遅延時間
で上記異常信号を遅延させた後に、上記異常信号を出力
する。バイアス電圧初期化回路18は、上記異常信号が
入力すると、バイアス制御回路15からのバイアス電圧
を約0Vの初期化状態に切り替えさせる。
【0013】これにより、バイアス電圧異常判定回路1
6の出力はなくなるので、LD出力ON/OFF制御回
路17は、LD制御回路12をオン状態にして、LD1
0の光出力を再開させる。また、バイアス制御回路15
は、通常の制御状態になって、バイアス電圧の制御を行
う。このように、本実施例では、バイアス電圧異常判定
回路によってバイアス電圧の異常判定を行い、その結果
に応じてLD出力ON/OFF制御回路が光出力のオフ
制御を行い、またバイアス制御回路が変動制御するバイ
アス電圧をバイアス電圧初期設化回路が初期化状態に自
動的に切り替えた後に、再び光出力のオン制御を行うの
で、バイアス電圧を初期設定範囲内に確実に復旧でき
る。これにより、本実施例の光送信装置を無人の通信所
に設置した場合でも、上記装置を自動的に復旧させるこ
とが可能となり、装置の信頼性を向上できる。
【0014】また、本実施例では、遅延回路を設けるこ
とによってLDの光出力が確実に断になってから、バイ
アス電圧初期設化回路がバイアス電圧を初期電圧に切り
替えるので、バイアス電圧切替時のLDの光出力レベル
の変動がなくなり、本実施例の光送信装置を波長多重通
信に用いた場合でも、このバイアス電圧切替が光増幅器
における一括増幅の際の利得制御に影響を及ぼすことを
防止できるので、当該光増幅器における他の波長の光出
力への影響を防止できる。さらに、これに応じて光送信
器側の光出力の変動に受信器の追従が可能となり、さら
に装置の信頼性を向上できる。
【0015】なお、本実施例では、LD制御回路は、A
PC(Auto Power Control)回路の
場合を説明したが、本発明はこれに限らず、例えばLD
への供給電流を制御するACC(Auto Curre
nt Control)回路の場合にも応用可能であ
り、この場合にはPD等の受光素子は不要となる。次
に、本発明に係る光送信装置の第2実施例の構成を図2
に示す。なお、以下の図において、第1実施例と同様の
構成部分については、説明の都合上、同一符号を付記す
る。
【0016】図2において、第1実施例と異なる点は、
バイアス電圧異常判定回路16で判定後、LD制御回路
12から出力されるLD出力モニタ信号を本発明の出力
検出手段を構成するLD出力判定回路20で判定し、上
記LD出力モニタ信号が一定の値(LDからの光出力が
断になる値)を下回った後に、バイアス電圧初期化回路
18を動作させてバイアス電圧を初期化状態に切り替え
させるところである。
【0017】これにより、本実施例でも、バイアス電圧
を初期設定範囲に確実に復旧できるとともに、本実施例
の光送信装置を波長多重通信に用いた場合でも、光増幅
器における他の波長の光出力への影響を防止できる。ま
た、図3は、本発明に係る光送信装置の第3実施例の構
成を示す構成図である。図において、通常のバイアス制
御を行うためには、外部変調器14の光出力(光信号)
をカプラ21で分岐し、光電変換器(OE)22で電気
信号に変換した後、上記電気信号をバイアス制御回路1
5に入力させることで、フィードバック制御を行ってい
る。本実施例では、OE22に本発明のレベル異常判定
手段を構成する光出力レベル異常判定回路23を接続さ
せて、OE出力を上記判定回路23で判定し、その判定
結果を光送信器の光出力アラームとして図示しない外部
の監視系や監視装置に出力する。このようにして、光出
力レベルの異常を監視することができるので、例えば、
光出力レベルが異常となった回線を他の冗長回線に切り
替えるなどの対処が可能となり、波長多重通信におい
て、他のチャンネルへの悪影響を回避できる。
【0018】また、本実施例では、波長多重通信システ
ムに用いる場合には、ATC(Auto Temper
ature Control)回路24でLD10の温
度、すなわち波長の制御を行い、その温度モニタ信号を
利用して、隣接の波長に影響を与えないために、温度が
所定範囲を超えたら論理和(OR)回路25にアラーム
信号を出力し、OR回路25でバイアス電圧異常判定回
路16からの異常信号と論理和をとって、LD10を出
力断制御し、バイアス電圧の異常の場合と同様に、遅延
回路19を介してバイアス電圧初期化回路18によりバ
イアス電圧を初期化する。
【0019】バイアス制御回路は、OE22からの入力
信号を受信するまで、この初期化状態を保持し、OE2
2からの入力信号を受信した後、バイアス制御を再開す
る。これにより、本実施例でも、バイアス電圧を初期設
定範囲に確実に復旧できるとともに、本実施例の光送信
装置を波長多重通信に用いた場合でも、他の波長の光出
力への影響を防止できる。
【0020】なお、波長多重通信システムにおいて、光
送信器のバイアス電圧異常判定回路16からの異常信号
に対して(図4(a)参照)、ある波長のLD光出力レ
ベルが急激に変動すると(図4(c)参照)、同じ光増
幅器を経由する他の波長の光出力レベルが変動する場合
がある。そこで、図5に示す第4実施例では、LD出力
ON/OFF制御回路17の出力を、本発明の出力変動
手段を構成する大きな時定数を持つローパスフィルタ
(LPF)26、例えば100ms以上の時定数を持た
せたLPF26で徐々に変動させ、過渡状態での他の波
長への影響を抑えるようにする。
【0021】すなわち、本実施例では、LD出力ON/
OFF制御回路17の出力をLD出力オン時はハイ状態
(例えば+5Vの出力状態)とし、LD出力断時はロー
状態(例えば0Vの出力状態)とする。ここで、LPF
26は、例えば図6に示すように、CR(コンデンサ−
抵抗)タイプのLPFからなり、上記LD出力をオン状
態から断状態にする場合、LPF26の入力電圧(LD
出力ON/OFF制御回路17の出力)は、ハイ状態か
らロー状態に瞬時に変化するが、LPF26の出力は、
徐々に変化することになる。APC回路12では、例え
ばトランジスタTRでLD電流を絞るように設定してお
く。
【0022】これにより、本実施例では、LPFの出力
に応じて、LD電流を徐々に絞ることができるので、フ
ィードバック制御回路12aで制御されるLD光出力
は、図4(b)に示すように、徐々に変化して、上記L
D出力を断状態にすることができ、このため他の波長へ
の影響を抑えることができる。なお、本実施例では、L
PF26の出力を監視系で監視できるように出力させる
ことも可能であり、これによりシステム全体で過渡状態
での制御も可能となる。
【0023】例えば、波長多重通信では、LPF26の
出力の増減から、LDのON/OFFを判断し、光増幅
器に通知する。光増幅器は、この通知により自装置への
入力ch数の増減を判断し、それに応じて最適な利得制
御を行うことができる。また、APC回路12のトラン
ジスタTRは、電源投入時、LD10の出力を徐々に増
大させることにより、LD10への突入電流が過大にな
ることを防止するためのスロースタータ回路と兼用する
ことも可能である。
【0024】また、本実施例では、LPFを用いてLD
光出力を徐々に変化させたが、本発明はこれに限らず、
例えばオペアンプ、又はマイクロコンピュータとD/A
コンバータ等を用いても同等の効果を得ることができ
る。また、LPFは、積分回路を用いることも可能であ
る。さらに、波長多重システムは、幹線に用いられる場
合が多く、回線の重要度が高い。このような場合、回線
が遮断される前に監視系にアラームを出力し、例えば別
の回線に切り替えた後に、バイアス電圧の初期化が行え
るほうがシステムの信頼性が高くなる。
【0025】そこで、図7に示す第5実施例では、バイ
アス電圧を本発明のアラーム判定用検出手段を構成する
バイアス電圧アラーム判定回路27で判定し、監視系に
出力するとともに、OR回路28で監視系からのバイア
ス電圧初期化信号と、バイアス電圧異常判定回路16か
らのバイアス異常信号との論理和をとって、バイアス電
圧を初期化するように構成する。
【0026】本実施例では、例えばバイアス電圧異常判
定回路16での異常判定のしきい値を、以下の表1に示
す値か、又はバイアス制御回路15の出力可能電圧範囲
のいずれか狭い範囲に設定した場合には、バイアス電圧
アラーム判定回路27でのアラーム判定のしきい値を、
以下の表2に示す値に設定するのが好ましい。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】この場合、バイアス電圧アラーム判定回路
27におけるアラーム判定のしきい値は、構成部品のば
らつき等を考慮して、0より大きく、1より小さい係数
X、すなわち0<X<1をかけた値に設定するのが望ま
しく、例えば係数Xは、アラーム判定から異常判定まで
の時間や使用する構成部品の精度を考慮して、0.8〜
0.95が適当である。
【0030】これにより、本実施例では、バイアス電圧
の異常判定に先がけて上記異常判定よりも狭いレベル変
動でのバイアス電圧のアラーム判定を行い、その結果を
監視系に報知するので、監視系でのバイアス電圧の監視
が容易となり、別の回線に切り替えた後に、バイアス電
圧の初期化を行うことができる。なお、本実施例では、
バイアス異常信号や温度モニタ信号とともに、監視系か
らの送信器出力断制御信号やリセットスイッチ29から
のリセット信号との論理和をOR回路25でとって、L
D出力を断にすることも可能である。これにより、外部
の監視系等からのLDの制御ができるようになる。
【0031】またさらに、入力データのマーク率が50
%でない場合(例えば入力データがRZ符号でマーク率
が25%の場合)、外部変調器を振幅の中心となる電圧
が0Vに近い領域で動作させる場合がある。例えば、図
8において、上記マーク率が25%の場合、バイアス電
圧の制御点は、電圧軸をVaで正規化すると、図中では
−1.05と0.95であるとすると、領域1では、振
幅の中心が−1より図面上右側にあり、振幅の中心が+
1よりも大きい領域での振幅の中心よりも、0に近い。
よって、バイアス電圧が−1.05である領域1の方
が、0.95である領域2よりもバイアス電圧の最適領
域として好ましい。このように、バイアス電圧の最適領
域は、マーク率によって変動するものであり、各マーク
率による異常判定しきい値の下限値、代表値及び上限値
を示すと、表3のようになる。なお、表3中、mはマー
ク率で、このmを用いて上記しきい値の一般式を表記す
る。
【0032】
【表3】
【0033】そこで、図9に示す第6実施例では、入力
データのマーク率を検出する本発明のマーク率検出手段
を構成するマーク率検出回路30を設け、マーク率検出
回路30の出力を異常判定回路16及びアラーム判定回
路27に入力させて、しきい値を補正するように設定す
る。また、上記マーク率に変動が予想される場合には、
マーク率検出回路30の出力をバイアス制御回路15に
出力させて、バイアス電圧を補正する。
【0034】ここで、外部変調器14に入力するバイア
ス電圧+入力データの電圧は、図10に示すように、マ
ークの時の電圧をVH、スペースの時の電圧をVL、V
HとVLの中間電圧をVM、DCバイアス電圧をVBIA
S、マーク率をmとすると、 VH−VL=Va VM=(VH−VL)/2 (ただし、マーク率0.5の時の式) VBIAS=m×VH+(1−m)×VL VM=VBIAS+(0.5−m)×Va の関係が成り立ち、このVMが−Vaから+Vaの間に
ある必要がある。また、その時のアラーム判定のしきい
値は、表4の設定にするのが望ましい。
【0035】
【表4】
【0036】このように、本実施例では、バイアス電圧
のアラーム判定及び異常判定におけるしきい値をマーク
率に応じて補正するので、バイアス電圧の変動に対する
アラーム信号及び異常信号の出力を正確に行うことがで
きるので、バイアス電圧を初期設定範囲に確実に復旧で
きる。
【0037】尚、上記実施例では、外部変調器を、振幅
の中心となる電圧が±Va以内に入るように制御した
が、その他に、バイアス電圧が±Va以内に入るように
制御する方法も考えられる。この場合は、外部変調器の
消費電力低減の観点で、最適である。本発明は、これら
実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、光源
からの光を光変調器によって変調して送信するものであ
って、前記光変調器の動作点を設定するためのバイアス
電圧のレベル変動を検出する変動検出手段と、前記検出
結果に応じて、前記光源の出力を制御する制御手段と、
前記検出結果に応じて、前記バイアス電圧を初期化する
初期化手段とを備えたので、光送信装置の自動復旧が可
能になり、かつその際バイアス電圧を初期設定範囲に確
実に復旧できる。また、前記バイアス電圧の初期化を所
定時間遅延させる遅延手段とを備えたので、光出力のオ
ン・オフ及びバイアス電圧の変動制御を自動的に行っ
て、バイアス電圧を初期設定範囲に確実に復旧できると
ともに、光出力がオフになるまでバイアス電圧の初期化
を遅延させるので、光出力レベルの変動がなくなり、波
長多重通信に用いた場合でも、他の波長の光出力への影
響を防止することにできる。
【0039】また、本発明では、光変調器の動作点を設
定するためのバイアス電圧のレベル変動を検出する変動
検出手段と、前記レベル変動の検出結果に応じて、前記
光源の出力を制御する制御手段と、前記光源からの光レ
ベルを検出する出力検出手段と、前記光レベルの検出結
果に応じて、前記バイアス電圧を初期化する初期化手段
とを備えたので、光出力のオン・オフに伴う光源の光レ
ベルの変動を直接検出して、バイアス電圧の変動制御を
自動的に行って、バイアス電圧を初期設定範囲に確実に
復旧できるとともに、光出力がオフになってからバイア
ス電圧を初期化するので、光出力レベルの変動がなくな
り、波長多重通信に用いた場合でも、他の波長の光出力
への影響を防止することにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光送信方法を用いた光送信装置の
第1実施例の構成を示す構成図である。
【図2】同じく光送信装置の第2実施例の構成を示す構
成図である。
【図3】同じく光送信装置の第3実施例の構成を示す構
成図である。
【図4】バイアス異常信号とLD光出力の関係を説明す
るための波形図である。
【図5】同じく光送信装置の第4実施例の構成を示す構
成図である。
【図6】図5に示した要部の詳細な回路図である。
【図7】同じく光送信装置の第5実施例の構成を示す構
成図である。
【図8】マーク率0.25における光出力レベルとバイ
アス電圧の電気−光変換特性を示す図である。
【図9】同じく光送信装置の第6実施例の構成を示す構
成図である。
【図10】図9に示した外部変調器に入力されるバイア
ス電圧+入力データの電圧の波形を示す波形図である。
【図11】光源の光出力レベルとバイアス電圧の経時変
化を示す波形図である。
【符号の説明】
10 レーザダイオード(LD) 11 ホトダイオード(PD) 12 LD制御回路(APC回路) 13 増幅器 14 外部変調器 15 バイアス制御回路 16 バイアス電圧異常判定回路 17 LD出力ON/OFF制御回路 18 バイアス電圧初期化回路 19 遅延回路 20 LD出力判定回路 21 カプラ 22 光電変換器(OE) 23 光出力レベル異常判定回路 24 ATC回路 25,28 OR回路 26 LPF 27 バイアス電圧アラーム判定回路 29 リセットスイッチ 30 マーク率検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を光変調器によって変調し
    て送信する光送信方法であって、 前記光変調器の動作点を設定するためのバイアス電圧の
    所定変動を検出して、前記光源の出力をオフにするとと
    もに、該出力オフから所定時間後に前記バイアス電圧の
    初期化を行った後に、再び前記光源の出力をオンに復旧
    させることを特徴とする光送信方法。
  2. 【請求項2】 光源からの光を光変調器によって変調し
    て送信する光送信装置であって、 前記光変調器の動作点を設定するためのバイアス電圧の
    レベル変動を検出する変動検出手段と、 前記検出結果に応じて、前記光源の出力を制御する制御
    手段と、 前記検出結果に応じて、前記バイアス電圧を初期化する
    初期化手段とを備えたことを特徴とする光送信装置。
  3. 【請求項3】 前記光送信装置は、前記初期化手段によ
    るバイアス電圧の初期化を所定時間遅延させる遅延手段
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の光送信装
    置。
  4. 【請求項4】 光源からの光を光変調器によって変調し
    て送信する光送信装置であって、 前記光変調器の動作点を設定するためのバイアス電圧の
    レベル変動を検出する変動検出手段と、 前記検出結果に応じて、前記光源の出力を制御する制御
    手段と、 前記光源からの光レベルを検出する出力検出手段と、 前記光レベルの検出結果に応じて、前記バイアス電圧を
    初期化する初期化手段とを備えたことを特徴とする光送
    信装置。
  5. 【請求項5】 前記光送信装置は、前記制御手段で制御
    される前記光源の出力を徐々に変動させる出力変動手段
    を備えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに
    記載の光送信装置。
  6. 【請求項6】 前記光送信装置は、アラーム発生の判定
    のための前記バイアス電圧のレベル変動を検出するアラ
    ーム判定用検出手段を備えたことを特徴とする請求項2
    乃至5のいずれかに記載の光送信装置。
  7. 【請求項7】 前記光送信装置は、主信号のマーク率を
    検出するマーク率検出手段を備え、前記変動検出手段
    は、前記検出されたマーク率に応じて検出結果を補正す
    ることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の
    光送信装置。
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