JP4616188B2 - 可搬式流体圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空気、酸素、窒素、冷媒等の流体を圧縮するのに好適に用いられる流体圧縮機に関し、特に、手に持って運搬することができる可搬式流体圧縮機に関する。
一般に、圧縮空気を空圧機器等に供給する空気圧縮機は、流体としての空気を圧縮する圧縮部と、該圧縮部を駆動する電動モータと、前記圧縮部から吐出される圧縮空気を貯留するタンクと、前記電動モータを制御する制御装置等によって構成されている。
また、昨今の建築現場では、作業の効率化を図るために空圧式の釘打ち機等を使用している。そこで、空気圧縮機には、建築現場まで運搬することができ、また現場でも容易に移動できるようにした可搬式の空気圧縮機がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−254243号公報
この可搬式空気圧縮機は、圧縮部と電動モータとを一体化して圧縮機本体を形成する。そして、圧縮機本体と制御装置とを平行に並べた2個のタンク上に取付けることにより、空気圧縮機を小型に形成している。また、タンクには、その長手方向の両端部に運搬時に掴む把手をそれぞれ取付ける構成としている。これにより、従来技術の可搬式空気圧縮機は、各把手を両手で掴んで持ち上げることができ、車両への積み降ろし、現場での移動等を行うことができる。
ところで、従来技術による可搬式空気圧縮機は、持ち運ぶときに両手を使うから、釘打ち機等の道具類を一緒に持ち運ぶことができない。このために、運搬作業に手間を要してしまうという問題がある。
そこで、片方の手で持ち運ぶことができる可搬式空気圧縮機に対するニーズが高まっている。しかし、片手で空気圧縮機を吊下げた場合、当該空気圧縮機が厚肉であると運搬時に足や周囲の障害物に衝突してしまう。このために、片手で持ち運ぶ空気圧縮機は、全体を薄型にする必要があり、圧縮機本体とタンクは並べて配置する構造になる。
ここで、タンクは略円筒状の密閉容器として形成されているから、長手方向のほぼ中心部に重心が位置している。しかし、圧縮部と電動モータとからなる圧縮機本体は、例えばクランクケース、シリンダ、ピストン等からなる圧縮部が電動モータよりも重くなるから、圧縮機本体の重心は、長手方向の中心部から圧縮部側にずれた位置になる。このため、空気圧縮機は、片手で吊下げた場合に重心が圧縮部側にずれて傾いてしまうという問題がある。
そこで、全体の重量バランスを整えるためには、電動モータ側に重錘を取付けたり、圧縮機本体を片寄せて配置することが考えられる。しかし、重錘を取付けたり、圧縮機本体を片寄せて配置した場合には、重量が増大し、全体が大型化して運搬し難くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、薄型に形成しつつ全体の重量バランスを整えることにより、片手で容易に持ち運ぶことができるようにした可搬式流体圧縮機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による可搬式流体圧縮機は、運搬用の把手を有するケーシングと、該ケーシング内に収容されモータ部によって圧縮部を駆動することにより流体を圧縮する圧縮機本体と、該圧縮機本体のモータ部を制御する制御装置とを前記ケーシング内に並べて配置し、前記ケーシングの把手を持って吊下げた状態としたとき、前記把手の長手方向の中心を通る上,下方向の線に対し、前記圧縮機本体の重心と制御装置の重心とを左,右方向の反対側に配置する構成としている。
請求項2の発明によると、前記ケーシング内には、前記把手を持って吊下げた状態としたとき、前記圧縮機本体と該圧縮機本体から吐出される圧縮流体を貯留するタンクとを、上,下方向に並べて配置する構成としたことにある。
請求項3の発明によると、前記タンクは前記把手の長手方向に延びる形状とし、前記タンクの重心は該タンクの長手方向のほぼ中心に位置させ、前記圧縮機本体の重心と制御装置の重心とは、前記把手の長手方向の中心と前記タンクの重心とを通る直線を挟んで左,右方向の反対側に配置したことにある。
請求項4の発明によると、前記圧縮機本体は、前記制御装置の近傍に位置して冷却ファンを備える構成としたことにある。
請求項5の発明によると、前前記制御装置は、前記圧縮機本体と前記タンクとの間に位置して前記ケーシング内に配設する構成としたことにある。
請求項6の発明によると、前記圧縮機本体の圧縮部は、内部でピストンが往復動するシリンダを備えた往復動型の圧縮部として形成し、前記ケーシングには、前記把手の長手方向の両端側に空間を設け、該各空間のうち少なくとも一方の空間には、前記圧縮部のシリンダを収容するシリンダ収容部を設ける構成としたことにある。
請求項7の発明によると、前記圧縮機本体の圧縮部は、内部でピストンが往復動するシリンダを複数段備えた多段式の往復動型の圧縮部として形成し、前記複数段のシリンダのうち、低圧側のシリンダを前記ケーシングのシリンダ収容部に収容する構成としたことにある。
請求項8の発明によると、前記圧縮機本体の圧縮部と前記タンクとの間を連結する連結部材を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、ケーシング内には圧縮機本体と制御装置とを並べて収容することにより、可搬式流体圧縮機を薄型に形成することができる。これにより、流体圧縮機は、片手で把手を掴んで吊下げることができ、足や周囲の障害物に衝突させることなく運搬することができる。
また、圧縮機本体は、例えばクランクケース、シリンダ、ピストン等からなる圧縮部側が重く、重心は長手方向の中心から圧縮部側にずれた位置となる。さらに、制御装置は、コイル、コンデンサ等の重い電子部品を搭載している。
そこで、ケーシングの把手を持って吊下げた状態としたとき、把手の長手方向の中心を通る上,下方向の線に対し、圧縮機本体の重心と制御装置の重心とが左,右方向の反対側となるように、該圧縮機本体と制御装置とをケーシング内に配設する。これにより、圧縮機本体で偏った重量バランスを制御装置の重量により相殺することができる。この結果、把手を掴んで流体圧縮機を吊下げた場合、全体の重心を把手の長手方向の中心のほぼ真下(左,右方向のほぼ中心)に配置することができるから、薄型の流体圧縮機を片手で吊下げて容易に運搬することができる。
請求項2の発明によれば、ケーシング内には、把手を持って吊下げた状態で圧縮機本体とタンクとを上,下方向並べて収容しているから、可搬式流体圧縮機を薄型に形成することができる。また、例えば円筒状に形成されるタンクの重心は、可搬式流体圧縮機の左,右方向のほぼ中心に配置することができる。
請求項3の発明によれば、左,右方向のほぼ中心に位置するタンクの重心と把手の中心とを通る直線を設け、圧縮機本体の重心と制御装置の重心とを前記直線を挟んで左,右方向の反対側に配置している。これにより、直線を挟んだ左,右の重量バランスを整えることができるから、可搬式流体圧縮機を片手で吊下げて容易に運搬することができる。
請求項4の発明によれば、圧縮機本体を駆動したときには、冷却ファンが発生する冷却風により圧縮部、モータ部を冷却することができる。しかも、冷却ファンは、制御装置の近傍に設けているから、冷却風によって制御装置も冷却することができる。これにより、耐熱温度が低い電子部品の寿命を延ばして信頼性を向上することができる。
請求項5の発明によれば、制御装置は、圧縮機本体とタンクとの間に配設しているから、外部からの衝撃に対して脆弱な制御装置は、圧縮機本体とタンクで覆い隠して保護することができる。
請求項6の発明によれば、ケーシングには、把手の長手方向の一方側に位置してシリンダ収容部を設け、このシリンダ収容部には、圧縮部を構成するシリンダを収容することができる。これにより、把手の横側のスペースをシリンダ収容スペースとして有効的に利用することができ、可搬式流体圧縮機を小型化することができる。
請求項7の発明によれば、圧縮機本体の圧縮部は、多段式の往復動型圧縮部としているから、高圧な圧縮流体を吐出してタンクに貯留することができる。また、複数段のシリンダのうち、圧縮運転による温度上昇が小さな低圧側のシリンダは、ケーシングのシリンダ収容部に収容しているから、運転時に把手に伝わる熱を小さく抑えることができる。
請求項8の発明によれば、圧縮機本体の圧縮部とタンクとは、連結部材を用いて連結しているから、圧縮部とタンクとを同様に振動させることができる。これにより、圧縮部とタンクとを接続する配管の損傷を未然に防ぐことができ、寿命や信頼性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る可搬式流体圧縮機として、空気を貯えるタンクを備える形式の可搬式空気圧縮機を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。この第1の実施の形態では、把手を掴んで空気圧縮機を吊下げた場合に、圧縮機本体が上側となり、タンクが下側となるように配置する構成としている。
図1、図2において、1は第1の実施の形態による可搬式空気圧縮機を示している。この空気圧縮機1は、片手で吊下げて運搬できるように薄型に形成されている。また、空気圧縮機1は、後述の把手6を掴んで吊下げたときに該把手6のほぼ真下(左,右方向の中心)に全体の重心Gが位置するように重量バランスが整えられている。そして、可搬式空気圧縮機1は、後述のケーシング2、圧縮機本体8、タンク12、制御装置16等により大略構成されている。
2は可搬式空気圧縮機1の外形をなすケーシングを示している。このケーシング2は、後述の圧縮機本体8、タンク12、制御装置16等を収容するものである。ここで、ケーシング2は、例えば樹脂材料、アルミニウム材料等を用いて成型されている。また、ケーシング2は、後述の空気圧調整器13,14が配置されている部位を前側とした場合、これと反対側の後側がU字状に窪んだほぼ左,右対称な箱状の容器として形成されている。そして、ケーシング2は、圧縮機本体8、タンク12等を取付ける下側のベース部材3と、圧縮機本体8、タンク12等を覆う上側のカバー部材7と、運搬時に掴む把手6とにより大略構成されている。
なお、ケーシング2は、例えば樹脂材料、アルミニウム材料等を用いた成型加工を用い、ほぼ左,右対称となる形状に製造されている。従って、ケーシング2は、単体での重心を左,右方向の中心に位置させることができるから、空気圧縮機1全体の重心Gに影響するものではない。このため、ケーシング2の重心位置は図面に記載しないものとする。
3はケーシング2の下半分を構成するベース部材を示している(図3参照)。このベース部材3は、底板3Aと、該底板3Aの周縁から上向きに延設された周壁3Bとにより形成されている。また、ベース部材3の後側の中央部には、後述する把手6を配置するためのコ字状の凹陥部3Cが設けられている。また、周壁3Bの右側部分には、冷却風を流入させるスリット状の冷却風流入口3Dが設けられ、左側部分には、冷却風を流出させるスリット状の冷却風流出口3Eが設けられている。さらに、ベース部材3は、後述の圧縮機本体8、タンク12等を固定するために十分な強度を必要とする。このため、底板3Aには、周壁3B間を前,後方向、左,右方向に延びる複数のリブ3Fを形成している。
ここで、ベース部材3の後側は、圧縮機本体8を収容するための圧縮機本体収容部4となり、前側はタンク12を収容するタンク収容部5となっている。また、圧縮機本体収容部4の一部は、後述する把手6の左側まで延び、この位置は、後述する圧縮部9の低圧側シリンダ9Bを収容するシリンダ収容部4Aとなっている。なお、圧縮機本体収容部4とタンク収容部5は、ベース部材3と後述するカバー部材7との間に形成される空間であるが、実施の形態ではベース部材3側を例に挙げて示している。
6はベース部材3の後側に設けられた把手で、該把手6は、左,右方向の中心部となる凹陥部3Cに配置されている。この把手6は、可搬式空気圧縮機1を吊下げて運搬するときに掴むものである。そして、把手6は、左,右方向の軸線A−A方向に延びる円柱体として形成され、その両端部がベース部材3の周壁3Bに一体成型、接着等の手段で一体的に固着されている。また、把手6の長手方向(軸線A−A方向)の中心Cは、空気圧縮機1の左,右方向のほぼ中心部に位置している。
7はベース部材3の上側に対面して取付けられるカバー部材を示している(図1、図2参照)。このカバー部材7は、上板7Aと、該上板7Aの周縁から下向きに延設された周壁7Bとにより形成されている。また、カバー部材7の後側の中央部には、ベース部材3の凹陥部3Cとほぼ同様の凹陥部7Cが設けられている。また、周壁7Bには、冷却風流入口7Dと冷却風流出口7Eが設けられている。さらに、カバー部材7の上板7Aには、前側に位置して操作パネル7Fが設けられている。
8はケーシング2内の圧縮機本体収容部4に収容された圧縮機本体で、該圧縮機本体8は、ベース部材3の底板3Aに防振ゴム(図示せず)等を介して取付けられている。また、圧縮機本体8は、左,右方向の左側に配置される後述の圧縮部9と、該圧縮部9の右側に取付けられた後述のモータ部10と、該モータ部10の右側に取付けられた後述の冷却ファン11とにより大略構成されている。
9はベース部材3の左後側に取付けられた圧縮機本体8の圧縮部を示している。この圧縮部9は、2段階で空気を圧縮する2段式の往復動圧縮機として形成されている。即ち、圧縮部9は、略円筒状のクランクケース9Aと、該クランクケース9Aの径方向に突出して設けられ、シリンダ9B1、シリンダヘッド9B2、ピストン、バルブ(いずれも図示せず)等からなる低圧側シリンダ9Bと、該低圧側シリンダ9Bと径方向の反対側に位置して前記クランクケース9Aに設けられ、シリンダ9C1、シリンダヘッド9C2、ピストン、バルブ(いずれも図示せず)等からなる高圧側シリンダ9Cとにより大略構成されている。
また、外気を吸入する低圧側シリンダ9Bは、その吐出口が高圧側シリンダ9Cの吸込口に接続配管(いずれも図示せず)を介して接続されている。また、高圧側シリンダ9Cの吐出口は、吐出配管9Dを介して後述のタンク12に接続されている。
そして、圧縮部9は、低圧側シリンダ9Bをシリンダ収容部4Aに配置するように圧縮機本体収容部4の左側に収容されている。ここで、低圧側シリンダ9Bをシリンダ収容部4Aに配置した構成では、クランクケース9Aと低圧側シリンダ9BとのL字形状を利用してベース部材3,カバー部材7に凹陥部3C,7Cを設けることができる。これにより、ケーシング2を大型化することなく、把手6を邪魔にならない引込んだ位置に設けることができる。
また、シリンダ収容部4Aには、高圧側シリンダ9Cよりも運転時の温度上昇が低い低圧側シリンダ9Bを配置しているから、把手6が熱くなったり、熱によって把手6が劣化したりするのを防止することができる。
10は圧縮部9の右側に設けられた圧縮機本体8のモータ部で、該モータ部10には、後述の制御装置16から給電される。また、モータ部10は、円筒状のモータケース10Aと、該モータケース10Aの中心部を左,右方向に延びた回転軸10Bと、前記モータケース10A内に固定されたステータと、該ステータの内周側に位置して前記回転軸10Bの軸方向の中間部に固着されたロータ(いずれも図示せず)とにより大略構成されている。ここで、モータ部10の回転軸10Bは、一端側が圧縮部9のクランクケース9A内でピストンに接続されている。一方、回転軸10Bの他端側は、モータケース10Aの右側に突出し、その突出端には後述の冷却ファン11が取付けられている。
11はモータ部10の回転軸10B他端に取付けられた冷却ファンを示している。この冷却ファン11は、外気を冷却風として吸込み、この冷却風をモータ部10、圧縮部9に供給してこれらを冷却するものである。また、冷却ファン11は、後述する制御装置16の近傍に位置し、温度上昇に脆弱な制御装置16を冷却する機能も有している。そして、冷却ファン11は、回転軸10Bの他端に取付けられた円盤状の取付部11Aと、該取付部11Aの周囲に放射状に延びて設けられた複数枚の羽根11Bとにより軸流ファンとして構成されている。
ここで、冷却ファン11の各羽根11Bは、図3に示す如く、回転したときに冷却風を押出す冷却風発生面11B1がモータ部10、圧縮部9に向くように回転軸線に対して傾いている。特に、本実施の形態では、冷却ファン11が矢示R方向に回転したときに、上側に来た羽根11Bの冷却風発生面11B1がシリンダ収容部4Aの低圧側シリンダ9Bを向くように傾き方向が設定されている。これにより、冷却ファン11を矢示R方向に回転駆動したときには、ベース部材3のリブ3F、配線、配管等の障害物に邪魔されることなく、モータ部10の上側を通して冷却風をシリンダ収容部4Aに向けて積極的に供給でき、奥まった位置に配置された低圧側シリンダ9Bも冷却風により冷却することができる。
このように構成された圧縮機本体8は、圧縮部9がクランクケース9A、シリンダ9B,9C、ピストン等により重くなり、圧縮部9に比較してモータ部10が軽くなる。従って、圧縮機本体8の重心G1は、図3に示す如く、長手方向の中心部から圧縮部9側にずれた位置にある。これにより、圧縮機本体8をベース部材3に取付けたときには、圧縮機本体8の重心G1は、把手6の中心Cよりも左側に配置される。
次に、12は圧縮機本体8の前側に並べるようにベース部材3のタンク収容部5に設けられたタンクを示している。このタンク12は、圧縮機本体8の圧縮部9から吐出される圧縮空気を貯留するもので、例えば金属材料等を用い、軸線A−Aとほぼ平行な軸線O−Oを中心とする略円筒状の密閉容器として形成されている。また、タンク12は、左,右方向に延びるように横置きに配置され、ベース部材3の底板3Aに防振ゴム(図示せず)等を介して取付けられている。さらに、タンク12には、圧縮部9の吐出配管9Dが接続されている。
また、タンク12には、図3、図4に示す如く、後側に位置して3個のブラケット12Aが取付けられている。そして、3個のブラケット12Aのうち、左側と中間に位置するブラケット12A上には、後述の連結部材15が取付けられている。また、3個のブラケット12Aのうち、右側と中間に位置するブラケット12Aの後面側には、後述の制御装置16が取付けられている。
さらに、タンク12の左側には、ダイヤル式の減圧弁13A、圧力計13Bおよびホースカップリング13Cからなる低圧用の空気圧調整器13が取付けられている。また、タンク12の右側には、ダイヤル式の減圧弁14A、圧力計14Bおよびホースカップリング14Cからなる高圧用の空気圧調整器14が取付けられている。
ここで、2個の空気圧調整器13,14を含むタンク12は、左,右方向(軸線O−O方向)でほぼ対称形状となっている。従って、空気圧調整器13,14を含むタンク12の重心G2は、当該タンク12の左,右方向寸法のほぼ中心部に位置している。また、タンク12の重心G2と把手6の中心Cとを通る直線B−Bは、タンク12の軸線O−O、把手6の軸線A−Aとほぼ直交するように配置されている。そして、直線B−B上または近接する位置には、空気圧縮機1の重心Gが位置するものである。
15は圧縮機本体8の圧縮部9とタンク12との間を連結して設けられた連結部材を示している。この連結部材15は、所望の強度をもった板材からなり、圧縮部9のクランクケース9Aとタンク12のブラケット12Aとに固定されている。そして、連結部材15は、圧縮機本体8の圧縮部9とタンク12とを連結することにより、圧縮部9とタンク12とを同様に振動させて、振動のずれによる吐出配管9Dの損傷を防止するものである。
16は圧縮機本体8のモータ部10をインバータ制御する制御装置を示している。この制御装置16は、圧縮機本体8のモータ部10とタンク12との間に位置し、該タンク12のブラケット12Aに取付けられている。これにより、制御装置16は、圧縮機本体8とタンク12とにより覆い隠して保護することができる。また、制御装置16は、図4、図5に示すように、タンク12のブラケット12Aに取付けられた基板16Aと、該基板16Aに設けられたコンデンサ16B,16C、コイル16D,16E、トランジスタ回路16Fとにより大略構成されている。
また、制御装置16は、コンデンサ16B,16C、コイル16D,16E等の電子部品を複数個設けているから、該制御装置16の重量が重くなる。しかも、制御装置16では、コンデンサ16B,16C、コイル16D,16E等を基板16Aの下側に配置することにより、基板16に作用する振動等による負荷を軽減している。
ここで、制御装置16の重心G3は、図3に示す如く、例えば上側からみてほぼ中央部に配置されている。そして、制御装置16は、その重心G3が把手6の中心Cとタンク12の重心G2とを通る直線B−Bよりも右側、即ち、圧縮機本体8の重心G1と把手6を挟んで左,右方向の反対側に配置されている。これにより、圧縮機本体8で左側に偏っている重心G1を、制御装置16の重量により相殺してバランスさせることができる。この結果、把手6を持って可搬式空気圧縮機1を吊下げた状態としたときには、把手6の中心Cのほぼ真下となる直線B−B上に空気圧縮機1の重心Gを配置することができる。
第1の実施の形態による可搬式空気圧縮機1は、上述の如き構成を有するもので、次に、運搬して使用するまでの動作について説明する。
まず、可搬式空気圧縮機1を運搬する場合には、把手6を片手で掴んで持ち上げることにより、空気圧縮機1を片手で吊下げた状態で運搬することができる。このときには、空いている片方の手で釘打ち機等の道具類を運搬することもできるから、道具類を置いてある場所から道具類を使用する場所までの間を何回も往復することなく、短時間で運搬作業を終了することができる。
ここで、第1の実施の形態による空気圧縮機1は、吊り下げ状態で圧縮機本体8とタンク12とを上,下方向で並べて配設しているから、全体構造を薄型に形成することができる。しかも、空気圧縮機1は、圧縮機本体8の重心G1と制御装置16の重心G3とを把手6の中心Cを挟んで左,右方向の反対側に配置することにより、圧縮機本体8で左側に偏っている重心G1を、制御装置16の重量により相殺して空気圧縮機1全体をバランスさせている。これにより、薄型で重量バランスがとれた空気圧縮機1は、片手で吊下げて容易に運搬することができる。
次に、可搬式空気圧縮機1を圧縮運転するときには、制御装置16から圧縮機本体8のモータ部10に給電して回転軸10Bを回転駆動させる。このときに圧縮部9では、低圧側シリンダ9Bが外気を吸込んで圧縮し、この圧縮空気を高圧側シリンダ9Cに供給する。これにより、高圧側シリンダ9Cは、低圧側シリンダ9Bからの圧縮空気をさらに圧縮して高圧圧縮空気とし、吐出配管9Dを介してタンク12に貯留する。
次に、圧縮部9、モータ部10を冷却するための冷却風の流れについて、図3に従って説明する。
まず、圧縮機本体8のモータ部10により冷却ファン11が矢示R方向に回転駆動されると、ケーシング2のベース部材3,カバー部材7に設けられた冷却風流入口3D,7Dから外気が冷却風として吸込まれ、この冷却風は、モータ部10、圧縮部9の周囲を順次流通してこれらを冷却した後、ベース部材3,カバー部材7の冷却風流出口3E,7Eから排出される。
また、冷却ファン11は、制御装置16の近傍で該制御装置16に冷却風を供給することができる位置に設けているから、熱に弱い制御装置16を吸込んだ直後の冷えた冷却風により確実に冷却することができる。
ここで、冷却ファン11の羽根11Bを傾けている方向と冷却風の詳細な流れとの関係について説明する。第1の実施の形態では、冷却ファン11は矢示R方向に回転したときに、上側に来た羽根11Bの冷却風発生面11B1がシリンダ収容部4Aの低圧側シリンダ9Bを向くように各羽根11Bの傾き方向を設定している。従って、冷却ファン11が矢示R方向に回転すると、上側位置の羽根11Bは、低圧側シリンダ9Bに向けて冷却風を供給する。この冷却風は、障害物が少ないモータ部10の上側を流通することにより、奥まった位置の低圧側シリンダ9Bにも供給することができ、効果的に冷却することができる。
このように構成した第1の実施の形態によれば、左,右方向の中央に把手6が設けられたケーシング2内には、把手6を持って吊下げて運搬するときに、上,下方向に並ぶように圧縮機本体8とタンク12とをほぼ平行に収容している。これにより、ベース部材3からの突出寸法を最小限に抑えることができるから、可搬式空気圧縮機1は薄型に形成することができる。従って、薄型の空気圧縮機1は、片手で把手6を掴んで運搬することができ、足や周囲の障害物に衝突させることなく運搬することができる。
しかも、圧縮機本体8と制御装置16とは、該圧縮機本体8の重心G1と制御装置16の重心G3とが把手6の中心C(直線B−B)を挟んで左,右方向の反対側となるように配設している。この場合、圧縮機本体8の重心G1は圧縮部9がある左側に偏っているが、この偏った重量バランスは制御装置16の重量により相殺することができる。
この結果、把手6を掴んで可搬式空気圧縮機1を運搬するときには、全体の重心Gを把手6の中心Cのほぼ真下となる左,右方向のほぼ中心部に配置することができる。これにより、空気圧縮機1は、薄型に形成することができる上に、片手で把手6を掴んで吊下げることにより、良好なバランス状態で容易に運搬することができる。
また、制御装置16は、基板16Aにコンデンサ16B,16C、コイル16D,16E、トランジスタ回路16F等の電子部品を設ける構造であり、外部からの衝撃に対して脆弱となっている。しかし、第1の実施の形態では、制御装置16は、圧縮機本体8とタンク12との間に配設しているから、制御装置16は、外部からの衝撃に対して保護することができる。
一方、圧縮機本体8にはモータ部10により回転駆動する冷却ファン11を設けているから、この冷却ファン11を駆動したときには、該冷却ファン11が発生する冷却風によりモータ部10、圧縮部9を冷却することができる。さらに、本実施の形態では、冷却ファン11は、制御装置16の近傍に設けているから、冷却風によって制御装置16も積極的に冷却することができる。これにより、制御装置16に搭載された耐熱温度が低い電子部品の寿命を延ばすことができ、信頼性を向上することができる。
また、圧縮機本体8、タンク12、制御装置16等を覆うケーシング2のベース部材3,カバー部材7には、後側に位置して凹陥部3C,7Cを形成し、この凹陥部3C,7Cに位置して把手6を設ける構成としている。これにより、把手6は、邪魔にならない引込んだ位置に設けることができる。しかも、ケーシング2には、把手6の左側に位置して圧縮機本体収容部4のシリンダ収容部4Aを設けている。従って、把手6の横側のスペースを低圧側シリンダ9Bを収容するスペースとして有効的に利用することができ、可搬式空気圧縮機1を小型化することができる。
また、圧縮機本体8の圧縮部9は、低圧側シリンダ9Bと高圧側シリンダ9Cとを有する2段式の往復動型圧縮部としている。これにより、低圧側シリンダ9Bで圧縮した空気を高圧側シリンダ9Cで再度圧縮することにより高圧な圧縮空気を吐出してタンク12に貯留することができる。この場合、圧縮機本体収容部4のシリンダ収容部4Aには、圧縮運転による温度上昇が小さな低圧側シリンダ9Bを収容することにより、運転時に把手6に伝わる熱を小さく抑えることができる。
また、冷却ファン11は、放射状に延びる各羽根11Bを、図3に示す如く、回転したときに冷却風を押出す冷却風発生面11B1がモータ部10、圧縮部9に向くように回転軸線に対して傾けている。詳しくは、冷却ファン11が矢示R方向に回転したときに、上側に来た羽根11Bの冷却風発生面11B1がシリンダ収容部4Aの低圧側シリンダ9Bを向くように傾き方向を設定している。これにより、冷却ファン11を駆動したときには、周囲の部材に邪魔されることなくモータ部10の上側を通してシリンダ収容部4Aに向け冷却風を積極的に供給することができる。この結果、奥まった位置に配置された低圧側シリンダ9Bも冷却風により冷却することができ、良好な運転状態を安定的に持続することができる。
さらに、圧縮機本体8の圧縮部9とタンク12との間には強度板からなる連結部材15を設け、該連結部材15により圧縮部9とタンク12とを一体的に連結する構成としている。これにより、圧縮部9とタンク12とを同様に振動させることができるから、圧縮部9の高圧側シリンダ9Cとタンク12とを接続する吐出配管9Dに負荷が作用するのを防止して損傷を未然に防ぐことができ、寿命や信頼性を向上することができる。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、把手を掴んで流体圧縮機を吊下げた場合に、圧縮機本体が下側となり、タンクが上側となるように配置する構成としたことにある。
図6において、21は第2の実施の形態による可搬式空気圧縮機を示している。この空気圧縮機21は、後述の把手26を持って吊下げたときに該把手26のほぼ真下に全体の重心G′が位置するように重量バランスが整えられている。また、空気圧縮機21は、後述のケーシング22、圧縮機本体27、タンク31、制御装置35等により大略構成されている。
22は空気圧縮機21のケーシング、23は該ケーシング22のベース部材をそれぞれ示している。また、ベース部材23上にはカバー部材(図示せず)が取付けられる。さらに、ベース部材23内の前側は圧縮機本体収容部24となり、後述の把手26が設けられた後側はタンク収容部25となっている。
ここで、ケーシング22は、前述した第1の実施の形態によるケーシング2とほぼ同様に、例えば樹脂材料、アルミニウム材料等を用いてほぼ左,右対称となる箱状に成型され、単体での重心を左,右方向の中心に位置させている。従って、第2の実施の形態によるケーシング22についても、空気圧縮機21全体の重心G′に影響するものではないから、該ケーシング22の重心位置は図面に記載しないものとする。
26はベース部材23の後側に設けられた把手で、該把手26は、可搬式空気圧縮機21を吊下げて運搬するときに掴むものである。また、把手26の長手方向(軸線A′−A′方向)の中心C′は、空気圧縮機21の左,右方向のほぼ中心部に位置している。
27はケーシング22内の圧縮機本体収容部24に収容された圧縮機本体を示している。この圧縮機本体27は、前述した第1の実施の形態による圧縮機本体8とほぼ同様に、左,右方向の左側に配置された圧縮部28と、該圧縮部28の右側に取付けられたモータ部29と、該モータ部29の右側に取付けられた冷却ファン30とにより大略構成されている。また、圧縮部28は、2段階で空気を圧縮する2段式の往復動圧縮機として形成されている。さらに、冷却ファン30は、後述する制御装置35の近傍に配置されている。
ここで、圧縮機本体27の重心G4は、第1の実施の形態による圧縮機本体8とほぼ同様に、長手方向の中心部から圧縮部28側にずれた位置にある。これにより、圧縮機本体27をベース部材23に取付けたときには、圧縮機本体27の重心G4は、把手26の中心C′よりも左側に配置される。
31は圧縮機本体27の後側に並べるようにベース部材23のタンク収容部25に設けられたタンクを示している。このタンク31は、左,右方向に延びる軸線O′−O′を中心とする略円筒状の密閉容器として形成されている。また、タンク31には、低圧用の空気圧調整器32と高圧用の空気圧調整器33とが取付けられている。さらに、タンク31は、連結部材34を介して圧縮機本体27の圧縮部28に連結されている。ここで、2個の空気圧調整器32,33を含むタンク31の重心G5は、当該タンク31の左,右方向寸法のほぼ中心部に位置し、該重心G4と把手26の中心C′とを通る直線B′−B′は、タンク31の軸線O′−O′、把手26の軸線A′−A′とほぼ直交している。
35は圧縮機本体27のモータ部29とタンク31との間に配設された制御装置を示している。この制御装置35は、第1の実施の形態による制御装置16とほぼ同様に形成され、その重心G6は例えば上側からみてほぼ中央部に配置されている。そして、制御装置35は、その重心G6が把手26の中心C′とタンク31の重心G5とを通る直線B′−B′よりも右側、即ち、圧縮機本体27の重心G4と把手26の中心C′を挟んで左,右方向の反対側に配置されている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態によれば、圧縮機本体27とタンク31の配置に関して自由度を高めることができる。
なお、第2の実施の形態では、圧縮機本体27とタンク31との間に制御装置35を配置する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図7に示す変形例による可搬式空気圧縮機41のように、制御装置35を圧縮機本体27のモータ部29の前側に配置する構成としてもよい。また、制御装置35は、その重心G6が把手26の中心C′と左,右方向の反対側となる位置であれば、他の場所に配置する構成としてもよい。この構成は、第1の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、第1の実施の形態では、ケーシング2のベース部材3に凹陥部3Cを設け、この凹陥部3Cを利用して把手6を引込んだ位置に設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第2の実施の形態のようにケーシングから突出した状態で把手を設ける構成としてもよい。
また、各実施の形態では、圧縮機本体8,27は、圧縮部9,28を左側に配置し、モータ部10,29を右側に配置した場合を例示した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、圧縮部を右側に配置し、モータ部を左側に配置する構成としてもよい。
一方、第1の実施の形態では、ケーシング2内に圧縮空気を貯えるタンク12を設け、圧縮機本体8に設けられた圧縮部9の高圧側シリンダ9Cの吐出口を吐出配管9Dを介してタンク12に接続する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はケーシング内にタンクを設けず、例えば高圧側シリンダの吐出口に直接的にホースカップリングを取付け、このホースカップリングを外部の空圧機器または外部タンクに接続する構成としてもよい。
この場合には、図3において、ケーシング2内のタンク12を廃止し、圧縮機本体8に設けられた圧縮部9の高圧側シリンダ9Cの吐出口に吐出配管9Dを介してホースカップリング13Cを取付け、このホースカップリング13Cに外部の空圧機器を接続する構成とすればよい。
また、ケーシングの外部に別置きのタンクが設置されている場合には、圧縮部9の高圧側シリンダ9Cの吐出口に吐出配管9Dを介してホースカップリング13Cを取付け、このホースカップリング13Cに外部ホース等を介して外部タンクに接続すればよい。これらの構成は、他の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
また、各実施の形態では、圧縮部として水平対向型の2段式空気圧縮機をなす圧縮部9,28を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、1段または3段以上の空気圧縮機を圧縮部として用いてもよく、また、シリンダの配置形態もV型等の他の形態としてもよい。
また、各実施の形態では、可搬式流体圧縮機として空気を圧縮する空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば酸素、窒素、冷媒等の流体を圧縮する他の圧縮機に適用してもよい。
さらに、各実施の形態では、ケーシング2,22内に1本のタンク12,31を収容した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、タンクを2本設ける構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る可搬式空気圧縮機を示す外観斜視図である。 図1の可搬式空気圧縮機を上側から示す正面図である。 カバー部材を取外して圧縮機本体、タンク、制御装置等を露出させた状態を示す正面図である。 タンクに対する制御装置の取付状態を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 図4中の制御装置を示す右側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る可搬式空気圧縮機をカバー部材を取外した状態で示す正面図である。 本発明の変形例による可搬式空気圧縮機をカバー部材を取外した状態で示す正面図である。
符号の説明
1,21,41 可搬式空気圧縮機(可搬式流体圧縮機)
2,22 ケーシング
3,23 ベース部材
4,24 圧縮機本体収容部
4A シリンダ収容部
5,25 タンク収容部
6,26 把手
7 カバー部材
8,27 圧縮機本体
9,28 圧縮部
9A クランクケース
9B 低圧側シリンダ
9C 高圧側シリンダ
9D 吐出配管
10,29 モータ部
11,30 冷却ファン
12,31 タンク
15,34 連結部材
16,35 制御装置
16A 基板
16B,16C コンデンサ
16D,16E コイル
16F トランジスタ回路
A−A,A′−A′ 把手の軸線(長手方向)
B−B,B′−B′ 把手の中心とタンクの重心とを通る直線
C,C′ 把手の中心
G,G′ 可搬式空気圧縮機の重心
G1,G4 圧縮機本体の重心
G2,G5 タンクの重心
G3,G6 制御装置の重心
O−O,O′−O′ タンクの軸線
R 冷却ファンの回転方向

Claims (8)

  1. 運搬用の把手を有するケーシングと、該ケーシング内に収容されモータ部によって圧縮部を駆動することにより流体を圧縮する圧縮機本体と、該圧縮機本体のモータ部を制御する制御装置とを前記ケーシング内に並べて配置し、
    前記ケーシングの把手を持って吊下げた状態としたとき、前記把手の長手方向の中心を通る上,下方向の線に対し、前記圧縮機本体の重心と制御装置の重心とを左,右方向の反対側に配置する構成としてなる可搬式流体圧縮機。
  2. 前記ケーシング内には、前記把手を持って吊下げた状態としたとき、前記圧縮機本体と該圧縮機本体から吐出される圧縮流体を貯留するタンクとを、上,下方向に並べて配置する構成としてなる請求項1に記載の可搬式流体圧縮機。
  3. 前記タンクは前記把手の長手方向に延びる形状とし、前記タンクの重心は該タンクの長手方向のほぼ中心に位置させ、前記圧縮機本体の重心と制御装置の重心とは、前記把手の長手方向の中心と前記タンクの重心とを通る直線を挟んで左,右方向の反対側に配置してなる請求項2に記載の可搬式流体圧縮機。
  4. 前記圧縮機本体は、前記制御装置の近傍に位置して冷却ファンを備える構成としてなる請求項1,2または3に記載の可搬式流体圧縮機。
  5. 前記制御装置は、前記圧縮機本体と前記タンクとの間に位置して前記ケーシング内に配設する構成としてなる請求項2,3または4に記載の可搬式流体圧縮機。
  6. 前記圧縮機本体の圧縮部は、内部でピストンが往復動するシリンダを備えた往復動型の圧縮部として形成し、
    前記ケーシングには、前記把手の長手方向の両端側に空間を設け、該各空間のうち少なくとも一方の空間には、前記圧縮部のシリンダを収容するシリンダ収容部を設ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の可搬式流体圧縮機。
  7. 前記圧縮機本体の圧縮部は、内部でピストンが往復動するシリンダを複数段備えた多段式の往復動型の圧縮部として形成し、
    前記複数段のシリンダのうち、低圧側のシリンダを前記ケーシングのシリンダ収容部に収容する構成としてなる請求項6に記載の可搬式流体圧縮機。
  8. 前記圧縮機本体の圧縮部と前記タンクとの間を連結する連結部材を設ける構成としてなる請求項2,3,4,5,6または7に記載の可搬式流体圧縮機。
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