JP3976080B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、例えばエアコンや冷蔵庫等に用いられる圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器と、この密閉容器内に配置された圧縮要素と、上記密閉容器内に配置され、上記圧縮要素をシャフトを介して駆動するモータとを備えていた。上記圧縮要素は、冷媒ガスを圧縮するシリンダ室と、このシリンダ室から吐出された冷媒ガスの脈動を低減するマフラ室とを有し、このマフラ室は、冷媒ガスを上記密閉容器内に吐出する2つの出口を有していた(特開平5−133377号公報:特許文献1参照)。
特開平5−133377号公報
しかしながら、上記従来の圧縮機では、上記密閉容器の吸入口に、アキュームレータを連結した吸入管が取り付けられている場合、上記密閉容器の中心軸に直交する平面であって上記吸入管の上記吸入口近傍の部分の中心を通る平面に対する正射影において、上記吸入管の上記吸入口近傍の部分の中心軸の方向である第1の方向、および、この第1の方向と直交する第2の方向に、全ての上記出口のうちの任意の2つを結ぶ方向が、一致していると、上記出口から吐出された冷媒ガスが、上記密閉容器内で共鳴し、この共鳴による振動が、上記密閉容器に伝播することで、上記吸入管および上記アキュームレータが大きく振動していた。なお、上記アキュームレータがなくて、上記吸入管のみでも、上記吸入管が振動する問題があった。
これは、上記2つの出口を結ぶ方向は、上記吐出された冷媒ガスの共鳴モードの圧力振幅が大きい方向であり、上記第1の方向および上記第2の方向は、上記吸入管の固有振動モードの振動振幅が大きい方向であり、上記共鳴モードと上記固有振動モードの方向が一致しているからである。
そこで、この発明の課題は、圧縮要素から吐出された冷媒ガスが密閉容器内で共鳴しても、吸入管やアキュームレータの振動を低減できる圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置された圧縮要素と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮要素をシャフトを介して駆動するモータと
を備え、
上記密閉容器の吸入口には、冷媒ガスを吸入する吸入管が取り付けられ、
上記圧縮要素は、冷媒ガスを圧縮するシリンダ室と、このシリンダ室から吐出された冷媒ガスの脈動を低減するマフラ室とを有し、
このマフラ室は、冷媒ガスを吸入する少なくとも1つの入口と、冷媒ガスを上記密閉容器内に吐出する複数の出口とを有し、
上記密閉容器の中心軸に直交する平面であって上記吸入管の上記吸入口近傍の部分の中心を通る平面に対する正射影において、上記吸入管の上記吸入口近傍の部分の中心軸の方向である第1の方向、および、この第1の方向と直交する第2の方向に、全ての上記出口のうちの任意の2つを結ぶ方向は、一致せず、
上記圧縮要素は、シリンダと、このシリンダの開口端に取り付けられてこのシリンダとともに上記シリンダ室を形成する端板部材と、この端板部材に上記シリンダと反対側に取り付けられてこの端板部材とともに上記シリンダ室に連通する空間を形成する第1のマフラカバーと、この第1のマフラカバーの外側に取り付けられてこの第1のマフラカバーとともに上記空間に連通する上記マフラ室を形成する第2のマフラカバーとを有していることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記第1の方向および上記第2の方向と、上記2つの出口を結ぶ方向とは、一致しないので、上記2つの出口を結ぶ方向は、上記吸入管の固有振動モードの方向である上記第1の方向および上記第2の方向に対して、ずれている。
したがって、上記出口から吐出された冷媒ガスが、上記密閉容器内で共鳴し、この共鳴による振動が、上記密閉容器に伝播しても、この共鳴モードの方向(つまり、上記2つの出口を結ぶ方向)と、上記吸入管の固有振動モードの方向(つまり、上記第1の方向および上記第2の方向)とは、ずれているので、上記吸入管の振動を低減できる。また、上記圧縮要素は、上記第1のマフラカバーおよび上記第2のマフラカバーを有する、いわゆる2段マフラであるので、冷媒ガスの脈動を一層低減できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記各入口から上記全ての出口のそれぞれまでのガス経路は、互いに、略等しい音響特性を有している。
ここで、上記ガス経路の音響特性が、互いに、等しいとは、上記ガス経路を通過した冷媒ガスの脈動の大きさと位相が、互いに、一致することをいい、例えば、上記ガス経路の長さと断面形状が、互いに、同じであることをいう。
この実施形態の圧縮機によれば、全ての上記ガス経路は、互いに、略等しい音響特性を有するので、上記各ガス経路を通過して上記各出口から吐出された冷媒ガスが、上記密閉容器内で、お互いの脈動を、キャンセルしあうことができて、冷媒ガスの共鳴を一層抑制できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記吸入管にはアキュームレータが連結されている。
この実施形態の圧縮機によれば、冷媒ガスの共鳴によって上記密閉容器が振動しても、上記吸入管の振動を低減できるので、上記アキュームレータの振動を低減できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記第1のマフラカバーは、上記第2のマフラカバーに対向する面に、突起または孔の一方である係止部を有し、上記第2のマフラカバーは、上記第1のマフラカバーに対向する面に、上記突起または上記孔の他方である係止部を有し、上記第1のマフラカバーの上記係止部と、上記第2のマフラカバーの上記係止部とは、互いに、離脱自在に係止されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記第1のマフラカバーの上記係止部と、上記第2のマフラカバーの上記係止部とは、互いに、離脱自在に係止されているので、上記第1のマフラカバーと上記第2のマフラカバーとを、相対的な位置ずれなく、組み立てることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記冷媒ガスは、二酸化炭素である。
この実施形態の圧縮機によれば、上記冷媒ガスに二酸化炭素を用いた場合、二酸化炭素は、単位容積当たりの冷凍能力が大きく、冷媒ガスの圧力が高く、冷媒ガスの脈動が大きくなるために、共鳴による振動も大きくなる。そのため、上記吸入管の固有振動モードである上記第1の方向および上記第2の方向と、上記2つの孔部を結ぶ方向とは、一致しない構成とすることが、冷凍能力の大きい冷媒を用いた圧縮機の上記吸入管の振動を低減することに対し、特に有効となる。
この発明の圧縮機によれば、上記第1の方向および上記第2の方向と、上記2つの出口を結ぶ方向とは、一致しないので、上記圧縮要素から吐出された冷媒ガスが上記密閉容器内で共鳴しても、上記吸入管の振動を低減できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の圧縮機の第1の実施形態である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮要素2と、上記密閉容器1内に配置され、上記圧縮要素2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。この圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、上記密閉容器1内に、上記圧縮要素2を下に、上記モータ3を上に、配置している。
上記密閉容器1には、冷媒ガスを吸入する吸入管11が取り付けられ、この吸入管11にはアキュームレータ10が連結されている。つまり、上記圧縮要素2は、上記アキュームレータ10から上記吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。
この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。この冷媒ガスは、例えば、二酸化炭素やR410AやR22である。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の吐出ガスを、上記圧縮要素2から吐出して上記密閉容器1の内部に満たして、上記モータ3を冷却した後、吐出管13から外部に吐出するようにしている。上記密閉容器1内の高圧領域の下部に、潤滑油9を溜めている。
上記モータ3は、ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置されたステータ5とを有する。上記ロータ6には、上記シャフト12が取り付けられている。
上記ロータ6は、例えば積層された電磁鋼板からなるロータ本体と、このロータ本体に埋設された磁石とを有する。上記ステータ5は、例えば鉄からなるステータ本体と、このステータ本体に巻かれたコイルとを有する。
上記モータ3は、上記コイルに電流を流して上記ステータ5に発生する電磁力によって、上記ロータ6を上記シャフト12と共に回転させ、このシャフト12を介して、上記圧縮要素2を駆動する。
上記圧縮要素2は、上記シャフト12の回転軸に沿って上から下へ順に、上側の端板部材50と、第1のシリンダ121と、中間の端板部材70と、第2のシリンダ221と、下側の端板部材60とを有する。
上記上側の端板部材50および上記中間の端板部材70は、上記第1のシリンダ121の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている。上記中間の端板部材70および上記下側の端板部材60は、上記第2のシリンダ221の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている。
上記第1のシリンダ121、上記上側の端板部材50および上記中間の端板部材70によって、第1のシリンダ室122を形成する。上記第2のシリンダ221、上記下側の端板部材60および上記中間の端板部材70によって、第2のシリンダ室222を形成する。
図1と図2に示すように、上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。上記本体部51および上記ボス部52は、上記シャフト12に挿通されている。上記本体部51には、上記第1のシリンダ室122に連通する吐出口51aが設けられている。
上記本体部51に関して上記第1のシリンダ121と反対側に位置するように、上記本体部51に吐出弁131が取り付けられている。この吐出弁131は、例えば、リード弁であり、上記吐出口51aを開閉する。
上記本体部51には、上記第1のシリンダ121と反対側に、上記吐出弁131を覆うように、カップ状の第1のマフラカバー140が取り付けられている。この第1のマフラカバー140は、(ボルト等の)固定部材によって、上記本体部51に固定されている。上記第1のマフラカバー140は、上記ボス部52に挿通されている。
上記第1のマフラカバー140および上記上側の端板部材50によって、空間としての第1のマフラ室142を形成する。上記第1のマフラ室142と上記第1のシリンダ室122とは、上記吐出口51aを介して、連通されている。
上記第1のマフラカバー140には、上記上側の端板部材50と反対側に、カップ状の第2のマフラカバー240が覆うように取り付けられている。上記第1のマフラカバー140および上記第2のマフラカバー240によって、第2のマフラ室242を形成する。
上記第1のマフラ室142と上記第2のマフラ室242とは、上記第1のマフラカバー140に形成された孔部140aによって、挿通されている。上記第2のマフラ室242と上記第2のマフラカバー240の外側とは、上記第2のマフラカバー240に形成された孔部240aによって、連通されている。
つまり、上記第2のマフラ室242は、冷媒ガスを吸入する入口としての2つの上記孔部140aと、冷媒ガスを上記密閉容器1内に吐出する出口としての2つの上記孔部240aとを有する。
上記2つの孔部140aは、上記シャフト12の回転軸を中心として、180°対向する位置にある。上記2つの孔部240aは、上記シャフト12の回転軸を中心として、180°対向する位置にある。上記2つの孔部140aを結ぶ方向と、上記2つの孔部240aを結ぶ方向とは、直交している。上記シャフト12の回転軸は、上記密閉容器1の中心軸1aに、一致している。
上記密閉容器1の中心軸1aに直交する平面であって上記吸入管11の上記吸入口1b近傍の部分の中心を通る平面に対する正射影において、上記吸入管11の上記吸入口1b近傍の部分の中心軸11aの方向である第1の方向D、および、この第1の方向Dと直交する第2の方向Dに、上記2つの孔部240aを結ぶ方向Dは、一致しない。
上記第1の方向Dおよび上記第2の方向Dは、上記吸入管11の固有振動モードの方向である。つまり、上記2つの孔部240aを結ぶ方向Dは、上記吸入管11の固有振動モードの方向に対して、ずれている。
一方の上記孔部(入口)140aから一方の上記孔部(出口)240aまでの上記第2のマフラ室242内の第1のガス経路Pと、上記一方の孔部(入口)140aから他方の上記孔部(出口)240aまでの上記第2のマフラ室242内の第2のガス経路Pとは、互いに、略等しい音響特性を有する。
ここで、上記2つのガス経路P,Pの音響特性が、互いに、等しいとは、上記2つのガス経路P,Pを通過した冷媒ガスの脈動の大きさと位相が、互いに、一致することをいい、例えば、上記2つのガス経路P,Pの長さと断面形状が、互いに、同じであることをいう。つまり、上記2つのガス経路P,Pの形状は、上記2つの孔部(出口)240aを結ぶ線分の中央位置に対して、左右対称である。
他方の上記孔部(入口)140aから上記一方の孔部(出口)240aまでの上記第2のマフラ室242内の第3のガス経路Pと、上記他方の孔部(入口)140aから上記他方の孔部(出口)240aまでの上記第2のマフラ室242内の第4のガス経路Pとは、互いに、略等しい音響特性を有する。
上記第2のマフラカバー240に絞りを設けることで、全ての上記ガス経路P,P,P,Pは、蛇行状に形成される。上記全てのガス経路P,P,P,Pは、互いに、略等しい音響特性を有する。
図1と図3に示すように、上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61および上記ボス部62は、上記シャフト12に挿通されている。上記本体部61には、上記第2のシリンダ室222に連通する吐出口61aが設けられている。
上記本体部61に関して上記第2のシリンダ221と反対側に位置するように、上記本体部61に(図示しない)吐出弁が取り付けられ、この吐出弁は上記吐出口61aを開閉する。
上記本体部61には、上記第2のシリンダ221と反対側に、上記吐出弁を覆うように、直線状の平板状の第3のマフラカバー340が取り付けられている。この第3のマフラカバー340は、(ボルト等の)固定部材によって、上記本体部61に固定されている。上記第3のマフラカバー340は、上記ボス部62に挿通されている。
上記第3のマフラカバー340および上記下側の端板部材60によって、第3のマフラ室342を形成する。上記第3のマフラ室342と上記第2のシリンダ室222とは、上記吐出口61aを介して、連通されている。
図1、図2および図3に示すように、上記第2のマフラ室242と上記第3のマフラ室342とは、上記下側の端板部材60、上記第2のシリンダ221、上記中間の端板部材70、上記第1のシリンダ121および上記上側の端板部材50に形成された孔部80によって、挿通されている。
上記端板部材50,60,70、上記シリンダ121,221、および、上記マフラカバー140,240,340は、ボルト等の固定部材によって、一体に固定されている。上記圧縮要素2の上記上側の端板部材50は、溶接等によって、上記密閉容器1に取り付けられている。
上記シャフト12の一端部は、上記上側の端板部材50および上記下側の端板部材60に支持されている。すなわち、上記シャフト12は、片持ちである。上記シャフト12の一端部(支持端側)は、上記第1のシリンダ室122および上記第2のシリンダ室222の内部に進入している。
上記シャフト12には、上記第1のシリンダ室122内に位置するように、第1の偏心ピン126を設けている。この第1の偏心ピン126は、第1のローラ127に嵌合している。この第1のローラ127は、上記第1のシリンダ室122内で、公転可能に配置され、この第1のローラ127の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
上記シャフト12には、上記第2のシリンダ室222内に位置するように、第2の偏心ピン226を設けている。この第2の偏心ピン226は、第2のローラ227に嵌合している。この第2のローラ227は、上記第2のシリンダ室222内で、公転可能に配置され、この第2のローラ227の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
上記第1の偏心ピン126と上記第2の偏心ピン226とは、上記シャフト12の回転軸に対して、180°ずれた位置にある。
次に、上記第1のシリンダ室122の圧縮作用を説明する。
図4に示すように、上記第1のローラ127に一体に設けたブレード128で上記第1のシリンダ室122内を仕切っている。すなわち、上記ブレード128の右側の室は、一の上記吸入管11が上記第1のシリンダ室122の内面に開口して、吸入室(低圧室)123を形成している。一方、上記ブレード128の左側の室は、(図1に示す)上記吐出口51aが上記第1のシリンダ室122の内面に開口して、吐出室(高圧室)124を形成している。
上記ブレード128の両面には、半円柱状のブッシュ125,125が密着して、シールを行っている。上記ブレード128と上記ブッシュ125,125との間は、上記潤滑油9で潤滑を行っている。
そして、上記第1の偏心ピン126が、上記シャフト12と共に、偏心回転して、上記第1の偏心ピン126に嵌合した上記第1のローラ127が、この第1のローラ127の外周面を上記第1のシリンダ室122の内周面に接して、公転する。
上記第1のローラ127が、上記第1のシリンダ室122内で公転するに伴って、上記ブレード128は、このブレード128の両側面を上記ブッシュ125,125によって保持されて揺動しつつ進退動する。すると、上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記吸入室123に吸入して、上記吐出室124で圧縮して高圧にした後、(図1に示す)上記吐出口51aから高圧の冷媒ガスを吐出する。
その後、図1と図2に示すように、上記吐出口51aから上記第1のマフラ室142に吐出された冷媒ガスは、上記第1のマフラカバー140の上記2つの孔部140aから上記第2のマフラ室242に進入する。
そして、上記一方の孔部(入口)140aから吸入された冷媒ガスは、上記第1のガス経路Pを通って上記一方の孔部(出口)240aから上記第2のマフラカバー240の外側(上記密閉容器1内)に吐出されると共に、上記第2のガス経路Pを通って上記他方の孔部(出口)240aから上記密閉容器1内に吐出される。
同時に、上記他方の孔部(入口)140aから吸入された冷媒ガスは、上記第3のガス経路Pを通って上記一方の孔部(出口)240aから上記第2のマフラカバー240の外側(上記密閉容器1内)に吐出されると共に、上記第4のガス経路Pを通って上記他方の孔部(出口)240aから上記密閉容器1内に吐出される。
一方、上記第2のシリンダ室222の圧縮作用も、上記第1のシリンダ室122の圧縮作用と同様である。つまり、図1と図3に示すように、他の上記吸入管11から低圧の冷媒ガスを上記第2のシリンダ室222に吸入し、上記第2のシリンダ室222内で上記第2のローラ227の公転運動で冷媒ガスを圧縮して、この高圧の冷媒ガスを、上記吐出口61aから上記第3のマフラ室342に吐出する。
上記第3のマフラ室342の冷媒ガスは、上記孔部80を通って、上記第1のマフラ室142に進入する。その後、冷媒ガスは、上述で説明したとおり、上記第2のマフラ室242を経由して、上記第2のマフラカバー240の外側に排出される。
上記第1のシリンダ室122の圧縮作用と上記第2のシリンダ室222の圧縮作用とは、180°ずれた位相にある。
上記構成の圧縮機によれば、上記第1の方向Dおよび上記第2の方向Dと、上記2つの孔部(出口)240aを結ぶ方向Dとは、一致しないので、上記2つの孔部240aを結ぶ方向Dは、上記吸入管11の固有振動モードの方向である上記第1の方向Dおよび上記第2の方向Dに対して、ずれている。
したがって、上記2つの孔部240aから吐出された冷媒ガスが、上記密閉容器1内で共鳴し、この共鳴による振動が、上記密閉容器1に伝播しても、この共鳴モードの方向(つまり、上記2つの孔部240aを結ぶ方向D)と、上記吸入管11の固有振動モードの方向(つまり、上記第1の方向Dおよび上記第2の方向D)とは、ずれているので、上記吸入管11や上記アキュームレータ10の振動を低減できる。
なお、上記2つの孔部240aを結ぶ方向Dと上記第1の方向Dとのなす角度は、30°〜60°であるのが好ましく、さらに45°程度であるのが一層好ましく、上記吸入管11や上記アキュームレータ10の振動を一層低減できる。
また、全ての上記ガス経路P,P,P,Pは、互いに、略等しい音響特性を有するので、上記各ガス経路P,P,P,Pを通過して上記各孔部(出口)240aから吐出された冷媒ガスが、上記密閉容器1内で、お互いの脈動を、キャンセルしあうことができて、冷媒ガスの共鳴を一層抑制できる。
また、上記圧縮要素2は、上記第1のマフラカバー140および上記第2のマフラカバー240を有する、いわゆる2段マフラであるので、冷媒ガスの脈動を一層低減できる。
また、単位容積当たりの冷凍能力が大きい冷媒、例えば二酸化炭素などを用いた圧縮機においては、冷媒ガスの圧力が高く、冷媒ガスの脈動が大きくなるために、共鳴による振動も大きくなる。そのため、上記吸入管11の固有振動モードである上記第1の方向Dおよび上記第2の方向Dと、上記2つの孔部240aを結ぶ方向Dとは、一致しない構成とすることが、冷凍能力の大きい冷媒を用いた圧縮機の上記吸入管11の振動を低減することに対し、特に有効となる。
(第2の実施形態)
図5は、この発明の圧縮機の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、上記第1のマフラカバー140および上記第2のマフラカバー240の構成が相違する。
上記第1のマフラカバー140は、上記第2のマフラカバー240に対向する面に、孔である係止部144を有する。上記第2のマフラカバー240は、上記第1のマフラカバー140に対向する面に、突起である係止部244を有する。上記第1のマフラカバー140の上記係止部144と、上記第2のマフラカバー240の上記係止部244とは、互いに、離脱自在に係止されている。
なお、上記第1のマフラカバー140の上記係止部144が突起であり、かつ、上記第2のマフラカバー240の上記係止部244が孔であってもよい。
したがって、上記第1のマフラカバー140と上記第2のマフラカバー240とを、相対的な位置ずれなく、組み立てることができる。つまり、上記第1のマフラカバー140の上記係止部144、および、上記第2のマフラカバー240の上記係止部244は、ポカよけである。
上記端板部材50は、上記第1のマフラカバー140および上記第2のマフラカバー240を嵌め込む凹部53を有する。したがって、上記第1のマフラカバー140および上記第2のマフラカバー240は、上記端板部材50の上記凹部53によって、位置決めされる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記圧縮要素2として、ローラとブレードが別体であるロータリタイプでもよい。上記圧縮要素2として、ロータリタイプ以外に、スクロールタイプやレシプロタイプを用いてもよい。上記圧縮要素2として、1つのシリンダ室を有する1シリンダタイプでもよい。上記第2のマフラカバー240を省略した一段マフラでもよい。
上記第2のマフラ室242への上記孔部(入口)140aは、少なくとも1つであってもよく、上記第2のマフラ室242からの上記孔部(出口)240aは、3つ以上であってもよい。
また、上記アキュームレータ10を設けずに、上記吸入管11に、例えば室外機の構造部品を、直接に接続してもよい。
本発明の圧縮機の第1実施形態を示す縦断面図である。 圧縮要素の上面からみた圧縮機の横断面図である。 圧縮要素の下面からみた圧縮機の横断面図である。 圧縮機の要部の平面図である。 本発明の圧縮機の第2実施形態を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 密閉容器
1a 中心軸
1b 吸入口
2 圧縮要素
3 モータ
5 ステータ
6 ロータ
10 アキュームレータ
11 吸入管
11a 中心軸
12 シャフト
50,60 端板部材
53 凹部
121,221 シリンダ
122,222 シリンダ室
140,240,340 マフラカバー
142,242,342 マフラ室
140a 孔部(入口)
144 係止部
240a 孔部(出口)
244 係止部
2つの出口を結ぶ方向
第1の方向
第2の方向
,P,P,P ガス経路

Claims (5)

  1. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置された圧縮要素(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮要素(2)をシャフト(12)を介して駆動するモータ(3)と
    を備え、
    上記密閉容器(1)の吸入口(1b)には、冷媒ガスを吸入する吸入管(11)が取り付けられ、
    上記圧縮要素(2)は、冷媒ガスを圧縮するシリンダ室(122,222)と、このシリンダ室(122,222)から吐出された冷媒ガスの脈動を低減するマフラ室(242)とを有し、
    このマフラ室(242)は、冷媒ガスを吸入する少なくとも1つの入口(140a)と、冷媒ガスを上記密閉容器(1)内に吐出する複数の出口(240a)とを有し、
    上記密閉容器(1)の中心軸(1a)に直交する平面であって上記吸入管(11)の上記吸入口(1b)近傍の部分の中心を通る平面に対する正射影において、
    上記吸入管(11)の上記吸入口(1b)近傍の部分の中心軸(11a)の方向である第1の方向(D)、および、この第1の方向(D)と直交する第2の方向(D)に、全ての上記出口(240a)のうちの任意の2つを結ぶ方向(D)は、一致せず、
    上記圧縮要素(2)は、
    シリンダ(121)と、
    このシリンダ(121)の開口端に取り付けられてこのシリンダ(121)とともに上記シリンダ室(122)を形成する端板部材(50)と、
    この端板部材(50)に上記シリンダ(121)と反対側に取り付けられてこの端板部材(50)とともに上記シリンダ室(122)に連通する空間(142)を形成する第1のマフラカバー(140)と、
    この第1のマフラカバー(140)の外側に取り付けられてこの第1のマフラカバー(140)とともに上記空間(142)に連通する上記マフラ室(242)を形成する第2のマフラカバー(240)と
    を有することを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記各入口(140a)から上記全ての出口(240a)のそれぞれまでのガス経路(P,P,P,P)は、互いに、略等しい音響特性を有することを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記吸入管(11)にはアキュームレータ(10)が連結されていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項に記載の圧縮機において、
    上記第1のマフラカバー(140)は、上記第2のマフラカバー(240)に対向する面に、突起または孔の一方である係止部(144)を有し、
    上記第2のマフラカバー(240)は、上記第1のマフラカバー(140)に対向する面に、上記突起または上記孔の他方である係止部(244)を有し、
    上記第1のマフラカバー(140)の上記係止部(144)と、上記第2のマフラカバー(240)の上記係止部(244)とは、互いに、離脱自在に係止されていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記冷媒ガスは、二酸化炭素であることを特徴とする圧縮機。
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