JP2014092078A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アキュムレータ(3)が圧縮機本体(2)に固定された圧縮機において、アキュムレータ出口管(5)の損傷を防止できるようにする。
【解決手段】アキュムレータ出口管(5)をアキュムレータ(3)の重心高さに揃えて配置し、アキュムレータ(3)の重心を節とする振動モードにおいて振れが少ない節の位置にアキュムレータ出口管(5)を位置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アキュムレータが圧縮機本体のケーシングに固定された圧縮機に関するものである。
従来より、空気調和装置(冷凍装置)の冷媒回路において、圧縮機本体のケーシングにアキュムレータを固定した圧縮機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この種の圧縮機では、図5に示すように、アキュムレータ(3)を固定する支持部材(9)が上記ケーシング(10)の上部に設けられている。また、アキュムレータ容器(4)の下部からはアキュムレータ出口管(5)が延出し、このアキュムレータ出口管(5)が、圧縮機(1)のケーシング(10)内に設けられている圧縮機構(30)に接続されている。以上の構成により、アキュムレータ(3)は支持部材(9)とアキュムレータ出口管(5)により圧縮機本体(2)に保持されている。
特開2011−179456号公報
上記構成では、アキュムレータ(3)の重心がアキュムレータ出口管(5)よりも上方に位置している。ここで、圧縮機(1)を起動するとアキュムレータ(3)が振動する。アキュムレータ(3)の振動には縦揺れや横揺れなどの色々な振動が含まれるが、その振動には、図6(A)に示す矢印の方向をx,y,z方向とすると、図6(B)に示すようにアキュムレータ(3)の重心を通ってyz平面に平行な平面において、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動が含まれる。この振動モードは、アキュムレータ(3)を振動させる圧縮機本体(2)の振動の周波数(加振周波数)と、アキュムレータ(3)の固有振動数が一致する場合に発生すると考えられる。
この振動モードでは、図6(C)から明らかなように、アキュムレータ(3)の重心からアキュムレータ出口管(5)が離れるほど該アキュムレータ出口管(5)の振れ幅が大きくなるので、図5に示すようにアキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さの差が大きい圧縮機では、アキュムレータ出口管の振動が大きくなる。その結果、上記構成の圧縮機では、アキュムレータ出口管(3)が損傷するおそれがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、アキュムレータが圧縮機本体に固定された圧縮機において、アキュムレータ出口管の損傷を防止できるようにすることである。
第1の発明は、ケーシング(10)と該ケーシング(10)内に設けられた圧縮機構(30)とを有する圧縮機本体(2)と、該圧縮機本体(2)のケーシング(10)の外面に固定されるアキュムレータ容器(4)を有するアキュムレータ(3)と、上記圧縮機構(30)の吸入通路(44)に連通するように上記圧縮機本体(2)のケーシング(10)に固定されたアキュムレータ出口管(5)とを備えた圧縮機を前提としている。
そして、この圧縮機は、上記アキュムレータ出口管(5)が、上記アキュムレータ(3)の重心高さに位置を揃えて配置されていることを特徴としている。
この構成において、冷媒回路の乾き運転時と湿り運転時とではアキュムレータ(3)内の液冷媒量が異なるために重心位置も異なるが、本発明においては、乾き運転の重心位置から湿り運転の重心位置までを含む範囲にアキュムレータ出口管(5)を設けていれば、アキュムレータ出口管(5)と上記アキュムレータ(3)の重心高さの位置が揃っているものとする。言い換えると、乾き運転がアキュムレータ(3)の重心の範囲の上限であり、湿り運転がその範囲の下限であるとすると、アキュムレータ出口管(5)はその範囲の上限と下限の間にあればよく、好ましくは上限と下限の中央の高さにするとよい。
この第1の発明では、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さのずれが小さくなるため、アキュムレータ出口管(5)の揺れが小さくなる。特に、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さが一致すると、アキュムレータ出口管(5)の揺れは実質的に生じなくなる。
第2の発明は、第1の発明において、上記アキュムレータ出口管(5)を保持する支持部材(8)を備え、上記支持部材(8)が、上記アキュムレータ出口管(5)とともにアキュムレータ(3)の重心高さに揃う位置に配置されて上記圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)に固定されていることを特徴としている。
この第2の発明では、アキュムレータ出口管(5)とともに支持部材(8)もアキュムレータ(3)の重心高さに揃うように配置されているので、アキュムレータ出口管(5)への振動の影響がより小さくなる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、上記圧縮機本体(2)が設置される設置用部材(50)に対して、アキュムレータ(3)の下部を支持する第1副支持部材(9a)を備えていることを特徴としている。
この第3の発明では、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動を抑えることができるのに加えて、アキュムレータ(3)が上下(図6(A)のz軸方向)に振動するのを抑えることも可能になる。
第4の発明は、第1から第3の発明の何れか1つにおいて、上記アキュムレータ出口管(5)の上方で圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)とに接続されて該アキュムレータ(3)を支持する第2副支持部材(9b)を備えていることを特徴としている。
この第4の発明では、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動を抑えることができるのに加えて、アキュムレータ(3)がアキュムレータ出口管(5)に対して該アキュムレータ(3)の中心と圧縮機本体(2)の中心を結ぶ線分の方向(図6(A)のx軸方向)に振動するのを抑えることも可能になる。
第5の発明は、第1から第4の発明の何れか1つにおいて、上記アキュムレータ(3)は、上記アキュムレータ容器(4)に固定される重り部材(4a)を備え、該アキュムレータ容器(4)に対する重り部材(4a)の高さ位置を調整することにより、アキュムレータ(3)の重心高さがアキュムレータ出口管(5)の高さに設定されていることを特徴としている。
この第5の発明では、アキュムレータ容器(4)の中に重り部材(4a)を設けることにより、アキュムレータ(3)の重心位置が調整され、例えば重り部材(4a)を設けない場合にはアキュムレータ容器(4)の高さ方向の中央に位置する重心を下げることができる。そして、アキュムレータ容器(4)の重心位置が高さ方向の中央であると、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)が低い位置で固定されることになる(図1参照)が、アキュムレータ容器(4)の重心位置を重り部材(4a)で下げることにより、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)が比較的高い位置で取り付けられる(図3参照)。
本発明によれば、アキュムレータ出口管(5)をアキュムレータ(3)の重心高さに揃えるようにしているので、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さのずれが小さくなり、アキュムレータ出口管(5)の揺れが小さくなる。特に、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さが一致すると、アキュムレータ出口管(5)の揺れは実質的に生じなくなる。したがって、アキュムレータ出口管(5)の損傷を抑えることができる。
上記第2の発明によれば、アキュムレータ出口管(5)とともに支持部材(8)もアキュムレータ(3)の重心高さに揃えるように配置して、出口管への振動の影響がより小さくなるようにしているので、アキュムレータ出口管(5)の損傷をより確実に抑えることができる。
上記第3の発明によれば、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動を抑えることができるのに加えて、アキュムレータ(3)が上下(図6(A)のz軸方向)に振動するのを抑えることも可能になるから、アキュムレータ出口管(5)の損傷をより確実に防止できる。
上記第4の発明によれば、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動を抑えることができるのに加えて、アキュムレータ(3)がアキュムレータ出口管(5)に対して該アキュムレータ(3)の中心と圧縮機本体(2)の中心を結ぶ線分の方向(図6(A)のx軸方向)に振動するのを抑えることも可能になるから、アキュムレータ出口管(5)の損傷をより確実に防止できる。
上記第5の発明によれば、アキュムレータ容器(4)の中に重り部材(4a)を設けることにより、アキュムレータ(3)の重心位置が調整され、例えば重り部材(4a)を設けない場合にはアキュムレータ容器(4)の高さ方向の中央に位置する重心の位置を下げることができる(図1,図3参照)。重心位置がアキュムレータ容器(4)の高さ方向の中央であると、図1に示すように、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)を低い位置に固定することになるが、アキュムレータ容器(4)の重心位置を重り部材(4a)で下げると、図3に示すように、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)を従来の圧縮機と同等の比較的高い位置で固定することができる。
図1は、実施形態1に係る圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 図2は、圧縮機構の内部の概略構成を示す横断面図である。 図3は、実施形態2に係る圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 図4は、図3の圧縮機のアキュムレータをアキュムレータ出口管高さの平面で切断した断面図である。 図5は、従来の圧縮機の概略構成を示す縦断面図である。 図6(A)は、従来の圧縮機の外観形状を示す斜視図、図6(B)はアキュムレータの振動を示す模式図、図6(C)はアキュムレータ出口管の振れ量を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1に係る圧縮機(1)の概略構成を断面で示している。この圧縮機(1)は、圧縮室(36)内をピストン(35)が揺動することにより、圧縮室(36)内の作動流体(冷媒)を圧縮して吐出する揺動ピストン型のロータリ圧縮機である。上記圧縮機(1)は、圧縮機本体(2)と、その外面に固定されたアキュムレータ(3)とを有している。
圧縮機本体(2)は、縦長円筒状の部材の両側の開口部分が閉じられてなるケーシング(10)を有し、該ケーシング(10)内に、ステータ(22)及びロータ(23)を有するモータ(20)と、該モータ(20)によって回転駆動され、作動流体としての冷媒を圧縮する圧縮機構(30)とが上下に並んで収納されている。すなわち、上記圧縮機本体(2)は、全密閉型に形成され、上記ケーシング(10)の内部が高圧となるいわゆる高圧ドーム型に構成されている。
上記圧縮機(1)は、空調機等の冷凍サイクルを行う冷媒回路(図示省略)に設けられ、作動流体である冷媒回路の冷媒を所定の圧力まで圧縮するように構成されている。なお、本実施形態では、作動流体として冷媒を用いているが、冷媒に限定されるものではなく、他の流体であってもよい。
上記ケーシング(10)は、円筒状の胴部(11)と、該胴部(11)の両端部にそれぞれ溶接固定された椀状の鏡板(12,13)とを備えている。胴部(11)には、アキュムレータ(3)に繋がる吸入管(15)(アキュムレータ出口管(5))が貫通するように設けられている。このアキュムレータ(3)は、縦長円筒状の密閉容器であるアキュムレータ容器(4)を備えていて、該アキュムレータ容器(4)の内部に上方から流入する冷媒のうち、ガス冷媒のみを上記吸入管(15)を介して上記圧縮機本体(2)内へ流すように構成されている。
上記アキュムレータ容器(4)の上端には、冷媒をアキュムレータ容器(4)に吸入するアキュムレータ入口管(6)が設けられている。また、上記アキュムレータ出口管(5)は、上記圧縮機構(30)に設けられている後述の吸入通路(44)に連通するように上記圧縮機本体(2)のケーシング(10)に固定されている。
上記胴部(11)の上部に取り付けられる鏡板(12)には、ケーシング(10)の内外を連通する吐出管(16)が貫通するように設けられているとともに、図示しない外部電源に配線によって接続されるターミナル(17)が設けられている。このターミナル(17)は、そのケーシング(10)の内方側でモータ(20)に電気的に接続されている。したがって、このターミナル(17)を介して、モータ(20)に対して外部電源の電力が供給される。
上記ケーシング(10)の下部、すなわち上記胴部(11)の下部に取り付けられる鏡板(13)の内部には、圧縮機構(30)等の各摺動部分に供給される潤滑油を貯留するための貯留部(18)が形成されている。
上記モータ(20)は、上記ケーシング(10)の内周面に固定される固定子としてのステータ(22)と、該ステータ(22)の内方に配置される回転子としてのロータ(23)とを備えている。上記モータ(20)は、上記ケーシング(10)の内部の中央より上方に配置されている。
ステータ(22)の外周側には、軸方向から視て周方向に等間隔に複数のコアカット部(24)が設けられている。これらのコアカット部(24)は、円筒状の上記ステータ(22)の外周面を軸方向の全長に亘って平面状に切り欠いてなるもので、該ステータ(22)の外周面上の例えば6箇所に設けられている。このコアカット部(24)を設けることにより、上記ステータ(22)の外周側と上記ケーシング(10)の内周面との間に、モータ(20)の上方で冷媒から分離した潤滑油が下方へ流れる油通路が形成されている。
上記ロータ(23)は、駆動軸(21)上に該駆動軸(21)と一体で回転するように設けられ、内部に永久磁石(図示省略)を備えている。この永久磁石が、上記ステータ(22)の内部で発生する回転磁界によって回転方向に力を受けることで、上記ロータ(23)は回転する。このロータ(23)と一体で回転する上記駆動軸(21)は、他端側で上記圧縮機構(30)に連結されている。
上記圧縮機構(30)は、ケーシング(10)内の上記モータ(20)の下方に配置されている。この圧縮機構(30)は、内部に圧縮室(36)が形成されるシリンダ(31)と、該シリンダ(31)内で揺動するピストン(35)とを備えている。シリンダ(31)は、筒軸方向に短い円筒状のシリンダ本体(32)と、該シリンダ本体(32)の上方に配置されるフロントヘッド(33)と、該シリンダ本体(32)の下方に配置されるリアヘッド(34)とを備えている。上記シリンダ本体(32)は、上記ケーシング(10)の胴部(11)と同心に配置されている。
上記フロントヘッド(33)及びリアヘッド(34)には、それぞれ、中央部分を上下に貫通するように軸挿通孔(33a,34a)が形成されていて、この軸挿通孔(33a,34a)内に上記モータ(20)と繋がる駆動軸(21)が回転自在に挿通されている。つまり、この駆動軸(21)は、上記フロントヘッド(33)、圧縮室(36)及びリアヘッド(34)を上下方向に貫通している。そして、この駆動軸(21)上には、上記圧縮室(36)に対応する位置に上記ピストン(35)が取り付けられている。これにより、上記モータ(20)のステータ(22)に通電して、該モータ(20)のロータ(23)とともに上記駆動軸(21)が回転すると、上記圧縮室(36)内でピストン(35)も回転する。
上記ピストン(35)は、図2に示すように、円筒状のロータ部(40)と直方体状のブレード部(41)とが一体形成されたもので、上記駆動軸(21)に一体形成された偏心部(42)が該ロータ部(40)内に嵌入されている。上記ピストン(35)は、ロータ部(40)が上記シリンダ(31)内に形成された圧縮室(36)内で回転するように配置されている。また、このロータ部(40)は、外周面の一部が上記シリンダ本体(32)の内周面と潤滑油の油膜を介して接するように上記圧縮室(36)内に配置されている。
上記シリンダ本体(32)には、その内周側と外周側とを半径方向に貫通するように、吸入通路(44)が形成されている。この吸入通路(44)のシリンダ(31)外周側の端部には、上記ケーシング(10)の胴部(11)を貫通するように上記吸入管(15)(アキュムレータ出口管(5))が内嵌されている。
また、上記シリンダ本体(32)には、該シリンダ本体(32)の高さ方向の全体に亘るブッシュ孔(45)が、内周面から径方向外方へ延びるように形成されている。このブッシュ孔(45)には、断面が半月状の一対のブッシュ(46,46)が揺動自在に配置されている。これらのブッシュ(46,46)は、上記ブッシュ孔(45)のシリンダ本体(32)内方側に配置されている。これらのブッシュ(46,46)の間には、上記ピストン(35)のブレード部(41)が挿入されている。これにより、該ブレード部(41)は、一対のブッシュ(46,46)によって進退移動自在に支持されている。したがって、上記駆動軸(21)が回転すると、上記ブッシュ(46)を揺動中心として上記ピストン(35)が揺動する。
上記ブッシュ孔(45)内に上記ブレード部(41)が位置付けられた状態で、該ブレード部(41)によって、上記圧縮室(36)内は、上記吸入管(15)と連通する低圧室(36a)と、該圧縮室(36)からケーシング(10)内へ吐出するための吐出孔(47)と連通する高圧室(36b)とに区画される。なお、この吐出孔(47)は、上記フロントヘッド(33)に設けられていて、該吐出孔(47)の出口には、上記高圧室(36b)内の圧力が所定値以上になったときに開くように構成された図示しない吐出弁が設けられている。
なお、上記駆動軸(21)には、詳細は図示していないが、該駆動軸(21)の下端部に位置する遠心ポンプと、該駆動軸(21)内に軸方向に延びる給油路とが設けられている。この遠心ポンプは、上記ケーシング(10)の下部に設けられた貯留部(18)内に位置付けられていて、駆動軸(21)の回転に伴って該貯留部(18)内の潤滑油を上方へ汲み上げるように構成されている。この遠心ポンプによってケーシング(10)内の貯留部(18)から汲み上げられた潤滑油は、上記駆動軸(21)内に設けられた給油路内を上方へ移動して、圧縮機構(30)などの各摺動部分へ給油口(図示省略)を介して供給される。
本実施形態では、上記アキュムレータ出口管(5)が、上記アキュムレータ(3)の重心高さに位置を揃えた状態となるように配置されている。
ここで、冷媒回路の乾き運転時と湿り運転時とでは、アキュムレータ(3)内の液冷媒量が異なるためにその重心位置も異なるが、本実施形態においては、乾き運転の重心位置から湿り運転の重心位置までを含む範囲にアキュムレータ出口管(5)を設けていれば、アキュムレータ出口管(5)と上記アキュムレータ(3)の重心の位置が揃っているものとする。言い換えると、乾き運転がアキュムレータ(3)の重心の範囲の上限になり、湿り運転がその範囲の下限になるとすると、アキュムレータ出口管(5)は、その上限と下限の間に設けていればよい。また、特に好ましくは、アキュムレータ出口管(5)を上記範囲の上限と下限の中央に設けるととよい。なお、重心位置の範囲には、アキュムレータ容器(4)に溜まる冷凍機油の量も考慮される。
上記アキュムレータ出口管(5)は、1本の配管を折り曲げることにより形成されたものであり、上方向出口管(5a)と横方向出口管(5b)とを有している。また、アキュムレータ出口管(5)には、アキュムレータ容器(4)の中で横方向出口管(5b)から下方へ伸びる油戻し管(7)が接続されている。この油戻し管(7)は下端がアキュムレータ容器(4)の底部付近で開口している。
また、この実施形態では、アキュムレータ出口管(5)を保持する支持部材(8)が設けられている。この支持部材(8)は、上記アキュムレータ出口管(5)とともにアキュムレータ(3)の重心高さに揃う位置に配置され、その位置で上記圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)に固定されている。具体的には、支持部材(8)はアキュムレータ出口管(5)に嵌合するスリーブ状の部材であり、その両端が圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)に接合されている。
本実施形態の圧縮機(1)は、圧縮機本体(2)の下部に設けられている脚部(19a)と防振ゴム(19b)を介して、室外機の底板などの設置用部材(50)に固定されている。また、この圧縮機(1)には、アキュムレータ(3)の下部を支持する第1副支持部材(9a)が設けられている。さらに、この圧縮機(1)には、上記アキュムレータ出口管(8)の上方で圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)とに接続されて該アキュムレータ(3)を支持する第2副支持部材(9b)が設けられている。
−運転動作−
次に、圧縮機(1)の運転動作について以下で説明する。
ケーシング(10)に取り付けられたターミナル(19)を通じてモータ(20)に電力を供給すると、ステータ(22)の内部に形成される回転磁界によってロータ(23)が回転する。そうすると、該ロータ(23)の駆動軸(21)に駆動連結された圧縮機構(30)のピストン(35)が圧縮室(36)内で揺動する。
図2に基づいて、上記圧縮機構(30)内のピストン(35)の動作について説明する。
まず、図2において、シリンダ本体(32)に形成された吸入通路(44)の該シリンダ本体(32)内方側開口端のすぐ右側に上記ピストン(35)が接触している状態から説明する。この状態では、圧縮室(36)の低圧室(36a)は容積が最小となっている。上記ロータ(23)の回転に伴って上記ピストン(35)が時計回り(図2において右回り)に回転すると、低圧室(36a)の容積が徐々に拡大し、上記吸入通路(44)を介して該低圧室(36a)内に低圧の冷媒が吸入される。ここで、この低圧室(36a)内に吸入される低圧冷媒は、冷媒回路からアキュムレータ(3)へ流入した後、該アキュムレータ(3)内で液冷媒と分離され、吸入管(15)を介して該低圧室(36a)内へ流入したものである。
上述のような低圧室(36a)への冷媒の流入は、上記ピストン(35)が圧縮室(36)内を1回転して再び上記吸入通路(44)のシリンダ本体(32)内方側開口端のすぐ右側でシリンダ本体(32)の内周面と接触する状態になるまで続く。
上記低圧室(36a)内へ冷媒を吸入した後、上記ピストン(35)がさらに回転すると、冷媒が吸入された空間は、上記吸入通路(44)とは連通しない高圧室(36b)となる。このとき、該高圧室(36b)の容積は最大であり、該高圧室(36b)内は低圧の冷媒で満たされている。この状態から上記ピストン(35)が回転するに従って上記高圧室(36b)の容積が減少して、該高圧室(36b)内の冷媒が圧縮される。そして、該高圧室(36b)内の圧力が所定値になると、図示しない吐出弁が開いて高圧の冷媒がケーシング(10)内に吐出される。そして、上記ケーシング(10)内へ吐出された高圧冷媒は、該ケーシング(10)の内部を上方へ移動して吐出管(16)を介して冷媒回路へ流出し、冷媒回路を循環する。
−実施形態1の効果−
本実施形態によれば、アキュムレータ出口管(5)がアキュムレータ(3)の重心高さに揃うように配置しているので、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さのずれが小さくなり、アキュムレータ出口管(5)の揺れが小さくなる。特に、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の高さを一致させると、アキュムレータ出口管(5)の揺れは実質的に生じなくなる。したがって、アキュムレータ出口管(5)の損傷を抑えることができる。
また、本実施形態では、アキュムレータ出口管(5)とともに支持部材(8)もアキュムレータ(3)の重心高さに揃うように配置して、アキュムレータ出口管(5)への振動の影響がより小さくなるようにしているので、アキュムレータ出口管(5)の損傷をより確実に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、圧縮機本体(2)のケーシング(10)とアキュムレータ容器(4)は、従来から一般的な縦長円筒状の容器を採用している。ここで、ケーシング(10)とアキュムレータ容器(4)の両方が縦長の従来の圧縮機では、アキュムレータ出口管(5)をアキュムレータ容器(4)の下端に設ける構成の場合、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の間隔が広くなってアキュムレータ出口管(5)の振動が生じやすいのに対して、この実施形態では、アキュムレータ(3)の重心とアキュムレータ出口管(5)の位置を揃えることにより、該アキュムレータ出口管(5)の揺れを効果的に抑えることができる。したがって、圧縮機本体(2)のケーシング(10)とアキュムレータ容器(4)がともに縦長円筒状の容器である一般的な構成においてアキュムレータ出口管(5)の損傷が生じやすいのを、本実施形態では確実に抑えることができる。
さらに、本実施形態によれば、アキュムレータ(3)の重心を節とするモードの振動を抑えることができるのに加えて、アキュムレータ(3)が上下(図6(A)のz軸方向)に振動するのを抑えることが可能になるとともに、アキュムレータ(3)が該アキュムレータ(3)の中心と圧縮機本体(2)の中心を結ぶ線分の方向(図6(A)のx軸方向)に振動するのを抑えることも可能になるから、このことによってもアキュムレータ出口管(5)の損傷を効果的に防止できる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。
図3,図4に示した実施形態2は、アキュムレータ(3)の重心高さを調整する機構を備えたものである。
具体的には、この実施形態のアキュムレータ(3)は、アキュムレータ容器(4)に固定される重り部材(4a)を備えている。重り部材(4a)は、アキュムレータ容器(4)の内部の下方に固定された金属製の環状部材である。この重り部材(4a)を設けると、その質量により、アキュムレータ(3)の重心位置が低くなる。そして、アキュムレータ容器(4)に対する重り部材(4a)の高さ位置を調整することにより、アキュムレータ(3)の重心高さがアキュムレータ出口管(5)の高さに揃えられていて、アキュムレータ(3)が圧縮機本体(2)に実施形態1と比べて高い位置で固定されている。
その他の構成は実施形態1と同じであるため、具体的な説明は省略する。
この実施形態2によれば、実施形態1と同様の効果が得られることに加えて、アキュムレータ容器(4)の中に重り部材(4a)を設けることにより、アキュムレータ(3)の重心位置が調整され、例えば重り部材(4a)を設けない場合にはアキュムレータ容器(4)の高さ方向の中央に位置する重心の位置を下げることができる(図1,図3参照)。重心位置がアキュムレータ容器(4)の高さ方向の中央であると、図1に示すように、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)を低い位置に固定することになり、室外機の底板等の設置用部材(50)との干渉を避ける対策が必要になる場合があるが、本実施形態のようにアキュムレータ容器(4)の重心位置を重り部材(4a)で下げるようにすると、圧縮機本体(2)に対してアキュムレータ(3)を従来の圧縮機と同等の比較的高い位置で固定することができるので、室外機の底板等の設置用部材(50)との干渉を避ける対策が不要になる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態1では、支持部材(8)をアキュムレータ出口管(5)に嵌合するスリーブ形状にしているが、その形状は適宜変更してもよい。また、この支持部材(8)、第1副支持部材(9a)及び第2副支持部材(9b)は、何れか1つを設けてもよいし、場合によっては設けなくてもよい。何れか1つを設けるのであれば支持部材(8)を設けるとアキュムレータ出口管(5)を直接指示することができるので効果的であり、第1副支持部材(9a)及び第2副支持部材(9b)は上記x軸方向の振動やz軸方向の振動が生じる場合にアキュムレータ出口管(5)の損傷を抑えるのに効果的である。
また、圧縮機本体(2)の具体的な構成も適宜変更することが可能であり、本発明においては、アキュムレータ(2)の重心高さとアキュムレータ出口管(5)の高さを揃えている限りは、他の構成は変更してもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、アキュムレータが圧縮機本体のケーシングに固定された圧縮機について有用である。
1 圧縮機
2 圧縮機本体
3 アキュムレータ
4 アキュムレータ容器
4a 重り部材
5 アキュムレータ出口管
8 支持部材
9a 第1副支持部材
9b 第2副支持部材
10 ケーシング
30 圧縮機構
44 吸入通路

Claims (5)

  1. ケーシング(10)と該ケーシング(10)内に設けられた圧縮機構(30)とを有する圧縮機本体(2)と、該圧縮機本体(2)のケーシング(10)の外面に固定されるアキュムレータ容器(4)を有するアキュムレータ(3)と、上記圧縮機構(30)の吸入通路(44)に連通するように上記圧縮機本体(2)のケーシング(10)に固定されたアキュムレータ出口管(5)と、を備えた圧縮機であって、
    上記アキュムレータ出口管(5)が、上記アキュムレータ(3)の重心高さに位置を揃えて配置されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1において、
    上記アキュムレータ出口管(5)を保持する支持部材(8)を備え、
    上記支持部材(8)が、上記アキュムレータ出口管(5)とともにアキュムレータ(3)の重心高さに揃う位置に配置されて上記圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)に固定されていることを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2において、
    上記圧縮機本体(2)が設置される設置用部材に対して、アキュムレータ(3)の下部を支持する第1副支持部材(9a)を備えていることを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1から3の何れか1つにおいて、
    上記アキュムレータ出口管(5)の上方で圧縮機本体(2)とアキュムレータ(3)とに接続されて該アキュムレータ(3)を支持する第2副支持部材(9b)を備えていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1から4の何れか1つにおいて、
    上記アキュムレータ(3)は、上記アキュムレータ容器(4)に固定される重り部材(4a)を備え、該アキュムレータ容器(4)に対する重り部材(4a)の高さ位置を調整することにより、アキュムレータ(3)の重心高さがアキュムレータ出口管(5)の高さに設定されていることを特徴とする圧縮機。
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