JP4616057B2 - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents

画像符号化装置及び画像符号化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4616057B2
JP4616057B2 JP2005116048A JP2005116048A JP4616057B2 JP 4616057 B2 JP4616057 B2 JP 4616057B2 JP 2005116048 A JP2005116048 A JP 2005116048A JP 2005116048 A JP2005116048 A JP 2005116048A JP 4616057 B2 JP4616057 B2 JP 4616057B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
encoder
encoding
image
screen
intra
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005116048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006295721A (ja
Inventor
洋人 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP2005116048A priority Critical patent/JP4616057B2/ja
Publication of JP2006295721A publication Critical patent/JP2006295721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4616057B2 publication Critical patent/JP4616057B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は画面内予測符号化が用いられる高効率画像圧縮符号化を行う画像符号化装置及び画像符号化方法に関する。
従来、動画像の圧縮符号化方式としてMPEG2(Moving Picture Experts Group phase2)方式に代表される画面間予測符号化を用いた方式が多く利用されている。
近年、HDTV(High Definition TeleVision)など従来よりも高精細で情報量の多い画像フォーマットによる放送や、媒体への記録が行われるようになってきた。例えばHDTVフォーマットの1つである1080iは有効表示領域が1920画素×1080ラインであり、従来のアナログテレビ放送の720画素×480ラインと比較しても遥かに情報量が増加している。
上記1080iなどの情報量の多いHDTVフォーマットの画像をMPEG2方式により圧縮符号化する場合には、単体の符号化装置では処理しきれないことがあり、特許文献1のように入力画像を分割して、それぞれの分割領域ごとに符号化装置を用意し処理を行うことがあった。
特開平7−274180号公報
このような情報量の多い画像を、さらに高効率圧縮符号化する方式として画面間予測符号化に加えて画面内予測符号化を用いた方式が用いられることがある。例えば、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector)規格のH.264がある。
画面内予測符号化とは、同一画面内で、符号化済みの情報との相関をとることにより符号化する方法であり、従来のMPEG2方式では採り入れられていなかったが、これを採用することでMPEG2方式よりも高効率に圧縮符号化が行える。ただし、演算量が増加するためHDTVなどでは、単体の符号化器の能力では符号化できないことがあり、画像を分割して複数の符号化器に符号化を行わせることがある。
画面内予測符号化を分割した画像に対して行うと、分割した画像間の境界を符号化する際に、分割画像間で符号化済み画像を予測画像として参照する必要になることがある。例えば、図1のように横に3分割して符号化する場合、各分割領域A,B,Cそれぞれの左上端より右方向に向かって、16×16画素のマクロブロック単位や4×4画素単位など複数×複数画素単位で画面内予測符号化処理は行われることが多い。
特許文献1記載の方法では、3つの符号化器がそれぞれ担当する分割領域A,B,Cにおいて、図2のように同一の画面をほぼ同一の時刻に符号化する。ここで、図2のP1〜P4は、符号化する画面の順序を表し、P1が1枚目、P2が2枚目、P3が3枚目、P4が4枚目を表す。画面内予測符号化は同一の画面内の符号化済みの画素を使用して予測するため、領域Bの上端を符号化しようとした時に、まだ符号化が終了していない領域Aの下端の画素を予測画素として使用する可能性がある。しかし、当該画素は符号化が終了していないため予測画素として使用できない。このため、図1のような分割のとき、特許文献1記載の方法で画面内予測符号化しようとすると、画像に応じて適切な予測を行った画面内予測符号化ができない可能性があり、分割境界で圧縮率や画質の低下が起ることがあった。
そこで本発明では、例えば入力画像を分割して画面内予測符号化する符号化装置において、分割境界での圧縮率や画質の低下を軽減できるような画像符号化装置及び画像符号化方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力画像を複数に分割する分割手段と、分割した画像のそれぞれに対応して設けられ、かつ前記分割手段から入力した分割画像を符号化するとともに、局部復号情報を記憶する記憶手段を備えた複数の符号化器と、を備えた画像符号化装置において、複数の符号化器のうち少なくとも一つの符号化器が画面内予測符号化を行い、少なくとも一つの符号化の符号化の開始を他の一つの符号化器の前記記憶手段に記憶された前記局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ前記他の一つの符号化器よりも後にずらす遅延手段と、各前記記憶手段同士を接続して前記他の一つの符号化器の前記記憶手段に記憶された局部復号情報を前記少なくとも一つの符号化器の前記記憶手段へ出力して参照可能とする接続手段とを備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、入力画像を複数に分割して複数の符号化器にそれぞれ入力して、この分割画像を前記符号化器内の局部復号情報を用いて符号化する画像符号化方法において、前記複数の符号化器のうち画面内予測符号化を行う少なくとも一つの符号化器が他の一つの符号化器の前記局部復号情報を参照可能とし、前記分割画像のうち前記少なくとも一つの符号化器による分割画像の画面内予測符号化の開始を他の一つの符号化器による分割画像の前記局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間分後にずらすことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態を説明する。本発明の一実施形態にかかる画像符号化装置は、入力画像を複数に分割する分割手段と、分割した画像のそれぞれに対応して設けられ、かつ前記分割手段から入力した分割画像を符号化するとともに、局部復号情報を記憶する記憶手段を備えた複数の符号化器と、を備えた画像符号化装置において、複数の符号化器のうち少なくとも一つの符号化器が画面内予測符号化を行い、少なくとも一つの符号化器の符号化の開始を他の一つの符号化器の記憶手段に記憶された局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ他の一つの符号化器よりも後にずらす遅延手段と、各前記記憶手段同士を接続して他の一つの符号化器の記憶手段に記憶された局部復号情報を少なくとも一つの符号化器の記憶手段へ出力して参照可能とする接続手段とを備える。このように、入力画像を複数に分割した際に、複数の符号化器のうち少なくとも1つが画面内予測符号化するために、各符号化器の開始を少なくとも一つの符号化器の符号化の開始を他の一つの符号化器の記憶手段に記憶された局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ他の一つの符号化器よりも後にずらす遅延手段を設け、さらに各符号化器内の記憶手段同士を接続することで、分割の境界でも局部復号化情報を、接続手段により各符号化器内の記憶手段を共有できるため、画面内予測符号化をより効率的に使用することができ、従来よりも圧縮率や画質を向上させることができる。
また、前記少なくとも一つの符号化器と前記他の一つの符号化器との符号化の開始の時間差は、前記少なくとも一つの符号化器と前記他の一つの符号化器との分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方の所要時間としてもよい。
また、前記符号化器から画面内予測符号化された情報が入力され、同一の画像の分割画像からなる画面内予測符号化された情報が、同時期に出力するように出力時期を調整する出力調整手段を備えてもよい。
また、本発明の一実施形態にかかる画像符号化方法は、複数の符号化器にそれぞれ入力して、この分割画像を符号化器内の局部復号情報を用いて符号化する画像符号化方法において、複数の符号化器のうち画面内予測符号化を行う少なくとも一つの符号化器が他の一つの符号化器の局部復号情報を参照可能として、分割画像のうち少なくとも一つの符号化器による分割画像の画面内予測符号化の開始を、他の一つの符号化器による分割画像の局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間分後にずらしている。このように、入力画像を複数に分割した際に、複数の符号化器のうち少なくとも1つが画面内予測符号化するために、各符号化器の開始を少なくとも一つの符号化器の符号化の開始を他の一つの符号化器の局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ他の一つの符号化器よりも後にずらすことで、分割の境界でも局部復号化情報を、各符号化器内の局部復号情報を共有できるため、画面内予測符号化をより効率的に使用することができ、従来よりも圧縮率や画質を向上させることができる
また、前記少なくとも一つの分割画像の画面内予測符号化と前記他の一つの分割画像の符号化との開始の時間差は、前記少なくとも一つの分割画像と前記他の一つの分割画像の符号化にかかる時間のうち長い方の時間であってもよい。
本発明の一実施例にかかる画像符号化装置1は、図3に示すように、入力端子10と、分割手段としての画像分割器20と、遅延手段としての入力バッファ30〜32と、符号化器40〜42と、出力調整手段としての出力バッファ80〜82と、合成手段としての符号化信号合成器90と、出力端子100とを備えている。
画像分割器20は、入力端子10から入力された画像を図4のように横に3分割して、分割した画像(以下分割画像と記す)を入力バッファ30〜32へそれぞれ出力している。
入力バッファ30〜32はランダムアクセスが可能なメモリであり、入力バッファ30は図4のA領域を1画面分、入力バッファ31は図2のB領域を2画面分、入力バッファ32は図4のC領域を3画面分の画像をそれぞれ記憶しておくことができる。このように各入力バッファの記憶容量に差を持たせることにより、入力バッファ31は入力バッファ30よりも1画面分、入力バッファ32は入力バッファ31よりも1画面分ずらしてそれぞれが接続されている符号化器より読み出されて画面内予測符号化ができる。こうして、入力バッファ30〜32は少なくとも二つの符号化器の分割画像の画面内予測符号化の開始をずらしている。また、符号化器40〜42が読み出す際は、16×16画素のマクロブロック単位で読み出す。
符号化器40は画面内予測部50と、減算器51と、動き補償部52と、動きベクトル検出部53と、画面内/画面間予測モード切替え部54と、符号化部56と、局部復号部57と、局部復号情報を記憶する記憶手段としてのフレームメモリ58と、エントロピー符号化部59とからなる。
画面内予測部50は、入力バッファ30から読み出した現画面のマクロブロックを4×4画素の領域に分割して、H.264における画面内予測符号化方法の9種類のモードからその領域に合った適切なモードを選択し符号化する方法で画面内予測符号化し、予測画素と現画素との予測誤差(差分値)を出力する。
ここで、H.264における画面内予測符号化方法を説明する。H.264では画面内予測符号化方法として16×16画素のマクロブロックを16個の4×4画素の領域に分割して行う方法と、16×16画素のマクロブロックに対して行う方法の2通りが規定されているが、本実施例で行う4×4画素の領域に対して画面内予測符号化する方法を説明する。H.264では、4×4画素の領域に対して図5に示すように9種類のモードが規定されており、各領域毎にこれらの中から適切なモードを選択し符号化することができる。例えば図5(a)のMode0は、画面内予測符号化対象画素yより先に符号化後復号化された画素xと、画面内予測符号化対象画素yを矢印qに沿ってそれぞれの差をとり、それら差分値を符号化する。復号化する際は、差分値に画素xの値を加算することにより復号化できる。このように、Mode0では、予測画素として符号化領域の上段の同じ列の画素を使用して符号化する。図5(b)のMode1および図5(d)のMode3〜(i)のMode8は矢印の向きが異なる以外はMode0と同様に行う。図5(c)のMode2は画素xの平均値と画素yとの差分値を符号化する。
画面内/画面間予測モード切替え部54は、画面内予測を行う画面の場合は画面内予測部50の出力を符号化部56へ出力し、画面間予測を行う画面の場合は減算器51の出力を符号化部56へ出力するように符号化制御部55が制御する。
符号化部56は、画面内/画面間予測モード切替え部54の出力を例えば直交変換符号化する。直交変換符号化された符号化データは量子化し符号量を低減して、エントロピー符号化部59および局部復号部57へ出力する。直交変換符号化は、H.264では、MPEG2等で行われていた8×8画素単位の離散コサイン変換(DCT)に代わり、4×4画素単位の整数変換(Integer Transform)が行われる。本実施例においても整数変換を行う。量子化する際の量子化ステップは、符号化制御部55により符号量に応じて変更される。
エントロピー符号化部59は、符号化部56および動きベクトル検出部53より入力された符号化データおよび動きベクトルをエントロピー符号化する。H.264では、指数ゴロム符号およびCAVLC(Context-based Adaptive Variable Length Coding)やCABAC(Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)という符号を使用する。本実施例においても、指数ゴロム符号およびCAVLCやCABACを使用してエントロピー符号化する。エントロピー符号化により符号量を更に低減された符号化データは、符号化制御部55により所定の符号化レートに制御され、符号化器40の出力として出力バッファ80に出力される。
局部復号部57は、符号化部56の出力を、逆量子化および直交変換復号化し、復号してフレームメモリ58へ出力する。直交変換復号化としては、H.264では逆整数変換が行われ、本実施例においても逆整数変換を行う。この逆整数変換後の出力は予測誤差である。画面内予測の場合は予測画素との差分値であるので、予測画素と差分値を加算し画素値を復号してフレームメモリ58に出力する。画面間予測の場合は動き補償された前画面との差分値であるので、動き補償部52で動き補償されたデータと差分値を加算し、次の画面で使用する前画面の画像データとして復号しフレームメモリ58に出力する。
フレームメモリ58は、局部復号部57で復号された復号化データを格納する。また、画面内予測か画面間予測かのモードにより、画面内予測部50か、動きベクトル検出部53および動き補償部52へ復号化データを出力する。また、符号化器41または42より復号化データの要求があった場合は、信号線60を介して符号化器41または42へ復号化データを出力する。画面内予測部50または動きベクトル検出部53において符号化器41または42内のフレームメモリ58の復号化データが必要になった場合は、符号化器41または符号化器42内のフレームメモリ58へ復号化データの要求を行い、信号線60を介して入力される復号化データを画面内予測部50または動きベクトル検出部53へ出力する。
動きベクトル検出部53は、入力画像である現画面とフレームメモリ58から読み出した前画面より、16×16画素のマクロブロック毎に動きベクトルを求め動き補償部52およびエントロピー符号化部59へ出力する。動きベクトルは、例えば、全探索型動きベクトル検出による探索領域と符号化するマクロブロックとのマッチング計算により求める。
動き補償部52は、動きベクトル検出部53で求めた動きベクトルに基づいて、フレームメモリ58から出力された前画面を動き補償し減算器51へ出力する。
減算器51は、動き補償部52で動き補償された前画面と、入力画像である現画面とを減算し予測誤差(差分値)を出力する。
符号化制御部55は、符号化器40内の他の機能部への制御(画面内予測モードか画面間予測モードかの切替えや、発生符号量に基づく符号化レートの調整等)を行う。
符号化器41および42の構成および内部にある各機能部は、符号化器40および符号化器40内の各機能部と同一であるため、符号化器40と同一の符号を付して説明を省略する。
出力バッファ80〜82はFIFO(First In First Out)メモリで構成され、出力バッファ80が3画面分、出力バッファ81が2画面分、出力バッファ82が1画面分の符号化データを記憶することが出来る。このように各出力バッファの容量を変えて設定することで各符号化器40〜42を、それぞれ1画面ずつ遅延させて動作させることによる時間差を吸収し、出力時期を調整することができる。このように、出力バッファ80〜82は、同一の画像の分割画像からなる画面内予測符号化された情報が、同時期に出力するように出力時期を調整する。
符号化信号合成器90は出力バッファ80〜82の出力を合成して1画面のデータに構成し、出力端子100から出力する。
本実施例においては、符号化器40〜42の各フレームメモリ58を接続する接続手段としての信号線60が設けられている。これにより各フレームメモリ58の記憶データを符号化器40〜42が共用でき、画面内予測部50および動きベクトル検出部53は、各フレームメモリ58の記憶データを用いて画面内予測や動きベクトルの検出が行える。
次に、このような構成からなる符号化装置の画面内予測符号化を行う際の動作を図7を参照して説明する。
まず、画像分割器20は、入力端子10より入力された入力画像に対し、図4のように横に3つに分割して入力バッファ30〜32へ出力する。
入力バッファ30は、図4のAの領域を1画面分記憶する。入力バッファ31は図4のBの領域を2画面分記憶する。入力バッファ32は図4のCの領域を3画面分記憶する。
図7の時刻t1では、符号化器40は、入力バッファ30がマクロブロックの読み出しが可能な量(16ライン以上)を記憶したため、画面内予測符号化するためにマクロブロック単位で入力バッファから読み出す。この時、画面内/画面間予測モード切替え部54は画面内予測部50の出力が符号化部56に入力されるように符号化制御部55によって切替えられている。なお、時刻t1では符号化器41および42はまだ動作しない。
画面内予測部50は、入力バッファ30より読み出されたマクロブロックを、図6の矢印sに示す順序で、4×4画素単位に上述した図5の9種類のモードから適切なモードを選択し、フレームメモリ58より読み出した予測画素を用いる画面内予測符号化方法により予測誤差を算出し出力する。
画面内予測部50から出力された予測誤差は、画面内/画面間予測モード切替え部54を経由して符号化部56に入力され、まず、4×4画素単位の整数変換を行い、次いで量子化し符合量を削減する。
量子化した符号化データはエントロピー符号化部59にて、指数ゴロム符号およびCAVLCなどにより可変長符号化された後、符号化制御部55により所定の符号化レートに制御され、出力バッファ80へ出力される。出力バッファ80では符号化器42が1画面目の符号化を終了するまで符号化データを記憶する。
一方、符号化部56の出力である量子化後の符号化データは局部復号部57にも出力される。局部出力部61内では入力された符号化データを逆量子化、逆整数変換を行い画面内予測部50の出力値(予測誤差)に戻し、さらに9つの画面内予測モードのうち使用したモードに合った予測画素と加算することで、符号化データを復号する。復号化されたデータはフレームメモリ58に出力される。
フレームメモリ58は復号化データを記憶し、画面内予測部50の要求に従って画面内予測符号化に必要な予測画素のデータを出力する。
上述のような画面内予測符号化を1画面目の各マクロブロックに対して行う。符号化器40は1画面目が終了すると、2画面目を符号化する。2画面目は後述する画面間予測符号化を行う。
次に図7の時刻t2では、符号化器40が2画面目の符号化を行い、同時に符号化器41は、入力バッファ31から1画面目をマクロブロック単位に読み出し、符号化器40と同様に画面内予測符号化する。符号化器41で符号化されたデータは出力バッファ81に出力され、出力バッファ81では符号化器42が1画面目の符号化を終了するまで記憶する。なお、時刻t2では符号化器42はまだ動作しない。
符号化器41が符号化する図4のB領域上端の4×4画素の領域に対して画面内予測符号化する際に、信号線60を使用して符号化器40内のフレームメモリ58にアクセスすることにより、上方向の予測画素を使用して符号化することができる。
詳細には、まず、図4のB領域上端の4×4画素で上方向の予測画素の参照を行うこととなった場合、符号化器41内の画面内予測部50は、フレームメモリ58に対して予測画素の要求を行う。フレームメモリ58は要求された予測画素が符号化器40内のフレームメモリ58に記憶されているデータであることを検出すると、符号化器40内のフレームメモリ58に対して予測画素データの要求を行う。符号化器40内のフレームメモリ58は符号化器41内のフレームメモリ58の要求に対して予測画素データを信号線60へ出力する。符号化器41内のフレームメモリ58は信号線60から入力された予測画素データを画面内予測部50へ出力し、画面内予測部50において画面内予測が行われる。
次に図7の時刻t3では、符号化器40は3画面目の画面間予測符号化を開始し、符号化器41は2画面目の画面間予測符号化を開始し、符号化器42は1画面目の画面内予測符号化を開始する。符号化器42の符号化データは出力バッファ82に出力する。
符号化器42の画面内予測符号化も符号化器41と同様に、信号線60より符号化器41内のフレームメモリ58のデータにアクセスすることにより符号化器42が符号化する領域(図4のC領域)の上端における上方向の予測画素を参照した符号化ができる。
符号化信号合成器90では、出力バッファ80〜82に1画面目の符号化データが揃うと、出力バッファ80の符号化データ(図4のA領域)、出力バッファ81の符号化データ(図4のB領域)、出力バッファ82の符号化データ(図4のC領域)の順にデータを合成し出力端子100より符号化データを出力する。
このように動作させることで、図7に示すように画面を分割して、後から画面内予測符号化する符号化器が画面内予測符号化することを可能とする時間以上の1画面期間ずつ各符号化器をずらして処理することになり、符号化器40で符号化した画面P1の局部復号データを符号化器41で使用でき(矢印r1)、符号化器41で符号化した画面P1の局部復号データを符号化器42で使用できるようになる(矢印r2)。これによって、分割領域の境界において画像に応じた適切な画面内予測符号化のモードが選択可能となり、圧縮率の低下や画質の低下を軽減することができる。
こうして、画面内予測符号化の開始の時間差は、後から画面内予測符号化する符号化器が、先に符号化した符号化器の局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間となり、本実施例では、各符号化器が分割画像の画面内予測符号化にかかる所要時間となる。
なお、本実施例では4×4画素単位で画面内予測符号化を行ったが、H.264で規定されている16×16画素単位でも同様に行えることは言うまでもなく、画面内予測符号化の単位によらず分割境界を越える参照を行うような画面内予測符号化に適用できる。
次に、本実施例で画面間予測符号化を行う際の動作を図8〜図10を参照して説明する。
図8の時刻t2では、符号化器40が1画面目の符号化を終了し、2画面目をマクロブロック単位で入力バッファ30から読み出す。この時、画面内/画面間予測モード切替え部54は減算器51の出力が符号化部56に入力されるように符号化制御部55によって切替えられている。
入力された2画面目のマクロブロックは、動きベクトル検出部53においてフレームメモリ58にある1画面目の復号画像において、予め設定された領域を全探索型動きベクトル検出により探索し動きベクトルを求める。動き補償部52は、求められた動きベクトルに基づいてフレームメモリ58にある1画面目の復号画像を動き補償し、減算器51において入力画像との差分をとり、予測誤差として画面内/画面間予測モード切替え部54を経由して符号化部56へ出力する。
符号化部56では画面内予測符号化時と同様に、整数変換および量子化し、エントロピー符号化部59および局部復号部57へ出力する。
量子化された符号化データは、エントロピー符号化部59でも画面内予測符号化時と同様に、指数ゴロム符号およびCAVLC等により可変長符号化された後、符号化制御部55により所定の符号化レートに制御され、出力バッファ80へ出力される。
局部復号部57は、符号化部56からの量子化された符号化データを逆量子化、逆整数変換し、減算器51の出力である予測誤差に復号する。復号された予測誤差は、動き補償部52で動き補償されたデータと加算されて2画面目の復号化データとしてフレームメモリ58に出力する。
フレームメモリ58は、局部復号部57で復号された2画面目の復号化データを次の3画面目との画面間予測符号化を行うために記憶する。
上述のような画面間予測符号化を2画面内の各マクロブロックに対して行う。符号化器40は2画面目が終了すると、3画面目を符号化する。3画面目も画面間予測符号化する。
符号化器40が画面間予測符号化する際に、動きベクトルの探索範囲として符号化器41が符号化した領域(図4のB領域)が含まれることがある。その場合は、信号線60を通して符号化器41内のフレームメモリ58より当該データを読み出す。これにより、図8に示すように、符号化器40において画面P2の動きベクトル探索時に符号化器40が符号化した前画面である画面P1のデータを参照するだけでなく(矢印r3)、符号化器41が符号化した画面P1のデータも参照することが可能となる(矢印r4)。
符号化器40の動きベクトル探索において図4のB領域を探索することとなった場合の動作の詳細を説明する。符号化器40内の動きベクトル検出部53は、フレームメモリ58に対して探索領域のデータの要求を行う。符号化器40内のフレームメモリ58は要求された探索領域のデータが符号化器41内のフレームメモリ58に記憶されているデータであることを検出すると、符号化器41内のフレームメモリ58に対して探索領域のデータの要求を行う。符号化器41内のフレームメモリ58は符号化器40内のフレームメモリ58の要求に対して探索領域のデータを信号線60へ出力する。符号化器40内のフレームメモリ58は信号線60から入力された探索領域のデータを動きベクトル検出部53へ出力し、動きベクトル検出部53において動きベクトルの探索が行われる。
符号化器41の2画面目の画面間予測符号化も、符号化器40と同様に行われる。この場合は、図9の時刻t3に示すように、符号化器41において画面P2の動きベクトル探索時に符号化器41が符号化した前画面である画面P1のデータを参照するだけでなく(矢印r6)、符号化器40が符号化した画面P1のデータおよび、符号化器42が符号化した画面P1のデータも参照することが可能となり(矢印r5、r7)、分割境界を越えた動きベクトルを求めることができる。この場合も信号線60を通して探索領域のデータを符号化器40内のフレームメモリ58や符号化器42内のフレームメモリ58から読み出す。
符号化器42の2画面目の画面間予測符号化も、符号化器40および41と同様に行われる。この場合は、図10の時刻t4に示すように、符号化器42において画面P2の動きベクトル探索時に符号化器42が符号化した前画面である画面P1のデータを参照するだけでなく(矢印r10)、符号化器40が符号化した画面P1のデータおよび、符号化器41が符号化した画面P1のデータも参照することが可能となり(矢印r8、r9)、分割境界を越えた動きベクトルを求めることができる。この場合も信号線60を通して探索領域のデータを符号化器40内のフレームメモリ58や符号化器41内のフレームメモリ58から読み出す。
なお、各フレームメモリ58は符号化器40〜42をずらして動作させているため、図10の矢印r8のように参照する場合は、数枚前のデータまで保存することになる。また、本実施例では画面間予測符号化の際に1画面前のデータを参照する例を示したが、符号化済みの画像であれば複数前からの参照も可能である。このようにフレームメモリ58は、動きベクトルの探索範囲や参照画面数に合わせて、記憶する画面の枚数や容量を決定するとよい。
このように本実施例では、画面内予測符号化だけでなく、画面間予測符号化時にも分割境界を越えたデータの参照が行える。そのため、画面間予測符号化時にも分割境界で圧縮率の低下や画質の低下を軽減することができる。
なお、入力バッファ30〜32はランダムアクセスが可能なメモリでなく、FIFOとし、符号化器40〜42に、水平走査順に入力された画像データを画面内予測部50や、動きベクトル検出部53に出力するためのマクロブロック形式に変換する回路を設けてもよい。或いは画像分割器20で、水平走査順に入力された画像データをマクロブロック形式に変換し、FIFOとした入力バッファ30〜32に出力するようにしてもよい。
また、入力バッファの容量は、入力バッファ30が1画面分、入力バッファ31が2画面分、入力バッファ32が3画面分に限らず、入力バッファ31、32は、それぞれが接続されている符号化器41、42が画面内予測符号化処理を行うために必要な時間以上ずれて動作できるだけの容量があればよく、入力バッファ30は、符号化器40が画面内予測符号化処理を行うのに必要なデータが揃うだけの容量があればよい。
また、符号化器41が画面内予測符号化を始めるタイミングは、符号化器40が2画面目の画面内予測符号化を開始したときに限らず、符号化器40が符号化を始めてから符号化器41が符号化器40のフレームメモリ58のデータを使用して画面内予測符号化処理を行える時間以降であればよい。符号化器42が画面内予測符号化を始めるタイミングも同様に、符号化器41が2画面目の画面内予測符号化を開始したときに限らず、符号化器41が符号化を始めてから符号化器42が符号化器41のフレームメモリ58のデータを使用して画面内予測符号化処理を行える時間以降であればよい。
また、出力バッファ80〜82の容量は、出力バッファ80が3画面分、出力バッファ81が2画面分、出力バッファ82が1画面分に限らず、符号化器41、42が画面内予測符号化処理を行うために必要な時間以上ずらして動作させた分を吸収・調整し、同時期に出力できるだけの容量があればよい。
また、符号化信号合成器90は、出力バッファ80〜82の全てで1画面分の符号化データが揃ってから出力端子100に出力することに限らず、出力バッファ80、出力バッファ81、出力バッファ82の順で出力できればよい。
さらに、上記実施例では、画面を横に3分割していたが、分割数を3に限らないことは言うまでも無く、縦に分割したり、図11のように縦2分割、横2分割の4分割等としてもよい。この場合は画面内予測においては上方向だけでなく左方向からの予測時にも他のフレームメモリのデータを参照できる。
ただし、各符号化器をずらして符号化処理をさせているため、図8に示すように時刻t2において、符号化器40の2枚目の画面P2の画面間予測符号化時に、符号化器42が符号化する1枚目の画面P1は参照できない。このように、横に分割した場合は画面下方向、縦に分割した場合は画面右方向の参照範囲が限られてしまうことがある。そのため、分割画像の大きさは、画面間予測符号化時における各符号化器の動きベクトルの探索範囲より小さくしすぎない方が好ましい。
また、複数の符号化器のうち、少なくとも2つの符号化器の画面内予測符号化の開始がずれればよい。つまり、上記実施例で符号化器40と符号化器41をずらして、符号化器42は符号化器40と同じタイミングで動作させてもよい。或いは符号化器40と符号化器41をずらして、符号化器42は符号化器41と同じタイミングで動作させてもよい。しかし、この場合は画面間予測符号化時に符号化器41と符号化器42間でフレームメモリ58の共有ができないため、図4の領域Bと領域Cの分割境界で圧縮率や画質の低下が起る。ずらして動作させない分割境界が画面中央に近いと圧縮率や画質の低下が目立ち易いため、同じタイミングで動作させる場合は、画面の端に近い分割画像間(例えば上端と下端等)で行うことが好ましい。
また、上記実施例では符号化器40〜42は全て画面内予測符号化を行っていたが、それに限らず、少なくとも一つの符号化器が画面内予測符号化を行えばよい。例えば符号化器41のみが画面内予測符号化を行った場合は、符号化器41が請求項1に記載した一つの符号化器となり、符号化器40と42が他の一つの符号化器となる。符号化器42のみが画面内予測符号化を行った場合は、符号化器42が請求項1に記載した一つの符号化器となり、符号化器40と41が他の一つの符号化器となる。符号化器41が画面内予測符号化を行う場合の符号化開始の時間差は、後から画面内予測符号化する一つの符号化器としての符号化器41が、先に符号化した他の一つの符号化器としての符号化器40の局部復号情報としてのフレームメモリ58の復号化データを参照して画面内予測符号化を行える時間が好ましく、さらに好ましくは一つの符号化器としての符号化器41と他の一つの符号化器としての符号化器40、42が分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方とした方がよい。符号化器42が画面内予測符号化を行う場合の符号化開始の時間差は、後から画面内予測符号化する一つの符号化器としての符号化器42が、先に符号化した他の一つの符号化器としての符号化器41の局部復号情報としてのフレームメモリ58の復号化データを参照して画面内予測符号化を行える時間が好ましく、さらに好ましくは一つの符号化器としての符号化器42と他の一つの符号化器としての符号化器40、41が分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方とした方がよい。
本発明は、例えば図12のように、放送局等においてテレビカメラで撮影した画像を、送信機に出力する前に適用して圧縮符号化すれば、高効率に画質の低下の少ない画像を送信することができる。
また、例えば図13のように、アナログテレビ放送やビデオカメラで撮影した画像等の非圧縮の画像を、光ディスクやハードディスクなどの記録媒体に記録する前に本発明を適用して圧縮符号化すれば、高効率に画質の低下の少ない画像を記録することができる。
また、例えば図14のように、地上デジタル放送などの圧縮符号化されたデジタル放送を、H.264などの従来より高効率な圧縮符号化に再圧縮符号化する際に本発明を適用すれば、入力画像の画質の低下を抑えつつ、さらに高い圧縮率で符号化することができる。そして、それを再放送すれば、携帯端末などの比較的低い通信速度の端末でも画質の低下が少なく地上デジタル放送などを視聴することができ、再放送の代わりに再圧縮符号化後のデータを光ディスクやハードディスクなどの記録媒体に記録すれば、再圧縮符号化する前よりも多くの情報を記録することができる。
前述した実施例によれば、以下の符号化装置および符号化方法が得られる。
(付記1)入力画像を複数に分割する画像分割器20と、分割した画像のそれぞれに対応して設けられ、かつ前記画像分割器20から入力した分割画像を符号化するとともに、局部復号情報を記憶するフレームメモリ58を備えた複数の符号化器40〜42と、を備えた画像符号化装置1において、
複数の符号化器40〜42のうち少なくとも一つの符号化器が画面内予測符号化を行い、
前記符号化器41の符号化の開始を前記符号化器40のフレームメモリ58に記憶された局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ後に前記符号化器40よりも後ろにずらす入力バッファ3と、
各前記フレームメモリ58同士を接続して前記符号化器40のフレームメモリ58に記憶された局部復号情報を前記符号化器41のフレームメモリ58へ出力して参照可能とする信号線60と
を備えたことを特徴とする画像符号化装置1。
(付記)前記符号化器41と前記符号化器40との符号化の開始の時間差は、前記符号化器40が分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方の所要時間であることを特徴とする付記記載の画像符号化装置1。
(付記)前記符号化器40〜42から画面内予測符号化された情報が入力され、同一の画像の分割画像からなる画面内予測符号化された情報が、同時期に出力するように出力時期を調整する出力バッファ80〜82を備えたことを特徴とする付記1〜2に記載の画像符号化装置1。
(付記4)入力画像を複数に分割して複数の符号化器40〜42にそれぞれ入力して、この分割画像を符号化器40〜42内の局部復号情報を用いて符号化する画像符号化方法において、
前記複数の符号化器40〜42のうち画面内予測符号化を行う少なくとも一つの符号化器41が他の一つの符号化器40の前記局部復号情報を参照可能とし、
前記分割画像のうち前記少なくとも一つの符号化器41による分割画像の画面内予測符号化の開始を、他の一つの符号化器40による分割画像の前記局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間分後にずらすことを特徴とする画像符号化方法。
(付記)前記符号化器41と前記符号化器40との符号化の開始の時間差は、前記符号化器40、41が分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方の所要時間であることを特徴とする付記記載の画像符号化方法。
なお、本発明は、画面を複数に分割して少なくとも一つの分割画面が画面内予測符号化する符号化装置または符号化方法であれば、H.264に限らず適用できる。
従来技術において画像を3分割した場合の説明図である。 図1に示された3分割した画像を3つの符号化器で符号化する際の説明図である。 本発明の一実施例にかかる画像符号化装置のブロック図である。 図3に示された画像符号化装置の画像分割器が入力画像を3分割した場合を示す説明図である。 H.264における画面内予測符号化のモードの説明図である。 H.264におけるマクロブロック内での画面内予測符号化の順序の説明図である。 図3に示される画像符号化装置の画面内予測符号化時の分割画像間の予測方向の説明図である。 図3に示される画像符号化装置の画面間予測符号化時の符号化器の予測方向の説明図である。 図3に示される画像符号化装置の画面間予測符号化時の符号化器の予測方向の説明図である。 図3に示される画像符号化装置の画面間予測符号化時の符号化器の予測方向の説明図である。 図3に示された画像分割器の入力画像の他の分割方法を示す説明図である。 本発明の適用例を示す説明図である。 図12とは別の適用例を示す説明図である。 図11、12とは別の適用例を示す説明図である。
符号の説明
1 画像符号化装置
20 画像分割器(分割手段)
30〜32 入力バッファ(遅延手段)
40〜42 符号化器
58 フレームメモリ(記憶手段)
60 信号線(接続手段)
80〜82 出力バッファ(出力調整手段)
90 符号化信号合成器(合成手段)

Claims (5)

  1. 入力画像を複数に分割する分割手段と、分割した画像のそれぞれに対応して設けられ、かつ前記分割手段から入力した分割画像を符号化するとともに、局部復号情報を記憶する記憶手段を備えた複数の符号化器と、を備えた画像符号化装置において、
    複数の符号化器のうち少なくとも一つの符号化器が画面内予測符号化を行い、
    少なくとも一つの符号化の符号化の開始を他の一つの符号化器の前記記憶手段に記憶された前記局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間だけ前記他の一つの符号化器よりも後にずらす遅延手段と、
    各前記記憶手段同士を接続して前記他の一つの符号化器の前記記憶手段に記憶された局部復号情報を前記少なくとも一つの符号化器の前記記憶手段へ出力して参照可能とする接続手段と
    を備えたことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記少なくとも一つの符号化器と前記他の一つの符号化器との符号化の開始の時間差は、前記少なくとも一つの符号化器と前記他の一つの符号化器との分割画像の符号化にかかる所要時間のうち長い方の所要時間であることを特徴とする請求項記載の画像符号化装置。
  3. 前記符号化器から画面内予測符号化された情報が入力され、同一の画像の分割画像からなる画面内予測符号化された情報が、同時期に出力するように出力時期を調整する出力調整手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像符号化装置。
  4. 入力画像を複数に分割して複数の符号化器にそれぞれ入力して、この分割画像を前記符号化器内の局部復号情報を用いて符号化する画像符号化方法において、
    前記複数の符号化器のうち画面内予測符号化を行う少なくとも一つの符号化器が他の一つの符号化器の前記局部復号情報を参照可能とし、
    前記分割画像のうち前記少なくとも一つの符号化器による分割画像の画面内予測符号化の開始を、他の一つの符号化器による分割画像の前記局部復号情報を参照して画面内予測符号化することを可能とする時間分後にずらすことを特徴とする画像符号化方法。
  5. 前記少なくとも一つの分割画像の画面内予測符号化と前記他の一つの分割画像の符号化との開始の時間差は、前記少なくとも一つの分割画像と前記他の一つの分割画像の符号化にかかる時間のうち長い方の時間であることを特徴とする請求項記載の画像符号化方法。
JP2005116048A 2005-04-13 2005-04-13 画像符号化装置及び画像符号化方法 Expired - Fee Related JP4616057B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005116048A JP4616057B2 (ja) 2005-04-13 2005-04-13 画像符号化装置及び画像符号化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005116048A JP4616057B2 (ja) 2005-04-13 2005-04-13 画像符号化装置及び画像符号化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006295721A JP2006295721A (ja) 2006-10-26
JP4616057B2 true JP4616057B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=37415776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005116048A Expired - Fee Related JP4616057B2 (ja) 2005-04-13 2005-04-13 画像符号化装置及び画像符号化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4616057B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008020470A1 (en) * 2006-08-15 2008-02-21 Fujitsu Limited Decoding method and device
JP5294688B2 (ja) * 2007-06-18 2013-09-18 キヤノン株式会社 動画像圧縮符号化装置
US8649615B2 (en) 2007-06-18 2014-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Moving picture compression coding apparatus
JP2009246539A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Ibex Technology Co Ltd 符号化装置、符号化方法、符号化プログラム、復号化装置、復号化方法および復号化プログラム
CN101803388B (zh) * 2008-05-23 2012-11-21 松下电器产业株式会社 图像解码装置、图像解码方法、图像编码装置、以及图像编码方法
JP5265984B2 (ja) * 2008-08-01 2013-08-14 富士通株式会社 画像符号化装置及び復号装置
US8737825B2 (en) * 2009-09-10 2014-05-27 Apple Inc. Video format for digital video recorder
JP6206280B2 (ja) * 2014-03-24 2017-10-04 富士通株式会社 動画像符号化装置及び動画像符号化器
JPWO2020079900A1 (ja) * 2018-10-18 2021-09-24 ソニーグループ株式会社 符号化装置、符号化方法、復号装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08251598A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Mitsubishi Electric Corp 画像符号化装置及び画像復号化装置
JPH08265164A (ja) * 1994-12-29 1996-10-11 At & T Corp 時間的にパイプライン化された予測エンコーダ/デコーダの回路および方法
JPH09294262A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Hitachi Ltd 画像符号化装置
JP2004140473A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Sony Corp 画像情報符号化装置、復号化装置並びに画像情報符号化方法、復号化方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08265164A (ja) * 1994-12-29 1996-10-11 At & T Corp 時間的にパイプライン化された予測エンコーダ/デコーダの回路および方法
JPH08251598A (ja) * 1995-03-13 1996-09-27 Mitsubishi Electric Corp 画像符号化装置及び画像復号化装置
JPH09294262A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Hitachi Ltd 画像符号化装置
JP2004140473A (ja) * 2002-10-15 2004-05-13 Sony Corp 画像情報符号化装置、復号化装置並びに画像情報符号化方法、復号化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006295721A (ja) 2006-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11064199B2 (en) Method and system for generating a transform size syntax element for video decoding
US10841580B2 (en) Apparatus and method of adaptive block filtering of target slice based on filter control information
US7894530B2 (en) Method and system for dynamic selection of transform size in a video decoder based on signal content
JP4616057B2 (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP3856262B2 (ja) 動き補償符号化装置、動き補償符号化方法、及び動き補償符号記録媒体
JP4261630B2 (ja) 画像符号化装置及び方法、画像符号化プログラムが記録されたコンピュータ可読記録媒体
US8396311B2 (en) Image encoding apparatus, image encoding method, and image encoding program
KR101147744B1 (ko) 비디오 트랜스 코딩 방법 및 장치와 이를 이용한 pvr
WO2003043344A2 (en) Reduced-complexity video decoding using larger pixel-grid motion compensation
JP2898413B2 (ja) 所要メモリ容量の低減化を伴う圧縮ビデオデータ流の復号化及び符号化のための方法
JP3599942B2 (ja) 動画像符号化方法、及び動画像符号化装置
JPH07131793A (ja) 映像信号高能率符号化装置
JP2008289105A (ja) 画像処理装置およびそれを搭載した撮像装置
JPH09261530A (ja) 映像記録装置
JPH07107464A (ja) 画像符号化装置および復号化装置
JP2002218470A (ja) 画像符号化データのレート変換方法、及び画像符号化レート変換装置
JP2002016924A (ja) トランスコーダ装置およびトランスコード方法
JP2001112002A (ja) 画像サイズ変換可能なデジタル動画像復号装置
JPH06244736A (ja) 符号化装置
JP3168723B2 (ja) 映像信号の符号化装置
JPH09275564A (ja) 高精細動画像符号化装置
JPH06276504A (ja) 画像信号符号化方法、装置、復号化方法及び装置
JPH07203372A (ja) ビデオデータ配列方法並びにその符号化装置及び復号化装置
JPH0686268A (ja) 映像信号の符号化装置
JP2001268571A (ja) 動画像再符号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees