JP4613888B2 - 複数の電動モータを用いた駆動システム及びその制御方法 - Google Patents

複数の電動モータを用いた駆動システム及びその制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、複数の電動モータを用いた駆動システム及びその制御方法に関する。
電動モータとしては、例えば下記の特許文献に記載されたものなどが知られている。
特開2003−111483号公報 特開2001−298982号公報
また、従来から、複数の電動モータを用いた駆動システムとして、ロボットや移動体(例えば車両)などが実用化されている。
しかし、従来は、複数の電動モータを制御するために、システム全体の制御部と個々の電動モータとの間に多数の制御線を設ける必要があった。このため、システムの構成やその制御手順が過度に複雑となるという問題があった。
本発明は、複数の電動モータを用いた駆動システムの構成や制御手順を単純化できる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による駆動システムは、
それぞれ駆動制御回路を有する複数の電動モータと、
前記複数の電動モータのうちの1つを指定するためのアドレスと、制御内容を示すデータとを同一のデータ線上で送信する共通のシリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに接続されたシステム制御部と、
を備え、
各電動モータの駆動制御回路は、各電動モータのアドレスと一対一に対応づけられた識別コードであって前記複数の電動モータを互いを識別するための識別コードを記録する識別コード記録部を有しており、
前記システム制御部は、
(a)前記シリアル通信回線を介して前記アドレスとデータとを含むコマンドを個々の電動モータに送信することによって、個々の電動モータの動作を制御する個別制御モードと、
(b)前記シリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに共通に、アドレスとデータを含まない同一の共通コマンドを送信することによって、前記複数の電動モータの動作を同時に制御する同時制御モードと、を有し
前記同時制御モードを実行する際には、
(i)前記システム制御部が、前記共通コマンドを送信する前に、前記シリアル通信回線を介して前記アドレスとデータとを含むコマンドを個々の電動モータに送信することによって、個々の電動モータの前記駆動制御回路内に、時系列的に並ぶ複数の制御ステップから構成される同時制御シーケンスとして、個々の電動モータ毎に独立に同時制御シーケンスを設定し、
(ii)前記システム制御部が、アドレスとデータとを含まない前記共通コマンドを繰り返し送信し、
(iii)各電動モータが、前記システム制御部から前記共通コマンドを受信するたびに前記個々の電動モータ毎に独立に設定された同時制御シーケンスの制御ステップを1ステップ更新し、更新された制御ステップに従って動作を実行する
この駆動システムによれば、システム制御部が、個別制御モードにおいて、シリアル通信回線を介して個々の電動モータにアドレスとデータとを含むコマンドを送信することによって、個々の電動モータの動作を制御するので、多数の制御線を設ける必要を排除することができ、システム構成を単純化することが可能である。また、同時制御モードでは、予め各電動モータに独立に設定された同時制御シーケンスに従って、複数の電動モータの動作を同時に制御することが可能なので、複数の電動モータを同じタイミングで協調的に動作させることができる。
前記システム制御部は、前記通信回線を介して個々の電動モータから動作パラメータ値又は設定値を取得可能であるものとしてもよい。
この構成によれば、システム制御部が、個々の電動モータの動作状態や設定状態を確認することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、駆動システム及びその制御方法、それらのためのコンピュータプログラム等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.駆動システムの構成と動作:
B.他の実施例:
C.電動モータの構成及びセンサ出力補正の内容:
D.変形例:
A.駆動システムの構成と動作:
図1は、本発明の一実施例における駆動システムの構成を示すブロック図である。この駆動システムは、複数の電動モータ100を備えている。ここでは、モータの個数をM(Mは2以上の整数)であるものとしている。複数の電動モータ100は、電力線PLを介して駆動電源部200に接続されているとともに、通信線CLを介してシステム制御部300に接続されている。電力線PLと通信線CLとは、複数の電動モータ100で共用されている。なお、電力線PLは個々のモータに個別に接続するようにしてもよい。
各電動モータ100には、他の電動モータと識別するための固有のIDコード(識別コード)が割り当てられている。後述するように、システム制御部300は、このIDコードを利用して、通信線CLを介して個々の電動モータ100にコマンドを送信する。
図2は、個々の電動モータ100に設けられている駆動制御回路の構成を示すブロック図である。この駆動制御回路600は、電動モータ100内のアナログ磁気センサ16A,26Bからのセンサ出力を利用して、電磁コイル14A,24Bを駆動するための交流駆動信号を生成する回路である。なお、本実施例では電動モータ100として2相のブラシレスDCモータを使用しており、センサ16A,26B及びコイル14A,24Bの符号の末尾の「A」「B」は、A相用及びB相用のものであることを示している。
駆動制御回路600は、増幅器610,620と、AD変換部612,622と、オフセット補正回路614,624と、ゲイン補正回路616,626と、PWM制御部630と、ドライバ回路640と、記憶部660と、回路電源部650と、通信部670と、IDコード記録部680とを有している。オフセット補正回路614,624はセンサ出力SSA,SSBのオフセット補正を実行する回路であり、ゲイン補正回路616,626はセンサ出力SSA,SSBのゲイン補正を実行する回路である。センサ出力のオフセット補正とゲイン補正については後述するが、これらの補正を行うことによってモータの効率を高めることが可能となる。なお、オフセット補正値とゲイン補正値とを決定する処理(「キャリブレーション」とも呼ぶ)の際には、センサ16A,26Bの出力SSA,SSBが増幅器610,620で増幅され、AD変換部612,622でデジタル信号に変換された後に記憶部660に一旦格納され、通信部670を介してシステム制御部300に供給される。
PWM制御部630は、オフセット補正及びゲイン補正後のセンサ出力を利用していわゆるPWM制御を実行して駆動信号を生成する回路である。PWM制御部630の回転数制御部631は、電動モータの回転数を目標回転数に一致させるための回転数優先制御を実行する。トルク制御部632は、電動モータのトルクを目標トルクに一致させるためのトルク優先制御を実行する。回転方向制御部632は、電動モータの回転方向を正転と逆転のいずれかに設定するための制御を実行する。ドライバ回路640は、いわゆるH型ブリッジ回路である。なお、モータのトルクは、コイルの電圧と電流を測定するセンサ(図示省略)を用いて検出することができる。また、モータの回転数と回転方向は、センサ16A,26Bの出力信号から回転数と回転方向を検出する回転検出回路(図示省略)を用いて検出することができる。
記憶部660は、A相センサ16AとB相センサ26Bの両方に関するオフセット補正値及びゲイン補正値や、PWM制御部630で使用する種々の設定値などを記憶している。なお、オフセット補正値やゲイン補正値は、電源オフ時後も保持しておくことが好ましいので、これらの補正値を記憶するメモリ部分は、不揮発性メモリとして構成することが好ましい。
通信部670は、通信線CLを介して、システム制御部300のI/Oインタフェース330に接続されている。システム制御部300は、このインタフェース330の他に、CPU320及び図示しないメモリを含んでいる。CPU320は、コンピュータプログラムに基づいて後述する種々の制御を実行する。
IDコード記録部680には、個々の電動モータを識別するためのIDコードが記録されているか、又は、外部スイッチによりIDコードが設定されている。図2の例では、ディップスイッチ682を用いてIDコードを設定することが可能である。但し、IDコードは、ディップスイッチ以外の種々の任意の手段でモータ内に記録又は設定することが可能である。例えば、ディップスイッチを省略し、不揮発性メモリでIDコード記録部680を構成することも可能である。各電動モータの通信部670とシステム制御部300とは、このIDコードを用いて個別に通信を行うことが可能である。具体的な通信方法については後述する。
図3は、実施例におけるモータの個別制御モードの手順を示すフローチャートである。ステップS10では、ユーザによってシステム全体の電源がオンに切り換えられ、ステップS20では、システム制御部300が、個々のモータに対して初期設定を行う。初期設定値としては、例えば各モータ内部の制御に使用される種々の係数や定数(例えば上限回転数など)、及び、初期動作パラメータ(目標回転数、目標トルク、回転方向等を表すパラメータ)が設定される。この初期設定の際には、システム制御部300が、個々のモータのIDと共に初期設定値を送信することによって、個々のモータに初期設定値を設定する。
ステップS30,S40では、システム制御部300がM個のモータのいずれか1つを選択し、選択したモータに対して制御コマンド(制御指令)を送信することによって、そのモータの制御を実行する。制御コマンドとしては、目標回転数の変更、目標トルクの変更、回転方向の変更、制動(又は回生)の開始/停止、モータの停止等を指示するためのコマンドを利用可能である。システム制御部300は、ステップS30においてM個のモータのいずれかを制御することを決定し、ステップS40において、そのモータに制御コマンドを送信することによってモータを個別に制御する。このときの各モータ内での制御手順については後述する。
ステップS50において、選択されたモータへの通信が終了すると、ステップS30に戻り、ステップS30,S40を繰り返し実行する。駆動システムを停止する場合には、システム制御部300が、ステップS60において全モータの駆動を停止するコマンドを各モータに送信する。そして、ステップS70では、ユーザによってシステムの電源がオフされる。
図4は、コマンド受領時における個々のモータ内における制御手順を示すフローチャートである。ステップT101〜T107では、モータ内の通信部670(図2)が、受領したコマンドの種類を判定し、ステップT111〜T117では、通信部670又はPWM制御部630が、コマンドで指定された制御及び設定を実行する。なお、各種の設定値は記憶部660に格納される。
モータの個別制御では、システム制御部300から個々のモータに、例えば以下の7つのコマンドを送信することができる。
(1)初期化コマンド:個々のモータ内部の制御に使用される種々の係数や定数(例えば上限回転数など)、及び、初期の動作パラメータ(目標回転数、目標トルク、回転方向等を表すパラメータ)を設定するためのコマンド。
(2)回転数コマンド:回転数優先制御を実行する場合の目標回転数を変更するためのコマンド。
(3)トルクコマンド:トルク優先制御を実行する場合の目標トルクを変更するためのコマンド。
(4)割込条件コマンド:個々のモータからシステム制御部300に割り込みをかける事象(例えば上限電流値超過等)を設定するためのコマンド。
(5)同時制御条件コマンド:後述する複数モータの同時制御モードにおける制御シーケンスを個々のモータに設定するためのコマンド。
(6)移動方向コマンド:モータの回転方向を変更するためのコマンド。
(7)停止コマンド:モータを停止させるためのコマンド。
図5は、通信線CLを用いた通信シーケンスを示すタイミングチャートである。この通信シーケンスは、モータの個別制御モードにおいて利用される。本実施例では、通信線CLは、シリアルデータ線SDAとシリアルクロック線SCLとで構成される2線式のシリアル通信線である。このようなシリアル通信線CLは、例えばI2Cバス(フィリップス社の商標)で実現することができる。但し、後述する同時制御モードはI2Cバスの規格には規定されていないので、この部分のプロトコルは修正されている。なお、通信線CLを介した通信時には、システム制御部300がマスタデバイスとして機能し、個々のモータがスレーブデバイスとして機能する。
システム制御部300と個々のモータとの間でデータを送信する際には、スタートコマンドSTとエンドコマンドEDとの間に、モータのアドレスとデータとがシリアルクロックSCLに同期して送信される。スタートコマンドSTは、シリアルクロックSCLがハイの状態でシリアルデータSDAをロウに落とすことによって発行される。エンドコマンドEDは、シリアルクロックSCLがロウの状態でシリアルデータSDAをロウにし、その後、シリアルクロックSCLをハイにした状態でシリアルデータSDAをハイに立ち上げることによって発行される。
スタートコマンドSTの後には、7ビットのスレーブアドレスSLADと、1ビットの送信方向R/Wとが送信される。スレーブアドレスSLADは、個々のモータを識別するためのアドレスであり、各モータに設定されているIDコードと一対一に対応付けられている。この対応付けとしては各種の方法を採用可能だが、例えば、スレーブアドレスSLADの全体を各モータのIDコードと同じ値に設定してもよく、あるいは、スレーブアドレスSLADの下位の所定数のビットを各モータのIDコードと同じ値に設定してもよい。スレーブアドレスSLADの全体とIDコードとが同一でない場合には、両者の対応付けは、モータ内の記憶部660に格納される。なお、スレーブアドレスSLADは、各モータのIDコードと実質的に同一のものと考えることが可能である。本明細書において「識別コード」とは、このスレーブアドレスSLADのように、モータ内のIDコードと一対一に対応付けられており、モータ内のIDコードと同一視できるものを含んでいる。
なお、本実施例では、スレーブアドレスSLADの初期ビットの値は1に設定されている。これは、後述する同時制御を実現するためである。
スレーブアドレスSLADの後に送信される送信方向R/Wは、マスタであるシステム制御部300からスレーブである個々のモータにデータを送信する場合にはロウ(WRITE)に設定され、逆にモータからシステム制御部300にデータを送信する場合にはハイ(READ)に設定される。送信方向R/Wの次には、スレーブアドレスSLADで指定されたモータからアクノリッジACKが返信される。
図5の例では、送信方向R/Wの後のアクノリッジACKに続いて、8ビットのサブアドレスSBADがさらに送信されている。このサブアドレスSBADは、例えばモータの記憶部660内に格納されている各種のデータを識別するためのアドレスとして使用可能である。但し、サブアドレスSBADは省略してもよい。サブアドレスSBADの後には、モータからアクノリッジACKが返信される。
こうしてモータのアドレスが指定されると、その後、システム制御部300とモータとの間でデータDTが送信され、その後、アクノリッジACKが返信される。システム制御部300から個々のモータに送信されるデータDTは、図4で説明した各種のコマンドである。一方、個々のモータからシステム制御部300に送信されるデータDTは、各モータに設定されている設定値や、各モータ内のセンサで検出された動作パラメータ値(回転数、回転方向、トルク等)、システム制御部300への割り込みなどである。
このように、本実施例では、システム制御部300から個々のモータにコマンドを送信する場合に、個々のモータの識別コード(スレーブアドレス)と共にコマンドを送信するので、共通通信線CLを介して、複数のモータを個別に制御することが可能である。また、システム制御部300は個々のモータから各種のデータを取得できるので、個々のモータの動作状態や設定値を確認することが可能である。
図6は、複数のモータを同時に制御するための手順を示すフローチャートである。ステップS100では、システム制御部300が、同時制御モードにおける制御シーケンスを各モータに設定する。
図7は、ステップS100の詳細手順を示している。ステップS101〜S103では、システム制御部300が、M個のモータを順次1つずつ選択して同時制御条件コマンドを送信し、個々のモータに同時制御モードの制御シーケンスを設定する。
図8は、同時制御モードの制御シーケンスの例を示す説明図である。なお、同時制御モードを「共通制御モード」とも呼ぶ。図8(A)に示す例1では、M個のモータのそれぞれに、N+1個のコマンドステップSTEDNで構成される制御シーケンスが設定される。ここで、「コマンドステップSTEDN」とは、同時制御を行う際に時系列的に順次実行される制御ステップを意味している。同時制御モードにおけるモータ制御は、STEDN=0から開始され、STEDN=Nで終了する。ここで、Nは1以上の任意の整数である。また、M個のモータは、同一のコマンドステップSTEDNで設定された動作を同時に実行する。例えば、STEDN=0では、モータ1は逆転し、モータ2は正転し、他のモータは停止を維持する。STEDN=1では、モータ1は逆転を維持し、モータ2は制動(又は回生)を実行し、モータ3は正転を開始し、モータMは制動(又は回生)を実行する。コマンドステップSTEDNは、後述する同時コマンド(共通コマンド)がシステム制御部300から発行される度に、各モータ内で更新される。
図8(B)に示すシーケンス例2では、M個のモータが各コマンドステップで同じ動作を行う。これらの例から理解できるように、個々のモータには互いに独立にシーケンスをプログラムすることが可能であり、また、すべてのモータに同一のシーケンスをプログラムすることも可能である。このような同時制御シーケンスは、各モータの記憶部660内に設定される。なお、M個のモータに対する同時制御シーケンスを「1組の同時制御シーケンス」と呼ぶ。システム制御部300は、そのメモリ(図示せず)内に、1組以上の同時制御シーケンスを予め格納しておくことが好ましい。複数組の同時制御シーケンスを予め用意しておけば、種々の同時制御を選択的に実現することが可能である。
なお、同時制御シーケンスは、システム制御部300に格納しておく代わりに、各モータ内のメモリに格納しておいてもよい。この構成では、システム制御部300が、複数組のシーケンスのうちのいずれを使用するかを同時制御モードの開始時に指令することによって、使用する制御シーケンスを容易に選択することが可能である。
こうして同時制御シーケンスが個々のモータにそれぞれ設定されると、以下に説明するコマンドに従って同時制御モードにおける制御が実行される。
図9は、同時制御モードにおける通信シーケンスを示すタイミングチャートである。同時制御の実行時には、システム制御部300は、スタートコマンドSTに続いてエンドコマンドEDを発行する。図5に示した通常の通信シーケンスでは、スタートコマンドSTとエンドコマンドEDとの間にアドレスとデータが発行されるのに対して、同時制御の実行時にはこれらのコマンドST,EDの間にアドレスとデータが発行されない点が異なっている。以下では、アドレスもデータを伴わないコマンドST,EDの組を、「ST/EDコマンド」と呼び、また、「同時制御コマンド」若しくは「共通コマンド」とも呼ぶ。各モータは、ST/EDコマンドを最初に受信すると、各モータ内のコマンドステップSTEDNを0に設定し、STEDN=0で設定されていた制御(図8参照)を実行する。その後、システム制御部300がST/EDコマンドを発行するたびに、複数のモータがコマンドステップSTEDNをそれぞれ更新し、そのコマンドステップSTEDNで設定されていた制御を実行する。
なお、図9の例では、STEDN=2において同時制御が終了し、その後、モータの個別制御が実行される様子が描かれている。本実施例では、すべてのモータのスレーブアドレスの初期ビットが1に設定されているので、スタートコマンドSTの後にスレーブアドレスが発行された場合には、同時制御でないことが各モータによって直ちに認識される。従って、各モータは、個別制御モードと同時制御モードとを直ちに区別することが可能である。また、システム制御部300は、個別制御モードと同時制御モードとを明確に区別して容易に実行することが可能である。
なお、個別制御モードと同時制御モードとを区別する方法としては、これ以外の任意の方法を使用することが可能である。但し、同時制御モードでは、個々のモータの識別コードを送信しないことが好ましい。例えば、同時制御モードにおいて、個々のモータの識別コードを送信する代わりに、所定の共通識別コード(全モータへの通信であることをモータが認識できるコード)と共に同時制御コマンドを送信するようにしてもよい。
図10は、同時制御コマンド(ST/EDコマンド)を受領した場合のモータ内の制御手順を示すフローチャートである。ステップT200においてST/EDコマンドを最初に受領すると、ステップT210においてコマンドステップSTEDNが0に設定される。その後、ステップT220においてST/EDコマンドを受領すると、各モータ内のコマンドステップSTEDNが最大値Nに達しているか否かが判断され、最大値Nに達していなければステップT240でコマンドステップSTEDNがインクリメントされる。一方、コマンドステップSTEDNが最大値Nに達している場合には、同時制御モードを終了する。なお、ステップT210,T240では、各モータ内のPWM制御部630が、コマンドステップSTEDNで設定されていた制御内容をそれぞれ実行する。
以上のように、本実施例では、共通通信線CLを用いてシステム制御部300から複数のモータ100にコマンドを送信することによって、モータの個別制御と、複数モータの同時制御とを実現することが可能である。モータの個別制御では、動作状態の変更が必要となるモータのみを選択して、そのモータの動作だけを変更することができる。一方、複数モータの同時制御では、複数のモータの動作を同期させて(すなわち同じタイミングで)変更することができるので、複数のモータの協調的な動作を容易に実現することが可能である。
B.他の実施例:
図11は、駆動制御回路の他の構成を示すブロック図である。この駆動制御回路600aは、図2に示した回路600のPWM制御部630とドライバ回路640(Hブリッジ回路)をプリアンプ部630aとアンプ部640aに置き換えたものであり、他の構成は図2と同一である。プリアンプ部630aとアンプ部640aは、補正されたアナログセンサ出力をそのまま増幅することによって、駆動信号を生成する。このように、PWM制御を利用せずに、アナログ回路を用いてセンサ出力を増幅する場合にも、上述したセンサ波形の補正を行うことによって、モータを高効率で運転することが可能である。
図12は、駆動システムの他の構成を示すブロック図である。この駆動システムでは、複数の電動モータ100aが共通の電力線PLを介してシステム制御部300aに接続されている。システム制御部300aには、電力線PLを利用した通信を実行するための電力線モデム310が設けられている。
図13は、図12に示した駆動システムの電動モータ用の駆動制御回路の構成を示すブロック図である。この駆動制御回路600bは、図2に示した回路600に、電力線モデム672を追加したものであり、他の構成は図2と同一である。このように、電力線PLを共通通信線として使用した駆動システムを構築することも可能である。
C.電動モータの構成及びセンサ出力補正の内容:
図14(A)は、本発明の一実施例としての電動モータのモータ本体の構成を示す断面図である。このモータ本体100は、それぞれ略円盤状のステータ部10及びロータ部30を有している。ロータ部30は、複数の磁石を有する磁石列34Mを有しており、回転軸112に固定されている。磁石列34Mの磁化方向は上下方向である。ステータ部10は、ロータ部30の上部に配置されたA相コイル列14Aと、ロータ部30の下部に配置されたB相コイル列24Bとを有している。
図14(B)〜(D)は、ステータ部10の第1のコイル列14Aと、ロータ部30と、ステータ部10の第2のコイル列24Bとを分離して示したものである。この例では、A相コイル列14AとB相コイル列24Bは、それぞれ6つのコイルを有しており、磁石列34Mも6つの磁石を有している。但し、コイルや磁石の数は任意の値に設定することが可能である。
図15(A)は、コイル列14A,24Bと磁石列34Mの位置関係を示している。A相コイル列14Aは支持部材12Aに固定されており、B相コイル列24Bは支持部材22Bに固定されている。A相コイル列14Aは、逆方向に励磁される2種類のコイル14A1,14A2が一定のピッチPcで交互に配置されたものである。図15(A)の状態では、3つのコイル14A1は磁化方向(N極からS極に向く方向)が下向きになるように励磁されており、また、他の3つのコイル14A2は磁化方向が上向きになるように励磁されている。B相コイル列24Bも、逆方向に励磁される2種類のコイル24B1,24B2が一定のピッチPcで交互に配置されたものである。なお、本明細書では、「コイルピッチPc」は、A相コイル列のコイル同士のピッチ、または、B相コイル列のコイル同士のピッチとして定義されている。
ロータ部30の磁石列34Mは、支持部材32Mに固定されている。この磁石列34Mの永久磁石は、磁化方向が磁石列34Mの配列方向(図15(A)の左右方向)とは垂直な方向に向くようにそれぞれ配置されている。磁石列34Mの磁石は、一定の磁極ピッチPmで配置されている。この例では、磁極ピッチPmはコイルピッチPcに等しく、電気角でπに相当する。なお、電気角の2πは、コイル列に供給されるの駆動信号の位相が2πだけ変化したときに移動する機械的な角度又は距離に対応づけられる。本実施例では、A相コイル列14AとB相コイル列24Bの駆動信号の位相が2πだけ変化すると、磁石列34MがコイルピッチPcの2倍だけ移動する。
なお、A相コイル列14AとB相コイル列24Bは、電気角で互いにπ/2だけ異なる位置に配置されている。A相コイル14AとB相コイル列24Bは、位置が異なるだけであり、他の点は実質的に同じ構成を有している。従って、以下では、コイル列に関する説明の際に特に必要な場合を除いてA相コイル列についてのみ説明する。
図15(B)は、A相コイル列14AとB相コイル列24Bに供給される交流駆動信号の波形の一例を示している。A相コイル列14AとB相コイル列24Bには、二相交流信号がそれぞれ供給される。また、A相コイル列14AとB相コイル列24Bの駆動信号の位相はπ/2だけ互いにずれている。図15(A)の状態は、位相ゼロ(又は2π)の状態に相当する。
図15(A)に示すように、モータ本体100は、さらに、A相コイル列14A用のアナログ磁気センサ16Aと、B相コイル列24B用のアナログ磁気センサ26Bとを有している。これらを以下では「A相センサ」、「B相センサ」と呼ぶ。A相センサ16AはA相コイル列14Aの2つのコイルの間の中央の位置に配置されており、B相センサ26BはB相コイル列24Bの2つコイルの間の中央の位置に配置されている。本実施例では、これらのセンサ16A,26Bのアナログ出力を利用して、図14(B)に示す交流駆動信号が生成される。これらのセンサ16A,26Bとしては、例えばホール効果を利用したホールICを採用することができる。
図16は、磁気センサの出力波形の例を示す説明図である。この例では、A相センサ出力SSAとB相センサ出力SSBは、いずれも正弦波である。これらのセンサ出力は、A相コイル14AとB相コイル24Bの逆起電力とほぼ同じ波形形状を有している。逆起電力の波形は、コイル形状や磁石とコイルとの位置関係にも依存するが、正弦波か、正弦波に近い波形となるのが普通である。
ところで、電動モータは、機械的エネルギと電気的エネルギとを相互に変換するエネルギ変換装置として機能するものである。そして、コイルの逆起電力は、電動モータの機械的エネルギが電気的エネルギに変換されたものである。従って、コイルに印加する電気的エネルギを機械的エネルギに変換する場合(すなわちモータを駆動する場合)には、逆起電力と同じ波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、以下に説明するように、「逆起電力と同じ波形の電圧」は、逆起電力と逆向きの電流を発生する電圧を意味している。
図17は、コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。ここで、コイルは逆起電力Ecと抵抗とで模擬されている。また、この回路では、印加電圧E1及びコイルと並列に電圧計Vが接続されている。コイルに電圧E1を印加してモータを駆動すると、印加電圧E1と逆の電流を流す方向に逆起電力Ecが発生する。モータが回転している状態でスイッチSWを開放すると、電圧計Vで逆起電力Ecを測定することができる。スイッチSWを開放した状態で測定される逆起電力Ecの極性は、スイッチSWを閉じた状態で測定される印加電圧E1と同じ極性である。上述の説明において「逆起電力と同じ波形の電圧を印加する」という文言は、このような電圧計Vで測定された逆起電力Ecと同じ極性及び波形を有する電圧を印加することを意味している。
上述したように、モータを駆動する場合には、逆起電力と同じ波形の電圧を印加することによって、最も効率良くモータを駆動することが可能である。なお、正弦波状の逆起電力波形の中位点近傍(電圧0の近傍)ではエネルギ変換効率が比較的低く、反対に、逆起電力波形のピーク近傍ではエネルギ変換効率が比較的高いことが理解できる。逆起電力と同じ波形の電圧を印加してモータを駆動すると、エネルギ変換効率の高い期間において比較的高い電圧を印加することになるので、モータ効率が向上する。一方、例えば単純な矩形波でモータを駆動すると、逆起電力がほぼ0となる位置(中位点)の近傍においてもかなりの電圧が印加されるので、モータ効率が低下する。また、このようにエネルギ変換効率の低い期間において電圧を印加すると、振動や騒音が発生するという問題も生じる。
上述の説明から理解できるように、逆起電力と同じ波形の電圧を印加してモータを駆動すると、モータ効率を向上させることができ、また、振動や騒音を低減することができるという利点がある。
図18(A),18(B)は、A相コイル列14Aの2種類のコイル14A1,14A2の結線方法を示す図である。図18(A)の結線方法では、A相コイル列14Aに含まれるすべてのコイルが、駆動制御回路600に対して直列に接続されている。一方、図18(B)の結線方法では、一対のコイル14A1,14A2で構成される直列接続が、複数組並列に接続されている。このいずれの結線方法の場合にも、2種類のコイル14A1,14A2は、常に逆の極性に磁化される。
図19(A)〜19(D)は、本実施例の電動モータの動作を示している。なお、この例では、コイル列14A,24Bに対して磁石列34Mが時間の経過とともに右に移動する様子が描かれている。これらの図の左右方向は、図14に示すロータ部30の回転方向に相当することが理解できる。
図19(A)は位相が2πの直前のタイミングの状態を示している。なお、コイルと磁石との間に描かれた実線の矢印は吸引力の方向を示しており、破線の矢印は反発力の方向を示している。この状態では、A相コイル列14Aは磁石列34Mに対して動作方向(図の右方向)の駆動力を与えておらず、磁石列34MをA相コイル列14Aに引きつける方向に磁力が働いている。従って、位相が2πのタイミングでは、A相コイル列14Aへの印加電圧をゼロにすることが好ましい。一方、B相コイル列24Bは、磁石列34Mに動作方向の駆動力を与えている。また、B相コイル列24Bは磁石列34Mに対して吸引力だけで無く反発力も与えているので、B相コイル列24Bから磁石列34Mに対する上下方向(磁石列34Mの動作方向と垂直な方向)の正味の力はゼロである。従って、位相が2πのタイミングでは、B相コイル列24Bへの印加電圧をピーク値にすることが好ましい。
図19(B)に示されているように、位相が2πのタイミングでA相コイル列14Aの極性が反転する。図19(B)は、位相がπ/4の状態であり、A相コイル列14Aの極性が図19(A)から反転している。この状態では、A相コイル列14AとB相コイル列24Bが、磁石列34Mの動作方向に同じ駆動力を与えている。図19(C)は、位相がπ/2直前の状態である。この状態は、図19(A)の状態とは逆に、A相コイル列14Aのみが、磁石列34Mに動作方向の駆動力を与えている。位相がπ/2のタイミングではB相コイル列24Bの極性が反転し、図19(D)に示す極性となる。図19(D)は、位相が3π/4の状態である。この状態では、A相コイル列14AとB相コイル列24Bが、磁石列34Mの動作方向に同じ駆動力を与えている。
図19(A)〜19(D)から理解できるように、A相コイル列14Aの極性は、A相コイル列14Aの各コイルが磁石列34Mの各磁石と対向するタイミングで切り換えられる。B相コイル列も同様である。この結果、すべてのコイルからほとんど常に駆動力を発生させ得るので、大きなトルクを発生することが可能である。
なお、位相がπ〜2πの期間は、図19(A)〜19(D)とほぼ同様なので詳しい説明を省略する。但し、A相コイル列14Aの極性は位相がπのタイミングで再び反転し、B相コイル列24Bの極性は位相が3π/2のタイミングで再び反転する。
上述の説明から理解できるように、本実施例の電動モータは、コイル列14A,24Bと磁石列34Mとの間の吸引力と反発力を利用することによって、磁石列34Mに対する動作方向の駆動力を得ている。特に、本実施例では、磁石列34Mを挟んだ両側にコイル列14A,24Bが配置されているので、磁石列34Mの両側の磁束を駆動力の発生に利用することができる。従って、従来の電動モータのように、磁石の片側のみを駆動力の発生に利用する場合に比べて磁束の利用効率が高く、効率が良くトルクの大きなモータを実現することができる。但し、2つのコイル列14A,24Bの一方を省略することも可能である。
なお、支持部材12A,22B,32Mは、非磁性体材料でそれぞれ形成されていることが好ましい。また、本実施例のモータ本体の各種の部材のうちで、コイルやセンサを含む電気配線と、磁石と、回転軸と、その軸受け部以外の部材は、すべて非磁性で非導電性の材料で形成されていることが好ましい。磁性体製のコアが設けないようにすれば、いわゆるコギングが発生せず、なめらかで安定した動作を実現することができる。また、磁気回路を構成するためのヨークを設けないようにすれば、いわゆる鉄損(渦電流損)が極めて少なく、効率の良いモータを実現することができる。
図20は、ドライバ回路640(図2)の内部構成を示している。A相ドライバ回路252は、H型ブリッジ回路であり、交流駆動信号DRVA1,DRVA2に応じてA相コイル列14Aを駆動する。なお、駆動信号を示すブロックの端子部分に付されている白丸は、負論理であり信号が反転していることを示している。また、符号IA1,IA2が付された矢印は、駆動信号DRVA1,DRVA2によって流れる電流方向をそれぞれ示している。B相ドライバ回路254の構成もA相ドライバ回路252の構成と同じであり、交流駆動信号DRVB1,DRVB2によって電流IB1,IB2が流れることが示されている。
図21(A)〜21(D)は、センサ出力の波形とPWM制御部630で生成される駆動信号の波形の対応関係を示す説明図である。図中、「Hiz」はハイインピーダンス状態を意味している。A相用の駆動信号DRVA1,DRVA2はA相センサ出力SSAのアナログ波形をそのまま利用したPWM制御によって生成される。B相用の駆動信号DRVB1,DRVB2も同様である。従って、これらの駆動信号を用いて、A相コイルとB相コイルに、センサ出力SSA,SSBの変化と対応するレベル変化を示す実効電圧を供給することが可能である。
図22は、センサ出力のオフセット補正の内容を示す説明図である。図22(A)は、センサ出力の望ましい出力波形SSidealを示している。図22(B)は、望ましいセンサ出力SSidealよりも上側にシフトしたセンサ出力SSupと、下側にシフトしたセンサ出力SSdownの例を示している。このような場合には、シフトしているセンサ出力(例えばSSup)に上下オフセットPoffset1を加えることによって、望ましいセンサ出力SSidealに近い波形に補正することができる。この補正は、例えば、出力波形の中位点(出力レベルの中央値を取る位置)が、センサの出力電圧レンジ(GND〜VDD)の中央値VDD/2から、所定の許容範囲内に収まるように実行される。
図22(C)は、望ましいセンサ出力SSidealよりも右側にシフトしたセンサ出力波形SSrigntと、左側にシフトしたセンサ出力SSleftの例を示している。このような場合には、シフトしているセンサ出力(例えばSSright)に左右オフセットPoffset2を加えることによって、望ましいセンサ出力SSidealに近い波形に補正することができる。この補正は、出力波形の中位点(出力レベルの中央値を取る位置)の位相が、センサの出力電圧レンジ(GND〜VDD)が中央値VDD/2を取る位置の位相から、所定の許容範囲内に収まるように実行される。なお、センサ出力が左右方向にオフセットしているか否かは、モータのロータ部を所定の規定位置(出力波形の中位点となるべき位置)に停止させて、センサ出力がセンサの出力電圧レンジの中央値VDD/2となっているか否かを調べることによって判定することができる。
このように、オフセットとしては上下オフセットPoffset1と左右オフセットPoffset2との両方を補正可能である。但し、これらの2つのオフセットのうちの一方のみを補正するようにしても実用上は十分な場合が多い。そこで、後述する手順では、2種類のオフセットのうちで上下オフセットPoffset1のみを補正する場合を説明する。
図23は、センサ出力のゲイン補正の内容を示す説明図である。図23(A)は、センサ出力の望ましい出力波形SSidealを示しており、これは図22(A)と同じものである。図23(B)は、望ましいセンサ出力SSidealよりもピークの小さなセンサ出力波形SSsmallの例を示している。この場合には、センサ出力SSsmallに1よりも大きなゲインPgainを乗じることによって、望ましいセンサ出力SSidealに近い波形に補正することができる。より具体的に言えば、このゲイン補正は、補正後のセンサ出力のピーク値が、所定の許容範囲に収まるように実行される。図23(C)は、望ましいセンサ出力SSidealよりもピークの大きなセンサ出力波形SSlargeの例を示している。なお、この出力波形SSlargeでは、電圧範囲の最大値VDD(電源電圧)を超えるところはVDDに止まるので、一点鎖線で示すようにピーク部分が扁平になった波形が観察される。この場合には、センサ出力SSlargeに1よりも小さなゲインPgainを乗じることによって、望ましいセンサ出力SSidealに近い波形に補正することができる。
図24は、オフセット補正の詳細手順を示すフローチャートである。なお、以下ではA相センサのオフセット補正を説明するが、B相センサについても同じ補正が行われる。なお、1つの磁気センサについてオフセット補正が行われる際には、システム制御部300によって、補正対象となるモータ及び磁気センサが最初に指定され、指定された磁気センサに関して補正処理が開始される。
ステップS210では、ロータ部30(図14)を回転させて、磁石のS極とN極との境界位置で磁気センサ16Aを停止させる。この操作は、例えば、モータ本体の蓋を開けて手動で行うことができる。ステップS220では、オフセットPoffsetの初期値をシステム制御部300からモータ100に送信し、モータ100内の記憶部660(図2)内に記憶させる。記憶部660内に記憶されたオフセットPoffsetは、オフセット補正回路614に設定される。なお、オフセットPoffsetの初期値としては、任意の値を使用することができる。但し、オフセット補正によってオフセットPoffsetを増加したり減少したりできるように、その初期値を0でない正の値に設定しておくことが好ましい。
ステップS230では、磁気センサ16Aが出力する出力信号SSAの電圧Ebcを測定する。ステップS240では、測定された電圧Ebcが許容範囲の最小値E1min(図22(B)参照)以上であるか否かが判定される。電圧Ebcが許容範囲の最小値E1minよりも小さい場合には電圧Ebcが許容範囲外にあるので、ステップS250に移行して、オフセット値Poffsetを1つ加算し、ステップS280で磁気センサ16Aにオフセット値Poffsetを書き込む。一方、ステップS240において電圧Ebcが許容範囲の最小値E1min以上の場合には、ステップS260において、電圧Ebcが許容範囲の最大値E1max以下であるか否かがさらに判定される。電圧Ebcが許容範囲の最大値E1maxよりも大きい場合には電圧Ebcが許容範囲外にあるので、ステップS270に移行して、オフセット値Poffsetを1つ減算し、ステップS280で記憶部660にオフセット値Poffsetを書き込む。一方、ステップS260において電圧Ebcが許容範囲の最大値E1max以下である場合には、電圧Ebcが許容範囲内に収まっているので、図24の処理を終了する。
図25は、ゲイン補正の詳細手順を示すフローチャートである。ゲイン補正についても、A相センサの補正のみを説明する。なお、1つの磁気センサについてゲイン補正が行われる際には、システム制御部300によって、補正対象となるモータ及び磁気センサが最初に指定され、指定された磁気センサの補正処理が開始される。
ステップS310では、ロータ部30(図14)を回転させて、磁石のS極又はN極と正対する位置で磁気センサ16Aを停止させる。この位置は、磁気センサ16Aの磁束密度が最大となる位置である。この操作は、例えばモータ本体の蓋を開けて手動で行うことができる。ステップS320では、ゲインPgainの初期値をシステム制御部300からモータ100に送信し、モータ100内の記憶部660(図2)内に記憶させる。記憶部660内に記憶されたゲインPgainは、ゲイン補正回路616に設定される。なお、ゲインPgainの初期値としては、任意の値を使用することができるが、0でない正の値に設定しておくことが好ましい。
ステップS330では、磁気センサ16Aの出力信号SSAの電圧Ebmを測定する。ステップS340では、測定された電圧Ebmが許容範囲の最小値E2min(図23(B)参照)以上であるか否かが判定される。電圧Ebmが許容範囲の最小値E2minよりも小さい場合には電圧Ebmが許容範囲外にあるので、ステップS350に移行して、ゲイン値Pgainを1つ加算し、ステップS380で磁気センサ16Aにゲイン値Pgainを書き込む。一方、ステップS340において電圧Ebmが許容範囲の最小値E2min以上の場合には、ステップS360において、電圧Ebmが許容範囲の最大値E2max以下であるか否かがさらに判定される。電圧Ebmが許容範囲の最大値E2maxよりも大きい場合には電圧Ebmが許容範囲外にあるので、ステップS370に移行して、ゲイン値Pgainを1つ減算し、ステップS380で記憶部660にゲイン値Pgainを書き込む。一方、ステップS360において電圧Ebmが許容範囲の最大値E2max以下である場合には、電圧Ebmが許容範囲内に収まっているので、図25の処理を終了する。
なお、ゲイン補正時の許容範囲の最大値E2maxとしては、センサ出力が取りうる最大値(すなわち電源電圧VDD)よりも若干小さい値が好ましい。この理由は、センサ出力の電圧は電源電圧VDDよりも大きく成り得ないので、許容範囲の最大値E2maxを電源電圧VDDに設定すると、補正前のセンサ出力SSAのピークが、図23(C)に一点鎖線で示すようにつぶれているか否かを判定できない可能性があるからである。
以上のように、本実施例の電動モータでは、磁気センサ16A,26Bのそれぞれについて、出力波形のオフセット補正とゲイン補正をそれぞれ行うことが可能である。また、駆動制御回路600は、これらのセンサのアナログ出力の連続的変化を利用して駆動信号を生成している。従って、磁気センサ16A,26Bの出力を所定の波形形状に補正することによって、高効率で振動や騒音の少ないモータを実現することが可能である。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上述した実施例では、モータの個別制御と、複数モータの同時制御とが可能な駆動システムを説明したが、本発明は、個別制御と同時制御の少なくとも一方を実行可能な駆動システムとして実現可能である。
D2.変形例2:
上記実施例では、同時制御を開始する前に、各モータに同時制御のシーケンスを設定することとしていたが、これ以外の方法で同時制御を実行するものとしてもよい。例えば、共通コマンドを用いて同一の動作パラメータを複数のモータに同時に送信することによって、同時制御を実行するようにしてもよい。この構成によれば、複数のモータに同じ動作を同時に実行させることができる。
また、複数モータの同時制御を行う場合には、駆動システムに含まれる全てのモータを同時に制御する必要はなく、その中から選択された特定の複数のモータのみを同時に制御するようにしてもよい。この構成では、特定の複数のモータのみを同時に制御して動作させるとともに、他のモータにはそれぞれの動作を継続させることができる。従って、システム全体として、より複雑な駆動を実現することが可能である。
D3.変形例3:
上記実施例では、センサ出力波形の補正としてゲイン補正とオフセット補正の両方を実行するものとしたが、これらの一方のみを補正するようにしてもよい。また、これらの以外の種類の補正を利用してセンサ出力波形を所望の波形形状に補正するようにしてもよい。なお、上記実施例ではセンサ出力や逆起電力の波形が正弦波であるものとしたが、これらの波形が正弦波と若干異なる場合も本発明を適用可能である。
また、本発明の駆動システム用の電動モータとしては、センサ出力のオフセット補正やゲイン補正を行わないモータも利用可能である。
D4.変形例4:
上記実施例ではアナログ磁気センサを利用していたが、アナログ磁気センサの代わりに、多値のアナログ的出力を有するデジタル磁気センサを使用してもよい。アナログ磁気センサも多値出力を有するデジタル磁気センサも、アナログ的変化を示す出力信号を有する点で共通している。なお、本明細書において、「アナログ的変化を示す出力信号」とは、オン/オフの2値出力ではなく、3値以上の多数レベルを有するデジタル出力信号と、アナログ出力信号との両方を包含する広い意味で使用されている。
D5.変形例5:
PWM制御部としては、種々の回路構成を採用することが可能である。例えば、センサ出力と基準三角波とを比較することによってPWM制御を行う回路を利用してもよい。この場合には、PWM制御時において、望ましい印加電圧に応じてセンサ出力のゲインが調整されるが、このゲイン調整は、図23で説明したゲイン補正とは異なるものである。換言すれば、図23で説明したゲイン補正は、望ましい印加電圧のレベルに拘わらず、センサ出力を所望の波形に整形するための補正である。
D6.変形例6:
上記実施例では、6極2相のブラシレスDCモータを説明したが、本発明はこれ以外の種々の電動モータに適用可能である。例えば、極数と相数としては、それぞれ任意の整数を採用することができる。また、駆動システムを構成する複数の電動モータとしては、異なる種類のモータを利用することも可能である。
本発明の一実施例における駆動システムの構成を示すブロック図である。 個々の電動モータに設けられている駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 モータの個別制御の手順を示すフローチャートである。 コマンド受領時における個々のモータ内における制御手順を示すフローチャートである。 個別制御モードにおける通信シーケンスを示すタイミングチャートである。 複数のモータの同時制御の手順を示すフローチャートである。 ステップS100の詳細手順を示すフローチャートである。 同時制御シーケンスの例を示す説明図である。 同時制御モードにおける通信シーケンスを示すタイミングチャートである。 同時制御コマンド受領時のモータ内の制御手順を示すフローチャートである。 駆動制御回路の他の構成を示すブロック図である。 駆動システムの他の構成を示すブロック図である。 図12に示した駆動システムの電動モータ用の駆動制御回路の構成を示すブロック図である。 実施例における電動モータのモータ本体の構成を示す断面図である。 実施例におけるコイル列と磁石列の位置関係を示す説明図である。 磁気センサの出力波形を示す説明図である。 コイルの印加電圧と逆起電力との関係を示す模式図である。 コイルの結線方法を示す説明図である。 実施例における電動モータの動作原理を示す説明図である。 ドライバ回路の内部構成を示す図である。 センサ出力波形と駆動信号波形の対応関係を示す説明図である。 センサ出力のオフセット補正の内容を示す説明図である。 センサ出力のゲイン補正の内容を示す説明図である。 オフセット補正の詳細手順を示すフローチャートである。 ゲイン補正の詳細手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10…ステータ部
12A…支持部材
14A…A相コイル列
16A…アナログ磁気センサ
22B…支持部材
24B…B相コイル列
26B…アナログ磁気センサ
30…ロータ部
32M…支持部材
34M…磁石列
100…電動モータ
112…回転軸
200…駆動電源部
252…A相ドライバ回路
254…B相ドライバ回路
300…システム制御部
310…電力線モデム
320…CPU
330…I/Oインタフェース
600…駆動制御回路
610,620…増幅器
612,622…AD変換部
614,624…オフセット補正回路
616,626…ゲイン補正回路
630…PWM制御部
630a…プリアンプ部
631…回転数制御部
632…トルク制御部
632…回転方向制御部
640…ドライバ回路
640a…アンプ部
650…回路電源部
660…記憶部
670…通信部
672…電力線モデム
680…IDコード記録部
682…ディップスイッチ

Claims (3)

  1. 駆動システムであって、
    それぞれ駆動制御回路を有する複数の電動モータと、
    前記複数の電動モータのうちの1つを指定するためのアドレスと、制御内容を示すデータとを同一のデータ線上で送信する共通のシリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに接続されたシステム制御部と、
    を備え、
    各電動モータの駆動制御回路は、各電動モータのアドレスと一対一に対応づけられた識別コードであって前記複数の電動モータを互いを識別するための識別コードを記録する識別コード記録部を有しており、
    前記システム制御部は、
    (a)前記シリアル通信回線を介して前記アドレスとデータとを含むコマンドを個々の電動モータに送信することによって、個々の電動モータの動作を制御する個別制御モードと、
    (b)前記シリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに共通に、アドレスとデータを含まない同一の共通コマンドを送信することによって、前記複数の電動モータの動作を同時に制御する同時制御モードと、を有し
    前記同時制御モードを実行する際には、
    (i)前記システム制御部が、前記共通コマンドを送信する前に、前記シリアル通信回線を介して前記アドレスとデータとを含むコマンドを個々の電動モータに送信することによって、個々の電動モータの前記駆動制御回路内に、時系列的に並ぶ複数の制御ステップから構成される同時制御シーケンスとして、個々の電動モータ毎に独立に同時制御シーケンスを設定し、
    (ii)前記システム制御部が、アドレスとデータとを含まない前記共通コマンドを繰り返し送信し、
    (iii)各電動モータが、前記システム制御部から前記共通コマンドを受信するたびに前記個々の電動モータ毎に独立に設定された同時制御シーケンスの制御ステップを1ステップ更新し、更新された制御ステップに従って動作を実行する、駆動システム。
  2. 請求項に記載の駆動システムであって、
    前記システム制御部は、前記シリアル通信回線を介して個々の電動モータから動作パラメータ値又は設定値を取得可能である、駆動システム。
  3. それぞれ駆動制御回路を有する複数の電動モータと、前記複数の電動モータのうちの1つを指定するためのアドレスと、制御内容を示すデータとを同一のデータ線上で送信する共通のシリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに接続されたシステム制御部と、を備えた駆動システムの制御方法であって、
    各電動モータの駆動制御回路に、各電動モータのアドレスと一対一に対応づけられた識別コードであって前記複数の電動モータを互いに識別するための識別コードを設定する工程と、
    前記シリアル通信回線を介して前記複数の電動モータに共通に、アドレスとデータを含まない同一の共通コマンドを送信することによって、前記複数の電動モータの動作を同時に制御する同時制御工程と、
    を備え、
    前記同時制御工程は、
    (i)前記システム制御部が、前記共通コマンドを送信する前に、前記シリアル通信回線を介して前記アドレスとデータとを含むコマンドを個々の電動モータに送信することによって、個々の電動モータの前記駆動制御回路内に、時系列的に並ぶ複数の制御ステップから構成される同時制御シーケンスとして、個々の電動モータ毎に独立に同時制御シーケンスを設定する工程と、
    (ii)前記システム制御部が、アドレスとデータとを含まない前記共通コマンドを繰り返し送信する工程と、
    (iii)各電動モータが、前記システム制御部から前記共通コマンドを受信するたびに前記個々の電動モータ毎に独立に設定された同時制御シーケンスの制御ステップを1ステップ更新し、更新された制御ステップに従って動作を実行する工程と、
    を含む、駆動システムの制御方法。
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