JP4613289B2 - 磁場発生方法および磁場発生装置 - Google Patents
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Description
T.Hara, T.Tanaka, H.Kitamura, T.Bizen, X. Marechal, T.Seike, T.Kohda and Y.Matsuura, "Cryogenic permanent magnetic undulators", Physical Revew ST−AB 7 (2004)050702
以下に、本発明による磁場発生方法および磁場発生装置の原理について、図を参照しながら詳細に説明する。
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複数の同寸法かつ同形状の超伝導体を一列に並べた超伝導体配列を所定の間隔を開けて対向して配置し、上記対向して配置した超伝導体配列の間の間隙に周期的磁場を発生する磁場発生方法であって、上記超伝導体配列に対して一様な外部磁場を印加することにより、上記超伝導体配列を着磁させ、外部磁場を調節することにより、上記着磁させた上記超伝導体配列から磁場オフセットを除去するようにしたものである。
図2には、本発明の実施の形態の一例による磁場発生装置の概念構成斜視説明図が示されている。
ここで、上記した第1の超伝導体配列110と第2の超伝導体配列120とよりなる一対の超伝導体配列の着磁の手法ならびに磁場オフセットの除去の手法としては、次の2つの手法がある。
(1)第1の手法
図3(a)(b)(c)(d)には、第1の手法による第1の超伝導体配列110と第2の超伝導体配列120とよりなる一対の超伝導体配列の着磁の手法ならびに磁場オフセットの除去の手法の処理手順の説明図が示されている。
(2)第2の手法
図4(a)(b)(c)(d)には、第2の手法による第1の超伝導体配列110と第2の超伝導体配列120とよりなる一対の超伝導体配列の着磁の手法ならびに磁場オフセットの除去の手法の処理手順の説明図が示されている。
ここで、第2の手法においてギャップgを変更する間の着磁のプロセスについて検討するが、説明を簡略化して理解を容易にするために、図5に示すように、上側の第1の超伝導体配列110と下側第2の超伝導体配列120とをそれぞれ流れる永久電流ループを、上側と下側とに配置された2個の長い電流ループと概括して説明する。
次に、図2に示す磁場発生装置の性能を検討するために、ギャップgを開けて対向して配置された第1の超伝導体配列110と第2の超伝導体配列120とにより生成される磁場を計算する。
〔式の導出のための説明〕
ここで、図6に示すように規則的に配置された無限に長いコイルにより生成される磁場を計算する場合を説明する。
次に、本願発明者により行われた本発明に関する実験について説明する。即ち、本願発明者は、本発明による作用効果を実証するために、市販の材料たるGd−Ba−Cu−O(Tc〜92K)から調製したバルク型高温超伝導体を用いて実験を行った。
工程1:超伝導体配列200の温度を100Kに設定
工程2:電磁石220を作動させて2Tをかける
工程3:超伝導体配列200を目標温度に冷却
工程4:電磁石220の磁場(Be)を0.2Tだけ減少させて磁場分布を測定
工程5:電磁石220の磁場(Be)が−2.0Tに達するまで工程4を反復
の工程を行った。
以上において説明したように、本発明によれば、バルク型高温超伝導体を利用することができ、このバルク型高温超伝導体によれば、液体ヘリウム温度付近で作動する超伝導コイルにより駆動される挿入光源よりも、遙かに高い作動温度が許容されることになる。
なお、上記した実施の形態においては、本発明を短周期アンジュレータへ適用する場合を念頭において説明した。しかしながら、本発明は、ウィグラの構成であって、超伝導コイルにより駆動されるウィグラのそれらよりも遙かに短い周期長を伴う非常に強力なピーク磁場を有するものにも、適用することができることは勿論である。例えば、温度29Kにおいて17Tのピーク磁場を有する超伝導磁石が開発されている。その直径26.5mm、厚さ15mmの円筒形状を備えているが、この種の超伝導磁石を使用することにより、ピーク磁場10T以上で、かつ、周期長が30mm未満であるウィグラを構成することが可能である。また、周期長を減少させることにより、周期数を増大させることができるので、結果として、より高い輝度のシンクロトロン放射を得ることができる。
12 超伝導体
100 磁場発生装置
110 第1の超伝導体配列
112 超伝導体
120 第2の超伝導体配列
122 超伝導体
130 ギャップ幅可変駆動機構
140 冷却装置
150 第1の一様磁場発生用コイル
152 第2の一様磁場発生用コイル
200 超伝導体配列
202 バルク型高温超伝導体
210 銅ホルダー
220 電磁石
230 クライオクーラー
240 カートリッジ型ヒーター
250 カンチレバー
260 ホールプローブ
270 リニアステージ
Claims (8)
- 複数の同寸法かつ同形状の超伝導体を一列に並べた超伝導体配列を所定の間隔を開けて対向して配置し、前記対向して配置した超伝導体配列の間の間隙に周期的磁場を発生する磁場発生方法であって、
前記超伝導体配列に対して一様な外部磁場を印加することにより、前記超伝導体配列を着磁させ、
外部磁場を調節することにより、前記着磁させた前記超伝導体配列から磁場オフセットを除去する
ことを特徴とする磁場発生方法。 - 複数の同寸法かつ同形状の超伝導体を一列に並べた一対の超伝導体配列を所定の間隔を開けて対向して配置し、前記対向して配置した一対の超伝導体配列の間の間隙に周期的磁場を発生する磁場発生方法であって、
前記一対の超伝導体配列の温度を超伝導転移温度より高い温度に保持した状態において、前記一対の超伝導体配列に同一の極性の一様な外部磁場を印加する第1のステップと、
前記一対の超伝導体配列を冷却して、前記一対の超伝導体配列の温度を超伝導転移温度より低くする第2のステップと、
前記一対の超伝導体配列に磁場を印加することを停止して、前記一対の超伝導体配列を着磁させる第3のステップと、
前記一対の超伝導体配列に前記極性とは逆の極性に磁場を印加する第4のステップと
を有することを特徴とする磁場発生方法。 - 複数の同寸法かつ同形状の超伝導体を一列に並べた一対の超伝導体配列を所定の間隔を開けて対向して配置し、前記対向して配置した一対の超伝導体配列の間の間隙に周期的磁場を発生する磁場発生方法であって、
前記一対の超伝導体配列の間の間隙を所定の大きさに開き、前記一対の超伝導体配列の温度を超伝導転移温度より高い温度に保持した状態において、前記一対の超伝導体配列に互いに逆極性の一様な外部磁場を印加する第1のステップと、
前記一対の超伝導体配列を冷却して、前記一対の超伝導体配列の温度を超伝導転移温度より低くする第2のステップと、
前記一対の超伝導体配列に磁場を印加することを停止して、前記一対の超伝導体配列を着磁させる第3のステップと
を有することを特徴とする磁場発生方法。 - 請求項3に記載の磁場発生方法において、さらに、
前記一対の超伝導体配列の間の間隙を所定の大きさに閉じる第5のステップと
を有することを特徴とする磁場発生方法。 - 請求項3または4のいずれか1項に記載の磁場発生方法において、
前記一対の超伝導体配列は、互いに対向する前記超伝導体が半周期分シフトされて配置されている
ことを特徴とする磁場発生方法。 - 請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の磁場発生方法において、
前記超伝導体は、バルク型高温超伝導体である
ことを特徴とする磁場発生方法。 - 複数の同寸法かつ同形状の超伝導体を一列に並べた一対の超伝導体配列を所定の間隔を開けて対向して配置し、前記対向して配置した一対の超伝導体配列の間の間隙に周期的磁場を発生する磁場発生装置であって、
前記一対の超伝導体配列の一方の外周を囲むようにして配置された第1のコイルと、
前記一対の超伝導体配列の他方の外周を囲むようにして配置された第2のコイルと
を有し、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとを励磁して、前記一対の超伝導体配列にそれぞれ一様な外部磁場を印加し、
前記一対の超伝導体配列は、互いに対向する前記超伝導体が半周期分シフトされて配置されていて、
前記第1のコイルと前記第2のコイルとに互いに逆極性で励磁する
ことを特徴とする磁場発生装置。 - 請求項7に記載の磁場発生装置において、
前記超伝導体は、バルク型高温超伝導体である
ことを特徴とする磁場発生装置。
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