JP4613110B2 - 光干渉型位相検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、干渉計から出力される干渉光の位相から例えば被測定物の位相特性を測定する光干渉型位相検出装置に関し、特に測定光とは別に2つの参照光を用いて、干渉計の2つの光路間(被測定物が接続されている光路と接続されていない光路)の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動を検出し、その位相変動を除去することによって、高安定・高精度の位相検出を可能にした光干渉型位相検出装置に関する。
従来、測定光と1つの参照光を用いることによって、マッハツェンダ型干渉計の2つの光路間(被測定物が接続されている光路と接続されていない光路)の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動による測定誤差を少なくした光干渉型位相検出装置があった。(例えば、非特許文献1参照)
この種の光干渉型位相検出装置の概略構成を図13に示す。波長可変光源1は、所定の波長範囲の測定光を光カプラ3に出力する。光源2は、波長可変光源1の波長とは異なる固定波長の参照光を光カプラ3に出力する。光カプラ3は、測定光及び参照光を合波し、それによって得られた波長多重光を音響光学周波数シフタ(AOFS)4aに出力する。
AOFS4aは、超音波発生器4bから入力される周波数fの超音波によって駆動され、光カプラ3からの波長多重光を2つの光に分波して、一方の光を被測定物10が接続されている第1の光路に、また他方の光を遅延器5が接続されている第2の光路にそれぞれ出力する。このとき、第2の光路に出力される光、すなわち測定光及び参照光のそれぞれの波長(周波数)は超音波の周波数f分シフトされる。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、遅延器5を通った第2の光路の光とを合波し、それによって得られた干渉光、すなわちそれぞれ2つの光路を通った、測定光同士の干渉光(測定干渉光という)及び参照光同士の干渉光(参照干渉光という)を波長分波器7に出力する。なお、上記AOFS4a、超音波発生器4b、被測定物10、遅延器5及び光カプラ6はマッハツェンダ型干渉計20を構成している。遅延器5は、このマッハツェンダ型干渉計20の2つの光路の光路長を合わせている。
波長分波器7は、光カプラ6から出力される干渉光(測定干渉光及び参照干渉光)を受けて、測定光及び参照光の各波長成分に分波しそれぞれ受光器(PD)8及び受光器(PD)9に出力する。受光器8は、波長分波器7からの測定干渉光を受けて光電変換(ヘテロダイン検波)し、ビート周波数fの測定干渉信号を出力する。また、受光器9も、同様に、波長分波器7からの参照干渉光を受けて光電変換(ヘテロダイン検波)し、ビート周波数fの参照干渉信号を出力する。位相検出器11は、参照干渉信号に対する測定干渉信号の位相を検出する。
第51回応物連合会「二波長ヘテロダインファイバー干渉計による波長分散評価」28p-R-12(2004.3):小川憲介、ティ ティ レイ(DNRI)
このような従来の光干渉型位相検出装置においては、測定光と1つの参照光を同時にマッハツェンダ型干渉計に入力し、それぞれがマッハツェンダ型干渉計の2つの同じ光路を通るようにして、参照干渉光(参照干渉信号)に対する測定干渉光(測定干渉信号)の位相を検出するようにしたので、マッハツェンダ型干渉計の2つの光路間(被測定物を含む光路と含まない光路)の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動による測定誤差を少なくすることができる。しかしながら、依然として次のような問題があった。
すなわち、マッハツェンダ型干渉計の2つの光路間に相対的な光路長の変化があった場合、参照干渉信号に対する測定干渉信号の位相変化Δθは(1)式で与えられる。
Δθ=ΔL・(ν−νr1)・2・π/c (1)
ここで、ΔLはマッハツェンダ型干渉計の2つの光路間の相対的な光路長の変化、νは測定光の周波数、νr1は参照光の周波数、cは光速である。なお、ΔLの光路長は光学的距離であり、光路の屈折率nを含んだ量である。上記(1)式から分かるように、光路長の変化ΔLに対する位相変化Δθは、測定光の周波数(波長)が参照光の周波数(波長)に近接するほど小さく、離れるほど大きくなる。したがって、測定光の波長が参照光の波長に近接している場合には、マッハツェンダ型干渉計の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動(位相変化Δθ)による測定誤差はほとんど無視することができるが、測定光の波長が参照光の波長から離れた場合には無視できなくなるという問題があった。
実際の測定においては、被測定物がマッハツェンダ型干渉計の2つの光路の一方の光路に配置されるため、特に干渉計が光ファイバを用いて構成された場合、その一方の光路には被測定物を接続するための光ファイバ、また他方の光路には光路長調整用遅延光ファイバ等が接続される。そのため、温度等の外的要因によりそれぞれの光路の光路長が容易に変化し、2つの光路間の相対的な光路長を一定に保つことは一般に困難であり、位相変化に与える影響は大きくなる。なお、上述した従来の光干渉型位相検出装置は、光ヘテロダイン干渉方式の場合であったが、光ホモダイン干渉方式の場合にも同様の問題を生じる。
本発明は、測定光とは別に2つの参照光を用いて、干渉計の2つの光路間(被測定物が接続されている光路と接続されていない光路)の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動を検出し、その位相変動を除去することによって、これらの課題を解決し、高安定・高精度の位相検出を可能にした光干渉型位相検出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の光干渉型位相検出装置では、所定の波長範囲の測定光を出力する波長可変光源(1)と、前記測定光の波長とは異なる固定波長の第1の参照光を出力する第1の光源(2)と、前記測定光の波長及び前記第1の参照光の波長とは異なる固定波長の第2の参照光を出力する第2の光源(12)と、前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光を受けて合波し、それによって得られた波長多重光を出力する光合波手段(13)と、被測定物が接続されている第1の光路と被測定物が接続されていない第2の光路を含んで構成され、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る第1の光と前記第2の光路を通る第2の光に分波するとともに該第1の光路を通った前記第1の光と該第2の光路を通った前記第2の光とを合波し、それによって得られた干渉光を出力する干渉計(30、40)と、前記干渉光を受けて前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光の各波長成分に分波する波長分波手段(17)と、該波長分波手段から出力される前記測定光の波長成分に係わる測定干渉光を受けて光電変換し測定干渉信号を出力する第1の受光器(8)と、前記波長分波手段から出力される前記第1の参照光の波長成分に係わる第1の参照干渉光を受けて光電変換し第1の参照干渉信号を出力する第2の受光器(9)と、前記波長分波手段から出力される前記第2の参照光の波長成分に係わる第2の参照干渉光を受けて光電変換し第2の参照干渉信号を出力する第3の受光器(18)と、前記測定干渉信号と、前記第1の参照干渉信号及び前記第2の参照干渉信号のいずれか一方の参照干渉信号とを受けて、当該参照干渉信号に対する前記測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力する第1の位相検出手段(21)と、前記第1の参照干渉信号と前記第2の参照干渉信号とを受けて、これら2つの参照干渉信号間に生じる位相を検出し参照位相として出力する第2の位相検出手段(22)と、前記測定位相及び前記参照位相を入力するとともに、該参照位相の位相変化Δθ に基づいて前記測定位相の位相補正を行うための位相補正値Δθ を前記測定光の波長に対応付けて以下の式によって求め、
Δθ ={Δθ /(ν r2 −ν r1 )}・(ν −ν r1
(ν r1 は第1の参照光の周波数、ν r2 は第2の参照光の周波数、ν は測定光の周波数、cは光速である)
該位相補正値によって当該測定位相の位相補正を行い、該位相補正された前記測定位相に基づいて前記被測定物の波長−位相特性を求める信号処理手段(23)とを備えた。
また、本発明の請求項の光干渉型位相検出装置では、所定の波長範囲の測定光を出力する波長可変光源(1)と、前記測定光の波長とは異なる固定波長の第1の参照光を出力する第1の光源(2)と、前記測定光の波長及び前記第1の参照光の波長とは異なる固定波長の第2の参照光を出力する第2の光源(12)と、前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光を受けて合波し、それによって得られた波長多重光を出力する光合波手段(13)と、被測定物が接続されている第1の光路と被測定物が接続されていない第2の光路を含んで構成され、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る第1の光と前記第2の光路を通る第2の光に分波するとともに該第1の光路を通った前記第1の光と該第2の光路を通った前記第2の光とを合波し、それによって得られた干渉光を出力する干渉計(30、40)と、前記干渉光を受けて前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光の各波長成分に分波する波長分波手段(17)と、該波長分波手段から出力される前記測定光の波長成分に係わる測定干渉光を受けて光電変換し測定干渉信号を出力する第1の受光器(8)と、前記波長分波手段から出力される前記第1の参照光の波長成分に係わる第1の参照干渉光を受けて光電変換し第1の参照干渉信号を出力する第2の受光器(9)と、前記波長分波手段から出力される前記第2の参照光の波長成分に係わる第2の参照干渉光を受けて光電変換し第2の参照干渉信号を出力する第3の受光器(18)と、前記測定干渉信号と、前記第1の参照干渉信号及び前記第2の参照干渉信号のいずれか一方の参照干渉信号とを受けて、当該参照干渉信号に対する前記測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力する第1の位相検出手段(21)と、前記第1の参照干渉信号と前記第2の参照干渉信号とを受けて、これら2つの参照干渉信号間に生じる位相を検出し参照位相として出力する第2の位相検出手段(22)と、前記干渉計の2つの前記光路のいずれか一方の光路に設けられ、2つの当該光路間の相対的な光路長を変化させる光路長可変手段(15)と、前記参照位相を入力し、当該参照位相の位相変化Δθ
Δθ =ΔL・(ν r2 −ν r1 )・2・π/c
(ΔLは光路長変化、ν r1 は第1の参照光の周波数、ν r2 は第2の参照光の周波数、cは光速である)
が、ゼロとなるように前記光路長可変手段を制御するための制御信号を該参照位相に基づいて発生し出力して、前記測定光の波長変化に対して前記第1の位相検出手段で検出される測定位相の特性を、前記干渉計の二つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない特性にする光路長補正手段(24)とを備えた。
また、本発明の請求項の光干渉型位相検出装置では、上述した請求項1または請求項2記載の光干渉型位相検出装置において、前記干渉計は、前記第1の光路及び前記第2の光路の少なくとも一方の光路に少なくとも1つの周波数シフタ(14a〜14f、27a、27b)を有して、該第1の光路を通った前記第1の光に含まれている前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光のそれぞれの周波数と、該第2の光路を通った前記第2の光に含まれている前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光のそれぞれの周波数とにおいて、前記測定光同士、前記第1の参照光同士及び前記第2の参照光同士のそれぞれの周波数差が所定のビート周波数となるようにされた光ヘテロダイン干渉計であり、前記第1の受光器は前記所定のビート周波数の前記測定干渉信号を出力し、前記第2の受光器は前記所定のビート周波数の前記第1の参照干渉信号を出力し、前記第3の受光器は前記所定のビート周波数の前記第2の参照干渉信号を出力するようにした。
また、本発明の請求項の光干渉型位相検出装置では、上述した請求項1または請求項2記載の光干渉型位相検出装置において、前記干渉計は光ホモダイン干渉計であるようにした。
また、本発明の請求項の光干渉型位相検出装置では、上述した請求項1〜のいずれかの光干渉型位相検出装置において、前記干渉計は、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る前記第1の光と前記第2の光路を通る前記第2の光に分波する光分波手段(16、14a、14b)と、前記被測定物を通って入力される前記第1の光と前記被測定物を通らないで入力される前記第2の光とを合波して前記干渉光を出力する第1の光カプラ(6)とを含んで構成されるマッハツェンダ型干渉計であるようにした。
また、本発明の請求項の光干渉型位相検出装置では、上述した請求項1〜のいずれかの光干渉型位相検出装置において、前記干渉計は、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る前記第1の光と前記第2の光路を通る前記第2の光に分波するとともに、前記被測定物によって反射されて戻ってくる前記第1の光と前記被測定物を通らないで反射手段(26)によって反射されて戻ってくる前記第2の光とを合波して前記干渉光を出力する第2の光カプラ(25)を含んで構成されるマイケルソン型干渉計であるようにした。
本発明の光干渉型位相検出装置では、2つの参照干渉信号間に生じる位相(参照位相)を検出し、その参照位相の位相変化を利用することによって、被測定物の波長−位相特性を測定位相に基づいて求めるようにした。したがって、参照位相の位相変化に基づいて、測定位相の位相補正を行い、あるいは干渉計の2つの光路間の相対的な光路長が変化しないように制御することによって、被測定物の波長−位相特性に、干渉計の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれないようにすることができる。その結果、位相測定において、環境変化等に伴う干渉計の光路長変動の影響を無視することができ、長期的に高安定・高精度の測定ができる。また、高精度の位相測定ができるので、被測定物の光学長を求める場合にも有効である。なお、被測定物の光学長Lは、干渉計の2つの光路のそれぞれの光路長を予め等しく調整し、(2)式で求めることができる。
L=c・θ/{(νmax−νmin)・2・π} (2)
ここで、cは光速、θは測定光の周波数を最小周波数νminから最大周波数νmaxまで可変したときの全体の位相変化量である。
以下に本発明の実施形態を記載する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図1に示す。従来の光干渉型位相検出装置と同一要素には同一符号を付し詳細説明は省略する。波長可変光源1は、例えば波長可変レーザであり、所定の波長範囲(例えば1530〜1560nm)の測定光を光カプラ13aに出力する。光源2は、例えばレーザであり、測定光の波長とは異なる固定波長(例えば1565nm)の第1の参照光を光カプラ13bに出力する。また、光源12も同様、測定光の波長及び第1の参照光の波長とは異なる固定波長(例えば1525nm)の第2の参照光を光カプラ13bに出力する。光カプラ13bは、これら第1及び第2の参照光を合波して光カプラ13aに出力する。光カプラ13aは、光カプラ13bからの合波光と上記測定光とを合波し、それによって得られた波長多重光をマッハツェンダ型干渉計30の光カプラ16に出力する。なお、光カプラ13a及び光カプラ13bは光合波手段13を構成している。
光カプラ16は、光カプラ13aからの波長多重光を2つの光に分波して、一方の光を被測定物10が接続されている第1の光路に、また他方の光をAOFS14eが接続されている第2の光路にそれぞれ出力する。AOFS14eは、超音波発生器14fから入力される周波数fの超音波によって駆動されており、光カプラ16からの光、すなわち測定光、第1の参照光及び第2の参照光のそれぞれの波長(周波数)を超音波の周波数f分シフトして出力する。なお、第2の光路を通る光の代わりに第1の光路を通る光を周波数シフトするようにしてもよい。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、AOFS14eを通った第2の光路の光とを合波し、それによって得られた干渉光、すなわちそれぞれ2つの光路を通った、測定光同士の干渉光(測定干渉光という)、第1の参照光同士の干渉光(第1の参照干渉光という)及び第2の参照光同士の干渉光(第2の参照干渉光という)を波長分波手段17に出力する。なお、上記光カプラ16、被測定物10、AOFS14e、超音波発生器14f及び光カプラ6は、光ヘテロダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30を構成している。
波長分波手段17は、例えば誘電体多層膜フィルタであり、光カプラ6から出力される干渉光(測定干渉光、第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光)を受けて、測定光、第1の参照光及び第2の参照光の各波長成分に分波しそれぞれ受光器(PD)8、受光器(PD)9及び受光器(PD)18に出力する。受光器8は、波長分波手段17からの測定干渉光を受けて光電変換(ヘテロダイン検波)し、ビート周波数fの測定干渉信号を出力する。また、受光器9及び受光器18も、同様に、波長分波手段17からの第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光をそれぞれ受けて光電変換(ヘテロダイン検波)し、ビート周波数fの第1の参照干渉信号及び第2の参照干渉信号をそれぞれ出力する。
第1の位相検出手段21は、受光器8から出力される測定干渉信号及び受光器9から出力される第1の参照干渉信号を受けて、第1の参照干渉信号に対する測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力する。なお、第1の参照干渉信号の代わりに、第2の参照干渉信号に対する測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力するようにしてもよい。そして、第2の位相検出手段22は、受光器9から出力される第1の参照干渉信号及び受光器18から出力される第2の参照干渉信号を受けて、これら2つの参照干渉信号間に生じる位相を検出し参照位相として出力する。
信号処理手段23は、第1の位相検出手段21からの測定位相及び第2の位相検出手段22からの参照位相を入力するとともに、この参照位相の位相変化に基づいて測定位相の位相補正を行うための位相補正値を測定光の波長に対応付けて求め、求めたこの位相補正値によって測定位相の位相補正を行う。それによって、マッハツェンダ型干渉計30の2つの第1及び第2の光路間(以下単に2つの光路間という)の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない、被測定物10の波長−位相特性を求めることができる。
ここで、上記位相補正値の求め方を説明する。すなわち、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長の変化によって生じる、2つの第1及び第2の参照干渉信号間の位相変化Δθは、(3)式で与えられる。位相変化Δθは、第2の位相検出手段22で検出される参照位相の、測定光の波長に対応した位相変化として求められるので、(4)式より、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長の変化ΔLが求められる。
Δθ=ΔL・(νr2−νr1)・2・π/c (3)
ΔL=c・Δθ/{(νr2−νr1)・2・π} (4)
ここで、νr1は第1の参照光の周波数、νr2は第2の参照光の周波数、cは光速である。
そして、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間に相対的な光路長の変化があった場合、第1の参照干渉信号に対する測定干渉信号の位相変化Δθは、測定光の周波数をν、第1の参照光の周波数をνr1とすると、(5)式(上述の(1)と同一)で与えられる。その結果、参照位相の位相変化(上記Δθ)に基づいて測定位相の位相補正を行うための位相補正値Δθは、(4)式のΔLを(5)式に代入することにより、(6)式のように求めることができる。
Δθ=ΔL・(ν−νr1)・2・π/c (5)
Δθ={Δθ/(νr2−νr1)}・(ν−νr1
(6)
したがって、この位相補正値Δθを測定光の波長に対応付けて求め、求めたこの位相補正値Δθを用いて、第1の位相検出手段21からの測定位相の補正を行うことによって、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない、被測定物10の波長−位相特性を求めることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図2に示す。図1に示した第1実施形態では、干渉計として、光ヘテロダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30を用いたが、第2実施形態では、光ホモダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30を用いている。第1実施形態の図1とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。(1)マッハツェンダ型干渉計30の第2の光路に、周波数シフタ(AOFS14e及び超音波発生器14f)を備えていない。(2)受光器8、受光器9及び受光器18は、波長分波手段17からの測定干渉光、第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光をそれぞれ受けて光電変換(ホモダイン検波)し、測定干渉信号、第1の参照干渉信号及び第2の参照干渉信号をそれぞれ出力する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図3に示す。図1に示した第1実施形態では、被測定物10の波長−位相特性に、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれないようにするために、上述のように参照位相に基づいて測定位相の位相補正を行うようにしたが、第3実施形態では、参照位相に基づいて、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長が変化しないように制御している。第1実施形態の図1とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。(1)マッハツェンダ型干渉計30の第2の光路に光路長可変手段15を備え、またこの光路長可変手段15を制御する光路長補正手段22も備えた。なお、光路長可変手段15は第1の光路に備えてもよい。(2)信号処理手段23を備えていない。したがって、図1と同一部分の説明は省略して、主に光路長可変手段15及び光路長補正手段22について説明する。
光路長可変手段15は、例えば光遅延器であり、光路長補正手段22からの制御信号に基づいて、AOFS14eからの光を遅延させて光カプラ6に出力する。すなわち、光路長可変手段15は等価的にマッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長を変化させている。光路長補正手段24は、第2の位相検出手段22からの参照位相を入力して、この参照位相が測定光の所定の波長範囲にわたって所定の値で一定となるように光路長可変手段15を制御するための制御信号を、この参照位相に基づいて発生し光路長可変手段15に出力する。つまり、上記(3)式の位相変化Δθが限りなくゼロに近づくように制御して、2つの光路間の相対的な光路長の変化ΔLを限りなくゼロに近づけている。その結果、上記(5)式の位相変化Δθが限りなくゼロに近づく。したがって、第1の位相検出手段21で検出した測定位相を、マッハツェンダ型干渉計30の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない、被測定物10の波長−位相特性とすることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図4に示す。図3に示した第3実施形態では、干渉計として、光ヘテロダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30を用いたが、第4実施形態では、光ホモダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30を用いている。第3実施形態の図3とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。(1)マッハツェンダ型干渉計30の第2の光路に、周波数シフタ(AOFS14e及び超音波発生器14f)を備えていない。(2)受光器8、受光器9及び受光器18は、波長分波手段17からの測定干渉光、第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光をそれぞれ受けて光電変換(ホモダイン検波)し、測定干渉信号、第1の参照干渉信号及び第2の参照干渉信号をそれぞれ出力する。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図5に示す。図1に示した第1実施形態とは、光ヘテロダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30の代わりに、光ヘテロダイン干渉方式のマイケルソン型干渉計40を用いた点のみ異なる。したがって、図1と同一部分の説明は省略して、主にマイケルソン型干渉計40について説明する。マイケルソン型干渉計40は、光カプラ25、被測定物10、AOFS27a、超音波発生器27b及び例えばミラーでなる反射手段26で構成されている。
光カプラ25は、光カプラ13aから入力される波長多重光を2つの光に分波して、一方の光を被測定物10が接続されている第1の光路に、また他方の光をAOFS27a及び反射手段26が接続されている第2の光路にそれぞれ出力する。AOFS27aは、超音波発生器27bから入力される周波数f/2の超音波によって駆動されており、光カプラ25からの光、すなわち測定光、第1の参照光及び第2の参照光のそれぞれの波長(周波数)を超音波の周波数f/2分シフトして反射手段26に出力するとともに、反射手段26で反射されて戻ってきた光を再び周波数f/2分シフト(往復で周波数f分シフト)して光カプラ25に出力する。なお、第2の光路を通る光の代わりに第1の光路を通る光を周波数シフトするようにしてもよい。そして、光カプラ25は、被測定物10で反射されて戻ってきた第1の光路の光と、反射手段26で反射されかつAOFS27aで周波数f分シフトされて戻ってきた第2の光路の光とを合波し、それによって得られた干渉光、すなわちそれぞれ2つの光路を通った、測定光同士の干渉光(測定干渉光という)、第1の参照光同士の干渉光(第1の参照干渉光という)及び第2の参照光同士の干渉光(第2の参照干渉光という)を波長分波手段17に出力する。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図6に示す。図5に示した第5実施形態では、干渉計として、光ヘテロダイン干渉方式のマイケルソン型干渉計40を用いたが、第6実施形態では、光ホモダイン干渉方式のマイケルソン型干渉計40を用いている。第5実施形態の図5とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。(1)マイケルソン型干渉計40の第2の光路に、周波数シフタ(AOFS27a及び超音波発生器27b)を備えていない。(2)受光器8、受光器9及び受光器18は、波長分波手段17からの測定干渉光、第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光をそれぞれ受けて光電変換(ホモダイン検波)し、測定干渉信号、第1の参照干渉信号及び第2の参照干渉信号をそれぞれ出力する。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図7に示す。図5に示した第5実施形態では、被測定物10の波長−位相特性に、マイケルソン型干渉計40の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれないようにするために、上述のように参照位相に基づいて測定位相の位相補正を行うようにしたが、第7実施形態では、参照位相に基づいて、マイケルソン型干渉計40の2つの光路間の相対的な光路長が変化しないように制御している。第5実施形態の図5とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。(1)マイケルソン型干渉計40の第2の光路に光路長可変手段15を備え、またこの光路長可変手段15を制御する光路長補正手段22も備えた。なお、光路長可変手段15は第1の光路に備えてもよい。(2)信号処理手段23を備えていない。したがって、図5と同一部分の説明は省略して、主に光路長可変手段15及び光路長補正手段22について説明する。
光路長可変手段15は、例えば光遅延器であり、光路長補正手段22からの制御信号に基づいて、光カプラ25から出力されて反射手段26で反射され再び光カプラ25に戻る第2光路の光を遅延させる。すなわち、光路長可変手段15は等価的にマイケルソン型干渉計40の2つの光路間の相対的な光路長を変化させている。光路長補正手段24は、第2の位相検出手段22からの参照位相を入力して、この参照位相が測定光の所定の波長範囲にわたって所定の値で一定となるように光路長可変手段15を制御するための制御信号を、この参照位相に基づいて発生し光路長可変手段15に出力する。つまり、上記(3)式の位相変化Δθが限りなくゼロに近づくように制御して、2つの光路間の相対的な光路長の変化ΔLを限りなくゼロに近づけている。その結果、上記(5)式の位相変化Δθが限りなくゼロに近づく。したがって、第1の位相検出手段21で検出した測定位相を、マイケルソン型干渉計40の2つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない、被測定物10の波長−位相特性とすることができる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図8に示す。図7に示した第7実施形態では、干渉計として、光ヘテロダイン干渉方式のマイケルソン型干渉計40を用いたが、第8実施形態では、光ホモダイン干渉方式のマイケルソン型干渉計40を用いている。第7実施形態の図7とは、下記の(1)、(2)のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。(1)マイケルソン型干渉計40の第2の光路に、周波数シフタ(AOFS27a及び超音波発生器27b)を備えていない。(2)受光器8、受光器9及び受光器18は、波長分波手段17からの測定干渉光、第1の参照干渉光及び第2の参照干渉光をそれぞれ受けて光電変換(ホモダイン検波)し、測定干渉信号、第1の参照干渉信号及び第2の参照干渉信号をそれぞれ出力する。
なお、上述の第1〜第4実施形態の図1〜図4においては、光カプラ13bから出力される合波光と波長可変光源1から出力される測定光とを合波して波長多重する光カプラ13aと、この光カプラ13aから入力される波長多重光を2つの光に分波する光カプラ16とを、機能的に区別してそれぞれを別の光カプラで構成しているが、1つの光カプラでも構成できることは自明である。
また、上述の第1及び第3実施形態の光ヘテロダイン干渉方式のマッハツェンダ型干渉計30としては、図1、図3に示したものの他に、図9〜図12に示すものでもよい。なお、図9〜図12には、第3実施形態に対応したマッハツェンダ型干渉計30を示す。したがって、第1実施形態に対応させるためには、第2の光路の光路長可変手段15を備えないようにすればよい。また、図9〜図12に示す周波数は、波長多重光に含まれている測定光の周波数νについて示している。
すなわち、図9においては、AOFS14aは、入力された波長多重光を2つの光に分波して、一方の光を被測定物10が接続されている第1の光路に、また他方の光を超音波発生器14bから入力される超音波の周波数f分シフトして光路長可変手段15が接続されている第2の光路にそれぞれ出力する。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、光路長可変手段15を通った第2の光路の光とを合波して干渉光を出力する。この場合、ビート周波数はfとなる。なお、この構成において、AOFS14a及び超音波発生器14bは光分波手段と周波数シフタを兼ねている。
図10においては、光カプラ16は、入力された波長多重光を2つの光に分波して、一方の光をAOFS14eに、また他方の光をAOFS14cにそれぞれ出力する。AOFS14eは上記一方の光を超音波発生器14fから入力される超音波の周波数f分シフトして被測定物10が接続されている第1の光路に出力し、またAOFS14cは上記他方の光を超音波発生器14dから入力される超音波の周波数f分シフトして光路長可変手段15が接続されている第2の光路に出力する。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、光路長可変手段15を通った第2の光路の光とを合波して干渉光を出力する。この場合、ビート周波数はf−fとなる。なお、この構成の場合、AOFS14c及びAOFS14eを並列に配列しているので、この2つのAOFSで生じる位相特性(波長分散)をキャンセルすることができる。
図11においては、AOFS14a及びAOFS14cが直列に配列されている。まず、AOFS14aは、入力された波長多重光を2つの光に分波して、一方の光を被測定物10が接続されている第1の光路に、また他方の光を超音波発生器14bから入力される超音波の周波数f分シフト(+1次の回折を与える)してAOFS14cに出力する。次に、AOFS14cは、AOFS14aからの光を超音波発生器14dから入力される超音波の周波数f分シフト(−1次の回折を与える)して光路長可変手段15が接続されている第2の光路に出力する。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、光路長可変手段15を通った第2の光路の光とを合波して干渉光を出力する。この場合、ビート周波数はf−fとなる。なお、この構成において、AOFS14a及び超音波発生器14bは光分波手段と周波数シフタを兼ねている。
図12においては、図11と同様、AOFS14a及びAOFS14cが直列に配列されている。まず、AOFS14aは、入力された波長多重光を2つの光に分波して、一方の光をAOFS14cに、また他方の光を超音波発生器14bから入力される超音波の周波数f分シフトして被測定物10が接続されている第1の光路に出力する。次に、AOFS14cは、AOFS14aからの光を超音波発生器14dから入力される超音波の周波数f分シフトして光路長可変手段15が接続されている第2の光路に出力する。そして、光カプラ6は、被測定物10を通った第1の光路の光と、光路長可変手段15を通った第2の光路の光とを合波して干渉光を出力する。この場合、ビート周波数はf−fとなる。なお、この構成において、AOFS14a及び超音波発生器14bは光分波手段と周波数シフタを兼ねている。
[第9実施形態]
本発明の第9実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図14に示す。上述の第1実施形態の図1とは、マッハツェンダ型干渉計30の第2の光路におけるAOFS14eと光カプラ6との間に、このマッハツェンダ型干渉計30の2つの光路(第1及び第2の光路)の光路長を合わせるための遅延器5を備えた点のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。なお、遅延器5は、第2の光路の代わりに被測定物10が接続されている第1の光路に備えるようにしてもよい。
[第10実施形態]
本発明の第10実施形態の光干渉型位相検出装置の構成を図15に示す。上述の第1実施形態の図1とは、マッハツェンダ型干渉計30の第1の光路における光カプラ16と光カプラ6との間に光サーキュレータ28を備え、この光サーキュレータ28を介して、光カプラ16からの光を被測定物10に入力するとともに被測定物10で反射されて戻ってくる光を光カプラ6に出力するようにした点のみ異なり他は同一である。したがって詳細説明は省略する。
本発明の第1実施形態の構成を示す図 本発明の第2実施形態の構成を示す図 本発明の第3実施形態の構成を示す図 本発明の第4実施形態の構成を示す図 本発明の第5実施形態の構成を示す図 本発明の第6実施形態の構成を示す図 本発明の第7実施形態の構成を示す図 本発明の第8実施形態の構成を示す図 マッハツェンダ型干渉計の別の構成を示す図 マッハツェンダ型干渉計の別の構成を示す図 マッハツェンダ型干渉計の別の構成を示す図 マッハツェンダ型干渉計の別の構成を示す図 従来例の概略構成を示す図 本発明の第9実施形態の構成を示す図 本発明の第10実施形態の構成を示す図
符号の説明
1・・・波長可変光源、2,12・・・光源、3,6,13a,13b,16,25・・・光カプラ、4a,14a,14c,14e,27a・・・音響光学周波数シフタ(AOFS)、4b,14b,14d,14f,27b・・・超音波発生器、5・・・遅延器、7・・・波長分波器、8,9,18・・・受光器(PD)、10・・・被測定物、11・・・位相検出器、13・・・光合波手段、15・・・光路長可変手段、17・・・波長分波手段、20,30・・・マッハツェンダ型干渉計、21,22・・・位相検出手段、23・・・信号処理手段、24・・・光路長補正手段、26・・・反射手段、28・・・光サーキュレータ、40・・・マイケルソン型干渉計。

Claims (6)

  1. 所定の波長範囲の測定光を出力する波長可変光源(1)と、
    前記測定光の波長とは異なる固定波長の第1の参照光を出力する第1の光源(2)と、
    前記測定光の波長及び前記第1の参照光の波長とは異なる固定波長の第2の参照光を出力する第2の光源(12)と、
    前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光を受けて合波し、それによって得られた波長多重光を出力する光合波手段(13)と、
    被測定物が接続されている第1の光路と被測定物が接続されていない第2の光路を含んで構成され、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る第1の光と前記第2の光路を通る第2の光に分波するとともに該第1の光路を通った前記第1の光と該第2の光路を通った前記第2の光とを合波し、それによって得られた干渉光を出力する干渉計(30、40)と、
    前記干渉光を受けて前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光の各波長成分に分波する波長分波手段(17)と、
    該波長分波手段から出力される前記測定光の波長成分に係わる測定干渉光を受けて光電変換し測定干渉信号を出力する第1の受光器(8)と、
    前記波長分波手段から出力される前記第1の参照光の波長成分に係わる第1の参照干渉光を受けて光電変換し第1の参照干渉信号を出力する第2の受光器(9)と、
    前記波長分波手段から出力される前記第2の参照光の波長成分に係わる第2の参照干渉光を受けて光電変換し第2の参照干渉信号を出力する第3の受光器(18)と、
    前記測定干渉信号と、前記第1の参照干渉信号及び前記第2の参照干渉信号のいずれか一方の参照干渉信号とを受けて、当該参照干渉信号に対する前記測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力する第1の位相検出手段(21)と、
    前記第1の参照干渉信号と前記第2の参照干渉信号とを受けて、これら2つの参照干渉信号間に生じる位相を検出し参照位相として出力する第2の位相検出手段(22)と
    前記測定位相及び前記参照位相を入力するとともに、該参照位相の位相変化Δθ に基づいて前記測定位相の位相補正を行うための位相補正値Δθ を前記測定光の波長に対応付けて以下の式によって求め、
    Δθ ={Δθ /(ν r2 −ν r1 )}・(ν −ν r1
    (ν r1 は第1の参照光の周波数、ν r2 は第2の参照光の周波数、ν は測定光の周波数、cは光速である)
    該位相補正値によって当該測定位相の位相補正を行い、該位相補正された前記測定位相に基づいて前記被測定物の波長−位相特性を求める信号処理手段(23)とを備えたことを特徴とする光干渉型位相検出装置。
  2. 所定の波長範囲の測定光を出力する波長可変光源(1)と、
    前記測定光の波長とは異なる固定波長の第1の参照光を出力する第1の光源(2)と、
    前記測定光の波長及び前記第1の参照光の波長とは異なる固定波長の第2の参照光を出力する第2の光源(12)と、
    前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光を受けて合波し、それによって得られた波長多重光を出力する光合波手段(13)と、
    被測定物が接続されている第1の光路と被測定物が接続されていない第2の光路を含んで構成され、前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る第1の光と前記第2の光路を通る第2の光に分波するとともに該第1の光路を通った前記第1の光と該第2の光路を通った前記第2の光とを合波し、それによって得られた干渉光を出力する干渉計(30、40)と、
    前記干渉光を受けて前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光の各波長成分に分波する波長分波手段(17)と、
    該波長分波手段から出力される前記測定光の波長成分に係わる測定干渉光を受けて光電変換し測定干渉信号を出力する第1の受光器(8)と、
    前記波長分波手段から出力される前記第1の参照光の波長成分に係わる第1の参照干渉光を受けて光電変換し第1の参照干渉信号を出力する第2の受光器(9)と、
    前記波長分波手段から出力される前記第2の参照光の波長成分に係わる第2の参照干渉光を受けて光電変換し第2の参照干渉信号を出力する第3の受光器(18)と、
    前記測定干渉信号と、前記第1の参照干渉信号及び前記第2の参照干渉信号のいずれか一方の参照干渉信号とを受けて、当該参照干渉信号に対する前記測定干渉信号の位相を検出し測定位相として出力する第1の位相検出手段(21)と、
    前記第1の参照干渉信号と前記第2の参照干渉信号とを受けて、これら2つの参照干渉信号間に生じる位相を検出し参照位相として出力する第2の位相検出手段(22)と、
    前記干渉計の2つの前記光路のいずれか一方の光路に設けられ、2つの当該光路間の相対的な光路長を変化させる光路長可変手段(15)と、
    前記参照位相を入力し、当該参照位相の位相変化Δθ
    Δθ =ΔL・(ν r2 −ν r1 )・2・π/c
    (ΔLは光路長変化、ν r1 は第1の参照光の周波数、ν r2 は第2の参照光の周波数、cは光速である)
    が、ゼロとなるように前記光路長可変手段を制御するための制御信号を該参照位相に基づいて発生し出力して、前記測定光の波長変化に対して前記第1の位相検出手段で検出される測定位相の特性を、前記干渉計の二つの光路間の相対的な光路長変動に起因して生じる位相変動が含まれない特性にする光路長補正手段(24)とを備えたことを特徴とする光干渉型位相検出装置。
  3. 前記干渉計は、前記第1の光路及び前記第2の光路の少なくとも一方の光路に少なくとも1つの周波数シフタ(14a〜14f、27a、27b)を有して、該第1の光路を通った前記第1の光に含まれている前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光のそれぞれの周波数と、該第2の光路を通った前記第2の光に含まれている前記測定光、前記第1の参照光及び前記第2の参照光のそれぞれの周波数とにおいて、前記測定光同士、前記第1の参照光同士及び前記第2の参照光同士のそれぞれの周波数差が所定のビート周波数となるようにされた光ヘテロダイン干渉計であり、
    前記第1の受光器は前記所定のビート周波数の前記測定干渉信号を出力し、
    前記第2の受光器は前記所定のビート周波数の前記第1の参照干渉信号を出力し、
    前記第3の受光器は前記所定のビート周波数の前記第2の参照干渉信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光干渉型位相検出装置。
  4. 前記干渉計は光ホモダイン干渉計であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光干渉型位相検出装置。
  5. 前記干渉計は
    前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る前記第1の光と前記第2の光路を通る前記第2の光に分波する光分波手段(16、14a、14b)と、
    前記被測定物を通って入力される前記第1の光と前記被測定物を通らないで入力される前記第2の光とを合波して前記干渉光を出力する第1の光カプラ(6)とを含んで構成されるマッハツェンダ型干渉計であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光干渉型位相検出装置。
  6. 前記干渉計は
    前記波長多重光を受けて前記第1の光路を通る前記第1の光と前記第2の光路を通る前記第2の光に分波するとともに、前記被測定物によって反射されて戻ってくる前記第1の光と前記被測定物を通らないで反射手段(26)によって反射されて戻ってくる前記第2の光とを合波して前記干渉光を出力する第2の光カプラ(25)を含んで構成されるマイケルソン型干渉計であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光干渉型位相検出装置。
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