以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電波修正時計、電子機器、時刻修正方法、時刻修正プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(電波修正時計の機能的構成)
まず、電波修正時計の機能的構成について説明する。図1は、この発明の本実施の形態にかかる電波修正時計の機能的構成を示す説明図である。図1において、電波修正時計は、時刻変更部101と、受信時刻決定部102と、標準電波受信部103と、時刻修正部104と、計時部105と、表示部106と、受信時刻記憶部107と、変更部108と、所定地域情報入力部109と、を含む構成となっている。また、受信時刻決定部102は、所定地域特定部111と、現地時刻算出部112と、を備えている。
ここで、時刻変更部101は、操作者からの所定地域の時刻への変更指示を受け付け、受け付けられた変更指示にしたがって、時刻(たとえば、計時部105によって計時されている時刻あるいは表示部106に表示されている時刻)を変更する。たとえば、時刻変更部101は、日本時刻を計時している(日本の標準電波を受信して、時刻を修正している)電波修正時計において、1時間遅らせるような変更時刻(すなわち、たとえば中国における時刻の変更)を受け付けることができる。
受信時刻決定部102は、時刻変更部101によって変更された時刻に基づいて、上記所定地域における標準電波の受信時刻、すなわち標準電波の受信を開始する受信開始時刻を決定する。具体的には、たとえば、受信時刻決定部102は、所定地域特定部111において、時刻変更部101によって変更された時刻に基づいて上記所定地域を特定する。そして、所定地域特定部111によって特定された所定地域の情報に基づいて、上記所定地域における標準電波の受信時刻を決定するようにしてもよい。
また、受信時刻記憶部107には、上記所定地域における標準電波の受信時刻に関する情報を記憶しており、受信時刻決定部102は、受信時刻記憶部107に記憶された情報に基づいて、上記所定地域における標準電波の受信時刻を決定するようにしてもよい。また、変更部108は、たとえば、操作者からの指示に基づいて、あるいは、標準電波の受信状況に基づいて、受信時刻記憶部107に記憶された情報を変更、追加または削除することができる。したがって、上記所定地域における標準電波の受信時刻を最適化するため、あるいは操作者の要求に応じて、所定地域における標準電波の受信時刻に関する情報を変更、追加または削除することができる。
たとえば、操作者によって1時間遅らせるような変更時刻があった場合、日本よりも−1時間の時差がある地域を所定地域(たとえば中国)として特定する。そして、受信時刻記憶部107にあらかじめ所定地域(国)ごとに記憶されている情報に基づいて、中国における標準電波の受信時刻(たとえば、中国時刻で午前3時など)を決定する。さらに、その受信時刻を変更する(午前3時の受信を午前4時の受信に変更する)ことができる。また、その受信時刻を追加する(毎日、午前3時に1回受信するものを午前3時と午前4時の2回受信するようにする)ことができる。また、その受信時刻を削除する(すでに登録されていた午前3時の受信をおこなわないようにする)ことができる。
標準電波受信部103は、受信時刻決定部102によって決定された受信時刻に上記標準電波を受信する。また、時刻修正部104は、標準電波受信部103によって受信された上記標準電波にかかる標準時刻情報信号に基づいて、時刻を修正する。
計時部105は、現地時刻またはUTC時刻を計時する。また、計時部105は、時刻変更部101によって変更された時刻を、上記所定地域における現地時刻として計時する。そして、表示部106は、計時部105によって計時された時刻を表示する。
所定地域情報入力部109は、所定地域に関する情報の入力を受け付ける。所定地域に関する情報とは、たとえば、「東京(日本)」、「ニューヨーク(米国)」、「北京(中国)」といった都市名(あるいは国名)に関する情報である。具体的には、所定地域名(都市名など)、あるいはそれらの所定地域名の略称(たとえば「JPN」、「USA」)が文字板に記載されており、操作者は、所望の所定地域名を針で示すように操作する。ディジタル時計の場合は、操作者による所定の操作により、所定地域名が順次表示され、操作者は表示されている所定地域名を選択指示するようにしてもよい。
そして、受信時刻決定部102は、所定地域情報入力部109によって入力された所定地域に関する情報と、計時部105によって計時された時刻とに基づいて、上記所定地域における標準電波の受信時刻を決定する。
具体的には、たとえば、受信時刻決定部102において、現地時刻算出部112が計時部105によって計時された時刻に基づいて、前記所定地域情報入力部109によって入力された所定地域における現地時刻を算出する。そして、受信時刻決定部102は、現地時刻算出部112によって算出された時刻に基づいて、上記所定地域における標準電波の受信時刻を決定する。また、計時部105は、現地時刻算出部112によって算出された時刻を計時する。
時刻変更部101は、現地時刻算出部112によって算出された現地時刻に基づいて計時時刻を変更する。そして、表示部106は、時刻変更部101によって変更された計時時刻を表示する。
(時刻修正方法の処理の内容)
つぎに、この発明の本実施の形態にかかる時刻修正方法の処理の内容について説明する。図2は、この発明の本実施の形態にかかる時刻修正方法の処理の手順を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、まず、所定地域の時刻への変更指示があったか否かを判断する(ステップS201)。所定地域の時刻への変更指示があったか否かの判断は、具体的には、たとえば、操作者による所定の操作ボタンの所定の操作(分針または時針の変更など)があったか否かによって判断する。
ここで、所定地域の時刻への変更指示がなかった場合(ステップS201:No)は、ステップS205へ移行する。一方、所定地域の時刻への変更指示があった場合(ステップS201:Yes)は、まず、計時時刻を変更指示があった時刻へ変更する(ステップS202)。そして、変更指示があった時刻に基づいて、所定地域を特定する(ステップS203)。その後、標準電波の受信時刻を決定し(ステップS204)、ステップS205へ移行する。
つぎに、所定時刻、標準電波の受信時刻になったか否かを判断し(ステップS205)、いまだ所定時刻になっていない場合(ステップS205:No)は、ステップS201へ戻る。一方、所定時刻になった場合(ステップS205:Yes)は、標準電波の受信処理をおこなう(ステップS206)。ここで、受信に成功したか否かを判断し(ステップS207)、受信に失敗した場合(ステップS207:No)は、何もせずに、ステップS201へ戻る。
ステップS207において、受信に成功した場合(ステップS207:Yes)は、計時時刻を修正する(ステップS208)とともに、表示時刻を修正し(ステップS209)、その後、ステップS201へ戻る。以後、ステップS201〜S209の各処理を繰り返しおこなう。
また、図3は、この発明の本実施の形態にかかる別の時刻修正方法の処理の手順を示すフローチャートである。
図3のフローチャートにおいて、まず、所定地域に関する情報の入力があったか否かを判断する(ステップS301)。所定地域に関する情報の入力があったか否かの判断は、具体的には、たとえば、操作者による所定の操作ボタンの所定の操作があったか否かによって判断する。
ここで、所定地域に関する情報の入力がなかった場合(ステップS301:No)は、ステップS306へ移行する。一方、所定地域に関する情報の入力があった場合(ステップS301:Yes)は、まず、上記所定地域における現地時刻を算出する(ステップS302)。そして、計時時刻を上記所定地域における現地時刻に変更する(ステップS303)とともに、表示時刻を上記所定地域における現地時刻に変更する(ステップS304)。その後、標準電波の受信時刻を決定し(ステップS305)、ステップS306へ移行する。
以後は図2のフローチャートと同様に、所定時刻、標準電波の受信時刻になったか否かを判断し(ステップS306)、いまだ所定時刻になっていない場合(ステップS306:No)は、ステップS301へ戻る。一方、所定時刻になった場合(ステップS306:Yes)は、標準電波の受信処理をおこなう(ステップS307)。ここで、受信に成功したか否かを判断し(ステップS308)、受信に失敗した場合(ステップS308:No)は、何もせずに、ステップS301へ戻る。
ステップS308において、受信に成功した場合(ステップS308:Yes)は、計時時刻を修正する(ステップS309)とともに、表示時刻を修正し(ステップS310)、その後、ステップS301へ戻る。以後、ステップS301〜S310の各処理を繰り返しおこなう。
(電波修正時計のハードウエア構成)
つぎに、実施例にかかる電波修正時計のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明の実施例にかかる電波修正時計のハードウエア構成を示すブロック図である。
図4において、標準時刻情報信号を含む標準電波を受信して、標準時刻情報信号に基づいて時刻修正をおこなうように構成された電波修正時計400は、少なくとも演算制御部401と、アンテナ402と、受信局切換回路404および受信回路405を備えた受信部403と、コード判定部406と、受信状況判定部407と、受信局選択部408と、駆動部409と、基準信号発生部410と、カウンタ部411と、表示駆動部412と、表示部413と、外部入力部414と、制御プログラム記憶部(ROM)415と、制御情報記憶部(RAM)416と、を備えている。
そして、たとえば演算制御部401が制御プログラム記憶部415に記憶されたプログラムを実行することによって、図1に示した時刻変更部101、受信時刻決定部102、時刻修正部104、計時部105および変更部108の各機能を実現し、受信部403によって、図1に示した標準電波受信部103の機能を最終的に実現する。また、外部入力部414によって、図1に示した所定地域情報入力部109の機能を実現する。
また、制御情報記憶部(RAM)416は、受信データ記憶部421と、計時データ記憶部422と、受信状況記憶部423と、受信履歴記憶部424と、強制受信局記憶部425と、定時受信局記憶部426と、地域データ記憶部427と、を含んでいる。
ここで、演算制御部401は、CPUなどによって構成され、電波修正時計400の全体を制御する。また、演算制御部401は、計時データ記憶部422の駆動状態を制御するほか、各種の構成部を個別に演算制御をする。また、アンテナ402は、時刻情報を含む標準電波を受信する。また、受信部403のうち、受信局切換回路404は、受信局選択部408からの受信局を選択制御する信号を入力して、受信局を切り換える。また、受信回路405は、アンテナ402によって受信された標準電波を増幅し、フィルタ回路、整流回路、検波回路などの処理によって復調をおこなう。
コード判定部406は、受信部403によって受信された時刻情報を含む標準電波から所定の情報を抽出する。また、受信状況判定部407は、受信部403からの出力を入力して受信状況、すなわち受信信号の「信頼性あり」を判定し、その判定結果を演算制御部401に出力する。
受信局選択部408は、外部入力部414からの入力情報などに基づいて、強制受信局記憶部425または定時受信局記憶部426に記憶された受信局の中から当該標準電波を受信するための受信局に関する情報を抽出し、演算制御部401からの制御に基づいて受信局を選択制御する信号を受信局切換回路404へ出力する。
駆動部409は、演算制御部401からの信号に基づいて、受信部403による受信処理駆動する。また、基準信号発生部410は、たとえば発振回路から構成され、計時処理の基準となる所定の周波数を有する信号を発生する。また、カウンタ部411は、基準信号発生部410から発生される所定の周波数を有する基準信号を適宜の分周回路などを介して所定の周波数、たとえば本具体例では1Hzの演算制御部401をホールトリリースするためのホールトリリース信号を作成し、作成されたホールトリリース信号を演算制御部401に対して出力する。
表示駆動部412は、表示部413を駆動して時刻修正結果を表示させる。また、表示部413は、現在時刻、日付や曜日などのカレンダ情報および電波受信状況に関する情報などを表示する。表示部413は、表示手段、すなわち図1に示した表示部106としての機能を実現する。表示部413の具体的な内容についての詳細については、後述する図において説明する。
外部入力部414は、操作者の操作指示を入力する。具体的には、ボタンや竜頭などである。また、制御プログラム記憶部415は、一般的にはROMで構成されており、各種の制御プログラムを記憶している。所定地域の時刻への変更操作や所定地域情報の入力も、外部入力部414の操作によっておこなわれる。
制御情報記憶部(RAM)416において、受信データ記憶部421は、コード判定部406によって判定された受信データを記憶する。具体的には「0」「1」「P」信号を所定ビット(たとえば「P」信号が連続して出現してから60×nビット分(n=1,2,・・・))を記憶する。
また、計時データ記憶部422は、演算制御部401から出力される時刻情報あるいはカレンダ情報、すなわち受信した標準電波により修正された計時データを記憶する。この計時データは現在地の時刻に関するものでもよく、またUTC時刻に関するものでもよい。UTC時刻に関するものである場合は、さらに、UTC時刻と現在地の時刻との時差に関する情報もあわせて記憶する。
また、受信状況記憶部423は、受信状況判定部407によって判定された電波の受信状況に関する情報を記憶する。具体的には、「H(信頼性高)」「M(信頼性中)」「L(信頼性低)」「NG(信頼性なし)」などの種類の情報およびその時刻情報である。
また、受信履歴記憶部424は、標準電波の受信に際して、受信されたすべての標準電波に関するデータ、たとえば、受信局、受信周波数、受信時刻、受信状態(電界強度)、受信成功か否かなどの受信履歴情報を記憶する。
また、強制受信局記憶部425は、一つまたは複数の強制受信をおこなう受信局に関する情報、たとえば標準電波の周波数、コードパターンなどに関する情報を記憶する。上述のように、複数種類の強制受信がある場合は、それぞれ記憶する。また、定時受信局記憶部426は、複数の定時受信をおこなう受信局に関する情報、たとえば標準電波の周波数、コードパターンなどに関する情報を記憶する。
また、地域データ記憶部427は、地域、受信局および受信開始時刻などに関する情報(地域データ)を記憶する。この地域データ記憶部427によって受信時刻記憶部107の機能を実現する。地域データ記憶部427についての詳細は後述する(図5参照。)。
このような構成において、演算制御部401は、CPUのホールト状態が解除され、ROMで構成されている制御プログラム記憶部415に記憶されている所定の制御プログラムによって、制御情報記憶部(RAM)416の中の時刻カレンダデータを計数する計時データ記憶部422のデータを1秒毎に秒データをインクリメントする。また、演算制御部401は、必要に応じて分データ、時データ、日データなどのカレンダデータもキャリー処理によって時刻(カレンダ)のデータを計数する。1秒毎に変更された後の計時データ記憶部422の所定の時刻情報あるいはさらにカレンダ情報を表示部413に表示する。そして、定時受信は、計時データ記憶部422が所定の計時情報値となったときに動作する。また、強制受信は、外部入力部414の操作によって動作する。
制御プログラム記憶部415に記憶されている各種の制御プログラムを利用して当該演算制御部401が各種の制御情報を記憶している当該制御情報記憶部(RAM)416のデータを使用して所定の演算処理をおこない、電波修正時計400の各種の構成部を駆動制御するように構成されている例を示したが、本発明はこのような具体例の構成に限定されるものではなく、CPUを使わないランダムロジックの構成にて同一の機能を実現することができる。
(受信動作の内容)
つぎに受信動作に関して説明する。受信され取り込まれた受信信号は、受信状況判定部407において、受信され取り込まれた受信信号の信頼性があるか否かを判定し、「信頼性あり」と判定された場合に受信信号のデータをコード判定部406、演算制御部401を介して時刻カレンダデータとして受信データ記憶部421に記憶する。
なお、別の処理方法として、まず受信データ記憶部421に記憶した後に、受信データ記憶部421に記憶された受信データ(受信信号)が信頼性があるか否かの判定処理をおこない、受信状況判定部407にて受信信号の「信頼性なし」の判定がなされていた場合には受信データ記憶部421に記憶されたデータを消去し、計時データ記憶部422へ置き換える処理をおこなわない。「信頼性あり」の判定がされる場合のみ計時データ記憶部422のデータを受信データ記憶部421の当該データに置き換えて、時刻(カレンダ)修正をおこなうように構成されているものであってもよい。
ここで受信状況判定部407は、長波の標準電波に含まれるている矩形パルス(「0」、「1」、「P」のコードが矩形パルスの幅にて定義付けられている矩形パルス)を受信部403から入力する。そして受信状況判定部407は、さらに受信部403からの信号の立ち上がりエッジを検出し、その検出間隔がカウントされ、そのカウント値にて受信信号の「信頼性あり」あるいは「信頼性なし」の判定がなされる。具体的には、このカウント値は本来1秒間隔であるはずのものであるが、受信環境(ノイズの強弱や有無など)によってこの1秒周期が不安定、すなわち受信信号の「信頼性なし」の場合に本来1秒周期であるはずのものが乱れる。
上記カウント値と所定の比較値(たとえば1秒±32ms)との比較をたとえば10秒間判定し、受信信号の「信頼性」を判定することで受信状況の判定をおこなう。受信状況の判定をおこなう方法は、他の方法であってもよい。たとえば、受信状況判定部407における時刻情報を含む標準電波の受信信号の「信頼性」の判断を、電界強度を検出しておこなうようにしてもよい。
そして、この操作にて受信信号が「信頼性あり」と判定できた場合には、演算制御部401において制御プログラム記憶部415に記憶されている所定のアルゴリズムに基づいて、取り込まれた受信データである時刻カレンダデータを受信データ記憶部421に格納する処理をおこなう。
受信した標準電波に基づいて時刻を修正する場合の一具体例としては、上記したように制御プログラム記憶部415のプログラムにて演算制御部401の制御に基づき、制御情報記憶部(RAM)416の所定のデータを操作処理することによって時刻修正をおこなうソフト処理を採用するものであるが、たとえば、計時手段である計時データ記憶部422を、RAMではなく、たとえばフリップフロップとゲートを組み合わせたカウンタ手段にて構成するようにしてもよい。
つぎに、受信データが受信データ記憶部421に格納された後の処理について説明する。長波の標準電波に含まれる矩形パルス(「0」、「1」、「P」のコードの矩形パルスの幅にて定義付けられている矩形パルス)は1分間で1セットであり、1セットの受信データにて、時刻カレンダデータなどのデータを構成している。そこで、演算制御部401は、制御プログラム記憶部415に記憶されている所定のアルゴリズムに基づいて、受信信号の「信頼性あり」の判定後にさらに、受信信号の信頼性を確認するために、受信データを2セット取り込み、2つの時刻カレンダデータが1分差であるかを判定する。なお、この場合は受信データ記憶部421は受信データを2セット分を格納することのできる容量のメモリを備えている。
このように受信信号の「信頼性あり」の判定後にさらにデータの有効性を確認することは、たとえばノイズなどの影響により受信部403にて誤データ(本来「0」のはずが「1」など)が受信されたり、あるいは、受信回路405内部のノイズによってデータが変化している場合に有効である。
そして、判定後に「信頼性あり」と受信データ(受信信号)の有効性も含めた信頼性が判定された場合には、演算制御部401は、制御プログラム記憶部415に記憶されている所定のアルゴリズムに基づいて、計時データ記憶部422のデータを受信データ記憶部421のデータに置き換える処理をおこない、時刻カレンダデータを使用して時刻(カレンダ)修正をおこなう。また、受信信号の「信頼性なし」と判定された場合には、表示部413に「受信データに矛盾あり」の表示をおこなう所定のアルゴリズムを制御プログラム記憶部415に記憶しておくことで、受信に際しての操作者への警告情報を提供することができる。
そして、受信部403は、指定された周波数の時刻情報を含む標準電波を発信する局から標準電波を受信し、たとえば受信状況判定部407における受信信号の「信頼性あり」と、制御プログラム記憶部415に記憶されている所定のアルゴリズムに基づいて演算制御部401における「受信データを2セット取り込み、2つの時刻カレンダデータが1分差であるかを判定する」ことによる受信信号の「信頼性あり」との両方が確認されると、「受信が正常と判断された」こととなる。
その場合に計時データ記憶部422のデータを受信データ記憶部421の当該データに置き換えて時刻(カレンダ)修正をおこない現在の正確な時刻(カレンダ)情報を前記表示部413に表示するとともに、表示部413に「受信成功」の表示をおこなう。そして、同時に、上記受信動作の経過を受信局ごとに設けられている受信履歴記憶部424に記憶させる。なお、時刻情報を含む標準電波が正常に受信できたか否かの判断は、電界強度を検出して判断してもよい。
(地域データ記憶部427の内容)
つぎに、地域データ記憶部427の内容について説明する。図5は、この発明の一実施例にかかる電波修正時計の地域データ記憶部の内容の一例を示す説明図である。図5において、地域データ記憶部427に記憶されるシリアルな番号が付された各地域に関する情報(地域データ)は、「地域」、「UTC時刻に対する時差値」、「受信局」、「受信開始時刻(1)」、「受信開始時刻(2)」、「受信開始時刻(3)」、・・・に関する項目などから構成される。
「地域」の項目には、世界における各地域(国名、都市名など)に関する情報を格納する。また、「UTC時刻に対する時差値」の項目には、UTC時刻に対する当該地域の時差値を格納する。具体的には、地域が『英国』の場合、「UTC時刻に対する時差値」は『0』であり、地域が『日本』の場合、「UTC時刻に対する時差値」は『+9』である。
また「受信局」の項目には、受信局に関する情報(日本においては、『福島』または『九州』)を格納する。すなわち、同じ地域であっても、受信局が複数存在する場合は、受信局ごと地域データが格納される。受信局選択部408は、「受信局」の項目に格納された受信局に関する情報に基づいて、定時受信局記憶部426から各受信局の詳細な情報(標準電波の周波数など)を抽出し、受信局の選択処理をおこなう。
また、各「受信開始時刻」の項目には、受信の開始時刻に関する情報を格納する。受信開始時刻は、1日において複数回設定することができ、その場合に、「受信開始時刻(1)」、「受信開始時刻(2)」、「受信開始時刻(3)」、・・・のそれぞれに格納する。この場合、時刻の早い順に、(1)から格納する。したがって、受信開始時刻の追加、削除、変更があった場合は、その都度、格納場所が更新される。すなわち、「受信開始時刻(1)」、「受信開始時刻(2)」、「受信開始時刻(3)」にそれぞれ(1)=『2:00』、(2)=『3:00』、(3)=『4:00』が格納されている場合に、『3:00』が削除され、『5:00』が追加された場合は、(1)=『2:00』、(2)=『4:00』、(3)=『5:00』となる。
図6および図7は、この発明の一実施例にかかる電波修正時計の時刻修正の処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、時刻が変更されたか否かを判断する(ステップS601)。ここで、時刻が変更されていない場合(ステップS601:No)は、何もせずにステップS609へ移行する。
一方、時刻が変更された場合(ステップS601:Yes)は、変更された時間を算出する(ステップS602)。たとえば、時針が動かされた場合はその移動角によって、何時間分変更されたかを算出する。具体的には、時計回りに30°移動された場合には1時間進められたと判断し、反時計回りに30°移動された場合には、1時間遅らされたと判断する。また、分針が動かされた場合は、何回転したかによって何時間分変更されたかを算出するようにしてもよい。
つぎに、ステップS602において算出された時間に基づいて、計時データ記憶部422の計時データを更新する(ステップS603)。そして、地域データ記憶部427の「UTC時刻に対する時差値」を抽出し(ステップS604)、該当する時差値が存在するか否かを判断する(ステップS605)。たとえば、日本時刻を計時していて、1時間遅らされた場合に、図5における日本の「UTC時刻に対する時差値」は『+9』であるから、1時間マイナスの『+8』の地域が地域データ記憶部427に存在するか否かを判断する。
ここで、該当する地域が地域データ記憶部427に存在しない場合(ステップS605:No)は、時刻変更エラーであるから、その旨を通知し(ステップS606)、ステップS601へ戻る。一方、該当する地域が地域データ記憶部427に存在する場合(ステップS605:Yes)は、当該地域を特定する(ステップS607)。すなわち、上記例の場合に、図5におけるシリアル番号『3』、『4』および『5』のファイルの地域を、該当する所定地域として特定する。
つぎに、特定された地域が複数あるか否かを判断する(ステップS608)。地域が複数あるとは、UTC時刻に対する時差値が同一の異なる地域(国)が存在する場合と、同一の地域(国)において複数の受信局が存在する場合の両方が含まれる。
ここで、地域(受信局)が複数ある場合(ステップS608:Yes)は、図7のステップS701へ移行する。一方、地域(受信局)が一つしかない場合(ステップS608:No)は、特定された地域にかかるデータの最初の受信開始時刻、すなわち「受信開始時刻(1)」の時刻データを抽出する(ステップS609)。特定された地域がシリアル番号『6』の『英国』の場合、「受信開始時刻(1)」=「4:00」を抽出する。そして、抽出された受信開始時刻が、現在時刻(すなわち計時手段によって計時されている時刻)よりも後か否かを判断する(ステップS610)。
そして、抽出された受信開始時刻が現在時刻よりも先であれば(ステップS610:No)、すでに、受信開始時刻を経過してしまっているため、何もせずに、ステップS615へ移行する。一方、抽出された受信開始時刻が現在時刻よりも後であれば(ステップS610:Yes)、当該受信開始時刻になったか否かを判断する(ステップS611)。ここで、いまだ受信開始時刻になっていない場合(ステップS611:No)は、時刻が変更されたか否かを判断する(ステップS612)。ここで、時刻が変更されていなければ(ステップS612:No)、ステップS611へ戻り、時刻が変更されていれば(ステップS612:Yes)、ステップS602へ戻る。
そして、受信開始時刻になった場合(ステップS611:Yes)は、受信処理をおこない(ステップS613)、その後、受信が成功したか否かを判断する(ステップS614)。ここで、受信に成功した場合(ステップS614:Yes)は、計時時刻を修正した後、ステップS601へ戻る。一方、受信に失敗した場合(ステップS614:No)は、地域データ記憶部427の上記ファイル内に、つぎの受信開始時刻があるか(格納されているか)否かを判断する(ステップS615)。
ステップS615において、つぎの受信開始時刻がない場合(ステップS615:No)は、ステップS601へ戻る。一方、つぎの受信開始時刻がある場合(ステップS615:Yes)は、つぎの受信開始時刻を地域データ記憶部427から抽出し(ステップS616)、ステップS610へ戻り、以後、ステップS610〜S616を繰り返しおこなう。
また、ステップS608において、複数ある場合(ステップS608:Yes)は、図7のフローチャートにおいて、特定された複数の地域にかかるデータの最初の受信開始時刻、すなわち「受信開始時刻(1)」の時刻データのうち、もっとも早い時刻のデータをを抽出する(ステップS701)。たとえば、特定された地域がシリアル番号『3』、『4』、『5』の『中国』の場合、『3』の「受信開始時刻(1)」=「3:00」、『4』の「受信開始時刻(1)」=「2:00」、『5』の「受信開始時刻(1)」=「5:00」なので、もっとも早い時刻(『4』の「受信開始時刻(1)」=「2:00」)を抽出する。
つぎに、抽出された受信開始時刻が、現在時刻(すなわち計時手段によって計時されている時刻)よりも後か否かを判断する(ステップS702)。ここで、抽出された受信開始時刻が現在時刻よりも先であれば(ステップS702:No)、すでに、受信開始時刻を経過してしまっているため、ステップS709へ移行する。
一方、ステップS702において、抽出された受信開始時刻が現在時刻よりも後であれば(ステップS702:Yes)、当該受信開始時刻になったか否かを判断する(ステップS703)。ここで、いまだ受信開始時刻になっていない場合(ステップS703:No)は、時刻が変更されたか否かを判断する(ステップS704)。ここで、時刻が変更されていなければ(ステップS704:No)、ステップS703へ戻り、時刻が変更されていれば(ステップS704:Yes)、図6に示したステップS602へ戻る。
そして、受信開始時刻になった場合(ステップS703:Yes)は、つぎに、受信局を特定する(ステップS705)。ここで、同一の受信開始時刻が設定されている受信局が複数あるか否かを判断する(ステップS706)。具体的には、『中国』においては、受信開始時刻『3:00』には、『3』の『上海』の「受信開始時刻(1)」と、『4』の『北京』の「受信開始時刻(2)」の2つが存在することがわかる。
ここで、同一の受信開始時刻において受信局が一つのみ存在する場合(ステップS706:No)は、受信処理をおこない(ステップS707)、その後、受信が成功したか否かを判断する(ステップS708)。ここで、受信に成功した場合(ステップS708:Yes)は、計時時刻を修正した後、図6に示したステップS601へ戻る。一方、受信に失敗した場合(ステップS708:No)は、地域データ記憶部427の複数の上記ファイル内のいずれかに、つぎの受信開始時刻があるか(格納されているか)否かを判断する(ステップS709)。
ステップS709において、つぎの受信開始時刻がない場合(ステップS709:No)は、図6に示したステップS601へ戻る。一方、つぎの受信開始時刻がある場合(ステップS709:Yes)は、つぎの受信開始時刻のうち、もっとも早いものを地域データ記憶部427から抽出し(ステップS710)、ステップS702へ戻り、以後、ステップS702〜S710を繰り返しおこなう。
一方、ステップS706において、同一の受信開始時刻において受信局が複数存在する場合(ステップS706:Yes)は、複数存在する受信局のうちのいずれか(たとえば、シリアル番号の順序)の受信局に対して受信処理をおこない(ステップS711)、受信が成功したか否かを判断する(ステップS712)。ここで、受信に成功した場合(ステップS712:Yes)は、計時時刻を修正した後、図6に示したステップS601へ戻る。
一方、受信に失敗した場合(ステップS712:No)は、受信に失敗した受信局が、複数存在する受信局のうちの最後の受信局か否かを判断する(ステップS713)。ここで、最後の受信局である場合(ステップS713:Yes)は、ステップS709へ移行する。最後の受信局でない場合(ステップS713:No)は、複数存在する受信局にかかるファイルのうちのつぎの受信局に対して受信処理をおこない(ステップS714)、ステップS712へ戻る。
このようにして、時刻の変更から、地域の特定、受信開始時刻の決定、受信処理および時刻の修正処理という一連の処理をおこなうことができる。
また、図8は、この発明の一実施例にかかる電波修正時計の時刻修正の別の処理の手順を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、まず、地域の入力があったか否かを判断する(ステップS801)。ここで、地域の入力がなされていない場合(ステップS801:No)は、何もせずに図6に示したステップS609へ移行する。
一方、地域の入力があった場合(ステップS801:Yes)は、地域データ記憶部427の「UTC時刻に対する時差値」を抽出し(ステップS802)、抽出された時差値に基づいて変更すべき時間を算出する(ステップS803)。たとえば、『日本』の時刻を表示してる場合に、地域『米国(1)』(ニューヨークなどを含む米国の第1領域)の入力があると、日本の「UTC時刻に対する時差値」が『+9』であるのに対し、米国(1)の「UTC時刻に対する時差値」が『−5』であるので、+9−(−5)=+14となり、変更すべき時間は「+14」であると算出することができる。
計時データ記憶部422のデータを「+14」になるように更新し(ステップS804)、その後、図6に示したステップS608へ移行する。以後は、図6および図7において説明したとおりであるので、詳細な説明は省略する。
(表示部の表示内容の一例)
つぎに、表示部413の表示内容の一例について説明する。図9は、この発明の一実施例にかかる電波修正時計の表示部の表示内容の一例を示す説明図である。図9はアナログ時計を示しており、911が時針であり、912が分針であり、913が秒針であり、914は日付表示部である。図示を省略するボタンを押下することによって、所定地域情報入力モードに切り替わり、現在時刻を示していた秒針913が通常の回転速度(1回転/分)よりも高速で回転し、現在時刻とは無関係に現在地の地域名が記載された位置を指し示す。図9においては、『JPN』901を指し示していることがわかり、現在地が日本であり、日本の受信局からの標準電波を受信できるようになっている。
いずれかの領域を指し示した秒針913は、所定秒経過後には、所定地域情報入力モードを解除し、再度、現在地の時刻の秒を示すようになる。なお、ボタンを押下しなくても、いずれかの領域を指し示すような、秒針913とは別の針(図示省略)を設けて、常に現在地が確認できるようにしてもよい。
そのほか、地域名は、『CHINA(中国)』902、『EU(欧州)』903、『UK(英国)』904、『NY(ニューヨーク、米国第1領域)』905、『CHI(シカゴ、米国第2領域)』906、『COL(コロラド、米国第3領域)』907、『LOS(ロサンゼルス、米国第4領域)』908など主要の地域について記載されている。ただし、これに限定されるものではなく、標準電波を受信できる地域名を適宜記載するようにすればよい。
図10において、所定地域情報入力モード、すなわち秒針913が『JPN』901を指し示している状態の(1001)において、図示を省略する所定のボタンの押下あるいは所定の竜頭の回転操作によって、秒針913が回転し、いずれかの地域名が記載された位置で停止する。1002では、『CHINA(中国)』902の表示位置で停止している。そして、他の所定のボタンを押下することによって、所定地域(中国)の入力指示が完了する。
つぎに、1003において、中国の現在地時刻に変更し、時針911が「10」から「9」へ移動し、現在地時刻を表示するとともに、受信開始時刻も決定する。ここで、決定された受信開始時刻について、時針911と分針912を用いて表示できるようにしてもよい。このようにして、地域の変更処理を完了することができる。
図11において、図10の1001と同様に所定地域情報入力モード、すなわち秒針913が『JPN』901を指し示している状態の(1101)において、時針911あるいは分針912を回転させることによって、表示時刻を変更する。1102では、「10」から「9」へ移動させるような変更指示をすることによって、所定時刻への変更指示が完了する。
つぎに、1103において、所定地域として「中国」を特定し、それにともなって、秒針913が、『JPN』901から『CHINA』902へ移動し、これによって、中国の受信局によって受信できる状態であることを確認することができる。その後、秒針913は、所定秒経過後には所定地域情報入力モードを解除し、再度、現在地の時刻(すなわち、中国の時刻)の秒を示すようになる。
図12は、この発明の一実施例にかかる電波修正時計の表示部の表示内容の別の一例を示す説明図であり、ディジタル表示画面1211(たとえば液晶画面)を備えた表示部413を示している。図12において、1201ではディジタル表示画面1211の表示が『JPN』となっており、これは現在地が日本であることを示している。また、時針911、分針912および日付表示部914によって、日本における現在時刻である「19日午前10時10分」を示している。ここで、1202では、ディジタル表示画面1211の表示を『NY』(ニューヨーク)に変更した状態を示している。
つぎに、1203において、ニューヨークの現在地時刻を算出し、時針911を「10」から「8」に移動するとともに、日付表示部914の表示『19』を『18』に変更する。日付表示部914の表示の変更は、日付表示部914が独自でおこなってもよく、また、時針911を回転させることによっておこなってもよい。これによって、ニューヨークの現在地時刻である「18日午後8時10分」を示す。また、ディジタル表示画面1211の表示が『NY』となっていることで、米国第1領域の受信局によって受信できる状態であることを容易に確認することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、時刻変更部101が、所定地域の時刻への変更指示を受け付け、時刻を変更し、受信時刻決定部102が、時刻変更部101によって変更された時刻に基づいて(より具体的には、所定地域特定部111が、時刻変更部101によって変更された時刻に基づいて、所定地域を特定し、所定地域特定部111によって特定された所定地域の情報に基づいて)、所定地域における標準電波の受信時刻を決定し、標準電波受信部103が、受信時刻決定部102によって決定された受信時刻に標準電波を受信し、時刻修正部104が、標準電波受信部103によって受信された標準電波にかかる標準時刻情報信号に基づいて、時刻を修正するため、所定の地域の時刻に表示時刻を合わせるといった、操作者による簡易な操作によって、各地域における標準電波を適切に定時受信し、時刻を修正することが可能となる。
また、計時部105が、時刻変更部101によって変更された時刻を、所定地域における現地時刻として自動的に計時するようにしたため、計時部105によって計時される時刻を修正する必要がない。
また、本実施の形態によれば、計時部105が、現地時刻またはUTC時刻を計時し、所定地域情報入力部109が、所定地域に関する情報の入力を受け付け、受信時刻決定部102が、所定地域情報入力部109によって入力された所定地域に関する情報と、計時部105によって計時された時刻とに基づいて(より具体的には、現地時刻算出部112が、計時部105によって計時された時刻に基づいて、所定地域情報入力部109によって入力された所定地域における現地時刻を算出し、現地時刻算出部112によって算出された時刻に基づいて)、所定地域における標準電波の受信時刻を決定し、標準電波受信部103が、受信時刻決定部102によって決定された受信時刻に標準電波を受信し、時刻修正部104が、標準電波受信部103によって受信された標準電波にかかる標準時刻情報信号に基づいて、時刻を修正するため、所定の地域に関する情報を入力するといった、操作者による簡易な操作によって、各地域における標準電波を適切に定時受信し、時刻を修正することが可能となる。
また、時刻変更部101が、現地時刻算出部112によって算出された現地時刻に基づいて計時時刻を変更し、表示部106が、時刻変更部101によって変更された計時時刻を表示するため、操作者は、表示時刻の変更操作をする必要がない。また、計時部105が、現地時刻算出部112によって算出された現地時刻を自動的に計時するようにしたため、計時部105によって計時される時刻を修正する必要がない。
また、受信時刻記憶部107が、所定地域における標準電波の受信時刻に関する情報を記憶し、受信時刻決定部102が、受信時刻記憶部107に記憶された情報に基づいて、所定地域における標準電波の受信時刻を決定するため、操作者は各地域ごとにそれぞれ標準電波の受信時刻を入力する必要がない。また、変更部108が、受信時刻記憶部107に記憶された情報を変更、追加または削除するため、標準電波の発信状況や操作者の使用の状況などによって、受信時刻を自由に設定することができる。
なお、上記実施の形態においては、電波修正時計について説明したが、この電波修正時計は、アナログ時計、ディジタル時計のいずれであってもよく、また、腕時計、掛け時計、置き時計などすべての種類の時計が含まれる。また、本発明は、電波修正時計に限定されるものではなく、電波修正時計を内蔵した、カメラ、ディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ、ゲーム機器、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯可能な情報端末装置、さらには、家電や自動車を含む電子機器であってもよい。