JP4612128B2 - 端子板および端子板固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばスピーカ等の端子板に電線をはんだ付けする際に適した端子板の構造及び端子板固定構造並びに端子接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例としてスピーカのボイスコイルの引出線に接続された錦糸線と、スピーカ端子との接続構造の2事例を図12乃至図15を用いて説明する。
【0003】
先ず、第1事例を図12及び図13により説明する。図12は従来の第1事例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はG−G断面図である。図13は第1事例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(G−G断面部)を示す図で、(a)は錦糸線挿入状態、(b)ははんだ付状態である。
【0004】
110はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ111と端子板120により構成されている。端子板ホルダ111は板形状をしており端子板120を固定する孔112とスピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板120は板形状をしており、端子板ホルダ111の孔112に挿通し、それぞれ外側方向へ折り曲げて端子板ホルダ111に固定する固定部121と、入力用の接続コードの取付孔(図示省略)等が形成されている。そして、端子板120は0−0断面図に示すように端子板ホルダ111の孔112に固定され、錦糸線100の挿入孔122が形成される。挿入孔122の内接円の寸法は錦糸線100の外径寸法よりも大きく形成されている。
【0005】
スピーカ本体に取り付けられたスピーカ端子110に錦糸線100を接続するには、端子板120の挿入孔122に、錦糸線100を挿通して錦糸線100を片方の手で保持しながら、もう一方の手ではんだこて等を持って、挿入孔122に挿通した錦糸線100と挿入孔122の周辺とをはんだ付けして、はんだ接合部123を形成し端子板120と錦糸線100を電気的に接続固定する。
【0006】
次に、第2事例を図14及び図15により説明する。図14は従来の第2事例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はH−H断面図である。図15は第2事例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態を示す図で、(a)は錦糸線挿入状態、(b)ははんだ付状態である。
【0007】
130はスピーカの接続部に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ131と端子板140により構成されている。端子板ホルダ131は板形状をしており、端子板140を固定する孔132と、スピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板140は板形状をしており、端子板ホルダ131の孔132に挿通し、それぞれ外側方向へ折り曲げて端子板ホルダ131に固定する固定部141と、挿通した錦糸線100を仮固定するクランプ部142と、入力用の接続コードの取付孔(図示省略)等が形成されている。そして、端子板140は0−0断面図に示すように端子板ホルダ131の孔132に固定され、錦糸線100の挿入孔143が形成される。挿入孔143の内接円の寸法は錦糸線100の外径寸法よりも大きく形成されている。
【0008】
スピーカ本体に取り付けられたスピーカ端子130に錦糸線100を接続するには端子板140の挿入孔143に、錦糸線100を挿通し、錦糸線100をクランプ部142の下に潜らせ、クランプ部142を押さえて端子板140の本体部に圧着し錦糸線100を仮固定する。そして、仮固定された錦糸線100と端子板140の挿入孔143の周辺とをはんだ付けして、はんだ接合部144を形成しスピーカ端子130と錦糸線100を電気的に接続固定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の第1事例のスピーカ端子110と錦糸線100との接続構造では、端子板120の挿入孔122に挿通した錦糸線100を片方の手で保持した状態で、もう一方の手ではんだこて等を持ってはんだ付けするので、作業性が悪くはんだ付け品質がばらつくという問題がある。
【0010】
また、上述の第2事例のスピーカ端子130と錦糸線100との接続構造では、錦糸線100を端子板140の挿入孔143に挿通する作業の他に、錦糸線をクランプ部142にてクランプする作業が余分に必要となり、作業能率の低下につながるという問題がある。
【0011】
また、第1事例と第2事例の他にはんだ付け治具を用いて行う方法もあるが、治具への取り付け、取り外し作業(動作)が増え作業能率の低下と、治具費によるコスト高につながるおそれがある。
【0012】
本発明は上述の問題を解決するもので、端子板と電線とのはんだ付作業能率とはんだ付接続品質の向上が図れる端子板を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決する手段】
本願発明は上述の目的を達成するもので、端子板ホルダに重ねるように固定され、前記端子板ホルダ側から挿入される形態で電線を保持する端子板において、電線が挿通する孔と複数のスリットで分割され前記孔の中心方向へ放射状に形成され前記電線を弾性的に保持する保持爪を有しており、前記保持爪は、前記端子板ホルダ方向へ折り曲げられ、さらに逆方向へ折り曲げられていることを特徴とするものである。
【0014】
また、電線が挿通する孔が形成され該電線とはんだ付けされる端子板と、該電線が挿通する孔が形成され該端子板を固定する端子板ホルダとの固定構造において、前記端子板は、複数のスリットで分割され前記孔の中心方向へ放射状に複数の爪片が形成されると共に、一部の前記爪片が前記電線を弾性的に保持する保持爪を、他一部の前記爪片が前記端子板を前記端子板ホルダに固定する固定爪を成し、前記端子板の固定爪が前記端子板ホルダの孔に挿入され、該固定爪の先端部が該孔の縁に沿って外側に折り曲げられて、前記端子板が前記端子板ホルダに固定されていることを特徴とするものである。
【0022】
【実施例】
以降に述べる実施例はスピーカのボイスコイルの引出線に接続された錦糸線と、スピーカ端子との接続を一例として説明する。
【0023】
本発明の第1実施例を図1、図2及び図3を用いて説明する。
【0024】
図1は実施例の説明に用いるスピーカを示す概略図である。図2は本発明の第1実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。図3は第1実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(A−A断面部)を示すの図で、(a)は錦糸線挿入状態、(b)ははんだ付状態である。
【0025】
スピーカ10の磁気回路に構成されるボイスコイル(図示省略)は、スピーカ10外部からの入力電気信号により、ボイスコイルがスピーカ10の前後方向へ往復振動を行う。この、ボイスコイルに捲回されたコイルの引出線に接続された錦糸線11と入力電気信号を送信するコードとはスピーカ端子12部で接続されている。
【0026】
13はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ20と端子板22等により構成されている。端子板ホルダ20は板形状をしており錦糸線11の挿通孔21と、端子板22を固定する孔とスピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板22は、板形状をしており4方向から中心部方向へ延在するように、スリット29によりそれぞれ独立した保持爪23が形成されており、保持爪23の先端部には、錦糸線11を弾性的に保持し、はんだ付け部となる円弧状凸部24が形成されている。尚、4つの保持爪23の先端部の円弧状凸部24で形成される孔25の内径寸法d1は、錦糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。
【0027】
次に、スピーカ端子と錦糸線の接続について説明する。
【0028】
スピーカ端子13に錦糸線11を接続するには、錦糸線11を端子板22の孔25に矢印方向(図示右から左方向)から所定の長さ挿入する。孔25の内径寸法d1は、錦糸線11の外径寸法Dよりも小さく形成されているので、保持爪23が同じく矢印方向へ弾性的に変形し、錦糸線11の外径寸法Dが挿通した時点で保持爪23の孔(d1)25の入口角外周部26で弾性的に保持され、錦糸線11の外周と保持爪23の先端部の円弧状凸部24との間にはんだの溜部eが形成される。この状態で溜部e部分にはんだ付けしてはんだ接合部28を形成し、スピーカ端子13と錦糸線11とを電気的に接続する。
【0029】
以上説明したように本実施例によれば、錦糸線11の外径寸法Dよりも端子板22の孔25の内径寸法d1を小さくしているので、孔25に錦糸線11を挿入するだけで保持爪23が錦糸線11を弾性的に保持するので、はんだ付け作業が容易になり、端子板22と錦糸線11のはんだ付け作業能率とはんだ付け品質の向上が図れる。また、保持爪23の先端部に円弧状凸部24を形成することにより、錦糸線11を挿入した際に、錦糸線11の外周と円弧状凸部24との部分にはんだの溜部eが形成されるので、はんだが十分に供給され品質のよいはんだ接合部28が得られる。尚、本実施例では保持爪23を4箇所設けたが、これに限らず保持爪23の数を増減することができる。
【0030】
次に、本発明の第2実施例を図4及び図5を用いて説明する。
【0031】
図4は本発明の第2実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図である。図5は第2実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(B−B断面部)を示す図で、(a)は錦糸線挿入状態、(b)ははんだ付状態である。尚、第2実施例は第1実施例の一部を変更したもので、その他については第1実施例と同じであるので、同じ構成については同じ符号を付し説明を省略し変更部分以外は簡単に説明する。
【0032】
14はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ20と端子板30等により構成されている。端子板30は4方向から中心部方向へ延在するように、スリット37によりそれぞれ独立した保持爪31が形成されており、保持爪31の先端部には、錦糸線11を弾性的に保持し、はんだ付け部となる円弧状凸部32が形成されている。尚、4つの保持爪31の先端部の円弧状凸部32で形成される孔33の内径寸法d2は、錦糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。また、孔33には錦糸線11の挿入側(図示右側)に錦糸線11の挿入ガイド部(テーパー)34が設けられている。挿入ガイド部34の大径寸法d3は錦糸線11の外径寸法Dよりも大きめに形成されている。
【0033】
次に、スピーカ端子と錦糸線の接続について説明する。
【0034】
スピーカ端子14に錦糸線11を接続するには、錦糸線11を端子板30の孔33に矢印方向(図示右から左方向)から所定の長さ挿入する。孔33の内径寸法d2は、錦糸線11の外径寸法Dよりも小さく形成されているので、保持爪31が同じく矢印方向へ弾性的に変形し、錦糸線11の外径寸法Dが挿通した時点で保持爪31の孔(d2)33の入口角外周部fで弾性的に保持され、錦糸線11の外周と保持爪31の先端部の円弧状凸部32との間にはんだの溜部35が形成される。この状態で溜部35部分にはんだ付けしてはんだ接合部36を形成し、スピーカ端子14と錦糸線11とを電気的に接続する。
【0035】
以上説明したように本実施例においても、第1実施例と同じように錦糸線11の外径寸法Dよりも端子板30の孔33の内径寸法d2を小さくしているので、孔33に錦糸線11を挿入するだけで保持爪31が錦糸線11を弾性的に保持するので、はんだ付け作業が容易になり、端子板30と錦糸線11のはんだ付け作業能率とはんだ付け品質の向上が図れる。その他に、孔33の挿入側に錦糸線11の挿入ガイド部34を設けたことにより、孔33に錦糸線11を容易に挿入することができる。
【0036】
次に、本発明の第3実施例を図6及び図7を用いて説明する。
【0037】
図6は本発明の第3実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。図7は第3実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態を示す図で、(a)は錦糸線挿入状態の平面図、(b)ははんだ付状態(C−C断面部)である。尚、第3実施例は第1実施例の一部を変更したもので、その他については第1実施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付し説明を省略し変更部分以外は簡単に説明する。
【0038】
15はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ38と端子板40等により構成されている。端子板ホルダ38は板形状をしており錦糸線11の挿通する開口孔39と、端子板40を固定する孔とスピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板40は3方向から中心部方向へ延在するように、スリット46によりそれぞれ独立した保持爪41が、また、1方向には錦糸線11の挿通する開口孔45が形成されており、保持爪41の先端部には、錦糸線11を弾性的に保持し、はんだ付け部となる円弧状凸部42が形成されている。円弧状凸部42の開口方向には円弧状凸部42に延在して開口方向に広がるガイド部43が形成されている。尚、3つの保持爪41の先端部の円弧状凸部42で形成される孔44の内径寸法d4は、錦糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。
【0039】
次に、スピーカ端子と錦糸線の接続について説明する。
【0040】
スピーカ端子15に錦糸線11を接続するには、錦糸線11を端子板40の開口孔45の開口方向から矢印方向(図示右から左方向)へ挿入する。孔44の内径寸法d4は、錦糸線11の外径寸法Dよりも小さく形成されているので、保持爪41が外周方向へ弾性的に変形し、錦糸線11の外径寸法Dが挿通した時点で保持爪41の孔(d4)44の入口角外周部gで弾性的に保持され、錦糸線11の外周と保持爪41の先端部の円弧状凸部42との間にはんだの溜部48が形成される。この状態で溜部48部分にはんだ付けしてはんだ接合部49を形成し、スピーカ端子15と錦糸線11とを電気的に接続する。
【0041】
以上説明したように本実施例においても、第1実施例と同じように錦糸線11の外径寸法Dよりも端子板40の孔44の内径寸法d4を小さくしているので、孔44に錦糸線11を挿入するだけで保持爪41が錦糸線11を弾性的に保持するので、はんだ付け作業が容易になり、端子板40と錦糸線11のはんだ付け作業能率とはんだ付け品質の向上が図れる。その他に、端子板ホルダ38と端子板40に錦糸線11の通る開口孔39、45を設けることにより、スピーカ端子15の面に対して直角方向からも錦糸線11の挿入が可能となり、また、円弧状凸部42にガイド部43を設けたことにより錦糸線11の挿入がより孔44に錦糸線11を容易に挿入することができる。
【0042】
次に、本発明の第4実施例を図8及び図9を用いて説明する。
【0043】
図8は本発明の第4実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はE−E断面図である。図9は第4実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(E−E断面部)を示す図で、(a)は錦糸線挿入状態、(b)ははんだ付状態である。尚、第4実施例は第1実施例の一部を変更したもので、その他については第1実施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付し説明を省略し変更部分以外は簡単に説明する。
【0044】
16はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ20と端子板50等により構成されている。端子板50は4方向から中心部方向へ延在するように、スリット51によりそれぞれ独立した保持爪52が形成されており、保持爪52は端子板ホルダ20の挿通孔21の内部から矢印方向へ円錐形状に形成され、円錐の先端内周部hで錦糸線11を弾性的に保持する。保持爪52には断面がV形状をした環状のはんだの溜部53が形成されている。尚、4つの保持爪52の先端内周部hで形成される孔54の内径寸法d5は、錦糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。
【0045】
次に、スピーカ端子と錦糸線の接続について説明する。
【0046】
スピーカ端子14に錦糸線11を接続するには、錦糸線11を端子板50の孔54に矢印方向(図示右から左方向)から所定の長さ挿入する。孔54の内径寸法d5は、錦糸線11の外径寸法Dよりも小さく形成されているので、保持爪52が端子板ホルダ20の挿通孔21の外周方向へ弾性的に変形し、錦糸線11の外径寸法Dが挿通した時点で保持爪52の孔(d5)54の先端内周部hで弾性的に保持される。この状態で錦糸線11の外周と保持爪31のはんだの溜部53部分にはんだ付けしてはんだ接合部55を形成し、スピーカ端子14と錦糸線11とを電気的に接続する。
【0047】
以上説明したように本実施例においても、第1実施例と同じように錦糸線11の外径寸法Dよりも端子板50の孔54の内径寸法d5を小さくしているので、孔54に錦糸線11を挿入するだけで保持爪52が錦糸線11を弾性的に保持するので、はんだ付け作業が容易になり、また、保持爪52にはんだの溜部53を設けたことによりはんだが十分に供給され、端子板50と錦糸線11のはんだ付け作業能率とはんだ付け品質の向上が図れる。
【0048】
次に、本発明の第5実施例を図10を用いて説明する。
【0049】
図10は本発明の第5実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はF−F断面図である。尚、第5実施例は第1実施例の一部を変更したもので、その他については第1実施例と略同じであるので、変更部分を重点に説明しその他については説明を省略する。
【0050】
17はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ60と端子板63等により構成されている。端子板ホルダ60は板形状をしており綿糸線11の挿通孔61と、スピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板63は板形状をしており4方向から中心部方向へ延在するように、4箇所のスリット64によりそれぞれ独立した4つの爪片が形成されている。4つの爪片の内、対向する2つの爪片が保持爪65を成し、残りの対向する2つの爪片がカシメ爪68を成す。保持爪65の先端部には、綿糸線11を弾性的に保持し、はんだ付け部となる円弧状凸部66が形成されており、2つの保持爪65の先端部の円弧状凸部66で形成される孔67の円径寸法d6は、綿糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。カシメ爪68は円弧状凸部66と反対側方向へ折り曲げられており、端子板ホルダ60の挿通孔61に挿通し、カシメ爪の先端部をそれぞれ外側方向へ折り曲げて端子板ホルダ60に固定する。
【0051】
以上説明したように本実施例においは、端子板ホルダ60の錦糸線11の挿通孔61を利用して端子板63と端子板ホルダ60とを固定することができるので、端子板ホルダ60の形状を簡略化することができるのでコスト的に有利である。
【0052】
次に、本発明の第6実施例を図11を用いて説明する。
【0053】
図11は本発明の第6実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はG−G断面図である。尚、第6実施例は第1実施例の一部を変更したもので、その他については第1実施例と略同じであるので、変更部分を重点に説明しその他については説明を省略する。
【0054】
18はスピーカの接続部等に用いられるスピーカ端子で、端子板ホルダ70と端子板75等により構成されている。端子板ホルダ70は板形状をしており錦糸線11の挿通孔71と、カシメ孔72とスピーカ本体への取り付け孔等が形成されている。端子板75は板形状をしており4方向から中心部方向へ延在するように、4箇所のスリット76によりそれぞれ独立した保持爪77が形成されている。保持爪65の先端部には、錦糸線11を弾性的に保持し、はんだ付け部となる円弧状凸部78が形成されている。保持爪77の先端部の円弧状凸部78で形成される孔79の内径寸法d7は、錦糸線11の外径寸法Dよりもやや小さくなるように形成されている。また、端子板75の側面にはカシメ爪80が円弧状凸部78と反対側の方へ折り曲げられており、端子板ホルダ70のカシメ孔72に挿通し、先端部をそれぞれ内側方向へ折り曲げて端子板75を端子板ホルダ70に固定する。
【0055】
以上説明したように本実施例においは、端子板75側面部にカシメ爪80を形成することにより、錦糸線11の保持力を低下させることなく錦糸線11を仮固定することができるので、はんだ付け作業がし易くはんだ付け品質の向上が図れる。
【0056】
尚、以上説明した第1乃至第6実施例ではスピーカ端子の端子板と錦糸線の接続を例に説明したが、これに限らず例えば被覆電線等の接続部に適用することもできる。また、孔および孔に挿入する挿入部材の形状を丸型形状にこだわらなくてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、作業能率下げることなく端子板と電線の接続品質の向上が図れる端子板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明に用いるスピーカを示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図3】第1実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(A−A断面部)を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図5】第2実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(B−B断面部)を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図7】第3実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態を示す図である。
【図8】本発明の第4実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図9】第4実施例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(E−E断面部)を示す図である。
【図10】本発明の第5実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図11】本発明の第6実施例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図12】従来の第1事例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図13】第1事例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態(G−G断面部)を示す図である。
【図14】従来の第2事例のスピーカ端子の要部を示す概略図である。
【図15】第2事例のスピーカ端子と錦糸線の接続状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10・・・・・スピーカ
11・・・・・錦糸線
12,13,14,14,15,16,17,18・スピーカ端子
20,38,60,70・・・・・・・端子板ホルタ
21,39,61,71・・・・・・・挿通孔
22,30,40,50,63,75・端子板
23,31,41,52,65,77・保持爪
24,32,42,66,78・・・・円弧状凸部
25,33,44,54,67,79・孔
26,35,48,53・・・・・・・溜部
28,36,49,55・・・・・・・はんだ接合部
29,37,46,51,64,76・スリット
34・・・・・挿入ガイド部
43・・・・・ガイド部
45・・・・・開口孔
68,80・・カシメ爪
72・・・・・カシメ孔
D・・・・・・外形寸法
d1,d2,d4,d5,d6,d7・内径寸法
d3・・・・・大径寸法
e,f,g・・入口角外周部
h・・・・・・先端内周部
Claims (2)
- 端子板ホルダに重ねるように固定され、前記端子板ホルダ側から挿入される形態で電線を保持する端子板において、
電線が挿通する孔と複数のスリットで分割され前記孔の中心方向へ放射状に形成され前記電線を弾性的に保持する保持爪を有しており、
前記保持爪は、前記端子板ホルダ方向へ折り曲げられ、さらに逆方向へ折り曲げられていることを特徴とする端子板。 - 電線が挿通する孔が形成され該電線とはんだ付けされる端子板と、該電線が挿通する孔が形成され該端子板を固定する端子板ホルダとの固定構造において、
前記端子板は、複数のスリットで分割され前記孔の中心方向へ放射状に複数の爪片が形成されると共に、一部の前記爪片が前記電線を弾性的に保持する保持爪を、他一部の前記爪片が前記端子板を前記端子板ホルダに固定する固定爪を成し、
前記端子板の固定爪が前記端子板ホルダの孔に挿入され、該固定爪の先端部が該孔の縁に沿って外側に折り曲げられて、前記端子板が前記端子板ホルダに固定されていることを特徴とする端子板固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36486798A JP4612128B2 (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | 端子板および端子板固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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