JP4611143B2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、液体に浸漬された電極対の静電容量に基づき液面レベルを検出する静電容量式の液面レベルセンサに関する。
近年、自動車等の車両の燃料タンクには、フロート式の液面レベルセンサに代えて、液体に浸漬された電極対の静電容量により液面レベルを検出する静電容量式の液面レベルセンサが用いられている。
静電容量式の液面レベルセンサにおいて、電極対の静電容量は液体の誘電率により変動し、液体の誘電率は液体の種類や温度等の条件により変動するため、液体の誘電率に応じた補正を行う必要がある。そこで従来、誘電率補正用の電極対と液面レベル測定用の電極対との2組の電極対を備えた静電容量式の液面レベルセンサが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
特許文献1に開示された静電容量式の液面レベルセンサ100は、図5に示すように、誘電率補正用の電極対としての一対の基準電極102と、液面レベル測定用の電極対としての一対の検出電極101とを備えている。一対の基準電極102は、プリント基板103の下端部に形成されて常に液中に配置され、一対の検出電極101は、一対の基準電極102の上方においてプリント基板103の長手方向上下に延在するように当該プリント基板103に形成されている。
一対の基準電極102は常時液中にあり、一対の基準電極102の静電容量は液体の誘電率にのみ依存する。そして、一対の基準電極102の静電容量と一対の検出電極101の静電容量との比により液面レベルを検出するようにすることで、液体の誘電率に依らず液面レベルを検出するようになっている。
また、特許文献2に開示された静電容量式の液面レベルセンサ200は、図6に示すように、液面レベル測定用の測定電極対201と、誘電率補正用の補正電極対202と、を備え、補正電極対202は、測定電極対201に対して垂直方向長さが異なるように形成されている。
垂直方向に異なる長さを有する両電極対201,202の静電容量は一定の差をもち、この静電容量の差と、測定電極対201と補正電極対202との垂直方向長さの差とに基づいて液体の誘電率を求め、この誘電率を用いて測定電極対201の静電容量から液面レベルを検出するようになっている。
特開昭63−79016号公報 特許第2705257号明細書
しかしながら、上記特許文献1に開示された液面レベルセンサでは、一対の基準電極102を常に液中に配置する必要があり、これが少しでも気中に露出すると液面レベルの検出精度が低下する原因となる。そのため、液体を収容する容器の底面までの液面レベルの検出は困難であった。
また、一対の基準電極102まで配線104を伸ばす必要があり、この配線104も液体に浸漬されるため、配線104の浮遊容量は液面の変位により変動する。この配線104の浮遊容量により、一定値であることが要求される補正用の静電容量が液面の変位により変動してしまい、液面レベルの検出精度が低下する虞があった。
上記特許文献2に開示された液面レベルセンサでは、測定電極対201と補正電極対202との電極長が異なり、気中での両電極対201,202の静電容量が異なるため、補正が困難であった。
また、異なる電極長において液面の変位に対する両電極対201,202の静電容量の変化率が互いに等しくなるよう、両電極対を形成する必要があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の誘電率によらず正確に、且つ容易に液面レベルを検出可能な液面レベルセンサを提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)、(2)、(3)、(4)に記載の液面レベルセンサにより達成される。
(1)液面の変位方向に延在し且つ所定の間隔をおいて対向配置された一対の電極からなる第1電極対と、
前記液面の変位方向に延在し且つ所定の間隔をおいて対向配置された一対の電極からなる第2電極対と、
を備え、
前記第1電極対と前記第2電極対と、同一の構造を有し、互いの気中の静電容量及び液面の変位に対する静電容量の変化率が共に等しく、
且つ、前記第1電極対と前記第2電極対とは、前記液面の変位方向に沿って位置ずれした状態で互いに並行に配置され、
前記第1電極対と前記第2電極対とが互いに平行する部分の下端の高さをEとし、上端の高さをFとし、液面レベルをhとし、前記第1電極対の静電容量をc1、前記第2電極対の静電容量をc2、前記第1電極対及び第2電極対の気中の静電容量をC するとき、E≦h≦Fの範囲の液面レベルhを、
h={(c1−C )/(c1−c2)}E
または、
h=[{(c2−C )/(c1−c2)}+1]E
または、
h=[{(c1+c2−2C )/(c1−c2)}+1]E/2
により算出することを特徴とする液面レベルセンサ。
(2)前記第1電極対の一方の電極と前記第2電極対の一方の電極とが、互いに共用される共用電極とされ、前記第1電極対の他方の電極と前記第2電極対の他方の電極とが、前記共用電極を挟み且つ前記液面の変位方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする上記(1)に記載の液面レベルセンサ。
(3)前記第1電極対の一方の電極と他方の電極との対向面積および対向間隔が、前記第2電極対の一方の電極と他方の電極との対向面積および対向間隔に等しいことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の液面レベルセンサ。
(4)前記第1電極対の一方の電極と他方の電極とが、それぞれ、上下方向に延在する基部と、自己の基部から相手方の基部に向けて延設された複数の電極指とを有し、前記第2電極対の一方の電極と他方の電極とが、それぞれ、上下方向に延在する基部と、自己の基部から相手方の基部に向けて延設された複数の電極指とを有し、前記第1電極対の前記基部および複数の電極指が、前記第2電極対の前記基部および複数の電極指と同一構造を有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の液面レベルセンサ。
上記(1)に記載の液面レベルセンサによれば、同一の構造とされた第1電極対と第2電極対とが液面の変位方向に位置ずれして配置されているので、E≦h≦Fの範囲では、第1電極対の静電容量と第2電極対の静電容量との差が液面の変位によらず一定となる。そして、両電極対の静電容量の差と液面の変位方向に沿った両電極対の位置ずれ量とから液体の誘電率が求められ、この誘電率と第1電極対および/または第2電極対の静電容量とから液面レベルを求めることができる。よって、E≦h≦Fの範囲では、液体の誘電率によらず正確に液面レベルを検出することができる。
ここで、第1電極対または第2電極対のいずれかを従来のように常に液中に配置しておく必要がない。そのため、従来よりも容器の底面近くまで液面レベルを検出することができ、さらには、電極対に接続される配線が液体に浸ることを回避しやすく、液面の変位による配線の浮遊容量の変動を排除して液面レベルの検出精度を高めることができる。
さらに、第1電極対と第2電極対とが同一の構造とされているので、気中での両電極対の静電容量が等しくなり、補正が容易であると共に、液面の変位に対する両電極対の静電容量の変化率を等しくすることができる。
また、第1電極対と第2電極対とが同一の構造であるので、液面レベルセンサの部品点数を削減することができ、これにより、コストの削減を図ることができる。
上記(2)に記載の液面レベルセンサによれば、第1電極対の一方の電極と第2電極対の一方の電極とが互いに共用される共用電極とされており、液面レベルセンサの部品点数を削減することができ、これにより、一層のコストの削減を図ることができる。
上記(3)および(4)に記載の液面レベルセンサは、第1電極対と第2電極対とが同一の構造を有する。
本発明によれば、液体の誘電率によらず正確に、且つ容易に液面レベルを検出可能な液面レベルセンサを提供することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る液面レベルセンサの第1実施形態の平面図、図2は図1に示す液面レベルセンサにおいて液面の変位に伴う第1電極対および第2電極対の静電容量の変動を示すグラフ、図3は本発明に係る液面レベルセンサの第2実施形態の平面図、図4は本発明に係る液面レベルセンサの第3実施形態の平面図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の液面レベルセンサ10は、液面の変位方向である上下方向に延在し且つ所定の間隔D1をおいて対向配置された一対の棒状の電極13,14からなる第1電極対11と、上下方向に延在し且つ所定の間隔D1をおいて対向配置された一対の棒状の電極14,15からなる第2電極対12とを備えている。即ち、本実施形態の液面レベルセンサ10においては、第1電極対11の一方の電極と第2電極対12の一方の電極とは、互いに共用される共用電極とされている。そして、これら電極13,14,15は、いずれも基板19上に形成されている。
電極13および電極15は、共に電極14に比べΔLだけ短い長さLにて、同一形状に形成されている。よって、第1電極対11と第2電極対12とは同一構造、即ち、電極13と電極14との対向面積および対向間隔は、それぞれ電極14と電極15との対向面積および対向間隔に等しくなっている。これにより、気中における第1電極対11の静電容量c1は第2電極対12の静電容量c2に等しく、また、液面の変位に対するこれら静電容量c1,c2の変化率は等しくなっている。
そして、電極13と電極15とは、電極14を挟むように配置され且つ、電極13は、その下端が電極14の下端と等しい高さに位置するように配置され、そして、電極15は、その上端が電極14の上端と等しい高さに位置するように配置されている。よって、電極13と電極15とは上下方向にΔL位置ずれして配置されており、即ち、第1電極対11と第2電極対12とは上下方向にΔL位置ずれして配置されている。尚、電極13および電極14の下端は、液体を収容している容器の底面16に当接している。
液面の変位に伴い、第1電極対11および第2電極対12において液体に浸漬される領域が変動し、第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2はそれぞれ変動する。第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2は、配線17を介して電極13,14,15に接続されている液面レベル検出回路18により検出される。
第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2は、例えば以下のようにして検出される。液面レベル検出回路18には第1電極対11または第2電極対12に択一的に接続される発振器が設けられ、各電極対に接続された際の発振周波数が検出される。この発振周波数は、前記発振器が接続されている電極対の静電容量の関数となり、これより両電極対11,12の静電容量c1,c2が検出される。
第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2は、液面の変位に伴い、それぞれ図2に示すように変動する。尚、図2において、容器の底面16を基準とし、電極15の下端の高さをE(=ΔL)、電極13の上端の高さをF(=L)、電極15の上端の高さをMax(=L+ΔL)、そして、液面レベルをhとする。
まず、液面レベルh=0の状態で、第1電極対11および第2電極対12はいずれも完全に露出しており、第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2はいずれも気中における静電容量Cである。
液面の上昇に伴い、電極15の下端は容器の底面16から高さEに位置しているため、第2電極対12の静電容量c2は液面レベルhがEに達した後に上昇を始める。また、電極13の上端は容器の底面16から高さFに位置しているため、第1電極対11の静電容量c1は液面レベルhがFに達し後は飽和して一定となる。尚、液面の変位に対する第1電極対11の静電容量c1の変化率と第2電極対12の静電容量c2の変化率とは等しいので、液面レベルhがE≦h≦Fの範囲で第1電極対11の静電容量c1と第2電極対12の静電容量c2との差は一定である。
そして、液面レベルh=Maxの状態で、第1電極対11および第2電極対12はいずれも液体に完全に浸漬されており、第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2はいずれもCmaxである。
尚、液面の降下に伴う各電極対の静電容量の変動過程は、上述した液面の上昇に伴う各電極対の静電容量の変動過程を逆に辿るものであるので、説明を省略する。
以下、数式を用いて液面レベルhの検出原理を説明する。
まず、第1電極対11の静電容量c1および第2電極対12の静電容量c2は、それぞれ式(1)、(2)のように表される。尚、Aは各電極対11,12の構造で決まる定数であり、εは液体の誘電率である。
Figure 0004611143
式(1)−式(2)により式(3)が得られる。
Figure 0004611143
式(3)を整理して式(4)が得られる。
Figure 0004611143
式(1)および式(4)より式(5)が得られる。
Figure 0004611143
また、式(2)および式(4)より式(6)が得られる。
Figure 0004611143
そして、式(5)による液面レベルhと式(6)による液面レベルhとを平均化する演算は式(7)で表される。
Figure 0004611143
液面レベルhがE≦h≦Fの範囲では、式(5)、(6)、(7)のいずれを用いても液面レベルhを求めることができるが、特に式(7)によると、第1電極対11の静電容量c1から検出される液面レベルと第2電極対12の静電容量c2から検出される液面レベルとが平均化され、検出精度の向上が望めるので好ましい。
液面レベルhが0≦h<Eの範囲では、式(5)を用いて液面レベルhを求めることができる。ここで、液面レベルhが0≦h≦Eの範囲では、式中の(c1−c2)が、E≦h≦Fの範囲での(c1−c2(=ΔCconst))よりも小さくなるので、液面レベル検出回路18に設けられた記憶装置にΔCconstを記憶しておき、演算の際には(c1−c2)にΔCconstを代入する。
また、液面レベルhがh>Fの範囲では、液面の上昇と共に(c1−c2)が小さくなり、式(5)〜(7)による液面レベルhは発散する。よって、液面レベルhがh>Fの範囲では、液面レベルhは全てFとする。
尚、液面レベルhがh>Eであることは、第2電極対12の静電容量c2がc2>Cとして判定することができる。また、CおよびAは両電極対11,12の構造により決まる定数であり、FおよびEは両電極対11,12の配置により決まる定数であり、いずれも初期値として検出回路18に設けられた前記記憶装置に記憶され、上記の演算に供される。
以上説明した本実施形態の液面レベルセンサ10によれば、同一の構造とされた第1電極対11と第2電極対12とが液面の変位方向に位置ずれして配置されているので、第1電極対11の静電容量c1と第2電極対12の静電容量c2との差が液面の変位によらず一定となる。そして、両電極対11,12の静電容量の差と液面の変位方向に沿った両電極対11,12の位置ずれ量とから液体の誘電率が求められ、この誘電率と第1電極対11および/または第2電極対12の静電容量とから液面レベルhを求めることができる。よって、液体の誘電率に依らず正確に液面レベルhを検出することができる。
ここで、第1電極対11または第2電極対12のいずれかを従来のように常に液中に配置しておく必要がない。そのため、従来よりも容器の底面16近くまで液面レベルhを検出することができ、さらには、電極対に接続される配線17が液体に浸ることを回避しやすく、液面の変位による配線17の浮遊容量の変動を排除して液面レベルhの検出精度を高めることができる。
さらに、第1電極対11と第2電極対12とが同一の構造とされているので、気中での両電極対11,12の静電容量が等しくなり補正が容易であると共に、液面の変位に対する両電極対11,12の静電容量の変化率を等しくすることができる。
また、第1電極対11と第2電極対12とが同一の構造であるので、液面レベルセンサ10の部品点数を削減することができ、これにより、コストの削減を図ることができる。
さらに本実施形態の液面レベルセンサ10によれば、第1電極対11の一方の電極と第2電極対12の一方の電極とが互いに共用される電極14とされており、液面レベルセンサ10の部品点数を削減することができ、これにより、一層のコストの削減を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して、本発明に係る液面レベルセンサの第2実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の液面レベルセンサ10と共通する部材については、相当符号を付すことで説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の液面レベルセンサ20は、上下方向に延在する一対の電極23,24からなる第1電極対21と、上下方向に延在する一対の電極24,25からなる第2電極対22とを備えている。即ち、本実施形態の液面レベルセンサ20においては、第1電極対21の一方の電極と第2電極対22の一方の電極とは、互いに共用される共用電極とされている。そして、これら電極23,24,25は、いずれも基板29上に形成されている。
電極23は上下方向に延在するの基部31を有し、また電極24は、上下方向に延在するの基部32を有している。そして、電極23は、基部31から電極24の基部32に向けて延設された複数の電極指33を有し、また、電極24は、基部32から電極23の基部31に向けて延設された複数の電極指34を有している。これら複数の電極指33と複数の電極指34とは、所定の間隔D2をおいて互いに違いに対向配置されている。即ち、第1電極対21は、所謂、交差指電極である。
同様に、電極25は上下方向に延在する基部35を有し、そして、基部35から電極24の基部32に向けて延設された複数の電極指36を有している。また、電極24は、基部32から電極25の基部35に向けて延設された複数の電極指37を有している。これら複数の電極指35と複数の電極指37とは、所定の間隔D2をおいて上下方向に互い違いに配置されている。即ち、第2電極対22は、所謂、交差指電極である。
電極23の基部31および複数の電極指33と、電極25の基部35および複数の電極指36とは、同一形状に形成されており、そして、電極24を挟むように配置されて且つ、上下方向にΔL位置ずれして配置されている。また、電極24の複数の電極指34と複数の電極指37とは同一形状に形成されている。従って、電極23の基部31および複数の電極指33と電極24の基部32および複数の電極指34とで構成される第1電極対21の部分と、電極25の基部35および複数の電極指36と電極24の基部32および複数の電極指37とで構成される第2電極対22の部分とは、同一構造とされ、気中における静電容量および液面の変位に対する静電容量の変化率が等しくなっており、そして、上下方向にΔL位置ずれして配置されている。
電極23は、最上段の電極指33の先端から上方に向けてΔLの長さにて延設された延長部38を有している。一方、電極25は、最下段の電極指36の先端から下方に向けてΔLの長さにて延設された延長部39を有している。これら延長部38,39は、同一形状に形成され、それぞれ等しい間隔をおいて電極24の基部32と対向配置されている。
電極23の延長部38および電極25の延長部39は、液面の上昇と共に液体に浸漬される位置に配置されているため、延長部38と電極24の対向部分とは絶縁体40により一体に水密に覆われており、また延長部39と電極24の対向部分とは絶縁体40と同様の絶縁体41により一体に水密に覆われている。よって、絶縁体40により覆われた延長部38と電極24の対向部分とで構成される第1電極対21の部分と、絶縁体41により覆われた延長部39と電極24の対向部分とで構成される第2電極対22の部分とは、同一構造とされ、静電容量が等しく、気中または液中にかかわらず常に一定の静電容量となっている。
尚、電極23の延長部38、電極24、および電極25の最上段の電極指36の先端から、同一形状の配線接続部42がそれぞれ上方に向けて延設されている。これら配線接続部42には、配線17(図1参照)がそれぞれ接続される。
このように構成された液面レベルセンサ20において、第1電極対21の静電容量と第2電極対22の静電容量の差は、電極23の基部31および複数の電極指33と電極24の基部32および複数の電極指34とで構成される第1電極対21の部分の静電容量と、電極25の基部35および複数の電極指36と電極24の基部32および複数の電極指37とで構成される第2電極対22の部分の静電容量との差となる。即ち、絶縁体40により覆われた延長部38と電極24の対向部分とで構成される第1電極対の部分の静電容量は、絶縁体41により覆われた延長部39と電極24の対向部分とで構成される第2電極対の部分の静電容量と常に等しく、よって相殺される。
そして、電極23の基部31および複数の電極指33と電極24の基部32および複数の電極指34とで構成される第1電極対21の部分と、電極25の基部35および複数の電極指36と電極24の基部32および複数の電極指37とで構成される第2電極対22の部分とは、同一の構造とされており且つ、液面の変位方向に位置ずれして配置されているので、第1電極対21の静電容量と第2電極対22の静電容量との差は、液面の変位によらず一定となる。そして、両電極対21,22の静電容量の差と液面の変位方向に沿った両電極対21,22の位置ずれ量とから液体の誘電率が求められ、この誘電率と第1電極対21および/または第2電極対22の静電容量とから液面レベルを求めることができる。よって、液体の誘電率に依らず正確に液面レベルを検出することができる。その他、上述した第1実施形態の液面レベルセンサと同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、図4を参照して、本発明に係る液面レベルセンサの第3実施形態を説明する。尚、上述した第1実施形態の液面レベルセンサ10と共通する部材については、相当符号を付すことで説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の液面レベルセンサ40は、液面の変位方向である上下方向に延在し且つ所定の間隔D1をおいて対向配置された一対の棒状の電極43,44aからなる第1電極対41と、上下方向に延在し且つ所定の間隔D1をおいて対向配置された一対の棒状の電極44b,45からなる第2電極対42とを備えている。そして、これら電極43,44a,44b,45は、いずれも基板49上に形成されている。
第1電極対41の電極43,44aおよび第2電極対42の電極44b,45は、いずれも長さLにて同一形状に形成されている。よって、第1電極対41と第2電極対42とは同一構造となっている。これにより、気中における第1電極対41の静電容量は第2電極対42の静電容量に等しく、また、液面の変位に対するこれら静電容量の変化率は等しくなっている。そして、第1電極対41と第2電極対42とは上下方向にΔL位置ずれして配置されている。
液面の変位に伴い、第1電極対41および第2電極対42において液体に浸漬される領域が変動し、第1電極対41の静電容量および第2電極対42の静電容量は、一定の差をもって、それぞれ変動する。そして、両電極対41,42の静電容量の差と液面の変位方向に沿った両電極対41,42の位置ずれ量とから液体の誘電率が求められ、この誘電率と第1電極対41および/または第2電極対42の静電容量とから液面レベルを求めることができる。よって、液体の誘電率に依らず正確に液面レベルを検出することができる。その他、上述した第1実施形態の液面レベルセンサと同様の効果を奏する。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る液面レベルセンサの第1実施形態の平面図である。 図1に示す液面レベルセンサにおいて液面の変位に伴う第1電極対および第2電極対の静電容量の変動を示すグラフである。 本発明に係る液面レベルセンサの第2実施形態の平面図である。 本発明に係る液面レベルセンサの第3実施形態の平面図である。 従来の液面レベルセンサの平面図である。 従来の他の液面レベルセンサの平面図である。
符号の説明
10,20,40 液面レベルセンサ
11,21,41 第1電極対
12,22,42 第2電極対
13,14,15 電極
23,24,25 電極
43,44a,44b,45 電極

Claims (4)

  1. 液面の変位方向に延在し且つ所定の間隔をおいて対向配置された一対の電極からなる第1電極対と、
    前記液面の変位方向に延在し且つ所定の間隔をおいて対向配置された一対の電極からなる第2電極対と、
    を備え、
    前記第1電極対と前記第2電極対と、同一の構造を有し、互いの気中の静電容量及び液面の変位に対する静電容量の変化率が共に等しく、
    且つ、前記第1電極対と前記第2電極対とは、前記液面の変位方向に沿って位置ずれした状態で互いに並行に配置され、
    前記第1電極対と前記第2電極対とが互いに平行する部分の下端の高さをEとし、上端の高さをFとし、液面レベルをhとし、前記第1電極対の静電容量をc1、前記第2電極対の静電容量をc2、前記第1電極対及び第2電極対の気中の静電容量をC するとき、E≦h≦Fの範囲の液面レベルhを、
    h={(c1−C )/(c1−c2)}E
    または、
    h=[{(c2−C )/(c1−c2)}+1]E
    または、
    h=[{(c1+c2−2C )/(c1−c2)}+1]E/2
    により算出することを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 前記第1電極対の一方の電極と前記第2電極対の一方の電極とが、互いに共用される共用電極とされ、
    前記第1電極対の他方の電極と前記第2電極対の他方の電極とが、前記共用電極を挟み且つ前記液面の変位方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液面レベルセンサ。
  3. 前記第1電極対の一方の電極と他方の電極との対向面積および対向間隔が、前記第2電極対の一方の電極と他方の電極との対向面積および対向間隔に等しいことを特徴とする請求項1または2に記載の液面レベルセンサ。
  4. 前記第1電極対の一方の電極と他方の電極とが、それぞれ、上下方向に延在する基部と、自己の基部から相手方の基部に向けて延設された複数の電極指とを有し、前記第2電極対の一方の電極と他方の電極とが、それぞれ、上下方向に延在する基部と、自己の基部から相手方の基部に向けて延設された複数の電極指とを有し、前記第1電極対の前記基部および複数の電極指が、前記第2電極対の前記基部および複数の電極指と同一構造を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液面レベルセンサ。
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