JP4611047B2 - 携帯端末 - Google Patents
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Description
発光部品を点灯させると、発光部品から照光した光が貫通孔を通過してキートップを照射する。これにより、携帯端末のキートップを容易に視認することが可能になる。
このような携帯端末においては、回路基板の最表層およびフィルムキーの裏面とのうちの少なくとも一方に設けられた低反射部材により輝度の分布が変わることになる。
この際、一般的には発光部材に近いほど出射した光の輝度は高い傾向にあるため、発光部材の近傍に低反射部材を設ければ、この低反射部材が設けられた部分の反射が減り、本来、キートップから高輝度で出射するはずだった光も減衰されるので、各キートップにおける輝度差が少なくなる。
これにより、複数のキートップを備えた部位、すなわち操作部を薄型化できる。
回路基板20には、厚み方向に貫通する貫通孔33が設けられている。回路基板20の裏面20aに発光部材26のベース31を取り付けることで、発光部本体30を貫通孔33内に収容する。すなわち、発光部材26の少なくとも一部が貫通孔33内に収容されている。
これにより、回路基板20から発光部材26の全体が突出しないようにして、発光部材26の突出量を抑え、複数のキートップ16を備えた部位、すなわち操作部を薄型化できる。
接点回路28は、金属ドーム29に対応して回路基板20に設けられたパターン37a、37bを有し、金属ドーム29の縁部が環状のパターン37bに接触している。
この接点回路28は、使用者がキートップ16を押下すると、軟質シート45の薄肉部47と膨出部36との間に設けられた押圧部48を介して金属ドーム29が平坦になるように変形され、これにより金属ドーム29の頂部がパターン37aに接触することにより、パターン37a、37bを導通させるスイッチとなっている。
このベースフィルム35の表面35bは、回路基板20の表面20bよりも高い光反射率を有している。
反射層42のうち、キートップ16から出射する文字や記号に対応した部位に、光25を通過させるための導光孔43が形成されている。
装飾層40のうち、反射層42の導光孔43に臨む部位に、光25を通過させるための導光孔44が形成されている。
反射層42の表面42aは、装飾層40よりも高い光反射率を有する。
すなわち、発光部材26からの光が輝度を低下させることなく遠くのキートップ16まで導光されるため、発光部材26からの距離に関わらず、結果的に各キートップ16から出射する光の輝度差が少なくなって輝度が均一化され、操作部であるフィルムキー15の視認性を向上できる。
ミラーを用いる場合には、ミラーを印刷により得ることが可能で、その他の例として蒸着でミラーを得ることも可能である。
なお、表1に示す測定キー「7」、「ま」、「9」、「ら」、「*」、「車マーク」と発光部材26との位置関係を図3に示す。
特に、「7」、「ら」、「*」、「車マーク」は、「ま」、「9」に比較して発光部材26からの距離が遠いにも関わらず輝度の上昇率が高く、発光部材26からの距離が遠いキートップ16の方がミラー印刷による輝度向上が極めて顕著であることが判る。
具体的には、軟質シート45の脚部46が、膨出部36を避けてベースフィルム35と反射層42との間に配置され、脚部46間の薄肉部47と膨出部36との間に押圧部48を備える。押圧部48は膨出部36の表面36bに接触している。
ここで、梨地加工とは、軟質シート45の表面45aを微細な凹凸面に加工することをいう。
軟質シート45の表面45a全域に梨地加工を施すことで、軟質シート45に入射する光25や、出射する光25が拡散され、キートップ16の輝度が全体として均一化される。
貫通孔33の開口に凸レンズ50を配置することで、発光部材26で発光した光25の拡散効果を顕著化できる。
ここで、塗料としては、例えば溶剤型スクリーンインキが使用され、反復塗布回数としては、10回が適用される。
透明なフィルムキー15の裏面15bに装飾層40を設けたので、フィルムキー15を透過して装飾層40が見え、これによりフィルムキー15に良好な外観性が得られる。
これに対して、前述した装飾層40は、光透過率が異なる複数種類の塗料を選択的に用い、かつ、所定回数反復塗布することにより形成することにより、外観性を損なうことなく、各キートップ16から出射する光25の輝度を均一化できる。
なお、表2に示す測定キー「P1」〜「P9」の位置は図4に示す。
すなわち、調整が比較的ラフな実施例3と、調整が高精度な実施例4とを比較すると、高精度の実施例4の方が、輝度のばらつきが抑えられることから、調整が高度化するに伴って輝度が平均化することが判る。
この装飾層40はフィルムキー15の裏面15bに積層されているので、フィルムキー15の端部15cが段部18aに固定される。
すなわち、黒色テープ54を設けることで、発光部材26から発光した光25の反射を、部分的に減少させて発光部材26近傍のキートップ16から出射する光25の輝度を減少させる。黒色テープ54が部分的であることから、発光部材26から遠いキートップ16から出射する光25の輝度への影響は最小限となる。
なお、第1実施形態では、低反射部材を配置するために、黒色テープ54、すなわちテープを貼付する例について説明したが、塗料を塗布することにより低反射部材を配置することも可能である。この場合、同一幅で連続的に塗料を塗布してもよく、あるいは波線状、破線状や所定領域を点状に塗布してもよい。
先ず、キートップ16で押し下げる場合について説明する。
使用者がキートップ16を押し下げることにより、軟質シート45の薄肉部47と膨出部36との間に設けられた押圧部48を介して金属ドーム29が平坦になるように変形され、金属ドーム29の頂部がパターン37aに接触することにより、パターン37a、37bを導通させる
発光部材26から光25を発光することにより、発光した光25が回路基板20の貫通孔33を通過するとともに、ベースフィルム35の導光孔39を通過して、凸レンズ50に到達する。凸レンズ50に到達した光25が凸レンズ50を通過する際に拡散される。
ここで、軟質シート45の表面45a全域には梨地加工が施されているので、光25が表面45aを通過する際に拡散される。
導光孔43,44を通過した光25は、フィルムキー15のキートップ16を透過して、キートップ16から出射する。これにより、キートップ16の輝度が均一化される。
図5に示すように、第2実施形態の携帯端末70は、回路基板20の裏面20aにおいて、貫通孔33の周囲に収容段部71を形成し、収容段部71に発光部材26のベース31を収容したことで第1実施形態携帯端末10と異なるだけでその他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態の携帯端末70によれば、ベース31を収容段部71に収容することで、発光部材26を回路基板20の裏面20aと面一にでき、かつ、発光部本体30が回路基板20から突出しないため、携帯端末70の操作部をより一層好適に薄型化できる。
また、前述した各実施形態では、回路基板に反射する光を均等化するために、回路基板の最表層に低反射部材を設けていたが、本発明における低反射部材は、フィルムキーの裏面や、あるいは回路基板の最表層およびフィルムキーの裏面にそれぞれ設けてもよく、設置個所や設置形態、寸法、数等は任意である。
12 下筐体(筐体)
15 フィルムキー
15aフィルムキーの表面
16 キートップ
16b フィルムキーの裏面
20 回路基板
20b 回路基板の表面
21 開口部
25 光
26 発光部材
28,29 接点回路
33 貫通孔
33a 開口
35 ベースフィルム
35b ベースフィルムの表面(回路基板の最表層)
40 装飾層
40a 装飾層の表層
42 反射層
42a 反射層の表面
45 軟質シート
45a 軟質シートの表面
50 凸レンズ(レンズ)
54 黒色テープ(低反射部材)
54a 黒色テープの表面
Claims (2)
- 筐体と、前記筐体に収容された回路基板と、前記回路基板に対応して前記筐体に設けられた開口部と、前記開口部を閉鎖するフィルムキーと、前記筐体に収容されて前記開口部に向けて光を照射する発光部材と、前記回路基板に設けられた複数の接点回路に対応して前記フィルムキーの表面に設けられ、かつ、前記発光部材が発する光を透過可能な複数のキートップとを有する携帯端末であって、
前記フィルムキーの裏面に設けられた低反射部材を備え、
前記低反射部材の表面が前記回路基板の最表層および前記フィルムキーの裏面よりも低い光反射率を有する携帯端末。 - 前記回路基板を厚み方向に貫通する貫通孔に前記発光部材の少なくとも一部が収容されている請求項1記載の携帯端末。
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