JP4610615B2 - 物品の紐端固着部位変更具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば各種の被服類や靴等の装身具、各種テント、カーテン類、或いはサスペンダー等に適用される物品の紐端固着部位変更具に関する。
雨の降る中を歩くときや農作業をするときなどに、ズボンの裾を手繰り上げることが多い。また、暑い日などにはワイシャツや上着の袖を手繰り上げる。しかしながら、単に手繰り上げるだけでは、その手繰り上げた状態を維持することは難しい。そこで、例えば裾口や袖口に短尺テープの一端を縫着し、裾や袖の手繰り上げる位置にスナップ釦の雄又は雌部材を取り付けておき、裾又は袖を手繰り上げるとき前記テープの自由端に取り付けたスナップ釦の雌又は雄部材を裾や袖に取り付けられた前記スナップ釦の雄又は雌部材に係合させて手繰り上げた状態を維持させることが古くから行われている。しかし、こうしたスナップ釦を使う場合には、スナップ釦の取付位置が決まっているため、必然的に裾や袖の手繰り上げる位置も固定されてしまい、その位置を調整することが難しい。
こうした不具合は、例えばWO 03/082041 A2(特許文献1)に開示されたスライダーを操作することにより多様な態様で紐端固着部位を調整できる紐端固着部位調整具によって解消できる。その基本的な構成は、上板部と下板部との中央部を柱部によって所要の間隙をもたせて連結したスライダーと、相対する側縁に沿って所定のピッチで取り付けられた係脱可能な多数のエレメントからなるエレメント列を前記間隙に挿通した一対の長尺テープとを備えている。前記スライダーは、一般のスライドファスナー用スライダーにおける後口を紐端固着部位方向の前後に形成するとともに、同じくスライドファスナー用スライダーの肩口を突き合わせた状態で一体化した構造を有している。更に、その下板部の下面には帽子の被着縁部の紐端固着位置変更部、バッグのベルト位置変更部、手袋の甲幅の変更部、靴の緊締紐の固着部位変更部などに一端を固着した紐類の他端を固着するための紐類取付部が取り付けられている。前記エレメント付きテープは、一般のスライドファスナーにおけるストリンガーに相当する。
この紐端固着部位変更具のエレメント付きテープを、前述のような各種物品の一部の紐端固着部位を移動変更するための変更操作部に縫製などにより取り付け、スライダーをエレメント列に沿って摺動させてスライダー位置を変更することにより、スライダーに取り付けられた紐類の他端位置を変更して、同紐類の一端が固着されている物品の第2位置である紐端固着部位を移動変更させる。このスライダーの摺動によっても、一般のスライドファスナーと異なり、スライダーが紐端固着部位方向の両端部を後口に形成してあるため、同スライダーの前後のファスナーエレメント列は常に係合状態にある。
WO 03/082041 A2
上述のように、特許文献1に記載された物品の紐端固着部位変更具によれば、エレメント付きテープのエレメント列に沿って単一のスライダーを摺動操作することによって、物品の第2位置となる紐端固着部位を所望の位置へと変更させることが開示されている。また、この特許文献1には、2つのスライダーを用いることも可能であると記載されてはいるものの、その具体的な構成は開示されておらず、事実上の実施では単一のスライダーにより物品の紐端固着部位を変更させると考えられる。しかしながら、このような単一のスライダーは、その形状や構成が複雑となり、スライダーの作製に手間や時間がかかるという問題があった。
またいずれにしても、特許文献1のスライダーの下板部に設けられた紐端固着部に一端を取り付けた紐類は、通常、物品の内面に配される。紐類を物品の内面に露呈した状態におくと、物品の着用者や使用者の身体の一部を同紐類に引っ掛けやすく、物品に損傷を与えたり、最悪の場合には転倒しかねない。
そこで、同特許文献1にも記載されているように、物品の内面に配される紐類が邪魔にならないように、トンネル状の紐類案内布に紐類を挿通して、紐類案内布により被覆して紐類の邪魔な動きを抑えている。しかしこの場合、例えば紐類がスライダーから外れたり、或いは途中で切断したりすると、紐類の端部をスライダーの紐端取付部に取り付けしなおしたり、紐類を交換しなければならなくなる。このとき、スライダーの下面もまた前記トンネル状の紐類案内布の内部にあり、しかもスライダーが上述のように前後端部を一般のスライドファスナー用スライダーの後口と同様の構造を有していることにより、スライダー前後のエレメント列は係合状態にあって常に閉塞されているため、この状態では紐端の取り付けや交換は不可能である。
本発明は、かかる従来の課題を解決すべくなされたものであり、その具体的な目的は、形状や構成が複雑なスライダーを用いなくても紐端固着部位を移動することができ、また、物品の紐端固着部位の位置を変更した後は、改めてその位置を変更しないかぎりその紐端固着部位が維持され、更に、紐類が万が一にスライダーから外れたり、切断したときでも簡単に紐類の取り付け直しや交換を行うことが可能な物品の紐端固着部位変更具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明により提供される物品の紐端固着部位変更具は、物品の第1位置に配される操作部の操作により、紐類を介して物品の第2位置の位置を変更させる紐端固着部位変更具であって、前記操作部は、相対する側縁部に沿ってそれぞれに固着され、互いに噛合又は離脱する多数のエレメントからなるエレメント列を有する2枚のテープと、前記各エレメント列が挿通され、摺動操作により各エレメントの噛合又は離脱を行う第1及び第2のスライダーと、第1及び第2のスライダーを連結する連結部材とを備えてなり、前記第1スライダー、第2スライダー及び連結部材のいずれかが、前記紐類を取り付ける紐端取付部を有してなり、前記紐類の一端部は前記紐端取付部に取り付けられ、前記紐類の他端部は物品の前記第2位置に取り付けられてなり、前記第1及び第2のスライダーは、それぞれが上下板部と、上下板部間にエレメント案内通路を形成するとともに上下板部間を連結する柱部と、各上板部の上面に設けられる連結部材装着部とを有し、互いの柱部を対向させて前記連結部材を介して連結されてなり、
前記連結部材は、前記第1及び第2のスライダーを上方から被覆するカバー体と、前記カバー体に取り付けられ、前記第1のスライダーの連結部材装着部と前記第2のスライダーの連結部材装着部とを連結する連結体とからなることを特徴とする。
本発明に係る紐端固着部位変更具において、前記第1スライダーは、摺動停止時には隣接する前記エレメントの間の間隙に弾性的に侵入してスライダーの摺動を停止させ、前記連結部材による摺動操作に連動してエレメントの間の間隙から弾性的な付勢に抗して離脱しスライダーの摺動を可能にする停止爪部材を有していることが好ましい。
好ましい態様によれば、前記連結部材と第1及び/又は第2のスライダーとが係脱可能に構成される。また、前記連結部材が連結部と引手部とを有することもできる。
また本発明において前記連結体が、前記カバー体に揺動可能に軸支されていることが好ましい。更に、前記紐端取付部は、前記第1のスライダーと前記第2のスライダーとの間に形成した間隙に挿入されていることが好ましく、特に、前記カバー体の上壁から前記間隙に挿入されていることがより好ましい。
本発明の紐端固着部位変更具は、基本的な構成として、上述のとおり従来のスライドファスナーにおけるファスナーストリンガーに相当する2本のエレメント付きテープと、その各エレメント列が挿通される異なる構造をもつ2つの第1及び第2スライダーと、第1及び第2のスライダーを連結する連結部材とを備えている。すなわち、本発明は、前記特許文献1のような複雑な形状を有する単一のスライダーを用いるのではなく、2種類のスライダーを連結して用いる紐端固着部位変更具であり、これらの2種類のスライダーは、一般のスライドファスナー用スライダーを転用することが可能である。
すなわち、2種類のスライダーの共通する構成は、左右にフランジを有する上下板部の摺動方向一端部を柱部により連結し、その内部にY字状のエレメント通過路を形成している。通常は、前記上板部の上面に引手取付柱が設けられているが、スライダーを上下両面で操作可能とするため、上板部の上面及び下板部の下面にそれぞれ引手取付柱を設けているスライダーもある。
従って、本発明にあっては、紐類の端部取付部を設けたスライダーを殊更に製造しなくとも、例えば従来から知られている下板部に引手取付柱をもたない通常のスライダーと、下板部にも引手取付柱を設けた上下両面で摺動操作を可能にしたスライダーとを組み合わせて使うことができる。この場合には、下板部に設けられた引手取付柱に前記紐類の端部を取り付けるようにすればよい。
更に、本発明にあってはスライダーから引手取付柱を排除することもできる。この場合は、前記連結部材を第1及び第2スライダーの上板部に直接取り付けるようにする。また、下板部に設けられた引手取付柱を排除することもでき、この場合は、例えば第1及び第2スライダーを連結する連結部材に前記紐類の端部を取り付けるようにすれば良い。したがって、本発明にあって前記引手取付柱は必ずしも必須の構成ではない。
こうして準備される第1及び第2スライダーを、その柱部側の端部を向かい合わせに配して、両者を連結部材により連結する。連結部材により連結された第1及び第2スライダーが、エレメント付きテープに挿通されて本発明に係る物品の紐端固着部位変更具となる。このように2種類のスライダーの柱部側の端部を向かい合わせに配したことにより、一方のスライダーにより分離されたエレメント列は他方のスライダーにより必ず噛合させることができる。また、連結部材が2つのスライダー間の間隔を離れ過ぎないように所定の距離に保つことができ、エレメント列を両スライダー内に円滑に案内することができる。
また、本発明の紐端固着部位変更具に取り付けられた紐類の自由端を物品の第2位置に固定するとともに、エレメント付きの一対のテープを、物品の第1位置である紐端固着部位の変更操作部に形成されている開口部に沿って、縫製などにより固定する。この状態で、連結部材を介してスライダーをエレメント列に沿って摺動させ、紐類を引っ張り上げる。これにより、物品の第2位置である紐端固着部位を所望の位置へと移動させることができる。また、スライダーを元の位置へと戻すことにより、前記紐端固着部位を本来の位置(元の状態)へと移動させることができる。このとき、変更操作部は、任意の位置に設けることができるため、例えば紐端固着部位が離れていても、変更操作部を操作し易い位置に設けることにより、スライダーを容易に摺動して紐端固着部位を移動させることができる。
また、本発明の紐端固着部位変更具は、前記のような操作を行っているときに、何らかの原因で連結部材を含むスライダーの一部に取り付けられた紐類の固定が外れることや、或いは同紐類が切断してしまうことがある。このような場合でも、本発明では連結部材を介して第1及び第2スライダーの間に間隙があるため、前記紐類の状態を垣間見ることができ、かぎ針などを使えばトンネル状の案内布を取り外すことなく、同紐類の端部をスライダーの紐類取付部に取り付けることが可能であり、或いは新しい紐類と交換することができる。
本発明にあって、第1スライダーには、先端停止爪を有する停止爪部材が設けられている。この停止爪部材の先端停止爪は、スライダーの摺動停止時に第1スライダーの上板部に形成された停止爪侵入孔を介してエレメントの間の間隙に弾性的に侵入して係着している。また、停止爪部材は、連結部材を介してスライダーの摺動操作を行うと、その摺動操作に連動した連結部材の引き上げ動作により、エレメント間の間隙から先端停止爪が弾性的な付勢に抗して離脱して、スライダーの摺動を可能にする。ここでスライダーの摺動操作を停止させ、連結部材の引き上げ動作が解除されると、先端停止爪が弾力により隣接するエレメント間の間隙に侵入して係着するため、スライダーの摺動を不能にする。こうした動きをする停止爪部材を第1スライダーに設けておけば、スライダーを摺動させることにより、物品の紐端固着部位を任意に移動させることができる。また、スライダーを停止させたときには、その停止位置でスライダーの摺動が不能となるため、紐端固着部位を移動させた後の位置で紐端固着部位を確実に維持することができる。
また、前記連結部材を、第1スライダー及び第2スライダーから、或いは第1及び第2スライダーのいずれかから取り外すことが可能な場合には、紐類の取付け又は交換作業が更に容易となる。また、前記連結部材に更に引手部を設けることにより、連結部の形状如何に関わらずスライダーの摺動操作がしやすくなる。
また本発明では、前記連結部材が、前記第1及び第2のスライダーを上方から被覆するカバー体と、前記カバー体に取り付けられ、前記第1のスライダーの連結部材装着部と前記第2のスライダーの連結部材装着部とを連結する連結体とからなることも可能である。カバー体により第1及び第2のスライダーや連結体が被覆されることにより、紐端固着部位変更具の外観を美しく仕上げることができる。また、スライダーの摺動は、カバー体を把持して移動させることにより簡単に行うことができる。
この場合、前記連結体がカバー体に揺動可能に軸支されていることにより、カバー体を移動させた際に、カバー体の移動と連動して連結体を上下方向に揺動させることができる。更にこのような連結体の揺動により、停止爪部材の先端停止爪をエレメント間の間隙から容易に離脱させることができる。
また、前記紐端取付部が、前記第1及び第2のスライダー間に形成した間隙に、好ましくは前記カバー体の上壁から、挿入されていることにより、カバー体と紐類とを一体に連結することができる。このため、カバー体を操作して移動させることにより、紐類を引っ張って紐端固着部位を確実に移動させることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る紐端固着部位変更具の要部を上面側から見た斜視図である。 図2は、同要部を下面側から見た斜視図である。 図3は、紐端固着部位変更具の一部を切開して示す側面図である。 図4は、紐端固着部位変更具における第1スライダーに備えられた停止爪機構によるエレメント係合時の状態を示す縦断面図である。 図5は、エレメントとの係合が外れた状態を示す縦断面図である。 図6は、第2スライダーの変形例を示す断面図である。 図7は、第2スライダーの更なる変形例を示す側面図である。 図8は、本発明の実施例2に係る紐端固着部位変更具の連結部材を下から見た斜視図である。 図9は、同連結部材を装着した紐端固着部位変更具の縦断面図である。 図10は、本発明の実施例3に係る紐端固着部位変更具の連結部材を下から見た斜視図である。 図11は、同連結部材を装着した紐端固着部位変更具の縦断面図である。 図12は、本発明の実施例4に係る紐端固着部位変更具の分解斜視図である。 図13は、同紐端固着部位変更具の側面断面図である。 図14は、同紐端固着部位変更具の平面断面図である。 図15は、同紐端固着部位変更具のファスナーエレメント列上における配置図である。 図16は、同紐端固着部位変更具の作動を示す側面断面図である。 図17は、同紐端固着部位変更具の斜視図である。 図18は、同紐端固着部位変更具の変形例を示す要部の断面図である。 図19は、本発明の実施例5に係る紐端固着部位変更具の側面断面図である。 図20は、同紐端固着部位変更具の平面断面図である。 図21は、同紐端固着部位変更具の作動を示す側面断面図である。 図22は、本発明の実施例6に係る紐端固着部位変更具の平面断面図である。 図23は、本発明の実施例7に係る紐端固着部位変更具の分解側面断面図である。 図24は、同紐端固着部位変更具の正面断面図である。 図25は、本発明の実施例8に係る紐端固着部位変更具の平面図である。 図26は、実施例1に係る紐端固着部位変更具を適用した定常のスポーツシャツ類を一部切開して立体的に示す正面図である。 図27は、同スポーツシャツ類の背部の背中を手繰り上げた状態を一部切開して立体的に示す正面図である。 図28は、本発明の実施例1に係る紐端固着部位変更具を使ってブラウスの腹部を絞っていないときの状態を立体的に示す正面図である。 図29は、同ブラウスの腹部を絞った状態を立体的に示す正面図である。 図30は、本発明の実施例3に係る紐端固着部位変更具を適用した野営テントの窓部閉鎖時における全体斜視図である。 図31は、同紐端固着部位変更具により窓部を開放したときの野営テントの全体斜視図である。 図32は、前記窓部に適用される開閉シートと紐類との取付状態を拡大して示す要部斜視図である。 図33は、同紐類による開閉シートの手繰上げ状態を拡大して示す要部斜視図である。 図34は、本発明の紐類が適用された上着類の側面図である。 図35は、同紐類により袖部の袖口部を絞った状態を示す側面図である。
符号の説明
10 紐端固着部位変更具
1 テープ
2 スライダー
20 操作部
21a,21b 第1及び第2スライダー
22a,22b;23a,23b 第1及び第2の上下板部
22a−1 エレメント係止窓(先端停止爪侵入孔)
26a,26b 連結部材取付柱
27 連結部材
28 紐類取付部
29 停止爪部材
29c−1 先端停止爪
3 紐類
4 圧縮スプリング
5 ピン(水平支軸)
100 スポーツシャツ類
110 ブラウス
120 野営テント
121 テント本体
152,153 上下板部
152b 停止爪侵入孔
155 柱部
157 カバー体
157e 停止爪
161 スライダー本体
162,163 上下板部
165 連結部材取付柱
166 紐類取付部
167 摺動片
171 トンネル状本体
171a 係着突起
175a 紐類挿通孔
181 矩形状板部
182 矩形片
183,184 第1及び第2棒状連結片
203 カバー体
204 連結体
206 ピン
208 ピン孔
210 紐類取付柱
220 ピン挿通部
221 ピン孔
222 挿通孔
223 中間杆
224 係止部
226 本体部
231 挿通孔
232 挿入孔
234 紐類取付部
236 停止爪部材
237 先端停止爪
238 エレメント係止窓(先端停止爪侵入孔)
239a,239b バネ取付柱
248 ピン支持部
249 ピン孔
253 腕部
255 間隙
258 紐類取付部
260a,260b 取付柱部
261,262 連結部材取付部
T エレメント付きテープ
E エレメント
ER エレメント列
T1 ファスナーストリンガー
以下、本発明の好適な実施形態を代表的な実施例に基づいて図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
図1〜図5は本発明の実施例1を示している。図1は、本実施例1の紐端固着部位変更具の要部を表面側から見た斜視図である。図2は、同紐端固着部位変更具を裏面側から見た斜視図である。図3は、同紐端固着部位変更具のスライダーの一部を断面で示す側面図である。
これらの図から理解できるとおり、本実施例1による紐端固着部位変更具10の操作部20は物品の第1位置に配される。同操作部20は、2枚の長尺なテープ1の各相対する側縁部に沿って互いに噛合・離脱する多数のエレメントEからなるエレメント列ERをそれぞれに固設したエレメント付きテープTと、前記エレメント列ERが挿通され、摺動操作により各エレメントEの噛合・離脱を行うスライダー2を構成する第1及び第2スライダー21a,21bと、同第1及び第2スライダー21a,21bを連結する連結部材27を備えている。
本実施例1にあって前記エレメント列ERは、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどの熱可塑性樹脂からなる1本の線条(モノフィラメント)を螺旋状に成形することにより得られる。各エレメントEは、相手方のエレメントEと互いに噛合・離脱する噛合頭部と、同噛合頭部から延設され前記テープ1の側縁部に直交させて縫着などにより固着される上下の固着脚部と、反転して隣接する上部の固着脚部と連結される反転部とを有している。
なお、この実施例では前記エレメントEが連続して作られているが、同エレメントEはそれぞれ単独であってもよく、その材質も熱可塑性合成樹脂に限らず金属であってもよい。この場合、合成樹脂製であれば射出成形によりテープ1に直接エレメントEを成形一体化し、或いは金属製であれば例えばY字状断面をもつエレメントEの脚部によりテープ1の側縁部を挟持するように同脚部を加締めて固着する。こうして得られるエレメント付きテープTは、通常のスライドファスナーにおけるファスナーストリンガーと同一構造である。
前記第1及び第2スライダー21a,21bは、それぞれが第1及び第2の上下板部22a,23a;22b,23bと、各上下板部22a,23a;22b,23bの間にY字状のエレメント案内通路24a,24bを形成するとともに各上下板部22a,23a;22b,23bの一端部の間を連結する第1及び第2柱部25a,25bと、前記第1及び第2の各上板部22a,22bの上面に各スライダー21a,21bの摺動方向に長く延びる門型状に起立する第1及び第2の連結部材取付柱26a,26bとを有している。この連結部材取付柱26a,26bが、連結部材装着部となる。ここまでの各スライダー21a,21bの構成は、通常のスライドファスナーにおけるスライダーの構成と一致する。
ここで、本実施例1における第1及び第2スライダー21a,21bは、その第1及び第2の上下板部22a,23a;22b,23bを上下に連結する第1及び第2柱部25a,25b側の端部同士を対向させて前記エレメント付きテープTのエレメント列ERに挿通させている。これらの構成も、それだけであれば従来の通常の2個のスライダーを挿通させているスライドファスナーと変わるところはない。
しかるに、本実施例1では前述のようにして第1及び第2の上板部22a,22bの各連結部材取付柱26a,26b同士を単一の連結部材27によって連結するとともに、前記第2スライダー21bの下板部23bの下面に、紐類3の一端部31を取り付けるための紐類取付部28が設けられている。この点において、本実施例1は、従来の一般的なスライドファスナーと異なっていることが理解できよう。しかしながら、従来もスライダーの上下板部の上面及び下面にそれぞれ引手取付柱を設けて、上下両面側でスライダーを摺動操作できる独特の構造をもつスライダーが存在し製造されてきている。
従って、本実施例1の紐端固着部位変更具における前記第1及び第2スライダー21a,21bに、従来から製造されているスライドファスナー用スライダーを転用することができるため、殊更に紐端固着部位変更具のためのスライダーを製造する必要はない。このような構成を備えた本実施例1による物品の紐端固着部位変更具10は、例えば後述する被服類の手の届きやすい第1位置に取着するとともに、前記紐類3の他端部32を、被服類の裾部など、部位を変更することが多い紐端固着部位の箇所に取り付ける。これにより、例えば裾位置を任意の場所へと移動変更することが可能となる。
前記連結部材27は、前記第1及び第2スライダー21a,21bの各連結部材取付柱26a,26bを連結する連結部27aと、同連結部27aに取り付けられる引手部27bとを有している。前記連結部27aは、図1及び図3に示すように側面から見てスライダーの摺動方向の前後端部が水平に延び、その端部間で中央に向かって山なりに上傾斜した、上面視でθ状のリング体からなる。また、連結部27aの前後端部に形成される第1及び第2小リング部に、前記第1及び第2スライダー21a,21bの各連結部材取付柱26a,26bの対向端部が挿入されている。従って、前記連結部材27により、各連結部材取付柱26a,26b同士が所定の間隔以上には離間不能に連結される。
前記引手部27bは、同じく図1及び図3に示すように、前記連結部27aの前記第1及び第2小リング部を画成する画成杆27a−1を挿通する円筒杆27b−1に平板部27b−2を介して接続一体化された引きテープ取付環27b−3から構成される。この引きテープ取付環27b−3には、短尺の引きテープ35が、その一端を挿通して折返すことにより取り付けられている。
前記第2スライダー21bの下板部23bの下面に取り付けられた紐類取付部28は、図2及び図3に示すとおり、第2スライダー21bの前記連結部材取付柱26bと同様の形状を有し、同第2スライダー21bの上下板部22b,23bを挟んで鏡面対称に設けられている。この紐類取付部28には上述の紐類3の一端部31が結び付けられる。また同紐類3の他端部32は、既述したとおり、被服類の裾部や袖部などの第2位置である紐端固着部位に取り付けられる。
また本実施例1によれば、前記第1スライダー21aの一部に自動停止爪部材29を設けている。この停止爪部材29は、スライダー2の摺動操作時にはエレメントE間の間隙から抜け出してスライダー2の自由な摺動を許容するが、スライダー2の停止時にはその停止位置の近傍にあるエレメントE間の間隙に侵入して、それ以上のスライダー2の摺動を不能にする。この停止爪部材29には、既述したとおり、例えば実公平4−32974号公報に開示されているような公知の停止爪機構を採用することができる。ここで、第1スライダー21aに関して、その上下板部22a,23aを連結する柱部25aが取り付けられる端部を前端部といい、その反対側の端部を後端部という。
以下、前記停止爪機構を前記公報に開示された停止爪機構を参考にしながら図4及び図5に基づいて簡単に説明する。図示例による第1スライダー21aの前記連結部材取付柱26aは、上板部22aの前端部から立ち上がり、後端部に向けて下傾斜して門型状に設けられている。連結部材取付柱26aは左右側壁を有しており、その内部空間の前方側には停止爪部材29が上下方向に回動自在に枢支されている。なお、この連結部材取付柱26aの形状は図示例に限定されない。
図示例によれば、連結部材取付柱26aの左右側壁26cの間に停止爪部材29の基端部29aが差し込まれ、前記左右側壁26c形成された軸孔26dと前記基端部29aに形成された孔部とにピン5が挿入されて停止爪部材29を上下に回動自在に支持している。この停止爪部材29は側面視で基端部29aから上下に分岐する腕部29b,29cを有する略Y字状を呈している。
一方、前記上板部22aの略中央部位の左右いずれかに偏った位置には本発明の停止爪侵入孔であるエレメント係止窓22a−1が上下に貫通して形成されている。このエレメント係止窓22a−1を介して、前記停止爪部材29の下方に分岐する下腕部29cの先端停止爪29c−1がエレメント案内通路24a内に突出し、そこに案内されているエレメント列ERのエレメントE間の間隙に先端停止爪29c−1が侵入して係合する。
また、前記停止爪部材29の上下腕部29b,29cの間には前記連結部材27の連結部27aの一端部27a−1が挿通されている。一方、前記第1スライダー21aの前記柱部25aには上板部22aの上面から下方に向けて延びる有底孔22a−2が形成されており、その有底孔22a−2には圧縮スプリング4が挿入されている。このスプリング4は、その上端が前記停止爪部材29の基端部29aの下面に弾接し、スライダー2の停止時には同停止爪部材29の前記先端停止爪29c−1を前記エレメント係止窓22a−1を通してエレメント案内通路24a内に突出するように付勢している。
またスライダー2の摺動時に、連結部材27に取り付けられた前記引きテープ35を引き上げるようにして摘み上げて引っ張ると、その摘上げ力により前記連結部材27の連結部27aが圧縮スプリング4の付勢に抗して上方に持ち上げられる。これにより、前記停止爪部材29が基端部29aを中心に上方へと回動し、前記先端停止爪29c−1をエレメント案内通路24aから上方へと抜脱して、エレメント列ERのエレメントE間の間隙に侵入している先端停止爪29c−1の係合を自動的に解除することができる。
図6は、第2スライダー21bの第1変形例を示している。前記実施例1において、第2スライダー21bの連結部材取付柱26bと紐類取付部28とは、スライダー本体21b−1の摺動方向に長く延びる門型状に一体に成型されている。一方、この変形例ではスライダー本体21b−1の上板部22bの略中央部から、スライダー本体21b−1の摺動方向に間隔をおいて起立する一対の支柱26b−1,26b−2と、下板部23bの下面中央部に同様の形状の一対の支柱28a,28bとを、スライダー本体21b−1とともに一体に成型しておき、各一対の支柱26b−1,26b−2;28a,28bの先端部を加締めることによって、各連結部材取付柱26bと紐類取付部28とを形成している。かかる構成を採用することにより、連結部材取付柱26a,26b及び紐類取付部28の製作工程を省略することができるばかりでなく、大幅なコストダウンが可能となる。
図7に示す第2スライダー21bの第2変形例では、連結部材取付柱26bの構成は前述の第1変形例と同じであるが、この第1変形例とは紐類取付部28を上板部22bの上面に前記連結部材取付柱26bと並べて一体に形成している点で異なる。即ち、スライダー本体21b−1の上板部22bの前端部側に連結部材取付柱26bが立設され、後端部側に紐類取付部28が立設されている。この紐類取付部28には、紐類挿通孔28cが設けられており、紐類3を挿通させ、折り返して固定している。
図8及び図9は、本発明の実施例2を示している。図8は、本発明の実施例2に係る物品の紐端固着部位変更具における連結部材27を斜め下から見た斜視図である。図9は、同連結部材27により第1及び第2スライダー21a,21bを連結した物品の紐端固着部位変更具の縦断面図である。
本実施例2における連結部材27は、図8に示すように、紐端固着部位方向(スライダーの摺動方向)に延びる断面逆U字形のトンネル状本体171と、その幅方向の各側縁に沿って水平に延在し、左右のフランジ部172,173と、前記トンネル状本体171及び左右のフランジ部172,173の紐端固着部位方向の中央から上下方向に向けて延出し、所定の幅を有する板片174,175とからなる縦断面方向に長い単体で構成されている。
前記トンネル状本体171の長手方向の両端部の開放側下端部には、同トンネル状本体171の内壁面から互いに接近する方向に水平に突出する左右一対の半円形断面の係止突起171aが突設されている。前記板片174,175は、前記トンネル状本体171及び左右のフランジ部172,173に直交して上下方向に延出する。この板片174,175の先端部寄りには、板幅方向に長い同一形状を有する引手挿通孔174aと紐類挿通孔175aとが形成されている。
一方、本実施例2における第1スライダー21a及び第2スライダー21bには、図9に示すように、引手を持たない従来から広く知られたスライドファスナー用スライダーの本体を、格別の加工を行わずに採用している。本実施例2にあっても、第1スライダー21aには後述するように停止爪157eが設けられているが、この停止爪157eは従来の引手取付柱に相当するカバー体157の一部に一体に形成されている。また、本実施例2において、第2スライダー21bの下板部23bの下面には、前記実施例1のような紐類取付部は設けられてなく、上述のように連結部材27のトンネル状本体171及び左右のフランジ部172,173に、紐類挿通孔175aを有する板片175が形成されている。
前記第1スライダー21aを具体的に説明すると、図9に示すように、柱部154により上板部152と下板部153が連結され、上板部152の柱部154側の端部上面に支柱155が突設されている。前記上板部152の上面には前記支柱155から反対側の端部までバネ嵌込み溝152aが形成されており、柱部154の内部にはバネ嵌込み溝152aの延長上にバネ固定孔155aが形成されている。棒状バネ156は、バネ嵌込み溝152aに嵌め込まれるとともに、その一端側の部位が前記バネ固定孔155aに挿入固定され、他端側の部位が上板部152の支柱155とは反対側の端部を越えて外側に僅かに突出している。前記支柱155には、その左右側面にカバー体157の一端が回動自在に枢支され、同カバー体157の他端の鉤部157dを、上板部152の端部から外に突出している棒状バネ156の突出端156aに係着させている。
従って、カバー体157は支柱155を中心として棒状バネ156の弾性力の影響を受けながら上下に回動する。同カバー体157は、左右側壁部157aと左右側壁部157aの上端縁同士を連結する天板部157bとからなり、全体が細長く、断面が逆U字状を形成されている。また、左右側壁部157aには、後述する連結部材27の係止突起171aが挿入可能な窓孔157fが形成されている。かかる形状を有するカバー体157の一端が前記支柱155に枢着される枢着部157cであり、反対側の端部には内側に屈曲する上記鉤部157dが形成されている。更に、左右側壁部157aのうちの一方における鉤部157dが形成されている側の端部の一部に、前記実施例1の停止爪部材29における先端停止爪29c−1に相当する停止爪157eが下方に突設されている。前記鉤部157dが形成されている側のカバー体157の端部は、上記棒状バネ156の弾性に抗して回動させない限り、常に水平を維持しており、前記停止爪157eも常には第1スライダー21aの上板部152に形成された停止爪侵入孔152bに侵入している。
前記カバー体157は、前記連結部材27を上方へ引き上げるように操作すると、前記支柱155を中心として上方へ大きく回動し、棒状バネ156はその先端が鉤部157dにより持ち上げられて弾性変形し、弓状に曲がる。このとき、停止爪157eがエレメント案内通路158内から抜け出た状態となり、停止爪157eとエレメントとの係合が解除される。また、連結部材27の引き上げを解除すると、弓状に曲がっていた棒状バネ156は元の形状に弾性復帰し、その先端が鉤部157dを押して、カバー体157を支柱155を中心として自動的に下方へ回動させる。これにより、停止爪157eはエレメント案内通路158内に突入する状態となり、停止爪157eとエレメントとが係合する。
一方、本実施例2による前記連結部材27の左右一対の係止突起171aは、上述のとおりトンネル状本体171の内壁面から互いに接近する方向に水平に突出しており、その円弧面間の最も狭い部分の間隔を、上記カバー体157の左右側壁部157aの外側側面間の幅よりも小さく設定している。しかして、この連結部材27のトンネル状本体171は、紐端固着部位方向の両端部と底面とが開放された断面逆U字状であるため、材質が金属であっても合成樹脂であっても、底部開放面は幅方向に弾性変形が可能である。
従って、本実施例2による前記連結部材27を、同じく第2実施例の上述の構成を備えた第1スライダー21aのカバー体157に組付けるときは、単に連結部材27の前記左右の突起171aによりカバー体157を挟むようにして連結部材27を第1スライダー21aに強く押し付ける。これにより、トンネル状本体171が弾性的に変形して左右の突起171aが離間し、更に突起171aがカバー体157の窓孔157fに嵌まり込むことによって元の形状に弾性復帰して窓孔157fに引っ掛かるため、連結部材27を簡単に組付けることができる。
反対に、連結部材27を第1スライダー21aから取り外したいときは、第1スライダー21aのカバー体157を押さえて連結部材27を強く離すように上に動かせば、同じくトンネル状本体171が弾性的に変形して左右の突起171aが離間し、連結部材27を窓孔157fから抜脱して容易に取り外すことができる。この機能は、連結部材27を第1スライダー21aから取り外し、或いは連結部材27を第1スライダー21aに組付けることが可能であるため、例えば本実施例2の紐端固着部位変更具を使っている最中に、紐類3が紐類取付部である板片175の紐類挿通孔175aから外れてしまった場合、或いは紐類3が途中で切れてしまった場合に、紐端固着部位の変更紐類3の端部を容易に板片175に付けなおすことができ、或いは新しい紐類と容易に交換することができる。
図10及び図11は、本発明の実施例3に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。この実施例3による連結部材27は、矩形状板部181の裏面中央部に、その長辺部分と平行に2枚の細長い矩形片182が橇の滑刃のように一体化するとともに、その矩形片182を下面寄りで2本の第1及び第2の円棒状連結片183,184によって連結している。
前記2枚の矩形片182の間では、前記第1棒状連結片183が、後述する本実施例3による第1スライダー21aの連結部材取付柱であるカバー体26aとスライダー本体21a−1との間の空隙部に挿通されて、第1スライダー21aを支持する。一方の第2棒状連結片184は、第2スライダー21bの連結部材取付柱165とスライダー本体161との間の間隙に挿通され、同第2スライダー21bを支持する。
本実施例3における第1スライダー21aは、前記実施例1における第1スライダー21aと全ての構成において実質的に変わるところがない。一方、本実施例3における第2スライダー21bは、スライダー本体161の上下板部162,163を連結する柱部164に対応する上板部162の上面から湾曲して立ち上がり、スライダー摺動方向に延設された連結部材取付柱165と、前記下板部163の下面から湾曲して立ち上がり、前記連結部材取付柱165と同様にスライダー摺動方向に延設された紐類取付部166とを有している。また、前記上板部162の左右幅方向の中央部には、後端側に突起167aを突出した短冊状の摺動片167を嵌着して案内する図示せぬ摺動溝がスライダー摺動方向に形成されており、その摺動溝の延長上に上板部162の途中から柱部164の中間部まで延びる摺動片挿入孔162aが連設されている。
この摺動片挿入孔162aの奥部には圧縮スプリング168が挿入されており、圧縮スプリング168の自由端は前記摺動片167の柱部側端部に結合されている。従って、前記突起167aを柱部164側に押すと、前記摺動片167は圧縮スプリング168の付勢に抗して前記摺動溝及び摺動片挿入孔162aに案内されて柱部164の方向へと摺動し、同摺動片167の前記突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部との間に連結部材27の第2棒状連結片184が通過できる隙間が形成される。突起167aの押圧を解除すると、摺動片167は圧縮スプリング168の付勢により前記摺動溝及び摺動片挿入孔162aに案内されて摺動し、前記突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部とが相対する位置まで戻り、第2棒状連結片184が突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部との間を抜け出ることができなくなる。
以上のようにして、第1及び第2スライダー21a,21bを連結部材27により連結するとともに、第2スライダー21bの紐類取付部166に紐類3の一端を結び付けることにより、本発明の実施例3に係る物品の紐端固着部位変更具10が組み立てられる。本実施例3の第1スライダー21aでは、圧縮スプリング4によって、既述したとおりスライダー2の停止時には前記停止爪部材29の前記先端停止爪29c−1を前記エレメント係止窓22a−1を通してエレメント案内通路24a内に突出するように停止爪部材29が付勢されている。また、スライダー2の摺動時に、連結部材27を引き上げるようにして摘み上げて引っ張ると、その摘上げ力により上記連結部材27の第1棒状連結片183が圧縮スプリング4の付勢に抗して上方に持ち上げられる。これにより、前記停止爪部材29が基端部29aに挿入されたピン5を中心に上方へと回動し、前記先端停止爪29c−1をエレメント案内通路24aから上方へと抜脱して、エレメント列ERのエレメントE間の間隙に侵入している先端停止爪29c−1の係合を自動的に解除することができる。
いま、例えば何らかの理由で紐類3の結び目が解けて前記紐類取付部166から紐類3が外れてしまったときは、第2スライダー21bの上記突起167aを押し、摺動片167を圧縮スプリング168の付勢に抗して前記摺動溝及び摺動片挿入孔162aの内部を柱部164の方向に摺動させる。これにより、前記突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部との間に間隙を形成し、同間隙から連結部材27の第2棒状連結片184を抜き取る。この後、突起167aの押圧を解除すると、摺動片167は元の位置まで戻り、前記間隙が小さくなる。
このように第2棒状連結片184を抜き取ることにより、第2スライダー21bはエレメント列ERに沿って自由に摺動できるようになり、第1スライダー21aとの間にエレメントE同士が係合していない任意の紐端固着部位の開口部分が形成される。この開口部分から指を差し込み、外れた紐類3の一端を摘み上げて、第2スライダー21bの紐類取付部166に固く結び付け、その後、再び摺動片167の突起167aを押して柱部164の方向へと付勢に抗して摺動片167を摺動させて、前記突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部との間に間隙を形成し、この間隙から連結部材27の第2棒状連結片184を差し入れる。次いで、突起167aの押圧を解除すると、摺動片167は圧縮スプリング168の付勢により自動的に元の位置に戻り、第2棒状連結片184が前記連結部材取付柱165から外れないようになる。
このように、本実施例3にあっても紐類3が連結部材取付柱165から外れたり、或いは紐類3が途中で切断しても、容易に付けなおしたり交換することが可能となる。
図12〜図17は、本発明の実施例4に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。図12は、本実施例4に係る紐端固着部位変更具の分解斜視図である。図13は、同紐端固着部位変更具の側面断面図であり、図14は、同紐端固着部位変更具の平面断面図である。
本実施例4における連結部材27は、図12に示すように、第1及び第2のスライダー21a、21bを上方から被覆するカバー体203と、第1のスライダー21aの連結部材装着部261と前記第2のスライダー21bの連結部材装着部262とを連結する連結体204と、カバー体203に連結体204を取り付けるピン206とからなる。
前記カバー体203は、上壁211と、上壁211の左右側縁から下方へ垂設した側壁212と、上壁211の第1のスライダー21a側先端から下方へ垂設した前壁213と、上壁211の第2のスライダー21b側先端から下方へ垂設し、内面側に段差を有する後壁214と、上壁211の内面における前後方向(摺動方向)の中央から下方へ垂設した紐類取付柱210とを備えている。このカバー体203には、上壁211と、左右の側壁212と、前壁213と、後壁214とにより囲まれた収容部215が形成されている。
また、左右の側壁212には、ピン206を差し込み可能なピン孔208が、前壁213側と後壁214側に形成されている。更に、紐類取付柱210の下端部寄りには、紐類3を挿通させて固定するための紐類挿通孔216が設けられている。このカバー体203は、指で摘んだときの肌触りを良くするためや、人体や他の物品と接触したときに傷を負わせることが無いようにするために、ポリエステル、ナイロンなどの合成樹脂や、ウレタンゴム、熱可塑性エラストマーなどの軟質材料で射出成形されている。
前記連結体204は、細長い板状の本体部226と、ピン孔221を穿設したピン挿通部220とを有しており、ピン挿通部220のピン孔221とカバー体203の前壁213側のピン孔208との位置を合わせてピン206を差し込むことにより、カバー体203に揺動可能に軸支される。
この連結体204の本体部226には、その内側に表裏方向に貫通する挿通孔222が前後方向に長く形成されており、ピン挿通部220と反対側の端部には係止部224が形成されている。挿通孔222は、図14に示すように、第1のスライダー21aの取付カバー240を嵌入可能な狭幅部227と、カバー体203の紐類取付柱210が挿通する広幅部228と、第2のスライダー21bの係止凸部247を嵌入可能な係止凹部225とを有する。
挿通孔222に広幅部228を設けることにより、挿通孔222に挿通する紐類取付柱210を太くすることができ、紐類取付柱210の強度を高くし、折れ難くすることができる。また、挿通孔222の狭幅部227には、連結体204の幅方向に横断するように中間杆223が架橋されている。更に、係止部224側に凹状に形成された係止凹部225には、下記で説明する第2のスライダー21bの係止凸部247を係止することができる。
前記第1のスライダー21aは、上下板部22a,23aと、各上下板部22a,23aの間にY字状のエレメント案内通路24aを形成するとともに各上下板部22a,23aの一端部の間を連結する第1柱部25aと、下板部23aの左右側縁から上方に向けて突設したフランジ230aとを備え、また、停止爪部材236と板バネ241とが取り付けられている。
上板部22aの上面には、その前端側と後端側とにバネ取付柱239a,239bが突設されており、これらのバネ取付柱239a,239bに板バネ241が載置されている。更に、バネ取付柱239a,239b、板バネ241、及び、後述する停止爪部材236を上方から被覆するように取付カバー240がバネ取付柱239a,239bに固定されている。また、上板部22aには、後端側のバネ取付柱239bよりも前方に、停止爪部材236の先端停止爪237を挿入するエレメント係止窓(先端停止爪侵入孔)238が形成されている。一方、前端側のバネ取付柱239aよりも後方には、凹部243が形成されており、この凹部243と後端側のバネ取付柱239bとの間には、斜面状のカム面242が形成されている。
第1のスライダー21aに設けられる停止爪部材236は、略G字状の断面を有している。この停止爪部材236の一端には前記凹部243に挿入される凸部244が形成され、他端には先端停止爪237が形成されている。先端停止爪237は、エレメント係止窓238に挿入されてエレメント案内通路24a内に突設し、エレメント列ERのエレメント間の間隙に侵入して係合する。
前記第2のスライダー21bは、上下板部22b,23bと、各上下板部22b,23bの間にY字状のエレメント案内通路24bを形成するとともに各上下板部22b,23bの一端部の間を連結する第2柱部25bと、下板部23bの左右側縁から上方に向けて突設したフランジ230bとを有している。また、上板部22bの上面には、前端側に係止凸部247を立設し、後方側にピン206が挿通可能なピン孔249を備えたピン支持部248を立設している。
なお、本実施例4において、第1及び第2のスライダー21a、21bと、前記連結体204とは、亜鉛合金またはアルミニウム合金などの金属をダイカスト成形手段により成形されている。一方、停止爪部材236及び取付カバー240は、スチール板などをプレス加工することによって形成されている。
本実施例4の紐端固着部位変更具10は、前記各部材が以下のようにして組み立てられている。具体的に説明すると、前記第1のスライダー21aのカム面242に、連結体204の中間杆223が配され、その上に停止爪部材236が中間杆223を跨ぐように載置されている。即ち、連結体204の中間杆223は、図13に示すように、停止爪部材236の下面と、第1のスライダー21aの上板部22aの上面との間に配されている。停止爪部材236の上面には、板バネ241が前後のバネ取付柱239a,239bに架橋する形で載置され、その上に第1のスライダー21a用の取付カバー240が被装されている。
また、第1のスライダー21aに配した連結体204の係止凹部225を、第2のスライダー21bの係止凸部247に嵌め込み、係止部224を係止凸部247とピン支持部248との間に支持して第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとを、柱部25a,25bが向かい合うようにして連結する。これにより、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとが必要以上に離れることがないように位置決めされる。
更に、連結体204の挿通孔222にカバー体203の紐類取付柱210を挿入して、この紐類取付柱210を第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとの間に形成された間隙255内に配置する。この状態で、連結体204の一端に設けたピン挿通部220のピン孔221と、カバー体203の左右側壁212の前壁213側に設けたピン孔208とを合わせてピン206を差込むことにより、連結体204の一端をカバー体203に揺動可能に軸支する。これにより、連結体204により連結された第1及び第2のスライダー21a、21bがカバー体203によって被覆される。
そして、第2のスライダー21bのピン支持部248のピン孔249と、カバー体203の左右側壁212の後壁214側に設けたピン孔208とを合わせてピン206を差込むことにより、カバー体203を第2のスライダー21bに支持して紐端固着部位変更具10が組み立てられる(図17を参照)。これにより、一方のスライダー21aをエレメント列ERに沿って摺動させることにより、他方のスライダー21bも一緒に摺動させることができる。
このとき、第1及び第2のスライダー21a、21bは、柱部25a,25bが対向するように互いに向かい合い、その前端側(肩口側)が突合わされるように配されている。これにより、第1及び第2のスライダー21a、21bを挿通したエレメント列ERは、図15に示すように、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとの間の間隙255で分離しているが、一方のスライダーにより分離されたエレメント列ERは、他方のスライダーにより必ず噛合させることができる。
即ち、第1及び第2のスライダー21a、21bを挿通したエレメント列ERは、一方のスライダー21aの後端から噛合した状態でそのエレメント案内通路24a内へ入り込み、エレメント案内通路24aを通過する際に柱部25aによって分離され、その分離した状態で同スライダー21aの前端から間隙255へ排出される。その後、分離した状態のエレメント列ERは、他方のスライダー21bの前端からエレメント案内通路24b内へ入り込み、エレメント案内通路24bを通過する際に噛合され、その噛合した状態で同スライダー21bの後端から排出される。
また、第1及び第2のスライダー21a、21bは、所定距離だけ離間した状態に配置され、第1及び第2のスライダー21a、21bの間には間隙255が形成されている。この間隙255にカバー体203に設けた紐類取付柱210が挿入されている。この間隙255においては、前述のようにエレメント列ERが分離した状態となっており、第1及び第2のスライダー21a、21bの柱部25a,25bと、エレメント列ERとによって囲まれた空間が形成されている。この空間に紐類取付柱210が挿入されており、その紐類取付柱210の先端が、第1及び第2のスライダー21a、21bの下板部23a,23bよりも下方に延設され、テープTの裏面側に突出している。更に、この紐類取付柱210の先端部に設けた紐類挿通孔216には、紐類3が挿通されて固定される。
このような本実施例4の紐端固着部位変更具10は、カバー体203を手で摘んで付勢することにより、連結体204の中間杆223が、第1のスライダー21aに設けたカム面242に沿って持ち上げられて連結体204がピン206を中心にして上方へ揺動する。これにより、停止爪部材236が持ち上げられ、停止爪部材236の上方に配した板バネ241を弾性変形させるとともに、停止爪部材236の先端停止爪237をエレメント係止窓238から抜脱して、先端停止爪237とエレメント列ERとの係合を自動的に解除することができる。
一方、図18は、連結体204の変形例を示している。この変形例における連結体204は、第1のスライダー21aの停止爪部材236の下面に挿通される中間杆223が一端に設けられ、ピン孔221を穿設したピン挿通部220が他端に設けられている。このピン挿通部220のピン孔221とカバー体203の前壁213側のピン孔208との位置を合わせてピン206を差し込むことにより、連結体204がカバー体203に揺動可能に軸支される。
このような連結体204の変形例では、カバー体203を手で摘んで付勢することにより、連結体204はピン206を中心に揺動し、中間杆223がカム面242を滑動して停止爪部材236を持ち上げる。これにより、停止爪部材236の上方に配した板バネ241を弾性変形させるとともに、停止爪部材236の先端停止爪237をエレメント係止窓238から抜脱して、先端停止爪237とエレメント列ERとの係合を自動的に解除することができる。このため、第1及び第2のスライダー21a、21bを前後に円滑に摺動させることができる。
図19〜図21は、本発明の実施例5に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。図19は、本実施例5に係る紐端固着部位変更具の側面断面図であり、図20は、同紐端固着部位変更具の平面断面図であり、図21は、同紐端固着部位変更具の作動を示す側面断面図である。
本実施例5における連結部材27は、第1及び第2のスライダー21a、21bを上方から被覆するカバー体203と、第1のスライダー21aと前記第2のスライダー21bとを連結する連結体204と、カバー体203に連結体204を取り付けるピン206とからなる。
前記カバー体203は、上壁211と、左右の側壁212と、第1のスライダー21a側の前壁213と、第2のスライダー21b側の後壁214と、上壁211の内面の中央から下方へ垂設した円形断面の紐類取付柱210とを備えている。このカバー体203には、上壁211と、左右の側壁212と、前壁213と、後壁214とにより囲まれた収容部215が形成されている。また、左右の側壁212には、ピン206を差し込み可能なピン孔208が、前壁213側と後壁214側に形成されている。更に、紐類取付柱210の下端部寄りには、紐類3を挿通させて固定するための紐類挿通孔216が設けられている。
前記連結体204は、細長い板状の本体部226と、ピン孔221を穿設したピン挿通部220とを有している。連結体204の本体部226には、カバー体203の紐類取付柱210に対応する位置に、紐類取付柱210を挿入可能な円形の挿通孔231が穿設されている。また、この挿通孔231とピン挿通部220との間には、第1のスライダー21aの前端側及び後端側のバネ取付柱239a,239bと爪付バネ245とが挿入可能な長方形の挿入孔232が設けられており、この挿入孔232には、連結体204の幅方向に中間杆223が架橋されている。
更に、連結体204は、ピン挿通部220とは反対側の端部に二股状に分かれた一対の腕部253を有し、この一対の腕部253の間には第2のスライダー21bの取付柱26bが挿入できる間隔が形成されている。また、各腕部253の先端には、ピン206が挿通できるピン挿通部220が形成されている。従って、連結体204は、ピン挿通部220のピン孔221とカバー体203のピン孔208との位置を2箇所で合わせてピン206を差し込むことにより、カバー体203に支持される。
本実施例5の第1のスライダー21aでは、爪付バネ245を取り付けることができるバネ取付柱239a,239bが、上板部22aの上面の前端側と後端側とに間隔をあけて立設されており、前端側のバネ取付柱239aと後端側のバネ取付柱239bとの間には、斜面状のカム面242が形成されている。また、バネ取付柱239a,239bは、左右一対の壁部254を有し、この壁部254間に爪付バネ245が収容される。なお、左右の壁部254には、その上端から内側に向けて延設した上壁がそれぞれ形成されている。
爪付バネ245は、上片251と下片252とを備え、下片252の先端が下方へ屈曲して先端停止爪237を形成している。また、爪付バネ245の上片251は、バネ取付柱239a,239bの左右壁部254と上壁とにより固定されている。爪付バネ245の下片252の下側には、連結体204に設けた中間杆223が挿入されている。
前記第2のスライダー21bは、上板部22bの上面に、スライダー21a,21bの摺動方向に長く延びる門型状に起立する連結部材取付柱26bを有している。この取付柱26bと上板部22bとの間には、カバー体203のピン孔と連結体204の腕部253に形成したピン挿通部220に支持されたピン206が挿通される。なお、上記以外の第1及び第2のスライダー21a、21bの構成は、前記実施例4と基本的に同じである。
本実施例5の紐端固着部位変更具10は、前記各部材が以下のようにして組み立てられている。具体的に説明すると、前記第1のスライダー21aの上板部22aの上面に連結体204の中間杆223が配され、連結体204の挿入孔232に第1のスライダー21aのバネ取付柱239a,239bが遊嵌される。この中間杆223の上に爪付バネ245が跨ぐように載置され、爪付バネ245の上片251がバネ取付柱239a,239bに固定される。
更に、連結体204に設けた円形の挿通孔231にカバー体203の紐類取付柱210を挿入して、カバー体203の収容部215に第1及び第2のスライダー21a、21bを収容する。そして、カバー体203の左右側壁212に設けた2箇所のピン孔208と、連結体204の一端に設けた筒状のピン挿通部220のピン孔221及び他端に設けた一対の腕部253のピン挿通部220とを位置合せしてピン206を挿通することにより、連結体204をカバー体203に支持する。これにより、第1及び第2のスライダー21a、21bが、カバー体203と連結体204とにより連結され、本実施例5の紐端固着部位変更具10が構成される。このとき、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとの間の間隙255には紐類取付柱210が配され、この紐類取付柱210の先端は、第1及び第2のスライダー21a、21bの下板部23a,23bよりも下方に突出し、その先端に設けた紐類挿通孔216に紐類3が挿通されて固定される。
このような本実施例5の紐端固着部位変更具10は、カバー体203を手で摘んで付勢することにより、連結体204の中間杆223が、第1のスライダー21aに設けたカム面242に沿って持ち上げられて、カバー体203及び連結体204が上方に移動する。これにより、爪付バネ245の下片252が中間杆223によって持ち上げられ、下片252を弾性変形させるとともに、下片252の先端に設けた先端停止爪237をエレメント係止窓238から抜脱して、先端停止爪237とエレメント列ERとの係合を自動的に解除することができる。
図22は、本発明の実施例6に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。図22は、本実施例6に係る紐端固着部位変更具の平面断面図である。
本実施例6に係る紐端固着部位変更具10は、前記実施例5と同一タイプの第1のスライダー21aを用いている。また、第2のスライダー21bは、前記実施例5とは異なり、上板部22bの上面中央にピン206を挿通可能なピン支持部248が突設されている。
本実施例6の紐端固着部位変更具10は、連結体を用いずに、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとをピン206によってカバー体203に直接支持して連結している。第1のスライダー21aでは、爪付バネ245の下方にピン206が配され、このピン206がカバー体203の左右側壁212に設けたピン孔208に挿通されている。これにより、カバー体203を上方へ移動させると、爪付バネ245がピン206によって押し上げられて弾性変形し、この爪付バネ245に設けた先端停止爪237をエレメント係止窓238から抜脱して、先端停止爪237とエレメント列ERとの係合を解除することができる。
図23及び図24は、本発明の実施例7に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。図23は、本実施例7に係る紐端固着部位変更具の分解側面断面図であり、図24は、同紐端固着部位変更具の正面断面図である。
本実施例7に係る紐端固着部位変更具10は、前記各実施例とは異なり、第1のスライダー21aにも第2のスライダー21bにも自動停止爪部材が設けられてなく、第1及び第2のスライダー21a、21bは同じ構成を有している。これら第1及び第2のスライダー21a、21bは、上板部22a,22bの上面中央に、連結体204を直接固定できる前後の取付柱部260a,260bを有している。
また、本実施例7では、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとを連結する連結部材として、カバー体203と連結体204とを備えている。前記連結体204は、細長い板状の本体部226と、同本体部226に装着される紐類取付部234とを有し、本体部226の両端には取付杆233が架橋されている。これらの取付杆233は、一方が第1のスライダー21aの取付柱部260aによって固定され、他方が第2のスライダー21bの取付柱部260bによって固定される。
また、本体部226の中央には適宜形状の挿通孔231が形成されており、この挿通孔231に紐類取付部234が装着される。紐類取付部234は、先に説明した実施例4,5,6とは異なり、カバー体203とは別体に形成されており、その下端部に、紐類3を固定するための一対の固定脚部256と固定突起257が設けられている。また、紐類取付部234の上端には、本体部226の挿通孔231よりも大径な膨大頭部250が形成されている。
前記カバー体203は、長方体状で、上壁211と左右の側壁212とを有し、前後に壁がなく全体の断面が逆U字状を呈する。従って、カバー体203は、上壁211と左右の側壁212とを周壁とした内側の空間を収容部215とし、この収容部215に第1及び第2のスライダー21a、21b、連結体204、及び、紐類取付部234の膨大頭部250を収容することができる。
カバー体203において、左右の側壁212の中央には、上下に間隔を空けて突出する隆起部218が設けられ、この隆起部218の間に連結体204の厚さに相当する凹溝217が形成されている。また、隆起部218の下側には側壁212の下端へ向けて下り勾配の斜面219が形成されている。このようなカバー体203は、下側の隆起部218を連結体204の本体部226に向けて押圧することにより、左右の側壁212は離間する方向に弾性変形するため、本体部226は斜面219に沿って移動し、下側の隆起部218を乗り越えて凹溝217に嵌入する。この後、左右の側壁212は元の形状に弾性的に復帰し、本体部226を安定して係止することができる。なお、本発明では、凹溝217は、カバー体203の側壁212の全長に渡って設けておき、カバー体203の両端側から連結体204の本体部226を嵌入させても良い。
本実施例7の紐端固着部位変更具10は、以下のようにして組み立てられている。具体的に説明すると、紐類取付部234を本体部226に装着した連結体204の両端の取付杆233を、第1及び第2のスライダー21a、21bの取付柱部260a,260bに挿入した後、第1及び第2のスライダー21a、21bの取付柱部260a,260bをそれぞれかしめて、第1のスライダー21aと第2のスライダー21bとが連結される。
更に、紐類取付部234の下端部に設けた一対の固定脚部256に紐類3の先端を挟み込み、固定脚部256をかしめることにより、固定脚部256の先端に設けた固定突起257を紐類3に食い込ませて紐類3が紐類取付部234に固定される。このとき、紐類3を下方に引っ張ることにより、紐類取付部234を本体部226の挿通孔231に確実に嵌入させることができる。最後に、連結体204の本体部226を、連結体204の凹溝217に嵌入することにより、本実施例7の紐端固着部位変更具10が得られる。
図25は、本発明の実施例8に係る物品の紐端固着部位変更具を示している。
本実施例8に係る紐端固着部位変更具10は、第1及び第2のスライダー21a、21bを被装するカバー体203の外表面に、紐類3を取り付ける紐類取付部258が設けられている。このような本実施例8の紐端固着部位変更具10は、紐類3を紐端固着部位変更具10の表面側に配する必要がある場合に有効である。
次に、本発明に係る物品の紐端固着部位変更具の使用例について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の説明は、本発明の紐端固着部位変更具の使用形態の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
先ず、前記実施例1に係る物品の紐端固着部位変更具10をスポーツシャツ類100に取り付けたときの具体例を、図1〜図5、図26及び図27に基づいて説明する。これらの図に示すように、スポーツシャツ類100の胸元に形成された上下に直線状に延びる切開部に沿って縫製等により前記紐端固着部位変更具10を取り付ける。このときの取付け方は前記紐端固着部位変更具10の一対のエレメント付きテープTを前記切開部(開口)に沿って縫着することにより取り付けられ、紐端固着部位変更具の裏面側に裏布を一緒に縫着させてもよいし、紐類3をシャツ100の表布と裏布との間に介装するようにしてもよい。この裏布はシャツ100の全体に配する必要はない。また、紐類3に沿ってトンネル状に配する場合には、紐類3の案内通路として機能する。
一方、前記紐端固着部位変更具10の第2スライダー21bの下板部23bに設けられた上記紐類取付部28に紐類3の一端部31を結び付け、その紐類3をシャツ100の肩部104を越えて背中105へと回し、そのまま下方へと延設して他端部32を同シャツ100の裾部106の中央に固着している。図示例にあっては、前記スライダー2を上端まで引き上げると、図26に示すようなシャツ100の裾部106が手繰り上げられていない通常の形状をとる。また、前記スライダー2を下方へと摺動操作すると、図27に示すようなシャツ100の裾部106は紐類3の他端部32により手繰り上げられた形状をとる。
いま、シャツ100の裾の紐端固着部位を変更する前記実施例1に係る紐端固着部位変更具10によってシャツ100の裾部106を手繰り上げようとするときは、前記シャツ100の胸元から表面に突出するスライダー2の連結部材27に取り付けられた引きテープ35を摘み、下方へと引き下げる。この引き下げ操作により上記停止爪部材29がエレメントE間との係合が自動的に解除されて、第1及び第2スライダー21a,21bは一緒にエレメント列ER上を下方へと摺動し、その摺動距離だけ第2スライダー21bに取り付けられた紐類3も引き下げられる。その結果、同紐類3の裾部取付端である他端部32も前記スライダー2の移動寸方だけ上方に引き上げられることになり、図27に示すように、同時にシャツ100の裾部106が上方に手繰り上げられる。ここで、前記引きテープ35から手を離すと、停止爪部材29は上記圧縮スプリング4の付勢により、その先端停止爪29c−1をスライダー停止位置にある2つのエレメントE間の間隙に進入して係合し、スライダー2のそれ以上の動きを不動にする。
前記実施例1の紐端固着部位変更具10において、第1及び第2スライダー21a,21bが各柱部25a,25bを対向させて、連結部材27の連結部27bにより常に一緒に動くようにしてある。このため、スライダー2の摺動操作においては、第1及び第2スライダー21a,21bの対向部の間に紐端固着部位変更具10を貫通する僅かな間隙が生じるだけで、一対のスライダー21a,21bの前後側のエレメント列ERは常に噛合して閉じた状態となる。従って、スライダー2をエレメント列ERの任意の位置に移動させてたとしても、紐端固着部位変更具10の第1及び第2スライダー21a,21bの対向間隙を除いて全てが閉じているため、外部からの塵芥や水分などが不用意に侵入しない。
このように、実施例1に係る物品の紐端固着部位変更具10によれば、同紐端固着部位変更具10における物品の紐端固着部位を、紐端固着部位の変更操作しようとする部位に配するとともに紐端固着部位変更具10の操作部20を操作し易い位置に配して、同紐端固着部位変更具10を操作する。これにより、同紐端固着部位変更具10の配設位置から遠い紐端固着部位を、紐端固着部位変更具10に一端部31を取り付けた紐類3を介して任意の位置へと移動変更させることができるばかりでなく、その変更後の紐端固着部位の位置を維持することができる。
また、前記実施例1による物品の紐端固着部位変更具10にあっては、連結部材27のスライダー摺動方向における長さを適宜設定すれば、対向する第1及び第2スライダー21a,21bの間に適当な大きさの間隙を形成することができる。この間隙を利用すれば、万一にも紐類3が紐類取付部28から外れるようなことがあっても、前記間隙から指を差し込み、外れた紐類端部を摘み上げて、紐類取付部28に取り付けることが可能である。更に、連結部材27を第1及び第2スライダー21a,21bから取り外すことができる場合は、第1スライダー21aと第2スライダー21bとを離間させることにより、紐類3の一端部を容易に紐類取付部28に取り付けることが可能となる。
また、図28及び図29に示すように、ブラウス110などの左右前身頃の腹部に横一線状に形成された開口に沿って前記実施例1の紐端固着部位変更具10における一対のエレメント付きテープTが縫製により取り付けられる。このとき、紐類3の一端部31は左右に配された紐端固着部位変更具10の各スライダー2の下板部23bの下面にそれぞれ設けた紐類取付部28に結び付けられ、その各他端部32はブラウス110の左右腋下の下方腹部裏面にそれぞれ固定される。その紐類3の紐端固着部位までの長さは、左右に配されるスライダー2が前記開口を最も腋下部の下方に近づいたときの各スライダー2と腋下部下方の紐類3の他端部取付位置との間の寸法に略等しいか、それよりも僅かに長く設定される。また、ブラウス110の前記紐端固着部位変更具10と紐類3とが配される部分にはトンネル状の図示せぬ裏布が縫着されており、同裏布と表布との間のトンネル状案内空間に、前記紐類3が挿通されている。
このようにして紐端固着部位変更具10と紐類3とが取り付けられたブラウス110は、図28に示すように左右に配された紐端固着部位変更具10のスライダー2を紐類3の他端部32の取付位置に向けて摺動させたときが腹部が最も拡げられた状態にあり、各スライダー2を左右前身頃の袷せ部側に最も近づけたときには、図29に示すように腹部回りが最も狭められる。このスライダー2の摺動位置により紐端固着部位の位置が変更されてブラウスの腹部回りの絞り具合が変化し、同スライダー2の停止位置にて上記停止爪機構が作動して、スライダー2の摺動を不能にする。この第2の使用例によっても、スライダー2の摺動に関わらず、同スライダー2の摺動方向の前後に配されるエレメント列ERは噛合した閉じた状態にある。
しかるに、本発明の物品の紐端固着部位変更具10にあっては、スライダーの摺動操作によって、通常のスライドファスナーと同様に、同紐端固着部位変更具10の取付位置が開閉することが要求される場合もある。例えば、野営テントなどの窓部を巻き上げて開き、その状態を維持させるとき、本発明の紐端固着部位変更具10を好適に適用することが可能である。この窓部を開閉するとき、同時に紐端固着部位変更具10の取付位置も開閉できればテント内の空気の流通が良好となり衛生面から好ましい。
図30〜図33は、前記実施例3に係る物品の紐端固着部位変更具10を野営テント120に適用したときの使用例を示している。同紐端固着部位変更具10は、テント本体121の窓部122から離れた位置に配され、例えば出入口123の周辺に取り付けられる。そのため、出入口123の周辺の一部に直線状の開口124を形成する。この開口124に沿って左右のエレメント付きテープTを縫製又は溶着により取り付ける。このときのテープ1は熱可塑性合成樹脂がコーティングされた繊維テープ又は熱可塑性合成樹脂テープからなる防水性テープであることが好ましい。図示例によれば、紐端固着部位変更具10をテント本体121の上下に長い矩形状の出入口123に隣接して、上下方向に延在するように取り付けられており、前記紐端固着部位変更具10の第1スライダー21aと第2スライダー21bとをエレメント付きテープTのエレメント列ERに挿通している。
第2スライダー21bの下板部163に設けられた紐類取付部166に一端部31が結び付けられた紐類3は、テント本体121の裏面に沿って上方に延び、天井部の方向転換部にて方向が転換されて前記窓部122の上方まで延びる。更に、紐類3は、窓部122の上方の分岐部3aにて左右に分岐され、その分岐紐類3b,3cは図32及び図33に拡大して示すように、窓部122の上縁部に沿って案内されたのち窓部122の上縁部に上端縁が位置決め固定された窓開閉シート125の左右側縁部に沿って内外に交互に挿通案内されて、同窓開閉シート125の左右下端縁に、その他端部32a,32bが取付固定される。
前記紐端固着部位変更具10によれば、第1スライダー21aの停止爪部材29と圧縮スプリング4とによって、既述したとおりスライダー2の停止時には同停止爪部材29の前記先端停止爪29c−1を前記エレメント係止窓22a−1を通してエレメント案内通路24a内に突出するように付勢している。またスライダー2の摺動時に、連結部材27を引き上げるようにして摘み上げて引っ張ると、その摘み上げ力により上記連結部材27の連結部27aが圧縮スプリング4の付勢に抗して上方に持ち上げられ、前記停止爪部材29の基端部29aを中心に上方へと回動する。これにより、前記先端停止爪29c−1をエレメント案内通路24aから上方へと抜脱して、エレメント列ERのエレメントE間の間隙に侵入して係合している先端停止爪29c−1の係合を自動的に解除することができる。
また、例えば何らかの理由で紐類3の結び目が解けて前記紐類取付部166から外れてしまったときは、第2スライダー21bの上記突起167aを押すことにより、摺動片167を棒状バネ168の付勢に抗して前記摺動溝及び摺動片挿入孔162aの内部で柱部164の方向へと摺動させて、連結部材27の第2棒状連結片184を抜き取る。第2棒状連結片184を抜き取ることにより、第2スライダー21bはエレメント列ERに沿って自由に摺動できるようになり、第1スライダー21aとの間にエレメントE同士が係合していない任意の開口部分が形成される。この開口部分から指を差し込み、外れた紐類3の一端を摘み上げて、第2スライダー21bの紐類取付部166に固く結び付ける。その後、再び摺動片167の突起167aを押して柱部164の方向へと付勢に抗して摺動させて、前記突起167aと前記連結部材取付柱165の延設側端部との間に形成される間隙から連結部材27の第2棒状連結片184を差し入れる。次いで、突起167aの押圧を解除すれば、摺動片167は圧縮スプリング168の付勢により自動的に元の位置に戻り、第2棒状連結片184を前記連結部材取付柱165から外れないようになる。
更にこの使用例では、前記実施例3による紐端固着部位変更具10を使っているため、その連結部材27が第1及び第2スライダー21a,21bの全てを被覆するようにして両スライダー21a,21bを連結する。このため、例えば同連結部材27の本体161の周辺を防水構造にすれば、特に雨などが降っても両スライダー21a,21b間の間隙から雨が侵入することが防げて、テント120の内部が無闇に濡れてしまうことがなくなる。
以上の構成にあって、窓部122を窓開閉シート125によって閉めているときは、図30に示すように、前記スライダー2を紐端固着部位変更具10が取り付けられた上記開口124の上端まで摺動されている。このとき左右のファスナーストリンガーT1の各エレメント列ERは噛合状態にあり、前記開口124も閉じている。ここで、スライダー2を前記開口124の下端方向に摺動させると、同第2スライダー21bの紐類取付部166に一端部が取り付けられた紐類3は、その一端部31が下方に引き下げられる。従って、テント本体121の天井部の方向転換部を経て左右の分岐紐類3b,3cの各他端部32a,32bが引き上げられ、窓開閉シート125の下端から順次上端側へと手繰り上げられて、図31に示すように窓部122を開く。勿論、この使用例による第1スライダー21aにも図示せぬ停止爪機構が設けられている。そのため、スライダー2の摺動操作を途中で止めて、例えば窓部122の開き具合を半分にしたのち、スライダー201の引手部材27から指を離しても、スライダー2は動かず、窓部122の開き程度も変化することがない。
図34及び図35は、上記実施例1の構成を備えた紐端固着部位変更部材10を使って、上着類130の袖口回りの紐端固着部位を紐端固着部位の変更する場合の一例を示している。同図によれば、上着類130の肩部132から袖部131の途中まで、前記紐端固着部位変更部材10が直線状に取り付けられている。一方、一端部31がスライダー2の第2スライダー21bの裏面に固着された紐類3は、袖部131の裏側に沿って袖口方向に導かれる。更に、紐類3は、袖口部133の絞りたい部位の周りを一回周回するように巻き回されて案内され、その他端部32が終端に固着される。かかる構成により、スライダー2がその紐端固着部位変更部材取付位置の最も下端まで降ろされているときは、図34に示すように袖口部133は通常の形状を維持する。一方、前記スライダー2を最も上位の位置まで引き上げると、その引き上げにより紐類3も上方に引き上げされる。これにより、袖口部133の絞りたい部位に配されている紐類3の周回径が漸次小さくなり、最終的には図35に示すように袖口部133が絞り込まれる。
なお、上記の使用例では、本発明の実施例1又は実施例3に係る物品の紐端固着部位変更具10を使用する場合について説明している。しかし、本発明はこれに限定されず、その他の実施例に係る物品の紐端固着部位変更具、又はそれ以外の本発明に係る物品の紐端固着部位変更具を使用することも可能である。
以上、述べたとおり本発明に係る物品の紐端固着部位変更具10によれば、従来のスライドファスナーに僅かな改良を加えるだけの簡単な構成をもって、物品の紐端固着部位の位置を容易に変更することができ、同時に停止爪部材が配されている場合は、その調整した紐端固着部位の位置を自動的に維持することができる。更に、紐端固着部位の変更操作を行う部位を操作のしやすい位置に配すると同時に物品の紐端固着部位が紐端固着部位の変更操作を行う部位と離間していても、紐端固着部位の変更が容易に且つ確実に行える。また、仮に紐類が、その紐類取付部から外れたとしても容易に付け直しができる。なお、上記実施例では、紐類3の一端部31を第2スライダー21bの下板部23bの紐類取付部28やカバー体203の紐類取付柱210等に結び付けて固定しているが、その一端部31を溶着により、或いは縫着により固定することもできる。更に上記各スライダーや停止爪機構についても、上記実施例に限定されず、設計上の多様な変更が可能である。
本発明に係る物品の紐端固着部位変更具は、物品を引き締めて大きさを調節する必要がある物品、例えば衣服、帽子、手袋、鞄、野営テントなどの大きさ、長さなどを調節する場合に有効に使用することができる。

Claims (7)

  1. 物品の第1位置に配される操作部の操作により、紐類を介して物品の第2位置の位置を変更させる紐端固着部位変更具であって、
    前記操作部は、相対する側縁部に沿ってそれぞれに固着され、互いに噛合又は離脱する多数のエレメントからなるエレメント列を有する2枚のテープと、
    前記各エレメント列が挿通され、摺動操作により各エレメントの噛合又は離脱を行う第1及び第2のスライダーと、
    第1及び第2のスライダーを連結する連結部材とを備えてなり、
    前記第1スライダー、第2スライダー及び連結部材のいずれかが、前記紐類を取り付ける紐端取付部を有してなり、
    前記紐類の一端部は前記紐端取付部に取り付けられ、前記紐類の他端部は物品の前記第2位置に取り付けられてなり、
    前記第1及び第2のスライダーは、それぞれが上下板部と、上下板部間にエレメント案内通路を形成するとともに上下板部間を連結する柱部と、各上板部の上面に設けられる連結部材装着部とを有し、互いの柱部を対向させて前記連結部材を介して連結されてなり、
    前記連結部材は、前記第1及び第2のスライダーを上方から被覆するカバー体と、前記カバー体に取り付けられ、前記第1のスライダーの連結部材装着部と前記第2のスライダーの連結部材装着部とを連結する連結体とからなる、
    ことを特徴とする物品の紐端固着部位変更具。
  2. 前記第1スライダーは、摺動停止時には隣接する上記エレメントの間の間隙に弾性的に侵入してスライダーの摺動を停止させ、前記連結部材による摺動操作に連動してエレメントの間の間隙から弾性的な付勢に抗して離脱しスライダーの摺動を可能にする停止爪部材を有してなる請求の範囲第1項記載の紐端固着部位変更具。
  3. 前記連結部材と第1及び/又は第2のスライダーとが係脱可能に構成されてなる請求の範囲第1項記載の紐端固着部位変更具。
  4. 前記連結部材が、連結部と引手部とを有してなる請求の範囲第3項記載の紐端固着部位変更具。
  5. 前記連結体が、前記カバー体に揺動可能に軸支されてなる請求の範囲第1項記載の紐端固着部位変更具。
  6. 前記紐端取付部は、前記第1のスライダーと前記第2のスライダーとの間に形成した間隙に挿入されてなる請求の範囲第1項記載の紐端固着部位変更具。
  7. 前記紐端取付部は、前記カバー体の上壁から前記間隙に挿入されてなる請求の範囲第6項記載の紐端固着部位変更具。
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