JP4610200B2 - 文字入力装置および文字入力方法 - Google Patents

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本発明は、文字入力に関する装置、方法およびコンピュータプログラムに係り、例えば携帯端末装置に対して好適に適用することができるものに関する。
インターネットや携帯電話の普及に伴って、小型のコンピュータや各種情報端末機器類が広く利用されるようになってきており、そのような機器類に対して文字を入力する機会が増えている。
円滑なコミュニケーションを実現するために、機器類の表示画面上でユーザに提供される入力候補の文字は豊富であることが好ましい。しかしながら、表示画面に表示させることのできる情報量には表示画面の大きさに応じた限界があり、入力候補となる文字がたくさんある場合には、それらの文字のすべてをユーザに判別可能な状態で一度に画面表示させることが難しい場合がある。そこで、予め複数の工程を用意しておくことによって所望の文字の入力を実現する手法が考えられているが、工程数の増加に応じて、文字の入力に要する時間が長くなるとともに、ユーザに求められる操作も煩雑なものになりやすい。
本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、簡単な操作により短時間で所望の文字の入力を実現可能な装置、方法およびコンピュータプログラムを提供する。
本発明のある態様は、文字が表示される表示領域を有する表示画面を介して、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字を入力するための文字入力装置に関する。当該文字入力装置は、(a)前記所定文字セットを構成する複数の文字に応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域であって、前記所定文字セットを構成するすべての文字をユーザが判別可能な状態で文字自体として或いはこれらの文字を示唆する所定シンボルとして表示するために必要な長さよりも短い線長を有する所定線上に配置された分割表示領域の各々に、前記所定文字セットを構成する各文字を、所定の規則性をもって対応づける初期割り当て手段と、(b)前記各分割表示領域をユーザからの指定が可能な状態で表示するとともに、前記所定文字セットを構成する複数の文字のうち代表的な文字のみを、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、対応する前記分割表示領域を示唆するように前記表示画面に表示する初期表示手段と、(c)前記分割表示領域の指定を検出する入力検出手段と、(d)前記入力検出手段における検出結果に基づいて、指定された前記分割表示領域に対応する文字を特定する文字特定手段と、を備える。
なお、本明細書中の「文字」には、一般的な文字、記号、複数の文字および記号によって構成される単語や文章、文字削除や画面スクロール等の所定の指令を意味するもの、及びこれらに類するものが含まれうる。
本発明の別の態様は、文字が表示される表示領域を有する表示画面を介して、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字を入力する文字入力方法に関する。当該文字入力方法は、(a)前記所定文字セットを構成する複数の文字に応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域であって、前記所定文字セットを構成するすべての文字をユーザが判別可能な状態で文字自体として或いはこれらの文字を示唆する所定シンボルとして表示するために必要な長さよりも短い線長を有する所定線上に配置された分割表示領域の各々に、前記所定文字セットを構成する各文字が、所定の規則性をもって対応づけられる初期割り当てステップと、(b)前記各分割表示領域がユーザからの指定が可能な状態で表示されるとともに、前記所定文字セットを構成する複数の文字のうち代表的な文字のみが、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、対応する前記分割表示領域を示唆するようにして前記表示画面に表示される初期表示ステップと、を備える。
本発明の別の態様は、「文字が表示される表示領域を有する表示画面を介した、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字の入力」をコンピュータに実行せしめるコンピュータプログラムに関する。当該コンピュータプログラムは、(a)前記所定文字セットを構成する複数の文字に応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域であって、前記所定文字セットを構成するすべての文字をユーザが判別可能な状態で文字自体として或いはこれらの文字を示唆する所定シンボルとして表示するために必要な長さよりも短い線長を有する所定線上に配置された分割表示領域の各々に、前記所定文字セットを構成する各文字が、所定の規則性をもって対応づけられる初期割り当てステップと、(b)前記各分割表示領域がユーザからの指定が可能な状態で表示されるとともに、前記所定文字セットを構成する複数の文字のうち代表的な文字のみが、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、対応する前記分割表示領域を示唆するようにして前記表示画面に表示される初期表示ステップと、をコンピュータに実行せしめる。
なお、上述の各構成要素を適宜組み合わせたものや、各発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものも、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、簡単な操作により短時間で所望の文字の入力を実現することができる。
本発明の各実施の形態は、表示画面上において入力候補となる多数の文字を線上にアナログ的に配置し、これらの文字の中から選ばれる所定の文字を1回のアクションで選択、入力するチャンスをユーザに対して与えるものである。これによりユーザは、サイズに一定の限界がある表示画面上において、多数の文字の中から所望の文字を直感的に選択することができ、比較的少ないアクション数で、最も少ない場合には1回の選択アクションで、所望の文字を入力することが可能である。
本発明は、ユーザに対し文字の入力を求める機器類全般に対して適用されうるものであり、例えばPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話に代表される携帯端末装置やディスプレイを有するコンピュータなどに対しても適用可能である。
以下、本発明をPDAに適用した場合の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態のPDA10の外観構成を示す図である。本実施の形態のPDA10は、文字が表示される表示領域を有する表示画面12を介して、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から選択される所望の文字の入力を実現するものである。
このPDA10は、箱型の本体11の正面に設けられたタッチパネル方式の表示画面12と、表示画面12の下方にPDA10の各種操作に関するボタン類14が配設された操作部16と、を備えている。
操作部16に配設されたボタン類14は、表示画面12を介して提供される各種の情報を操作するために設けられており、必要に応じて様々な機能を各ボタン類14に割り当てることが可能である。例えば、電源のON−OFF操作、情報画面の切り換え操作、文字入力操作に伴う改行、文字削除等の各種指令、画面上に表示される文字の書体の切り換え、あるいは「日本語→英語」のような言語種類の切り換えなど、様々な機能を各ボタン類14に割り当てることが可能である。
スタイラスペン18は、PDA10の側部に設けられたペン収容部22に対し着脱自在に収容することができ、表示画面12上において操作命令や文字等の選択、入力を行う際に、表示画面12に対してタッチ(押圧)、ドラッグを行うために用いられる。なお、ここでいうドラッグとは、表示画面12のタッチ状態を維持して、表示画面12上のタッチ箇所を移動させる動作を指す。
図2は、文字入力に関するPDA10の機能ブロックを示す。表示画面12は、ディスプレイ24とタッチパネル28とを含んで構成されており、本体11の内部に設けられた制御部20にそれぞれ接続されている。ディスプレイ24は、制御部20から送られてくる信号に基づいて各種の情報を表示させることができるようになっており、例えばスケジュール、住所録、メモ等を必要に応じて表示することが可能である。タッチパネル28は、スタイラスペン18によるタッチ(押圧)に基づいて、表示画面12上のタッチ箇所に関する位置情報を制御部20に送る。また、制御部20には記憶部21が接続されている。
図3は、記憶部21に予め記憶されている平仮名に関するテーブルを示す。このテーブルは、通常の平仮名(「は」等)が50音順に羅列されるとともに、濁音(「ば」等)、半濁音(「ぱ」等)、小文字(「」等)が対応する通常の平仮名の横に順次配置された状態を有しており、通常の平仮名に対応するブロック31と、通常の平仮名に対応する濁音、半濁音、小文字に対応するブロック32とによって構成されている。
図4は、文字入力に関する制御部の機能的な構成を示す。制御部20は、初期割り当て部72と、入力検出部73と、文字特定部74と、再割り当て部75と、表示制御部76とを有している。
制御部20の初期割り当て部72は、所定文字セットを構成する複数の文字に応じて表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域の各々に、所定文字セットを構成する各文字を、所定の規則性をもって対応づける機能を有する。従って、所定文字セットを構成する複数の文字の各々にはいずれかの分割表示領域が対応付けられることとなり、各文字は、対応づけられた分割表示領域が指定されることにより特定可能となっている。
なお、各分割表示領域82は所定線上に配置され、この所定線は、所定文字セットを構成するすべての文字をユーザが判別可能な状態で文字自体として或いはこれらの文字を示唆する所定シンボルとして表示するために必要な長さよりも短い線長を有する。このため、限られた長さの所定線上に、文字表示等することができない文字数に対応する分割表示領域が配置されることとなる。具体的には、初期割り当て部72は、記憶部21に記憶されている所定文字セットに基づいて、表示領域を複数の分割表示領域に分割する。
「所定文字セット」は、予め設定された複数の文字によって構成される集合全般を含みうるものである。所定文字セットを構成する文字は、(1)平仮名(「あ」〜「ん」)やアルファベット(「A」〜「Z」)のような単一文字、(2)句読点や矢印、クエスチョンマークのような記号、(3)所定の単語、文章、文字および記号等が組み合わされて構成されたいわゆる「顔文字」のような複数の文字、記号等によって構成されるもの、(4)文字等の削除指令や改行指令のように所定の指令を意味するマーク、或いはこれら(1)〜(4)に類するものが含まれうる。本実施の形態では、図3に示されている通常の平仮名に関するブロック31を構成する各文字によって所定文字セットが構成されている。
「所定線」とは、いわゆる一筆書きでなぞれる線状のもの全般を含みうるものである。本実施の形態では、上方から下方に延びる直線状の所定線上に各分割表示領域が配置される(後述する図5(a)参照)。
「所定の規則性」とは、所定文字セットを構成する文字に応じて決定される規則性全般を含みうるものである。本実施の形態では、所定文字セットを構成する文字として平仮名が採用されていることを鑑みて、図3に示すようないわゆる50音順の並び方を、ここでいう所定の規則性としている。なお、本実施の形態では、小文字(「」等)、濁音(「ば」等)、半濁音(「ぱ」等)を除く通常の平仮名(「は」等)が、初期割り当て部72において各分割表示領域に対応づけられ、小文字、濁音、半濁音は、後述するように再割り当て部75において関連文字として分割表示領域に対応づけられる。
制御部20の表示制御部76は、各分割表示領域をユーザからの指定が可能な状態で表示するとともに、文字セットを構成する複数の文字のうち代表的な文字のみを文字自体として、対応する分割表示領域を示唆するように表示画面12に表示する初期表示機能77を有する。具体的には、表示制御部76の初期表示機能77は、初期割り当て部72が求めた各分割表示領域と各文字との対応関係に基づいて、代表的な文字および分割表示領域をディスプレイ24に表示させる。
「代表的な文字」は、所定文字セットを構成する各文字と各分割表示領域との対応関係をユーザが推定する際に手懸かりとなる文字であることが好ましく、分割表示領域を指定する際のランドマークとしての役割を果たしうる任意の文字を「代表的な文字」とすることが可能である。なお、本実施の形態では、50音順のうち「あ」「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」「ん」の各文字が代表的な文字として表示画面12に表示される。これらの代表的な文字に対応する分割表示領域同士は、50音順の規則性に基づいて略均等な間隔を有しており、ユーザは、画面表示されている代表的な文字を手懸かりとして、所望の文字に対応する分割表示領域の位置を比較的明解に把握することができる(図5(a)参照)。このように、「代表的な文字」のみを表示画面12に表示することによって、文字自体等として表示画面12上に表示することができない数の文字の位置がユーザに対して示唆される。
表示画面12に表示される分割表示領域を示すGUI(Graphical User Interface)は、二次元的に表されたシンプルな縦型のバーが用いられる(図5(a)参照)。
制御部20の入力検出部73は、分割表示領域の指定を検出する機能を有する。具体的には、入力検出部73は、タッチパネルから送られてくる情報に基づいて、タッチパネル28がスタイラスペン18によってタッチされているのか否かについての情報と、スタイラスペン18によるタッチ位置に関する情報とを検出して文字特定部74に送る。
制御部20の文字特定部74は、入力検出部73における検出結果に基づいて、指定された分割表示領域に対応する文字を特定する機能を有する。具体的には、文字特定部74は、初期割り当て部72あるいは再割り当て部75において求められた「各文字と分割表示領域、との対応関係」と、入力検出部73において検出される表示画面上のタッチ箇所に関する位置情報と、に基づいて、指定された分割表示領域、に対応する文字を特定する。
また文字特定部74は、分割表示領域の指定が解除されたことを入力検出部73が検出した際に、ユーザによって指定されていた分割表示領域に対応する文字を入力文字として特定する機能を有する。従って、本実施の形態のようにタッチパネル方式を採用する場合には、表示画面12のいずれかの分割表示領域をスタイラスペン18により「タッチ」することによって「ユーザによる分割表示領域の指定」が開始され、所望の分割表示領域に向かって「ドラッグ」することにより「ユーザによる分割表示領域の指定」が継続され、スタイラスペン18による表示画面12の「タッチを解放」することにより「ユーザによる分割表示領域の指定」が解除される。そして、スタイラスペン18によって最後にタッチされていた分割表示領域に対応する文字が入力文字として特定、入力される。
制御部20の表示制御部76は、いずれかの分割表示領域が指定された場合に、指定された当該分割表示領域に対応づけられている文字を指定文字として表示画面12に表示する指定文字表示機能78を有している。具体的には、表示制御部76の指定文字表示機能78は、文字特定部74における文字特定情報に基づいて、指定文字をディスプレイ24に表示させる。表示画面12における指定文字の表示方法は、ユーザに指定文字を認識させることができる任意の方法を適宜採用することが可能である。本実施の形態では、スタイラスペン18によるタッチ箇所の近傍に、指定文字が表示される(後述する図5(b)参照)。
制御部20の再割り当て部75は、指定文字と、文字セットを構成する文字のうち指定文字に対して50音順の規則性に基づき所定の関連性を有する関連文字と、に応じて表示領域を再分割して複数の新たな分割表示領域を形成し、当該新たな分割表示領域の各々に、指定文字および関連文字を所定の規則性をもって対応づける機能を有する。具体的には、再割り当て部75は、記憶部21に記憶されている所定文字セットに関する情報と、文字特定部74で特定された指定文字に関する情報と、に基づいて、表示領域を新たな分割表示領域に再分割するとともに、当該新たな分割表示領域に指定文字および関連文字を対応づける。また、新たな分割表示領域の最上部には、上方へのスクロールに関するスクロール指令が対応づけられ、最下部には、下方へのスクロール指令が対応づけられる。より具体的には、「通常の平仮名に対応する新たな分割表示領域」と「小文字、濁音、半濁音等に対応する新たな分割表示領域」とは横方向に隣接して設けられており、「スクロール指令に対応する新たな分割表示領域」は「通常の平仮名に対応する新たな分割表示領域」に対して上方および下方に隣接して設けられる。このとき、再割り当て部75は、ユーザによって指定されている分割表示領域に対応する文字が表示領域の再分割前後において変わらないように、新たな分割表示領域を形成する。
再割り当て部75において形成される新たな分割表示領域の各々は、対応する指定文字92あるいは関連文字に関して、初期割り当て部72において所定文字セットの各文字が対応づけられる分割表示領域よりも大きくなるように形成される。具体的には、初期割り当て部72における場合に比べて再割り当て部75では表示領域の分解度が下げられて表示領域の分解数を少なくすることにより、各文字に対応する分割表示領域のサイズは大きくなる。これにより、特定の分割表示領域の認識、指定を容易に行うことが可能となり、ユーザは所望の文字に対応する分割表示領域を簡単かつ的確に指定することができるようになる。
「関連文字」は、指定文字に対して所定の関連性を有する文字であり、指定文字に応じて決定されるものである。本実施の形態では、50音順に並べられた配置(図3参照)を基準にして、実際に最初に指定した文字に対応する分割表示領域に対して分割表示領域単位で関連文字が決定されている。具体的には、後述する図5(a)〜(d)では、実際に最初に指定した文字に対応する分割表示領域の上方へ1文字分の分割表示領域に対応する文字と、下方へ3文字分の分割表示領域に対応する文字と、これらの文字および最初に指定した文字に関する小文字、濁音、半濁音とが関連文字とされる。
再割り当て部75において形成される新たな分割表示領域が配置される「所定線」は、初期割り当て部72における分割表示領域が配置される上述の「所定線」と、同様の線とすることもできるが、異なるタイプの線とすることもできる。なお、新たに形成される各分割表示領域上を辿って、「実際に最初に指定した文字に対応する分割表示領域」から「すべての関連文字に対応する分割表示領域」へ、いわゆる一筆書きで到達することができるような所定線上に、新たな分割表示領域が配置されることが好ましい。本実施の形態では、記憶部21に記憶されている平仮名に関するテーブル(図3参照)と同様に配置されるように、各平仮名が新たな分割表示領域に対応づけられる。具体的には、通常の平仮名に対応する新たな分割表示領域と、スクロール指令に対応する新たな分割表示領域と、が上方から下方へ延びる一直線上に配置される。また、これらの通常の平仮名に関連する小文字、濁音、半濁音、等の文字に対応する新たな分割表示領域が、対応する通常の平仮名の横に隣接する位置において上方から下方へ延びる他の直線上に配置される。
制御部20の表示制御部76は、新たに形成される複数の分割表示領域の各々をユーザからの指定が可能な状態で表示画面12に表示し、指定文字および関連文字を文字自体として対応する新たな分割表示領域を示唆するように表示画面12に表示するとともに、スクロール指令を所定のシンボルとして対応する新たな分割表示領域を示唆するように表示画面12に表示する再表示機能79を有している。具体的には、表示制御部76の再表示機能79は、再割り当て部75における指定文字、関連文字、スクロール指令および新たに形成される分割表示領域に関する情報に基づいて、それぞれをディスプレイ24に表示させる。本実施の形態では、表示制御部76の初期表示機能77によって表示されている分割表示領域のいずれかがユーザによって指定されると、指定文字表示機能78によって指定文字が表示されるとともに、再表示機能79によって指定文字、関連文字、スクロール指令、分割表示領域が表示される。なお、初期表示機能77による表示画面から再表示機能79による表示画面に切り替えられる前後において、ユーザによって指定されている分割表示領域は相互に対応している。このため、再表示機能79による表示画面の切り替えの前後においてユーザが表示画面12上の指定箇所を動かさずに一箇所に維持していれば、ユーザによって指定されている分割表示領域に対応する文字も再分割の前後において同一となる。
再表示機能79によって画面表示される分割表示領域のGUIは、初期表示機能77によって表示される分割表示領域のGUIと同じタイプのものを用いることもできるし、異なるタイプのもの用いることもできる。本実施の形態では、通常の平仮名に対応する新たな分割表示領域に関しては、二次元的に表されたシンプルな縦型のバーが分割表示領域のGUIとして用いられる。一方、小文字、濁音、半濁音等に対応する新たな分割表示領域に関しては、文字自体が分割表示領域のGUIとして用いられる。また、スクロール指令は三角形状の代替オブジェクトが新たな分割表示領域のGUIとして用いられている(図5(b)参照)。
スクロール指令に対応する分割表示領域がスタイラスペン18によってタッチされて指定された場合には、表示画面12上に表示されている文字がスクロールされる。この時、文字特定部74は、スクロール指令に対応する分割表示領域のタッチ情報を入力検出部73を介して獲得し、スクロール指令に関する情報を再割り当て部75に送る。再割り当て部75は、記憶部21から送られてくる平仮名に関するテーブル情報と文字特定部74から送られてくるスクロール指令に関する情報とに基づいて、スクロール後に表示画面12に表示させる文字を、新たな分割表示領域の各々に対して再度、対応づける。そして表示制御部76の再表示機能79は、再割り当て部75から送られてくる情報に基づいて新たな分割表示領域の各々をユーザからの指定が可能な状態で、各文字および各分割表示領域をディスプレイ24に表示させる。
上述の各機能は、制御部20を構成するCPUが、ROMまたは補助記憶装置に予め格納されている所定の文字入力プログラムを適宜読み出してRAM上で展開し、RAM上の当該文字入力プログラムに基づいて各部を適宜制御することによって実現される。
次に、本実施の形態の作用について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、所定文字セットの中から「ぞ」を選択して入力する際に、PDA10の表示画面12に表示される画面の一例を示す図であり、表示画面12には図5の(a)(b)(c)(d)に示されている画面が順次表示される。図6は、所望の文字を特定、入力する際の手順を示すフローチャートである。なお、各図面中の、白抜きの矢印は、スタイラスペン18によるタッチ(押圧)箇所を示し、黒塗りの矢印は、スタイラスペン18によるドラッグ(移動)を示す。
ユーザが上述のPDA10に対して所望の文字「ぞ」を入力しようとする場合には、まず、図5(a)に示す画面をPDA10の表示画面12に表示させる。すなわち、所定文字セットを構成する文字のうち代表的な文字90と、所定文字セットを構成する各文字に対応する分割表示領域82と、を表示画面12に表示させて、ユーザに対し分割表示領域82の指定を促す(図6のS11)。図5(a)に示す画面は、主に制御部20の初期割り当て部72および表示制御部76の初期表示機能77が協働することによりディスプレイ24に表示される。
ユーザは、表示画面12に表示されている代表的な文字90を手懸かりにして、「ぞ」に対応する分割表示領域82を推定し、表示画面12上の推定箇所をスタイラスペン18によってタッチする(S12のYES)。このタッチ箇所に関する位置情報は、制御部20の入力検出部73を介して文字特定部74に送られる。なお、ユーザがいずれの分割表示領域82もタッチしない場合には以降の処理が行われない(S12のNO)。
ユーザがスタイラスペン18によってタッチした分割表示領域82は「す」に対応する分割表示領域82だと仮定する。その場合、「す」が指定文字92とされ、図5(b)に示すようにスタイラスペン18によるタッチ箇所の近傍にユーザが認識できる状態で指定文字92が「す」である旨が表示される(S13)。また、表示領域が再分割されて、指定文字92である「す」と関連文字94である「し」「せ」「そ」「た」「じ」「ず」「ぜ」「ぞ」「だ」と、上下方向へのスクロール指令とが、新たに形成される分割表示領域84に対応づけられて、これらの指定文字92および関連文字94と新たな分割表示領域84とがPDA10の表示画面12に表示される(図5(b)参照)(S14)。このとき、ユーザによって指定されている分割表示領域は、表示領域が再分割される前後で相互に対応している。従って、ユーザによって指定された表示画面12上の位置は、表示領域の再分割の前は「す」に対応する分割表示領域82の位置であり(図5(a)参照)、表示領域の再分割の後は「す」に対応する分割表示領域84の位置である(図5(b)参照)。このため、表示画面12上では、ユーザによって「す」に対応する分割表示領域82が指定されると、「す」に対応する分割表示領域84と「す」の関連文字に対応する分割表示領域84とが、拡大されるようにして表示されることとなる。なお図5(b)に示す画面は、主に制御部20の文字特定部74と再割り当て部75と表示制御部76の指定文字表示機能78と再表示機能79とが協働することによりディスプレイ24に表示される。
ユーザは、PDA10の表示画面12上に示された指定文字92を見て、自分の指定した文字が所望の文字「ぞ」であるか否かを判断する。ユーザは、自分の指定した文字が所望の文字「ぞ」とは異なることを認識した場合には、スタイラスペン18による表示画面12のタッチ状態を維持したまま、所望の文字「ぞ」に対応する分割表示領域84までスタイラスペン18を移動させて、所望の文字「ぞ」に対応する分割表示領域84を再指定する(S15〜S17)。このとき、新たに形成されている分割表示領域84は、上述の代表的な文字とともに表示される分割表示領域82(図5(a)参照)に比べてサイズが大きいので、ユーザは所望の文字に対応する分割表示領域84を簡単、確実に指定することができる。
本実施の形態では、ユーザは、図5(b)の画面に基づいて自分が指定している文字が「す」であることを認識すると、スタイラスペン18を分割表示領域84に沿って上方から下方へ移動させて、「そ」に対応する分割表示領域84までドラッグする(図5(c)参照)。そして、「そ」に対応する分割表示領域84に隣接して設けられた「ぞ」に対応する分割表示領域84までスタイラスペン18をドラッグすることにより(図5(d)参照)、ユーザは所望の文字「ぞ」に対応する分割表示領域84を指定することができる。
なお、ユーザがスクロール要求をせずに(S16のNO)分割表示領域84の指定状態を維持している場合には(S17のNO)、指定された分割表示領域84に対応する文字が指定文字92として特定され(S15)、当該指定文字92が表示画面12に表示される。従って、ユーザが新たに形成された分割表示領域84に沿ってスタイラスペン18を移動させている間、スタイラスペン18によってタッチされている分割表示領域84に対応する文字が、指定文字92として表示画面12上に表示される(図5(c)の「す」「せ」「そ」参照)(S15〜S17)。このため、ユーザは「どの文字に対応する分割表示領域84をタッチしているのか」を正確に認識したうえで、スタイラスペン18を移動させることができる。これにより、ユーザは、所望の文字に対応する分割表示領域84の位置を容易に把握することができるとともに、その分割表示領域84へスタイラスペン18を確実に移動させることが可能となる。
ユーザは、表示画面12に表示されている文字をスクロールさせたい場合には、画面上方あるいは下方に設けられているスクロール指令に対応する分割表示領域84をタッチする(S16のYES)。この場合、スクロール前に表示画面12の最上部あるいは最下部に表示されていた文字に隣接する5文字分の「通常の平仮名」とそれに対応する「小文字、濁音、半濁音」とが、スクロール前と同様な状態で分割表示領域84に対応づけられて表示される。
ユーザは、自分が指定した分割表示領域84が所望の文字に対応する分割表示領域84であることを表示画面12を介して認識すると、表示画面12からスタイラスペン18を離して、スタイラスペン18による分割表示領域84の指定状態を解除する(S17のYES)。これにより、分割表示領域84の指定行為の解除の際に指定されていた分割表示領域84に対応する文字「ぞ」が、PDA10に対して入力文字として特定される(S18)。このようにして特定された入力文字は、PDAに対し入力されて所定のプログラム等で用いられる。
ユーザは、上述の各手順(S11〜S18)を繰り返すことによって、所望の文字を順次特定、入力していくことができ、PDAで作動しているアプリケーションで適宜用いることができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、ユーザは、所定線上に配置された分割表示領域82、84に対応する複数の文字の中から、所望の文字を直感的に選択、入力することが可能である。このためユーザは、簡単かつ短時間で所望の文字をPDA10に対して入力することができる。例えば、初期割り当て部72で各文字が割り当てられた分割表示領域82のうち、各代表的な文字の間の平仮名に対応する分割表示領域を指定することができれば、分割表示領域82、84に割り当てられたいずれの文字に対しても、3文字程度の分割表示領域82、84上でスタイラスペン18をドラッグさせることにより到達することが可能である。
このように本実施の形態では、表示画面12上のスペースを有効に活用したソフトウェア的なキーボードが実現されるので、文字入力のためのキーボード等の装置やボタンを別途設ける必要がなく、省スペース化を図ることができる。
また、所定文字セットを構成する各文字に対応する分割表示領域82、84が配置されるのは所定線上であるため、ユーザは、各文字に対応する分割表示領域82、84の位置を容易に把握することができ、各文字と各分割表示領域82、84との対応関係を比較的短時間で簡単に学習、記憶することが可能である。そして、ユーザは、学習、記憶した各文字と各分割表示領域82、84との対応関係を参照することによって、所望の文字の選択、入力を更に迅速かつスムーズに行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、PDA10に対する所望の文字の入力は、「所望の文字に対応する分割表示領域の指定(タッチ)」および「当該指定(タッチ)の解除」という一連の動作によって実現されるので、所望の文字の入力をシンプルな操作によって短時間で行うことが可能である。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本件出願によって保護を求める発明の範囲に含まれうるものである。
例えば、上述の実施の形態ではタッチパネル方式の表示画面12を介して文字入力を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。表示画面12に表示される分割表示領域82、84を適宜指定することによって所望の文字を入力することができるものであれば本発明を適用することができる。例えば、表示画面12上に表示されたマウスポインタを、マウス、タッチパッド、ジョグダイヤル、或いは十字キーやジョイスティック等のアナログコントローラおよび操作ボタンを組み合わせた操作装置、等を利用して操作することにより、所望の文字に対応する分割表示領域82、84を指定することも可能である。従って本発明は、特殊な入力機器を別途準備する必要がなく、タッチパネル28やマウス等のような汎用機器類を利用することによって実現可能である。
また、表示画面12に表示される代表的な文字90、指定文字92、関連文字94、スクロール指令は、対応する分割表示領域82、84を示唆するように表示画面12に表示され、ユーザに対して所望の分割表示領域82、84の指定を促すものであればよい。従って、これらの文字等は、文字自体としてだけではなく、各文字を示す所定シンボルとして画面表示することも可能である。例えば、表示画面12上において最上部あるいは最下部に位置する文字については、文字全体を表示するのではなく文字の下半分あるいは上半分のように文字の一部のみを画面表示させることもできる。この場合、表示画面12に表示される文字の一部の大きさに応じて、当該文字に対応づける分割表示領域の大きさを調整することもでき、表示画面に表示されている他の文字に対応させる分割表示領域の大きさをより大きなものにすることも可能である。
また、関連文字の決定方法は上述のものには限定されず、例えば、ユーザが最初に指定した表示画面12上の位置に応じて関連文字を決定することも可能である。代表的な文字90および分割表示領域82が表示された場合に、ユーザが「ら」に対応する分割表示領域82を指定した場合について考えてみる(図7(a)参照)。この場合、表示領域の上方から下方に50音順に並べられた平仮名のうち「ら」は比較的下方に位置するため、「ら」の分割表示領域の更に下方に存在する表示領域の大きさは非常に小さい。このため、表示領域の全体の大きさを表示領域の再分割の前後において一定に維持した場合には、表示領域の再分割後において、「ら」の下方に位置する文字(「り」、「る」等)およびそれらの文字に対応する分割表示領域を、十分な数だけ形成、画面表示することが難しい場合がある。そこで、例えば、ユーザが最初に指定した表示画面12上の位置に応じて、再分割前の表示領域全体の大きさ(図7(a)参照)よりも再分割後の表示領域全体の大きさを拡大することにより、「ら」の下方に位置する文字およびそれらの文字に対応する分割表示領域84を、十分な数だけ形成、画面表示することが可能である(図7(b)参照)。この場合、ユーザが最初に指定した表示画面12上の位置に応じて、上方へのみ、下方へのみ、あるいは上方および下方へ、表示領域の大きさを再分割後に拡大させることも可能である。また、図7(c)に示すように、ユーザが最初に指定した表示画面12上の位置に応じて、表示領域の再分割後に形成される各分割表示領域84の大きさを適宜変えることにより、「ら」の下方に位置する文字およびそれらの文字に対応する分割表示領域84を、十分な数だけ形成、画面表示することも可能である。すなわち、「ら」および「ら」の下方に位置する文字(図7(c)の「り」「る」)に対応する分割表示領域84を、他の文字(図7(c)の「や」「ゆ」「よ」)に対応する分割表示領域84よりも小さくする。これにより、「ら」の下方に位置する文字およびそれらの文字に対応する分割表示領域84を、十分な数だけ形成、画面表示することができる。
また、通常の平仮名だけではなく、小文字、濁音、半濁音についても、初期割り当て部72において分割表示領域82に対応づけることが可能である。この場合、小文字、濁音、半濁音についても1回の指定動作によって入力するチャンスがユーザには与えられるため、よりスムーズ、迅速な文字入力が実現されることとなる。なお、この場合には、小文字、濁音、半濁音と通常の平仮名との関係を適宜調整することができ、例えば(1)通常の平仮名の分割表示領域の下に、当該通常の平仮名に対応する小文字、濁音、半濁音の分割表示領域を配置して、各分割表示領域を一次元的に並べたり、(2)通常の平仮名の分割表示領域の横に、当該通常の平仮名に対応する小文字、濁音、半濁音を配置して、各分割表示領域を二次元的に並べたり、等の調整を行うこともできる。また、平仮名以外の文字を含んで所定文字セットを構成する場合には、初期割り当て部72において様々な文字、記号等を適当な位置の各分割表示領域82に対応づけることが可能である。
また、所定文字セットを構成する文字としてアルファベット(「A」〜「Z」)が用いられる場合には、記憶部21は、例えば図8に示すようなアルファベットに関する所定のテーブルを記憶している。このテーブルは小文字に関するブロック33と大文字に関するブロック34とを有しており、相互に対応する小文字および大文字が並置されて羅列されている。そして、アルファベットの小文字および大文字のうち一方を、初期割り当て部72および再割り当て部75において分割表示領域82、84に対応づけるとともに、他方を、再割り当て部75において分割表示領域84に対応づけることによって、平仮名入力に関する上述の実施の形態と同様にして、各アルファベットを入力することができるように設定することも可能である。
また、上述の実施の形態では、ユーザによって所定文字セットのいずれかの文字が指定された場合には、図5(b)に示すような方法で指定文字92および複数の関連文字94が表示される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図9(a)に示すように、所定文字セットの代表的な文字90が表示された状態で指定文字92のみを拡大表示したり、図9(b)に示すように、所定文字セットの代表的な文字90が表示された状態で指定文字92および当該指定文字92の小文字、濁音、半濁音、等の関連文字94を拡大表示したり、図9(c)に示すように指定文字92の近傍の代表的な文字90の一部が拡大された状態で指定文字92を表示したり、図9(d)に示すように、所定文字セットの代表的な文字90を当初表示されていた位置から他の位置に移動させるとともに、指定文字92の近傍の代表的な文字90の一部が拡大されたものを「代表的な文字90が当初表示されていた位置」に表示した状態で指定文字92を表示したりすることも可能である。
また、上述の実施の形態では、表示制御部76の指定文字表示機能78と再表示機能79とが略同時に機能して、指定文字表示機能78による指定文字92と再表示機能79による各文字及び各分割表示領域とが略同時に表示画面12上に表示される場合について説明したが(図5(b)参照)、指定文字表示機能78と再表示機能79とが機能するタイミングに所定の時間差を設けることも可能である。すなわち、指定文字表示機能78によって指定文字92が表示画面12に表示された後、所定時間が経過してから、再表示機能79によって各文字及び各分割表示領域が表示画面12に表示されるようにすることも可能である。この場合、指定文字表示機能78が機能するタイミングと再表示機能79が機能するタイミングとの間に、入力文字を特定するチャンスをユーザに与えることも可能である。すなわち、ユーザは、初期割り当て部72において各文字が対応づけられた分割表示領域82のいずれかを指定した状態で、指定文字表示機能78によって表示画面12に表示される指定文字92を確認して、当該指定文字92が所望の文字である場合には当該分割表示領域82の指定を解除して入力文字を特定することも可能である。この場合、再表示機能79による画面表示を待たずに入力文字を特定することができるので、よりスムーズな文字入力が実現されうる。
また、表示画面12に表示される分割表示領域82、84を示唆するGUIは、必要に応じて様々なタイプのものを使用することが可能である。例えば、図10(a)に示すような境界線を有する単なる直線、図10(b)に示すような各分割表示領域82の境界を示す区切りのないシンプルな二次元的なバー、図10(c)に示すような各分割表示領域の境界を示す区切りが設けられた二次元的なバー、図10(d)に示すような三次元的なバー、あるいは図10(e)(f)に示すような示すような丸、バツ、三角等の多角形などによって構成される代替オブジェクトを二次元的あるいは三次元的に表して各分割表示領域に対応させたもの等を、分割表示領域を示唆するGUIとして用いることが可能である。また、図10(g)に示すように、表示画面に表示される代表的な文字、指定文字、関連文字、等を、分割表示領域を示すGUIとして活用することにより、各分割表示領域の位置をユーザに示唆することも可能である。
また、制御部20の初期割り当て部72あるいは再割り当て部75における分割表示領域82、84が配置される上述の所定線は、ユーザによる認識、指定が可能な様々なタイプの線を用いることが可能である。例えば、図11(a)に示すような縦型直線、図11(b)に示すような横型直線、図11(c)に示すような斜め型直線、図11(d)に示すような曲線、あるいは図11(e)に示すような折れ線、等を、分割表示領域82、84が配置される上述の所定線として用いることが可能である。また図11(f)に示すようにサークル状の線を分割表示領域82、84が配置される所定線とした場合には、一番先頭に配置される文字と一番最後に配置される文字とを隣接して配置させることができるので、一番先頭の文字から一番最後の文字へのスクロールをスムーズに行うことが可能となる。
また、分割表示領域82、84が配置される所定線は単数本には限定されず、図11(a)〜(f)に示される各線を複数本並列させた図11(g)〜(l)に示されているもののように、複数本の所定線上に各分割表示領域82、84を配置することも可能である。
なお、文字入力装置として機能する上述のPDA10が奏する作用、効果を、所定のコンピュータプログラムを用いて、コンピュータシステムを有する他の機器類に実行させることも可能である。
本発明の一実施の形態におけるPDAの外観構成を示す図である。 文字入力に関するPDAの機能ブロックを示す図である。 記憶部に予め記憶されている平仮名に関するテーブルを示す図である。 文字入力に関する制御部の機能的な構成を示す。 所定文字セットの中から「ぞ」を選択して入力する際の画面表示の一例を示す図である。 所望の文字を特定、入力する際の手順を示すフローチャートである。 分割表示領域が形成される表示領域の例を示す図である。 記憶部に記憶されている所定文字セットの他の例を示す図である。 指定文字を表示画面に表示する際の画面表示例を示す図である。 分割表示領域を示すGUIの例を示す図である。 分割表示領域が配置される所定線の例を示す図である。
符号の説明
12 表示画面、 20 制御部、 21 記憶部、 24 タッチパネル、 72 初期割り当て部、 73 入力検出部、 74 文字特定部、 75 再割り当て部、 76 表示制御部、 77 初期表示機能、 78 指定文字表示機能、 79 再表示機能、 82,84 分割表示領域、 90 代表的な文字、 92 指定文字。

Claims (10)

  1. 文字が表示される表示領域を有する表示画面を介して、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字を入力するための文字入力装置において、
    前記所定文字セットを構成する複数の文字の並びに応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域のいずれかに前記所定文字セットを構成する各文字を当該所定文字セットを構成する文字に応じて決定される所定の規則性をもって対応づけた対応関係をもとに、各分割表示領域を前記規則性で定まる順に所定線上に配置して前記表示画面に表示する際、各分割表示領域に対応づけられた複数の文字のうち、所定文字セットを構成する各文字と各分割表示領域との対応関係をユーザが推定する際に手懸かりとなる代表的な文字のみを、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、各分割表示領域に対応づけて前記表示画面に表示する初期表示手段と、
    前記規則性で定まる順に所定線上に配置された前記複数の分割表示領域内の特定箇所の指定を検出する入力検出手段と、
    前記複数の分割表示領域内で指定された特定箇所の位置情報に基づいて、指定された特定箇所が、前記所定線上に略均等に表示された代表的な文字に対応する分割表示領域の間に位置する場合は、当該特定箇所が属する分割表示領域に対応づけられた前記代表的な文字以外の一つの文字であって、五十音の配列において、代表的な文字とは属する段が異なる一つの文字を特定する文字特定手段と、
    を備えることを特徴とする文字入力装置。
  2. 前記文字特定手段は、前記入力検出手段が前記分割表示領域の特定箇所の指定が解除されたことを検出した際、指定された分割表示領域の特定箇所の位置情報に基づいて特定された一つの文字を入力文字として特定することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  3. 前記入力検出手段は、
    タッチパネル方式の前記表示画面に対するタッチにより、前記分割表示領域の特定箇所の指定の開始を検出し、
    前記表示画面に対するタッチ状態を維持して、前記表示画面のタッチ箇所を移動させるドラッグにより、前記分割表示領域の特定箇所の指定の継続を検出し、さらに前記表示画面に対する前記タッチが解放されることにより、前記分割表示領域の特定箇所の指定の解除を検出するものであり、
    前記文字特定手段は、前記タッチ、前記ドラッグ、および前記タッチの解放を通じて最終的に指定される分割表示領域の特定箇所の位置情報に基づいて特定された一つの文字を入力文字として特定することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
  4. 前記入力検出手段により、いずれかの前記分割表示領域の特定箇所の指定が検出された場合に、前記表示領域を再分割して形成される、初期表示手段により表示された初期分割表示領域に比べて前記所定の規則性をもって対応づけられた文字の数が少ない複数の再分割表示領域の各々を前記表示画面に表示する際、各再分割表示領域に対応づけられた複数の文字を、文字自体として或いは前記指定文字を示す所定シンボルとして、各再分割表示領域に対応づけて前記表示画面に表示する再表示手段を更に備え、
    前記再表示手段による切り替えの前後において前記入力検出手段により指定が検出された特定箇所が動かされずに一箇所に維持されていた場合、前記初期分割表示領域において前記特定箇所の位置情報に基づいて特定された文字と、前記再分割表示領域において当該特定箇所の位置情報に基づいて特定される文字とは、表示領域の再分割の前後において同一であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の文字入力装置。
  5. 前記入力検出手段は、
    前記初期表示手段により前記初期分割表示領域が表示された前記表示画面において、タッチパネル方式の前記表示画面に対するタッチにより、前記初期分割表示領域の特定箇所の指定の開始を検出し、
    前記再表示手段により前記再分割表示領域が表示された前記表示画面において、前記表示画面に対するタッチ状態を維持して、前記表示画面のタッチ箇所を移動させるドラッグにより、前記再分割表示領域の特定箇所の指定の継続を検出し、さらに前記表示画面に対する前記タッチが解放されることにより、前記再分割表示領域の特定箇所の指定の解除を検出するものであり、
    前記文字特定手段は、前記初期分割表示領域が表示された前記表示画面における前記タッチ、前記再分割表示領域が表示された前記表示画面における前記ドラッグおよび前記タッチの解放を通じて最終的に指定される前記再分割表示領域の特定箇所の位置情報に基づいて特定された一つの文字を入力文字として特定することを特徴とする請求項4に記載の文字入力装置。
  6. 前記初期表示手段は、分割表示領域の各々を、前記所定文字セットを構成するすべての文字をユーザが判別可能な状態で文字自体として或いはこれらの文字を示唆する所定シンボルとして表示するために必要な長さよりも短い線長を有する所定線上に配置して表示することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の文字入力装置。
  7. 前記代表的な文字に対応する前記分割表示領域同士は、前記所定の規則性に基づいて略均等な間隔を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の文字入力装置。
  8. いずれかの前記分割表示領域の特定箇所の指定が検出された場合に、指定された前記分割表示領域の特定箇所に対応づけられている文字を指定文字として前記表示画面に表示する指定文字表示手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の文字入力装置。
  9. 文字が表示される表示領域を有する表示画面を介して、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字を入力する文字入力方法において、
    前記所定文字セットを構成する複数の文字の並びに応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域のいずれかに前記所定文字セットを構成する各文字を当該所定文字セットを構成する文字に応じて決定される所定の規則性をもって対応づけた対応関係をもとに、各分割表示領域を前記規則性で定まる順に所定線上に配置して前記表示画面に表示する際、各分割表示領域に対応づけられた複数の文字のうち、所定文字セットを構成する各文字と各分割表示領域との対応関係をユーザが推定する際に手懸かりとなる代表的な文字のみを、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、各分割表示領域に対応づけて前記表示画面に表示する初期表示ステップと、
    前記規則性で定まる順に所定線上に配置された前記複数の分割表示領域内の特定箇所の指定を検出する入力検出ステップと、
    前記複数の分割表示領域内で指定された特定箇所の位置情報に基づいて、指定された特定箇所が、前記所定線上に略均等に表示された代表的な文字に対応する分割表示領域の間に位置する場合は、当該特定箇所が属する分割表示領域に対応づけられた前記代表的な文字以外の一つの文字であって、五十音の配列において、代表的な文字とは属する段が異なる一つの文字を特定する文字特定ステップと、
    を備えることを特徴とする文字入力方法。
  10. 文字が表示される表示領域を有する表示画面を介した、複数の文字によって構成される所定文字セットの中から所望の文字の入力をコンピュータに実行せしめるコンピュータプログラムにおいて、
    前記所定文字セットを構成する複数の文字の並びに応じて前記表示領域が分割されて形成された複数の分割表示領域のいずれかに前記所定文字セットを構成する各文字を当該所定文字セットを構成する文字に応じて決定される所定の規則性をもって対応づけた対応関係をもとに、各分割表示領域を前記規則性で定まる順に所定線上に配置して前記表示画面に表示する際、各分割表示領域に対応づけられた複数の文字のうち、所定文字セットを構成する各文字と各分割表示領域との対応関係をユーザが推定する際に手懸かりとなる代表的な文字のみを、文字自体として或いは当該代表的な文字を示す所定シンボルとして、各分割表示領域に対応づけて前記表示画面に表示する初期表示ステップと、
    前記規則性で定まる順に所定線上に配置された前記複数の分割表示領域内の特定箇所の指定を検出する入力検出ステップと、
    前記複数の分割表示領域内で指定された特定箇所の位置情報に基づいて、指定された特定箇所が、前記所定線上に略均等に表示された代表的な文字に対応する分割表示領域の間に位置する場合は、当該特定箇所が属する分割表示領域に対応づけられた前記代表的な文字以外の一つの文字であって、五十音の配列において、代表的な文字とは属する段が異なる一つの文字を特定する文字特定ステップと、
    をコンピュータに実行せしめることを特徴とするコンピュータプログラム。
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