JP4609680B2 - データ蓄積装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデータ蓄積装置に関し、例えばAV(Audio Video )データ用のサーバシステムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば放送局においては、映像素材として高画質化が要求されると共に、特にニュース番組で使用される映像素材には同じ時間帯に多数のアクセスが集中するため、データ転送レートが高くかつ大記憶容量を実現し得るハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive )を用いたサーバシステムが使用されている。
【0003】
しかし、このサーバシステムでは、ハードディスクドライブがモータ等のメカ機構を有するため、駆動時に精度誤差が生じた場合にはその分だけデータの記録再生における信頼性が低下する一方、消費電力が比較的高くなるといった実用上不十分な問題があり、かかる問題を解決すべく、近年では、不揮発性メモリからなるフラッシュメモリ(flash memory)をデータ蓄積媒体として用いたサーバシステムが提案され実現化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるフラッシュメモリは、電気的にデータの一括消去と再書込とが可能な不揮発性メモリであり、データ書込の際、既に書き込まれているデータを一括消去した後でなければ新たにデータを書き込むことができないという特徴を有するため、書込の際にデータの一括消去のために要する時間が加わる分だけ書込時間が読出時間に比べて長くなるという問題があった。
【0005】
このためフラッシュメモリをデータ蓄積媒体として用いたサーバシステムでは、全体的に入力ポートの数が出力ポートの数と比べて少なくなりがちという問題があった。
【0006】
例えばNAND型フラッシュメモリの場合、書込速度が 2.5〔Mbyte/sec〕であるのに対して読出速度が20〔Mbyte/sec〕であり、さらに書込の際にセクタ単位でデータを消去するのに要する時間が4〔msec〕であることから、当該NAND型フラッシュメモリを用いたサーバシステムでは、出力ポートの数が5に対して入力ポートの数が1となる。
【0007】
従って、このようなフラッシュメモリをデータ蓄積媒体として用いた場合でも、当該フラッシュメモリに特有な読出速度に対する書込速度の遅さの問題を解消して、リアルタイムの記録再生処理に実用上十分に対応し得るサーバシステムを構築することができれば非常に望ましい。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、データの読み書きにおける高速性を格段と向上し得るデータ蓄積装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、供給されるデータを記憶するDRAMと、所定数のフラッシュメモリをデータの読み書き動作の1つの単位としてユニット化することにより構成した複数のクラスタと、DRAMから読み出したデータに対しフラッシュメモリへ書き込みを制御するコントローラと、DRAM、複数のクラスタ及びコントローラから構成された着脱自在に装填可能な複数のメモリユニットと、複数のメモリユニットによって構成されたメモリブロックとを具え、コントローラは、供給されたデータを一旦上記DRAMに書き込み、当該DRAMから当該データを所定の書き込み可能なタイミングによって読み出してクラスタを一つの単位としてメモリユニットの所定数のフラッシュメモリに対して一斉に書き込むように制御するようにした。
【0010】
この結果、供給されるデータを一旦書き込み読み出しが高速でできるDRAMに書き込み、書き込んだDRAMからクラスタ単位でデータをフラッシュメモリへ一斉に書き込がなされるので、書き込みが遅いフラッシュメモリにおいても高速で行うことができ、かつ書き込みがメモリユニットごとに構成されているコントローラによってメモリユニット単独で行なわれるので複数のメモリユニットのうちのいずれかのメモリユニットが取り外されても影響を受けずに高速書き込みを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)本実施の形態によるサーバシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態によるサーバシステムを示し、CPU2が、例えばLAN(Local Area Network)を介して外部に設けられた上位コントローラ3と接続されており、当該上位コントローラ3から与えられる種々のコマンドに基づいて、複数の記録処理ブロック4A〜4C及び再生処理ブロック5A〜5C並びに消去処理ブロック6をそれぞれ制御すると共に、バスクロススイッチ7を介してメモリブロック8を制御するようになされている。
【0013】
各記録処理ブロック4A〜4Cは、CPU2から与えられる記録コマンドC1に基づいて、外部から供給される映像音声データS1A〜S1Cに対して必要に応じて圧縮符号化やフォーマット変換等の所定のデータ処理を施した後、得られた圧縮映像音声データS2A〜S2Cをバスクロススイッチブロック7を介してメモリブロック8に送出するようになされている。
【0014】
また各再生処理ブロック5A〜5Cは、CPU2から与えられる再生コマンドC2に基づいて、メモリブロック8からバスクロススイッチブロック7を介して供給される圧縮映像音声データS2D〜S2Fに対して必要に応じて復号化やフォーマット変換等の所定のデータ処理を施した後、得られた元の信号形態の映像音声データS1D〜S1Fを外部に出力するようになされている。
【0015】
さらに消去処理ブロック6は、CPU2から必要に応じて与えられる消去コマンドC3に基づいて、メモリブロック8を構成する各メモリユニット8A1 〜8AN ごとに記録されている圧縮映像音声データS2A〜S2Cを当該メモリユニット8A1 〜8AN 単位で指定された記録容量分だけ消去するようになされている。
【0016】
このサーバシステム1は、複数の入出力(3入力3出力)を提供するマルチアクセスサーバであり、各記録処理ブロック4A〜4Cを介して得られる圧縮映像音声データS2A〜S2Cをバスクロススイッチブロック7を介してメモリブロック8内の複数のメモリユニット8A1 〜8AN に1つずつ順番に蓄積するようになされている。
【0017】
このメモリブロック8では、複数のメモリユニット8A1 〜8AN は全て同一形状及び同一構造を有し、当該メモリブロック8本体に対してそれぞれ着脱自在に取り付けられている。
【0018】
そしてサーバシステム1は、指定された圧縮映像音声データS2D〜S2Fを当該圧縮映像音声データS2D〜S2Fが蓄積されている各メモリユニット8A1 〜8AN から読み出した後、対応する再生処理ブロック5A〜5Cを介して元の映像音声データS1D〜S1Fとして外部に出力するようになされている。
【0019】
さらにこのサーバシステム1では、上述のようなCPU2を介在した圧縮映像音声データS2A〜S2Fのメモリブロック8による読み書き処理は、読み書きされる圧縮映像音声データS2A〜S2Fがバスクロススイッチ7においてぶつかり合わないようにCPU2の制御のもとに行われる。
【0020】
実際上CPU2は、上位コントローラ3の制御指令に基づく切換コマンドC4を所定のタイミングでバスクロススイッチブロック7に送出して、当該バスクロススイッチブロック7内の接続状態を選択的に切り換えることにより、図2に示すように、複数の記録処理ブロック4A〜4C及び複数の再生処理ブロック5A〜5Cに対してそれぞれ所定時間(例えば 100〔msec〕、以下、この所定時間を割当て時間と呼ぶ)T1を循環的に(すなわち 600〔msec〕ごとに1周期TC(=6T1 )となるように)割り当ててメモリブロック8と接続させるようになされている。
【0021】
そしてCPU2は、それぞれ割当て時間T1 内にバスクロススイッチブロック7を介して供給される圧縮映像音声データS2A〜S2Cをメモリブロック8内の各メモリユニット8A1 〜8AN に順番に書き込み、又はその割当て時間T1内に指定された圧縮映像音声データS2D〜S2Fをメモリブロック8の対応するメモリユニット8A1 〜8AN から読み出すようになされている。
【0022】
このようにしてサーバシステム1では、CPU2の制御のもとにメモリブロック8に書込動作及び読出動作を時分割的に行わせ得るようになされ、各記録処理ブロック4A〜4Cからメモリブロック8へのデータ転送と、当該メモリブロック8から各再生処理ブロック5A〜5Cへのデータ転送とが競合することなく、これら書込動作及び読出動作を並列的に行い得るようになされている。
【0023】
(2)メモリブロックの構成
このメモリブロック8は、図3に示すように、電気的に相互接続された複数の基板9A1 〜9AX (Xは自然数)から構成されており、当該各基板9A1 〜9AX には、4個のフラッシュメモリ10A〜10Dを1つの読み書き動作のアクセス単位としてユニット化したもの(以下、これをクラスタと呼ぶ)10Xが行列状に複数(10X1 〜10XN )配置されている。
【0024】
実際にメモリブロック8を構成する複数のクラスタ10X1 〜10XN は、それぞれ図4に示すように構成されたメモリユニット8A1 〜8AN 内に対応して設けられ、当該各メモリユニット8A1 〜8AN が上述のような配列パターンで対応する基板9A1 〜9AX 上に配置されている。
【0025】
これら各メモリユニット8A1 〜8AN は、対応する基板9A1 〜9AX に対してそれぞれ着脱自在に取り付け得るようになされており、装着時には基板9A1 〜9AX を介してバスクロススイッチブロック7(図1)と電気的に接続するようになされている。
【0026】
かかるメモリユニット8A1 〜8AN では、メモリコントローラ11は、上位コントローラ3(図1)の制御指令に基づき、CPU2から双方とも論理「H」レベルにある読み書き(R/W:Read/Write)信号S5及びチップセレクト(CS:Chip Select )信号S6を受けると共に、必要に応じてクラスタ単位で各フラッシュメモリ10A〜10D内のデータを一括消去するための消去信号S7を受けるようになされている。
【0027】
この場合、チップセレクト信号S6の論理「L」レベルに立ち下がっている期間は、メモリユニット8A1 〜8AN に対して上述した割当て時間T1 に相当し、当該割当て時間T1内において外部のバスクロススイッチブロック7からバススイッチ12を介してデータバス13及びアドレスバス14にそれぞれ圧縮映像音声データS2A〜S2C及びアドレスデータD1が供給されるようになされている。
【0028】
メモリユニット8A1 〜8AN の内部は、複数(4個)のフラッシュメモリ10A〜10D及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)15がデータバス13及びアドレスバス14を介して互いに接続されており、当該データバス13及びアドレスバス14の各一端(すなわちメモリユニット8A1 〜8AN の入力段)にバススイッチ12が設けられている。
【0029】
メモリコントローラ11は、CPU2の制御に応じてバススイッチ12に論理「H」レベルにある切換信号S8を送出しながら、データバス13及びアドレスバス14を共に外部のバスクロススイッチブロック7と接続状態にする一方、当該切換信号S8を所定のタイミングで論理「L」レベルに立ち下げることによってデータバス13及びアドレスバス14を共にバスクロススイッチブロック7と切断状態に切り換えるようになされている。
【0030】
データ書込時、メモリコントローラ11は、読み書き信号S5(図5(A))及びチップセレクト信号S6(図5(B))が共に論理「L」レベルに立ち下がるタイミングに同期して、DRAM15に制御信号S9を送出することにより、アドレスバス14を介して供給されるアドレスデータD1(図5(C))に基づき順次アドレスを指定しながら、データバス13を介して供給される圧縮映像音声データS2A〜S2C(図5(D))をDRAM15に書き込ませる。
【0031】
続いてメモリコントローラ11は、メモリユニット8A1〜8ANの割当て時間T1が終わった時点で、CPU2の制御に応じて論理「L」の立ち下がり状態にある読み書き信号S5(図5(A))が立ち上がるタイミングに同期して、バススイッチ12に供給する切換信号S8(図5(E))を論理「L」に立ち下げると共に、DRAM15に制御信号S9を送出することにより、データバス13及びアドレスバス14を共にバスクロススイッチブロック7と切断状態にしながらDRAM15から圧縮映像音声データS2A〜S2Cを読み出す。
【0032】
このときメモリコントローラ11は、複数のフラッシュメモリ10A〜10Dにそれぞれ制御信号S10A〜S10Dを送出すると共に、アドレスバス14を介してそれぞれ同一のアドレスデータD2(図5(F))を送出することにより、DRAM15から読み出した圧縮映像音声データS2A〜S2C(図5(G))をデータバス13を介してバイト単位でストライピング(分離)し、得られた複数のデータ(以下、これらを圧縮分離データと呼ぶ)S2X1 〜S2X4 (図4)をそれぞれフラッシュメモリ10A〜10Dに振り分けて順次アドレス指定しながら一斉に書き込ませる。
【0033】
やがてメモリユニット8A1 〜8AN は、各フラッシュメモリ10A〜10Dへの圧縮分離データS2X1 〜S2X4 の書き込みが終了した時点で、バススイッチ12に供給する切換信号S8(図5(E))を論理「H」に立ち上げることにより、データバス13及びアドレスバス14を共にバスクロススイッチブロック7と元の接続状態に切り換える。
【0034】
一方、データ読み出し時、メモリコントローラ11は、読み書き信号S5(図6(A))を論理「H」レベルに立ち上げたまま、チップセレクト信号S6(図6(B))が論理「L」レベルに立ち下がるタイミングに同期して、複数のフラッシュメモリ10A〜10Dにそれぞれ制御信号S10A〜S10Dを送出することにより、アドレスバス14を介して供給されるアドレスデータD2(図6(C))に基づく順次アドレスを指定しながら、当該各フラッシュメモリ10A〜10Dからデータバス14を介して圧縮映像音声データS2A〜S2C(図6(D))を読み出す。
【0035】
この結果、各メモリユニット8A1 〜8AN は、供給される圧縮映像音声データS2A〜S2Cを一旦DRAM15に書き込んでおき、当該DRAM15から所定のタイミング(すなわちフラッシュメモリ10A〜10Dが書き込み可能なタイミング)で圧縮映像音声データS2A〜S2Cを読み出してクラスタ単位で各フラッシュメモリ10A〜10Dに対して一斉に書き込むようにしたことにより、DRAM15の書込速度がフラッシュメモリ10A〜10Dの書込速度に比べて格段と速い分、直接フラッシュメモリ10A〜10Dに書き込む場合と比較してメモリユニット8A1 〜8AN 全体としての書込速度を向上させることができる。
【0036】
一般的にフラッシュメモリ10A〜10DはDRAM15の数十倍のメモリ容量を有し、DRAM15からフラッシュメモリ10A〜10Dにデータ転送する場合には、図7に示すように、フラッシュメモリ10A〜10Dのメモリ空間をDRAM15の全メモリ容量に応じたブロック単位に分割しておき、当該各ブロックにDRAM15から読み出した全データを順次当て込むようにしてデータ転送を行うようになされている。
【0037】
さらに各メモリユニット8A1 〜8AN は、DRAM15から読み出した圧縮映像音声データS2A〜S2Cをそれぞれ圧縮分離データS2X1 〜S2X4 に分離して、それぞれ4個のフラッシュメモリ10A〜10Dに一斉に書き込む分、フラッシュメモリ10A〜10Dの1個当たりの実効転送レートの約4倍の転送レートと、当該フラッシュメモリ10A〜10Dの約4倍分のメモリ容量をもつ記録再生回路を構築し得るという利点がある。
【0038】
このメモリブロック8において、例えばデータ転送レートが50〔Mbps 〕の映像音声データS1A〜S1Cを1時間記録する場合、トータルで 180〔Gbit 〕の記憶容量が要求され、例えば64〔Mbite〕の記憶容量をもつフラッシュメモリ10A〜10Dを用いたときには、 720個のフラッシュメモリ10A〜10Dを複数の基板9A1 〜9AX 上に上述したクラスタ単位(すなわち 180個のクラスタ)で割り当てて配置する必要がある。
【0039】
この結果、64〔Mbite〕の記憶容量をもつフラッシュメモリ10A〜10Dの書込速度が 2.5〔Mbyte/sec〕でかつ読出速度が20〔Mbyte/sec〕のとき、各メモリユニット8A1 〜8AN 内のクラスタ10X1 〜10XN は、書込速度が80〔Mbyte/sec〕でかつ読出速度が 640〔Mbyte/sec〕となるため、データ転送レートが50〔Mbyte/sec〕の映像音声データについて、書込速度が1倍速であるのに対して読出速度は12倍速まで高速化することができる。
【0040】
実際にサーバシステム1において、CPU2は、ディレクトリ(ファイル管理情報)及びテーブル(ファイル配分索引)からなるファイルシステムが記憶されたメモリ(図示せず)を有し、上位コントローラ3の指令に基づく当該ファイルシステム内のファイル管理に従って、書込時にはメモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から空きクラスタ(データが全く書き込まれていないクラスタ)10XE (Eは1≦E≦Nを満たす自然数)を検索し、又は読出時には読出対象となるファイルが存在するクラスタ10XR (Rは1≦R≦Nを満たす自然数)を検索するようになされている。
【0041】
かかるファイルシステムにおけるディレクトリには、ファイル名やデータの属性(読み出し専用など)等が書き込まれ、またテーブルには各クラスタ10X1〜10XN に対してファイルの続きが何番のクラスタに入っているかが書き込まれている。
【0042】
具体的にディレクトリにはファイルの先頭のクラスタ番号が入り、テーブルには所定のテーブル領域の対応する番号のところに後続するクラスタ番号が順次入り、このときファイルの最終クラスタ及び空きクラスタ10XE のときにはそれぞれ所定の設定番号が入るようになされている。
【0043】
かくしてCPU2は、書込時及び読出時、まずファイルシステムにおいてディレクトリの最初のクラスタに応じたファイルを検索した後、テーブルの内容に基づいて後続するクラスタのファイルを芋蔓式に順次検索することにより、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中からそれぞれ空きクラスタ10XE 又は読出対象となるクラスタ10XR を検索し得るようになされている。
【0044】
なお上位コントローラ3は、CPU2から与えられたファイル削除の要求に応じて、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から順次クラスタを指定して、当該指定したクラスタが空きクラスタ10XE となるようにCPU2に消去指令を送出することにより、CPU2は、当該消去指令に応じて、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から指定されたクラスタのデータを消去する。
【0045】
このときCPU2がメモリブロック8内で指定されたクラスタからデータを消去するタイミングは、例えば1日の作業終了時や空きクラスタのメモリ容量が所定量以下になった時でも良く、又はアクセス頻度の少ないクラスタからその都度順次データを消去するようにしても良く、さらにはエラー訂正コードが壊れているクラスタの検出時でも良い。
【0046】
(3)メモリブロックの管理
かかる構成に加えて、このサーバシステム1では、CPU2は、上位コントローラ3の指令に基づいて、メモリブロック8を各メモリユニット8A1 〜8ANごとに装着の有無及びファイルデータを管理するようになされている。
【0047】
実際にCPU2は、各メモリユニット8A1 〜8AN ごとに、それぞれユニットネイム、記録ID、記録容量及び他のメモリユニット8A1 〜8AN に跨がる場合のリンク先ID等からなるユニットエントリ(Unit Entry)情報を割り当てておき、当該各ユニットエントリ情報に基づいて、対応するメモリユニット8A1 〜8AN を管理するようになされている。
【0048】
かかるユニットエントリ情報のうち、記録IDには、ビデオカメラに割り当てられているシリアル番号や撮影者、撮影場所及び日付などの情報が記述されており、また、他のメモリユニット8A1 〜8AN に跨がる場合のリンク先IDには、当該メモリユニットでは収まらない場合に後に繋がるメモリユニットが存在する旨が記述されている。この場合、リンク先として後続するメモリユニットに応じたユニットエントリ情報のリンク先IDには、前段のメモリユニットのユニットネイムを記述しておくことによって、互いに繋がるメモリユニット間でファイルが継続している旨を記述しておく。
【0049】
さらにCPU2は、メモリブロック8内に各メモリユニット8A1 〜8AN が装填された場合、図8(A)に示すようなファイルイメージFIを構築するようになされている。このファイルイメージFIは、メモリブロック8内に装填されている各メモリユニット8A1 〜8AN にそれぞれ対応するフォルダをツリー(木)状に繋げた構造を有し、当該各フォルダにはさらにデータ内容を表すファイルを下位のフォルダとして階層的に割り当てるようになされている。
【0050】
ここでメモリブロック8内にメモリユニット8A1 〜8A4 、8A6 、8A7、8A9 、8A12、8A15が予め装填されている状態において、ユーザによってメモリユニット8A5 がメモリブロック8内に装填されると、CPU2は、当該メモリユニット8A5 からユニットエントリ情報を読み出した後、当該メモリユニット8A5 に応じたフォルダ「Camera Sozai」(メモリユニット8A5 に格納されているファイルデータがカメラの撮像結果である場合)を上述したファイルイメージFIのツリー構造内に挿入する(図8(B))。
【0051】
このときCPU2は、上位コントローラ3にメモリユニット8A5 が装填された旨を通知した後、当該上位コントローラ3の指令に基づくファイルシステム内のファイル管理に従って、メモリブロック8内に装填されたメモリユニット8A5 に応じたクラスタ10Xの記録容量を検出する。
【0052】
そしてCPU2は、装填されたメモリユニット8A5 から読み出したユニットエントリ情報のうちリンク先IDを読み出すことにより、記録時メモリユニット8A5 の記録容量を越えたデータを、リンク先である後段のメモリユニット8AX (Xは1≦X≦Nを満たす自然数)に転送して記録させるようになされている。
【0053】
これに対して、メモリブロック8内からユーザによって任意に指定されたメモリユニット8Aが引き抜かれると、CPU2は、当該メモリユニット8Aから読み出しておいたユニットエントリ情報を削除すると共に、上位コントローラ3にメモリユニット8Aが引き抜かれた旨をエラーとして通知する。このときCPU2は、上述したファイルイメージFIのツリー構造から当該引き抜かれたメモリユニット8Aに対応するフォルダを削除する。
【0054】
(4)書込命令処理手順
このサーバシステム1において、CPU2は、上位コントローラ3から書込命令を受けると、図9に示す書込命令処理手順RT1をステップSP0から入り、ステップSP1において、ファイルシステムにおけるディレクトリ及びテーブルから順次ファイルを検索しながら、ステップSP2に進んで、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から空きクラスタ10XE が存在するか否かを判断する。
【0055】
このステップSP2において肯定結果が得られると、このことは検索したファイルが存在するクラスタ10X1 〜10XN に空きクラスタ10XE があることを表しており、このときCPU2は、ステップSP3に進んで、バスクロススイッチブロック7を切り換えて、入力側の記録処理ブロック4A〜4Cとメモリブロック8内の空きクラスタ10XE とを接続した後、ステップSP4において書込動作を開始する。このときファイルシステムには、圧縮映像音声データS2A〜S2Cが書き込まれたクラスタ10Xについて、当該クラスタ10Xに存在するファイルに書込履歴が書き加えられる。
【0056】
やがてCPU2は、ステップSP5に進んで、書込終了か否かを判断し、肯定結果が得られると、このことは空きクラスタ10XE に圧縮映像音声データS2A〜S2Cが書き込まれたことを表しており、このときCPU2は、そのままステップSP6に進んで当該書込命令処理手順RT1を終了する。
【0057】
一方ステップSP5において否定結果が得られると、CPU2は、ステップSP7に進んでクラスタを構成する各フラッシュメモリ10A〜10Dのメモリ残容量があるか否かを判断し、肯定結果が得られたときには、再度ステップSP5に戻ってメモリ残容量がなくなり、又は書込終了となるまで上述と同様の処理を繰り返す。
【0058】
このステップSP7において肯定結果が得られると、このことはクラスタ10X1 〜10XN を構成する各フラッシュメモリ10A〜10Dのメモリ残容量がないことを表しており、このときCPU2は、再度ステップSP2に戻って、ファイルシステムに基づく空きクラスタ10XE の検索から上述と同様の処理手順を繰り返す。
【0059】
これに対してステップSP2において否定結果が得られると、このことは検索したファイルが存在するクラスタ10X1 〜10XN には空きクラスタ10XEがないことを表しており、このときCPU2は、ステップSP8に進んで、書込不可の旨を上位コントローラ3に通知すると共に、ステップSP9に進んで当該上位コントローラ3に対してファイル削除(クラスタのデータ消去)を要求した後、そのままステップSP6において当該書込命令処理手順RT1を終了する。
【0060】
なお上位コントローラ3は、CPU2から与えられたファイル削除の要求に応じて、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から順次クラスタを指定して、当該指定したクラスタが空きクラスタ10XE となるようにCPU2に消去指令を送出することにより、CPU2は、当該消去指令に応じて、メモリブロック8内の複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から指定されたクラスタのデータを消去する。
【0061】
(5)読出命令処理手順
このサーバシステムにおいて、CPU2は、上位コントローラ3から読出指令を受けると、図10に示す読出命令処理手順RT2をステップSP10から入り、ステップSP11において、ファイルシステムにおけるディレクトリ及びテーブルからファイル検索しながら、ステップSP12に進んで、読出対象となるファイルが存在するか否かを判断する。
【0062】
このステップSP12において肯定結果が得られると、このことは検索したファイルが読出対象となるファイルであることを表しており、このときCPU2は、ステップSP13に進んで、当該検索したファイルがどのクラスタ(当該ファイルにクラスタが跨がっている場合には双方のクラスタ)に対応しているか等のファイルとクラスタとの関係をファイルシステムに基づいて検索する。
【0063】
続いてステップSP14において、CPU2は、複数のクラスタ10X1 〜10XN の中から読出対象となるクラスタ10XR がいくつの出力ポート(すなわち出力側の再生処理ブロック5A〜5C)に対して同時に再生要求があるのかを検出し、当該クラスタ10XR から読み出した圧縮映像音声データS2C〜S2Fを再生要求のある全ての再生処理ブロック5A〜5Cに対して転送することができるか否かを判断する。
【0064】
このステップSP14において肯定結果が得られると、CPU2は、ステップSP15に進んで、バスクロススイッチブロック7を切り換えて、出力側の再生処理ブロック5A〜5Cとメモリブロック8内の読出対象となるクラスタ10XR とを接続した後、ステップSP16に進んで読出動作を開始する。
【0065】
やがてCPU2は、ステップSP17に進んで、読出終了か否かを判断し、肯定結果が得られると、このことは読出対象となるクラスタ10XR から圧縮映像音声データS2D〜S2Fが読み出されたことを表しており、このときCPU2は、そのままステップSP18に進んで当該読出命令処理手順RT2を終了する。
【0066】
一方ステップSP17において否定結果が得られると、CPU2は、再度ステップSP13に戻って、ファイルシステムに基づく検索したファイルとクラスタ10との関係の検索から上述と同様の処理手順を繰り返す。
【0067】
これに対してステップSP12において否定結果が得られると、このことは検索したファイルが読出対象となるファイルでないことを表しており、このときCPU2は、ステップSP19に進んで、読出不可の旨を上位コントローラ3に通知した後、そのままステップSP18に進んで当該読出命令処理手順RT2を終了する。
【0068】
(6)メモリユニット管理処理手順
実際にこのサーバシステム1において、CPU2は、上位コントローラ3からのメモリユニット8A1 〜8AN の管理指令を受けると、図11に示すメモリユニット管理処理手順RT3をステップSP20から入り、ステップSP21において、メモリブロック8内の各メモリユニット8A1 〜8AN の状態に変化があるか否かを判断しながら、肯定結果が得られるまで待つ。
【0069】
このステップSP21において肯定結果を得ると、CPU2は、ステップSP22に進んで、メモリブロック8内の変化がメモリユニット8Aが装填されたことによって生じたものであるか否かを判断し、肯定結果を得た場合にはステップSP23に進む。
【0070】
このステップSP23において、CPU2は、メモリブロック8内に新たなメモリユニット8Aが装填された旨を上位コントローラ3に通知すると共に、当該装填されたメモリユニット8Aからユニットエントリ情報を取得した後、ステップSP24に進んで、当該メモリユニット8Aの追加に伴うクラスタ10Aの使用状態を検出してクラスタ単位での記録容量の管理を行った後、ステップSP25に進む。
【0071】
一方、ステップSP22において否定結果を得ると、このことはメモリブロック8内に予め装填されているメモリユニット8A1 〜8AN のうちいずれかのメモリユニット8Aがユーザによって引き抜かれたことを表しており、このときCPU2は、ステップSP26に進んで、メモリブロック8内にメモリユニット8Aが引き抜かれた旨をエラーとして上位コントローラ3に通知した後、ステップSP27に進む。
【0072】
このステップSP27において、CPU2は、当該引き抜かれたメモリユニット8Aに応じたユニットエントリ情報を削除した後、ステップSP28に進んで、当該メモリユニット8Aの抜けに伴うクラスタ10Aの使用状態を検出してクラスタ単位での記録容量の管理を行った後、ステップSP25に進む。
【0073】
かくしてCPU2は、このステップSP25において、上位コントローラ3からの終了命令又はユーザの働きかけに応じて、現在行っている処理を終了するか否かを判断し、肯定結果が得られた場合にはそのままステップSP29に進んで当該メモリユニット管理処理手順RT3を終了する。
【0074】
これに対してステップSP25において否定結果が得られた場合には、CPU2は、再度ステップSP21に戻って、上述したステップSP21〜SP25又はステップSP21−SP22−SP26〜SP28−SP25の処理を繰り返す。
【0075】
(7)本実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、このサーバシステム1では、メモリブロック8を、複数(4個)のフラッシュメモリ10A〜10Dごとに区分けされたクラスタ10X(10X1 〜10XN )が内蔵されたメモリユニット8A(8A1 〜8AN )をそれぞれ着脱自在に装填可能な状態で複数接続することによって構築する。
【0076】
かかるメモリブロック8に全てのメモリユニット8A1 〜8AN が装填されていない状態において、その空き部位にユーザによって選択されたメモリユニット8Aが装填されると、CPU2は、当該メモリユニット8Aに対応するクラスタ10Xの使用状態を検出してクラスタ単位での記録容量を認識する。
【0077】
そしてCPU2は、データ記録時に、装填されたメモリユニット8Aの記録容量を越えた圧縮映像音声データS2A〜S2Fを、リンク先である他のメモリユニット8Aに転送して書込動作を行わせる。
【0078】
一方、メモリブロック8に装填されている複数のメモリユニット8A1 〜8AN のうちユーザによって選択されたメモリユニット8Aが引き抜かれると、CPU2は、当該メモリユニット8A以外の他のメモリユニット群8Aに対応するクラスタ10Xの使用状態を検出する。
【0079】
このメモリユニット8Aの引き抜きがデータ記録時である場合、CPU2は、圧縮映像音声データS2A〜S2Fを、引き抜かれたメモリユニット8Aのリンク先である他のメモリユニット8Aに書き込ませる。一方、メモリユニット8Aの引き抜きがデータ再生時である場合、CPU2は、上位コントローラ3にエラー通知を行うと共に、当該メモリユニット8Aに格納されているデータを飛ばしてリンク先である他のメモリユニット8Aに格納されているデータを読み出す。
【0080】
このようにしてサーバシステム1では、他の記録再生機器(例えばビデオカメラ等)との間でデータ交換する場合にも、直接物理的にメモリユニット8Aをやり取りするだけで済み、かくしてユーザの操作に応じた電気的なデータ取込み作業を行う煩雑さを回避することができる。
【0081】
以上の構成によれば、このサーバシステム1では、複数(4個)のフラッシュメモリ10A〜10Dごとに区分けされたクラスタ10X(10X1 〜10XN)が内蔵されたメモリユニット8A(8A1 〜8AN )をそれぞれ着脱自在に装填可能な状態で複数接続することによってメモリブロック8を構築するようにしたことにより、他の記録再生機器(例えばビデオカメラ等)との間でデータ交換する場合にも、必要に応じてユーザが選択したメモリユニット8Aを着脱するだけで済み、この結果ユーザの操作に応じた電気的なデータ取込み作業を行う煩雑さを回避することができ、かくしてデータの読み書きにおける高速性を格段と向上し得るサーバシステム1を実現できる。
【0082】
(8)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、複数の半導体メモリから構成されるデータ蓄積手段として、上述した図4に示すような4個のフラッシュメモリ10A〜10Dずつ区分けされたクラスタ10X(10X1 〜10XN )が内蔵されたメモリユニット8A(8A1 〜8AN )を複数接続してなるメモリブロック8を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、複数(3個以下又は5個以上の任意の数)の半導体メモリをクラスタとして並列的に読み書きすることができるように区分けしたものであれば、データ蓄積手段としては、この他種々の構成のものを広く適用することができる。
【0083】
この場合、半導体メモリとしてフラッシュメモリ10A〜10Dを適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、一括してデータを消去することができる半導体メモリであれば、フラッシュメモリ以外にも、電気的に消去及び書込可能なプログラマブルROM等の種々の半導体メモリに広く適用することができる。
【0084】
さらに上述の実施の形態においては、メモリブロック(データ蓄積手段)8の各フラッシュメモリ(半導体メモリ)10A〜10Dが複数個ずつのクラスタ10X(10X1 〜10XN )に区分けして内蔵され、当該各クラスタ10X(10X1 〜10XN )を一体として着脱自在に装填可能なメモリユニット8A(8A1 〜8AN )として、図1に示すサーバシステム1内のメモリブロック8を構築するメモリユニット8A(8A1 〜8AN )を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各クラスタを一体として着脱自在に装填可能であれば、この他種々のメモリユニットに広く適用することができる。
【0085】
さらに上述の実施の形態においては、外部から与えられる映像音声データS1A〜S1C(すなわち圧縮映像音声データS2A〜S2C)を各メモリユニット8A(8A1 〜8AN )内のクラスタ10X(10X1 〜10XN )に振り分けて与える振分手段として、図1に示すサーバシステム1内のCPU2及びバスクロススイッチブロック7を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各クラスタにデータを振り分けることができれば、この他種々の振分手段に広く適用することができる。
【0086】
この場合、振分手段としてのサーバシステム1内のCPU2及びバスクロススイッチブロック7(図1)は、供給される圧縮映像音声データS2A〜S2Cを順番に1つずつメモリユニット8A1 〜8AN に振り分けて与えるようにした場合について述べたが、給される圧縮映像音声データS2A〜S2Cを所定単位にストライピング(分離)して、得られた複数の圧縮分離データ(図示せず)を各メモリユニット8A1 〜8AN に振り分けるようにして並列的に書き込むようにしても良い。この結果、並列的に振り分けて書き込む分、本実施の形態の場合によりも書込速度を格段と速くすることができる。
【0087】
さらに上述の実施の形態においては、各クラスタ10X(10X1 〜10XN)に設けられ、バスクロススイッチブロック7を介して振り分けられた圧縮映像音声データS2A〜S2Cを当該クラスタ10X(10X1 〜10XN )内の各半導体メモリ10A〜10Dに振り分けて一斉に書き込ませる書込制御手段を、図1に示すサーバシステム1内のCPU2及び図4に示す各メモリユニット8A1 〜8AN 内のメモリコントローラ11から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、クラスタ単位で各フラッシュメモリ(半導体メモリ)10A〜10Dに一斉にデータを書き込むことができれば、この他種々の書込制御手段に広く適用することができる。
【0088】
さらに上述の実施の形態においては、メモリユニット8A(8A1 〜8AN )がメモリブロック(データ蓄積手段)8に装填されたとき、当該メモリユニット8A(8A1 〜8AN )に格納されているユニットエントリ情報(管理情報)に基づいて、対応するクラスタ10X(10X1 〜10XN )の記憶容量を検出した後、当該記憶容量を越えた場合には他のメモリユニット8A(8A1 〜8AN)をデータ転送対象として指定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ユーザによって装填されたメモリユニット8Aの記録容量が足りない場合でもデータを記録することができれば、他のメモリユニット8AのみならずDRAM15等の種々の記録手段に転送して記録するようにしても良い。
【0089】
さらに上述の実施の形態においては、メモリブロック(データ蓄積手段)8のうち、指定された圧縮映像音声データS2D〜S2Fが書き込まれているフラッシュメモリ(半導体メモリ)10A〜10Dを含むクラスタ10X(10X1 〜10XN )について、当該クラスタ10X(10X1 〜10XN )内の各フラッシュメモリ(半導体メモリ)10A〜10Dから圧縮分離データS2X1 〜S2XN を一斉に読み出し、圧縮映像音声データS2D〜S2Fに復元する読出制御手段を、図1に示すサーバシステム1内のCPU2及び図4に示す各メモリユニット8A1 〜8AN 内のメモリコントローラ11から構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、クラスタ単位で各フラッシュメモリ(半導体メモリ)10A〜10Dから一斉にデータを読み出すことができれば、この他種々の読出制御手段に広く適用することができる。
【0090】
さらに上述の実施の形態においては、圧縮映像音声データS2A〜S2Fと各フラッシュメモリ10A〜10Dとの対応関係を表すファイルシステム(管理情報)に基づいて、書込時には圧縮映像音声データS2A〜S2Fが書き込まれていない空きクラスタ10XE をクラスタごとに検索する一方、読出時には、指定された圧縮映像音声データS2A〜S2Fが書き込まれている読出対象となるクラスタ10XR をクラスタごとに検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ファイルシステムに基づくファイル管理によって、クラスタ単位で、書込時における空きクラスタ10XE の検索、及び読出時における読出対象となるクラスタ10XR の検索を行うことができれば、この他種々のファイル管理方法を用いるようにしても良い。
【0091】
さらに上述の実施の形態においては、複数の入出力手段としての複数の記録処理ブロック4A〜4C及び複数の再生処理ブロック5A〜5Cに、それぞれ所定の割当て時間T1 を循環的に割り当てておき、当該割当て時間T1 ごとに、メモリユニット8A(8A1 〜8AN )に対する書込動作及び読出動作が時分割的に行われたとき、圧縮映像音声データS2A〜S2Fを対応する記録処理ブロック4A〜4C及び再生処理ブロック5A〜5Cを介して入出力させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、書込時及び読出時に複数の記録処理ブロック4A〜4C及び複数の再生処理ブロック5A〜5Cを介して転送される圧縮映像音声データS2A〜S2Fがバスクロススイッチブロック7においてぶつかり合うのを防止しながら、メモリユニット8A(8A1 〜8AN )に対して書込動作及び読出動作を並列的に行わせることができれば、この他種々の時間管理方法に基づいてデータ制御するようにしても良い。
【0092】
さらに上述の実施の形態においては、本発明を図1のように構成されたサーバシステム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、圧縮映像音声データS2A〜S2F又はこれ以外の種々のデータを複数の半導体メモリに読み書きするこの他種々のシステムに広く適用することができる。
【0093】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、供給されるデータを記憶するDRAMと、所定数のフラッシュメモリをデータの読み書き動作の1つの単位としてユニット化することにより構成した複数のクラスタと、DRAMから読み出したデータに対しフラッシュメモリへ書き込みを制御するコントローラと、DRAM、複数のクラスタ及びコントローラから構成された着脱自在に装填可能な複数のメモリユニットと、複数のメモリユニットによって構成されたメモリブロックとを具え、コントローラは、供給されたデータを一旦上記DRAMに書き込み、当該DRAMから当該データを所定の書き込み可能なタイミングによって読み出してクラスタを一つの単位としてメモリユニットの所定数のフラッシュメモリに対して一斉に書き込むように制御するようにしたことにより、供給されるデータを一旦書き込み読み出しが高速でできるDRAMに書き込み、書き込んだDRAMからクラスタ単位でデータをフラッシュメモリへ一斉に書き込がなされるので、書き込みが遅いフラッシュメモリにおいても高速で行うことができ、かつ書き込みがメモリユニットごとに構成されているコントローラによってメモリユニット単独で行なわれるので複数のメモリユニットのうちのいずれかのメモリユニットが取り外されても影響を受けずに高速書き込みを行うことができ、かくしてデータの読み書きにおける高速性を格段と向上し得るデータ蓄積装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるサーバシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すCPUによる読み書きの制御処理に説明に供する略線図である。
【図3】図1に示すメモリブロックの内部構成を示す略線図である。
【図4】本実施の形態によるメモリユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図5】データ書込時の動作タイミングの説明に供するタイミングチャートである。
【図6】データ読込時の動作タイミングの説明に供するタイミングチャートである。
【図7】DRAMからフラッシュメモリへのデータ転送状態に説明に供する略線図である。
【図8】各メモリユニットのファイルイメージの説明に供する略線的な平面図である。
【図9】書込命令処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図10】読出命令処理手順の説明に供するフローチャートである。
【図11】メモリユニット管理処理手順の説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1……サーバシステム、2……CPU、3……上位コントローラ、4A〜4C……記録処理ブロック、5A〜5C……再生処理ブロック、6……消去処理ブロック、7……バスクロススイッチブロック、8……メモリブロック、8A1 〜8AN ……メモリユニット、9A1 〜9AX ……基板、10X1 〜10XN ……クラスタ、10AE ……空きクラスタ、10AR ……読出対象となるクラスタ、10A〜10D……フラッシュメモリ、11……メモリコントローラ、12……バススイッチ、13……データバス、14……アドレスバス、15……DRAM、FI……ファイルイメージ、S1A〜S1F……映像音声データ、S2A〜S2F……圧縮映像音声データ、S2X1 〜S2XN ……圧縮分離データ。
Claims (6)
- 供給されるデータを記憶するDRAMと、
所定数のフラッシュメモリを上記データの読み書き動作の1つの単位としてユニット化することにより構成した複数のクラスタと、
上記DRAMから読み出したデータに対し上記フラッシュメモリへ書き込みを制御するコントローラと、
上記DRAM、上記複数のクラスタ及び上記コントローラから構成された着脱自在に装填可能な複数のメモリユニットと、
上記複数のメモリユニットによって構成されたメモリブロックと
を具え、
上記コントローラは、
上記供給されたデータを一旦上記DRAMに書き込み、当該DRAMから当該データを所定の書き込み可能なタイミングによって読み出して上記クラスタを一つの単位として上記メモリユニットの上記所定数のフラッシュメモリに対して一斉に書き込むように制御する
データ蓄積装置。 - 上記メモリブロック内の上記複数のメモリユニットの装着状態及び上記メモリユニットのファイルデータを管理する管理手段を
具える請求項1に記載のデータ蓄積装置。 - 上記管理手段は、上記メモリユニットごとのユニットネイム、記録ID,記憶容量及び他のメモリユニットに跨るユニットエントリ情報に基づいて、上記メモリユニットを管理する
請求項2に記載のデータ蓄積装置。 - 上記管理手段は、上記複数のメモリユニットのうちからユーザによって指定されたメモリユニットが引き抜かれた場合、引き抜かれたメモリユニットの上記ユニットエントリ情報を削除する
請求項3に記載のデータ蓄積装置。 - 上記管理手段は、上記メモリブロック内に装着される上記複数のメモリユニットにそれぞれ対応するフォルダをツリー状に繋げた構造を有し、上記フォルダにはデータの内容を表すファイルを下位のフォルダとして階層的に割り当てる
請求項2に記載のデータ蓄積装置。 - 上記管理手段は、上記ユニットエントリ情報のリンク先IDを読み出すことにより上記メモリユニットの上記記憶容量を超えたデータをリンク先である後段のメモリユニットへ転送して記録する
請求項3に記載のデータ蓄積装置。
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