JPH0695979A - メモリカード管理方式 - Google Patents

メモリカード管理方式

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JPH0695979A
JPH0695979A JP4244766A JP24476692A JPH0695979A JP H0695979 A JPH0695979 A JP H0695979A JP 4244766 A JP4244766 A JP 4244766A JP 24476692 A JP24476692 A JP 24476692A JP H0695979 A JPH0695979 A JP H0695979A
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幹夫 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管理情報の異常によるデータの読み出し不良
領域をなくす。 【構成】 バイト書換型もしくは各ビットを書換可能な
EEPROM30には、データ領域を形成するEEPROM40の管理の
ための管理情報が格納される。この管理情報にはその書
き換えが行われる際に、最初に記録を介しすることを示
す記録開始フラグが記録され、この後に最初の管理情
報、たとえばデータ領域の概略の使用状況を示すヘッダ
情報が書き込まれ、次いでデータごとのたとえばパケッ
ト識別情報が記録される。この際、識別情報には異常検
出用の異常検出ビットにエラーを示す値が書き込まれ、
この後にパケットの配置関係等を示すMAT 情報が記録さ
れる。このMAT 情報の上位5ビットには連番等の識別コ
ードが記録される。この後、データがEEPROM40に記録さ
れ、記録が終了すると、異常検出ビットが「0」 に戻され
かつ記録開始フラグが解除される。この結果、記録開始
フラグ、異常検出フラグおよび識別コードの状態をチェ
ックすることにより、管理情報のいずれが異常であるか
を確認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体メモリを用いた
メモリカードの管理方式に係り、特に、メモリカードに
書き込まれた、たとえば、画像データなどのデータを管
理するメモリカード管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば、ディジタル電子スチル
カメラにおいては、撮像した画像を表わす画像データを
記録する媒体として半導体メモリを用いたICメモリカー
ドが使用されるようになってきた。このようなメモリカ
ードを用いたシステムにおいては、たとえばそれぞれの
画像を表わす画像データについてメモリへの記憶順序お
よび記憶済みを示す管理情報を合わせて記憶するメモリ
カード管理方式が、本出願人による係属中の特許出願、
特願昭62-120073 または特願平1-10997 にて提案されて
いる。
【0003】このようなメモリカード管理方式によれ
ば、メモリカードの記憶領域が複数のクラスタ(記憶単
位)に分かれて、各クラスタごとにデータの記憶を管理
するように構成されており、複数のクラスタのうち、た
とえば、1コマの画像データが記憶されるものの連鎖情
報をメモリアロケーションテーブル(MAT) にて指示し、
1コマの画像データの初頭部分が記憶されるクラスタの
情報をディレクトリにて指示するように構成されてい
た。また、このMAT と呼ばれる管理テーブルおよびディ
レクトリ等の管理情報は、たとえば、電子スチルカメラ
にて画像データを記録する際に最初に読み出され、ここ
で新たにメモリカードに記憶される画像データの格納箇
所等が定められて、あわせて新たな管理情報が作成され
てメモリカードに書き込まれる構成であった。
【0004】このようなシステムに用いられるメモリカ
ードのメモリとしては、従来、高速な読み出しおよび書
き込みを行なうことができるスタティックRAM(SRAM) が
用いられていた。しかしながら、このSRAMは、揮発性の
半導体メモリであるので、バックアップ用の電池が必要
であり、また、画像データのように大容量のデータを記
憶するものになると高価となって、カードの値段が高く
なるという問題があった。そこで近年、安価でしかもバ
ックアップ電池の必要がない不揮発性の半導体メモリで
あるEEPROM(電気的に消去および再書込み可能なメモ
リ)がメモリカードに採用されるようになってきた。
【0005】このEEPROMはその記憶期間が電池なしで10
年間以上と優れており、近年ではSRAMに匹敵する読出し
または書込み速度を備えるようになって、しかも、その
値段がSRAMの4分の1程度のものが開発されている。こ
のEEPROMにおいてはデータの再書込みを行なう際に、前
回に書き込まれたデータを一旦消去した後に今回のデー
タの書込みを行なって、さらにデータが正確に書き込ま
れた否かをチェックするベリファイを行なうという3ス
テップの動作が必要であった。この場合、消去タイプ別
に一括消去型またはブロック消去型の、いわゆるフラッ
シュタイプのEEPROMと、バイト書換型のEEPROMとが知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、EEPROM
を用いたメモリカードでは、SRAMに比べてカード内部で
のステップ数が多いので、データの書き込みを行なうホ
スト側では、その処理を完全に把握することができず、
そのカード内部での処理途中に誤ってメモリカードが機
器から抜かれた場合、またはシステムが電池の消耗など
により電源が突然オフとなった場合に、その復旧後にホ
スト側がカード内部にていずれの処理まで行われている
かを認識できずに、復旧後の処理をうまく行えないとい
う問題があった。この場合、カード内部では、メモリ管
理領域と実際に書き込まれているデータの状態との間に
大きな違いが生じている場合が多く、途中まで書き込ま
れたデータ領域が不良領域とされてしまう危険性があっ
た。この結果、後の書込みが正常に行なわれたとして
も、再生時にやはり電源オフまたは引き抜き時の領域の
再生がうまく行なわれずに、機器が停止するなどの問題
が生じるおそれがあった。特に、管理領域の書き込み途
中にカードの引き抜きが行われると、データは正常に書
き込まれていても、それを管理するための管理情報がう
まく更新されていないので、カード内容を外部に展開す
ることが不可能となってしまい、最悪の場合、以後その
メモリカードを使用することができなくなってしまうと
いうおそれがあった。また、不良のある画像を1コマだ
け消去しようとすると誤ったMAT に従ってデータが消去
されてしまうため、他のデータを破壊してしまうという
欠点があった。
【0007】本発明はこのような従来技術の課題を解決
し、メモリカードへのデータまたは管理情報の書込み途
中に、カードの引き抜きまたは突然の電源オフなどの事
態が生じてもデータの書込み再開時およびデータの再生
時にいずれのデータまたは管理情報が不良であるかをホ
スト側にてにて認識することができるメモリカード管理
方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるメモリカー
ド管理方式は、上記課題を解決するために、ホスト装置
に着脱自在なメモリカードへのデータの記録再生を管理
するメモリカード管理方式において、メモリカードは、
データを管理するための管理情報が記録される管理領域
を含み、この管理領域には、少なくともデータ領域の使
用状態を示すヘッダ領域と、それぞれのデータの読出し
または書込み形態を示すデータ識別領域と、データ間の
連鎖状態を示すデータ配置情報領域とを含み、ホスト装
置は、メモリカードにデータを記録する際に、ヘッダ領
域に記録を開始することを示す記録開始フラグを書き込
んだ後にヘッダ領域の実質的な内容を書き込み、このヘ
ッダ領域の書き込みの後にデータ識別領域に異常検出用
の異常検出フラグを含むデータ識別情報を書き込み、こ
のデータ識別情報の後にデータ配置情報領域にその情報
の正常性を示す識別コードが含まれたデータ配置情報を
記録し、この管理領域が正常に書き込まれた後にデータ
を記録して、このデータの記録の後に異常検出フラグを
解除し、さらに記録開始フラグを解除してメモリカード
へのデータ記録を行っていくことを特徴とする。
【0009】この場合、ホスト装置は、メモリカードが
装着された際に、記録開始フラグと異常検出フラグと識
別コードとに基づいて管理情報のいずれに異常が発生し
ているかを検出するとよい。また、ホスト装置は、管理
情報の記録開始フラグを検出し、異常検出フラグを検出
しない場合にヘッダ領域の異常と判断して、このヘッダ
領域以降の管理情報に基づいてヘッダ領域の情報を復元
するとよい。さらに、ホスト装置は、管理情報の記録開
始フラグおよび異常検出フラグの双方を検出した場合に
データ配置情報に含まれる識別コードの正常性を判定し
て、このデータ配置情報の異常を検出するとよい。この
場合、ホスト装置は、データ配置情報の異常を検出した
ときに、正常なデータのみを退避させて残っている異常
なデータを消去して、この消去データに関する配置情報
を書き換え、かつこの情報に基づいてヘッダ情報を書き
換えて、メモリカードを復旧させるとよい。
【0010】データ配置情報の識別コードは、データご
とに連続する符号であるとよい。また、識別コードは、
乱数であるとよい。さらに識別コードは、データ配置情
報の論理状態から得られる論理演算結果であってもよ
い。
【0011】一方、記録されたデータの管理情報が書き
込まれる管理領域を有し、ホスト装置に着脱自在に形成
されたメモリカードにおいて、このカードは、管理領域
が形成される小容量の第1の記憶素子と、データが記録
されるデータ領域が形成される大容量の第2の記憶素子
とを含み、第1の記録素子には、少なくともデータ領域
の使用状態を示すヘッダ領域と、それぞれのデータの読
出しまたは書込み形態を示すデータ識別領域と、データ
間の連鎖状態を示すデータ配置情報領域とが形成され、
ヘッダ領域には、記録が開始されていることを示す記録
開始フラグが書き込まれる有効ビットが形成され、デー
タ識別領域には、記録途中の異常を検出するための異常
検出フラグが書き込まれる有効ビットが形成され、デー
タ配置情報領域には、その情報の正常性を確認するため
の識別コードが記録される複数ビットのコード領域が形
成されていることを特徴とする。
【0012】他方、複数の管理情報をデータとともに記
録可能なメモリカードが着脱自在に装着されて、このメ
モリカードの記録データを管理するメモリカード管理シ
ステムにおいて、この管理システムは、メモリカードが
装着された際にその管理情報を順次読み出す管理情報読
出手段と、読み出した管理情報に含まれる異常フラグを
検出するフラグ検出手段と、この異常フラグの状態に基
づいて管理情報の異常箇所を検出し、この異常箇所を修
復する管理情報変更手段を有することを特徴とする。こ
の場合、このシステムは、管理情報の異常を検出した際
に、正常なデータをバックアップする第2の記録媒体が
装着される手段と、このバックアップの際にメモリカー
ドの記録領域を消去する消去手段と、消去後のメモリカ
ードにバックアップしたデータと管理情報変更手段にて
修復した管理情報を再記録する記録手段とを有するとよ
い。
【0013】
【作用】本発明によるメモリカード管理方式によれば、
メモリカードにデータを管理するための管理情報および
データを順次書き込む前に、記録を開始したことを示す
記録開始フラグを先に書き込んでおき、この書き込み後
に実質的な管理情報を書き込み、その途中に異常を検出
するための異常検出フラグを書き込み、さらに管理情報
の最後の情報となるデータ配置情報にその正常性を確認
するための識別コードを書き込むので、これら管理情報
の書き込みの途中にたとえばカードの引き抜きなどが行
われても、いずれの情報の書き込みにて引き抜きが行わ
れたかを検出し得る。管理情報が正常に書き込まれる
と、データの書き込みを行ない、この後に異常検出フラ
グを解除し、かつ記録開始フラグを解除して、これらフ
ラグが解除されることによりデータおよび管理情報が正
常に書き込まれたことを表わし得る。
【0014】
【実施例】次に添付図面を参照して本発明によるメモリ
カード管理方式の一実施例を詳細に説明する。本実施例
におけるメモリカード管理方式は、たとえば図1に示す
メモリカード1が図2に示す電子スチルカメラ52に装着
されて、このカメラ52からカード1へのデータの記録途
中に誤ってカード1の引き抜きなどが行われた場合に、
その復旧後の処理を有効に行い得る管理方式である。た
とえば、メモリカード1を図3に示す電子スチルプレー
ヤにて再生する場合に、記録データに異常があった場合
にも有効にデータを再生し得る管理方式である。
【0015】本実施例に適用されるメモリカード1は、
データ蓄積部10とメモリ制御部20とを有している。デー
タ蓄積部10は、バイト書換型または各ビット書換可能な
第1のEEPROM(電気的に消去および再書込可能なメモ
リ)セル30と、一括消去または数キロバイトごとのブロ
ック消去が行われるフラッシュ型の第2のEEPROMセル40
とを含む構成である。第1のEEPROMセル30は、本実施例
の管理方式が採用される管理領域が割り当てられ、たと
えば16kX8Bitの容量を有する比較的小容量のEEPROMチッ
プにて構成されている。第2のEEPROMセル40は、画像デ
ータなどの記録データが書き込まれるデータ領域が割り
当てられ、比較的大容量のたとえば16MX8BitのEEPROMチ
ップにて構成されている。
【0016】これらのメモリセル30,40 に割り当てられ
るメモリ領域は、図4に示すように、メモリの最小管理
単位となるクラスタごとに区画化されて管理される。本
実施例では、たとえば8kByteごとに区画化されて2048個
のクラスタ#0〜#2047 が形成されている。管理領域300
が割り当てられる第1のEEPROM30には、クラスタ#0およ
び#1が形成されて、データ領域400 が割り当てられる第
2のEEPROMにはクラスタ#2〜#2047 が形成されている。
管理領域300 の第1のクラスタ#0には、カード属性情報
領域310 と、ヘッダ領域320 と、パケット識別情報領域
330 と、パケット関連情報領域340 とがそれぞれ割り当
てられ、第2のクラスタ#1には、ディレクトリ情報領域
350 と、メモリアロケーションテーブル(MAT) 領域360
とがそれぞれ割り当てられる。データ領域400 のそれぞ
れのクラスタ#2〜#2047 には、たとえば、1コマの画像
を標準形式の映像信号で表わすのに必要なデータ、いわ
ゆるパケット形式にて複数のクラスタにわたる画像デー
タがそれぞれ任意のクラスタに分割されて書き込まれ
る。主に、この連鎖状態が管理領域300 にて管理され
る。
【0017】この管理領域300 について、さらに詳細に
説明すると、カード属性情報領域310 には、カードの種
類、カードの製造番号、記憶領域の全容量および識別ラ
ベルなどが記録されている。このカード属性情報領域31
0 は、メーカ側にて書き込まれてユーザ側では書き換え
る必要がない領域である。ヘッダ領域320 は、データ記
録の概略の情報とユーザの情報とがそれぞれ変更可能に
記録される領域である。このヘッダ領域320 は、データ
記録の際に最初に書き換えが行なわれて、本実施例で
は、このヘッダ領域320 の実質的な内容の書き換えの前
に、その有効ビットに記録が開始されたことを示す記録
終端フラグがたとえば「1」 として書き込まれ、データ記
録処理の最終時点つまり管理情報300 の後に画像データ
等のデータがデータ領域400 に完全に記録された後に、
この記録終端フラグが「0」 に書き戻される。ヘッダ領域
320 の実質的な情報は、図5に示すように、フォーマッ
ト番号322 と、テンポラリー情報324 と、カード番号32
6 と、タイトル328 と、オプション領域329 等の情報と
を含み、これらはそれぞれの情報ごとに順次記録が行わ
れる。これはタプル構造、つまり複数の有効な情報ごと
にタプルIDが付されており、タプルごとにそれぞれ更新
および書き換えが行われる形式である。
【0018】フォーマット番号322 は、データ領域400
の初期化およびフオーマットの時点にてそのフォーマッ
トに応じた値が書き込まれる。これは、たとえば4バイ
トの所定の識別番号"DS10"など、そのフォーマットのバ
ージョンに適合した規定値である。このフォーマット番
号322 は、カードが装着された機器にて照合が行われ
て、その4バイトすべてが規定値と一致している場合に
は、再生および記録の双方をその機器にて行うことがで
き、下位バイトのみの不一致の場合には再生のみ行うこ
とができ、さらに上位バイトが不一致の場合はカードへ
のアクセスが拒否される。これにより、メモリカード1
の記録データの保護またはカメラ52などの装置の保護が
有効に行われる。
【0019】テンポラリー情報324 は、残留クラスタ
数、使用クラスタ数、最終使用パケット番号、先頭未使
用クラスタ番号およびパリティ符号などのEEPROM30,40
の使用状況がそれぞれ記録される。詳しくは、残留クラ
スタ数は、データ領域400 において画像データの書き込
みに提供可能な、すなわち空きクラスタ数を示す。使用
クラスタ数は、データ領域400 においてデータが有効に
書き込まれているクラスタの総数を示す情報である。こ
れら使用クラスタ数および残留クラスタ数は、たとえば
データ属性領域322 にあらかじめ書き込まれたメモリの
容量と比較されて両者の合理性をチェックするのに使用
することができる。最終使用パケット番号は、記録がす
でに行なわれているパケットの最終の番号を指す。未使
用クラスタ番号は、データ領域400 における未使用クラ
スタのうちの最若番のものの番号を指す。
【0020】テンポラリ情報324 の最終バイトには、こ
れらの情報の内容の正当性を検査するためのパリティビ
ットがそれぞれの桁ごとに書き込まれている。これはた
とえばアドレスの縦方向つまり複数バイトにて表される
それぞれの情報の各桁を縦方向にそれぞれ加算して、そ
れぞれの加算値の桁上げ部分を削除した値、つまり最下
位ビットがそれぞれ割り当てられる。これには、たとえ
ばCRC 符号など、誤り訂正の可能な他の検査符号系を用
いてもよい。カード番号326 はユーザごとに付与可能な
番号であり、任意の番号を書き込むことができる。同様
にタイトル328は、ユーザが独自に書き込む情報であ
り、たとえば、撮影した画像の総称のタイトルなど自由
に書き込むことができる。また、これらの他にユーザ情
報のオプション領域329 として数バイトの空き領域が確
保されている。
【0021】このヘッダ領域320 の次にはパケット識別
情報330 が書き込まれる。このパケット識別情報330
は、記録されたそれぞれのパケットの種別および属性を
表わすものであり、図6(a),(b) に示すように、それぞ
れのパケットごとに8ビットづつ割り当てられる。具体
的には、最初の3ビットD0〜D2にて種別を表わし、たと
えば「000」 という値が書き込まれている場合は、そのパ
ケットが画像情報であることを表わし、「001」 の値が書
き込まれている場合は音声情報であることを表わす。こ
の識別情報330 は、管理領域300 に書き込まれている情
報もパケットとみなしてクラスタ#0,#1 の情報について
は、これらが管理情報であることを表わす「010」 の値が
このパケット識別情報の最初の3ビットD0〜D2に書き込
まれる。これらの他に種別としては、たとえばメーカが
独自の運用を目的として記録できるデータが書き込まれ
ている場合に、これをパケットとみなしてベンダ情報と
いう種別にて「011」 の値が書き込まれる。
【0022】このパケット識別情報330 のパケットの属
性を表わす情報は、次の第4ビットから第8ビットまで
それぞれ割り当てられている。第4ビットD3には、その
データが他の領域またはメモリにコピーされているか否
かを示すコピー済ビットが割り当てられ、第5のビット
D4には、コピーの可否を示すコピープロテクトビットが
割り当てられている。これらはそれぞれ値「0」 が書き込
まれている場合に「コピーなし」または「コピー可」を
表示し、値「1」 が書き込まれている場合は「コピーあ
り」または「コピー否」を表わす。第6ビットD5には、
本実施例の特徴点の一つであるデータ記録時の異常の発
生を検出するための異常検出ビットが割り当てられてい
る。この検出ビットD5はデータの書き込みの開始の際に
その値が「1」 に書き直され、データ記録終了後に再び
「0」 に書き戻される。この検出ビットが「0」 に書き戻さ
れたのちに、上述したヘッダ領域310 の記録終端フラグ
が「0」に書き戻される。したがって、この異常検出ビッ
トD5は、その値が「1」 の状態にて再生された場合、この
パケット識別情報330 の以降のデータ、つまりMAT 情報
340 、パケット関連情報、ディレクトリ情報またはデー
タ領域400 のデータに書き込み異常が生じていることを
確認できる。また、この異常検出ビットD5の値が「0」 で
あった場合であって、かつ、記録終端フラグが「1」 の場
合には、このパケット識別情報330 の前に書き込まれた
ヘッダ情報320 の書き込み時に異常が生じたことが確認
される。つまり、この異常検出ビットD5は、記録終端フ
ラグと合わせて用いることにより管理領域のそれぞれの
記録異常を的確に確認することができる記録異常チェッ
ク用のビットである。
【0023】パケット識別情報330 の第7ビットD6は、
そのアドレスに他のデータの書き込みを不可とする、つ
まり、データの書き換えを防止するための保護ビットで
ある。このライトプロテクトD6は、その値が「0」 の場合
にのみ書き込みが許可され、「1」 の場合に書き込みが拒
否される。最後の第8ビットD7は、そのアドレスのクラ
スタが使用済であることを示すビットである。これらラ
イトプロテクトD6と使用済ビットD7にてデータの書き換
えが可能か否かが的確に識別される。
【0024】図4に戻って、データ記録の際にパケット
識別情報330 の次には、パケット関連情報340 が書き換
えられる。このパケット関連情報340 は、あるパケット
と他のパケットとの関連を表わす。たとえば、あるパケ
ットが画像データである場合に、これに関連した、たと
えば、音声データが他のパケットとして記録されている
際に、その関連の音声データのパケットまたはクラスタ
の番号が記録される。これにより、画像データの読み出
しとともに関連の音声データを迅速に読み出すことがで
きる。このパケット関連情報340 の後に、次のクラスタ
#1にディレクトリ情報350 が書き込まれる。このディレ
クトリ情報350 は、それぞれのパケットのスタートクラ
スタの番号が書き込まれる情報領域である。したがっ
て、このディレクトリ情報350 を検索することにより、
所望のパケットの始まりを迅速かつ的確にすることがで
きる。
【0025】管理領域300 の最後には、実質的なデータ
の記録位置を表わすメモリアロケーションテーブル、い
わゆるMAT 情報360 が書き換えられる。このMAT 情報36
0 は、複数のクラスタにわたって書き込まれるパケット
の、それぞれのクラスタにおける連鎖状態を表わしてお
り、それぞれのクラスタ情報として連鎖するクラスタの
アドレスが記録される。本実施例におけるメモリカード
管理方式では、このMAT 情報360 の書き込みの際に、そ
の空き領域を利用して書き換えが有効であったか否かを
示す識別コードが書き込まれる。
【0026】具体的には図7に示すように、それぞれの
クラスタ#0〜#2047 のMAT 情報は、2バイトづつ割り当
てられており、たとえば、クラスタ#23,#24,#30 および
#40にて一つのパケットが連鎖している場合には、ディ
レクトリ情報350 が16進数にて「0017h」 の情報、すなわ
ち、スタートクラスタ#23 を表わす値が書き込まれてい
るので、これにて指示されるクラスタ#23 のMAT 情報
(b) には「0018h」 つまりクラスタ#23 に続くクラスタ#2
4 の番号が記録されて、これにて指示されるクラスタ#2
4 のMAT 情報(c) には「0028h」 で示すクラスタ#24 に続
くクラスタ#30 の番号が記録され、さらにクラスタ#30
のMAT 情報(d) にはこれに続くクラスタ#40 の番号「002
8h」 が記録される。クラスタ#40 のMAT 情報(e) には、
このクラスタ#40 が最終のクラスタであることを示すオ
ール「1」 つまり16進数にて「FFFFh」が書き込まれる。こ
の実施例の場合、2バイトのうち11ビットまで、つまり
クラスタ#2047 までが有効なクラスタ番号を表わすの
で、破線にて囲まれた上位バイトの上位5ビットを利用
してこれらパケットのMAT 情報の正当性を示す識別コー
ドがデータ記録時に書き込まれる。この識別コードは、
たとえば本実施例ではパケットごとに連続する番号を書
き込み、その連続性を確認することによりその情報の有
効性が確認される。
【0027】たとえば、クラスタ#23 のMAT 情報(b) に
は第1番目のMAT 情報であることを示す「00001」 、これ
に続くクラスタ#23 のMAT 情報(c) には2番目のMAT 情
報であることを示す「00010」 、同クラスタ#30 の情報
(d) には3番目のMAT 情報であることを示す「00011」 、
最終情報(e) に4番目のMAT 情報であることを示す「001
00」 が書き込まれる。なお、この実施例では識別コード
を連番、つまりインクリメンタルコードにて記録する
が、これはヘッダ領域310 にて用いたパリティと同様に
有効ビットの論理演算結果でもよく、またパケットごと
に初期値が異なる乱数、さらにはそれぞれの情報に対応
する固定値でもよい。後者の場合、カメラ52側にてそれ
ぞれの情報をROM などに固定情報として保持し、これと
比較することにより識別するとよい。
【0028】図1に戻って、メモリカード1の制御部20
の詳細を説明すると、この制御部20は、コネクタ50を介
してカメラ52からの記録指定アドレスをラッチするアド
レスラッチ回路202 を含み、このアドレスはアドレス判
別回路206 にて判別される。アドレス判別回路206 は、
アドレスラッチ回路202 からのアドレスが第1のEEPROM
30のものか、第2のEEPROM40のものかを判別して、メモ
リコントローラ208 または210 をアクティブにする信号
S1,S2 をそれぞれ送出する起動回路である。それぞれの
メモリコントローラ208,210 は、アドレス判別回路206
からの信号S1,S2 により起動してアドレスラッチ202 か
らのラッチアドレスを受け、それぞれのEEPROM30,40 を
アクセスする制御回路である。これらコントローラ208,
210 は、指定されたアドレスの内容の消去、データの書
き込みおよびベリファイ等の書込制御およびデータの読
出制御等をそれぞれ行なう。さらに、この制御部20は、
カメラ52からのデータを一時蓄積するデータバッファ20
4 を備えている。このバッファ204 は、コネクタ50を介
して受けたデータをコントローラ208,210 の消去処理の
期間と、データ書き込み後のベリファイの期間とでそれ
ぞれ保持している。一方、システムコントローラ212
は、カメラ52からの書込信号WRまたは読出信号RDをそれ
ぞれ受けてラッチ202 およびバッファ204 を起動し、さ
らに判別回路206 およびメモリコントローラ208,210 を
制御する制御回路である。特に本実施例では、記録時に
内部にて記録を行っていることを示す記録制御フラグを
たてかつメモリコントローラ208,210 にてデータの消
去、書込みおよびベリファイを行っている間に、カメラ
52へ内部処理中であることを示すビジー信号BUSYを供給
する。一方、コネクタ50は、日本電子工業振興協会(JEI
DA) にて推奨される20ピンのI/O バス方式が有利に用い
られる。
【0029】このメモリカード1が装着されるディジタ
ル電子スチルカメラ52は、図2に示すように撮像レンズ
54を通して撮像デバイス56によって被写界を撮影し、こ
れを表わす画像データをメモリカード1に記憶させる静
止画像撮影装置である。撮像デバイス56の出力は、信号
処理回路58によって色調整などの信号処理が施されて、
アナログ・ディジタル(A/D) 変換回路60によって対応の
ディジタルデータに変換される。このディジタルデータ
は、信号処理回路62によって色分離されて、圧縮符号化
され、データセレクタ64を通してコネクタ50へ出力され
る。カメラ52は、操作表示部66を有し、これはたとえば
露光指示、データ圧縮モード指定およびライトプロテク
ト指定などの様々な指示を手操作にて入力し、また、た
とえば画像データの記録に必要な空きクラスタが存在し
ない旨を表わす警報など、装置の状態を使用者に表示す
る。操作表示部66へ入力された指示はシステム制御部68
に送られ、また装置の状態は同制御部68から操作表示部
66に与えられる。システム制御部68は、カメラ52全体の
動作を制御する制御装置であり、メモリカード1へのデ
ータの書き込み制御も行なう。
【0030】システム制御部68には圧縮率設定回路70が
接続されて、これはシステム制御部68の制御の下に操作
表示部66で指示されたデータ圧縮モードに応じた画像デ
ータの符号化圧縮率を信号処理回路62に設定する回路で
ある。圧縮符号化方式は、たとえば2次元コサイン変換
などの直交変換、またはサブサンプリングおよび量子化
などが有利に適用される。データセレクタ64は、信号処
理回路62からの画像データとシステム制御部68の関与す
る制御データとを選択的にコネクタ50を通してメモリカ
ード1に送出する選択回路であり、これには管理情報更
新回路72および管理情報読出回路74が接続されている。
管理情報更新回路72は、メモリカード1の管理領域300
に書き込む管理情報をそれぞれ生成する回路であり、シ
ステム制御部68の制御の下に管理情報読出回路74に読み
出された管理情報がそれぞれ変更されて書き込まれる。
また、管理領域読出回路74は、メモリカード1の管理領
域300 に格納されている管理情報を読み出してシステム
制御回路68に入力する読出回路である。この回路74に読
み出された管理情報は、それぞれの情報のフラグ等がチ
ェックされて、これらに異常がなければデータ記録処理
に移る。たとえば、フォーマット番号やパリティ等がチ
ェックされる。
【0031】一方、図3には、カメラ52にて記録された
メモリカード1の再生を行なってディスプレイ等に表示
するディジタル電子スチルプレーヤ500 が示されてい
る。本実施例におけるプレーヤ500 は、メモリカード1
の異常データを消去および管理領域300 を再編集する編
集装置としての機能も備えている。この装置500 におい
て、メモリカード1と接続されるコネクタ50は、データ
セレクタ502 を介して信号処理回路504 に接続されてい
る。信号処理回路504 は、データ圧縮された画像データ
を所定の伸長方式にて伸長して、復号する回路である。
復号された画像データは、ディジタル・アナログ(D/A)
変換回路506 にて対応のアナログ信号に変換される。こ
のアナログ信号は、他の信号処理回路508 にてRGB 信号
またはNTSCなどの標準テレビジョン信号に変換されて、
その出力510 からCRT 等のディスプレイに出力される。
【0032】システム制御部514 は、操作入力部522 に
応動してディジタル電子スチルプレーヤ500 の全体の動
作を制御する制御回路であり、これには、図示のように
消去編集回路518 および管理情報読出回路520 が接続さ
れている。消去編集回路518は、メモリカード1に記憶
されている画像データの消去および編集を行なった際の
管理領域300 の書き換えを行う回路である。また、管理
情報読出回路520 は、装置500 に接続されたメモリカー
ド1からシステム制御部514 に管理情報を読み出す回路
である。操作入力部522 は、本装置にて再生すべき画像
のコマの指定や再生および消去に関する指示を入力する
手操作回路である。また、この装置500には、メモリカ
ード1のデータを書き換える際のバックアップ用の2次
記憶装置、たとえばフロッピディスクドライブが接続さ
れるバックアップ端子524 が備えられている。この端子
524 はデータセレクタ502 に接続されて、コネクタ50を
介して入力するメモリカード1から選択されたデータを
2次記録媒体に供給する。
【0033】以上のような構成の画像記録再生システム
において本実施例のメモリカード管理方式によるデータ
記録方法および異常検出方法をその動作とともに説明す
る。始めに、記録方法について説明すると、まず、メモ
リカード1をカメラ52に接続して電源スイッチをオンと
する。これにより、カメラ52のシステム制御部68は、カ
ード1の第1のEEPROM30から管理情報読出回路74に管理
情報300 を読み出す。この場合、システム制御部68は、
コネクタ50を介して管理情報300 のクラスタ#0,#1 のア
ドレスを順次アドレスラッチ回路202 に出力して、これ
とともに読出制御信号WRをシステムコントローラ212 に
出力する。これによりカード1では、アドレスラッチ回
路202 にラッチされたアドレスがアドレス判別回路206
にて判別されて、この判別結果に基づいてメモリコント
ローラ208 がシステムコントローラ212 の制御の下に起
動されて、第1のEEPROM30の管理情報300 のアドレスが
アクセスされる。この結果、管理情報300 の始めのカー
ド属性情報310 から順次最後のMAT 情報360 までがバッ
ファ204 を介してコネクタ50からさらにカメラ52のデー
タセレクタ64を介して管理情報読出回路74に読み出され
る。
【0034】管理情報300 を受けたカメラ52では、まず
ヘッダ領域310 のフォーマット番号312 が本装置52に適
合しているか否かをチェックする。この場合、データの
記録を行うので、フォーマット番号312 の値がカメラ52
での規定値、たとえば"DS10"と全バイト一致している必
要がある。不一致のバイトがある場合は、操作入力部66
にて警報となる表示を行って、使用者にカード1の取り
替えを促す。全一致である場合は、たとえば緑ランプ等
にてカード1が使用可能であることを表示する。次に、
ヘッダ領域310 のパリティビットをそれぞれチェックし
て、異常がなければ、テンポラリー情報324 のデータに
信頼性があることを確認する。次いで、このテンポラリ
情報324 の残留クラスタ数、使用クラスタ数等のチェッ
クを行ない、これより得られる領域の空き情報に基づい
て使用可能枚数等を操作入力部66に表示する。操作者
は、これらの表示を確認して撮影を開始する。
【0035】撮像された被写界を表わす画像信号は、第
1の信号処理回路58にて色調整などの所定の処理が行わ
れて、次いで、D/A 変換回路60にてディジタル信号に変
換されて第2の信号処理回路62に供給される。これを受
けた第2の信号処理回路62では、圧縮率設定回路70から
の設定値に基づいて所定の圧縮を行なう。これにより、
1パケットの画像データが生成されて、そのデータ量が
確定される。このパケットのデータ量は、システム制御
部68に供給される。これを受けたシステム制御部68で
は、このデータ量に基づいてメモリカード1に記録する
クラスタ数を算出する。また、システム制御部68では、
読出回路74に読み出されているテンポラリ情報324 にお
ける最終使用パケット番号および先頭未使用クラスタ番
号等の情報に基づいてデータの書き込み先クラスタを決
定する。この場合、管理情報300 のそれぞれの情報を生
成して、これらを第1のEEPROM30のクラスタ#0,#1 に順
次書き込んでいく。
【0036】つまり、管理情報読出回路74に読み出した
管理情報300 を順次その領域ごとに管理情報変更回路72
に書き換えて、これらがデータセレクタ64を介してメモ
リカード1に供給される。詳しくは本実施例では図8の
ステップS2に示すように、まず、システム制御部68は、
管理情報変更回路72にヘッダ領域320 の有効ビットに記
録終端フラグを「1」 とするためのエラー情報を送出す
る。この記録終端フラグ1は、データセレクタ64および
コネクタ50を介してメモリカード1に供給され、データ
バッファ204 を介して第1のEEPROM30のヘッダ領域310
の有効ビットに書き込まれる。これにより、後の書き込
みに異常が生じた場合、たとえば活線状態でデータ記録
途中にカード1の引き抜きが行われた場合に、記録終端
フラグが「1」 となっているので、管理情報300 のうちの
いずれかの情報または記録データの書き込み途中に異常
が発生していることが確認される。
【0037】この記録終端フラグの書き込みが終了する
と、ステップS3に移ってヘッダ領域320 の実質的な内容
の書き込みが行われる。この場合、ヘッダ領域320 のフ
ォーマット番号322 はフォーマット時に記録されている
ので、今回は書き換えは行わない。まず、テンポラリ情
報324 が書き換えられる。テンポラリ情報324 は、残留
クラスタ数、使用クラスタ数、最終使用パケット番号、
先頭未使用クラスタ番号およびパリティビットが順次変
更回路72にて書き換えられ、これらが1バイトごとに順
次データセレクタ64およびコネクタ50を介してメモリカ
ード1に供給される。
【0038】メモリカード1では、書き換えられた残留
クラスタ数をバッファ204 に受けると、システムコント
ローラ212 からコネクタ50を介してカメラ52のシステム
制御部68にビジー信号BUSYを送り、まずそのアドレスの
前回の情報を消去する制御信号をメモリコントローラ20
8 に送る。これを受けたメモリコントローラ208 は、第
1のEEPROMの残留クラスタ数領域を消去しバッファ204
から受けた最新の残留クラスタ数を消去後のアドレスに
書き込むライト信号WR1 を出力する。これにより、テン
ポラリ情報322 の残留クラスタ領域に最新の残留クラス
タ数が書き込まれる。この書き込みが終了すると、メモ
リコントローラ208 は、書き込んだ残留クラスタ数を一
旦読み出して、これをバッファ204 の情報と照合する。
このベリファイの結果により、書き込みが正常に行われ
ていると判定されると、メモリコントローラ208 はシス
テムコントローラ212 へベリファイ「OK」を示す信号を送
り、これを受けたシステムコントローラ212 は、カメラ
52へ供給しているビジー信号BUSYを解除する。
【0039】ビジー信号BUSYの解除を検知したカメラ52
のシステム制御部68は、更新したテンポラリ情報324 の
使用クラスタ数の情報を上記と同様にメモリカード1に
送る。これにより、メモリカード1では、使用クラスタ
数の情報をバッファ204 に受ける。次いでカード1で
は、上記と同様にシステムコントローラ212 からカメラ
52のシステム制御部68へビジー信号BUSYを送りつつ、メ
モリコントローラ208 にて第1のEEPROM30の使用クラス
タ数の領域の消去、書き込みおよびベリファイが行われ
て、その書き換えが上記と同様に行われる。この書き換
えが終了すると、続いて最終使用パケット番号の書き換
えが行われ、次いで先頭未使用クラスタ番号および、最
後にパリティビットの書き換えが順次行われて、ヘッダ
領域320 のテンポラリ情報324 の書き換えが行われる。
次いで、ユーザ情報のユーザ番号326 およびタイトル32
8 の書き換えが必要な場合には、操作入力部66からの入
力に基づいてそれぞれの変更が行われ、上記と同様にこ
れらの情報が第1のEEPROM30のヘッダ領域320 の所定の
領域に書き込まれる。
【0040】ところで、ヘッダ領域310 では再生の際
に、フォーマット番号322 およびテンポラリ情報324 の
パリティがこの領域310 の有効性を表わすが、これらが
一致または適合している場合でも、この情報の途中に引
き抜きが行われると、後の情報との適合性が失われてい
る場合がある。この実施例では、このヘッダ領域310 の
書き込み途中に異常が発生した場合には、たとえばカー
ド1の引き抜きが行われた場合に、次に書き込まれる予
定のパケット識別情報の異常検出ビットD5がこの時点で
は「0」 となっていることを利用して、これと最初に書き
込みが行われた記録終端フラグの値が「1」 となっている
ことにより、このヘッダ領域310 の書き込み異常を確認
することができ、後述する復旧処理を施すことにより、
この異常を取り除くことができる。
【0041】次に、このヘッダ領域310 が正常に書き込
まれた場合には、ステップS4に移り、カメラ52では、上
記と同様に管理領域変更回路72にてパケット識別情報32
0 の変更が行われて、上記と同様にメモリカード1への
書き換えが行われる。この場合、そのパケットの識別情
報320 の第6ビットD5には、異常検出ビットの値として
「1」 が書き込まれる。他の部分は、書き込みが行われる
画像データなどのデータの種別および属性を表わすよう
にその内容に適合した書き換えが行われる。次いで、ス
テップS5に移り、今回メモリカード1に書き込まれるパ
ケットのスタートクラスタ等を表わすディレクトリ情報
350 の変更が上記と同様に管理領域変更回路72にて行わ
れて、上記と同様にメモリカード1に供給されて、その
書き換えが行われる。
【0042】次いで、ステップS6に移り、管理領域変更
回路72では今回記録が行われるパケットのクラスタ間の
連鎖状態を表わすMAT 情報360 の変更が行われ、上記と
同様にメモリカード1への書き換えが行われる。この場
合、本実施例では、各クラスタのMAT 情報360 には、そ
の上位5ビットに連続する番号などの識別コードが順次
書き込まれる。この識別コードにより、後述する再生処
理でのMAT 情報360 の正常性が確認される。また、この
MAT 情報360 およびディレクトリ情報350 の記録途中に
カード1の引き抜きなどが行われた場合には、記録終端
フラグおよびパケット識別情報340 の異常検出ビットが
ともに「1」 となっているので、これらのいずれかに異常
があることが後の再生処理にて確認される。特に、MAT
情報360に異常がある場合は、識別コードにてその異常
を確認することができるので、これに異常がない場合に
は、ディレクトリ情報350 の異常を判断することができ
る。
【0043】このようにして管理情報300 の書き換えが
終了すると、ステップS7に移り、信号処理された画像デ
ータの書き込みが行われる。この場合、各クラスタごと
のスタートアドレスがシステム制御回路68からメモリカ
ード1に送られ、これを受けたメモリカード1はそのア
ドレスをメモリコントローラ210 にて順次アクセスし
て、8ビットごとにデータバッファ204 に送られてくる
データを順次第2のEEPROM40の指定クラスタに記録す
る。この場合も上記管理情報300 と同様に、メモリコン
トローラ210 の制御の下に各ブロックごとの消去、書き
込み、ベリファイが行われて、それぞれのデータの記録
が行われる。このデータの記録が正常に行われるとステ
ップS8に進む。このステップS8ではデータまでの記録が
正常に行われたので、パケット識別情報330 の異常検出
ビットD5の値を「0」 に書き戻す処理が上記と同様に変更
回路72を介して行われる。次いで、ステップS9に移り、
記録終端フラグを異常検出ビットD5と同様に「0」 に書き
戻して記録する。これにて、データ記録の一連の処理が
終了する。
【0044】また、複数のパケットを記録する場合は、
上記動作が繰り返し行われて、随時、管理領域300 が書
き換えられる。この場合、管理領域300 の書き換え中の
いずれかの箇所にて、メモリカード1の引き抜きが行わ
れた場合には、各検出フラグの状態が図9に示すような
状態となっている。まず、ヘッダ情報320 の記録中の引
き抜きでは、ケース1に示すように、記録終端フラグが
「1」 となって、かつ異常検出ビットが「0」 となってい
る。この場合、特に、テンポラリ情報324 のいずれかの
情報の書き込み途中に引き抜きが行われた場合には、パ
リティビットが不一致となっている。また、データ領域
400 をフォーマットした後のデータ書き換えの際には、
そのフォーマット番号312 を書き込む途中に引き抜きが
行われた場合には、さらに、このフォーマット番号312
が不定の状態となっている。次に、ヘッダ領域310 の記
録後であってパケット識別情報320 の記録以前では、ケ
ース2に示すようにケース1と同様に記録終端フラグが
「1」 となり、かつ異常検出ビットが「0」 となっている
が、テンポラリ情報310 が書き換えられた後であるの
で、パリティビットによるチェックは有効なものとなっ
ている。しかし、この場合のテンポラリ情報310 が表わ
す各クラスタの使用状態は、ここで引き抜きが行われて
いるので、以降の情報およびデータの記録が行われてお
らず、実際のメモリの使用状態とは異なっている。した
がって後述の復旧処理にて何らかの処理を行わなければ
ならない。次にパケット識別情報320 の記録終了後に、
それ以降の情報すなわちパケット関連情報330 、ディレ
クトリ340 、MAT 情報350 またはパケットデータの記録
途中に引き抜きが行われた場合には、ケース3およびケ
ース4に示すように記録終端フラグおよび異常検出ビッ
トがともに「1」 となっている。この場合ケース3では、
MAT 情報360 の記録途中にカード1の引き抜きが行われ
た場合であって、その中の上位5ビットに書き込まれた
識別コードがたとえば連番であると、いずれかのクラス
タのMAT 情報にてこの識別コードが不連続となっている
ので、これが異常として検出される。また、この識別コ
ードが書き込まれていない場合には、ディレクトリ340
の異常が検出される。この識別コードが正常に書き込ま
れている場合にはケース4に示すようになり、その後の
データ領域400 へのデータの書き込み時に引き抜きが行
われたことが検出される。
【0045】次に、このような異常、たとえば活線抜去
が行われた場合のメモリカード1を図3の電子スチルプ
レーヤ500 にて再生する場合の動作および処理を、図10
に示すようにケース別に分けて説明する。まず、ステッ
プS10 において、プレーヤ500 のコネクタ50にメモリカ
ード1が接続されて電源がオンとされると、システム制
御部514 は、アドレス線を介してメモリカード1に管理
領域300 を読み出すためのアドレスを供給する。これに
よりプレーヤ500 の管理情報読出回路520 に上記のよう
な各ケースの場合の管理情報300 が読み出される。次い
で、システム制御部512 は、ステップS20 に進み、記録
終端フラグおよび異常検出ビットのチェックを行なっ
て、それぞれのケースに移る。まず、ケース1のステッ
プS30 の場合には、ヘッダ領域310 の書き込み時の異常
であるので、特に、メモリの使用状態を示すテンポラリ
情報324 を正常な値に書き戻さなければならない。この
場合、ヘッダ領域310 以外の管理情報300 は正常である
ので、ステップS32 にて異常のないパケット識別情報33
0 、ディレクトリ情報350 およびMAT 情報360 を読み、
これを利用してテンポラリ情報322 の復旧を行う(ステ
ップS34)。具体的には、パケット識別情報330 の第8ビ
ットD7の使用済フラグが「1」 となっているクラスタの数
をカウントして使用クラスタ数を変更する。次に、この
値とたとえばメモリの全容量情報から残留クラスタ数を
演算して残留クラスタ数を変更する。次いで、最終使用
パケット番号の変更は、ディレクトリ情報350 のパケッ
ト情報から各パケットのスタートクラスの番号を比較し
て、最も大きい値のスタートクラスタ番号を有するパケ
ットの番号を検出して最終使用パケット番号とする。先
頭未使用クラスタ番号の変更は、ディレクトリ情報350
とMAT 情報360 のパケット情報から使用しているパケッ
トのクラスタ連鎖状態を検出して、その中で最若番と次
に若い番号のクラスタ間にある未使用クラスタ番号を求
めて、これを先頭未使用クラスタ番号とする。これらの
使用状態を正常な値に書き戻すと、次にこれらの各ビッ
トの値からパリティビットを演算する。このようにして
変更されたヘッダ領域310 は、データ記録の場合と同様
にメモリカード1に順次供給されて、その第1のEEPROM
30にそれぞれ書き込まれる。次いで、ステップS36 に移
ってたとえばカード1のシステムコントローラ212 内部
にて書き込み途中となっていた制御フラグを「0」 にす
る。次いで、ステップS38 にて記録終端フラグを「0」 と
して同管理領域300 に書き戻す。これによりケース1の
場合のヘッダ領域320 の異常の復旧が行われる。このよ
うに復旧したカード1は、カメラ52に再装着されて前回
記録に失敗したデータの記録が再度行われる。
【0046】次にケース2の場合にはステップS40 に進
み、この場合には、ヘッダ領域320の内容が正常に書き
直されているが、以降の情報を書き直す前に引き抜きが
行われた状態であるので、やはりヘッダ領域320 のテン
ポラリ情報の書き換えが必要であり、ケース1と同様に
ステップS42 にてパケット識別情報330 、ディレクトリ
情報350 およびMAT 情報360 の内容を読み出して、次い
で、これを利用してテンポラリ情報322 を変更してメモ
リカード1の管理領域300 にそれぞれを書き込む(ステ
ップS44 )。テンポラリ情報322 を正常に書き込むと、
エラー状態を示す値「1」 となっている記録終端フラグを
「0」 に書き戻して、ケース2の場合のヘッダ領域320 の
復旧が行われる。この場合も復旧したカード1はカメラ
52に再装着されて前回記録に失敗したデータの書き込み
を行うことができる。
【0047】次にステップS50 のケース3およびケース
4の場合には、MAT 情報360 の書き込み時点での異常で
あるので、このパケットのMAT 情報つまりパケット識別
情報330 にて異常検出ビットD5の値が「1」 となっている
パケットは、データ領域のそのクラスタにデータが書き
込まれていないパケットか、または前回のデータが消去
されて新規のデータが書き込まれる予定のパケットであ
る。したがって、この場合の再生処理は、ステップS52
〜S53 に示すように、パケット識別情報330 の異常検出
ビットの値が「0」 のパケットのみを通常通り再生し、異
常検出ビットの値が「1」 のパケットを再生禁止の状態と
している。
【0048】しかし、ケース3の場合には、そのパケッ
トの連鎖状態を示すMAT 情報が異常であるので、このパ
ケットを構成するクラスタがいずれのクラスタであるか
識別できない状態である。したがって、これを復旧する
処理を行わなければならない。この場合には、まず、正
常であるMAT 情報、つまりパケット識別情報に異常検出
ビット「0」 がたっているMAT の連鎖を再検索して、それ
以外のMAT 情報つまり書き込み異常が生じているMAT 情
報およびこれに対応するパケットデータ領域を消去す
る。詳しくは、このケース3の場合、ステップS56 に進
むと、プレーヤ500 のシステム制御部514 は、パケット
識別情報330 の異常検出ビット「0」 のパケット番号を検
出して、そのMAT 情報に基づいてメモリカード1のデー
タ領域400からそれぞれのデータを読み出し、これらを
プレーヤ500 のバックアップ端子524 を介してフロッピ
ーディスク等の2次記録媒体に一旦記録する。次いで、
システム制御部514 は、メモリカード1に対してその記
憶領域300,400 を全消去するための消去信号を送出す
る。これにより、カード1が再初期化される(ステップ
S58 )。次いでシステム制御部514 は、消去編集回路51
8 にてデータ消去後の管理情報300 を再編集して、これ
を順次カード1の管理領域300 に記録する。つまりバッ
クアップした記録データに基づいて、まず、ヘッダ領域
320 の内容を変更して、これを順次メモリカード1に送
り、第1のEEPROM30のヘッダ部に書き込む。この書き込
みが終了すると、パケット識別情報330 をカメラ52のデ
ータ記録時と同様に編集して、ヘッダ領域320 と同様に
第1のEEPROM30に書き込む。同様にパケット関連情報34
0 、ディレクトリ情報350 およびMAT 情報360 を順次編
集して、それぞれメモリカード1の所定の領域に書き込
んでいく。特に、MAT 情報360 では、前回識別コードに
異常があった部分のパケットは、消去されているので、
このパケットのMAT 情報は未記録状態つまり未使用状態
のパケットとして記録される。管理領域300 の記録が完
了すると、ステップS59 に進み、バックアップした2次
記録媒体から順次データを読み出して、編集した管理領
域300 のそれぞれに対応したデータ領域のクラスタに順
次書き込んでいく。この場合もデータの記録が終了する
と、異常検出ビットを「0」 に戻し、かつ記録終端フラグ
を「0」 に戻してケース3の場合の復旧が完了する。この
ように復旧処理した後のカード1をカメラ52に再装着し
てデータの記録を行う。
【0049】次いで、ケース4の場合には、MAT 情報36
0 の記録は正常に行われているが、データの書き込みが
行われる前に引き抜きが行われた状態であるので、やは
り、ケース3と同様に管理領域300 の編集が必要とな
る。つまり、この場合、まず、パケット識別情報330 の
異常検出ビットの値が「1」 となっているパケットのMAT
情報を消去することにより、MAT 情報360 が正常な状態
に戻る(ステップS62 )。次いで、これに対応して、そ
のパケットのディレクトリ情報350 、パケット関連情報
340 およびパケット識別情報330 を変更し、かつこれら
に基づいてヘッダ領域320 のテンポラリ情報322 を書き
換えて(ステップS64,S66 )、このケース4の場合の復
旧が行われる。なお、この場合、異常のあったMAT 情報
のパケットに未消去のデータがある場合は、ケース3と
同様にステップS56 〜S59 を行って、データの消去を行
う。つまり、異常のないデータのみをバックアップし
て、メモリカード1の記録領域を一旦全消去して、再度
書き込みを行ってもよい。同様に、復旧したカード1を
カメラ52に再装着して記録処理を再度行うとよい。
【0050】以上のように、本実施例ではデータ記録の
際に、最初に、ヘッダ領域320 に記録を開始したことを
示す記録終端フラグを「1」 として書き込み、また、管理
領域300 の書き込み途中に、書き込み異常を検出するた
めの異常検出ビットを「1」 として書き込みさらに、管理
領域300 の最後のMAT 情報に、この情報の正常性を確認
するための識別コードを書き込み、データ領域400 への
データ書き込み後に異常検出ビットを「0」 に戻し、さら
に記録終端フラグを「0」 に戻して、データ記録の一連の
処理を行うので、管理領域300 のそれぞれの情報または
データ領域400のいずれにて書き込み異常が発生してい
るかを簡単に検出することができる。また、これらの異
常を検出した場合には異常な部分が明確であるので、そ
れぞれ正常な情報を参照して書き直すことができる。
【0051】なお、上記実施例においては、プレーヤ50
0 にてメモリカード1に記録された情報を復旧するよう
に構成したが、本発明では、たとえばカメラ52側に2次
記録媒体を装着する端子を設けて、引き抜きが行われた
後のカード1がカメラ52に再装着された際に情報の復旧
処理を行うようにしてもよい。この場合、前回記録が行
われなかったデータをカード1に即座に記録することが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明による
メモリカード管理方式によれば、管理情報の実質的な書
き込み前に記録開始を表わす記録開始フラグを記録し、
管理情報の記録途中に異常を検出するための異常検出フ
ラグを記録し、かつ管理情報の最後に書き込まれる情報
の中にその情報の正常性を確認するための識別コードを
記録するので、メモリカードが装着された際にフラグお
よびコードをチェックすることにより、いずれの管理情
報に異常が発生したかを即座に検出することができる。
この場合、いずれの管理情報に異常が発生しているかを
確認することができるので、正常な管理情報を利用して
異常部分を修復することができ、この管理情報の修復に
より正常な記録情報を復元することができる。したがっ
て、たとえば書き込み途中に誤って引き抜きが行われた
場合などにより生じる管理情報の異常を原因としたデー
タの読み出し不良となる領域を極力防止することがで
き、この結果、カードの不良化を防止してカードを有効
に使用し得る優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるメモリカード管理方式が適用され
るメモリカードの一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例に適用される電子スチルカメラの機能
構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例に適用される電子スチルプレーヤ500
の機能構成を示すブロック図である。
【図4】同実施例におけるメモリカード1の記録領域の
内容を示す構成図である。
【図5】同実施例における管理領域の内容およびヘッダ
情報の内容を示す構成図である。
【図6】同実施例におけるパケット識別情報の内容を示
す構成図である。
【図7】同実施例におけるMAT 情報の内容を示す構成図
である。
【図8】同実施例における記録方法を示すフローチャー
トである。
【図9】同実施例におけるそれぞれのケースにおけるフ
ラグおよびコードの状態を示す図である。
【図10】同実施例における各ケースに対応した復旧処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 メモリカード 10 蓄積部 20 制御部 52 電子スチルカメラ 68 システム制御部 72 管理情報変更回路 74 管理情報読出回路 300 管理領域 320 ヘッダ領域 322 フォーマット番号領域 324 テンポラリ情報 330 パケット識別情報 360 MAT 情報 500 電子スチルプレーヤ 514 システム制御部 518 消去・編集回路 520 管理情報読出回路 524 バックアップ端子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置に着脱自在なメモリカードへ
    のデータの記録再生を管理するメモリカード管理方式に
    おいて、 前記メモリカードは、データを管理するための管理情報
    が記録される管理領域を含み、該管理領域には、少なく
    ともデータ領域の使用状態を示すヘッダ領域と、それぞ
    れのデータの読出しまたは書込み形態を示すデータ識別
    領域と、データ間の連鎖状態を示すデータ配置情報領域
    とを含み、 前記ホスト装置は、前記メモリカードにデータを記録す
    る際に、前記ヘッダ領域に記録を開始することを示す記
    録開始フラグを書き込んだ後に、前記ヘッダ領域の実質
    的な内容を書き込み、 該ヘッダ領域の書き込みの後に、前記データ識別領域に
    異常検出用の異常検出フラグを含むデータ識別情報を書
    き込み、 該データ識別情報の後に、前記データ配置情報領域にそ
    の情報の正常性を示す識別コードが含まれたデータ配置
    情報を記録し、 該管理領域が正常に書き込まれた後にデータを記録し
    て、該データの記録の後に前記異常検出フラグを解除
    し、さらに前記記録開始フラグを解除してメモリカード
    へのデータ記録を行っていくことを特徴とするメモリカ
    ード管理方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメモリカード管理方式
    において、前記ホスト装置は、前記メモリカードが装着
    された際に、前記記録開始フラグと異常検出フラグと識
    別コードとに基づいて管理情報のいずれに異常が発生し
    ているかを検出することをことを特徴とするメモリカー
    ド管理方式。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のメモリカード管理方式
    において、前記ホスト装置は、前記管理情報の記録開始
    フラグを検出し、異常検出フラグを検出しない場合に前
    記ヘッダ領域の異常と判断して、該ヘッダ領域以降の管
    理情報に基づいて該ヘッダ領域の情報を復元することを
    特徴とするメモリカード管理方式。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のメモリカード管理方式
    において、前記ホスト装置は、前記管理情報の記録開始
    フラグおよび異常検出フラグの双方を検出した場合に前
    記データ配置情報に含まれる識別コードの正常性を判定
    して、該データ配置情報の異常を検出することを特徴と
    するメモリカード管理方式。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のメモリカード管理方式
    において、前記ホスト装置は、前記データ配置情報の異
    常を検出したときに、正常なデータのみを退避させて異
    常なデータを消去して、該消去データに関する配置情報
    を書き換え、かつ該情報に基づいて前記ヘッダ情報を書
    き換えて、メモリカードを復旧させることを特徴とする
    メモリカード管理方式。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のメモリカード管理方式
    において、前記識別コードは、データごとに連続する符
    号であることを特徴とするメモリカード管理方式。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のメモリカード管理方式
    において、前記識別コードは、乱数であることを特徴と
    するメモリカード管理方式。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のメモリカード管理方式
    において、前記識別コードは、データ配置情報の論理状
    態から得られる論理演算結果であることを特徴とするメ
    モリカード管理方式。
  9. 【請求項9】 記録されたデータの管理情報が書き込ま
    れる管理領域を有し、ホスト装置に着脱自在に形成され
    たメモリカードにおいて、該カードは、 前記管理領域が形成される小容量の第1の記憶素子と、
    データが記録されるデータ領域が形成される大容量の第
    2の記憶素子とを含み、 前記第1の記録素子には、少なくともデータ領域の使用
    状態を示すヘッダ領域と、それぞれのデータの読出しま
    たは書込み形態を示すデータ識別領域と、データ間の連
    鎖状態を示すデータ配置情報領域とが形成され、 前記ヘッダ領域には、記録が開始されていることを示す
    記録開始フラグが書き込まれる有効ビットが形成され、
    前記データ識別領域には、記録途中の異常を検出するた
    めの異常検出フラグが書き込まれる有効ビットが形成さ
    れ、前記データ配置情報領域には、その情報の正常性を
    確認するための識別コードが記録される複数ビットのコ
    ード領域が形成されていることを特徴とするメモリカー
    ド。
  10. 【請求項10】 複数の管理情報をデータとともに記録
    可能なメモリカードが着脱自在に装着されて該メモリカ
    ードの記録データを管理するメモリカード管理システム
    において、該管理システムは、 前記メモリカードが装着された際に前記管理情報を順次
    読み出す管理情報読出手段と、 読み出した管理情報に含まれる異常フラグを検出するフ
    ラグ検出手段と、 該異常フラグの状態に基づいて管理情報の異常箇所を検
    出し、該異常箇所を修復する管理情報変更手段を有する
    ことを特徴とするメモリカード管理システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のシステムにおいて、
    該システムは、管理情報の異常を検出した際に、正常な
    データをバックアップする第2の記録媒体が装着される
    手段と、該バックアップの際にメモリカードの記録領域
    を消去する消去手段と、消去後のメモリカードにバック
    アップしたデータと前記管理情報変更手段にて修復した
    管理情報を再記録する記録手段とを有することを特徴と
    するメモリカード管理システム。
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