本発明の一実施形態について図1ないし図11に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施の形態にかかる画像編集装置は、タッチペン等のポインティングデバイスを用いて単位画像の描画および消去を行う画像編集装置であって、消去操作を行う直前の描画時に形成した単位画像の大きさを含む描画条件を記憶しておき、上記消去操作を行う際には、上記描画条件に基づいて、描画した単位画像の大きさ以上の単位画像を消去する構成である。この、上記単位画像とは、画像を表示する際の最小単位の画像を示し、例えば、線を描画する場合には、この線を構成している1つのドットが単位画像に相当する。つまり、上記線を描画する場合には、単位画像であるドットを連続的に配置することにより、線を構成している。また、例えば、星型やハート型の画像等の特定の形状の特定画像の場合、この特定画像そのものが単位画像となる。なお、以下の説明では、上記画像編集装置を一機能として備えた写真撮影プリント装置に関して説明する。
本実施の形態に係る写真撮影プリント装置は、利用者の写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる機能(編集機能)、及び編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えば編集機能が省かれた構成とすることも可能である。
(写真撮影プリント装置1の外観的構成)
まず、図2および図3を参照しながら、写真撮影プリント装置1の外観について説明する。図2は、本実施の形態に係る写真撮影プリント装置1の概略の構成を示す斜視図である。また、図3は、上記写真撮影プリント装置1の概略の構成を示す側面図である。図2、図3に示すように、写真撮影プリント装置1は、利用者を被写体として撮影するカメラユニット2(撮影部)を備える装置本体3と、被写体の背景となる背景カーテン4が配備されている。なお、装置本体3から背景カーテン4までの周囲および上部は、外部からの光を遮断する遮光幕によって覆われる。これにより利用者の写真を撮影する撮影空間5が形成される。この写真撮影プリント装置1は撮影空間5にて編集処理も行われるものとするが、撮影空間5と編集処理を行う空間とが別々に設けられていてもかまわない。
装置本体3には、カメラユニット2、タッチパネル6(画像表示部61)、硬貨投入口7、硬貨返却口8、撮影後のプリントが排出されるプリント排出口9が設けられている。また、装置本体3には、被写体を照明する照明装置10として、蛍光灯、ストロボランプ、反射板(これらは、装置本体3内に設置されているため、図示せず)、および拡散板11が配置されている。なお、照明装置10の構成は上記に限定されるものではなく、撮影に最適な光が被写体に照射されるようになっていればよい。また、タッチパネル6付近にはタッチペン12が設けられている。また、撮影空間5内には、スピーカ59(図示せず)が配備されている。
また、写真撮影プリント装置1には、撮影空間5に利用者がいることを撮影空間5の外に向けて表示するためのランプ等が外側に設けられていてもかまわない。また、撮影空間5に荷物置スペースや荷物掛けフック等が設けられていると、利用者は荷物を視界内に入れることができるので、置き引きを防止することができる。なお、上記設置物の配置位置は図面のものに限定されない。
タッチパネル6は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。このタッチパネル6には、撮影処理および編集処理における各種メッセージや画像などが表示される。具体的には、タッチパネル6には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理および編集処理における各種操作内容等のメッセージや画像、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。また、撮影時の動画像等が表示される。これにより、カメラユニット2に向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。
そして、タッチパネル6の近傍(図2ではタッチパネル6の左右)には、タッチペン12が備えられている。利用者は、このタッチペン12をタッチパネル6に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。ここで、図2に示すように、装置本体3には、タッチペン12が、2つ設置されていることにより、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。
なお、ここでは、一つのタッチパネル6を撮影処理用及び編集処理用として設けているが、それぞれ別に設けてもかまわない。
硬貨投入口7は、利用者が料金として所定金額の硬貨を投入するための投入口である。硬貨返却口8は、釣り銭が生じた場合や、硬貨が投入された後でリセットされた場合に、硬貨を利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体3の内部には、利用者から徴収した硬貨を蓄積する硬貨容器(図示せず)が設けられている。
プリント排出口9は、撮影処理および編集処理を終えた後に、後述のプリンタ35(出力手段)によって画像がプリントされた写真プリント紙42が排出される箇所である。
上記背景カーテン4は、撮影の背景を演出するものである。なお、背景カーテン4は、切換可能に複数設けられていてもよい。つまり、撮影処理時において、撮影における背景を利用者の好みに応じて演出でききるよう、複数の背景カーテン4を切換えることができるようになっていてもよい。この場合、例えば様々な色、あるいは様々な絵柄や模様の背景カーテン4を背景となる位置に用意しておき、これらを切換えることによって、利用者の好みに応じた背景を演出することを可能とする。この背景カーテン4は、モータによって機械制御によって切換えることができる自動式(モータ式)となっていてもよいし、利用者が上げたりスライドさせたりすることによって切換えることができる手動式になっていてもよい。
上記照明装置10を構成している蛍光灯(図示せず)は、撮影時の照明として機能するとともに、通常時の撮影空間5の照明としても機能する。具体的には、蛍光灯は、撮影時にカメラユニット2が撮影するライブビューにおける光量、つまり、利用者が撮影の構図やポーズを考えている期間の光量、を確保する。それとともに、例えば、「写りの良い写真がとれそう」という印象を利用者に与えるといったような、照明による撮影空間5の演出を行う。ここでは、蛍光灯は、装置本体3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
上記ストロボランプ(図示せず)は、撮影時の写真閃光灯として機能するものであり、装置本体3内において、カメラユニット2の両側に配備される。
上記反射板(図示せず)は、蛍光灯やストロボランプからの光をその反射するよう機能するものであり、光を拡散板11の方向に導くように設置される。反射板は、反射面が、例えばステンレス等から構成され、形状としては、拡散板11に光を集められるような形状であればよい。
上記拡散板11は、反射板にて反射された光を拡散して撮影空間5に出射するよう機能するものである。拡散板11は、例えば、薄い乳白色のアクリル板などによって構成されている。形状としては、本実施形態では、発光面が略平面状となっており、また、鉛直方向に長い長方形である。
なお、必要に応じて、照明装置10からの光量を変化させたり、照明方向を変更したりしてもよい。
スピーカ59は、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。
(写真撮影プリント装置1の機能的説明)
次に、上記写真撮影プリント装置1の機能的な構成について、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、上記写真撮影プリント装置1の概略の構成を示すブロック図である。同図に示すように、写真撮影プリント装置1は、前記したカメラユニット2、背景カーテン4、タッチパネル6、タッチペン12、スピーカ59及び照明装置10に加えて、制御装置20、記憶装置30、外部ディスクドライブ31、電源装置32、課金処理部33、IDタグリーダ/ライタ34、プリンタ35(画像出力部)、プリント紙ユニット40、駆動制御部50、画像合成部72、描画アプリケーション71、通信部、RAM22、およびROM21を備えている。
タッチパネル6は、静止画像、動画像、文字情報等を表示する画面である画像表示部61および、利用者の操作入力を受け付けて情報を取得する操作入力部73からなっている。操作入力部73は、利用者の操作入力の受け付けに供され、例えば、操作ボタンとしてタッチパネル6上に表示される。このように操作入力部73はタッチパネル6に表示されるように設けられていてもよいが、例えば、押しボタンとしてタッチパネル6外に設けられてもかまわない。
上記制御装置20は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御する。制御装置20は、上記ユーザからの入力および後述する描画アプリケーション71からの出力を制御する入出力ドライバ70を備えている。なお、上記入出力ドライバ70については後述する。
そして、上記制御装置20は、例えばPC(Personal Computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディア29に記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置20がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
上記記憶装置30は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置30によって構成されるものである。この記憶装置30に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(operating system)プログラム、およびその他各種プログラム、カメラユニット2における動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データ等が挙げられる。カメラユニット2における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時等に設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
外部ディスクドライブ31は、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAMなどの外部ディスク(リムーバブルメディア29)を読み書きするドライブ装置である。外部ディスクドライブ31の代わりに、半導体メモリカードのリーダ/ライタなどを用いることもできる。なお、この外部ディスクドライブ31が、上記記憶装置30の代わりとして動作してもよい。
上記電源装置32は、写真撮影プリント装置1内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
上記課金処理部33は、硬化投入口からの代金投入、及び硬化返却口からの返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うものである。課金処理部33による課金状況に応じて、制御装置20が該当利用者に対する動作を制御する。
上記IDタグリーダ/ライタ34及びプリンタ35は、プリント紙ユニット40を構成しており、このプリント紙ユニット40に対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙42(プリント媒体)及びIDタグ41がプリント紙ユニット40としてセットで納入されるようになっている。
上記プリンタ35は、出力すべき画像データが制御装置20から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙42に印刷を行うものである。このプリンタ35としては、例えば昇華型プリンタ35が用いられる。なお、昇華型プリンタ35を用いる場合には、プリント紙42及びIDタグ41に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
上記IDタグリーダ/ライタ34は、IDタグ41に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置20に出力する。IDタグ41は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、及び、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
上記制御装置20は、IDタグリーダ/ライタ34で読取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙42及びインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ35を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているプリント紙42及びインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙42を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを画像表示部61などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントする際には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ41に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ41を無効にすることが可能となる。
また、IDタグ41に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
IDタグ41としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグ41と、端子が設けられた接触型IDタグ41とがあり、IDタグリーダ/ライタ34としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
なお、上記の例では、IDタグ41を利用して利用可能なプリント紙42であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙42及びインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。また、上記のプリント紙42としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シート及び該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
上記通信部23は、外部装置と情報の送受を行うものである。具体的には、例えば、上記通信部23は、カメラユニット2を用いて撮影した撮影画像を、上記利用者の携帯電話に送信してもよい。
ROM21は、制御装置20を動作させるために必要な情報を記憶しているものである。また、上記RAM22は、上記制御装置20が各種の制御を行う際に、一時的にデータを格納するものである。なお、上記RAM22は、後述する描画アプリケーション71が画像編集作業を行う際に必要なデータを一時的に格納するものもある。
上記駆動制御部50は、写真撮影プリント装置1に備えられた、背景カーテン4、照明装置10、スピーカ59、およびカメラユニット2の駆動を制御するものである。具体的には、上記駆動制御部50は、背景カーテン4の駆動を制御するカーテン制御部52、照明装置10の駆動を制御する発光制御部53、スピーカ59の駆動を制御する音声出力部54、およびカメラユニット2の駆動を制御する撮像ユニット制御部55を備えている。そして、この駆動制御部50は、制御装置20からの命令に基づいて、上記各駆動装置を制御している。
上記描画アプリケーション71は、操作入力部73の操作に基づいて画像が形成された画像形成レイヤー(以下、落書きレイヤーと称する)を作成するものである。具体的には、上記描画アプリケーション71は、利用者が、タッチペン12やタッチパネル6等を用いて、画像を形成する際に、画像の描画および消去を含む画像編集を行うものである。
上記画像合成部72は、カメラユニット2にて撮影された撮影画像と上記落書きレイヤーとを含む複数のレイヤーを合成して合成画像を作成するものである。本実施の形態にかかる写真撮影プリント装置1では、図5に示すように、画像合成部72は、前景フレームを示す前景レイヤーと上記撮影画像を示す撮影画像レイヤーと、上記描画アプリケーション71によって作成された落書きレイヤーと、背景を示す背景レイヤーとを合成して、合成画像を作成している。そして、この合成画像が上記プリンタ35によって印刷されることになる。なお、上記背景レイヤーと落書きレイヤーとは同じものであってもよい。また、落書きレイヤーは、他のレイヤーを兼ねていてもよい。具体的には、落書きは前景レイヤーと落書きレイヤーとが同じもの(前景レイヤーに落書きを行うことになる)であってもよく、撮影画像レイヤーと落書きレイヤーとが同じものであってもよく、背景レイヤーと落書きレイヤーとが同じものであってもよい。
(全体処理の流れ)
次に、上記写真撮影プリント装置1における撮影から印刷までの一連の処理の流れについて、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、課金処理部33は、利用者による硬貨の投入があるか否かを判定する。具体的には、課金処理部33は、利用者による硬貨投入口7から硬貨の投入があると判定すると(S1においてYES)、制御装置20を動作させる。そして次のS2に進む。一方、課金処理部33は、硬貨の投入がないと判断すると(S1においてNO)、硬貨の投入を待つ。すなわち、客待ち状態を維持する。なお、この客待ち状態では、例えば、タッチパネル6画面等を表示させておいてもよい。
S2では、制御装置20が、駆動制御部50を制御して撮影処理を行う。この撮影処理では、背景カーテン4の選択や実際の撮影処理などが行われる。ここで、利用者は、画像表示部61に表示されるライブビュー画像を確認しながら、自分の立ち位置やポーズなどを考え、準備が整い次第、撮影開始指示を行うことによって撮影が行われる。
そして、S3において、制御装置20は、S2における撮影開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。そして、制御装置20は、上記経過時間が設定時間を超えていないと判断すると(S3においてNO)、S2における撮影処理を繰り返し行う。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、撮影枚数が累積限度なった場合や、利用者によって撮影処理の終了指示が出されることにより、撮影処理が終了されるようになっていてもよい。そして、制御装置20は、撮影処理によって生成した撮影画像を、記憶装置30に記憶する。
S3において、制御装置20によって経過時間が2分を超えたと判断されると(S3においてYES)、処理はS4に進む。
S4では、制御装置20が、描画アプリケーション71を制御して編集処理を行う。描画アプリケーション71は、記憶装置30から編集対象となる撮影画像、すなわち撮影処理によって作成された撮影画像を読み出し、画像表示部61に画像編集するための編集用画像を表示する。この編集用画像に対して利用者は、タッチペン12を用いて落書きなどの編集処理を行う。この編集用画像には、例えば、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示されてもよい。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、消しゴム、および複数のスタンプなどが挙げられる。
また、編集対象となる編集用画像には、編集対象となる画像を選択するための選択画像が表示されてもよい。利用者は、タッチペン12によって選択画像をタッチすることによって、中央に編集対象として表示される画像を切換えることが可能となっていてもよい。なお、この選択画像は、上記の撮影処理において、複数回の撮影が行われた場合の各撮影時における画像に相当するものである。なお、描画アプリケーション71による画像編集処理については後述する。
そして、S5において、制御装置20は、S4における編集開始からの経過時間が設定時間(ここでは、2分)を超えたか否かを判断する。そして、上記制御装置20が、上記経過時間が2分を超えていないと判断すると(S5においてNO)、S4に戻って編集処理を継続する。なお、ここでは、経過時間が2分をオーバーした場合に撮影処理の終了を行う設定になっているが、例えば、利用者によって編集処理の終了指示が出されることにより、編集処理が終了されるようになっていてもよい。この経過時間がある一定時間になった時点で、まだ編集処理が行われていない選択画像があれば、タッチパネル6に「落書き忘れ」の画像データがある旨の表示を行ってもよい。または、編集処理の時間を、編集処理を行う対象の画像数で割って各画像に与えられた時間とし、各画像に与えられた時間が経過する毎に「次の画像の落書きをしない?」といった催促を画像表示部61に表示させてもよい。上記のような表示により、利用者は、全ての画像に対して、編集処理忘れを防止することができる。また、利用者による編集処理の作業が終了すると、利用者の指示に基づいて、または自動的に、編集処理した各画像をどのような配置で、またどのような分割数で、プリント紙42に印刷するのかが決定されてもよい。
S5において、制御装置20によって経過時間が2分を超えたと判断されると(S5においてYES)、制御装置20は、上記S4の編集処理にて利用者に作成された落書きレイヤーと撮影画像と背景レイヤーと前景レイヤーとを画像合成部72にて合成し、処理はS6に進む。
S6では、制御装置20が、印刷処理を行う。具体的には、制御装置20は、画像合成部72にて合成された合成画像を、プリンタ35を動作させてプリント紙42に印刷する。そして、このプリント紙42がプリント排出口9から排出される。
以上のシーケンスによって、写真撮影プリント装置1における一連の動作が終了する。
(画像編集装置100)
ここで、上記写真撮影プリント装置1に設けられており、画像の編集作業を行う画像編集装置100について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる画像編集装置100の概略の構成を示すブロック図である。上記画像編集装置100は、入出力ドライバ70と描画アプリケーション71とを備えている。また、上記画像編集装置100は、必要に応じて、操作入力部73および画像表示部61を備えている。
上記操作入力部73は、ポインティングデバイス(ポインティング装置)であり、画像表示部61(表示装置)の表示画面上での入力位置や座標を指定するものである。上記図4において、操作入力部73として、タッチペン12、タッチパネル6を例示しているが、これ以外にも、マウス、トラックパッド、およびトラックボール等が挙げられる。
上記入出力ドライバ70は、上記操作入力部73と描画アプリケーション71との間、および、画像表示部61と描画アプリケーション71との間の入出力信号を制御するものである。上記入出力ドライバ70は、入力制御部76と出力制御部79とを備えている。
上記入力制御部76は、操作入力部73からの操作を受け付けて、描画アプリケーション71に送信するものである。そして、上記入力制御部76は、入力受付部77と入力座標特定部78とを有している。上記入力受付部77は、操作入力部73の操作を受け付けるものである。そして、上記入力座標特定部78は、入力受付部77にて受け付けた操作から、座標を特定するものである。上記操作入力部73は、ポインティングデバイスであり、上記入力座標特定部78は、ユーザによってポインティングデバイスの操作が行われた入力座標を特定するものである。つまり、上記入力制御部76は、ユーザが、上記ポインティングデバイスを用いて、画像表示部61上を操作する際に、当該画像表示部61の表示画面上での入力位置や座標を特定するものである。
上記出力制御部79は、描画アプリケーション71から画像表示部61に対して出力される表示信号を制御するものである。また、画像表示部61は、描画アプリケーション71にて作成された画像情報を表示するものである。
ここで、描画アプリケーション71について説明する。上記描画アプリケーション71は、切換部80と描画部81と消去部82とを有している。そして、描画アプリケーション71を動作させる際には、動作に関する種々の情報がRAM22に記憶される。そして、上記RAM22には、状態記憶部83が設けられており、当該状態記憶部83には線幅記憶部84が設けられている。
上記描画部81は、上記入力制御部76を介して取得した操作入力部73の動作に応じて、単位画像を描画するものである。より詳細には、上記描画部81は、入力制御部76を介して取得した操作入力部73の動作に応じて、単位画像を上記落書きレイヤーに書き込むものである。
上記消去部82は、上記入力制御部76を介して取得した操作入力部73の動作に応じて、描画部81によって描画された単位画像を消去するものである。より詳細には、上記消去部82は、入力制御部76を介して取得した操作入力部73の動作に応じて、上記落書きレイヤーに書き込まれた単位画像を、当該単位画像が書き込まれる前の状態に変更するものである。
上記切換部80は、上記描画部81の動作と上記消去部82の動作とを切換えるものであり、上記入力制御部76を介して取得した操作入力部73の操作に応じて、上記動作を切換えるものである。つまり、切換部80が描画部81を選択している間に、ユーザによって操作入力部73が操作されると、画像表示部61には単位画像が形成(表示)される。一方、切換部80が消去部82を選択している間に、ユーザによって操作入力部73が操作されると、画像表示部61に表示されている単位画像が消去される。
このように、ユーザは、切換部80を切換えることにより、画像表示部61に単位画像を表示させたり、画像表示部61に表示されている単位画像を消去したりすることができる。
そして、本実施の形態では、描画部81は、上記単位画像を作成する際に、描画条件を状態記憶部83に記憶させている。具体的には、例えば、落書きレイヤーに単位画像(線)を描画する際には、描画部81は、上記状態記憶部83に、線の太さ(線幅)に関する線幅情報、線の色を示す色情報、線の形(破線、点線等)に関する形状情報等の描画条件を記憶する。また、線の代わりにスタンプ画像等の特定形状の特定画像を描画する場合、描画部81は、上記状態記憶部83に、上記特定画像の大きさを示す大きさ情報、特定画像の色を示す色情報、特定画像の形状を示す形状情報等の描画条件を記憶する。このうち、上記線幅情報および大きさ情報については、描画部81は、状態記憶部83の線幅記憶部84に記憶させる。
そして、上記切換部80が消去部82を動作させるように切換えたとき、換言すると、ユーザによって描画から消去に切換える指示を受けて切換部80が消去部82に対して動作命令を出した際、当該消去部82は、上記状態記憶部83の線幅記憶部84に記憶されている線幅情報または大きさ情報を読み出す。そして、上記消去部82は、単位画像を消去するための消去範囲を、上記線幅情報および大きさ情報が示す大きさ以上の大きさに設定する。
具体的には、例えば、3pt(ポイント)の線幅で線を描画しており、この後で、ユーザによって消去操作が選択された場合、消去部82は、線幅記憶部84に記憶されている線幅(ここでは3pt)を読み出して、上記線を消去するための消去範囲を4ptに設定する。
なお、消去部82が、設定する消去範囲は、直前に描画された線または特定画像を確実に消去できる大きさであればよく、特に限定されるものではない。しかし、消去範囲を著しく大きくすると希望する場所以外の部分も消去されることとなるため、上記消去範囲としては、直前に描画していた線または特定画像の大きさよりも若干大きくなる程度(例えば、上記線または特定画像の大きさよりも10%大きい大きさ)に設定すればよい。
図7は、上記写真撮影プリント装置1における画像編集処理を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、ユーザが、画像表示部61に線を描画し、この線の一部を消去する場合について説明する。
まず、利用者(ユーザ)は、タッチペン12である操作入力部73を操作して、描画操作を行う。具体的には、ユーザによって上記タッチペン12が操作されて描画処理の命令が出された場合(例えば、ユーザによって線を描画することが選択された場合)、描画アプリケーション71の切換部80は、描画部81に描画命令を出す。そして、ユーザによるタッチペン12の操作を入力制御部76が受け付けて、入力座標特定部78が上記ユーザによって入力された座標を特定する。そして、描画部81は、上記入力座標情報に基づいて単位画像を落書きレイヤーに書き込む。そして、出力制御部79は、上記落書きレイヤーを読み出して、画像表示部61に単位画像を表示する。このように、描画部81によって描画処理が行われる(S10)。そして、上記描画部81は、描画処理を行うとともに、ユーザによって選択された描画条件を状態記憶部83に記憶させる(S11)。具体的には、描画部81は、線幅に関する線幅情報を線幅記憶部84に記憶される。なお、上記描画処理と線幅情報の記憶とは平行して(同時に)行ってもよく、ユーザによって描画条件が設定されると同時に描画部81が描画条件を状態記憶部83に記憶させ、ユーザによる操作入力部73の操作に応じて描画部81が描画処理を行うようにしてもよい。
次に、描画部81は、ユーザの操作によって描画条件が変更されたか否かを判定する(S12)。具体的には、ユーザが、例えば、描画している線幅を変更したり、スタンプ画像を描画する命令を出したりしたことを描画部81が検出する。そして、描画条件が変更されたと判断した場合には、描画部81は、上記新たに設定された描画条件を取得して、新たな描画条件を状態記憶部83に記憶するとともに、描画処理を行う。
一方、上記ステップS12にて、描画条件の変更が判断されていない場合、上記切換部80は、ユーザから画像消去命令が出されたか否かを判定する(S13)。具体的には、ユーザは、画像の描画から消去を選択する際には、画像表示部61に表示されているボタンまたは特定のボタン等を押すことになる。上記入力制御部76は、上記ボタンが押されたことを検出すると、切換部80に対して、描画処理から消去処理に切換えるように命令信号を出す。そして上記切換部80は、上記入力制御部76からの命令信号を受信すると、消去部82を動作させるように制御を行う。なお、上記ステップS13における上記切換部80による描画動作と消去動作との切換の判定は、上記ステップS10の描画処理をしている間中、常に行っている。
次に、上記消去部82は、状態記憶部83に記憶されている描画条件のうち、最新の描画条件(描画部81が直前に記憶した描画条件)を取得する(S14)。具体的には、上記消去部82は、線幅記憶部84に記憶されている情報のうちで、最も新しい(つまり、直前の)線幅情報を取得する。
そして、上記消去部82は、読出した線幅情報に基づいて、単位画像を消去するための領域を設定する(S15)。具体的には、上記消去部82は、タッチペン12の操作によって消去できる範囲を、上記読み出した線幅情報の線幅以上の大きさに設定する。
そして、ユーザは上記のように消去できる領域が設定されたタッチペン12を操作することにより、落書きレイヤーに書き込まれている単位画像を消去する。具体的には、ユーザによるタッチペン12の操作を入力制御部76が受け付けて、この入力座標を特定した座標情報を描画アプリケーション71に送信する。上記消去部82は、上記入力座標情報に基づいて上記単位画像を消去する(S17)。そして、出力制御部79は、単位画像が消去された落書きレイヤーを読み出して画像表示部61に、単位画像が消去された画像を表示する。
次に、切換部80は、ユーザによって画像消去処理を終了する旨の指示を受け付けたか否かを判定する(S17)。具体的には、切換部80は、上記ユーザがタッチペン12を操作して画像消去処理を終了する終了命令が出されたか否かを検出する。
そして、ユーザから画像消去処理を終了する終了命令が出されていない間は、上記切換部80は、消去部82を動作するように制御している。
一方、上記ステップS17にて、上記終了命令が出されたと判断した、切換部80は、ユーザから画像編集処理の終了命令が出されたか否かを判定する(S18)。そして、上記ステップS18にて、画像編集処理の終了命令が出されたと判定すると、画像編集処理を終了し、上記終了命令が出されていないと判断すると処理はS10に戻る。
なお、ステップS13にて、画像消去処理が選択されていないと判断すると、上記切換部80は、ユーザから画像編集処理の終了命令が出されたか否かを判定する(S14)。そして、上記ステップS14にて、画像編集処理の終了命令が出されたと判定すると、画像編集処理を終了し、上記終了命令が出されていないと判断すると処理はS10に戻る。
このようにして、本実施の形態では、画像表示部61に表示された単位画像を消去する場合には、直前に描画された単位画像の大きさ以上に消去範囲を設定している。以下にこれについてさらに具体的に説明する。
次に、上記画像編集装置100によって画像表示部61に表示される画像の例について説明する。図8(a)〜(c)は、描画操作を行う場合における画像表示部61に表示される表示画面を説明する図面である。
まず、図8(a)に示すように、ユーザは、写真撮影プリント装置1において画像編集処理を行う場合には、タッチペン12を用いて、単位画像の描画を行う。具体的には、ユーザは、画像表示部61の表面に上記タッチペン12を接触させて描画を行う。上記画像表示部61には、入力受付け部が設けられており、ユーザによるタッチペン12の入力を受け付ける。そして、描画部81は、ユーザがタッチペン12を接触させた場所に相当する画像表示部61に単位画像を描画する。この結果、図8(b)および図8(c)に示すように、ユーザがタッチペン12を操作することで、線や文字等の画像が表示される。
図9(a)〜(d)は、消去操作を行う場合における画像表示部61に表示される表示画面を説明する図面である。消去操作を行う場合には、ユーザは、画像編集装置100に対して単位画像の消去命令を出す。具体的には、例えば、ユーザが、表示画面上に表示されている「消しゴム」ボタンを押すことにより、画像編集装置100は、ユーザから消去命令が出されたことを検知する。そして、上記ユーザからの消去命令を受信すると、画像編集装置100の消去部82は、直前に描画されていた線幅(単位画像の大きさ)を読み出して、例えば、図9(a)に示すように、タッチペン12を操作することにより消去することができる単位画像の消去範囲を上記線幅よりも大きく設定する。そして、図9(b)および図9(c)に示すように、ユーザは、タッチペン12を表示画面に接触させながら操作することにより、表示画面に表示された単位画像を消去する。また、例えば、図9(d)に示すように、例えば、消去操作を行う前に、星型の特定画像を描画していた場合、消去操作を行うと、上記星型の大きさよりも大きい消去範囲に設定される。
図10は、タッチペン12の消去範囲を、描画条件によって変更することを説明するための図面である。図10(a)に示すように、小さい単位画像(細い線)を描画した直後に、消去操作を行うと、直前に描画していた線幅に基づいて消去範囲が設定される。その結果、図10(b)に示すように、タッチペン12の消去範囲は、上記細い線の線幅よりも若干大きな領域に当該消去範囲が設定される。
一方、図10(c)および(d)に示すように、太い線を描画した直後に、消去操作を行う場合には、消去範囲の設定は、直前に描画した線幅に基づいて決定されるため、上記太い線の線幅よりも若干大きな領域に消去範囲が設定される。
このように、本実施の形態にかかる画像編集装置100は、直前に描画した線幅(単位画像の大きさ)を基準として消去範囲が設定される。
図11は、タッチペン12の概略構成を示す図面であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。次に、上記タッチペン12について説明する。
本実施の形態にかかるタッチペン12は、本体部にユーザの操作を受け付けるボタン90(操作受付手段)を備えている。そして、上記ボタン90に、単位画像の消去機能(消しゴム機能)が割り当てられている。具体的には、従来の装置では、例えば、表示画面に単位画像の消去を行うための消去命令に相当するボタン90が表示されており、ユーザが上記ボタン90を押すことにより、消去操作が実行される。一方、本実施の形態では、タッチペン12に備えられたボタン90をユーザが押すことで、消去操作が実行される。具体的には、上記タッチペン12に備えられたボタン90をユーザが操作することにより、上記画像編集装置100に対して消去操作を実行するための消去操作命令が送信される。そして、上記画像編集装置100では、上記消去操作命令を受信すると、上記切換部80が、消去部82を動作させるように制御を切換える。これにより、ユーザが上記タッチペン12に設けられたボタン90を操作することで、単位画像の消去操作を行うことができる。
また、上記ボタン90の操作に応じて消去操作以外の他の操作を行えるようにしてもよい。具体的には、例えば、ユーザが上記ボタン90を1回押すと消去操作を行い、ユーザが上記ボタン90を長押しすると、直前の操作に戻す復元操作を行ってもよい。この復元操作とは、描画操作または消去操作によって変化した単位画像を、上記操作(描画操作または消去操作)によって変化した前の状態に戻す操作を示している。
また、上記タッチペン12に設けられているボタン90の操作に応じて様々な処理を行うように設定してもよい。そのひとつとして、巻き戻し処理が挙げられる。巻き戻し処理とは、上記復元処理を連続的に行う処理である。具体的には、上記ボタン90を1回押すと表示画像の状態が、過去に行った操作に巻き戻る巻き戻し処理が行われて、もう一度ボタン90を押すことで、巻き戻し処理を終了してもよい。
また、上記ボタン90を押している間は巻き戻し処理が行われ、上記ボタン90を離すと巻き戻し処理を終了してもよい。
また、上記ボタン90を押している間は、消去操作が行われ、上記ボタン90を離すと描画操作に切り替わるようにしてもよい。
なお、上記復元操作を行う場合には、所定の操作を行う度に、その操作に関する情報が状態記憶部83に記憶させておき、上記復元操作の命令が出されると、上記状態記憶部83に記憶されている直前の状態に復元すればよい。また、上記所定の操作を行う度に、変化した方画面の状態を記憶させておき、上記復元操作の命令が出されると、直前の表示画面の状態に戻すようにしてもよい。
また、上記の説明では、タッチペン12に単位画像の消去を実行するためのボタン90が設けられている例について説明しているが、例えば、表示画面または表示画面の周囲に上記ボタン90を配置してもよい。
以上のように、本実施の形態にかかる画像編集装置100は、ユーザによるポインティングデバイスの操作に応じて画像表示部61(表示装置)に単位画像を描画(表示)するための描画部81と、ユーザによる上記ポインティングデバイスの操作に応じて上記画像表示部61に描画された上記単位画像を消去するための消去部82とを備えた画像編集装置100であって、上記消去部82は、上記描画部81によって直前に描画(表示)された単位画像の大きさを記憶している線幅記憶部84(描画条件記憶装置)から、上記単位画像の大きさを読み出すとともに、読み出した上記単位画像の大きさ以上の大きさで、画像表示部61に描画(表示)された単位画像を消去する構成である。
上記の構成によれば、描画部81によって表示画面に描画した単位画像の大きさを描画条件記憶装置に記憶しておき、消去部82が、描画された単位画像を消去する際に、上記消去部82が上記描画条件記憶装置から、表示画面上に表示されている単位画像を消去する直前に描画された単位画像の大きさを読み出して、この大きさ以上の大きさで描画された単位画像を消去している。
これにより、ユーザは、表示画面に表示された単位画像の大きさを気にすることなく、当該単位画像を確実に消去することができる。
具体的には、例えば、小さい単位画像を描画した場合であっても、大きい単位画像を描画した場合であっても、消去部82を用いて単位画像を消去する際に、直前に描画された単位画像以上の大きさの領域で消去することができるので、従来と比べて簡単かつ確実に消去する直前に描画した単位画像を消去することができる。
また、本実施の形態にかかる画像編集装置100において、上記描画部81は、単位画像を連続的に配置して線を形成するものであり、上記消去部82は、上記線の線幅以上の線幅で描画部81が描画した線を消去する構成であってもよい。
上記の構成によれば、描画部81によって線が描画された場合、上記消去部82は、上記線幅以上の領域(線幅)で上記線を消去している。これにより、描画部81が描画した線を確実に消去することができる。
本実施の形態にかかる写真撮影プリント装置1は、上記画像編集装置100と、ポインティングデバイス(タッチペン12)と、上記画像編集装置100にて編集された編集画像とカメラユニット2にて被写体が撮影された撮影画像とを合成する画像合成部72とを備える構成である。
上記の構成によれば、カメラユニット2にて撮影された撮影画像と画像編集装置100にて画像編集された編集画像とを合成している。そして、上記画像編集装置100を備えているので、画像編集をより簡単かつ確実に行うことができる。これにより、従来よりも操作性が向上した写真撮影プリント装置1を提供することができる。
本実施の形態にかかる写真撮影プリント装置1において、上記タッチペン12は、ユーザからの操作を受け付けるボタン90(スイッチ)を備えており、上記ボタン90は、ユーザからの操作を受け付けると、上記消去部82に単位画像の消去を命令する消去操作命令を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、タッチペン12にボタン90が設けられており、上記ボタン90を操作することで、画像の消去を行うことができる。つまり、タッチペン12を用いて単位画像の描画を行っている際に、単位画像の消去を行いたい場合には、上記ボタン90を操作することで単位画像の消去を行うことができる。これにより、より画像編集時の操作性をより一層向上させることができる。
本実施の形態にかかる写真撮影プリント装置1において、上記タッチペン12は、ユーザからの操作を受け付けるボタン90を備えており、上記ボタン90は、ユーザからの操作を受け付けると、上記画像編集装置100に対して、上記描画部81による単位画像の描画および上記消去部82による上記単位画像の消去のいずれかの操作によって変化した単位画像を、上記操作の直前の状態に戻す状態復元命令を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、タッチペン12にボタン90が設けられており、上記ボタン90を操作することで、直前の状態に戻すことができるこれにより、より画像編集時の操作性をより一層向上させることができる。
また、上記の説明では、上記画像編集装置100が写真プリント装置に設けられている例について説明しているが、特に限定されるものではなく、マウスやトラックパッド、トラックボール、タッチペン12、タッチパネル6等のポインティングデバイスを用いて画像を編集する用途の装置に用いることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、画像編集装置100、および写真撮影プリント装置1の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像編集装置100、および写真撮影プリント装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像編集装置100、および写真撮影プリント装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読取り可能に記録した記録媒体を、上記画画像編集装置100、および写真撮影プリント装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPU52やMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像編集装置100、および写真撮影プリント装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。