JP4607345B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、供給される圧力流体の作用下に内部移動体を可撓性チューブ部材の孔部に沿って変位させることが可能なアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ワークを搬送または位置決めするために、流体圧シリンダ、ロッドレスシリンダ等のアクチュエータが用いられている。
【0003】
本出願人は、このアクチュエータとして、非磁性材料製のチューブの連設により三次元空間において任意の曲線を描く軌道を構成し、前記チューブの内部に複数の駆動磁石を備えた内部移動子を軸方向に摺動可能に嵌挿するとともに、該チューブの外部に前記駆動磁石に吸引されて一体的に軸方向に移動せしめられる複数の従動磁石を備えた負荷駆動用外部移動子を軸方向に摺動可能に設け、内部の複数の駆動磁石および外部の複数の従動磁石を可撓性を有する継手手段によって軸方向にそれぞれ連設したロッドレスシリンダを提案している(実開昭60−110169号公報参照)。
【0004】
このロッドレスシリンダでは、任意の曲線状に変形自在なチューブに沿って内部移動子および負荷駆動用外部移動子が変位自在に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って変位する内部移動体の構造を簡素化して部品点数を削減することにより小型・軽量化を図り、しかも、製造コストを低減することが可能なアクチュエータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、内部に貫通孔を有し可撓性材料によって折曲自在に形成された可撓性チューブ部材と、
前記可撓性チューブ部材の端部に連結され、前記貫通孔内に圧力流体を供給する圧力流体出入ポートが形成されたカバー部材と、
前記圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に、前記可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って変位する内部移動体と、
を備え、前記内部移動体は、前記圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に圧縮されて半径外方向に向かって弾性変形することにより、前記可撓性チューブ部材の内壁面との間でシール機能を保持しながら該可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って摺動変位する弾性体と、前記弾性体の変位を前記可撓性チューブ部材の外部に設けられた他の部材に伝達する変位伝達手段とを有することを特徴とする。
【0007】
この場合、前記弾性体は、貫通孔の内径に対応する直径からなり、ゴムを含む弾性材料によって形成され単数または複数個並設された球状弾性体によって形成されるとよい。
【0008】
また、前記内部移動体には、変位伝達手段として金属製材料または樹脂製材料によって形成されたワイヤ部材を設け、前記ワイヤ部材に係止されて弾性体の変位を規制する一組の締結部材を配設するとよい。
【0009】
さらに、前記内部移動体には、弾性体の外表面を囲繞するとともに可撓性チューブ部材の内周面に摺接するパッキンが設けられるとよい。
【0010】
さらにまた、前記内部移動体には、単数組または複数組の軸受部材からなり、前記軸受部材の間に弾性体および/またはパッキンが介装され、あるいは前記軸受部材の間に断面略X字状のパッキンが介装されたガイド手段を設けるとよい。
【0011】
またさらに、前記可撓性チューブ部材を、所望の部位で切断自在な樹脂製チューブによって形成するとよい。
【0012】
本発明によれば、圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に、弾性体が圧縮されて半径外方向に向かって弾性変形することにより、前記可撓性チューブ部材の内壁面との間でシール機能を保持しながら該可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って前記弾性体を含む内部移動体が摺動変位する。
【0013】
前記可撓性チューブ部材の貫通孔に沿った弾性体の変位は、変位伝達手段を介して該可撓性チューブ部材の外部に設けられた他の部材に伝達される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るアクチュエータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】
図1において参照数字10は、本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエータを示す。
【0016】
このアクチュエータ10は、例えば、ポリウレタンチューブ等の樹脂製材料によって折曲自在に形成され軸線方向に沿って所望の長さに切断された可撓性チューブ部材12と、前記可撓性チューブ部材12の内部に形成された貫通孔14に沿って変位自在に設けられた内部移動体16と、前記可撓性チューブ部材12の両端部にそれぞれ連結され、該可撓性チューブ部材12の内部に形成された貫通孔14を気密または液密に閉塞する一組のカバー部材18とから基本的に構成される。
【0017】
なお、可撓性チューブ部材12の一端部および他端部に連結される一組のカバー部材18は、それぞれ同一構成からなるため、その一方を説明して他方を省略する。
【0018】
前記内部移動体16は、図2に示されるように、貫通孔14の内径に対応する直径からなり、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成された3個の球状弾性体(弾性体)20と、前記3個の球状弾性体20の略中心を貫通し且つ可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って挿通されたワイヤ部材22と、複数の球状弾性体20の両端部に近接するワイヤ部材22の所定部位をそれぞれ係止することにより前記複数の球状弾性体20の変位を規制する一組の締結部材24と、前記締結部材24に近接して前記ワイヤ部材22に装着された一組のスリーブ26とを備える。なお、内部移動体16を構成する弾性体としては、球体に限定されるものではなく、円柱体、角柱体、円筒体、角筒体等の種々の形状を含む。
【0019】
この場合、ワイヤ部材22に装着された複数の球状弾性体20、一組の締結部材24およびスリーブ26は、それぞれワイヤ部材22と一体的に変位するように設けられている。
【0020】
カバー部材18は、図1に示されるように、可撓性チューブ部材12の端部に連結されて該可撓性チューブ部材12の端部を係止する継手28と、前記継手28に連結され、可撓性チューブ部材12の貫通孔14内に対して圧力流体を供給しまたは貫通孔14内の圧力流体を排出する圧力流体出入ポート30が形成されたカバーハウジング32と、保持部材34を介して前記カバーハウジング32の孔部内に装着され、ワイヤ部材22を囲繞することにより貫通孔14内の気密性を保持するシールリング36とを有する。
【0021】
なお、ワイヤ部材22は、例えば、金属製材料または樹脂製材料等によって形成され、内部移動体16の変位を可撓性チューブ部材12の外部に設けられた図示しない部材に伝達する変位伝達手段として機能するものである。
【0022】
本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0023】
図示しない圧力流体供給源を付勢し、一方のカバー部材18の圧力流体出入ポート30から圧力流体(例えば、圧縮空気)を可撓性チューブ部材12の貫通孔14内に供給する。前記可撓性チューブ部材12の貫通孔14内に供給された圧力流体の作用下に、該可撓性チューブ部材12の貫通孔14の内壁面を半径外方向に向かって押圧する力が働くとともに、ゴム等の弾性材料によって形成された複数の球状弾性体20をワイヤ部材22の軸線方向に沿って押圧する力(F1)が働く(図3参照)。
【0024】
前記押圧力(F1)が付与された複数の球状弾性体20は一方の締結部材24によって係止され、各球状弾性体20は圧縮されて半径外方向に向かって弾性変形し、前記弾性変形した複数の球状弾性体20によって可撓性チューブ部材12が半径外方向に向かって膨張することにより、該可撓性チューブ部材12が拡径する(図3参照)。この結果、弾性変形した複数の球状弾性体20と膨張した可撓性チューブ部材12とが接触してシール機能が営まれる。
【0025】
すなわち、一方の圧力流体出入ポート30から供給された圧力流体によって各球状弾性体20が圧縮されて断面略長円状に弾性変形することにより、可撓性チューブ部材12の内周面との間にシール作用がなされ、可撓性チューブ部材12の貫通孔14は、シール部材として機能する複数の球状弾性体20を間にして一方の室14aと他方の室14bとに分離される。
【0026】
このように弾性変形する複数の球状弾性体20によってシール機能が営まれる状態において、一方の圧力流体出入ポート30から供給された圧力流体の作用下に弾性変形した複数の球状弾性体20を可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って押圧することにより、ワイヤ部材22に装着された複数の球状弾性体20、一組の締結部材24およびスリーブ26が、それぞれワイヤ部材22と一体的に変位する。
【0027】
換言すると、弾性変形した複数の球状弾性体20が可撓性チューブ部材12の内壁面に摺接してシール機能を営みながら、内部移動体16を構成する複数の球状弾性体20、一組の締結部材24およびスリーブ26がワイヤ部材22と一体的に可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って変位する。従って、可撓性チューブ部材12が折曲して曲線状に撓んだ場合であっても、図5に示されるように、内部移動体16が可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って内部移動体16を円滑に変位させることができる。
【0028】
なお、他方の圧力流体出入ポート30から圧力流体を供給することにより、図4に示されるように、内部移動体16を前記とは反対方向に沿って変位させることができる。
【0029】
また、内部移動体16として並設された3個の球状弾性体20を用いて説明しているがこれに限定されるものではなく、図6乃至図9に示されるように、単数あるいは2個の球状弾性体20を用いてもよい。さらに、一組のカバー部材18にそれぞれ挿通される一方または他方のワイヤ部材22を省略して使用してもよい。
【0030】
本実施の形態では、単数または複数の球状弾性体20の弾性変形によってシール作用を保持した状態において、ワイヤ部材22を含む内部移動体16を曲線状に変形自在な可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って変位させることにより、部品点数を削減して内部移動体16を簡素な構造とし、製造コストを低減させることができるとともに、構成部品の交換、メンテナンス等を簡便に遂行することができる。例えば、カバー部材18の継手28を操作して可撓性チューブ部材12から継手28を離脱させることにより、球状弾性体20等を簡便に交換することができる。
【0031】
また、本実施の形態では、可撓性チューブ部材12を所望の長さに切断することにより、内部移動体16の変位量(ストローク量)を自在に設定することができるとともに、可撓性チューブ部材12の貫通孔14の直径(ボア)を任意に設定することができる。従って、ユーザは、内部移動体16の変位量を自在に調整することができるとともに、カバー部材18に形成された圧力流体出入ポート30を任意の位置に設定し、または圧力流体出入ポート30の位置を任意に変更することができる。
【0032】
さらに、本実施の形態では、可撓性チューブ部材12が外力等によって任意の曲線形状(螺旋状、渦巻き状等)に変形した場合であっても、内部移動体16を変形した可撓性チューブ部材12の貫通孔14に沿って円滑に変位させることができる。例えば、図10および図11に示されるように、可撓性チューブ部材12を、渦巻き状に変形させ、あるいは、略L字状に屈曲して形成された部材(図示せず)等に沿って巻き付けて使用することも可能である。従って、設置環境等に応じて可撓性チューブ部材12を自在に変形させることができ、設置スペースの有効利用を図るとともに、小型・軽量化を達成することができる。
【0033】
さらにまた、本実施の形態では、可撓性チューブ部材12を長尺にしてロングストロークタイプに設定した場合であっても、図10および図11に示されるように、前記可撓性チューブ部材12を、例えば、螺旋状に巻回して収納することにより、収納スペースの効率化を図ることができる。
【0034】
またさらに、本実施の形態に係るアクチュエータ10を複数並設し、カバー部材18から外部に露呈する複数のワイヤ部材22の一端部をそれぞれ可撓性プレート38によって連結するとともに、可撓性チューブ部材12の任意の部位をフレキシブルな連結手段40によって保持して使用することもできる。
【0035】
このように本実施の形態に係るアクチュエータ10は、介護・福祉機器用アクチュエータ、パワーアシスト用アクチュエータ、医療用アクチュエータ、ロボットアーム用アクチュエータ、玩具用アクチュエータ等の種々の用途に適用可能に設けられている。
【0036】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るアクチュエータ50を図14に示す。
なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態に係るアクチュエータ10と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0037】
この第2の実施の形態に係るアクチュエータ50では、内部移動体52として、球状弾性体20の外部表面を囲繞し且つ前記球状弾性体20と別体あるいは一体的に形成され、可撓性チューブ部材12の内周面に摺接するパッキン54と、受圧面として機能する一側面56と球状弾性体20を保持する凹部58とを有し前記球状弾性体20を間にしてその両側に該球状弾性体20を挟持するように設けられた一組の軸受部材60とを備える点で第1の実施の形態と相違している。なお、前記一組の軸受部材60は、可撓性チューブ部材12の内周面に沿って内部移動体52を案内するガイド手段として機能するものである。
【0038】
前記一組の軸受部材60、球状弾性体20およびパッキン54は、所定距離離間する一組の締結部材24の間でワイヤ部材22の軸線に沿ってスライド可能な構造に設けられている。
【0039】
この場合、圧力流体出入ポート30から導入された圧力流体の作用下に軸受部材の一側面56をワイヤ部材22の軸線方向に沿って押圧する力(F1)が作用し、球状弾性体20が半径外方向に弾性変形してパッキン54を押圧し、可撓性チューブ部材12の内壁面とパッキン54とによって確実にシール機能が達成される(図15参照)。
【0040】
なお、球状弾性体20およびパッキン54は、単数に限定されるものではなく、図16および図17に示されるように、複数個配設してもよい。また、図18および図19に示されるように、球状弾性体20に代替して断面略X形状に形成されたパッキン62のみを一組の軸受部材60の間に介装してもよい。
【0041】
さらに、図20に示されるように、球状弾性体20を挟持する断面曲面状の凹部64と可撓性チューブ部材12の内周面に摺接する断面L字状の屈曲部66を有する一組の軸受部材68と、前記球状弾性体20の外周面を囲繞することがなく該球状弾性体20と分離して形成され、締結部材24と軸受部材68との間に配設されてリップ部69が可撓性チューブ部材12の内周面に摺接するように設けられた一組のパッキン70とによって内部移動体72を構成してもよい。
【0042】
この場合、断面L字状の屈曲部66を有する一組の軸受部材68は、パッキン70と一体的に且つ球状弾性体20を間に挟んで相互に対向するように配置されている。従って、前記一組の軸受部材68は、可撓性チューブ部材12が曲線状に撓んだ状態になってもシール機能を営むリップ部69と連動し、パッキン70を変形させることがなく揺動する軸受面によって発生する安定した緊迫力によってパッキン70等の部材を好適に案内することができる。この結果、パッキン70の耐久性をより一層向上させ、しかも、安定したシール性能を達成することができる。
【0043】
その他の構成乃至作用効果は、第1の実施の形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0045】
すなわち、圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に圧縮されて半径外方向に向かって弾性変形することにより、可撓性チューブ部材の内壁面との間でシール機能を保持しながら該可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って摺動変位する弾性体を内部移動体に設けることにより、内部移動体の構造を簡素化し部品点数を削減して小型・軽量化を図り、しかも、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエータの一部省略縦断面図である。
【図2】図1の一部省略拡大縦断面図である。
【図3】図1に示すアクチュエータの動作説明図である。
【図4】図1に示すアクチュエータの動作説明図である。
【図5】図1に示すアクチュエータを湾曲させた状態の一部省略縦断面図である。
【図6】図1のアクチュエータの第1変形例を示す一部省略縦断面図である。
【図7】図6に示すアクチュエータを湾曲させた状態の一部省略縦断面図である。
【図8】図1のアクチュエータの第2変形例を示す一部省略縦断面図である。
【図9】図8に示すアクチュエータを湾曲させた状態の一部省略縦断面図である。
【図10】図1に示すアクチュエータの動作説明に供される側面図である。
【図11】図10に示すアクチュエータの平面図である。
【図12】図1のアクチュエータの第3変形例を示す平面図である。
【図13】図12の矢印A方向から見た矢視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るアクチュエータの一部省略縦断面図である。
【図15】図14に示すアクチュエータの動作説明図である。
【図16】図14のアクチュエータの第1変形例を示す一部省略縦断面図である。
【図17】図16に示すアクチュエータの動作説明図である。
【図18】図14のアクチュエータの第2変形例を示す一部省略縦断面図である。
【図19】図18に示すアクチュエータの動作説明図である。
【図20】図14のアクチュエータの第3変形例を示す一部省略縦断面図である。
【符号の説明】
10、50、50a〜50c…アクチュエータ
12…可撓性チューブ部材 14…貫通孔
14a、14b…室 16、52、72…内部移動体
18…カバー部材 20…球状弾性体
22…ワイヤ部材 24…締結部材
26…スリーブ 28…継手
30…圧力流体出入ポート 32…カバーハウジング
36…シールリング 38…可撓性プレート
40…連結手段
54、54a、54b、62、70…パッキン
60、68…軸受部材

Claims (7)

  1. 内部に貫通孔を有し可撓性材料によって折曲自在に形成された可撓性チューブ部材と、
    前記可撓性チューブ部材の端部に連結され、前記貫通孔内に圧力流体を供給する圧力流体出入ポートが形成されたカバー部材と、
    前記圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に、前記可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って変位する内部移動体と、
    を備え、
    前記内部移動体は、前記圧力流体出入ポートから供給される圧力流体の作用下に圧縮されて半径外方向に向かって弾性変形することにより、前記可撓性チューブ部材の内壁面との間でシール機能を保持しながら該可撓性チューブ部材の貫通孔に沿って摺動変位する弾性体と、前記弾性体を貫通するとともに前記貫通孔に沿って前記貫通孔内に挿通され且つ前記弾性体の変位を前記可撓性チューブ部材の外部に設けられた他の部材に伝達する変位伝達手段とを有し、
    前記弾性体は、前記変位伝達手段に対して前記変位伝達手段の延在方向に変位可能であり、
    前記内部移動体は、前記変位伝達手段に対する前記弾性体の変位を所定範囲内に規制する一組の締結部材をさらに有することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    前記弾性体は、貫通孔の内径に対応する直径からなり、単数または複数個並設された球状弾性体からなることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2記載のアクチュエータにおいて、
    前記変位伝達手段は、金属製材料または樹脂製材料によって形成されたワイヤ部材からなることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    前記弾性体は前記ワイヤが貫通する内側弾性体と、前記内側弾性体の外表面を囲繞するとともに可撓性チューブ部材の内周面に摺接するパッキンとにより構成されることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記内部移動体は、前記弾性体を前記変位伝達手段の延在方向の両側から挟む単数組または複数組の軸受部材をさらに有し、
    前記軸受部材は、前記変位伝達手段に対して前記変位伝達手段の延在方向に変位可能に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項記載のアクチュエータにおいて、
    前記内部移動体は、前記弾性体を前記変位伝達手段の延在方向の両側から挟む単数組または複数組の軸受部材をさらに有し、
    前記軸受部材は、前記変位伝達手段に対して前記変位伝達手段の延在方向に変位可能に設けられ、
    前記弾性体は、断面略X字状のパッキンであることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    前記可撓性チューブ部材は樹脂製チューブからなり、前記樹脂製チューブは所望の部位で切断自在に設けられることを特徴とするアクチュエータ。
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