JPH11166508A - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JPH11166508A
JPH11166508A JP9331452A JP33145297A JPH11166508A JP H11166508 A JPH11166508 A JP H11166508A JP 9331452 A JP9331452 A JP 9331452A JP 33145297 A JP33145297 A JP 33145297A JP H11166508 A JPH11166508 A JP H11166508A
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JP
Japan
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cylinder
slider
guide
scraper
rodless cylinder
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JP9331452A
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English (en)
Inventor
Satoshi Suzuki
智 鈴木
Mitsuhiro Someya
満広 染谷
Shinichi Honma
伸一 本間
Katsumi Iijima
勝己 飯島
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/084Characterised by the construction of the motor unit the motor being of the rodless piston type, e.g. with cable, belt or chain
    • F15B15/086Characterised by the construction of the motor unit the motor being of the rodless piston type, e.g. with cable, belt or chain with magnetic coupling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S91/00Motors: expansible chamber type
    • Y10S91/04Magnets

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度に組み付ける必要がなく、組付誤差があ
る場合にも塵埃等が発生する懸念を払拭することが可能
なロッドレスシリンダを提供する。 【解決手段】ガイドシャフト16a、16bがスライダ
18に対して矢印C方向にずれている場合、ガイド用ス
クレーパ96a、96bが押圧されてガイド用スクレー
パホルダ90a、90bが凹部86a、86bを摺動し
て矢印C方向に変位する。このため、ガイドシャフト1
6a、16bの軸芯とガイド用スクレーパ96a、96
bの軸芯とは常に一致しており、ガイド用スクレーパ9
6a、96bはガイドシャフト16a、16bに対して
均一なグリップ力を保持することができ、ガイド用スク
レーパ96a、96bが局所的に摩耗することに起因す
る発塵を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンの往復動
作に伴ってスライダを変位させ、ワーク等を搬送するロ
ッドレスシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、ワークを移送するた
めの手段としてロッドレスシリンダが用いられている。
このロッドレスシリンダは、例えば、特開平9−273
506号公報に開示されているように、円筒状のシリン
ダチューブの内部にピストンがその軸線方向に摺動可能
に挿通され、該ピストンの外周には前記シリンダチュー
ブの内壁に面して複数の駆動用磁石が設けられる。一
方、シリンダチューブの外部には該シリンダチューブを
囲繞してスライダが摺動可能に設けられ、該スライダの
内部には、前記駆動用磁石と対向し、シリンダチューブ
から僅かに離間するように被駆動用磁石が配設される。
そして、前記スライダは前記シリンダチューブと平行に
設けられたガイド部材によってガイドされる。
【0003】このシリンダチューブに圧縮空気の如き圧
力流体が導入されると、ピストンは前記シリンダチュー
ブの内部をその軸線方向に変位する。このとき、被駆動
用磁石は駆動用磁石と磁気的に引斥し、スライダがピス
トンの変位に応じてシリンダチューブの外部を摺動す
る。
【0004】このロッドレスシリンダは、シリンダチュ
ーブとスライダとが離間しているため、塵埃等の発生を
少なくすることができ、医療、食品関連用や、半導体製
造工程のクリーンルーム等における使用に適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のロッドレスシリンダでは、ガイド部材やスライダ
の組付寸法の誤差、ワークからの荷重等により、ガイド
部材とスライダとの間の摺動抵抗が増大し、発塵するこ
とがある。このため、ガイド部材、スライダを高精度に
組み付ける必要があり、製造コストが高騰するという問
題があった。また、例えば、ガイド部材に発生した塵埃
等がロッドレスシリンダの外部に流出してしまい、この
ロッドレスシリンダが使用される環境を汚染してしまう
懸念があった。
【0006】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、高精度に組み付ける必要がなく、組付誤
差がある場合にも塵埃等が発生する懸念を払拭すること
が可能なロッドレスシリンダを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、シリンダチューブと、前記シリンダチ
ューブの内部に配設され、該シリンダチューブの長手方
向に沿って摺動自在なピストンと、前記ピストンに配設
された駆動用磁石と、前記シリンダチューブの外周部に
近接配置されるスライダと、前記スライダに設けられ、
前記駆動用磁石に対向して配置される被駆動用磁石と、
前記シリンダチューブと平行に配設され、前記スライダ
をガイドするガイドシャフトと、前記スライダに配置さ
れ、前記ガイドシャフトに摺接するガイド用スクレーパ
と、前記スライダに対して前記ガイドシャフトの軸線と
直交する方向に変位自在に設けられ、前記ガイド用スク
レーパを支持するガイド用スクレーパホルダと、を備え
ることを特徴とする。
【0008】本発明によれば、前記ガイドシャフトに発
生した塵埃等が前記ガイド用スクレーパによって除去さ
れるため、発塵を防止することができる。この場合、前
記ガイドシャフトと前記スライダとの間に位置ずれ等が
あっても、前記ガイド用スクレーパホルダが軸線と直交
する方向に変位することによりこのずれ等が吸収される
ため、ロッドレスシリンダを高精度に組み付ける必要が
なく、このロッドレスシリンダの製造コストを低廉化す
ることができる。
【0009】この場合、前記ガイド用スクレーパホルダ
と前記スライダとの間に、前記ガイド用スクレーパを前
記スライダに対して変位自在とする間隙が形成される
と、ロッドレスシリンダの構成を簡単にすることがで
き、好適である。
【0010】また、この場合、前記間隙に可撓性を有す
る材料で形成されたシール部材が設けられると、前記ガ
イド用スクレーパホルダと前記スライダとの間隙から塵
埃等がロッドレスシリンダの外部に飛散する懸念がな
く、一層好適である。
【0011】また、前記スライダに配設され、前記シリ
ンダチューブに摺接するシリンダ用スクレーパと、前記
スライダに対して前記シリンダチューブの軸線と直交す
る方向に変位自在に設けられ、前記シリンダ用スクレー
パを支持するシリンダ用スクレーパホルダと、を備える
ことを特徴とする。
【0012】このように構成されると、前記シリンダチ
ューブに発生した塵埃等がシリンダ用スクレーパによっ
て除去されるため、発塵を防止することができる。ま
た、前記シリンダチューブと前記スライダとの間に位置
ずれ等があっても、前記シリンダ用スクレーパホルダが
軸線と直交する方向に変位することによりこの位置ずれ
等が吸収されるため、ロッドレスシリンダを高精度に組
み付ける必要がなく、このロッドレスシリンダの製造コ
ストを低廉化することができる。
【0013】この場合、前記シリンダ用スクレーパホル
ダと前記スライダとの間に、前記シリンダ用スクレーパ
を前記シリンダに対して変位自在とする間隙が形成され
ると、ロッドレスシリンダの構成を簡単にすることがで
き、好適である。
【0014】また、この場合、前記シリンダ用スクレー
パホルダと前記スライダとの間隙に可撓性を有する材料
で形成されたシール部材が設けられると、前記間隙から
塵埃等がロッドレスシリンダの外部に飛散する懸念がな
く、一層好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るロッドレスシリンダ
について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0016】図1において、参照符号10は、本発明の
第1の実施の形態に係るロッドレスシリンダを示す。こ
のロッドレスシリンダ10は、長方形状の板状部材12
a、12bを備え、板状部材12a、12bに円筒状の
シリンダチューブ14とガイドシャフト16a、16b
の両端部が固着される。シリンダチューブ14、ガイド
シャフト16a、16bはそれぞれ平行に配置され、略
直方体状に形成されたスライダ18に挿通する。スライ
ダ18はシリンダチューブ14、ガイドシャフト16
a、16bに沿って変位可能である。
【0017】前記シリンダチューブ14の内部には、図
2、図3に示すように、シリンダチューブ14の軸線方
向に摺動自在なピストン20が設けられる。ピストン2
0はその中心に軸線方向に沿って長尺な棒状の芯部材2
2を備え、芯部材22の両端部には雄ねじ24a、24
bが形成される。前記芯部材22の外周には、図4に示
すように、磁性体としての鉄等の材料で形成された複数
のリング部材28が設けられ、それぞれのリング部材2
8の間にはリング部材28と略同径の駆動用磁石30が
挟持され、それぞれの駆動用磁石30はリング部材28
によって隔離されている。駆動用磁石30は一方の面が
N極、他方の面がS極に形成されている。前記芯部材2
2の外周にはリング部材28および駆動用磁石30を挟
持して円筒部材32a、32bが嵌装され、ナット33
a、33bを雄ねじ24a、24bに螺入することによ
り円筒部材32a、32b、リング部材28および駆動
用磁石30が一体的に組み付けられる。円筒部材32
a、32bの外周にはシリンダチューブ14の内周に摺
動自在なブシュ34a、34bが設けられる。また、円
筒部材32a、32bの外周にはパッキン36a、36
bが設けられ、パッキン36a、36bによって、シリ
ンダチューブ14に導入される圧力流体の漏洩が遮断さ
れる。従って、シリンダチューブ14の内側はピストン
20によって一端側の室40aと他端側の室40bとに
分離される。
【0018】一方の板状部材12aには、図2に示すよ
うに、前記室40aと連通する第1ポート42が設けら
れ、第1ポート42は図示しない電磁弁を介して図示し
ない圧縮空気供給源に連通する。他方の板状部材12b
の内側には前記室40bに連通する通路46が画成さ
れ、通路46はさらに一方のガイドシャフト16aの内
部にその軸線方向に沿って画成された通路48と連通す
る。通路48の一方の板状部材12a側の開口部には第
2ポート50が設けられ、第2ポート50は図示しない
電磁弁を介して図示しない圧縮空気供給源に連通する。
【0019】スライダ18にはシリンダチューブ14が
挿通する孔部54が画成される。スライダ18の孔部5
4側の内壁部には、図4に示すように、スペーサ56
a、56bを介して円筒部材58が挿入され、円筒部材
58はねじ59a、59bによってスライダ18の両端
部に設けられたエンドプレート60a、60bに締結さ
れる。円筒部材58の内部には開口部近傍に雌ねじ61
a、61bが形成され、雌ねじ61a、61bには外周
に雄ねじが形成されたリング部材62a、62bが螺入
される。リング部材62aと62bとの間にはリング状
のスペーサ64a、64bを介して鉄等の材料で形成さ
れたリング部材66が複数設けられる。それぞれのリン
グ部材66は複数の被駆動用磁石68を挟持し、従っ
て、被駆動用磁石68はリング部材66によって互いに
隔離されている。被駆動用磁石68とリング部材66の
内壁面はシリンダチューブ14の外周面から僅かに離間
して形成されている。被駆動用磁石68は駆動用磁石3
0の極性と同一の間隔で、一方の面がS極、他方の面が
N極に形成されており、従って、被駆動用磁石68と駆
動用磁石30は互いに引斥し合うように構成される。
【0020】被駆動用磁石68、リング部材66は、リ
ング部材62a、62bを円筒部材58の雌ねじ61
a、61bに締め付けることによりリング部材62a、
62bに強固に挟持され、また、被駆動用磁石68が設
けられる円筒部材58はねじ59a、59bを締め付け
ることによりスライダ18に強固に支持される。従っ
て、被駆動用磁石68、リング部材66にがたが発生す
る懸念が払拭される。
【0021】前記スライダ18にはガイドシャフト16
a、16bが挿通する孔部72a、72bが画成され
る。孔部72a、72bの開口部にはリング部材74
a、74bが設けられ、リング部材74a、74bはエ
ンドプレート60a、60bによって抜け止めされる。
リング部材74aと74bとの間には多数のボール76
で構成されるボールブシュ78が設けられており、従っ
て、スライダ18はボールブシュ78によって前記ガイ
ドシャフト16a、16bに支持され、その軸線方向に
少ない摩擦で摺動可能である。前記リング部材74a、
74bの外周にはOリング80が設けられる。リング部
材74a、74bの内周には段部82a、82bが形成
され、段部82a、82bとエンドプレート60a、6
0bの一方の壁面84a、84bにより凹部86a、8
6bが形成される。凹部86a、86bにはリング状の
ガイド用スクレーパホルダ90a、90bが嵌合し、凹
部86a、86bの段部82a、82bとガイド用スク
レーパホルダ90a、90bの外壁との間には間隙91
a、91bが形成される。このため、ガイド用スクレー
パホルダ90a、90bはその軸線と直交する方向に変
位可能である。ガイド用スクレーパホルダ90a、90
bの外周には可撓性のOリング(シール部材)92が設
けられ、一方、ガイド用スクレーパホルダ90a、90
bの内周に形成された周回する溝部94a、94bには
ガイド用スクレーパ96a、96bが係合する。ガイド
用スクレーパ96a、96bはガイドシャフト16a、
16bの外周に摺動自在である。
【0022】第1の実施の形態に係るロッドレスシリン
ダ10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0023】図示しない電磁弁を作動させ、第1ポート
42に圧縮空気を導入し、第2ポート50を大気圧開放
状態にすると、シリンダチューブ14の室40aに第1
ポート42から圧縮空気が導入され、該圧縮空気の圧力
により、ピストン20は矢印A方向に摺動する。このた
め、駆動用磁石30が変位して被駆動用磁石68を磁気
的に引斥し、スライダ18がガイドシャフト16a、1
6bを矢印A方向に摺動する。このとき、被駆動用磁石
68とシリンダチューブ14の外周面との間には僅かに
間隙が空いており、非接触であるため、摺動抵抗、摩耗
がなく、塵埃等の発生の懸念がない。また、被駆動用磁
石68はリング部材62a、62bによって強固に挟持
され、被駆動用磁石68が設けられる円筒部材58もス
ライダ18に強固に支持されているため、被駆動用磁石
68、リング部材66のがたに起因して塵埃等が発生す
ることもない。さらに、スライダ18はガイドシャフト
16a、16bにボールブシュ78で支持されているた
め、摺動抵抗が小さく、塵埃等の発生は僅かである。さ
らにまた、発生した僅かな塵埃等はガイド用スクレーパ
96a、96bによって除去され、ロッドレスシリンダ
10の外部にこの塵埃等が飛散する懸念がない。
【0024】次に、図示しない電磁弁を作動させ、第1
ポート42を大気開放状態にし、第2ポート50に圧縮
空気を導入すると、室40bに圧縮空気が導入され、ピ
ストン20は矢印B方向に摺動する。このため、前記と
同様に、被駆動用磁石68が駆動用磁石30に引きつけ
られてスライダ18が矢印B方向に変位する。
【0025】ここで、このロッドレスシリンダ10を組
み付ける際、組付誤差によりガイドシャフト16a、1
6bがその軸線方向と直交する方向に僅かにずれたり傾
斜してしまう場合がある。すなわち、ガイドシャフト1
6a、16bの軸芯とスライダ18の孔部72a、72
bの軸芯とが一致しないことがある。また、ワークの荷
重等によりガイドシャフト16a、16bが撓曲する懸
念がある。この場合、例えば、ガイドシャフト16a、
16bがスライダ18に対して、図4中、矢印C方向に
変位していると、ガイド用スクレーパ96a、96bは
ガイドシャフト16a、16bによって矢印C方向に押
圧される。このとき、Oリング92が変形し、ガイド用
スクレーパホルダ90a、90bが凹部86a、86b
を構成する壁面84a、84bを摺動して矢印C方向に
変位する。従って、ガイド用スクレーパ96a、96b
の軸芯とガイドシャフト16a、16bの軸芯は常に一
致しており、ガイド用スクレーパ96a、96bはガイ
ドシャフト16a、16bに対して均一なグリップ力を
保持することができ、摺動抵抗が増加してスライダ18
の変位作用に支障を来す懸念もない。また、ガイド用ス
クレーパ96a、96bの一部分に大きな力がかかるこ
とがないため、ガイド用スクレーパ96a、96bが局
所的に摩耗することがなく、ガイド用スクレーパ96
a、96bから発塵することが防止される。
【0026】従って、ロッドレスシリンダ10のガイド
シャフト16a、16b、スライダ18を高精度に組み
付ける必要がなく、ロッドレスシリンダ10の製造コス
トを低廉化することが可能となる。
【0027】次に、第2の実施の形態に係るロッドレス
シリンダ100について、図5を参照して説明する。な
お、第1の実施の形態と同様の構成要素には同一の参照
符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0028】このロッドレスシリンダ100のスライダ
18にはシリンダチューブ14が挿通する孔部102が
画成される。孔部102の開口部にはリング部材104
a、104bが設けられ、リング部材104a、104
bの外周にはOリング106が設けられる。リング部材
104a、104bの内周には段部108a、108b
が形成され、段部108a、108bとエンドプレート
60a、60bの一方の壁面84a、84bとにより凹
部110a、110bが形成される。凹部110a、1
10bにはリング状のシリンダ用スクレーパホルダ11
2a、112bが嵌合し、凹部110a、110bの段
部108a、108bとシリンダ用スクレーパホルダ1
12a、112bとの間には間隙113a、113bが
設けられる。このため、シリンダ用スクレーパホルダ1
12a、112bはその軸線と直交する方向に変位自在
である。シリンダ用スクレーパホルダ112a、112
bの両側面にはOリング114が設けられ、一方、シリ
ンダ用スクレーパホルダ112a、112bの内周に形
成された周回する溝部116a、116bにはシリンダ
用スクレーパ118a、118bが係合する。シリンダ
用スクレーパ118a、118bはシリンダチューブ1
4の外周に摺動自在である。
【0029】孔部102の内部にはリング部材104a
と104bとの間に円筒部材120が設けられ、円筒部
材120の内部には該円筒部材120の内周から若干離
間してスペーサ122a、122bが配設される。スペ
ーサ122a、122bはリング部材104a、104
bに対してその軸線と直交する方向に摺動自在であり、
その内周にはシリンダチューブ14に対して摺動自在な
ブシュ123a、123bが設けられる。スペーサ12
2aと122bとの間には鉄等の材料で形成された複数
のリング部材124が配設される。それぞれのリング部
材124は複数の被駆動用磁石126を挟持し、従っ
て、それぞれの被駆動用磁石126はリング部材124
によって互いに隔離されている。被駆動用磁石126、
リング部材124の内周はブシュ123a、123bに
よってシリンダチューブ14の外周から若干離間するよ
うに支持される。
【0030】次に、第2の実施の形態に係るロッドレス
シリンダ100の動作並びに作用効果について説明す
る。
【0031】このロッドレスシリンダ100では、第1
の実施の形態に係るロッドレスシリンダ10と同様に、
一方の室40aに圧縮空気が導入されるとピストン20
が矢印A方向に変位し、被駆動用磁石126が駆動用磁
石30に引きつけられることによりスライダ18が矢印
A方向に変位される。また、他方の室40bに圧縮空気
が導入されると、スライダ18は矢印B方向に変位す
る。
【0032】このとき、被駆動用磁石126はブシュ1
23a、123bに支持されているためにシリンダチュ
ーブ14の外周との間隙はごく僅かで済み、駆動用磁石
30によって引きつけられる力が強くなるが、ブシュ1
23a、123bがシリンダチューブ14に接触してい
るため、両者の間の摩擦により発塵することがある。ま
た、被駆動用磁石126、リング部材124等の組み付
けにがたがある場合、これらの部品間から発塵すること
がある。しかしながら、このようにシリンダチューブ1
4とブシュ123a、123bとが接触する構造であっ
ても、塵埃等はシリンダ用スクレーパ118a、118
bによって除去される。従って、このシリンダチューブ
14とブシュ123a、123bとの摺動により発生し
た塵埃、あるいは、被駆動用磁石126、リング部材1
24のがたに起因して発生した塵埃等がロッドレスシリ
ンダ100の外部に流出することが阻止される。
【0033】ロッドレスシリンダ100を組み付ける際
の組付誤差によりシリンダチューブ14の軸芯とスライ
ダ18の孔部102の軸芯との間にずれがある場合や、
ワークの荷重等によってシリンダチューブ14が撓曲し
ている場合、例えば、シリンダチューブ14がスライダ
18に対して、図5中、矢印C方向に変位していると、
シリンダ用スクレーパ118a、118bがシリンダチ
ューブ14によって矢印C方向に押圧され、シリンダ用
スクレーパホルダ112a、112bが凹部110a、
110bを構成する段部108a、108bおよび壁面
84a、84bを摺動して矢印C方向に変位する。従っ
て、シリンダ用スクレーパ118a、118bの軸芯と
シリンダチューブ14の軸芯とは常に一致しており、シ
リンダ用スクレーパ118a、118bはシリンダチュ
ーブ14に対して均一なグリップ力を保持することがで
き、摺動抵抗が増加してスライダ18の変位作用に支障
を来す懸念もない。また、シリンダ用スクレーパ118
a、118bが局所的に摩耗して発塵することも防止さ
れる。
【0034】このとき、ブシュ123a、123bがシ
リンダチューブ14によって矢印C方向に押圧される
と、スペーサ122a、122bがリング部材104
a、104bを摺動して矢印C方向に変位する。このた
め、被駆動用磁石126はシリンダチューブ14の外周
と接触することがなく、被駆動用磁石126とシリンダ
チューブ14との接触に起因する発塵が防止され、しか
も、ブシュ123a、123bによって被駆動用磁石1
26とシリンダチューブ14の外周との間隙をごく僅か
に保持することができる。
【0035】従って、ロッドレスシリンダ100のシリ
ンダチューブ14を高精度に組み付ける必要がなく、ロ
ッドレスシリンダ100の製造コストを低廉化すること
が可能となる。
【0036】第2の実施の形態のロッドレスシリンダ1
00では、シリンダ用スクレーパホルダ112a、11
2bの両側面にOリング114を設けたが、シリンダ用
スクレーパホルダ112a、112bの外周に可撓性の
Oリングを設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るロッドレスシリンダによれ
ば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0038】ガイドロッド、シリンダチューブに組付誤
差が生じたり撓曲したような場合であっても、ガイド用
スクレーパ、シリンダ用スクレーパはそれぞれガイドロ
ッド、シリンダチューブに沿ってその軸線と直交する方
向に変位自在であるため、ロッドレスシリンダのガイド
ロッド、シリンダチューブとスライダとを高精度に組み
付ける必要がなく、ロッドレスシリンダの製造コストを
低廉化することができる。
【0039】また、ガイド用スクレーパ、シリンダ用ス
クレーパによって塵埃等が除去されるため、ロッドレス
シリンダの外部に塵埃等が飛散する懸念がなく、このロ
ッドレスシリンダを、医療、食品関連用や、半導体製造
工程のクリーンルーム等に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るロッドレスシ
リンダを示す斜視図である。
【図2】図1のロッドレスシリンダを示す縦断面図であ
る。
【図3】図2のロッドレスシリンダを示すIII−II
I線断面図である。
【図4】図2のロッドレスシリンダのピストンおよびス
ライダを示す一部拡大縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るロッドレスシ
リンダのピストンおよびスライダを示す一部拡大縦断面
図である。
【符号の説明】
10、100…ロッドレスシリンダ 14…シリンダチューブ 16a、16b…ガイドシャフト 18…スライダ 30…駆動用磁石 68、126…被駆動用磁石 86a、86b、110a、110b…凹部 90a、90b…ガイド用スクレーパホルダ 91a、91b、113a、113b…間隙 96a、96b…ガイド用スクレーパ 112a、112b…シリンダ用スクレーパホルダ 118a、118b…シリンダ用スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 勝己 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブと、 前記シリンダチューブの内部に配設され、該シリンダチ
    ューブの長手方向に沿って摺動自在なピストンと、 前記ピストンに配設された駆動用磁石と、 前記シリンダチューブの外周部に近接配置されるスライ
    ダと、 前記スライダに設けられ、前記駆動用磁石に対向して配
    置される被駆動用磁石と、 前記シリンダチューブと平行に配設され、前記スライダ
    をガイドするガイドシャフトと、 前記スライダに配置され、前記ガイドシャフトに摺接す
    るガイド用スクレーパと、 前記スライダに対して前記ガイドシャフトの軸線と直交
    する方向に変位自在に設けられ、前記ガイド用スクレー
    パを支持するガイド用スクレーパホルダと、 を備えることを特徴とするロッドレスシリンダ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記ガイド用スクレーパホルダと前記スライダとの間に
    は、前記ガイド用スクレーパを前記スライダに対して変
    位自在とする間隙が形成されることを特徴とするロッド
    レスシリンダ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記間隙には可撓性を有する材料で形成されたシール部
    材が設けられることを特徴とするロッドレスシリンダ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロ
    ッドレスシリンダにおいて、 前記スライダに配設され、前記シリンダチューブに摺接
    するシリンダ用スクレーパと、 前記スライダに対して前記シリンダチューブの軸線と直
    交する方向に変位自在に設けられ、前記シリンダ用スク
    レーパを支持するシリンダ用スクレーパホルダと、 を備えることを特徴とするロッドレスシリンダ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記シリンダ用スクレーパホルダと前記スライダとの間
    には、前記シリンダ用スクレーパを前記シリンダに対し
    て変位自在とする間隙が形成されることを特徴とするロ
    ッドレスシリンダ。
  6. 【請求項6】請求項5記載のロッドレスシリンダにおい
    て、 前記間隙には可撓性を有する材料で形成されたシール部
    材が設けられることを特徴とするロッドレスシリンダ。
JP9331452A 1997-12-02 1997-12-02 ロッドレスシリンダ Pending JPH11166508A (ja)

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