JP4607314B2 - プリンタ又はプリンタ用リボンカセット - Google Patents

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Description

【0001】
【本発明の属する技術分野】
本発明はサーマル方式を用いたプリンタ及びプリンタ用リボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に、従来のリボンカセット及びプリンタにおける転写部の概略構成を示す。インクリボンRは回転可能なリボンガイドローラ(不図示)を経由し、リボンカセット3からサーマル方式の印字ヘッド2に向けて引き出される。制御装置(不図示)からの印字データに基づいて印字ヘッド2の発熱素子が選択的に発熱されると記録媒体Pにインクが転写される。
【0003】
転写後のインクリボンRは、回転可能なリボンガイドローラ105を経由しカセットケース内に収容される。このリボンカセットに具備された印字ヘッドの前後に備えられるリボンガイドローラ105は、図に示すとおり真直円柱形状をしておりリボンカセット3のケースより突出した軸3dに勘合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリボンカセットを用いた場合の間題点の発生要因について概略説明する。特開平11−198478号公報に記載されるプラスチックプレートに印刷を行うプリンタのような長尺印字ヘッドと幅広インクリボンを使用するプリンタでは、その最大幅に近い印刷を行った際にインクリボンRが蛇行する現象が起きやすくなっていた。
【0005】
この蛇行が大きくなると図中X部に示しように印字ヘッド2の発熱部よりインクリボンRが脱落し画像が欠落することがある。更にこのインクリボンの蛇行に加えリボンガイドローラ中央部が撓むと、図中Y部に示しようにシワが生じ画像の欠落が生じることがある。さらに図中Z部のようにリボンガイドローラ105の端部よりインクリボンRの端部が脱落した場合には、その端部がカセットケースに接触し切断につながる可能性がある。本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、インクリボンの搬送不良を防止し高品質の画像を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明のプリンタは、サーマル方式を用いた印字ヘッドとプラテンローラとの間に被印字媒体とインクリボンを挟持搬送し、画像を形成するプリンタにおいて、印字ヘッドのインクリボン供給前後に設けられるリボンガイドローラの中央部外径をD、両端部外径をそれぞれd1、d2、前記印字ヘッドの印字保証領域幅をWH、前記インクリボンの幅をWR、前記リボンガイドローラ中央の外形D部の長さをLCとしたときに、
D>d1=d2、
WR>LC>WH
の関係となることを特徴とする。
また、前記リボンガイドローラの全長をLA、前記リボンガイドローラ端部の外径d1、d2部の長さをL1、L2としたときに、
LA>(LC+L1)=(LC+L2)>WR>LC>WH
となることを特徴とする。
【0007】
また本発明のプリンタ用リボンカセットは、サーマル方式を用いた印字ヘッドとプラテンローラとの間に被印字媒体とインクリボンを挟持搬送し、画像を形成するプリンタに装着され、印字ヘッドのインクリボン供給前後において、インクリボンを張設するリボンガイドローラを備えたプリンタ用リボンカセットにおいて、前記リボンガイドローラの中央部外径をD、両端部外径をそれぞれd1,d2、前記印字ヘッドの印字保証領域幅をWH、前記インクリボンの幅をWR、前記リボンガイドローラ中央の外形D部の長さをLCとしたときに、
D>d1=d2、
WR>LC>WH
の関係となることを特徴とする。
また、前記リボンガイドローラの全長をLA、前記リボンガイドローラ端部の外径d1、d2部の長さをL1、L2としたときに、
LA>(LC+L1)=(LC+L2)>WR>LC>WH
となることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に、本発明に係るプリンタ用リボンカセットの一例を示す。同図に示すプリンタはサーマル方式のプリンタであり、被印字媒体Pの搬送を行う部材としてプラテンローラ1が、駆動手段(不図示)によって所定のプロセススピードで回転駆動するように配設されている。このプラテンローラ1はステンレス等の金属からなる芯金とウレタンゴム等の表層とにより構成されており、硬さは、スプリング式硬さA形において60〜70。程度である。
【0009】
プラテンローラ1の垂直方向上方に配設された、印字ヘッド2は保持部材(不図示)に保持され駆動手段(不図示)により上下に動作する。また印字ヘッド2はヘッド加圧バネ(不図示)の張架によってプラテンローラ1に所定の加圧力で圧接される。
【0010】
一方リボンカセット3は、その内部の回転可能な供給コア3aにインクリボンRを巻回収容し、このインクリボンRは回転可能な複数のコロ6及び回転可能な転写前リボンガイドローラ4を経由し、カセットケース外の印字ヘッド2に向けて引き出される。カセットケースから引き出されたインクリボンRは、印字ヘッド2とプラテンローラ1間を通過し、回転可能な転写後リボンガイドローラ5を経由し駆動手段(不図示)により回転駆動する巻取コア3bに巻き取られる。
【0011】
前記印字ヘッド2は、その前後に備えられている搬送手段7、8により搬送される被印字媒体Pが転写ポイントNまで搬送されると同時に降下し、インクリボンR及び被印字媒体Pをプラテンローラ1とによって挟持搬送し、不図示の制御装置より転送される印刷データに基づいて発熱素子が選択的に発熱しインクリボンRから被印字媒体Pにインクが転写される。
【0012】
前述リボンガイドローラ4、5は樹脂または金属からなり、図3に示す通り円筒状の形状をし、その中央部外径Dと両端部外径d1、d2の関係は、D>d1=d2の関係となるようにこれらの値が設定されている。
【0013】
次に、本インクリボンカセット3における印刷時のインクリボンRの状態を説明する。通常インクリボンRは図1に示す通り、その中央部がリボンガイドローラ4、5の中央を通るように搬送されるが、各部品の寸法精度によりリボンガイドローラ4、5のアライメントにズレが生じ、同図の左右どちらかの方向に片寄っていた。
【0014】
ここでリボンガイドローラ4、5は、その中央部外径Dに対し両端部外径d1、d2の値が小さいので、リボンガイドローラ4及び5の中央部(外径D部)の周速VD、と両端部(外径d1d2部)の周速Vdの間には、VD>Vdの関係が成立する。
【0015】
インクリボンRは周速の速い側に引き寄せられるので、この周速差によりインクリボンRには中央位置に戻ろうとする力が作用することになる。依ってインクリボンRは図4に示す通りその端部が外径の変化する位置Sより一定量はみ出ると、中央位置に戻ろうとする力が働き、A方向からB方向への移動を開始する。
【0016】
ここで、インクリボンRはA及びB方向の移動を繰り返しながら搬送されるわけではなく、リボンガイドローラ4、5のアライメントのズレ量により、ある一定の位置にて均衡を保ち搬送される。よって図4に示すA及びB方向のいずれか一方向に片寄るものの印字領域からのインクリボンRの脱落は防止できる。
【0017】
又、リボンガイドローラ4、5とインクリボンRと印字ヘッド2の幅方向の関係は、図1に示すとおり印字ヘッド2の印字保証領域幅をWH、インクリボンRの幅をWR、リボンガイドローラ4及び5の全長をLA、リボンガイドローラ4及び5の中央部長さをLC、リボンガイドローラ端部の外径d1、d2部の長さをL1、L2とすると、LA>(LC+L1)=(LC+L2)>WR>LC>WHの関係が成立するようにこれらの値が設定されている。
【0018】
リボンガイドガイドローラ4、5の中央部長さLCに対しインクリボンRの幅WRを大きくし(WR>LC)、インクリボンRの両端部がリボンガイドローラ4及び5の両端部を巻き込む形を取ることにより、インクリボンRを両端に引き寄せる効果が得られ、インクリボンR中央部のシワによる画像不良を防止することができる。
【0019】
また、インクリボンRの幅WRに対し、リボンガイドローラ4、5の中央部長さLCにリボンガイドローラ4、5の端部(外径d1、d2部)の長さL1又はL2の一方を加えた長さを大きくする(LC+L1=LC+L2>WR)ことに加え、前述のD>d1=d2の関係から得られる効果により、カセットケース7へのインクリボンRの接触を回避できインクリボンR両端部の損傷を防止している。
【0020】
更に、印字ヘッド2の印字保証領域幅WHをリボンガイドローラ4及び5の中央部長さLCに対し小さく(LC>WH)することにより、画像端部の印字欠落を確実に防止することができる。
【0021】
本実施の形態では、ガイドローラ中央部外径Dをφ6mmで、両端部外径d1及びd2をφ5mmに設定し、印字ヘッドの印字保証領域幅WHを54mm、インクリボンの幅WRを60mm、リボンガイドローラの全長LAを59mm、リボンガイドローラ中央部長さLCを68.6mm、リボンガイドローラ4及び5の端部(外径d1、d2部)の長さL1及びL2を5.3mmに設定している。これにより幅広サーマルヘッドと幅広インクリボンの組み合わせによるプリンタでも、安定したインクリボンの搬送が行え高品質な画像を確実に提供することが可能となった。
【0022】
特にインクリボンカセットを使用する場合、そのインクリボンの収容量に限界があるものは、インクリボンを薄くする傾向があるのでその効果は一層顕著に現れる。
【0023】
なお、本実施の形態のリボンガイドローラ4、5の形状はカセットケース側より突出したピンにて勘合し回転可能としているが、これに代えて、図4に示すリボンガイドローラ両端部に設けた軸をカセットケースに挿入する形式についても同様の効果が得られる。
【0024】
更に、本実施の形態ではインクリボンカセットに備えられたリボンガイドローラについて説明するが、インクリボンをオープンリール方式に保持するプリンタにおいても同様に実施可能である。この場合、印字ヘッド前後に配置されるリボンガイドローラの形状と、このリボンガイドローラの幅方向の寸法を、前記リボンカセットにおける条件と同等にすることによって同様の効果が達成される。
【0025】
尚、本実施の形態では、印字ヘッドに対しその前後の配置されたリボンガイドローラに限定しているが、インクリボンの搬送に関係する全ローラ、例えば図2におけるコロ6に対しても適応することが望ましい。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ガイドローラ中央部外径Dに対し両端部外径dの関係が、D>dとなるように設定することにより、インクリボンには常に中央位置に戻ろうとする力が作用し、印字領域からのインクリボンの脱落を防止できる。
【0027】
また、印字ヘッドの印字保証領域幅をWH、インクリボンの幅をWR、ガイドローラの全長をLA、ガイドローラ中央の外形D部の長さをLC、ガイドローラの一方の端面より他方の外径の変化する箇所までの長さをLsとしたときに、LA>Ls>WR>LC>WHの関係が成立するようにこれらの値を設定することにより、インクリボンを両端に引き寄せる効果が得られ、インクリボン中央部のシワによる画像不良及び画像端部の印字欠落を確実に防止することができる。更に、カセットケースへのインクリボンの接触を回避し、インクリボン両端部の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリボンカセット及びプリンタ転写部の拡大図。
【図2】リボンカセットを装着したプリンタの概略構成を示す横断面図。
【図3】リボンガイドローラの形状とインクリボンRの搬送状態を示す図。
【図4】別のリボンガイドローラの形状を示す図。
【図5】従来のプリンタにおける印刷時のインクリボンの状態を示す図。
【符号の説明】
1 プラテンローラ
2 印字ヘッド
3 インクリボンカセット
3a 供給コア
3b 巻取りコア
4 リボンガイドローラ
5 リボンガイドローラ
6 コロ
7 搬送手段
8 搬送手段
P 記録媒体
R インクリボン

Claims (2)

  1. 被印字媒体に画像を形成するための印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドとの間に被印字媒体とインクリボンを挟持して搬送するプラテンローラと、
    前記インクリボンを収納するリボンカセットと、
    を備え、
    前記リボンカセットには、
    前記印字ヘッドに向けてインクリボンを案内する第1のリボンガイドローラと、
    前記印字ヘッドからインクリボンを下流側に案内する第2のリボンガイドローラと、
    が設けられ、
    この第1及び第2のリボンガイドローラは、それぞれ円筒形状に形成されると共に、
    カセットケースに設けられた嵌合ピンに回転可能に支持され、
    前記第1及び第2のリボンガイドローラは、
    ローラ全長をLA、
    中央部外径をD
    両端部外径をd1、d2、
    外径Dを有する中央部の長さをLC、
    両端部の長さをL1、L2、
    前記印字ヘッドの印字保証領域幅をWH、
    前記インクリボンの幅をWR、
    するときに、
    D>d1=d2、
    WR>LC>WH
    LA>(LC+L1)=(LC+L2)>WR>LC>WH、
    の関係が共に成立するように構成されていることを特徴とするプリンタ。
  2. 被印字媒体に画像を形成するためのインクリボンを収納したリボンカセットであって
    カセットケースと、
    このカセットケースに配置され、
    前記インクリボンを巻回した供給コアーと、
    巻取りコアーと、
    被印字媒体に画像を形成する印字ヘッドに向けてインクリボンを案内する第1のリボンガイドローラと、
    前記印字ヘッドからインクリボンを下流側に案内する第2のリボンガイドローラと、
    から構成され、
    前記第1及び第2のリボンガイドローラは、それぞれ円筒形状で、前記カセットケースに回転可能に嵌合され、
    この第1及び第2のリボンガイドローラは、
    ローラ全長をLA、
    中央部外径をD、
    両端部外径をd1、d2、
    外径Dを有する中央部の長さをLC、
    両端部の長さをL1、L2、
    前記印字ヘッドの印字保証領域幅をWH、
    前記インクリボンの幅をWR、
    するときに、
    D>d1=d2、
    WR>LC>WH
    LA>(LC+L1)=(LC+L2)>WR>LC>WH、
    の関係が共に成立するように構成されていることを特徴とするプリンタ用リボンカセット。
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