JP4606758B2 - 光機能性フィルム - Google Patents

光機能性フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP4606758B2
JP4606758B2 JP2004077986A JP2004077986A JP4606758B2 JP 4606758 B2 JP4606758 B2 JP 4606758B2 JP 2004077986 A JP2004077986 A JP 2004077986A JP 2004077986 A JP2004077986 A JP 2004077986A JP 4606758 B2 JP4606758 B2 JP 4606758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
low refractive
index layer
film
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004077986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005266252A (ja
Inventor
志朗 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2004077986A priority Critical patent/JP4606758B2/ja
Publication of JP2005266252A publication Critical patent/JP2005266252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4606758B2 publication Critical patent/JP4606758B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、フィルムからなる光透過性基材の一面が凹凸面とされ、該凹凸面上に、前記光透過性基材よりも低屈折率の低屈折率層からなる反射防止膜を有する光機能性フィルムに関するものであり、特に、反射防止シート、アンチグレアシート、プリズムシート、レンズシート等の光機能性フィルムに関する。
近年、ワープロ、コンピュータ、テレビ等の各種ディスプレイには、反射防止シート、プリズムシート、レンズシート等の様々な光学素子が使用されている。例えば反射防止シートは一般的に、シート状の基材の表面に微小な凹凸を設けたり、基材表面に低反射率の多層膜を形成することによって構成されている。またプリズムシートはシート状の基材の表面に微小なプリズム部を設けることにより、更にレンズシートは基材表面に複数の微小のレンズ部を設けることにより、それぞれ構成されている。これら光学素子の光学特性は、基材を構成する材料の屈折率や透過率等の光学特性と、基材表面に設けた凹凸やプリズム部等の形状により、ほぼ一義的に設定される。従って、これら光学素子の光学特性の自由度が比較的小さいという性質があった。例えば、輝度向上機能を有するレンズシートに反射防止機能を付加するのは困難であった。このため、各種ディスプレイの輝度向上と反射率の低減とを同時に達成するには、反射防止シートとレンズシートを同時に使用して、各シートの光学特性を補完させる、という使い方で対応してきた。
ところで最近になって、低屈折率を有する低屈折率層を基材の表面に積層して反射防止機能を高める技術が提案されている。下記特許文献1ないし3には、低屈折率層をディップコート法、ローラーコート法、グラビアコート法などのいわゆるウエット塗布方法によって積層させる技術が提案されている。
特開2000−329905号公報 特開2002−71904号公報 特開2002−82207号公報
しかし、上記のウエット塗布方法で均一な膜厚の低屈折率層を形成するためには、基材表面が比較的平坦であることが要求される。仮に、レンズシートやプリズムシートのように、凹凸の大きな基材に対して上記のウエット塗布方法を適用すると、凹凸の凹んだ部分にウエット処理液が溜まってその部分に膜厚が大きな低屈折率層が形成され、凹凸の突き出した部分はウエット処理液が薄く付着してその部分に膜厚が比較的小さな低屈折率層が形成され、膜厚が一定にならないという問題があった。
また、低屈折率層をスパッタリング法や蒸着法等の所謂ドライ法によって形成する技術も知られている。例えばスパッタリング法を用いて、凹凸の大きな基材に対しても比較的均一な低屈折率層を形成することが考えられる。しかし、これら所謂ドライ法は、スパッタチャンバや真空チャンバなどの設備が必要になり、更にこれら設備の大型化も容易ではないので、一度に大きな面積の低屈折率層を形成するのが困難であり、コストも高くなるといった問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、均一な膜厚でしかも大きな面積に成膜可能な低屈折率層からなる反射防止膜を有する光機能性フィルムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の光機能性フィルムは、フィルムからなる光透過性基材の一面が凹凸面とされ、該凹凸面上に、正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層と、負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層とが交互に積層された積層膜からなる前記光透過性基材よりも低屈折率の低屈折率層が形成され、前記低屈折率層には、平面視したときの直径が200nm未満で、深さが200nm未満の空隙が複数形成され、前記低屈折率層の膜厚が一定とされ、前記低屈折率層の上面が前記凹凸面の形状に対応した凹凸状に形成され、前記凹凸面上に、前記低屈折率層からなる反射防止膜が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、凹凸面上に低屈折率層が備えられているので、凹凸面による光学特性と低屈折率層による反射防止特性とを相互に補完させることができ、優れた光機能性フィルムを構成できる。
また本発明においては、前記低屈折率層の屈折率が1.45以下であることが好ましい。
また本発明においては、前記光透過性基材の一面が、表面粗さ(Rmax)20nm以上2000nm以下の範囲の凹凸面であり、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることが好ましい。この構成により本発明に係る光機能性フィルムを低反射性のアンチグレアシートとすることができる。
また本発明おいては、前記光透過性基材の一面に複数のプリズム部が形成されて凹凸面とされ、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることが好ましい。この構成により、本発明に係る光機能性フィルムを低反射性のプリズムシートとすることができる。
また本発明においては、前記光透過性基材の一面に複数のマイクロレンズ部が形成されて凹凸面とされ、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることが好ましい。この構成により、本発明に係る光機能性フィルムを低反射性のレンズシートとすることができる。
以上説明したように、本発明よれば、均一な膜厚でしかも大きな面積に成膜可能な低屈折率層からなる反射防止膜を有する光機能性フィルムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の光機能性フィルムは、フィルムからなる光透過性基材の一面上に光透過性基材よりも低屈折率の低屈折率層が積層され、該低屈折率層から反射防止膜が構成されている。光透過性基材の一面は凹凸面とされ、この凹凸面上に、正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層と、負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層とが交互に積層された積層膜からなる前記低屈折率層が形成されている。前記低屈折率層は、凹凸面上に形成されているにも関わらず、膜厚が一定とされ、かつその上面が前記凹凸面の形状にほぼ対応した凹凸状に形成されている。また前記低屈折率層には、平面形状における直径が200nm未満で、深さが200nm未満の空隙が複数形成されていることが好ましい。更に前記低屈折率層の屈折率が1.45以下とされていることが好ましい。
低屈折率層を構成する正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層は、溶液中で正に帯電し得る電解質高分子を含み、膜形成能を有する材料を用いて形成することができる。正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層の材料としては、溶液中で電離して正に帯電し得る正の高分子化合物を用いることができる。例えば、4級アンモニウム基、アミノ基など、溶液中で正の荷電を帯びることができる官能基を有する高分子化合物であって、水溶性または水分散性を有するもの、または水と有機溶媒との混合溶媒に対して可溶性または分散性を有するものを用いることができ、有機高分子化合物が好ましく用いられる。正の電解質高分子の具体例としては、ポリピロール、ポリアニリン、ポリパラフェニレン(+)、ポリパラフェニレンビニレン、ポリエチルイミン、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリアリルアミン塩酸塩(PAH:poly-allylaminehydrochloride)、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(PDDA)、ポリビニルピリジン(PVP)、ポリリジンなどを挙げることができる。
また、低屈折率層を構成する負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層は、溶液中で負に帯電し得る電解質高分子を含み、膜形成能を有する材料を用いて形成することができる。負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層の材料としては、溶液中で電離して負に帯電し得る負の高分子化合物を用いることができる。例えば、スルホン酸、硫酸、カルボン酸など、溶液中で負の荷電を帯びることができる官能基を有する高分子化合物であって、水溶性または水分散性を有するもの、または水と有機溶媒との混合溶媒に対して可溶性または分散性を有するものを用いることができ、有機高分子化合物が好ましく用いられる。負の電解質高分子の具体例としては、ポリスチレンスルホン酸(PSS)、ポリビニル硫酸(PVS)、デキストラン硫酸、コンドロイチン硫酸、ポリアクリル酸(PAA)、ポリメタクリル酸(PMA)、ポリマレイン酸、ポリフマル酸ポリパラフェニレン(−)、ポリチオフェン-3-アセティックアシド、ポリアミック酸などを挙げることができる。
本発明に係る光機能性フィルムは、一面が凹凸面とされたフィルムからなる光透過性基材を用意し、この光透過性基材の一面上に、正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層と、負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層とが交互に積層された積層膜からなる低屈折率層を形成し、前記凹凸面上に前記低屈折率層からなる反射防止膜を積層することによって製造することができる。かかる積層膜からなる低屈折率層を形成するには、交互吸着法以外にも、例えばゾル-ゲル法、スピンコート法、ラングミュア-ブロジェット(Langmuir-Blodgett)法等の方法により形成することが可能であるが、本発明では特に交互吸着法が好適である。
交互吸着法は、光透過性基材を、正の帯電層の材料を含む溶液および負の帯電層の材料を含む溶液に交互に浸漬させることによって、光透過性基材の一面上に積層膜を形成する方法であり、周知の具体的手法を適宜用いることができる。光透過性基材表面が負に帯電している場合は、該光透過性基材上にまず正の帯電層を形成し、光透過性基材表面が正に帯電している場合は、該基材上にまず負の帯電層を形成する。最上層を、正の帯電層と負の帯電層のどちらにするかは任意である。このように交互吸着法では、光透過性基材を正の帯電層の材料を含む溶液および負の帯電層の材料を含む溶液に交互に浸漬させて吸着させるので、光透過性基材の一面が凹凸面であっても、これらの溶液が凹凸面の凹んだ部分や突出した部分に十分に接触し、かつ凹凸面の形状に対応して均一に吸着されるので、均一な膜厚の積層膜を容易に形成することができる。
積層膜を構成する正の帯電層と負の帯電層の層数および膜厚は光学設計に必要とされる厚みに応じて設定することができる。また、本発明において、正の帯電層を構成する電解質または負の帯電層を構成する電解質の少なくとも一方として、弱電解質を用いると、後述するように積層膜に空隙を形成し易いので好ましい。
交互吸着法による場合、正の帯電層の材料を含む溶液のpH、および負の帯電層の材料を含む溶液のpHを最適値に制御することが好ましい。ここでの正の帯電層の材料を含む溶液のpHの最適値および負の帯電層の材料を含む溶液のpHの最適値は、該溶液に含まれている、帯電層を構成する材料が完全に解離しない値となるように設定される。
次に、形成した積層膜に対して酸処理またはアルカリ処理、還元処理、酸化処理を行って、該積層膜に空隙を形成する。具体的には、積層膜をアルカリ性溶液または酸性溶液、還元剤溶液、酸化剤溶液などに浸漬させるもしくは、該処理溶液のスチームなどで該処理を行うことができる。積層膜を構成している正の帯電層のpHよりも高いpHを有するアルカリ性溶液を用いて処理を行うと、正の帯電層に空隙を形成することができ、負の帯電層のpHよりも低いpHを有する酸性溶液を用いて処理を行うと、負の帯電層に空隙を形成することができる。酸処理とアルカリ処理の両方を任意の順序で行えば、積層膜を構成している正の帯電層と負の帯電層の両方に空隙を形成することができる。また、還元剤、酸化剤で処理を行うことによって、その化学結合を変化させることが可能となり、その結果ナノボイドが形成されることになる。
ここで、積層膜を構成している正の帯電層のpHおよび負の帯電層のpHとは、該積層膜を交互吸着法で形成した場合は、該交互吸着法に用いた正の帯電層の材料を含む溶液のpH、および負の帯電層の材料を含む溶液のpHであり、積層膜を交互吸着法以外の方法で形成した場合は、正の帯電層に使用する材料の等電位点より高いpH、負の帯電層に使用する材料の等電位点より低いpHであることが望ましいが、その限りではない。
このような酸処理またはアルカリ処理、還元処理、酸化処理によって形成される空隙は、形状は特に決まっていないが、表層に電子顕微鏡で確認できるような穴が形成されている必要はない。その理由は、該処理液に浸漬している時に、表層からその影響を受け、該薄膜が形状変化を行っているが、空気中へ出された瞬間、安定な表面構造に変化する為に、条件によっては、表層に空気孔が確認されることがある。空洞構造は空気が混入されていればよく、多孔質状、または繊維の束が集まった状態の繊維質構造であってもよい。
空隙は、低屈折率層の表面を平面視もしくは、断面を観察したときの該空隙の直径が200nm未満の範囲であればよく、この範囲の大きさの空隙が形成されるように酸処理またはアルカリ処理、還元処理、酸化処理の処理条件を調整することが好ましい。しかし、該空隙が50nm以上の大きさを持つ場合は、可視領域での透明性が落ちることとなり、透明性を要する光学用途で該薄膜を使用する際は、該空隙の大きさに十分留意する必要があるが、ヘイズなどを利用する場合は、この限りではない。また光透過性基材の一面に複数のマイクロレンズ部が形成されている場合は、空隙の直径をマイクロレンズ部の直径よりも小さくすることが光学特性上好ましい。更に光透過性基材の一面に複数のプリズム部が形成されている場合は、空隙の直径をプリズム部のピッチよりも小さくすることが光学特性上好ましい。また薄膜自身の強度を確保するうえで、空隙の深さは薄膜の厚みより小さいことが好ましい。
本発明においては、正の帯電層と負の帯電層とが交互に積層された積層膜は、正に帯電した電解質高分子と、負に帯電した電解質高分子とが電気的な力で結合しているので、酸処理またはアルカリ処理を行うことにより、積層膜中の電解質高分子が容易に解離して移動し、空隙が形成される。また、酸化処理もしくは還元処理により、一時的にその電気的な力で結合している部位もしくは、結合に関与していない部位に還元剤もしくは酸化剤のようなものが作用することにより、該薄膜内部で、分子移動が発生し、構造が変化することによって、空隙が形成される。
そして、積層膜に、このような空隙を形成して積層膜の構造を変化させることにより、低屈折率層全体の屈折率(バルクの屈折率)を、空隙を形成する前の積層膜の屈折率よりも低くすることができる。すなわち、積層膜中にこのような空隙を形成すると、積層膜中に微細な空気層が多数混在した状態となり、通常、空気の屈折率は積層膜を構成している材料の屈折率よりも低いので、空隙を含む積層膜全体の屈折率(低屈折率層のバルクの屈折率)は、空気層が混在したことにより低減される。これにより、例えば、低屈折率層の屈折率を1.45以下、好ましくは1.4以下、より好ましくは1.3以下に低減させることが可能である。反射防止効果を得ようとする中心波長において良好な反射防止効果が得られるように、積層膜を構成する各層の屈折率を適宜設定するのが好ましい。
また、正の帯電層と負の帯電層とが交互に積層されてなる低屈折率層は、各層が電気的な力によって結合しているので、層間の接着力が強く、粘着テープなどを用いても容易に剥離されない。さらに、熱処理などを用いて、該イオン結合を共有結合にすることも、使用する高分子電解質によっては可能である。
本発明においては、正の帯電層を構成する電解質および負の帯電層を構成する電解質は強電解質でも弱電解質でもよいが、弱電解質の方が空隙は形成されやすい。この理由は定かではないが、弱電解質は電離が容易なので深部まで電離されやすいためと推定される。したがって、正の帯電層を構成する電解質および負の帯電層を構成する電解質の少なくとも一方として弱電解質を用いることが好ましい。正に帯電する弱電解質の例としては、ポリアニリン等が挙げられ、負に帯電する弱電解質の例としては、ポリアクリル酸等が挙げられる。
本発明に係る低屈折率層は、アンチグレアシート、プリズムシート、レンズシート等のような凹凸形状を有する光透過性基材を、そのまま溶液槽に浸漬してディッピング法と同じような要領で簡単に形成することができる。すなわち、本発明で使用する交互吸着法は、ドライプロセスの真空蒸着やスパッタリングのように、光透過性基材表面上へ材料が吸着することで堆積される為、基板表面が凹凸面であっても、交互吸着膜がその凹凸に追従する形でコーティングすることができる。
本発明の光機能性フィルムにおける反射防止膜を構成する低屈折率層の各層の膜厚はnd=λ/4(nは中心波長の屈折率、dは膜厚、λは反射率を下げたい波長)に近くなるように設計されることが好ましい。このように設計されることによって、反射率を下げたい波長の光が、各層の表面で反射される反射光と各層の内部端面で反射される反射光とが打ち消し合い、反射防止効果が効率よく発現される。そして、該低屈折率層よりも屈折率が高い層は、光透過性基材であってもよいし、光透過性基材上に高屈折率薄膜を形成し、その上に本発明にかかる低屈折率層を形成してもよい。また、低屈折率層上に防汚層、帯電防止層やハードコート層など内部でもその機能を発現する層の場合は、該低屈折率層上だけでなく、その内部に任意に形成してもよい。
光透過性基材は、可視光帯域において透明なものに限らない。本発明で使用した交互吸着法は、Rmaxが20nm以上の凹凸面を持った光透過性基材、複数のプリズム部が形成されてなる凹凸面を有する光透過性基材、複数のマイクロレンズが形成されてなる凹凸面を有する光透過性基材、にそれぞれ適用できる。すなわち、従来のウエットコーティングによって均一コーティングが不可能であった、表面粗さが20nm以上であり、AG(アンチグレア)処理やプリズム構造やレンズ状構造などの機能性を付与した光透過性基材でも適用できる。
高屈折率層は、その上に形成される低屈折率層のバルクの屈折率よりも、屈折率が高ければよく、その材料や製法は特に限定されない。例えば、高屈折率薄膜としてITO(Indium Tin Oxide)薄膜やTiO(酸化チタン)薄膜など無機材料からなる薄膜を用いることができる。または、有機バインダー中にTiOを分散させた分散体を用いて高屈折率薄膜を形成することもできる。製法としては、例えばコーティング法やスパッタ法を適用することができる。
光透過性基材の厚さおよび高屈折率薄膜の厚さは、特に限定されないが、上述したように高屈折率薄膜の厚さは、低屈折率層の厚さと同様、使用波長帯域で良好な反射防止効果が得られるように適宜設定されることが好ましい。
また、防汚層の材料としては、シリコーンや光触媒等を用いることができる。製法は特に限定されないが、例えばウエットコート法や真空蒸着法を用いることができる。光機能性フィルムの最上層として防汚層を形成することにより、汚れがつきにくくなり、防汚性を向上させることができる。これにより、例えば指紋等の汚れが付着し難くなる。防汚層の膜厚は光機能性フィルムの光学的特性に影響を与えない範囲で設定される。例えば50nm以下が好ましく、10nm以下がより好ましい。また、ハードコート層や帯電防止層などは最上層でなくても機能を付与することが出来る。
図1ないし図3には、本実施形態に係る光機能性フィルムの具体例を示す。図1は本実施形態の光機能性フィルムの一例であるアンチグレアシートの断面模式図であり、図2は本実施形態の光機能性フィルムの別の例であるプリズムシートの断面模式図であり、図3は本実施形態の光機能性フィルムの他の例であるレンズシートの断面模式図である。
図1に示すアンチグレアシート(光機能性フィルム)1は、フィルムからなる光透過性基材2と、この光透過性基材2の一面2a上に形成された低屈折率層3とから構成されている。光透過性基材2の一面2aは、表面粗さ(Rmax)20nm以上2000nm以下の範囲の凹凸面2bとされている。この凹凸面2b上に、膜厚が一定とされ、かつその上面3aが凹凸面2bの形状にほぼ対応した低屈折率層3が形成されている。光透過性基材一面2a(2b)の表面粗さ(Rmax)は20nm以上2000nm以下の範囲が好ましく、50nm以上2000nm以下の範囲がより好ましい。表面粗さがこの範囲から外れると、アンチグレアシートとしての低反射特性や反射光によるぎらつき防止が達成できなくなるとともに、均一な低屈折率層の形成が困難になる。また、低屈折率層3の膜厚は特に限定されないが、nd=λ/4の条件を満たす膜厚を選択することができる。ここで、nは低屈折率層3の屈折率であり、λは低屈折率層3によって反射率を下げたい光の波長であり、dが低屈折率層3の膜厚である。例えば、波長(λ)600nmの反射率を下げたい場合には、屈折率(n)が1.5である場合、厚み(d)は100nm程度となる。使用する目的に合わせ適宜、膜厚が設定されるが、好ましい膜厚としては、20nmないし500nmの範囲が例示できる。
また、図2に示すプリズムシート(光機能性フィルム)11は、フィルムからなる光透過性基材12と、この光透過性基材12の一面12a上に形成された低屈折率層13とから構成されている。光透過性基材12の一面12aは、複数のプリズム部14が形成されてなる凹凸面12bとされている。この凹凸面12b上に、膜厚が一定とされ、かつその上面13aが凹凸面12aの形状にほぼ対応した低屈折率層13が形成されている。プリズム部14は、断面視略三角形状の凸部14aとされている。この凸部14aは、図2中手前側から奥側に向けて延長形成されている。凸部14aの頂角θは例えば70°以上150°以下の範囲とされ、凸部同士のピッチPは例えば30μm以上100μm以下に範囲とされている。プリズム部14の寸法形状がこの範囲から外れると、プリズムシートとしての光学特性が達成できなくなるとともに、均一な低屈折率層の形成が困難になる。またプリズム部14の形状は図2に示す形状に限らず、断面視略半円状でもよい。また、低屈折率層13の膜厚は特に限定されないが、nd=λ/4の条件を満たす膜厚を選択することができる。例えば、波長(λ)600nmの反射率を下げたい場合には、屈折率(n)が1.5である場合、厚み(d)は100nm程度となる。使用する目的に合わせ適宜、膜厚が設定されるが、好ましい膜厚としては、20nmないし500nmの範囲が例示できる。
更に、図3に示すレンズシート(光機能性フィルム)21は、フィルムからなる光透過性基材22と、この光透過性基材22の一面22a上に形成された低屈折率層23とから構成されている。光透過性基材22の一面22aは、複数のマイクロレンズ部24が形成されてなる凹凸面22bとされている。この凹凸面22b上に、膜厚が一定とされ、かつその上面23aが凹凸面22bの形状にほぼ対応した低屈折率層23が形成されている。マイクロレンズ部24は、平面視略円形状で、かつ断面視略凸レンズ状に形成されており、焦点距離が40μm以上140μm以下の範囲とされている。また、直径Rが10μm以上300μm以下の範囲とされ、曲率半径が0.6μm以上50μm以下の範囲とされている。またマイクロレンズ部24同士の間隔が例えば300μm以下、好ましくは、100μm以下の範囲とされている。マイクロレンズ部24の寸法形状がこの範囲から外れると、レンズシートとしての高輝度特性が達成できなくなるとともに、均一な低屈折率層の形成が困難になる。また、低屈折率層23の膜厚は特に限定されないが、nd=λ/4の条件を満たす膜厚を選択することができる。例えば、波長(λ)600nmの反射率を下げたい場合には、屈折率(n)が1.5である場合、厚み(d)は100nm程度となる。使用する目的に合わせ適宜、膜厚が設定されるが、好ましい膜厚としては、20nmないし500nmの範囲が例示できる。
以下、具体的な実施例を示して本発明の効果を明らかにする。
対照例1)
正の電解質高分子としてポリアリルアミン塩酸塩(PAH、分子量=55000)を用意し、負の電解質高分子としてポリアクリル酸(PAA、分子量=90000)を用意した。いずれも10-2モル/Lの濃度の水溶液を作製してそれぞれ反応槽に収容した。
これとは別に、リンス浴に利用する純水として、比抵抗が18MΩ・cm以上の超純水を用意した。
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)基材を化学的にエッチングしたエッチングマットPET(表面粗さRaが約76nm(Rmax0.4μm))を使用した。その表面は、UV/O処理を約5分間行い、接触角で未処理と比較して5度以上の低くなることを確認した。
次に、まずPAH溶液(pH=7.5)中にエッチングマットPETを15分間浸漬させてPAHからなる膜を成膜した後、それをPAA溶液(pH=3.5)中に15分間浸漬させてPAAからなる膜を成膜した。このようにしてPAHからなる膜とPAAからなる膜を交互に成膜して、合計で8サイクル実施した。このようにして対照例1の低屈折率層を有するアンチグレアシートを形成した。低屈折率層の厚みは、基材が凹凸構造を持っているために直接の測定が困難であるが、シリコンウエハ上に同様に薄膜を作製した場合は、約80nm程度になることを確認した。
(実施例
対照例1と同様にして、エッチングマットPET上にPAHからなる膜とPAAからなる膜を交互に成膜した。次に、作製した薄膜を、pH約2.5に調整した塩酸中に2分間浸漬した後、比抵抗が18MΩ・cm以上の超純水で洗浄することによって、積層膜の表面に微細な空隙を形成して低屈折率層とした。これにより基材上に空隙を有する積層膜からなる低屈折率層が形成されてなる実施例のアンチグレアシートを得た。なお、洗浄する水は、超純水に限らず、蒸留水、イオン交換水、精製水と呼ばれる通常の水道水に何かしらの精製工程を経たものでの同様の構造変化の効果を得られる。
(比較例1)
対照例1と同様にエッチングマットPETを用意した。このエッチングマットPETを比較例1のアンチグレアシートとした。
(比較例2)
対照例1と同様にエッチングマットPETを用意した。次にPAAのみ純水へ溶解させたものを用意し、エッチングマットPETに対して0.1g/m(約100nm)程度の膜厚になるようにPAA膜をメイヤーバー工法で成膜した。このようにして比較例2のアンチグレアシートを得た。
対照例1および実施例1並びに比較例1および2のアンチグレアシートについて、透過率、ヘイズおよび反射率の光波長依存性を次のようにして評価した。透過率、ヘイズは、作製した各シートをそのまま、JIS K 3150に規定の方法に準じて測定した。反射率は、作製したサンプルの一面を、スチールウールなどを用いて表面を荒らした後、黒インキを塗布して、この面における光の反射を無くした状態で、逆面の反射防止膜を測定した。測定は、日本分光株式会社製 紫外可視分光器 V-570を用いて、入射光の波長を400nm〜750nmの範囲で2nm単位で変化させつつ、入射角5°で正反射率を測定し、得られた測定チャートを得た。さらに、透過率は、JIS K 7105の光線透過率及びヘイズ測定系に順ずる形で測定した。また、実施例については、低屈折率層を電子顕微鏡で観察した。
図4に、実施例のアンチグレアシートの電子顕微鏡写真を示す。
図4に示されるように、低屈折率層には微細な空隙が多数形成されている。この空隙の平面形状における直径は20nm以上であることがわかる。また、空隙は、特定直径の空隙が均一に形成しているのではなく、ランダムに異なる直径の異なる空隙が分散していることが分かる。このことから、作製された低屈折率層が、高分子と空気の混合層となっているために、高分子のみの状態と比較して屈折率が下がっており、反射防止性能を付与できることが示唆される。
また、塩酸中に浸積することにより、膜が空気を含み膨らむ。すなわち、第三成分を混合させて蒸発させることによって空隙を作成する方法と異なり、高分子を酸・アルカリに浸漬させることで、膜の構造を変化させ、空隙を作製することになる。このことは第三成分を取り除くと言う方法と異なり、第三成分が残るということがないために、汚染のない多孔質体を作成する方法である。
更に、透過率とヘイズの測定結果を表1に示し、反射率の光波長依存性を図5に示す。表1に示すように、対照例1および実施例1は比較例1よりも透過率が上昇した。このことは、交互吸着を行うことで、反射防止性能が発現されたことを意味する。
次に比較例2では、PAA膜を、対照例1および実施例1における低屈折率層と同程度の厚みに塗工したにもかかわらず、透過率およびヘイズが低下した。これは、PAA膜表面にメイヤーバーでこすって傷をつけてしまったことと、凹部分に溶液が溜まり、PAA膜表面が凹凸面に追従せずに平坦になってしまった為と考えられる。このことからメイヤーバーなどの塗工ヘッドが基材に接触する可能性のある成膜方法は、このような凹凸面に対する薄膜形成に適さないと考えられる。
Figure 0004606758
次に、図2に示すように、実施例は反射率が大幅に低減した。反射率は波長に対して変化しており、凹凸面だけの反射防止性能(AG性能)のみならず、低屈折率層による反射防止性能も付与できていることが分かった。このことは、基材PETフィルムの屈折率(1.45程度)より、だいぶ低い屈折率(1.20程度)まで空隙形成によって屈折率を低下させることにより、基材PETフィルムとの屈折率差を大きく出来た為と考えられる。このことより、PET基材の場合は、交互吸着法にさらに塩酸処理を加えることで、ウエットコーティングでAG効果による反射性能だけではなく、AG面へAR効果による反射防止性能を付与して、さらに透過性、反射防止性能を向上させることが出来ることが分かった。屈折率の高い層(通常の有機薄膜より高い層)を交互吸着を行う基板に設けられれば、塩酸処理を行わなくても、交互吸着膜を作製するだけで、反射防止性能を得られることが反射防止の原理の式(1)から容易に推定される。
Figure 0004606758
ただし、nc:低屈折率層の屈折率、n0:低屈折率層の上層(空隙の形成領域)の屈折率、ns:基板の屈折率である。
このことから、基材はPETフィルムに限定されずに、様々なフィルムに適用できることが分かる。
以上のように、本発明によれば、正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層と、負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層とが交互に積層された積層膜からなる薄膜が、アンチグレア(AG)面に作製され、なおかつ、反射防止膜性能を持つことが確認でき、ウエットコーティングで不可能とされた、凹凸面への均一コーティングが出来ることが確認された。このことによって、ウエットコーティングでAGやレンズ面、プリズム面などの光機能性フィルムの透過率を向上させ、反射率を低下させることが可能となり、安価に性能の向上が出来ることが確認された。さらに、制御したい波長に効果があるように厚みを最適にすることによって赤外線反射防止膜なども作製が可能である。また、多層化することによってカラーフィルター機能等も付与が可能となる。
さらに、交互吸着法だけでも可能であるが、真空蒸着やスパッタリングなどドライプロセスとの組み合わせによって高屈折率層と低屈折率層の積層を行うことによって、ドライプロセスだけより大変安価で、生産性の高い反射防止膜を基材の表面の凹凸に寄らずに作製できることが分かった。
図1は、本発明の実施形態である光機能性フィルムの一例であるアンチグレアシートの断面模式図。 図2は、本発明の実施形態である光機能性フィルムの一例であるプリズムシートの断面模式図。 図3は、本発明の実施形態である光機能性フィルムの一例であるレンズシートの断面模式図。 図4は、実施例のアンチグレアシートの低屈折率層のSEM写真。 図5は、対照例1および実施例1並びに比較例1および2の反射率の光波長依存性を示すグラフ。
1…アンチグレアシート(光機能性フィルム)、2、12、22…光透過性基材、2a,12a,22a…一面、2b,12b,22b…凹凸面、3、13、23…低屈折率層、3a、13a,23a…上面、11…プリズムシート(光機能性フィルム)、21…レンズシート(光機能性フィルム

Claims (5)

  1. フィルムからなる光透過性基材の一面が凹凸面とされ、該凹凸面上に、正の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層と、負の電荷を有する電解質高分子からなる帯電層とが交互に積層された積層膜からなる前記光透過性基材よりも低屈折率の低屈折率層が形成され、
    前記低屈折率層には、平面視したときの直径が200nm未満で、深さが200nm未満の空隙が複数形成され、
    前記低屈折率層の膜厚が一定とされ、前記低屈折率層の上面が前記凹凸面の形状に対応した凹凸状に形成され、
    前記凹凸面上に、前記低屈折率層からなる反射防止膜が形成されていることを特徴とする光機能性フィルム
  2. 前記低屈折率層の屈折率が1.45以下であることを特徴とする請求項に記載の光機能性フィルム
  3. 前記光透過性基材の一面が、表面粗さ(Rmax)20nm以上2000nm以下の範囲の凹凸面であり、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の光機能性フィルム
  4. 前記光透過性基材の一面に複数のプリズム部が形成されて凹凸面とされ、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の光機能性フィルム
  5. 前記光透過性基材の一面に複数のマイクロレンズ部が形成されて凹凸面とされ、該凹凸面上に、前記低屈折率層からなる前記反射防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の光機能性フィルム
JP2004077986A 2004-03-18 2004-03-18 光機能性フィルム Expired - Lifetime JP4606758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004077986A JP4606758B2 (ja) 2004-03-18 2004-03-18 光機能性フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004077986A JP4606758B2 (ja) 2004-03-18 2004-03-18 光機能性フィルム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010155782A Division JP5226040B2 (ja) 2010-07-08 2010-07-08 光機能性フィルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005266252A JP2005266252A (ja) 2005-09-29
JP4606758B2 true JP4606758B2 (ja) 2011-01-05

Family

ID=35090871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004077986A Expired - Lifetime JP4606758B2 (ja) 2004-03-18 2004-03-18 光機能性フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4606758B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133209A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Dainippon Printing Co Ltd 表面保護シートおよび透過型スクリーン
WO2008069162A1 (en) * 2006-12-05 2008-06-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Anti-reflection film and display device
JP5025248B2 (ja) * 2006-12-14 2012-09-12 日本合成化学工業株式会社 樹脂成形体、及びそれを用いた積層体
BRPI0904808A2 (pt) * 2008-07-16 2015-06-30 Sony Corp Elemento óptico, e, dispositivo de exibição
MY157487A (en) 2008-10-17 2016-06-15 Hitachi Chemical Co Ltd Film having low refractive index film and method for producing the same, anti-reflection film and method for producing the same, coating liquid set for low refractive index film, substrate having microparticle-laminated thin film and method for producing the same, and optical member
JP5724171B2 (ja) * 2009-01-09 2015-05-27 ソニー株式会社 光学素子およびその製造方法、原盤およびその製造方法、ならびに表示装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08320407A (ja) * 1995-03-23 1996-12-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズシートと拡散パネルと透過型スクリーン
WO2000013806A1 (fr) * 1998-09-04 2000-03-16 Seimei Shiratori Procede et appareil pour former un film par depot alterne, et structure revetue d'un film
JP2001062286A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Keiogijuku 交互吸着膜の製造方法および製造装置
JP2001350015A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Keio Gijuku 多層ヘテロ構造膜およびこれを用いた光学素子ならびにその製造方法
JP2002006108A (ja) * 2000-04-17 2002-01-09 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止膜およびその製造方法
JP2002172722A (ja) * 2000-12-04 2002-06-18 Dainippon Printing Co Ltd 透明材料およびその製造方法
JP2002361767A (ja) * 2001-04-06 2002-12-18 Dainippon Printing Co Ltd 微粒子層積層膜およびそれを用いた光学機能材
JP2003332604A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止層を備えた光電変換素子およびその製造方法
JP2004008840A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Nitto Denko Corp 被膜シートの製造方法、反射防止シートの製造方法、反射防止シート、光学素子および画像表示装置
JP2004062099A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 視認性向上シートおよびこれを用いたディスプレイおよび透過型投影スクリーン

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08320407A (ja) * 1995-03-23 1996-12-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズシートと拡散パネルと透過型スクリーン
WO2000013806A1 (fr) * 1998-09-04 2000-03-16 Seimei Shiratori Procede et appareil pour former un film par depot alterne, et structure revetue d'un film
JP2001062286A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Keiogijuku 交互吸着膜の製造方法および製造装置
JP2002006108A (ja) * 2000-04-17 2002-01-09 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止膜およびその製造方法
JP2001350015A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Keio Gijuku 多層ヘテロ構造膜およびこれを用いた光学素子ならびにその製造方法
JP2002172722A (ja) * 2000-12-04 2002-06-18 Dainippon Printing Co Ltd 透明材料およびその製造方法
JP2002361767A (ja) * 2001-04-06 2002-12-18 Dainippon Printing Co Ltd 微粒子層積層膜およびそれを用いた光学機能材
JP2003332604A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止層を備えた光電変換素子およびその製造方法
JP2004008840A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Nitto Denko Corp 被膜シートの製造方法、反射防止シートの製造方法、反射防止シート、光学素子および画像表示装置
JP2004062099A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 視認性向上シートおよびこれを用いたディスプレイおよび透過型投影スクリーン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005266252A (ja) 2005-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI476254B (zh) 低折射率膜及其製造方法、抗反射膜及其製造方法、低折射率膜用鍍膜液套組、具微粒疊層薄膜之基材及其製造方法以及光學零件
JP5226040B2 (ja) 光機能性フィルムの製造方法
KR101510974B1 (ko) 투명 도전성 필름 및 터치 패널
Cao et al. Fabrication of highly antireflective silicon surfaces with superhydrophobicity
JP5011653B2 (ja) 低屈折率薄膜及びその製造方法
JP6255541B2 (ja) 親水性多層膜及びその製造方法、並びに、撮像システム
US20060099396A1 (en) Nanoporous coatings
US20070104922A1 (en) Superhydrophilic coatings
US9664822B2 (en) Cover glass for photoelectric conversion device
KR101316734B1 (ko) 소수성 반사방지 기판 및 그 제조방법, 그를 포함하는 태양전지 모듈
JP7242720B2 (ja) コーティング膜付きガラス板及びその製造方法
EP2720285B1 (en) Method of fabricating patterned substrate
JP4606758B2 (ja) 光機能性フィルム
JP4747653B2 (ja) 低屈折率薄膜及びその製造方法
CN105027230A (zh) 导电膜、制造该导电膜的方法以及包括该导电膜的电子装置
JP2006301126A (ja) 低屈折率膜
JP2006341475A (ja) 多孔質膜及びその製造方法
KR100577693B1 (ko) 콜로이드 다중 입자층 구조를 이용한 반사 방지막과 이의제조방법
EP3195024A1 (en) Flexible and tunable anti-reflection skin
TWI544500B (zh) Transparent conductive film and electrostatic capacity type touch panel having the same, and a method for manufacturing a translucent conductive film
JP5082201B2 (ja) 低屈折率薄膜及びその製造方法
WO2016038853A1 (ja) 反射防止部材およびその製造方法
JP2009139775A5 (ja)
JP4248834B2 (ja) 低屈折率薄膜の製造方法、および反射防止膜の製造方法
JP2003332604A (ja) 反射防止層を備えた光電変換素子およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100708

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4606758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250