JP4606556B2 - Ctスキャナにおける効率的なデータ収集方法及び装置 - Google Patents

Ctスキャナにおける効率的なデータ収集方法及び装置 Download PDF

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    • Y10S378/901Computer tomography program or processor

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全般的には、CTスキャナ内のデータ収集ハードウェアを効率的に利用するための方法及び装置に関し、さらに詳細には、様々な大きさの対象物に対して効率的に対応できるようにCTスキャナ内のデータ収集ハードウェアを調整するための方法及び装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
周知のコンピュータ断層(CT)画像作成(イメージング)システムの少なくとも1つの構成では、X線源は、デカルト座標系のX−Y平面(一般に「画像作成平面」と呼ばれる)内に位置するようにコリメートされたファンビーム(扇形状ビーム)を放出する。X線ビームは、例えば患者などの画像作成しようとする対象物を透過する。X線ビームは、この対象物によって減衰を受けた後、放射線検出器アレイに入射する。検出器アレイで受け取った減衰したビーム状放射線の強度は、対象物によるX線ビームの減衰に依存する。このアレイの各検出器素子は、それぞれの検出器位置でのビーム減衰の計測値に相当する電気信号を別々に発生する。すべての検出器からの減衰量計測値を別々に収集して、透過プロフィールが作成される。
【0003】
周知の第3世代CTシステムでは、X線源及び検出器アレイは、X線ビームが画像を作成しようとする対象を切る角度が一定に変化するようにして、画像作成平面内でこの画像作成対象物の周りをガントリと共に回転する。あるガントリ角度で検出器アレイより得られる一群のX線減衰量計測値、すなわち、投影データ)は、「ビュー(view)」と呼ばれている。また、画像作成対象物の「スキャン・データ(scan)」は、X線源と検出器が1回転する間に、様々なガントリ角度、すなわちビュー角度で得られるビューの集合からなる。アキシャル・スキャンでは、この投影データを処理することにより、画像作成対象物を横切る2次元スライスに対応する画像が構成される。投影データの集合から画像を再構成するための一方法として、当技術分野においてフィルタ補正逆投影法(filtered back projection)と呼ぶれているものがある。この処理方法では、スキャンにより得た減衰量計測値を「CT値」、別名「ハウンスフィールド値」という整数に変換し、これらの整数値を用いて陰極線管ディスプレイ上の対応するピクセル(画素)の輝度を制御する。
【0004】
周知のCT画像作成システムの少なくとも1つは、画像化する対象物の広い領域を短時間でスキャンするマルチスライス型CTスキャナである。単一スライス型CTスキャナと比較すると、マルチスライス型CTスキャナは、より幅広にコリメートされたX線ビームを投射するX線源及び検出器からなる複数の行を有している。したがって、このスキャナは、患者をスキャンしたときに画像をより薄層のスライスで再構成することができる(すなわち、このスキャナは、テーブルの移動方向、すなわちz方向でより精細な空間分解能を有する)と共に、X線管の冷却を必要としない。
【0005】
しかし、マルチスライス型CTスキャナの検出器から複数行のデータを収集するには、データ収集ハードウェアの量を増やす必要がある。例えば、n個の検出器セルからなるm個の行がある場合、m×n個のデータ収集チャネルが必要となる。これに比べて、単一スライス型CTスキャナでは、その備える検出器セルはn個のみであり、またデータ収集チャネルはn個のみである。
【0006】
16行の検出器チャネルを有するあるマルチスライス型CTスキャナでは、16行分の1.25mmスライスのデータを画像再構成に利用できるような方式により再構成している。しかし、これらの行のすべてを利用するためには、スリップリングを介してデータをホストコンピュータに送信する際に大きな通信帯域を必要とすると共に、そのチャネルのすべてを収集するために大量のデータ収集ハードウェアを必要とする。周知のCTスキャン・システムの1つでは、同時に収集するデータは4行分だけである。したがって、このシステムにより提供できるのは、4種類のスライス厚で、かつ同時に4スライスのみである。具体的には、4×1.25mm(中央の検出器4行)、4×2.50mm(隣接行同士を組み合わせた中央の8行)、4×3.75mm(3行単位のグループで結合させた中央の12行)、並びに4×5.00mm(4行単位のグループで組み合わせた16行すべて)を提供することができる。このシステムで同時に収集できるのが4スライスだけであるという限界は、この検出器ハードウェアを用いて、例えば1.25mm厚で16スライスを提供できる可能性はあるものの、データ収集ハードウェアが制限されている結果として主に生じたものである。
【0007】
この周知のCTスキャン・システムの限界により、患者の胸部など、直径50cmまでの大きな対象物で、むしろ効率的なスキャンができる。しかし、患者の頭部などの小さい対象物では、スキャン用チャネルの利用がかなり非効率である。頭部は、典型的には、25cm未満のスキャン撮影領域に収まる。このより小さい撮影領域に寄与する検出器セルまたはデータ収集チャネルは、百分率にして約56.8%に過ぎない。このことは、データ収集チャネルのうちの約43.2%はアイドリング状態にある、すなわちスキャナが患者の頭部の画像を作成する際の画像再構成に寄与しないデータを提供していることを意味する。(スキャナの検出器チャネルとスキャナの回転するガントリとが同心でないため、この百分率は正確に50%とならない。)
したがって、患者の頭部などのより小さい対象物の画像作成の際にアイドリング状態にある、すなわち非効率的に使用されるデータ収集チャネルを、効率的に利用する方法及び装置を提供できることが望ましい。
【0008】
【発明の概要】
このため、実施の一形態では、X線源と、検出器アレイと、この検出器アレイに結合されていて、検出器アレイ内の検出器セルの総数より少ない数のデータ収集入力チャネルを有するデータ収集システムとを含むマルチスライス型CT画像作成システムを利用して、対象物の画像を作成するための方法が提供される。本方法は、X線源と検出器アレイとの間に対象物を位置決めするステップと、この対象物に向けてX線ビームを投射するステップと、データ収集システムが受け取る画像スライスの数を増加させるように、データ収集入力チャネルに対する選択した検出器セルとの結合を選択的に構成変更するステップとを含む。
【0009】
データ収集システム入力チャネルに対する検出器セルの選択的な構成変更により、アイドリング状態の、すなわち非効率に使用されていた画像作成チャネルが、通常であれば画像作成チャネルにより処理されないような追加の検出器スライスからのデータを受け取ることができるので有利であることを理解されたい。この結果、所与の限られた数のデータ収集システム入力チャネルに対して通常可能であるようなスライス数と比べて、より多く数の画像スライスを小さい対象物から取得して、それを処理することにより画像を構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照すると、「第3世代」のCTスキャナに典型的なガントリ12を含むものとして、コンピュータ断層(CT)画像作成・システム10を示している。ガントリ12は、このガントリ12の対向面上に位置する検出器アレイ18に向けてX線ビーム16を放出するX線源14を有する。検出器アレイ18は、投射され対象物22(例えば、患者)を透過したX線を一体となって検知する検出器素子20により形成される。検出器アレイ18は、単一スライス構成で製作される場合とマルチ・スライス構成で製作される場合がある。各検出器素子20は、入射したX線ビームの強度を表す電気信号、すなわち患者22を透過したX線ビームの減衰を表す電気信号を発生する。X線投影データを収集するためのスキャンの間に、ガントリ12及びガントリ上に装着された構成部品は回転中心24の周りを回転する。
【0011】
ガントリ12の回転及びX線源14の動作は、CTシステム10の制御機構26により制御される。制御機構26は、X線源14に電力及びタイミング信号を供給するX線制御装置28と、ガントリ12の回転速度及び位置を制御するガントリ・モータ制御装置30とを含む。制御機構26内にはデータ収集システム(DAS)32があり、これによって検出器素子20からのアナログ・データをサンプリングし、このデータを後続の処理のためにディジタル信号に変換する。画像再構成装置34は、サンプリングされディジタル化されたX線データをDAS32から受け取り、高速で画像再構成を行う。再構成された画像はコンピュータ36に入力として渡され、コンピュータにより大容量記憶装置38内にこの再構成画像が格納される。
【0012】
コンピュータ36はまた、キーボードを有するコンソール40を介して、オペレータからのコマンド及びスキャン・パラメータを受け取る。付属の陰極線管ディスプレイ42により、オペレータはコンピュータ36からの再構成画像やその他のデータを観察することができる。コンピュータ36は、オペレータの発したコマンド及びパラメータを用いて、DAS32、X線制御装置28及びガントリ・モータ制御装置30に対して制御信号や制御情報を提供する。さらにコンピュータ36は、モータ式テーブル46を制御してガントリ12内での患者22の位置決めをするためのテーブル・モータ制御装置44を操作する。詳細には、テーブル46により患者22の各部分がガントリ開口48を通過できる。
【0013】
図3及び4で示すように、検出器アレイ18は複数の検出器モジュール20を含んでいる。検出器モジュール20の各々は、半導体アレイ50の上方に隣接させて配置された高密度の半導体アレイ50及び多次元シンチレータ・アレイ52を含んでいる。X線ビーム16をシンチレータ・アレイ52上に入射する前にコリメートするために、シンチレータ・アレイ52の上方に隣接させてコリメータ(図示せず)が配置されている。詳細には、半導体アレイ50は、複数のフォトダイオード54と、1つのスイッチ装置56と、1つの検出器58とを含む。フォトダイオード54は、個別のフォトダイオードまたは多次元ダイオード・アレイのいずれかである。シンチレータ・アレイ52は、当技術分野で周知のように、フォトダイオード54を覆うようにフォトダイオード54に隣接させて配置されている。フォトダイオード54はシンチレータ・アレイ52と光学的に結合されており、シンチレータ・アレイ52が出力した光を表す信号を伝達するための電気的出力線60を有している。フォトダイオード54の各々は、シンチレータ・アレイ52の1つの特定のシンチレータに対するビーム減衰量計測値にあたる低レベルのアナログ出力信号を別々に発生させる。フォトダイオード出力線60は、例えば、モジュール20の1つの側面上、あるいはモジュール20の複数の側面上に物理的に配置されている。図4で示すように、フォトダイオード出力60は、フォトダイオード・アレイの反対側に配置されている。
【0014】
実施の一形態では、検出器アレイ18は、57個の検出器モジュール20を含んでいる。各検出器モジュール20は、半導体アレイ50及びシンチレータ・アレイ52を含んでおり、それぞれ16×16のアレイ・サイズを有する。このため、アレイ18は、16行及び912列(16×57モジュール)を有し、これにより、ガントリ12の1回転あたり最大でN=16スライス分のデータを、ガントリの回転軸であるz軸に沿って同時に収集することが可能である。
【0015】
スイッチ装置56は、半導体アレイ50と同じサイズの多次元の半導体スイッチ・アレイである。スイッチ装置56は半導体アレイ50とDAS32との間に結合されている。半導体デバイス56は、実施の一形態では、2つの半導体スイッチ62及び64を含んでいる。スイッチ62及び64の各々は、多次元アレイとして配置させた複数の電界効果トランジスタ(FET)(図示せず)を含んでいる。FETの各々は、それぞれのフォトダイオードの出力線60の1つと電気的に接続されている入力線と、出力線と、制御線(図示せず)とを含んでいる。FETの出力線及び制御線は、電線66を介してDAS32と電気的に接続されている。詳しく述べると、フォトダイオードの出力線60のうち約半数はスイッチ62の各々のFET入力線と電気的に接続されており、またフォトダイオードの出力線60のうち残りの半数はスイッチ64のFET入力線と電気的に接続されている。
【0016】
デコーダ58がスイッチ装置56の動作を制御して、各々のスライスに対する所望のスライス数及びスライス分解能に従って、フォトダイオードの出力68を有効(enable)にしたり、無効(disable) にしたり、あるいは組み合わせ(combine) たりする。デコーダ58は、実施の一形態では、当技術分野で周知のデコーダ・チップ又はFETコントローラである。デコーダ58は、スイッチ装置56及びDAS32に結合された複数の出力線及び制御線を含んでいる。詳細には、デコーダの出力はスイッチ装置の制御線と電気的に結合され、スイッチ装置56を有効にしてスイッチ装置入力からスイッチ装置出力まで適正にデータが送信されるようにしている。デコーダ58を利用して、スイッチ装置56内の特定のFETを有効にし、無効にし、あるいはその出力を複合させて、CTシステムのDAS32にフォトダイオードの特定の出力68が電気的に接続されるようにする。16スライス・モードに規定した実施の一形態では、デコーダ58によりスイッチ装置56を有効にし、半導体アレイ50のすべての行をDAS32に接続させることができる。この結果、16スライス分のデータを同時にDAS32と電気的に接続させることができる。勿論、スライスの組み合わせはこれ以外にも可能である。
【0017】
例えば、デコーダ58により、1スライス・モード、2スライス・モード、4スライス・モードなど多様なスライス・モードからの選択を行う。図5に示すように、デコーダの適当な制御線の伝送によって、スイッチ装置56を4スライス・モードで構成し、これによりの1行または複数行のフォトダイオード・アレイ50からなる4スライスからデータを収集することができる。デコーダ制御線が規定する具体的なスイッチ装置56の構成に従って、フォトダイオード出力68の様々な組み合わせについて、有効にしたり、無効にしたり、あるいは組み合わせたりすることができる。これにより、スライス厚をフォトダイオード・アレイの1行分、2行分、3行分または4行分の素子により構成させることができる。追加の例としては、1.25mm厚から20mm厚までの範囲にあるスライスのうちの1つのスライスからなる単一スライス・モード、あるいは、1.25mm厚から10mm厚までの範囲にあるスライスのうちの2つのスライスからなる2スライス・モード、などがある。さらに、本明細書に記載したモード以外の別のモードも可能である。
【0018】
検出器アレイ18からのアナログ電流信号はケーブル66を介してDAS32の入力チャネルに接続され、この入力チャネルはDASバックプレーン70の位置でDAS32に接続されており、これを図6にDAS32およびバックプレーン70のブロック図で表している。実施の一形態では、DAS変換器ボード、すなわち入力プロセッサ72は、1つあたり64個の入力チャネルを処理しており、DASのバックプレーン70に差し込まれている。バックプレーン70により、検出器セルを適当な変換器ボード72の入力チャネルに再配分することができる。シリアルバス(図示せず)により、対応する(A、B、C、Dの)DAS変換器ボード72を相互接続させ、これらを画像再構成装置34に結合させている。
【0019】
実施の一形態では、DAS変換器ボード72の64個のチャネルの各々は選択した検出器素子すなわち検出器セル20からのアナログ・データを処理し、このデータを画像再構成装置34で利用される形式であるディジタル形式に変換する。(本発明は、DAS変換器ボード72を64個以外の数のチャネルを処理するように構成させて実現することもできる。)このようにして、変換器ボード72は、アレイ18内の検出器セル20の数より少ない入力チャネルを備えることができる。この実施形態において、4スライスを超えるスライスに対する画像データを処理する能力を付加するには、通常では追加のDAS変換器ボード72だけでなく、シリアル・データ・ストリームも増やす必要がある。
【0020】
図6は、12スライス用バックプレーン70の3つの区画74、76及び78のみを示していおり、各々の区画は、64個の検出器セル20の12行からなる3つの方位角方向(azimuthal) の組にそれぞれ電気的に結合されている。本発明を説明するためには、図6に基づく簡略な例を検討することで十分であろう。図6のこの簡略な例を完全に理解すれば、より大きく、より実際的なシステムへの拡張は当業者には明らかとなろう。こうしたより大きなシステムとは、例えば、より多くのバックプレーン70の区画を有し、より多数の方位角方向の組および検出器セル20の行を有し、またより多数のDAS変換器ボード72を有するシステムである。
【0021】
本発明の実施の一形態では、変換器ボード72のうちの幾つかの入力を多重化させることにより、追加の変換器ボード72を利用することなく、限定されたファン角度での16スライスの画像作成能力を提供することができる。図7で示すように、患者22の胸部80などの大きな対象物をスキャンする場合には、ビーム16の全範囲が使用される。その結果、検出器18のファン角度θの全体が使用される。しかし、図8で示すように、すべての状況でこの全ファン角度θが必要となるのではない。患者22の頭部82をスキャンする場合、データ収集のためには検出器18の方位角方向の範囲はθ1<θで十分である。周辺方位角方向検出器領域84及び86にある検出器素子からのデータを通常受け取っている変換器ボード72の未使用のデータ・チャネルは、それらの入力を他の検出器素子20に切り替えて、中央方位角方向検出器領域88内のデータについての追加のスライス有効範囲を提供できる。この方向変更は、ある対象物の画像作成のために方位角方向の範囲θ1だけで十分である場合には、いつでも使用することができる。
【0022】
図6の簡略な例に示したように、入力チャネルを多重化させた複数のDAS変換器ボード72はDASのバックプレーン70に差し込まれている。この簡略な例では、バックプレーン70の区画74、76及び78は、それぞれ、検出器18の方位角方向領域84、88及び86と電気的に結合されている。中央のバックプレーン区画76と電気的に結合されているDAS変換器ボードの組90は、この例示的な実施形態では、常に、検出器18の中央領域88の中央の4つの行のグループ92内にある検出器セル20からデータを受け取るように構成されている。DAS変換器ボードの組94が、検出器18の中央の4行のグループ92に電気的に結合されているが、バックプレーン区画74においては、検出器18の周辺の領域84に対応する。DAS変換器ボードの組94はまた、検出器18の中央領域88に対応する中央のバックプレーン区画76内の追加の行の組96に電気的に結合されている。同様に、DAS変換器ボードの組98が、バックプレーン区画78において検出器18の中央の4行のグループ92に電気的に結合されていると共に、中央バックプレーン区画76内の追加の行の組100に電気的に結合されている。「選択」線が第1の状態の場合、マルチプレクサのグループ102及び104は、周辺バックプレーン区画74及び78からのデータがDAS変換器ボードの組94及び98にそれぞれ入力されるように構成される。「選択」線が第2の、すなわち別の状態の場合、中央バックプレーン区画76の追加の行の組96及び100が、DAS変換器ボードの組94及び98にそれぞれ入力される。この実施形態では、バックプレーン70の各行は64個のデータ・チャネルを含んでいる。したがって、図6の106に示すようなデータ線を物理的に実現させるか否かは、設計上の選択によって異なる。別の実施形態では、図6のデータ線106などのデータ線は、単一の導体、複数の並列のデータ線、シリアルバス、あるいはこれらの組み合わせである。したがって、図6に示すマルチプレクサ108のそれぞれは、このようにして1つまたは複数のマルチプレクサとして、あるいは機能上の等価回路として実現される。
【0023】
図9を参照して説明すると、胸部80の画像を作成するときのように3つの方位角方向領域84、86及び88からの画像データが必要な場合には、「選択」線は第1の状態にある。図9においてこの第1の状態を、「選択」線を細線で描くことにより表現している。この第1の状態では、マルチプレクサのグループ102及び104は、それぞれバックプレーン区画74及び78を介して周辺方位角方向領域84及び86からのデータをDASボードのグループ94及び98に通過させる。DASボード72への入力のために選択されるデータ線106は太線で示してある。この選択状態の場合、図9に示す簡略な実施形態では、検出器18の方位角方向の範囲θ全体の4行分のデータが画像スライスを作成する処理のために利用可能である。この簡略な実施形態では、画像作成システム10内にあるこのDAS変換器ボード70の数で処理が可能である完全な行の数は4行が上限である。
【0024】
次に図10を参照して説明する。頭部82は、X線源14と方位角方向検出器領域84及び86とを結ぶ経路内には位置していない。したがって、頭部82または小さな別の対象物の画像を作成するときには、検出器アレイ18の周辺方位角方向領域84及び86からのデータは必要がない。本発明の実施の一形態では、DAS変換器ボードのグループ94及び98の効果的な使用は、図10で「選択」線を太線で表したように、「選択」線を第2の状態とすることにより提供される。この第2の状態では、DAS変換器ボードのグループ94及び98への入力は、バックプレーン区画76を介した検出器18の中央方位角方向領域88からのそれぞれの追加の行の組96及び100によって提供される。DASボード72への入力のために選択されたデータ線106は太線で示してある。この選択状態では、患者22の頭部82あるいは別の小さな対象物に関する有用な画像を提供するのに十分な方位角方向範囲である領域θ1内で12画像スライス分の画像データが利用可能である。この第2の選択状態が利用できない場合には、4画像スライス分のデータしか得られない。さらに、周辺方位角方向検出器領域84及び86内の4行分の検出器18は、有用な画像データを全く提供しない。
【0025】
実施の一形態では、「選択」線の状態は、オペレータ・コンソール40上のスイッチにより制御されている。「選択」線の状態はDAS32のマルチプレクサ108に供給されるだけでなく、画像再構成装置34及びコンピュータ36にも供給される。これにより、画像再構成装置34及びコンピュータ36には、DAS変換器ボード72からの出力データを正確に解析して、画像として組み立て、かつ表示できるように、必要なマルチプレクサ状態情報が提供される。
【0026】
図6、9及び10の簡略な例を、別のより実際的な実施形態に拡張できることは容易に明らかであろう。例えば、組90、94及び98と同様のDAS変換器ボードの組を57個有する実施の一形態では、3個以上の周辺ボードの組94及び98が、切替可能で、選択可能な入力を備えている。16スライス式検出器18は16行用バックプレーン70となるように設けられる。全方位角方向範囲θを有する4つの画像スライスを同時に処理するだけの十分なDAS変換器ボード72が設けられる。複数の周辺ボード・グループの変換器ボード72に対する入力を、図6、9及び10のグループ94及び98に対するのと同様に切り替えることによって、より小さな対象物に対する有効範囲を最適化できる選択可能な代替構成を提供することができる。マルチプレクサ108により選択される代替構成は、幾つかの要因に従って最適化される。これらの要因としては、利用可能なDAS変換器ボード72の数、バックプレーン70内の行の数、あるいは頭部82その他の小さい対象物が画像検出器アレイ18上に作る減衰陰影の方位角方向範囲などがある。一般に、あるグループ内のすべてのDAS変換器ボード72をマルチプレクサに結合したり、任意の特定のDASボード72のすべてのチャネルをマルチプレクサに結合したりする必要はない。さらに、あるグループ内のDAS変換器ボード72に結合されたマルチプレクサ108の1つの組をすべて同じバックプレーン70の区画に結合する必要もない。むしろ、マルチプレクサ108により選択されるDAS変換器ボード72のチャネルに対して代替入力構成を選択することによって、画像作成の効率を最適化することができる。
【0027】
図6、9及び10に示す実施の形態は、マルチプレクサ108がDASボード72の外部にあるように表している。しかし、別の実施形態では、マルチプレクサ108はDASボード72上に設けられる。別の実施形態では、多重化は、DAS側ではなくバックプレーン70の検出器側で提供される。
【0028】
1.25mmの最小スライス幅のN=16個のスライスを可能とする検出器18を有する本発明の実施の一形態では、4個のDAS変換器ボード72がバックプレーン70の各区画に対して設けられる。検出器ボード72のチャネルのうちの全体で43.2%が、切り替えによって再割当てが可能である。この実施形態では、次表に示すように追加のスライスにより、小さい対象物に対して最大で75%の有効範囲(coverage) の拡大が得られる。「43.2%アイドリング」の見出しの下には、入力チャネルの再割当が得られない場合に利用可能であるスライス数がリストしてある。「100%チャネル使用」の見出しの下には、代替入力構成が選択された場合に利用可能であるスライスの数がリストしてある。この実施形態による多重化(multiplexing)を利用して入力チャネルを再配置させることにより、検出器18の中央方位角方向領域88内でより多くの検出器画像作成スライスを提供できる。(この実施形態では、方位角方向領域88は2つ以上のバックプレーン70の区画に結合される。同様に、周辺領域84及び86は2つ以上のバックプレーン70の区画に結合される。)
Figure 0004606556
【0029】
上記の表では、(*)により、データ収集容量がこの収集モードでの検出器の容量を超えること、すなわち、利用可能な検出器チャネルがないことを示している。上で得られた有効範囲の改善は、最大の有効範囲改善である。別の実施形態では、DAS入力チャネルのうちの25%と50%との間の数を多重化により構成変更する。
【0030】
患者22の頭部82の画像を作成する際のX線ビーム110に対する患者前置コリメーションには2つの方式があることに気がつくであろう。第1の方式は、図7の胸部80などの直径約50cmの対象物の画像を作成する際に広いビーム16を使用することである。広いビーム16は、検出器18のファン幅θを覆うように選択される。しかし、図8の頭部82などの直径が概ね25cmの対象物の画像を作成するためには広いビームは必要がない。この事例で広いビーム16を使用すると、散乱するX線フォトンが増加し、これにより患者22に対する放射線量を増加させるおそれが生じる。直径が概ね25cmの対象物の画像を作成するためには、ファン角度θ1を有する検出器アレイ18の一部分にまたがるように、むしろ狭いビーム110を選択する。狭いビーム110を使用すると、患者22が受ける放射線量がより少なくなることにつながる。再構成画像の正規化のために使用され、通常はX線ビーム16の最も端の位置にある基準チャネル112は、狭いビーム110で提供される25cmのスキャン撮影領域では、検出器チャネル88のより近くに割り当てられる。しかし、ビームがより狭いため、テーブル46によりこれらの基準チャネルは妨害されてしまう。基準チャネルからのデータは、X線管14のmA電流信号をスキャンビーム・データのヘッダ内に記録し、基準チャネルのデータをこのmA電流信号に従って正規化することにより補正される。この正規化は画像再構成装置34により実行してもよいし、コンピュータ36により実行してもよい。
【0031】
実施の一形態では、本明細書で開示する特徴を有するCTスキャナ10を利用して対象物すなわち患者22の画像を作成するために、患者22をテーブル46上に位置させるなどにより、X線源14と検出器アレイ18のセルとの間に患者を位置決めする。X線ビーム16はこの患者に向けて投射される。選択した検出器セルとデータ収集チャネルとの結合を選択的に構成変更する。例えば、オペレータ・コンソール40上のスイッチを、マルチプレクサのグループに対してある1つの状態を選択するように設定する。この構成変更により、通常であれば患者22の小さな部位(例えば、患者22の頭部82)の撮影では使用されないようなDAS32のデータ・チャネルを使用して、追加の画像スライスが処理される。この構成変更が可能となるのは、小さい対象物の画像を作成する場合には方位角方向の範囲を狭めた検出器アレイ18からのデータを処理するだけで十分だからである。選択的な方向変更に対応するためには、DAS32からのデータを画像再構成装置34により組み立て直して画像スライスを再構成する。
【0032】
本発明の様々な実施形態に関する上述の記載から、本発明の目的が達成されることは明白であろう。本発明を詳細に記載し図示してきたが、これらは説明および例示のためのものに過ぎず、本発明を限定する意図ではないことを明瞭に理解されたい。さらに、本明細書に記載したCTシステムは、X線源と検出器の双方がガントリと共に回転する「第3世代」システムである。検出器素子が個々に補正され所与のX線ビームに対して実質的に均一の応答を提供できるならば、検出器が全周の静止した検出器でありかつX線源のみがガントリと共に回転する「第4世代」システムを含め、別の多くのCTシステムも使用可能である。さらに、本明細書の実施形態は、アキシャル・スキャンまたはヘリカル・スキャンのいずれかを実施させるシステムで使用することができる。したがって、本発明の精神及び範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】CT画像作成システムの外観図である。
【図2】図1に示すシステムの概略ブロック図である。
【図3】CTシステムの検出器アレイの斜視図である。
【図4】図3に示す検出器モジュールの斜視図である。
【図5】図4の検出器モジュールに対する4スライス・モードでの様々な構成を表した模式図である。
【図6】本発明の実施形態の説明に有用となるように簡略化した、バックプレーン及びデータ収集システムの実施形態のブロック図である。
【図7】図1の画像作成システムの検出器アレイが患者の胸部についての画像データを収集している様子を表わす模式図である。
【図8】図1の画像作成システムの検出器アレイが患者の頭部についての画像データを収集している様子を表わす模式図である。
【図9】図6の実施形態で、データ収集システムの変換器ボードに対する第1の選択状態での入力構成とした場合のブロック図である。
【図10】図6の実施形態で、データ収集システムの変換器ボードに対する第2の選択状態での入力構成とした場合のブロック図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ断層(CT)画像作成システム
12 ガントリ
14 X線管
16 X線ビーム
18 検出器アレイ
20 検出器素子
22 対象物
24 回転中心
26 制御機構
32 データ収集システム
70 バックプレーン
72 DAS変換器ボード
74 周辺バックプレーン区画
76 中央バックプレーン区画
78 周辺バックプレーン区画
80 患者の胸部
82 患者の頭部
84 周辺方位角方向領域
86 周辺方位角方向領域
88 中央方位角方向領域
106 データ線
108 マルチプレクサ
112 基準チャネル

Claims (8)

  1. X線源(14)と、検出器アレイ(18)と、前記検出器アレイに結合されていると共に、検出器アレイ内の検出器セル(20)の総数より少ない数のデータ収集入力チャネルを有するデータ収集システム(32)とを含んでいるマルチスライス型CT画像作成システム(10)を利用して、対象物(22)の画像を作成するための方法であって、X線源(14)と検出器アレイ(18)の間で対象物(22)を位置決めするステップと、前記対象物に向けてX線ビーム(16)を投射するステップと、前記データ収集システム(32)によって受け取る画像スライスの数を増加させるために、選択した検出器セル(20)と前記データ収集入力チャネルとの結合を選択的に構成変更するステップと、
    前記結合の選択的な構成変更に従って前記データ収集システム(32)からの信号をスライス画像に組み立て直すステップと、
    ファン幅θを有すると共に、z軸に沿って延びる複数の行を含み、かつ最大でNスライス分の画像データを収集するように構成されている前記検出器アレイのうちの数P<Nのスライスが前記データ収集システムで受け取られるように、前記検出器セル(20)を前記データ収集システム(32)に結合するステップを含み、前記の検出器セル(20)とデータ収集入力チャネルとの結合を選択的に構成変更する前記ステップが、ファン幅θ1<θを有する検出器アレイのうちの数Q>Pのスライスが前記データ収集システム(32)によって受け取られるように、前記検出器セル(20)と前記データ収集システム(32)との結合を選択的に構成変更するステップと、
    を含み、
    前記データ収集システム(32)はバックプレーン(70)と、該バックプレーン(70)に接続された複数の入力プロセッサ(72)を備え、
    マルチプレクサ・アレイ(102、104)を用いて前記結合の選択的な構成変更が行われ、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第1の組(90)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介さずに、前記バックプレーン(70)の中央の列(76)の中央の行のグループ(92)に接続され、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第2の組(94)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介して、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)とは異なる列(74)の前記中央の行のグループ(92)と、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)の前記中央の行のグループ(92)とは異なる行のグループ(96)とに選択的に接続可能であり、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第3の組(98)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介して、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)とは異なる他の列(78)の前記中央の行のグループ(92)と、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)の前記中央の行のグループ(92)とは異なる他の行のグループ(100)とに選択的に接続可能であり、
    前記第2の組(94)又は前記第3の組(98)の一部の入力プロセッサ(72)が前記バックプレーン(70)に接続され
    前記画像作成システム(10)がテーブル(46)を有し、かつ前記X線源(14)がX線ビーム(16)の範囲を調整するように調整可能である場合において、前記方法がさらに、画像作成しようとする対象物(22)の大きさに従ってX線ビーム(16)の範囲を調整するステップと、X線ビーム(16)の範囲の前記調整に従って前記データ収集システム(32)の基準チャネル(112)を検出器セル(20)に割り当てるステップと、X線管(14)発生装置電流をスキャン・データのヘッダ内に記録するステップと、前記基準チャネル(112)を利用して照射データを取得するステップと、スキャン・データのヘッダ内のX線管(14)発生装置電流を利用して、前記基準チャネル(112)から取得した照射データをテーブル(46)による妨害に関して補償するステップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記のファン幅θ1<θを有する検出器アレイのうちの数Q>Pのスライスが前記データ収集システム(32)によって受け取られるように、前記検出器セル(20)と前記データ収集システム(32)との結合を選択的に構成変更する前記ステップが、前記検出器チャネルのうちの25%〜50%が前記検出器セル(20)に結合されるように構成変更するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. マルチスライス型画像作成システム(10)であって、ファン角度幅θを有すると共に、z軸に沿って延びる複数の行を含み、かつ最大でNスライス分の画像データを収集するように構成されているマルチスライス型検出器アレイ(18)と、X線ビーム(16)を前記検出器アレイ(18)の方向に向けるX線源(14)と、前記検出器アレイ(18)に結合されたデータ収集システム(32)であって、前記検出器アレイ(18)内の検出器セル(20)の総数より少ない数のデータ収集入力チャネルを有する入力プロセッサ(72)を含むデータ収集システム(32)と、前記検出器(18)と前記入力プロセッサ(72)との間に結合されていて、選択した検出器セル(20)と前記データ収集入力チャネルとの結合を選択的に構成変更するマルチプレクサ・アレイ(102、104)と、
    前記データ収集システム(32)に結合されていて、前記結合の選択的な構成変更に従って前記画像信号をスライス画像に組み立て直すように構成されている画像再構成装置(34)と、
    を備え、
    前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)は、第1の結合構成において、ファン幅θを有する前記検出器アレイ(18)のうちの数P<Nのスライスが前記データ収集システム(32)によって変換され、かつ前記マルチプレクサ・アレイの第2の状態において、ファン幅θ1<θを有する前記検出器アレイのうちの数Q>Pのスライスが前記データ収集システムによって変換されるように、選択した検出器セル(20)との結合を選択的に構成変更し、
    前記入力プロセッサ(72)は、前記データ収集システム(32)のバックプレーン(70)に接続され、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第1の組(90)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介さずに、前記バックプレーン(70)の中央の列(76)の中央の行のグループ(92)に接続され、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第2の組(94)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介して、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)とは異なる列(74)の前記中央の行のグループ(92)と、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)の前記中央の行のグループ(92)とは異なる行のグループ(96)とに選択的に接続可能であり、
    前記入力プロセッサ(72)の内の第3の組(98)は、前記マルチプレクサ・アレイ(102、104)を介して、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)とは異なる他の列(78)の前記中央の行のグループ(92)と、前記バックプレーン(70)の前記中央の列(76)の前記中央の行のグループ(92)とは異なる他の行のグループ(100)とに選択的に接続可能であり、
    前記第2の組(94)又は前記第3の組(98)の一部の入力プロセッサ(72)が前記バックプレーン(70)に接続され
    前記システムはさらに、テーブル(46)を備え、前記X線源(14)は、前記X線ビーム(110)の範囲を調整するために患者前置可変コリメート式X線源で構成されており、前記システムは、前記X線源の患者前置コリメートに従って前記データ収集システム(32)の基準チャネル(112)を検出器セルに割り当てると共に、X線管発生装置電流をスキャン・データのヘッダ内に記録し、かつ前記基準チャネルが前記テーブルにより妨害されている際には前記スキャン・データの前記ヘッダ内の前記X線管発生装置電流を用いて前記基準チャネルからの照射データを補償するように構成されていることを特徴とするマルチスライス型画像作成システム。
  4. N=16、P=4、Q=7である請求項に記載のシステム。
  5. 前記スライスの幅が1.25mmである請求項に記載のシステム。
  6. 前記ファン幅θが、50cmの直径を有する対象物(22)の画像を作成できるように選択され、かつ前記ファンビーム幅θ1が、25cmの直径を有する対象物の画像を作成できるように選択される請求項に記載のシステム。
  7. 前記マルチプレクサ(102、104)は、前記第2の状態において、前記検出器チャネルのうちの25%〜50%が前記検出器セル(20)に結合されるように構成変更する請求項に記載のシステム。
  8. 前記マルチプレクサ(102、104)は、前記第2の状態において、前記検出器チャネルのうちの43.2%が前記検出器セル(20)に結合されるように構成変更する請求項に記載のシステム。
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