JP4606227B2 - ヤードクレーン - Google Patents

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Description

この発明は、コンテナヤードにおいて、地上とシャシとの間でコンテナの積み込み積み卸し作業を行うヤードクレーンが、コンテナの蔵置位置の間で移動する際に、その進行方向を周囲に知らしめるための進行方向の表示を行うようにしたヤードクレーンに関する。
コンテナヤードはコンテナターミナルの一部であって、コンテナ船が繋留される岸壁に接して設けられており、該コンテナ船に積み込むため、あるいはコンテナ船から積み卸しされたコンテナが保管される。このコンテナヤードには、コンテナを陸送するシャシに該コンテナを積み込み、シャシから積み卸しを行うためのコンテナクレーン等の荷役機器が稼働している。図7は、コンテナターミナル1の一例を示す平面図である。コンテナ船2は岸壁3に係留され、岸壁用コンテナクレーン4によってコンテナ5の積み込みと積み卸しが行われる。岸壁3はコンテナヤード6の縁部に配されており、コンテナ船2に積み込み積み卸しされるコンテナ5はこのコンテナヤード6に蔵置される。コンテナ5は適宜個数が行列状に積まれてコンテナブロック5aとされ、コンテナヤード6には該コンテナブロック5aが適宜数ずつ行列状に配されている。コンテナ5を、このコンテナヤード6内で移動させたり、荷主との間で陸送するにはシャシ7が用いられる。このシャシ7にコンテナ5を積み込み、積み卸すにはヤードクレーン8が用いられる。図7に示すヤードクレーン8は橋形クレーンで、コンテナブロック5aと該コンテナブロック5aの側方に停止したシャシ7とを跨ぐ状態に位置して、コンテナ5の積み込みまたは積み卸しを行う。なお、ヤードクレーン8は、コンテナブロック5aに沿った走行方向の移動と、隣接するコンテナブロック5aへ移動するためにコンテナブロック5aとコンテナブロック5aとの間の直角走行レーン6aに沿った直角走行方向の移動とを行うことができる。
また、前記シャシ7には、構内シャシ7と外来シャシ7とが用いられ、コンテナヤード6と荷主との間でコンテナ5を搬送する外来シャシ7は、入口ゲートGiからコンテナヤード6に入構し、出口ゲートGoまたはサブゲートGsから退構する。これは、輸入貨物が収容された実入りのコンテナ5が積み込まれたシャシ7は、保税関係の手続きを出口ゲートGoで行う必要があり、空のコンテナ5が積載されたシャシ7あるいはコンテナ5を積載していないシャシ7は、保税手続きを行う必要がないからサブゲートGsから退構するようにしたものである。前記入口ゲートGiの側方には管理棟9やガードマン詰め所10、事務棟11等の建物が配されている。また、入口ゲートGiを挟んで管理棟9の反対側には空のコンテナ5が保管される空バンプール12や修理場13、水洗場14が配置されている。
図6は前記ヤードクレーン8の正面図であり、タイヤ式橋形クレーンを示している。このタイヤ式橋形のヤードクレーン8は、下部にタイヤ8aを有する左右二対の脚8bを備えている。すなわち、4本の脚8bが備えられており、それぞれを区別するために、図6において、左側の脚に添え字lを、右側の脚に添え字rを、また前側の脚に添え字fを後側の脚に添え字bを付して、それぞれ8blf、8brf、8blb、8brbで示す。なお、脚8blb、8brbは図6においては、それぞれ脚8blf、8brfの後方に位置しているため現れていない(なお、図2及び図3を参照)。これらの脚8bの上端部に桁8cが掛け渡されている。すなわち、前記と同様の添え字を付して、前側の脚8blfと脚8brfとの上端部に桁8cfが、後側の脚8blbと脚8brbとの上端部に桁8cb(図2参照)が、それぞれ掛け渡された構造となっている。これら一対の桁8cf、8cbに案内されてトロリ8dが、図6において左右方向である横行方向に移動自在となり、積み付けられたコンテナ5のブロック5aと該ブロック5aの側方に停止したシャシ7とを跨いだ状態で、トロリ8dで吊り下げて、コンテナ5をシャシ7に積み付けまたは積み卸しを行う。コンテナ5は、トロリ8dによって昇降されるスプレッダ8eで保持されて吊り上げられる。また、トロリ8dと共に操作者が搭乗する運転室8fも移動し、該操作者がトロリ8dの操作を行う。
前記ヤードクレーン8は、前述したように、コンテナブロック5aを跨いだ状態で該コンテナブロック5aに沿った方向、すなわち図6において紙面を貫く方向となる走行方向の移動と、一のコンテナブロック5aから隣接された他のコンテナブロック5aへ移行するために、前記直角走行レーン6aに沿った方向、すなわち図6において左右方向となる直角走行方向の移動とを行える。このため、前記タイヤ8aは、その回転軸が鉛直方向の軸を中心として回動可能とされており、この回転軸の方向を変更することにより、移動方向を変更できるようにしてある。
ヤードクレーン8が直角走行方向の移動を行うための直角走行レーン6aは、蔵置位置があるコンテナブロック5aまで走行するシャシ7の走行レーンでもある。このため、直角走行レーン6aをヤードクレーン8が走行している場合には、シャシ7の運転者もヤードクレーン8の操作者もお互いに注意を払う必要がある。ところで、シャシ7の場合には前進する方向を容易に判別できるが、ヤードクレーン8の場合には、左右と前後いずれもほぼ対称な構造となっており、しかも4方向への移動が可能であるので、進行方向を判別しにくい。特に、直角走行レーン6aを走行する場合には、ヤードクレーン8に向かって直角走行レーン6aを走行するシャシ7の運転者は、該ヤードクレーン8の進行方向の判断を誤ることがある。ヤードクレーン8がシャシ7に向かって移動しているにも拘わらず、遠退く方向へ移動していると誤って判断した場合には、ヤードクレーン8とシャシ7とが接近することになり、場合によっては接触や衝突等を回避するために、操作者及び運転者のいずれも慌てて操舵しなければならない場合が生じるおそれがある。また、直角走行レーン6aに存しているヤードクレーン8がコンテナブロック5aの蔵置位置へ移動するために走行方向へ移動を開始する場合で、該ヤードクレーン8を追い越そうとするシャシ7がある場合、該シャシ7の運転者はヤードクレーン8がいずれの方向へ走行を開始しようとするのかを判別できず、接触等のおそれがあるため不用意に車線変更することもできず、ヤードクレーン8がコンテナ5を跨ぐ蔵置位置までの走行レーンに移動するまで待機しなければならない。あるいは、ヤードクレーン8が停止してシャシ7の追い越しを待つことになる。いずれも、コンテナヤード6における荷役作業の円滑さを損ねてしまって、作業を停滞させてしまうおそれがある。
そこで、コンテナヤードに進入してきたシャーシがヤードクレーン走行路に誤進入する可能性があり、シャーシとヤードクレーンとが接触あるいは衝突する可能性があるという問題を解決するために、特許文献1には、コンテナ蔵置エリアに蔵置されたコンテナ間に設けられたシャーシ走行路の幅と、ヤードクレーンが走行するヤードクレーン走行路の幅とが略同じ幅とされるコンテナヤードにおいて、シャーシ走行路の入口に表示手段を備え、また、シャーシがヤードクレーン走行路に進入したことを感知する感知手段を備えたコンテナヤードが開示されている。
また、ジブや機体などの相互の接触を回避できるようにするものではあるが、特許文献2には、各クレーンに付帯する走行位置検出器、ジブ起伏角度検出器、並びにジブ旋回角度検出器で得た走行位置情報、ジブ起伏角度情報、ジブ旋回角度情報を、情報処理装置が処理して、各クレーンに付帯する表示手段に全クレーンの作業範囲を一括的に表示し、また、作業範囲重複の可能性に応じて対象となるクレーンに付帯する通告手段を作動させ、クレーンの運転者に他のクレーンの接近を喚起するようにしたクレーン接触防止システムが開示されている。
特開2004−131198 特開2002−332192
しかしながら、特許文献1に開示されたコンテナヤードでは、シャシの走行路に表示部を設けて、ヤードクレーンの走行路と区別できるようにして、シャシがヤードクレーンの走行路に進入することがないようにしたものであるから、ヤードクレーンの走行方向を判別できるものではない。また、特許文献2に開示されたクレーン接触防止システムでは、接触することを防止できるものであるが、クレーン同士の作業範囲が重複することを前提とし、全クレーンの動作を一括的に表示させ、作業範囲が重複するクレーンに対しては注意を喚起するもので、作業内容が予め定められている場合に適用されるものである。他方、コンテナヤードは作業内容は予定されているものの、各時点におけるシャシやヤードクレーンの動作は予測されるものではないので、これらを一括表示できるものではない。
ところで、ヤードクレーン8は運転室8fに搭乗した操作者によって運転・操作されるが、運転室8fに操作者を搭乗させずに該ヤードクレーン8の運転・操作を行えるよう、いわゆる遠隔無人運転システムが開発されている。例えば、トロリ8dの適宜部位やその他必要な箇所にカメラを搭載させ、該カメラで撮影した映像を管理センター等に送出し、管理センターで該画像を視認しながらヤードクレーン8を遠隔操作できるようにするものである。運転室8fに操作者が搭乗している場合には、シャシ7の位置を目視にて確認できるので、ヤードクレーン8に接近途中のシャシ7があれば、ヤードクレーン8を停止してシャシ7の通過を待つことができる。しかし、遠隔無人運転化した場合には、カメラで捕捉できる範囲が限られてしまい、広い範囲を視認できないから、シャシ7の接近を確認できない場合が生じ、有人運転の時よりもさらに接触等する機会が増加する。
そこで、この発明は、ヤードクレーンの走行方向を確実にシャシの運転者に知らしめて、ヤードクレーンとシャシとの接触等を回避できるようにして、コンテナヤードの遠隔無人運転システムの導入にも寄与できるようにしたヤードクレーンを提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るヤードクレーンは、コンテナヤードで、地上とシャシとの間のコンテナ積み込み、積み卸しを行うヤードクレーンにおいて、前記ヤードクレーンのそれぞれの脚部に、表示灯による方向指示手段を配設し、前記ヤードクレーンの移動開始に先立って前記方向指示手段により移動方向を表示させる場合、前記表示灯の点灯または点滅の状態の組み合わせによって移動方向を表示することを特徴としている。
例えば、ヤードクレーンを移動させる際に、操作者が走行ノッチを移動方向へ傾倒させる操作に連動させて前記方向指示手段を動作させ、これにより移動方向を表示させる。ヤードクレーンが移動する際には、その移動方向が前記方向指示手段によって確認できるから、シャシの運転者はヤードクレーンを避けて走行させられる。したがって、ヤードクレーンはシャシの通過等を待つ必要がなく、次の作業のための蔵置位置まで支障なく移動できる。
また、ヤードクレーンは4方向に移動可能であるので、例えばこれらの方向を指示するようにするため4つの表示灯を設け、この4つの表示灯を角部に配した四辺形を形成する。そして、同じ辺に含まれている2つの角部にある表示灯を点灯あるいは点滅させることにより、ヤードクレーンが当該辺の側に移動することを表示するようにしたものである。
また、請求項2の発明に係るヤードクレーンは、前記ヤードクレーンが少なくとも直角走行レーンにある場合においては、前記方向指示手段は、ヤードクレーンの移動開始の操作により表示を開始し、該方向指示手段の表示開始の後、所定時間経過後にヤードクレーンが走行を開始することを特徴としている。
前記方向指示手段により移動方向が表示された直後にヤードクレーンが移動を開始すると、該ヤードクレーンに接近しているシャシの運転者が操舵のための十分な時間を取れない場合が生じるおそれがある。このため、方向指示の表示を行って、移動開始を周囲の運転者に知らしめた後に移動を開始する。
また、ヤードクレーンがコンテナのブロックを跨いだ状態で走行方向へ移動する場合には、シャシの運転者は該ヤードクレーンの側方の走行レーンを走行できる。他方、走行ノッチを操作した後、一定時間経過後に移動を開始する場合には、作業の円滑性が損なわれるおそれがあり、特に、蔵置位置の微少な位置合わせの際の移動では、走行ノッチの操作に迅速に応答して移動することが好ましい。このため、ヤードクレーンが直角走行レーンにある場合にのみ、方向指示の動作に遅らせて移動を開始するようにすれば十分である。
また、請求項の発明に係るヤードクレーンは、前記方向指示手段は、進行方向を示す矢標形状の表示部を有するパネルによることを特徴としている。
すなわち、矢標で示された方向にヤードクレーンが移動するようにしたものである。
また、請求項の発明に係るヤードクレーンは、前記方向指示手段の作動時に、移動中であることを周囲に音声によって知らせる発音手段を有することを特徴としている。
警報音や音声を発することにより周囲にヤードクレーンが移動していることを知らしめるようにしたものである。発音手段としては、警報音を吹鳴したり、移動中である旨の言葉を発するもの等であり、移動方向を知らせるようにすれば、より好ましい。
この発明に係るヤードクレーンによれば、シャシの運転者に該ヤードクレーンの移動方向を確実に知らしめることができるので、ヤードクレーンの操作者とシャシの運転者はいずれも安心して走行させることができ、コンテナヤードにおける荷役作業の円滑化を図ることができる。また、シャシの運転者がヤードクレーンの移動方向を認識できて、ヤードクレーンとの接触等を避けるから、該ヤードクレーンを遠隔無人運転化でき、コンテナヤードの遠隔無人運転システムの導入を助長することができる。しかも、表示灯を設けることによる簡単な構造で確実に4方向を表示させることができる。
また、請求項2の発明に係るヤードクレーンによれば、該ヤードクレーンの移動に際して、より確実に周囲のシャシの運転者に移動方向を周知させることができる。また、コンテナブロックを跨いだ状態では、迅速な移動を行えて、荷役作業の円滑化を損なうことがない。
また、請求項3の発明に係るヤードクレーンによれば、簡単な構造で確実に4方向を表示させることができる。
また、請求項の発明に係るヤードクレーンによれば、シャシの運転者に対して確実に移動方向を知らしめることができ、該運転者の誤判断を極力防止できる。
また、請求項の発明に係るヤードクレーンによれば、ヤードクレーンの移動をより確実に周囲に認識させることができる。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るヤードクレーンを具体的に説明する。なお、ヤードクレーンの各部の構造については、図6に示すものと同一の符号を付して説明する。
図1は、ヤードクレーン8が直角レーン6aを走行する状態にある場合の正面図で、この状態では、タイヤ8aの回転軸の方向が、前後の脚8blf、8blbを結ぶ方向と平行な方向とされている。したがって、この状態にあるヤードクレーン8は、図1において左右方向に移動可能とされている。
ヤードクレーン8の脚8bのそれぞれには、表示手段としての表示灯21が設けられている。なお、表示灯21にも脚8bの場合と同様に、図1において左右のものに添え字l、rを、前後のものに添え字f、bを付して、それぞれ21lf、21rf、21lb、21rbで示してある。これら表示灯21の設置高さはシャシ7の運転手から視認するのに適宜な高さとされていると共に、ヤードクレーン8が直角走行レーン6aを移動する場合の前面と後面とになる面に設けられている。さらに、これら表示灯21は、例えば回転灯としたり、点滅させたりして、運転手に注意を喚起できるものであることが望ましい。
前記表示灯21は、ヤードクレーン8の移動開始の操作に連動して点灯あるいは点滅による作動を行うようにしてある。ヤードクレーン8の移動開始操作には、例えば運転室8fで操作者が操作桿である走行ノッチを移動方向に傾倒させるものがある。斯かる走行ノッチで移動開始させる場合には、走行ノッチの傾倒により表示灯21のうち、走行方向のスイッチがオンされて走行方向の前側に位置している一対の表示灯21が作動するようにしてある。さらに、直角走行レーン6aにある場合には、ヤードクレーン8は、表示灯21が作動してから一定時間遅れて移動開始するようにしてある。なお、走行レーンにヤードクレーン8がある場合には、走行ノッチの操作により直ちに移動開始するものであることが好ましい。これは、ヤードクレーン8が走行ノッチの操作に遅れて移動するようにしてあると、蔵置位置に位置させるための微少な調整の際に煩わしくなり、作業時間に無駄が生じてしまうからである。
以上により構成されたこの発明の実施形態に係るヤードクレーン8の動作を、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
ヤードクレーン8がいわゆるアイドリングの状態にあって、いずれの方向にも移動していない場合には、該ヤードクレーン8の走行ノッチは原位置にあって、鉛直方向にある。この状態で走行ノッチが操作されると(ステップ501/YES)、表示灯21が作動する(ステップ502)。このとき、走行ノッチの傾倒された方向の表示灯21が点灯する。例えば、ヤードクレーン8を、図1において左方向(この方向を直角方向走行時の前進方向とする)に移動させる場合には、走行ノッチは操作者によって運転室8f内で同図上左方向に傾倒され、これにより前進側の表示灯21lfと表示灯21lbとが作動する。逆に、走行ノッチが図1上右方向に傾倒された場合にはヤードクレーン8は後退することになり、表示灯21rfと表示灯21rbとが作動する。次いで、タイマーがスタートし、予め設定された時間を計測する(ステップ503)。タイマーがカウントアップして設定時間が経過すると(ステップ504/YES)、ヤードクレーン8が、前記走行ノッチにより指定された方向への移動を開始する(ステップ505)。すなわち、表示灯21が作動してから、所定時間が経過した後ヤードクレーン8が移動を開始する。このため、この所定時間は、ヤードクレーン8の移動開始を、周囲にあるシャシ7の運転者に知らしめるのに十分な時間で設定する。そして、走行ノッチが傾倒された状態から原位置に復帰したならば(ステップ506/YES)、ヤードクレーン8は走行を停止し(ステップ507)、前記表示灯21が作動を停止して消灯する(ステップ508)。
さらに、前記表示灯21が作動している間に、警報音を発したり、ヤードクレーン8が移動中であることを音声で知らせたり、さらに、ヤードクレーン8がいずれの方向へ移動するかを言葉によって知らしめる発音手段を設けてあれば、周囲のシャシ7にヤードクレーン8が移動中であることをより確実に認識させることができるので、好ましい。
以上説明した手順は、ヤードクレーン8が直角走行レーン6aにある場合に実行されればよく、ヤードクレーン8が蔵置位置の走行レーンにある場合には、ステップ504とステップ505の手順を省略することが好ましい。すなわち、走行ノッチの操作により表示灯21が作動し、直ちに移動開始するもので構わない。なお、走行レーンから直角走行レーン6aへ移行する際と、直角走行レーン6aから走行レーンへ移行する際とには、前記ステップ503とステップ504の処理を実行することが好ましく、このため、ステップ503とステップ504の処理の実行と省略とを選択するスイッチを設けることが好ましい。
前記表示灯21の作動状態は、直角走行レーン6aにおける走行時には、前述の通り、前進時には表示灯21lf、21lbが後退時には表示灯21rf、21rbがそれぞれ作動し、コンテナブロック5aを跨いだ状態での走行レーン走行時には、一の方向へ移動する場合には表示灯21lf、21rfが、他の方向へ移動する場合には表示灯21lb、21rbが、それぞれ作動するようにする。すなわち、表示灯21は4本の脚8bのそれぞれに設けられているから、これらで四辺形を形成し、ヤードクレーン8が移動する場合、その進行方向の側にある該四辺形の辺の角部に位置した一対の表示灯21が作動するようにしたものである。このように、4つの表示灯21を設けた構成とすることにより、その作動状態を組み合わせて4方向の方向指示を容易に行わせることができる。
次に、図4に示す実施形態について説明する。図4は表示手段を示しており、この表示手段はパネル22に、ランプやLED等の光源により表示部23を形成したものである。この表示部23は、中央部の矩形に形成した共通表示部23aと該共通表示部23aの両端部にそれぞれ三角形で形成した矢標部23b、23cが設けられている。そして、方向の指示は共通表示部23aと矢標部23b、23cの一方とを組み合わせて点灯するさせることによる。そして、このパネル22を4本のヤードクレーン8の脚部8bのそれぞれに取り付けて、ヤードクレーン8の前後左右のそれぞれの方向から見ることができるようにする。
この表示部23も走行ノッチを傾倒させることにより作動し、前記共通表示部23aと、矢標部23b、23cのうちのヤードクレーン8の進行方向側にあるものが点灯または点滅して、ヤードクレーン8の進行方向を表示する。
以上説明した実施形態では、表示手段として表示灯21と表示部23とのいずれも光源として機能する装置を用いたものを例示したが、これらに限らず、例えば進行方向に旗を立てる等によるものであっても構わない。
本発明に係るヤードクレーンによれば、コンテナヤードを走行するシャシに該ヤードクレーンの進行方向を知らしめることができるので、ヤードクレーンとシャシとが接触したり、衝突したりすることを防止できる。しかも、シャシの運転者にヤードクレーンの動作を認識させるから、該ヤードクレーンに操作者が搭乗していなくても、接触等を回避でき、このため、ヤードクレーンの遠隔無人運転化の導入の促進を図れる。
この発明の実施形態に係るヤードクレーンの概略正面図である。 図1に示すヤードクレーンの左側面図である。 図1に示すヤードクレーンの右側面図である。 表示手段の他の実施形態を示す正面図である。 この発明に係るヤードクレーンの動作を説明するフローチャートである。 従来のヤードクレーンと荷役作業を説明する正面図である。 コンテナターミナルの一例を示す平面図である。
符号の説明
1 コンテナターミナル
5 コンテナ
5a コンテナブロック
6 コンテナヤード
6a 直角走行レーン
7 シャシ
8 ヤードクレーン
8a タイヤ
8b 脚
8c 桁
8d トロリ
8e スプレッダ
8f 運転室
21 表示灯
22 パネル
23 表示部
23a 共通表示部
23b、23c 矢標部

Claims (4)

  1. コンテナヤードで、地上とシャシとの間のコンテナ積み込み、積み卸しを行うヤードクレーンにおいて、
    前記ヤードクレーンのそれぞれの脚部に、表示灯による方向指示手段を配設し、
    前記ヤードクレーンの移動開始に先立って前記方向指示手段により移動方向を表示させる場合、前記表示灯の点灯または点滅の状態の組み合わせによって移動方向を表示することを特徴とするヤードクレーン。
  2. 前記ヤードクレーンが少なくとも直角走行レーンにある場合においては、
    前記方向指示手段は、ヤードクレーンの移動開始の操作により表示を開始し、
    該方向指示手段の表示開始の後、所定時間経過後にヤードクレーンが走行を開始することを特徴とする請求項1に記載のヤードクレーン。
  3. 前記方向指示手段は、進行方向を示す矢標形状の表示部を有するパネルによることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヤードクレーン。
  4. 前記方向指示手段の作動時に、移動中であることを周囲に音声によって知らせる発音手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のヤードクレーン。
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