JP4606221B2 - ドアの開閉装置 - Google Patents

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本発明は、開閉ドアと固定ドアを有し、通常状態では開閉ドアをスライドにより開閉するドアにおいて、開閉ドアを全開位置まで移動させることで、必要に応じて固定ドアとともにスイングにても開閉可能なドアの開閉装置に関するものである。
スライドによっても、また、スイングによっても開閉する自動ドアについて既に知られている(特許文献1)。これは、無目内の上部レールに車輪を介して吊り枠を吊り下げ、この吊り枠にさらに開閉ドアを吊り下げたものである。そして、駆動装置の正転と逆転により駆動ベルト,駆動プーリを介して開閉ドアが吊り枠と一体に固定ドアに沿ってスライドによる開閉をする。
ここで、大きな荷物の搬出入、火災などの場合であって、開閉ドアよりも広い開口を必要とするときには、開閉ドアを外へ押し出すと、開閉ドアは、吊り枠との係止具が外れて上部回転軸を中心にスイングし、かつ、この開閉ドアのスイングにより固定ドアが押し出されて、上下の旋回支点部を中心にスイングする。開閉ドアは、スイングで開いたままで建物の柱の位置までスライドし、通常の2倍の開口が得られる。
このように、スライドとスイングにより開閉する開閉ドアは、スイング時に上部回転軸のある上框の端部1個所で開閉ドアの荷重を支えることになる。特に、開閉ドアが強化ガラスからなり、立て框を有しないか、あっても細幅である場合には、上框の端部1個所で開閉ドアの荷重を支えてスイングすることは戸先下がりが生じて床面に接触し、スムーズに開閉できない。
そこで、前記特許文献1では、開閉ドアの下框に、上框の上部回転軸と同一軸心となるように、鉛直軸を固着し、この鉛直軸の下端に床溝に嵌合する案内体を設けている。この案内体は、開閉ドアがスライド開閉時にスムーズに開閉するように、その幅を床溝より小さくし、開閉ドアがスイング開閉時に床溝内面に圧接するように、45度方向の幅を床溝より大きくし、開閉ドアが90度開放したときに再びその幅を床溝より小さくした構成としている。この結果、開閉ドアをどの位置でスイングにより開放しても、その位置から開いたままでスライドによる開閉ができるようにしている。
このように、案内体を、開閉ドアのスライド開閉時に床溝内面に接触せず、開閉ドアのスイング開閉時に床溝内面に圧接するようにする構成の他、開閉ドアがスイングにより開放するときに戸先がやや持ち上がるように上部回転軸の周りにカムを設けたもの(特許文献2)や、開閉ドアの下部回転軸に制動装置を設けたもの(特許文献3)などが知られている。
実公昭63―15502号公報 実公開59―122380号公報 実公開60―133083号公報
以上のように、スライドによっても、また、スイングによっても開閉するドアにおいて、開閉ドアをどの位置でもスイングにより開放でき、開放したその位置から開いたままでスライドによる開閉ができるようにした構成では、スイングにより開放するとき、開閉ドアを吊り下げていた係止具が外れるのと同時に下端の案内体が床溝に圧接して戸先下がりを確実に防ぐ必要があるが、案内体は、スライドによる開閉時に可能な限り接触しないように構成されていることと、案内体の幅が開閉ドアの幅から見て極めて小さいため、開閉ドアがスイングで開放し始めたらすぐに案内体が床溝に圧接せしめるように構成することは困難である、という問題があった。
また、開閉ドアの上部回転軸は、開閉ドアがスイングにより開放するときに戸先下がりをできるだけ起こさないように特別で複雑な構造としなければならず、かつ、調整も面倒であるなどの問題があった。
本発明の目的は、スライドによって開閉するドアが、スイングによって開閉するときに簡単な構成で、しかも、確実に戸先下がりを防止できる装置を提供することである。
本発明は、無目内のレールに車輪と吊り枠を介して開閉ドアを吊り下げ、この開閉ドアを固定ドアに沿ってスライドにより開閉し、また、開閉ドアと固定ドアをそれぞれの回転軸を支点としてスイングにより開閉するドアの開閉装置において、前記開閉ドアの上下の回転軸に臨ませてそれぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板を設けたことを特徴とするドアの開閉装置である。
上下の回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成し、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものからなるものである。
また、上部旋回保持板と下部旋回保持板の他に、吊り枠の側面にレバーを進退自在に設け、この吊り枠の開放端側に臨ませて無目内にレバー用ストッパを設け、この吊り枠の閉鎖端側に、開閉ドアの上框の係止溝に係脱して開閉ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記レバーの進退動に連動して揺動自在に設け、かつ、吊り枠に、レバーと回転ストッパを常時開閉ドアの開放方向に付勢するばねを設け、前記固定ドアのブラケットに係脱して固定ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記吊り枠に一体に設けたL字押圧片の移動に連動して揺動自在に設けて、開閉ドアが所定の回転位置まで移動しなければスイングによる回転ができないようにしている。
請求項1記載の発明によれば、無目内のレールに車輪と吊り枠を介して開閉ドアを吊り下げ、この開閉ドアを固定ドアに沿ってスライドにより開閉し、また、開閉ドアと固定ドアをそれぞれの回転軸を支点としてスイングにより開閉するドアの開閉装置において、前記開閉ドアの上下の回転軸に臨ませてそれぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板を設けたので、開閉ドアは、上下の回転軸がそれぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板に保持されて戸先下がりをすることなく確実に、しかも、スムーズに旋回することができる。
また、請求項1記載の発明によれば、それぞれの回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成し、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものからなるので、開閉ドアがスライドにより開閉しているときには、上下の回転軸がそれぞれの上部旋回保持板と下部旋回保持板に何ら邪魔にならず、また、開閉ドアがスイングにより旋回するときは、わずかな旋回で上下の回転軸がきわめて簡単な構成のそれぞれの上部旋回保持板と下部旋回保持板に確実に保持される。
さらに、請求項1記載の発明によれば、吊り枠の側面にレバーを進退自在に設け、この吊り枠の開放端側に臨ませて無目内にレバー用ストッパを設け、この吊り枠の閉鎖端側に、開閉ドアの上框の係止溝に係脱して開閉ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記レバーの進退動に連動して揺動自在に設け、かつ、吊り枠に、レバーと回転ストッパを常時開閉ドアの開放方向に付勢するばねを設け、前記固定ドアのブラケットに係脱して固定ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記吊り枠に一体に設けたL字押圧片の移動に連動して揺動自在に設けたので、開閉ドアと固定ドアは、旋回位置まで移動しなければ旋回することができないような構成とすることができる。
請求項1記載の発明によれば、開閉ドアの回転を規制する回転ストッパは、係止片と、係合ピンと、ばねと、係止溝とで構成し、また、固定ドアの回転を規制する回転ストッパは、L字レバーと、L字押圧片と、係止杆と、ばねと、ブラケットとで構成するだけであり、開閉ドアと固定ドアが旋回位置まで移動しなければ旋回することができないような構成を簡単な部品だけで安価に製造することができる。
本発明は、無目内のレールに車輪と吊り枠を介して開閉ドアを吊り下げ、この開閉ドアを固定ドアに沿ってスライドにより開閉し、また、開閉ドアと固定ドアをそれぞれの回転軸を支点としてスイングにより開閉するドアの開閉装置に適用される。開閉ドアは、両引きタイプであっても、片引きタイプであっても良い。
このようなドアにおいて、本発明では、開閉ドアの上下の回転軸に臨ませてそれぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板を設ける。
上下それぞれの回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成する。また、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものとする。
また、開閉ドアは、どの位置でもスイングにより開閉するものではなく、所定の位置まで移動したときにスイングによる開閉が可能な状態にする。そのため、吊り枠の側面にレバーを進退自在に設け、この吊り枠の開放端側に臨ませて無目内にレバー用ストッパを設け、この吊り枠の閉鎖端側に、開閉ドアの上框の係止溝に係脱して開閉ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記レバーの進退動に連動して揺動自在に設け、かつ、吊り枠に、レバーと回転ストッパを常時開閉ドアの開放方向に付勢するばねを設け、前記固定ドアのブラケットに係脱して固定ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記吊り枠に一体に設けたL字押圧片の移動に連動して揺動自在に設ける。
より具体的には、開閉ドアの回転を規制する回転ストッパは、上端が吊り枠の閉鎖端側の支持片に回転ピンにより軸支され、下端が開閉ドアの上框方向に伸びた係止片と、この係止片をレバーの係合切り欠きと係合する係合ピンと、吊り枠に設けられ、前記係止片とレバーを開放端側に付勢するばねと、開閉ドアの上框に設けられ、前記係止片の下端部が係脱する隙間を持って形成した係止溝とからなり、固定ドアの回転を規制する回転ストッパは、無目に軸支したピンをもって揺動自在に設けたL字レバーと、L字レバーの上端部に係脱するように吊り枠に設けたL字押圧片と、L字レバーに下向きに設けた係止杆と、この係止杆を下向きに付勢するように無目に設けたばねと、固定ドアの上框に設けられ、係止杆の係脱する係合溝を有するブラケットとからなるものとする。
本発明の実施例1を図面に基づき説明する。
図6及び図7において、建物の出入り口などの開口部12に、2枚ずつの開閉ドア10と固定ドア11が両引きタイプに設けられた例を示している。
前記開口部12の上部の無目13には、両端部に駆動プーリ21と従動プーリ22が設けられて駆動ベルト20が掛け渡されている。このうち、駆動プーリ21には、モータ、変速機、制御部などからなる駆動装置23が連結されている。また、前記駆動ベルト20の下部には、レール16が取り付けられている。
前記開閉ドア10は、強化ガラス27に上框25,下框26が取り付けられ、また、強化ガラス27の高さが高いときには、両側縁部に立て框24が取り付けられて構成されている。この開閉ドア10の上框25には、支持横枠28を内蔵し、この支持横枠28には、上部回転軸29を介して吊り枠17の一端部に回転自在に連結され、また、吊り枠17の他端と上框25との間には、係脱自在の係止具31が設けられている。
前記吊り枠17には、2個の吊り元金具18が設けられ、この吊り元金具18に取り付けた車輪19が前記レール16に移動自在に載せられ、また、吊り元金具18のいずれか一方の上端部が駆動ベルト20に固着されている。なお、2枚の開閉ドア10は、互いに逆方向に移動するように、一方の開閉ドア10の吊り元金具18は、駆動ベルト20の下側に固着され、他方の開閉ドア10の吊り元金具18は、駆動ベルト20の上側に固着されている。前記開閉ドア10の下框26には、上部回転軸29と同一軸心となる位置に下部回転軸30が設けられ、床面14のガイド溝15に遊嵌している。
前記固定ドア11は、開閉ドア10と同様、強化ガラス27の回りが上框25,下框26,立て框24で包囲されて構成されている。そして、上框25の端部は、無目13側に取り付けられた上部回転軸32に軸支され、また、下框26の端部の上部回転軸32と同一軸心には、床面14側に取り付けられた下部回転軸33に軸支されている。
前記上部回転軸29は、図1及び図5に示すように、上半分が吊り枠17の図中右端にベアリング65をもって回転自在に取り付けられ、下半分が支持横枠28に固定的に取り付けている。この上部回転軸29の中間部は、両側が図3に示すように切欠き直線部62となっている。この切欠き直線部62に臨ませた無目13内には、上部旋回保持板57が固定的に設けられている。この上部旋回保持板57は、図3に示すように、上部回転軸29と同一径の円形孔部59と、この円形孔部59の一方端に開口し、前記切欠き直線部62と同一寸法の直線切欠き部60と、この直線切欠き部60から外側に広がったテーパー部61とで構成されている。この上部旋回保持板57の取り付け位置は、開閉ドア10がスライドで開閉するときの開放端よりも少し離れ、開閉ドア10がスイング開閉するときに上部回転軸29が嵌合する位置である。
前記下部回転軸30は、下框26の下面に上部回転軸29と同一軸心で取り付けられ、この下部回転軸30にも前記切欠き直線部62と同様両側に切欠き直線部63が形成されている。また、床面14には、下部旋回保持板58が固定的に取り付けられており、この下部旋回保持板58は、前記上部回転軸29と同様、円形孔部59,直線切欠き部60,テーパー部61が設けられ、上部旋回保持板57と対応する位置に取り付けられる。
前記吊り枠17の側面には、両端部にピン37が取り付けられ、このピン37にレバー34の移動長孔35が遊嵌し、レバー34が吊り枠17に沿って進退自在に設けられている。このレバー34の図中右端の当接端42に臨ませて無目13側のレール16にレバー用ストッパ38が取り付けられている。
レバー34の図中左端には、2本の支持片39が一体に設けられ、この支持片39の隙間に回転ストッパ40が回転ピン43により揺動自在に設けられている。この回転ストッパ40の下方に伸びた係止片45の途中には、係合ピン44が取り付けられ、前記レバー34の左端に設けられた立て向きの係合切り欠き36に係合している。また、支持片39には、板ばねなどからなるばね41が取り付けられ、前記係止片45が常時左向きに付勢されている。なお、ばね41は、板ばねに限られるものではなく、係合ピン44の中間部と吊り枠17の下面との間にコイルばねを介在したり、レバー34の中間部と吊り枠17の中間下面との間にコイルばねを介在するようにしてもよい。
前記開閉ドア10の上框25の上面には、前記揺動する係止片45が進退係合するための係止溝46が係脱しやすいように係止片45の下端と係止溝46の隙間がややテーパーを持って形成されている。
前記吊り枠17におけるレバー34の取り付け面と反対面にL字フック47が取り付けられ、また、このL字フック47の取り付け位置に対応して、開閉ドア10の上框25の上面にコ字フック48が設けられ、これらのL字フック47とコ字フック48は、開閉ドア10のスライド開閉時に互いに係合して開閉ドア10の戸先下がりを防止するための前記係止具31を構成している。
前記吊り枠17におけるレバー34と同一取り付け面にL字押圧片55が取り付けられている。このL字押圧片55の取り付け位置に対応して、固定ドア11の回転ストッパ49が図4に示すように無目13の無目カバー66に取り付けられている。この回転ストッパ49は、L字レバー54がピン56によって揺動自在に設けられ、L字レバー54の上端部が前記L字押圧片55に係脱する。また、L字レバー54の下面には、下向きに係止杆51が設けられ、さらに、L字レバー54は、板ばねなどからなるばね50によってL字レバー54が常時起立されている。前記係止杆51の下方の固定ドア11における上框25には、この係止杆51が係脱する係合溝53を形成したブラケット52が取り付けられている。
図1および図2において、開閉ドア10の開放端側には、開閉ドア10の開放時に吊り元金具18が当接する安全用ストッパ64を設ける。
以上のように構成されたドアの開閉装置の開閉動作を説明する。
開閉ドア10がスライドによる通常の開放をしているときは、図7に示すように、距離aだけ移動すると停止するように駆動装置23内でパルス数が設定されている。そのため、開閉ドア10がスライドにより通常の開放位置まで達しても、図2に示すように、レバー34の当接端42がレバー用ストッパ38の位置まで達することがなく、しかも、レバー34がばね41により付勢されて回転ストッパ40の係止片45が係止溝46に係合し、かつ、係止具31のL字フック47がコ字フック48に係合している。また、固定ドア11は、回転ストッパ49のL字レバー54がばね50により起立し、係止杆51がブラケット52の係合溝53に係合している。したがって、開閉ドア10と固定ドア11は、ともにスイングによる開閉はできない状態となっている。この状態で開閉ドア10は、スライドによる開閉動作をする。
つぎに、大きな荷物の搬出入などの場合であって、開閉ドア10のスライドによる開放時よりも広い開口を必要とするときには、ばね41に抗して開閉ドア10を手動により又は別に設けたスイッチで駆動装置23を再駆動することにより図7に示すスライドによる開放距離aよりさらに距離bだけ強制的に移動させる。すると、図3に示すように、上部回転軸29と下部回転軸30がそれぞれ上部旋回保持板57と下部旋回保持板58の円形孔部59に嵌合する。同時に、図1に示すように、開閉ドア10とともに吊り枠17も移動してレバー34の当接端42がレバー用ストッパ38に当接し、さらにレバー34をばね41に抗して図中左方向に押し出される。
レバー34が移動長孔35に嵌合するピン37にガイドされて左方向に移動すると、レバー34の係合切り欠き36に係合している係合ピン44をばね41に抗して揺動し、係止片45が係止溝46から外れる。
また、吊り枠17に設けたL字押圧片55により回転ストッパ49のL字レバー54がばね50に抗して押し倒され、L字レバー54がピン56を支点として揺動してブラケット52の係合溝53から外れる。
この状態で開閉ドア10を図7の鎖線方向に押し出すと、開閉ドア10は、図3に示すように、上部回転軸29と下部回転軸30がそれぞれ上部旋回保持板57と下部旋回保持板58の円形孔部59内で回転を始める。このとき、開閉ドア10がわずかな角度θ(例えば、3〜5度)だけ回転すると、上部回転軸29と下部回転軸30はそれぞれ上部旋回保持板57と下部旋回保持板58から抜け出ることができなくなる。そのため、係止具31のL字フック47とコ字フック48が外れても、開閉ドア10は、上下で確実に保持され、戸先下がりはなくなる。なお、スイングによる開放時の戸先下がりをより確実に防止するため、駆動装置23のモータの力で、又は停電時などの手動の場合には手の力で開閉ドア10を上、下部旋回保持板57、58側に押し付けながらスイングにより開放することが望ましい。スイングにより閉じるときも同様である。
この状態で開閉ドア10をスイングによりさらに回転すると、開閉ドア10は、固定ドア11とともに旋回し、図7の鎖線のように大きな開口となる。
元のスライドによる開閉に戻すときには、図1のように、開閉ドア10では、回転ストッパ40が持ち上がって係止溝46から外れ、固定ドア11では、回転ストッパ49が持ち上がってブラケット52の係合溝53から外れたままとなっているので、その状態でスライド位置まで戻し、係止具31のL字フック47とコ字フック48を係合する。そして、開閉ドア10を図7の距離bだけ戻すと、開閉ドア10では、レバー34がばね41により戻されて回転ストッパ40の係止片45が係止溝46に係合する。また、固定ドア11では、L字押圧片55と回転ストッパ49の係合が外れてL字レバー54がばね50により元に戻され、係止杆51がブラケット52の係合溝53に係合する。そのため、開閉ドア10と固定ドア11は、ともにスイングによる開閉は不可能となり、開閉ドア10がスライドにより開閉する通常状態となる。
前記実施例では、開閉ドア10が自動ドアである場合を例として説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、手動ドアの場合もそのまま利用することができる。この場合、通常のスライドによる開閉時には、開閉ドア10と一体に移動するレバー34の当接端42がレバー用ストッパ38に当接しても、ばね41は、その反発力によりレバー34がほとんどスライド移動しないような強さとし、スイングにより開放するときは、そのばね41に抗してさらに強く押し込むことにより開閉ドア10の上、下回転軸29、30がそれぞれ上、下旋回保持板57、58に嵌合するように構成する。
本発明によるドアの開閉装置の一実施例を示す要部を切欠き拡大したもので、スイングによる開閉可能な状態を示す正面図である。 本発明によるドアの開閉装置の一実施例を示す要部を切欠き拡大したもので、スライドにより開閉している状態を示す正面図である。 図1及び図2における上部回転軸29及び下部回転軸30がスライド位置から上部旋回保持板57及び下部旋回保持板58のスイング位置に嵌合して開閉する状態を示す横断平面図である。 本発明によるドアの開閉装置における開閉ドア10の回転ストッパ40と固定ドア11の回転ストッパ49の縦断側面図である。 本発明によるドアの開閉装置の要部の分解斜視図である。 本発明によるドアの開閉装置の正面図である。 図6における平面図である。
符号の説明
10…開閉ドア、11…固定ドア、12…開口部、13…無目、14…床面、15…ガイド溝、16…レール、17…吊り枠、18…吊り元金具、19…車輪、20…駆動ベルト、21…駆動プーリ、22…従動プーリ、23…駆動装置、24…立て框、25…上框、26…下框、27…強化ガラス、28…支持横枠、29…上部回転軸、30…下部回転軸、31…係止具、32…上部回転軸、33…下部回転軸、34…レバー、35…移動長孔、36…係合切り欠き、37…ピン、38…レバー用ストッパ、39…支持片、40…回転ストッパ、41…ばね、42…当接端、43…回転ピン、44…係合ピン、45…係止片、46…係止溝、47…L字フック、48…コ字フック、49…回転ストッパ、50…ばね、51…係止杆、52…ブラケット、53…係合溝、54…L字レバー、55…L字押圧片、56…ピン、57…上部旋回保持板、58…下部旋回保持板、59…円形孔部、60…直線切欠き部、61…テーパー部、62…切欠き直線部、63…切欠き直線部、64…安全用ストッパ、65…ベアリング、66…無目カバー。

Claims (2)

  1. 無目内のレールに車輪と吊り枠を介して開閉ドアを吊り下げ、この開閉ドアを固定ドアに沿ってスライドにより開閉し、また、開閉ドアと固定ドアをそれぞれの回転軸を支点としてスイングにより開閉するドアの開閉装置において、前記開閉ドアと固定ドアをスイングにより開閉するときに、前記開閉ドアがスライドにより開放停止する位置よりさらに開閉ドアをスイングによる開閉位置まで開放移動可能に設け、前記開閉ドアの上下の回転軸に臨ませ、かつ、前記開閉ドアのスイングによる開閉位置における無目内と床面に、それぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板を固定的に設け、前記開閉ドアの上下の回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成し、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものからなり、前記吊り枠の側面にレバーを進退自在に設け、この吊り枠の開放端側に臨ませて無目内にレバー用ストッパを設け、この吊り枠の閉鎖端側に、開閉ドアの上框の係止溝に係脱して開閉ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記レバーの進退動に連動して揺動自在に設け、かつ、吊り枠に、レバーと回転ストッパを常時開閉ドアの開放方向に付勢するばねを設け、前記固定ドアのブラケットに係脱して固定ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記吊り枠に一体に設けたL字押圧片の移動に連動して揺動自在に設けたことを特徴とするドアの開閉装置。
  2. 開閉ドアの回転を規制する回転ストッパは、上端が吊り枠の閉鎖端側の支持片に回転ピンにより軸支され、下端が開閉ドアの上框方向に伸びた係止片と、この係止片をレバーの係合切り欠きと係合する係合ピンと、吊り枠に設けられ、前記係止片とレバーを開放端側に付勢するばねと、開閉ドアの上框に設けられ、前記係止片の下端部が係脱する隙間を持って形成した係止溝とからなり、固定ドアの回転を規制する回転ストッパは、無目に軸支したピンをもって揺動自在に設けたL字レバーと、L字レバーの上端部に係脱するように吊り枠に設けたL字押圧片と、L字レバーに下向きに設けた係止杆と、この係止杆を下向きに付勢するように無目に設けたばねと、固定ドアの上框に設けられ、係止杆の係脱する係合溝を有するブラケットとからなることを特徴とする請求項記載のドアの開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0528873U (ja) * 1991-05-09 1993-04-16 扶桑電機工業株式会社 扉の開閉制御装置
JPH0734752A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Fuso Denki Kogyo Kk ドアの開閉装置

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