JP4606221B2 - ドアの開閉装置 - Google Patents
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ここで、大きな荷物の搬出入、火災などの場合であって、開閉ドアよりも広い開口を必要とするときには、開閉ドアを外へ押し出すと、開閉ドアは、吊り枠との係止具が外れて上部回転軸を中心にスイングし、かつ、この開閉ドアのスイングにより固定ドアが押し出されて、上下の旋回支点部を中心にスイングする。開閉ドアは、スイングで開いたままで建物の柱の位置までスライドし、通常の2倍の開口が得られる。
そこで、前記特許文献1では、開閉ドアの下框に、上框の上部回転軸と同一軸心となるように、鉛直軸を固着し、この鉛直軸の下端に床溝に嵌合する案内体を設けている。この案内体は、開閉ドアがスライド開閉時にスムーズに開閉するように、その幅を床溝より小さくし、開閉ドアがスイング開閉時に床溝内面に圧接するように、45度方向の幅を床溝より大きくし、開閉ドアが90度開放したときに再びその幅を床溝より小さくした構成としている。この結果、開閉ドアをどの位置でスイングにより開放しても、その位置から開いたままでスライドによる開閉ができるようにしている。
また、開閉ドアの上部回転軸は、開閉ドアがスイングにより開放するときに戸先下がりをできるだけ起こさないように特別で複雑な構造としなければならず、かつ、調整も面倒であるなどの問題があった。
上下の回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成し、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものからなるものである。
上下それぞれの回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成する。また、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものとする。
図6及び図7において、建物の出入り口などの開口部12に、2枚ずつの開閉ドア10と固定ドア11が両引きタイプに設けられた例を示している。
前記開口部12の上部の無目13には、両端部に駆動プーリ21と従動プーリ22が設けられて駆動ベルト20が掛け渡されている。このうち、駆動プーリ21には、モータ、変速機、制御部などからなる駆動装置23が連結されている。また、前記駆動ベルト20の下部には、レール16が取り付けられている。
前記吊り枠17には、2個の吊り元金具18が設けられ、この吊り元金具18に取り付けた車輪19が前記レール16に移動自在に載せられ、また、吊り元金具18のいずれか一方の上端部が駆動ベルト20に固着されている。なお、2枚の開閉ドア10は、互いに逆方向に移動するように、一方の開閉ドア10の吊り元金具18は、駆動ベルト20の下側に固着され、他方の開閉ドア10の吊り元金具18は、駆動ベルト20の上側に固着されている。前記開閉ドア10の下框26には、上部回転軸29と同一軸心となる位置に下部回転軸30が設けられ、床面14のガイド溝15に遊嵌している。
レバー34の図中左端には、2本の支持片39が一体に設けられ、この支持片39の隙間に回転ストッパ40が回転ピン43により揺動自在に設けられている。この回転ストッパ40の下方に伸びた係止片45の途中には、係合ピン44が取り付けられ、前記レバー34の左端に設けられた立て向きの係合切り欠き36に係合している。また、支持片39には、板ばねなどからなるばね41が取り付けられ、前記係止片45が常時左向きに付勢されている。なお、ばね41は、板ばねに限られるものではなく、係合ピン44の中間部と吊り枠17の下面との間にコイルばねを介在したり、レバー34の中間部と吊り枠17の中間下面との間にコイルばねを介在するようにしてもよい。
前記開閉ドア10の上框25の上面には、前記揺動する係止片45が進退係合するための係止溝46が係脱しやすいように係止片45の下端と係止溝46の隙間がややテーパーを持って形成されている。
図1および図2において、開閉ドア10の開放端側には、開閉ドア10の開放時に吊り元金具18が当接する安全用ストッパ64を設ける。
開閉ドア10がスライドによる通常の開放をしているときは、図7に示すように、距離aだけ移動すると停止するように駆動装置23内でパルス数が設定されている。そのため、開閉ドア10がスライドにより通常の開放位置まで達しても、図2に示すように、レバー34の当接端42がレバー用ストッパ38の位置まで達することがなく、しかも、レバー34がばね41により付勢されて回転ストッパ40の係止片45が係止溝46に係合し、かつ、係止具31のL字フック47がコ字フック48に係合している。また、固定ドア11は、回転ストッパ49のL字レバー54がばね50により起立し、係止杆51がブラケット52の係合溝53に係合している。したがって、開閉ドア10と固定ドア11は、ともにスイングによる開閉はできない状態となっている。この状態で開閉ドア10は、スライドによる開閉動作をする。
また、吊り枠17に設けたL字押圧片55により回転ストッパ49のL字レバー54がばね50に抗して押し倒され、L字レバー54がピン56を支点として揺動してブラケット52の係合溝53から外れる。
この状態で開閉ドア10をスイングによりさらに回転すると、開閉ドア10は、固定ドア11とともに旋回し、図7の鎖線のように大きな開口となる。
Claims (2)
- 無目内のレールに車輪と吊り枠を介して開閉ドアを吊り下げ、この開閉ドアを固定ドアに沿ってスライドにより開閉し、また、開閉ドアと固定ドアをそれぞれの回転軸を支点としてスイングにより開閉するドアの開閉装置において、前記開閉ドアと固定ドアをスイングにより開閉するときに、前記開閉ドアがスライドにより開放停止する位置よりさらに開閉ドアをスイングによる開閉位置まで開放移動可能に設け、前記開閉ドアの上下の回転軸に臨ませ、かつ、前記開閉ドアのスイングによる開閉位置における無目内と床面に、それぞれ上部旋回保持板と下部旋回保持板を固定的に設け、前記開閉ドアの上下の回転軸は、円柱形で、かつ、両側に切欠き直線部を形成し、上部旋回保持板と下部旋回保持板は、それぞれの回転軸と同一径の円形孔部と、この円形孔部の一方端に開口した前記切欠き直線部と同一寸法の直線切欠き部とを形成したものからなり、前記吊り枠の側面にレバーを進退自在に設け、この吊り枠の開放端側に臨ませて無目内にレバー用ストッパを設け、この吊り枠の閉鎖端側に、開閉ドアの上框の係止溝に係脱して開閉ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記レバーの進退動に連動して揺動自在に設け、かつ、吊り枠に、レバーと回転ストッパを常時開閉ドアの開放方向に付勢するばねを設け、前記固定ドアのブラケットに係脱して固定ドアの回転を規制する回転ストッパを、前記吊り枠に一体に設けたL字押圧片の移動に連動して揺動自在に設けたことを特徴とするドアの開閉装置。
- 開閉ドアの回転を規制する回転ストッパは、上端が吊り枠の閉鎖端側の支持片に回転ピンにより軸支され、下端が開閉ドアの上框方向に伸びた係止片と、この係止片をレバーの係合切り欠きと係合する係合ピンと、吊り枠に設けられ、前記係止片とレバーを開放端側に付勢するばねと、開閉ドアの上框に設けられ、前記係止片の下端部が係脱する隙間を持って形成した係止溝とからなり、固定ドアの回転を規制する回転ストッパは、無目に軸支したピンをもって揺動自在に設けたL字レバーと、L字レバーの上端部に係脱するように吊り枠に設けたL字押圧片と、L字レバーに下向きに設けた係止杆と、この係止杆を下向きに付勢するように無目に設けたばねと、固定ドアの上框に設けられ、係止杆の係脱する係合溝を有するブラケットとからなることを特徴とする請求項1記載のドアの開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005094197A JP4606221B2 (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | ドアの開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005094197A JP4606221B2 (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | ドアの開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006274640A JP2006274640A (ja) | 2006-10-12 |
JP4606221B2 true JP4606221B2 (ja) | 2011-01-05 |
Family
ID=37209664
Family Applications (1)
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JP2005094197A Active JP4606221B2 (ja) | 2005-03-29 | 2005-03-29 | ドアの開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4606221B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0528873U (ja) * | 1991-05-09 | 1993-04-16 | 扶桑電機工業株式会社 | 扉の開閉制御装置 |
JPH0734752A (ja) * | 1993-07-16 | 1995-02-03 | Fuso Denki Kogyo Kk | ドアの開閉装置 |
-
2005
- 2005-03-29 JP JP2005094197A patent/JP4606221B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JPH0528873U (ja) * | 1991-05-09 | 1993-04-16 | 扶桑電機工業株式会社 | 扉の開閉制御装置 |
JPH0734752A (ja) * | 1993-07-16 | 1995-02-03 | Fuso Denki Kogyo Kk | ドアの開閉装置 |
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