JP4606015B2 - [1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体の新規医薬用途 - Google Patents

[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体の新規医薬用途 Download PDF

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Description

本発明は[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はそれらの医薬上許容される塩を有効成分とする細胞増殖阻害剤,抗癌剤,耐性癌細胞増殖抑制剤,多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤又は血管新生阻害剤に関する。
従来,抗癌剤としては,非特許文献1に示されているようにアドリアマイシン,シスプラチン,タキソール,ビンクリスチン等が知られている。特に,アドリアマイシンを始めとするアンスラサイクリン系化合物は代表的な抗癌剤として広く臨床で使用されているが,十分な治療効果を示しているとはいえず,その他の抗癌剤においても効果は十分ではない。
さらに癌の化学療法においては,作用点や構造にあまり共通点が認められない各種の抗癌剤に対して癌細胞が同時に耐性を示す現象,即ち多剤耐性が知られており,又,治療中に抗癌剤の効果がなくなる"獲得耐性"が重要な問題となっている。多剤耐性の機構には,膜輸送蛋白質であるP−糖蛋白質(P−gp)や多剤耐性蛋白質(MRP)1が関与していることが判明し,それらの分子レベルでの機能の解析が進められている。P−gpとMRP1は,ABCトランスポーターファミリーのメンバーであり,薬剤耐性に関与するABCトランスポーターとしては他にMRP2〜MRP5やABC2が知られている。
一方,癌の増殖と血管新生とは密接な関係にあることが明らかとなってきた。即ち,癌の部位に血管新生が生じないと癌は微小な状態(dormant tumor)にとどまっているが,血管新生が生じると腫瘍に酸素や栄養分が補給され癌の増殖や転移が促進されて,臨床的に悪性化することが解ってきた。
最近,前臨床段階では血管新生阻害剤が移植癌モデルでの癌増殖を抑制し,さらには縮小させ得ること,耐性癌が生じないことが実験的に証明され,臨床段階では血管新生と乳癌,前立腺癌,肺癌,大腸癌等多くの固形癌の悪性化との相関が示されている。
又,血管新生阻害剤は,糖尿病血管合併症の一つである糖尿病網膜症等の治療薬となる可能性があると言われている。現在,糖尿病網膜症に対する治療は対照療法的な側面が強く,治療が後手にまわり盲目に至る場合もある。
非特許文献2にはN−アルケニル基置換の2−アミノ−7−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの合成が記載されているが,N−カルボニル基結合の2−アミノ−7−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体についても,それを用いた医薬についても記載されていない。
塚越 茂,癌化学療法の変遷,癌と化学療法 26:Supplement 1,23−31(1999) Allen,C.F.H.et al.,J.Org.Chem.,24,p796−801(1959)
これまでの抗癌剤には臨床現場で満足すべき治療効果を示すものはなく,新しい抗癌剤が求められている。
又,様々な作用機構による血管新生阻害剤が研究及び臨床段階にあるが,前臨床段階での抗腫瘍効果が不十分であり,臨床での有用性に疑問が持たれている。更に,糖尿病血管合併症の一つである糖尿病網膜症に対する有効な治療・予防薬が求められており,確実な効果が期待される新規血管新生阻害剤が望まれている。
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意研究を行なった結果,[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体に細胞増殖阻害活性及び血管新生阻害作用を見出し,本発明を完成するに至った。
即ち,本発明は以下の1)〜8)に関する。
1)一般式(1)
Figure 0004606015
[式中,Arは置換基を有していてもよいフェニル基若しくは置換基を有していてもよいN,O及びSから選択される1個のヘテロ原子を含有する5〜6員の芳香族複素環基を示し,該フェニル基若しくは該芳香族複素環基はハロゲノ基,水酸基,シアノ基,ニトロ基,(C1〜C6)アルキル基,(C1〜C6)アルコキシル基及びアルキレンジオキシ基からなる置換基群より選ばれる同一又は異なった1又は2個の基で置換されていてもよく,Yは置換基を有していてもよいフェニル基又はRNH基を示し,Rはハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルキル基,(C1〜C6)アルコキシル基,(C1〜C7)アシルオキシ基,トリフルオロメチル基及びトリフルオロメトキシ基からなる置換基群より選ばれる同一又は異なった1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基又は
一般式(2)
Figure 0004606015
{式中,R1は水素原子又は(C1〜C6)アルキル基を示し,R2は水素原子又はメチル基を示し,R3は水素原子,フェニル基(当該フェニル基はハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルキル基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる群から選ばれる1個の基で置換されていてもよい)又は(C1〜C10)アルキル基(当該アルキル基は,ハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルコキシル基,(C1〜C7)アシルオキシ基及びトリフルオロメチル基からなる群から選ばれる同一又は異なった1又は2個の基で置換されていてもよい)を示す}を示す]
で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はそれらの医薬上許容される塩を有効成分とする細胞増殖阻害剤。
2)一般式(1)のArがフルオロ基,クロロ基,水酸基,メチル基,シアノ基,メトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基,シクロプロピルオキシ基,イソブトキシ基及びメチレンジオキシ基からなる置換基群から選ばれる同一若しくは異なった1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基,ピリジン−3−イル基,ピリジン−4−イル基,チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基であり,Yがフルオロ基,クロロ基,水酸基,メチル基,メトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基及びメチレンジオキシ基からなる置換基群から選ばれる同一若しくは異なった1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基又はRNH基であり,Rがハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルキル基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる置換基群より選ばれる同一若しくは異なった1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基あるいは一般式(2)においてR1が水素原子であり,R2がメチル基であり,R3が(C1〜C10)アルキル基(当該アルキル基はハロゲノ基,水酸基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる群から選ばれる1個の基で置換されていてもよい)又はR1が(C1〜C6)アルキル基であり,R2が水素原子であり,R3がフェニル基(当該フェニル基は水酸基及び(C1〜C6)アルキル基から選ばれる1個の基で置換されていてもよい)である上記1)記載の細胞増殖阻害剤。
3)一般式(1)のArが4−ヒドロキシフェニル基,4−メトキシフェニル基,3,4−メチレンジオキシフェニル基又はチオフェン−2−イル基であり,Yが4−クロロ−2−メトキシフェニル基又はRNH基であり,Rが2−メトキシフェニル基,イソプロピル基,1,5−ジメチルヘキシル基,4−ヒドロキシ−1,4−ジメチルペンチル基,5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,5−メトキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,1−フェニルエチル基,1−(3−ヒドロキシフェニル)エチル基又は1−(3−メトキシフェニル)エチル基である上記1)記載の細胞増殖阻害剤。
4)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体が
(S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,(S)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア,4−クロロ−2−メトキシ−N−(7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド,(S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,1−(2−メトキシフェニル)−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,1−イソプロピル−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,(R)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア又は(R)−1−(5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレアである上記1)記載の細胞増殖阻害剤。
5)上記1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物を有効成分とする抗癌剤。
6)上記1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物を有効成分とする耐性癌細胞増殖抑制剤。
7)上記1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物を有効成分とする多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤。
8)上記1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物を有効成分とする血管新生阻害剤。
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はそれらの薬理学上許容される塩は,様々な癌種に対して細胞増殖抑制作用を示し,抗癌剤,特に多剤耐性能を示す癌に対する化学療法剤等として利用可能である。又,該化合物は血管内皮細胞に対して増殖抑制活性を示し,血管新生阻害剤としても利用可能である。
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はそれらの医薬上許容される塩を有効成分とする本発明の細胞増殖阻害剤,抗癌剤,耐性癌細胞増殖抑制剤,多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤又は血管新生阻害剤は,上記一般式(1)で表される。
上記一般式(1)の置換基においてハロゲノ基とは,フルオロ基,クロロ基,ブロモ基又はヨード基であり,好ましくはフルオロ基又はクロロ基である。
上記一般式(1)の置換基において(C1〜C6)アルキル基とは,炭素数1〜6の直鎖,分枝鎖又は環状アルキル基を示し,例えば,メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,t−ブチル基,n−ペンチル基,イソペンチル基,2−メチルブチル基,ネオペンチル基,1−エチルプロピル基,n−ヘキシル基,4−メチルペンチル基,3−メチルペンチル基,2−メチルペンチル基,1−メチルペンチル基,3,3−ジメチルブチル基,2,2−ジメチルブチル基,1,1−ジメチルブチル基,1,2−ジメチルブチル基,1,3−ジメチルブチル基,2,3−ジメチルブチル基,2−エチルブチル基,シクロプロピル基,シクロペンチル基又はシクロヘキシル基が挙げられる。好ましくはメチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,t−ブチル基,n−ペンチル基又はn−ヘキシル基である。
上記一般式(1)の置換基において(C1〜C6)アルコキシル基としては,上記(C1〜C6)アルキル基が酸素原子に結合した基が挙げられ,例えば,メトキシ基,エトキシ基,n−プロポキシ基,イソプロポキシ基,n−ブトキシ基,イソブトキシ基,t−ブトキシ基,n−ペンチルオキシ基,イソペンチルオキシ基,2−メチルブチルオキシ基,ネオペンチルオキシ基,1−エチルプロピルオキシ基,n−ヘキシルオキシ基,4−メチルペンチルオキシ基,3−メチルペンチルオキシ基,2−メチルペンチルオキシ基,1−メチルペンチルオキシ基,3,3−ジメチルブチルオキシ基,2,2−ジメチルブチルオキシ基,1,1−ジメチルブチルオキシ基,1,2−ジメチルブチルオキシ基,1,3−ジメチルブチルオキシ基,2,3−ジメチルブチルオキシ基,2−エチルブチルオキシ基,シクロプロピルオキシ基,シクロペンチルオキシ基又はシクロヘキシルオキシ基が挙げられる。好ましくはメトキシ基,エトキシ基,n−プロポキシ基,イソプロポキシ基,n−ブトキシ基,イソブトキシ基又はt−ブトキシ基であり,より好ましくはメトキシ基又はエトキシ基である。
上記一般式(1)の置換基において(C1〜C7)アシルオキシ基としては,水素原子又は上記(C1〜C6)アルキル基が結合したカルボニルオキシ基が挙げられ,例えば,ホルミルオキシ基,アセトキシ基,プロピオニルオキシ基,ブチリルオキシ基,イソブチリルオキシ基,バレリルオキシ基,イソバレリルオキシ基,ピバロイルオキシ基,ヘキサノイルオキシ基,シクロプロピルカルボニルオキシ基,シクロペンチルカルボニルオキシ基又はシクロヘキサンカルボニルオキシ基が挙げられる。好ましくはアセトキシ基,プロピオニルオキシ基又はピバロイルオキシ基であり,より好ましくはアセトキシ基である。
上記一般式(1)におけるArとしての「置換基を有していてもよいN,O及びSから選択される1個のヘテロ原子を含有する5〜6員の芳香族複素環基」においてN,O及びSから選択される1個のヘテロ原子を含有する5〜6員の芳香族複素環基として具体的には,例えば,フラン−2−イル基,フラン−3−イル基,チオフェン−2−イル基,チオフェン−3−イル基,オキサゾール−5−イル基,イソキサゾール−5−イル基,チアゾール−5−イル基,ピリジン−2−イル基,ピリジン−3−イル基,ピリジン−4−イル基,ピリミジン−4−イル基又はピラジン−2−イル基が挙げられる。好ましくはフラン−2−イル基,フラン−3−イル基,チオフェン−2−イル基,チオフェン−3−イル基,ピリジン−3−イル基,ピリジン−4−イル基又はピリミジン−4−イル基であり,より好ましくはチオフェン−2−イル基,ピリジン−3−イル基又はピリジン−4−イル基であり,特にチオフェン−2−イル基が好ましい。
上記一般式(1)におけるArとしての「置換基を有していてもよいフェニル基若しくは置換基を有していてもよいN,O及びSから選択される1個のヘテロ原子を含有する5〜6員の芳香族複素環基」において置換基としては,ハロゲノ基,水酸基,シアノ基,ニトロ基,(C1〜C6)アルキル基,(C1〜C6)アルコキシル基及びアルキレンジオキシ基からなる置換基群より選ばれる同一又は異なった1又は2個の基が挙げられ,具体的には,フルオロ基,クロロ基,水酸基,メチル基,シアノ基,メトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基,シクロプロピルオキシ基,イソブトキシ基及びメチレンジオキシ基からなる置換基群から選ばれる同一又は異なった1又は2個の基が挙げられる。
上記一般式(1)におけるArとして具体的には,4−ヒドロキシフェニル基,4−メトキシフェニル基,3,4−メチレンジオキシフェニル基又はチオフェン−2−イル基等が挙げられる。
上記一般式(1)におけるYとしてのRNH基においてRとしては,「ハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルキル基,(C1〜C6)アルコキシル基,(C1〜C7)アシルオキシ基,トリフルオロメチル基及びトリフルオロメトキシ基からなる置換基群より選ばれる同一又は異なった1〜3個の基で置換されていてもよいフェニル基」又は一般式(2)で表される基が挙げられる。
一般式(2)のR3における(C1〜C10)アルキル基としては,炭素数1〜10の直鎖,分枝鎖又は環状アルキル基が挙げられ,具体的には,上記の(C1〜C6)アルキル基で挙げている基以外にn−ヘプチル基,1−メチルヘキシル基,2−メチルヘキシル基,3−メチルヘキシル基,4−メチルヘキシル基,5−メチルヘキシル基,1−プロピルブチル基,1,3−ジメチルペンチル基,1,4−ジメチルペンチル基,4,4−ジメチルペンチル基,オクチル基,1−メチルヘプチル基,2−メチルヘプチル基,3−メチルヘプチル基,4−メチルヘプチル基,5−メチルヘプチル基,6−メチルヘプチル基,1−プロピルペンチル基,2−エチルヘキシル基,1,3−ジメチルヘキシル基,1,4−ジメチルヘキシル基,1,5−ジメチルヘキシル基,5,5−ジメチルヘキシル基,n−ノニル基,3−メチルオクチル基,4−メチルオクチル基,5−メチルオクチル基,6−メチルオクチル基,1−プロピルヘキシル基,2−エチルヘプチル基,1,3−ジメチルヘプチル基,1,4−ジメチルヘプチル基,1,5−ジメチルヘプチル基,1,6−ジメチルヘプチル基,6,6−ジメチルヘプチル基,n−デシル基,1−メチルノニル基,3−メチルノニル基,8−メチルノニル基,3−エチルオクチル基,3,7−ジメチルオクチル基,7,7−ジメチルオクチル基,シクロプロピル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘキシルエチル基,4−メチルシクロヘキシル基,2,6−ジメチルシクロヘキシル基,4,4−ジメチルシクロヘキシル基,シクロヘプチル基,アダマンタン−1−イル基又はアダマンタン−2−イル基等を挙げることができ,上記(C1〜C6)アルキル基の好ましい基に加えて,1−メチルヘキシル基,1,4−ジメチルペンチル基,1−メチルヘプチル基,1,4−ジメチルヘキシル基,1,5−ジメチルヘキシル基,1,6−ジメチルヘプチル基等が好ましく,上記(C1〜C6)アルキル基のより好ましい基に加えて,1,4−ジメチルペンチル基,1,5−ジメチルヘキシル基等がより好ましい。
一般式(2)として好ましくはR1が水素原子であり,R2がメチル基であり,R3がハロゲノ基,水酸基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる群から選ばれる1個の基で置換されていてもよい(C1〜C10)アルキル基,又は,R1が(C1〜C6)アルキル基であり,R2が水素原子であり,R3が水酸基及び(C1〜C6)アルキル基から選ばれる1個の基で置換されていてもよいフェニル基である。
上記一般式(1)におけるYとして具体的には,4−クロロ−2−メトキシフェニル基,又は,Rが2−メトキシフェニル基,イソプロピル基,1,5−ジメチルヘキシル基,4−ヒドロキシ−1,4−ジメチルペンチル基,5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,5−メトキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,1−フェニルエチル基,1−(3−ヒドロキシフェニル)エチル基又は1−(3−メトキシフェニル)エチル基であるRNH基が挙げられる。
本発明に使用される一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体としては,例えば,
(S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,
(S)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア,
4−クロロ−2−メトキシ−N−(7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド,
(S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,
1−(2−メトキシフェニル)−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,
1−イソプロピル−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,
(R)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア,
(R)−1−(5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア等が挙げられる。
本発明に使用される一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体の製造法としては,Yが置換基を有していてもよいフェニル基の場合,例えば,置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン化合物を置換安息香酸又はその誘導体によりアシル化すればよい。具体的には,(財)日本化学会編 新実験化学講座第14巻 有機化合物の合成と反応II(発行所;丸善株式会社,1977年)p.1136〜1154に記載の種々の合成法を応用したり,後記の参考例に示す方法等が挙げられる。
又,YがRNH基である[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンの尿素誘導体の製造法としては,例えば,置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン化合物をアミノカルボニル化反応に付せばよい。具体的には,(財)日本化学会編 新実験化学講座第14巻 有機化合物の合成と反応III(発行所;丸善株式会社,1977年)p.1629〜1639に記載の種々の合成法を応用したり,後記の参考例に示す方法等が挙げられる。
該置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン化合物は,公知の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体を製造する方法,例えば,特開平04−099775号公報,米国特許第4444774号公報,レイター等の「テトラヘドロン」ペルガモン・ジャーナルズ 1987年 第43巻11号 p.2497−2504(Reiter,J.et al.,Tetrahedron,43,2497−2504(1987))等に記載の方法に準じて調製できる。例えば,具体的には後記の参考例に示す。
本発明における医薬上許容される塩とは,通常取り得る塩であれば特に限定されないが,例えば,アルカリ金属との塩,即ち,ナトリウム塩,カリウム塩等,又は酸との塩,即ち,塩酸塩,硫酸塩,燐酸塩等が好ましい。
一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はその医薬上許容される塩のプロドラッグとは,生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により一般式(1)の化合物に変換する化合物,即ち酵素的に酸化,還元,加水分解等を起こして化合物(1)に変化する化合物,胃酸等により加水分解等を起こして化合物(1)に変化する化合物や,「医薬品の開発」第7巻 分子設計(広川書店,1990年)p.163−198に記載されているような,生理的条件で化合物(1)に変化する化合物であってもよく,これらのプロドラッグの本発明の医薬としての使用も本発明に含まれる。
本発明には,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体に異性体が存在する場合,それらの異性体及びその混合物も全て含まれる。
次に,本発明の薬理活性について説明する。一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は,後記実施例に示すように,各種の培養されたヒト癌細胞,即ち,ヒト腎臓癌細胞UO−31,ヒト乳癌細胞T47D,ヒト腎臓癌細胞A498,ヒト肺癌細胞NCI−H460,ヒト前立腺癌細胞PC−3,ヒト大腸癌細胞DLD−1,ヒトメラノーマMALME−3M又はヒト神経膠腫細胞U251等に対して強い増殖抑制作用を有する。このことは,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体が様々なヒトの固形癌に対して有効な治療剤として使用できることを示している。
又,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は,例えば,バーキットリンパ腫細胞Daudi,急性リンパ性白血病細胞MOLT−3,急性前骨髄性白血病細胞HL−60,慢性骨髄性白血病細胞K562,急性リンパ芽球性白血病細胞Jurkat,幼弱好塩基球由来慢性骨髄性白血病細胞KU812F,組織球性リンパ腫細胞U937又は急性単球骨髄性白血病細胞THP−1等に対して著しく強い増殖抑制作用を示す。従って,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は様々なヒトの血液癌に対しても治療剤として使用可能である。
本発明の一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体を有効成分とする抗癌剤は,例えば,脳腫瘍,肺癌,膵臓癌,胃癌,大腸癌,前立腺癌,乳癌,卵巣癌,肝癌等の固形癌及びホジキン氏病,リンパ腫,白血病等の血液癌等の治療に使用できる。
又,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体はアドリアマイシン耐性癌細胞に対して増殖抑制作用を示すことから,多剤耐性に関与しているP−糖蛋白質(P−gp)や多剤耐性蛋白質(MRP)等に作用していると考えられ,該誘導体は多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤としても有用である。
さらに一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は血管内皮増殖因子(VEGF)又は塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)で刺激した血管内皮細胞に対して増殖抑制作用を示し,血管新生阻害剤として使用できる。従って,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は,過度の血管新生がその発症原因の一つとして関与する各種疾患の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。例えば,関節リウマチ,リウマチ様関節炎,糖尿病,心筋梗塞,潰瘍性大腸炎,乾癬症,強皮症,血管新生緑内障,糖尿病血管合併症である糖尿病網膜症等の予防及び/又は治療のためにヒトを含む哺乳類動物に使用可能である。又,癌の血管新生を阻害することにより,癌の増殖及び転移を抑制する薬剤としても有用である。
一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はその医薬上許容される塩は,そのまま投与することも,又,医薬上許容できる物質と混合した薬学的組成物として投与することもできる。薬学的組成物の剤型はいかなるものでもよい。又,これらの製剤は,治療上価値ある他の成分を含有してもよい。
薬学的組成物中の一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はその医薬上許容される塩の割合は,通常1〜99重量%,好ましくは1〜80重量%程度である。
投与方法としては,経口,注射,直腸内投与,門脈内投与,臓器の灌流,臓器への局所投与等いずれの投与方法でも可能である。
投与量は,投与方法,患者の状態,年齢,体重等により異なるが,通常の投与量は,0.01mg〜500mg/kg,好ましくは,0.05mg〜50mg/kgを1日1回又は数回に分ける。又,この投与は1日若しくは連日行なうこともできるが,数日から数ヶ月の間をおいて反復投与を行なっても良い。必要に応じて上記以外の投与方法,投与量,投与スケジュールを用いることができる。
以下に実施例及び参考例を示し,本発明を更に詳細に説明するが,本発明の範囲はこれらに限定するものではない。
参考例において水素核磁気共鳴スペクトル(H−NMR)は,200MHzにてTMSを基準にしたδ値である。多重度は通常の表記法に従った。
又,MSはマススペクトルによる分子イオンピーク値等を示し,ESIとはElectron Spray Ionizationの,APCIとはAtmospheric Pressure Chemical Ionizationの略でイオン化法の1つである。
本実施例に使用する一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体を表1に示す。
表1
Figure 0004606015
表中,構造式の前に「(S)−」あるいは「(R)−」の記載があるものは,化合物が光学活性体であり,それぞれ(S)−体あるいは(R)−体であることを示す。
実施例1:細胞増殖抑制作用(1)
10%牛胎児血清(Moregate社製)を添加したRPMI1640培地(イワキ社製)を用いて,ヒト腎臓癌細胞UO−31,ヒト乳癌細胞T47D,ヒト腎臓癌細胞A498,ヒト肺癌細胞NCI−H460,ヒト前立腺癌細胞PC−3,ヒト大腸癌細胞DLD−1,ヒトメラノーマMALME−3M,又はヒト神経膠腫細胞U251を37℃,5%CO下で培養した。これらの細胞を96穴プレートへ播種し,1日間培養した後,本化合物を添加した。又,対照としてシスプラチン(CDDP)を添加した。更に3日間培養した後,細胞をメタノールで固定し,メチレンブルー色素を用いて染色した。染色後色素を0.3%塩酸水にて抽出し,660nmの吸光度を測定した。増殖阻害活性は,化合物非添加群の吸光度に対する化合物添加群の吸光度の減少率で表し,化合物の濃度を変えて求めた吸光度の減少率と化合物の濃度をプロットした用量−反応曲線からIC50値を求め,その値を表2に示した。
表2
Figure 0004606015
結果から明らかなように,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は様々な癌種の癌細胞に対して細胞増殖抑制作用を示した。
実施例2:細胞増殖抑制作用(2)
10%牛胎児血清を添加したRPMI1640培地を用いて,バーキットリンパ腫細胞Daudi,急性リンパ性白血病細胞MOLT−3,急性前骨髄性白血病細胞HL−60,慢性骨髄性白血病細胞K562,急性リンパ芽球性白血病細胞Jurkat,幼弱好塩基球由来慢性骨髄性白血病細胞KU812F,組織球性リンパ腫細胞U937,又は急性単球骨髄性白血病細胞THP−1を,37℃,5%CO下で培養した。この細胞を96穴プレートへ播種した後,本化合物又は対照としてのアドリアマイシン(ADR)を添加し3日間培養した後,WST−1(0.16mg/mL)及び1−methoxy−5−methyl phenazinium methylsulfate(3.3μg/mL)を培養液に加え,4時間培養した。450nmの吸光度から660nmの吸光度を減じた値を求めた。増殖阻害活性は,化合物非添加群の値に対する化合物添加群の値の減少率で表し,化合物の濃度を変えて求めた減少率と化合物の濃度をプロットした用量−反応曲線からIC50値を求め,その値を表3に示した。
表3
Figure 0004606015
結果から明らかなように,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は様々なリンパ系腫瘍に対しても細胞増殖抑制作用を示した。
実施例3:細胞増殖抑制作用(3)
10%牛胎児血清を添加したRPMI1640培地を用いて,マウス白血病由来癌細胞P388又はそのアドリアマイシン耐性株P388/ADRを,37℃,5%CO下で培養した。この細胞を96穴プレートへ播種し,1日間培養した後,本化合物又はADRを添加した。更に2日間培養した後,WST−1(0.16mg/mL)及び1−methoxy−5−methyl phenazinium methylsulfate(3.3μg/mL)を培養液に加え,4時間培養した。450nmの吸光度から660nmの吸光度を減じた値を求めた。増殖阻害活性は,化合物非添加群の値に対する化合物添加群の値の減少率で表し,化合物の濃度を変えて求めた減少率と化合物の濃度をプロットした用量−反応曲線からIC50値を求め,その値を表4に示した。
表4
Figure 0004606015
結果から明らかなように,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は多剤耐性癌細胞(P388/ADR)に対しても感受性細胞(P388)とほぼ同程度の細胞増殖阻害作用を示した。
実施例4:血管内皮細胞に対する作用
20%牛胎児血清,ヘパリン(6U/mL),endotherial growth supplement(ECGF)(30μg/mL)を含むRPMI1640培地(培養液A)に懸濁させたヒト臍帯静脈由来内皮細胞(HUVEC;大日本製薬製)を5×10cells/mLに調製した。予め培養液Aを100μL/well添加しておいた96穴プレートに細胞懸濁液を100μLずつ加えた。37℃,5%CO下で1日間培養した後,RPMI1640培地で洗浄し,1%牛胎児血清,ヘパリン(6U/mL),endotherial growth supplement(ECGF)(1μg/mL)を含むRPMI1640培地(培養液B)を160μL/well加えた。
試験化合物は,培養液Bにて希釈し,終濃度0.016から50μMになるように20μL/wellずつ添加した。さらに培養液Bでhuman recombinant VEGF又はhuman recombinant bFGFを終濃度10ng/mL又は5ng/mLとなるように20μL/wellずつ添加した。又,対照としてウッドら、キャンサー リサーチ 第60巻 2178頁(2002年)(Wood J.M.et al.,Cancer Research,vol.60,p.2178,(2002))記載の現在臨床試験が進められているVEGFレセプターの選択的チロシンキナーゼ阻害剤であるPTK787を添加した。
更に2日間培養した後,WST−1(0.16mg/mL)及び1−methoxy−5−methyl phenazinium methylsulfate(3.3μg/mL)を培養液に加え,3時間培養した。450nmの吸光度から660nmの吸光度を減じた値を求めた。増殖阻害活性は,VEGF又はbFGF添加時の吸光度を100%,VEGF又はbFGF非添加時の吸光度を0%とし,化合物の濃度を変えて求めた値と化合物の濃度をプロットした用量−反応曲線からIC50値を求め,その値を表5に示した。
表5
Figure 0004606015
これより,一般式(1)で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は,各血管新生因子で刺激したHUVEC細胞に対して細胞増殖抑制作用を示すことから,血管新生阻害作用を有するといえる。
参考例1 7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミンの合成
市販の2−アセチルチオフェン(8.20g)と市販のN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(13.6mL)を,キシレン(13mL)中130℃にて2日間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し,更にトルエンにて共沸処理した後,トルエン−ヘキサン混合溶媒にて結晶化して3−ジメチルアミノ−1−チオフェン−2−イルプロペノン(11.52g)を得た。
H−NMR(CDCl):2.80−3.30(6H,m),5.63(1H,d,J=12.4),7.08(1H,dd,J=3.7,5.0),7.43(1H,dd,J=1.1,5.0),7.63(1H,dd,J=1.1,3.7),7.79(1H,d,J=12.4)
得られた3−ジメチルアミノ−1−チオフェン−2−イルプロペノン(10.78g)をトルエン(160mL)に溶解し,3,5−ジアミノ−1,2,4−トリアゾール(14.15g)を加えて100℃にて撹拌した。10−カンファースルホン酸(13.82g)を加えた後,1.5時間加熱還流した。室温まで放冷した後,上清を除去した(デカント)。残渣を5%炭酸ナトリウム−10%エタノール水溶液,10%エタノール水,エタノール,塩化メチレンの順で懸濁洗浄後,減圧下乾燥して標記化合物(8.55g)を得た。
参考例2 7−(4−ベンジルオキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミンの合成
参考例1における2−アセチルチオフェンの代わりに4’−ベンジルオキシアセトフェノンを用いることにより標記化合物を得た。
参考例3 7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミンの合成
参考例1における2−アセチルチオフェンの代わりに4’−メトキシアセトフェノンを用いることにより標記化合物を得た。
参考例4 (S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア(表1の化合物番号001)の合成
参考例2で得られた7−(4−ベンジルオキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(8.00g)及びクロロギ酸4−ニトロフェニル(7.62g)を1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(100mL)に溶解した。氷冷後,ピリジン(3.1mL)を加え,同温で40分撹拌した。(S)−(+)−2−アミノ−6−メチルヘプタン(6.4mL)を加えて室温に昇温後,一晩撹拌した。溶媒を減圧下留去し,残渣に塩化メチレン(100mL)を加え溶解した。1M塩酸水溶液(100mL×3),5%炭酸カリウム水溶液(100mL×5),飽和食塩水(200mL)にて順次洗浄後,有機層を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(286mL)に溶解し,ヘキサン(429mL)に滴下した。沈殿物をろ取し,さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し,(S)−1−[7−(4−ベンジルオキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1,5−ジメチルヘキシル)ウレア(7.39g)を得た。
MS(ESI):473(M+H)
次いで、(S)−1−[7−(4−ベンジルオキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1,5−ジメチルヘキシル)ウレア(7.1g)及び50%含水パラジウム炭素を酢酸(570mL)に懸濁し,水素雰囲気下室温にて5日間撹拌した。反応液をろ過剤(Celite)にてろ過し,ろ取物をメタノールで洗浄した。ろ液と洗浄液をあわせて減圧下濃縮後,得られた残渣を塩化メチレン(150mL)に溶解した。飽和食塩水(100mL)で2回洗浄した。2回目の飽和食塩水層を塩化メチレン(70mL×3)にて抽出した。有機層をあわせて減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1〜2%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製し,標記化合物(4.72g)を得た。
MS(ESI):383(M+H)
参考例5 (S)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア(表1の化合物番号002)の合成
参考例3で得られた7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(483mg)及びクロロギ酸4−ニトロフェニル(605mg)を1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(20mL)に溶解した。氷冷後,ピリジン(0.243mL)を加え,同温で30分撹拌した。(S)−1−フェニルエチルアミン(0.78mL)を加えて室温に昇温後,1時間撹拌した。反応液に塩化メチレン(100mL)を加え,4M塩酸水溶液(60mL×3),蒸留水(80mL),5%炭酸カリウム水溶液(80mL)にて順次洗浄後,有機層を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(40mL)に溶解し,ヘキサン(100mL)に滴下した。沈殿物を分取し,さらにエタノールにて懸濁後ろ取して,標記化合物(412mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d):1.47(3H,d,J=7.0),3.87(3H,s),4.97(1H,m),7.14(2H,m),7.50(1H,d,J=4.9),8.21(2H,m),8.57(1H,brd,J=7.7),8.74(1H,d,J=5.0),10.14(1H,brs)
MS(ESI):389(M+H)
参考例6 4−クロロ−2−メトキシ−N−(7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド(表1の化合物番号003)の合成
市販の4−クロロ−2−メトキシ安息香酸(22.4mg,0.12mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解し,市販の(Diethylamino)sulfur trifluoride(DAST,15.8μL,0.12mmol)を加え,室温にて1時間撹拌して,酸フロリドを調製した。参考例1で得られた7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(21.7mg,0.10mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に懸濁し,ヘキサメチルジシラザンリチウム塩(1Mテトラヒドロフラン溶液,0.2mL)を加えて室温にて10分間撹拌した。この反応液に,先に調製した酸フロリド溶液を加えて室温にて15分間撹拌した。蒸留水(1mL)を加えて1時間撹拌後,塩化メチレン(4mL)及びメタノール(1mL)にて希釈し,4M塩酸水溶液(3mL×2),蒸留水(3mL),5%炭酸カリウム水溶液(3mL×2),ついで蒸留水(3mL)の順にて洗浄した。減圧下溶媒を留去して,標記化合物(15.4mg)を得た。
参考例7 (S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア(表1の化合物番号004)の合成
参考例3で得られた7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(300mg)及びクロロギ酸4−ニトロフェニル(418mg)を1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(10mL)に溶解した。氷冷後,ピリジン(0.168mL)を加え,同温で1時間撹拌した。(S)−1,5−ジメチルヘキシルアミン(0.698mL)を加えて4時間30分撹拌した。反応液を氷冷撹拌下の蒸留水(300mL)に滴下し,塩化メチレン(500mL)にて抽出した。有機層を5%炭酸カリウム水溶液(200mL)及び蒸留水(200mL×2)にて洗浄後,減圧下溶媒留去した。得られた油状の残渣を撹拌下の蒸留水(150mL)に滴下し,析出した固体をろ取後,冷メタノールにて洗浄して,標記化合物(227mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d):0.81(6H,d,J=6.6),1.05−1.21(6H,m),3.78(1H,m),3.89(3H,s),7.13−7.23(2H,m),7.49(1H,d,J=4.9),8.02(1H,d,J=7.7),8.17−8.27(2H,m),8.73(1H,d,J=4.9),10.01(1H,brs)
MS(ESI):397(M+H)
参考例8 1−(2−メトキシフェニル)−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア(表1の化合物番号005)の合成
参考例1で得られた7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(217mg)をテトラヒドロフラン(12mL)に懸濁し,ヘキサメチルジシラザンリチウム塩(1Mテトラヒドロフラン溶液,2mL)を加えて室温にて5分間撹拌後,イソシアン酸2−メトキシフェニル(0.133mL)を加えて20分間撹拌した。N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.2mL)を加えて撹拌後,反応液を塩化メチレン(20mL)にて希釈した.4M塩酸水溶液(10mL×3),5%炭酸カリウム水溶液(12mL),蒸留水にて順次洗浄後,無水硫酸ナトリウムにて乾燥し,減圧下溶媒留去した。残渣をメタノール,塩化メチレンの順に懸濁洗浄して,標記化合物(123mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d):3.88(3H,s),6.90−7.14(3H,overlapped)7.45(1H,dd,J=3.9,5.0),7.90(1H,d,J=5.1),8.16−8.26(2H,overlapped),8.61(1H,dd,J=1.2,3.9),8.76(1H,d,J=5.2),10.53(1H,brs),10.64(1H,brs)
参考例9 1−イソプロピル−3−(7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア(表1の化合物番号006)の合成
参考例1で得られた7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(9.73g)をテトラヒドロフラン(400mL)に懸濁し,ヘキサメチルジシラザンリチウム塩(1.73Mテトラヒドロフラン溶液,51.8mL)を加えて室温にて10分間撹拌後,イソシアン酸イソプロピル(7.04mL)を加えて30分間撹拌した。N,N−ジメチルエチレンジアミン(10mL)を加えて15分間撹拌後,反応液を塩化メチレン(500mL)にて希釈した.2M塩酸水溶液(600mL×2),5%炭酸カリウム水溶液(600mL),飽和食塩水(500mL)にて順次洗浄後,無水硫酸ナトリウムにて乾燥し,減圧下溶媒留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3.6φ×25cm,0〜2%メタノール−塩化メチレンにて溶出)にて精製後,酢酸エチルより結晶化して,標記化合物(8.40g)を得た。
H−NMR(DMSO−d):1.25(6H,d,J=6.6),3.96(1H,m),7.45(1H,dd,J=4.0,4.9),7.89(1H,d,J=5.2),7.97(1H,brd,J=7.4),8.27(1H,dd,J=1.0,5.1),8.55(1H,dd,J=1.1,3.9),8.71(1H,d,J=5.2),10.17(1H,brs)
MS(ESI):303(M+H)
参考例10 (R)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア(表1の化合物番号007)の合成
参考例3で得られた7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(483mg)及びクロロギ酸4−ニトロフェニル(605mg)を1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(20mL)に溶解した。氷冷後,ピリジン(0.243mL)を加え,同温で30分撹拌した。(R)−1−フェニルエチルアミン(0.78mL)を加えて室温に昇温後,1時間撹拌した。反応液に塩化メチレン(100mL)を加え,4M塩酸水溶液(60mL×3),蒸留水(80mL),5%炭酸カリウム水溶液(80mL)にて順次洗浄後,有機層を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(40mL)に溶解し,ヘキサン(100mL)に滴下した。沈殿物を分取し,さらにエタノールにて懸濁後ろ取して,標記化合物(398mg)を得た。
MS(ESI):389(M+H)
参考例11 (R)−1−(5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア(表1の化合物番号008)の合成
参考例3で得られた7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イルアミン(72.4mg)を1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン(DMI,3mL)に溶解し,クロロギ酸4−ニトロフェニル(90.7mg)を加えて氷冷下撹拌後,ピリジン(36.4μL)を加えて氷冷下45分間撹拌した。(R)−6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノール(175mg)を加え,撹拌しながら一晩で徐々に室温まで昇温した。反応液にイソプロピルエーテル(10mL)を加え,生成した油状沈殿物を分離後,更にイソプロピルエーテルで洗浄した。残渣を酢酸エチル(20mL)にて溶解し,5%炭酸カリウム水溶液(15mL)及び蒸留水にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後,減圧下溶媒留去した。得られた残渣をゲルろ過カラムクロマトグラフィー(Sephadex LH−20,2.1φ×110cm,メタノールにて溶出)にて精製し,標記化合物(43.0mg)を得た。
MS(APCI):413(M+H)

Claims (3)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004606015
    [式中,Arはフルオロ基,クロロ基,水酸基,メチル基,シアノ基,メトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基,シクロプロピルオキシ基,イソブトキシ基及びメチレンジオキシ基からなる置換基群から選ばれる同一若しくは異なった1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基,ピリジン−3−イル基,ピリジン−4−イル基,チオフェン−2−イル基又はチオフェン−3−イル基を示し,Yはフルオロ基,クロロ基,水酸基,メチル基,メトキシ基,エトキシ基,イソプロポキシ基及びメチレンジオキシ基からなる置換基群から選ばれる同一若しくは異なった1若しくは2個の基で置換されていてもよいフェニル基又はRNH基を示し,Rはハロゲノ基,水酸基,(C1〜C6)アルキル基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる置換基群より選ばれる同一又は異なった1又は2個の基で置換されていてもよいフェニル基又は
    一般式(2)
    Figure 0004606015
    {式中,R1は水素原子,R2はメチル基,R3は(C1〜C10)アルキル基(当該アルキル基はハロゲノ基,水酸基及び(C1〜C6)アルコキシル基からなる群から選ばれる1個の基で置換されていてもよい),又は,R1は(C1〜C6)アルキル基,R2は水素原子,R3はフェニル基(当該フェニル基は水酸基及び(C1〜C6)アルキル基から選ばれる1個の基で置換されていてもよい)を示す}を示す]
    で表される[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体又はそれらの医薬上許容される塩を有効成分とする多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤
  2. 一般式(1)のArが4−ヒドロキシフェニル基,4−メトキシフェニル基,3,4−メチレンジオキシフェニル基又はチオフェン−2−イル基であり,Yが4−クロロ−2−メトキシフェニル基又はRNH基であり,Rが2−メトキシフェニル基,イソプロピル基,1,5−ジメチルヘキシル基,4−ヒドロキシ−1,4−ジメチルペンチル基,5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,5−メトキシ−1,5−ジメチルヘキシル基,1−フェニルエチル基,1−(3−ヒドロキシフェニル)エチル基又は1−(3−メトキシフェニル)エチル基である請求項1記載の多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤
  3. [1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体が
    (S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,(S)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア,4−クロロ−2−メトキシ−N−(7−チオフェン−2−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ベンズアミド,(S)−1−(1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレア,1−(2−メトキシフェニル)−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,1−イソプロピル−3−(7−チオフェン−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル)ウレア,(R)−1−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]−3−(1−フェニルエチル)ウレア又は(R)−1−(5−ヒドロキシ−1,5−ジメチルヘキシル)−3−[7−(4−メトキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−イル]ウレアである請求項1記載の多剤耐性癌治療に用いる抗癌剤
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