JP4605065B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は室外熱交換器に付着した霜を除霜する除霜運転を行う空気調和装置に関するものである。
従来、この種の空気調和装置は、暖房運転停止時には四方弁を切り換え、冷凍サイクルの冷媒を暖房時と逆方向に流す、即ち、冷房時と同じ冷媒の流動方向とし、室外熱交換器に高温高圧の冷媒を流して室外熱交換器に付着した霜を融解する除霜方式で、除霜運転を行った後、空気調和装置の運転を停止するようにしている。これによって、特に夜間の暖房運転停止時にも除霜を十分行ってから停止できるので、翌朝の暖房運転開始時に着霜による能力不足を防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
一方、この種の除霜方式では、除霜時は室内側の熱交換器が蒸発器となるため、室内の部屋の温度が低下して冷風感を感じるという基本的課題があり、この基本的課題への対策として、暖房継続しながら除霜運転する除霜方式として、冷凍サイクルに冷媒加熱器を有する冷媒加熱回路と除霜用回路を設け、冷媒加熱器によって加熱された冷媒を圧縮機を通った後、室内熱交換器を通る流れと除霜用回路を介して室外熱交換器に暖房時とは逆に流れ込む流れとに分岐し、室内熱交換器による室内暖房と室外熱交換器の除霜を同時に行うものがある(例えば、特許文献2参照)。
図7は、特許文献2に記載された従来の空気調和装置の冷凍サイクルの構成図を示すものである。図7に示すように、圧縮機101、四方弁102、室内熱交換器110、膨張機構105および室外熱交換器103を冷媒回路で連結してなるヒートポンプ式冷凍サイクルで、膨張機構105と室外熱交換器103の間と、圧縮機101の吸入側の間とを連結して冷媒加熱器104を有する冷媒加熱回路と、圧縮機101の吐出側と、室外熱交換器103と四方弁102の間とを連結する除霜用回路とを備え、室外熱交換器103の除霜を行う際、冷媒加熱器104によって加熱された冷媒が、圧縮機101を通った後、室内熱交換器110を通る流れと除霜用回路を介して室外熱交換器103を通る流れとに分岐され、これらの分岐した冷媒の流れが冷媒加熱回路の入口で合流し、再び冷媒加熱器104によって加熱されるように構成されている。
以上の従来の発明から、暖房運転後に、室内温度の低下に伴う冷風感を感じさせずに、室外熱交換器の除霜を十分行ってから停止できるので、翌朝の暖房運転開始時に着霜による能力不足を防止することができる。また、四方弁を切り換えることなく除霜運転することで、切換音および圧力変動音による違和感・不快感を与えることがない。
特開昭61−17870号公報 特開平11−182994号公報
しかしながら、前記従来の構成では、除霜運転を行う際に、除霜用回路内の二方弁109aを開放にして、室外熱交換器103と四方弁102との間に圧縮機101の吐出冷媒が流れることになるため、圧縮機101吸入側に除霜するホットガス冷媒が流れないように二方弁106が必要となるが、二方弁106は圧縮機101の吸入側に連結され、冷房および暖房運転の圧損を低減するためには口径の大きな二方弁が必要となり、非常に高価な二方弁となってしまう。
また暖房運転から除霜運転に切り換える際には室外熱交換器103の冷媒の流れが逆転するため、除霜運転を行う前に室外熱交換器103に流れ込む冷媒を止めるため、この室外熱交換器103の入口に二方弁107が必要となる。
したがって、この冷凍サイクルでは4個もの二方弁が必要となり、複雑で高価な方式となる。
また除霜に供された後の冷媒と室内熱交換器110で放熱した後の冷媒が合流するため、合流箇所における冷媒圧力が除霜に供された後の冷媒の圧力よりも高ければ、室外熱交換器103に冷媒が逆流し、低ければ室内熱交換器110側に冷媒が流れることになり、暖房しながら除霜運転を行うことが出来ない場合が発生する。
また、除霜に供された後の冷媒と室内熱交換器110で放熱した後の冷媒が合流するため、冷媒音が発生しやすく、冷媒合流部の圧力バランスの課題と冷媒音課題を解決するために冷媒合流器を必要とする場合が考えられる。
また、冷媒合流部では冷媒循環量が多くなり圧力損失が増加するため、その対策として配管の管径を大きくすることが必要となり、冷媒加熱器104が大型になってしまうという構造的課題もある。
さらに、冷房回路で運転すると冷媒加熱器104の配管内部は、低圧冷媒で安定して冷媒加熱器104の温度が低下することから冷媒加熱器104に結露する場合や二方弁108が故障で冷媒漏れを発生した場合でも冷媒加熱器に結露が発生して冷媒加熱器の信頼性、安全性に大きな問題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で構成でき、冷媒音、圧力バランスの問題も発生せず、室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができる空気調和装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器、四方弁の順に冷媒が流れるように連結したヒートポンプ式冷凍サイクルを有し、ヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、室内熱交換器と減圧器との間と、四方弁と室外熱交換器との間とを連結する第1のバイパス回路、および、四方弁と室内熱交換器との間と、減圧器と室外熱交換器との間とを連結する第2のバイパス回路を備え、第1のバイパス回路には冷媒加熱用二方弁および内部に冷媒流路を有する冷媒加熱器を設け、第2のバイパス回路には除霜用二方弁を設け、暖房運転終了時には、まず、冷媒加熱用二方弁を開いて減圧器を略閉塞とし第1のバイパス回路に冷媒を流す第1のバイパス運転を行い、所定時間経過後に、除霜用二方弁を開方向に制御して第2のバイパス回路に冷媒を流す第2のバイパス運転を行うことで室外熱交換器の除霜運
転を行い、除霜運転が終了後に圧縮機の運転を停止させることで、室外熱交換器の除霜を行ったあと停止するようにしたものである。
これによって、圧縮機の吐出冷媒が圧縮機吸入側に流れたり、暖房運転から除霜運転に切り換える際に室外熱交換器の冷媒の流れが逆転したりしない構成なので、高価な二方弁を必要とせず、簡単なバイパス回路で構成でき、冷媒加熱器に流入する冷媒循環量が多くならないので大型化する必要もなく、冷媒音、圧力バランスの問題も発生せず、室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができる。
本発明の空気調和装置は、冷媒音、圧力バランスの問題が発生せず冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で安価に構成でき、室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができるので、使用者に快適な空調環境をより安価に安定して提供することができる。
第1の発明は圧縮機、暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器、前記四方弁の順に冷媒が流れるように連結したヒートポンプ式冷凍サイクルを有し、前記ヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、前記室内熱交換器と前記減圧器の間と、前記四方弁と前記室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路、および、前記四方弁と前記室内熱交換器との間と、前記減圧器と前記室外熱交換器との間とを連結する第2のバイパス回路を備え、前記第1のバイパス回路には冷媒加熱用二方弁および内部に冷媒流路を有する冷媒加熱器を設け、前記第2のバイパス回路には除霜用二方弁を設け、暖房運転終了時には、まず、前記冷媒加熱用二方弁を開いて前記減圧器を略閉塞とし第1のバイパス回路に冷媒を流す第1のバイパス運転を行い、所定時間経過後に、前記除霜用二方弁を開方向に制御して第2のバイパス回路に冷媒を流す第2のバイパス運転を行うことで前記室外熱交換器の除霜運転を行い、前記除霜運転が終了後に前記圧縮機の運転を停止させることにより、四方弁を切り換える時の冷媒音は発生せず、圧力変動が小さく、圧縮機のオイル変動も小さいことから圧縮機の信頼性の高い運転ができ、簡単なバイパス回路で室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができる。
また接続配管長が長くなる場合でも除霜回路が室外で行うため、配管長による除霜運転での圧縮機オイルレベルが下がることはなく長配管商品でも圧縮機の信頼性の高い運転ができる。
また全体冷媒の一部を除霜用に利用するため、冷媒加熱部に極端に多くの冷媒が流れないことからコンパクトな冷媒加熱器で構成できる。
また冷房運転を行った場合でも、冷媒加熱器に高温高圧の冷媒ガスが滞留して、冷媒加熱器は常に雰囲気の露点温度以上に保たれるため、冷媒加熱器に結露が発生することもない。
第2の発明は、特に、第1の発明において、室外熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度検出装置と、外気温度を検出する外気温度検出装置とを備え、暖房運転終了時に、室外熱交換器の温度Tが設定温度Taよりも低い、または、外気温度tが設定温度taよりも低い場合は、暖房運転終了時に、除霜運転を実施することで、運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前回の除霜運転終了後からの暖房運転の経過時間Thを記憶する記憶装置を備え、暖房運転終了時に、暖房運転の経過時間が所定時間Tha以上であれば、暖房運転終了後に除霜運転を行った後、圧縮機の運転を停止することで、より運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、前回除霜運転終了後からの暖房運転の累積時間Trを記憶する記憶装置を備え、暖房運転終了時に、暖房運転の累積時間が所定時間Tra以上であれば、暖房運転終了後に除霜運転を行った後、圧縮機の運転を停止することで、更に運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、室内送風機を備え、暖房運転終了時の除霜運転を行う際は、室内送風機を微少回転で運転することで、室内熱交換器温度の上昇を和らげ熱膨張によるきしみ音の発生を防止するとともに、圧縮機吸入圧力を下げることにより高周波数高吸入圧力運転を避け圧縮機信頼性向上を図るものである。
第6の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、室内熱交換器への冷媒回路を遮断することで、圧縮機からの高圧吐出冷媒と冷媒加熱器双方によるエネルギーを室外機除霜に使用することができて除霜運転の短縮ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和装置の代表構成図を示すものである。
図1において、室外機20は、圧縮機1、四方弁2、減圧器4、室外熱交換器5、室外送風機19から構成されている。ここでの減圧器4は、電磁膨張弁でもよい。
また、室内機18は、室内熱交換器3、室内送風機17から構成されている。
更に室外機20には第1のバイパス回路6及び第2のバイパス回路9が具備されている。第1のバイパス回路6は、室内熱交換器3と減圧器4の間と四方弁2と室外熱交換器5の間を連結しており、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12、冷媒加熱ヒータ13と冷媒通過管部14と蓄熱部15とからなる冷媒加熱器8を有している。
第2のバイパス回路9は、四方弁2と室内熱交換器3の間と、減圧器4と室外熱交換器5の間を連結しており、除霜用二方弁10、除霜用減圧器11を有している。第2のバイパス回路9は、圧縮機1と四方弁2の間と、減圧器4と室外熱交換器5の間を連結してもよい。
通常の暖房運転において、冷媒加熱用二方弁7及び除霜用二方弁10は閉じており、第1のバイパス回路6及び第2のバイパス回路9を冷媒は流れず、圧縮機1で圧縮された冷媒は四方弁2を通って、室内熱交換器3で凝縮されて室内空気を放熱する。更に減圧器4で減圧されて室外熱交換器5で蒸発して、室外空気から熱量を取り込み、再び圧縮機1に戻り、圧縮されるという冷凍サイクルを繰り返し、室内を暖房するものである。
しかし、室外気温が零下など非常に低い場合、室外熱交換器5に霜が付着し、室外空気との熱交換効率が低下し、暖房能力が落ちてしまうため、除霜する必要がある。
特に、冬季の夜間暖房運転停止時に、除霜が十分できていない状態であった場合、翌朝の暖房運転開始に際しては、前夜の除霜が十分でないために或いは暖房運転開始直後に除霜運転が開始されるために、暖房能力が不十分で更に立上り速度が遅くなることで、特に暖房能力と立上り速度が必要とされる冬季早朝の暖房開始時にユーザーの要望に応えられないこととなるので、室外熱交換器の除霜が必要となる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における制御ブロック図、図3は、本発明の第1の実施の形態における制御のタイムチャートを示すものである。
図2では室外機側で除霜開始判断が除霜開始判断手段50でなされ、除霜開始と判断された時に圧縮機運転手段51、冷媒加熱用二方弁開閉手段52、除霜用二方弁開閉手段53、膨張弁開度可変手段54、室外送風機運転手段55、四方弁切り換え手段56、加熱器ヒータ運転停止手段が各動作をすることにより除霜運転が行われる。
このとき室外機20からの除霜開始信号を室内機18の除霜開始信号受信手段58で受信して、除霜運転の判断より室内送風機運転手段59で室内送風機17を制御する。
図3に示すように、暖房運転終了時に除霜開始の判断をすると、ステップ1のヒートポンプによる暖房運転からステップ2の冷媒加熱運転による除霜運転に移行する。暖房運転終了時に除霜開始の判断をする条件については後述する。
ステップ2ではまず、冷媒加熱用二方弁7をONして開方向に制御し、また冷媒加熱ヒータ13をONして第1のバイパス回路6を導通させ、冷媒加熱運転を行う。このとき減圧器4である膨張弁は閉塞運転かまたは閉塞に近い運転を行う。
従って、室内熱交換器3で凝縮された冷媒は、大半が第1のバイパス回路6に流れ、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12を通って冷媒加熱器8内の冷媒通過管部14を通り、冷媒加熱ヒータ13によって加熱される。
また、第1のバイパス回路6を通らずに室外熱交換器5に流れた僅かな冷媒は、四方弁2の手前で再び第1のバイパス回路6で加熱された冷媒と合流する。四方弁2は、暖房回路のままで除霜中も切り替えしないので、冷媒は、四方弁2を通り、圧縮機1で圧縮される。
また、室内送風機17は停止中であることに違和感をもたせないような微少回転で運転継続する。これにより、室内熱交換器3温度の上昇を和らげ熱膨張によるきしみ音の発生を防止するとともに、圧縮機1の吸入圧力を下げる効果があり、そのことにより高周波数高吸入圧力運転を避け圧縮機信頼性向上を図るものである。
次にステップ3で、室外熱交換器5の除霜を行うために除霜用二方弁10をONして開方向に制御し、第2のバイパス回路9を導通させる。また圧縮機1は、除霜用の運転周波数で運転する。また室外送風機19はOFF(停止)させる。
これにより、圧縮機1で室外熱交換器5の除霜に十分な状態に圧縮された冷媒は、一部が第2のバイパス回路9に流れ込み、除霜用二方弁10、除霜用減圧器11を通り、室外熱交換器5に入る。冷媒は室外熱交換器5の除霜に十分な状態に圧縮されており、更に室外送風機19は停止しているので、冷媒は室外空気とほとんど熱交換されず、従って、室外熱交換器5の除霜のためにその熱量が使用される。
以上のステップによって、室内温度の低下に伴う冷風感を感じさせずに安定した除霜運転を実施し、室外熱交換器5の除霜終了に続いてステップ4では室外熱交換器除霜中に蓄熱した熱を放熱して、室外送風機19周辺の氷霜の溶解運転を行う。
ステップ4は、冷媒加熱用二方弁7ONの開放運転、冷媒加熱ヒータ13ONの冷媒加熱運転かつ減圧器4である膨張弁は閉塞運転かまたは閉塞に近い運転、即ち第1のバイパス回路6を導通したままで、除霜用二方弁10はOFFの閉制御で第2のバイパス回路9を遮断、圧縮機1を除霜前の運転周波数に戻して室外送風機19を運転させる、ステップ2と同じ制御とする。
従って、室内熱交換器3で凝縮された冷媒は、大半が第1のバイパス回路6に流れ、冷媒加熱用二方弁7、冷媒加熱用減圧器12を通って冷媒加熱器8内の冷媒通過管部14を通り、冷媒加熱ヒータ13によって加熱される。
また、第1のバイパス回路6を通らずに室外熱交換器5に流れた僅かな冷媒は、まだ十分な熱量を持っており、更に除霜の際に室外熱交換器5に蓄熱された熱量が十分残っているので、それらの熱量が室外送風機19に熱伝達され、室外送風機19周辺の氷霜が溶解される。
その後、室外熱交換器5を通った冷媒は、四方弁2の手前で再び第1のバイパス回路6で加熱された冷媒と合流し、四方弁2を通り、圧縮機1で圧縮される。
但し、室内送風機17は、室内熱交換器3温度の上昇を和らげ熱膨張によるきしみ音の発生を防止するとともに、圧縮機1の吸入圧力を下げる効果により高周波数高吸入圧力運転を避け圧縮機信頼性向上を図るため、微少回転での運転を継続する。
以上のステップ2〜4により、室外熱交換器5の除霜、室外送風機19周辺の氷霜の溶解が完了し、次にステップ5で一旦、通常のヒートポンプ暖房運転に戻して圧縮機1の停止準備に入り、ステップ6で圧縮機1、室外送風機19、室内送風機17の運転を停止する。尚、この通常のヒートポンプ暖房運転に一旦復帰するステップ5は省略してもよい。
ここで、前述の暖房運転終了時に除霜開始の判断をする条件について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における室外気温度tと室外熱交換器温度Tの制御の相関図である。
図4において、縦軸に室外気温度t、横軸に室外熱交換器温度Tを記し、斜線部の条件で、暖房運転終了時に除霜開始の判断をするとしたものである。
即ち、運転停止時の室外熱交換器温度Tと設定室外熱交換器温度Taの比較、室外気温度tと設定室外気温度taの比較を行い、少なくともどちらか一方の検出温度が設定温度よりも低い場合、暖房運転停止時の室外熱交換器着霜量が多いと推定して除霜運転を行い、着霜量が少ないと判断すれば除霜運転を行わないようにすることで、運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
なお暖房運転停止時の着霜量の推定方法として図5のように室外熱交換器温度と室外気温度の関係を簡易1次式として判断してもよい。
また、前述の暖房運転終了時に除霜開始の判断をする条件の別の例として、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態におけるフローチャートである。
図6において、暖房運転時間Th、暖房運転累積時間Trとし運転停止時のTh、Trが設定値Tha、Traに対して大きくなっている場合にのみ除霜運転を行うように設定されている。
まず、STEP1〜4において、空気調和装置の運転状態に応じて、暖房運転時間Th、暖房運転累積時間Trのリセットを行う。
即ち、STEP1、2においてTh、Trをリセットし、STEP3において暖房運転の判断を行う。暖房運転でない場合はThのみリセットを行う。STEP4において運転時間をカウントし、STEP5において除霜運転の判断を行う。除霜運転中であればTh、Trともにリセットする。
次に、STEP6にて暖房運転停止操作の判断を行い、暖房運転停止されたと判断した場合、STEP7でTh、TrとTha,Traの比較を行う。ThまたはTrのうちどちらかひとつでもTha,Traより大きい場合は、暖房運転が長かったことから室外熱交換器着霜量が多いと推定できるので、STEP8で除霜運転をおこなったあと運転停止とし、そうでない場合には、着霜量が少ないと推定して除霜運転は行わない。このようにすることで、より運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
更に、図1の圧縮機1の吐出側と室内熱交換器3の間に二方弁等を設けて、除霜運転時に室内熱交換器への冷媒回路を遮断することで、圧縮機1からの高圧吐出冷媒を全て第2のバイパス回路9に流すことで、室外熱交換器5の除霜に使用することにしてもよい。その際、冷媒加熱器8でも冷媒加熱を行えば、圧縮機1からの高圧吐出冷媒と冷媒加熱器8双方によるエネルギーを室外機除霜に使用することができて除霜運転の短縮ができる。
また、冷媒加熱器8は使用せず、圧縮機1からの高圧吐出冷媒だけで除霜するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態においてはヒートポンプ式冷凍サイクルに連結された室内熱交換器と減圧器の間と四方弁と室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路に二方弁及び冷媒加熱器を設け、さらに冷凍サイクルに連結された四方弁と室内熱交換器の間と、減圧器と室外熱交換器の間、または冷凍サイクルに連結された圧縮機と四方弁の間と、減圧器と室外熱交換器の間を連結する第2のバイパス回路に二方弁を設け、暖房運転終了時には、第1のバイパス回路の二方弁を開放して冷媒加熱器で加熱された冷媒を圧縮機の吸入側に流す第1のバイパス運転と、第2のバイパス回路の二方弁を開放して室外熱交換器に冷媒を通過させる第2のバイパス運転を行うことで、室外熱交換器の除霜を行ったあと停止することにより、冷媒音、圧力バランスの問題が発生せず冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で安価に構成でき、室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができる。
また、本実施の形態では暖房運転終了時の室外熱交換器温度及び外気温度のどちらか一方の検出温度をあらかじめ設定した所定の温度と比較することで、暖房運転停止時の室外熱交換器着霜量を推定し、着霜量が少ないと判断すれば除霜運転を行わないようにすることで、運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
また、本実施の形態の暖房運転終了時の前回の除霜運転終了後からの経過時間か前回除霜運転終了後からの累積運転時間の少なくとも一方をあらかじめ設定した所定の時間と比較することで、暖房運転停止時の室外熱交換器着霜量を推定し、着霜量が少ないと判断すれば除霜運転を行わないようにすることで、より運転時間を短縮し無駄な電気代を省くことが可能になる。
また、本実施の形態では暖房運転終了時に除霜する場合、室内送風機を微少回転で運転することにより、室内熱交換器温度の上昇を和らげ熱膨張によるきしみ音の発生を防止するとともに、圧縮機の吸入圧力を下げる効果があり、そのことにより高周波数高吸入圧力運転を避け圧縮機信頼性向上を図ることができる。
また、本実施の形態の暖房運転終了時に除霜する場合、室内熱交換器への冷媒回路を遮断することにより、特に、圧縮機からの高圧吐出冷媒と冷媒加熱器双方によるエネルギーを室外機除霜に使用することができて除霜運転の短縮ができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和装置は、冷媒音、圧力バランスの問題が発生せず冷凍サイクルが簡単なバイパス回路で安価に構成でき、室内温度の低下に伴う冷気を感じさせない、安定した除霜運転を実施でき、次回運転開始より十分な暖房運転を行うことができるので、システム型エアコンやヒートポンプ給湯機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和装置の代表構成図 本発明の実施の形態1における制御ブロック図 本発明の実施の形態1における制御のタイムチャート 本発明の実施の形態1における室外気温度tと室外熱交換器温度Tの制御の相関図 本発明の実施の形態1における室外気温度tと室外熱交換器温度Tの制御の相関図 本発明の実施の形態1におけるフローチャート 従来の空気調和装置の冷凍サイクルの構成図
1 圧縮機
2 四方弁
3 室内熱交換器
4 減圧器
5 室外熱交換器
6 第1のバイパス回路
7 冷媒加熱用二方弁
8 加熱器
9 第2のバイパス回路
10 除霜用二方弁
11 除霜用減圧器
12 冷媒加熱用減圧器
13 加熱器ヒータ
14 冷媒通過管部
15 蓄熱部
17 室内送風機
18 室内機
19 室外送風機
20 室外機

Claims (6)

  1. 暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、減圧器、室外熱交換器、前記四方弁の順に冷媒が流れるように連結したヒートポンプ式冷凍サイクルを有し、前記ヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、前記室内熱交換器と前記減圧器の間と、前記四方弁と前記室外熱交換器の間を連結する第1のバイパス回路、および、前記四方弁と前記室内熱交換器との間と、前記減圧器と前記室外熱交換器との間とを連結する第2のバイパス回路を備え、前記第1のバイパス回路には冷媒加熱用二方弁および内部に冷媒流路を有する冷媒加熱器を設け、前記第2のバイパス回路には除霜用二方弁を設け、暖房運転終了時には、まず、前記冷媒加熱用二方弁を開いて前記減圧器を略閉塞とし第1のバイパス回路に冷媒を流す第1のバイパス運転を行い、所定時間経過後に、前記除霜用二方弁を開方向に制御して第2のバイパス回路に冷媒を流す第2のバイパス運転を行うことで前記室外熱交換器の除霜運転を行い、前記除霜運転が終了後に前記圧縮機の運転を停止させることを特徴とする空気調和装置。
  2. 室外熱交換器の温度を検出する室外熱交換器温度検出装置と、外気温度を検出する外気温度検出装置とを備え、暖房運転終了時に、前記室外熱交換器の温度Tが設定温度Taよりも低い、または、外気温度tが設定温度taよりも低い場合は、暖房運転終了時に、除霜運転を実施することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前回の除霜運転終了後からの暖房運転の経過時間Thを記憶する記憶装置を備え、暖房運転終了時に、暖房運転の経過時間が所定時間Tha以上であれば、暖房運転終了後に除霜運転を行った後、圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前回除霜運転終了後からの暖房運転の累積時間Trを記憶する記憶装置を備え、暖房運転終了時に、暖房運転の累積時間が所定時間Tra以上であれば、暖房運転終了後に除霜運転を行った後、圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  5. 室内送風機を備え、暖房運転終了時の除霜運転を行う際は、室内送風機を微少回転で運転
    することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  6. 暖房運転終了時に除霜する場合、室内熱交換器への冷媒回路を遮断することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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