JP4603487B2 - リチウム塩を用いた表面増感ラマン分光法の化学増感 - Google Patents

リチウム塩を用いた表面増感ラマン分光法の化学増感 Download PDF

Info

Publication number
JP4603487B2
JP4603487B2 JP2005518574A JP2005518574A JP4603487B2 JP 4603487 B2 JP4603487 B2 JP 4603487B2 JP 2005518574 A JP2005518574 A JP 2005518574A JP 2005518574 A JP2005518574 A JP 2005518574A JP 4603487 B2 JP4603487 B2 JP 4603487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
sample
raman spectroscopy
raman
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005518574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006514309A (ja
Inventor
シン スー
レイ スン
タエ ウーン クー
セラナ チャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Intel Corp
Original Assignee
Intel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US10/387,750 external-priority patent/US7318171B2/en
Application filed by Intel Corp filed Critical Intel Corp
Publication of JP2006514309A publication Critical patent/JP2006514309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4603487B2 publication Critical patent/JP4603487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/44Raman spectrometry; Scattering spectrometry ; Fluorescence spectrometry
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/65Raman scattering
    • G01N21/658Raman scattering enhancement Raman, e.g. surface plasmons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6813Hybridisation assays
    • C12Q1/6816Hybridisation assays characterised by the detection means
    • C12Q1/6825Nucleic acid detection involving sensors

Description

本願は、2003年3月3日付けでラベル番号EV154573591USの速達で出願された仮出願(出願番号はまだ付されていない)の恩恵を主張するものである。
医療診断、病理学、毒物学、環境サンプリング、科学捜査、および他の多くの分野において広範囲の潜在的用途がある、生物試料および他の試料から個別の分子を感度よく、正確に検出あるいは同定することは、達成するのが難しい目標であることが判明している。この目標の達成のため、ラマン分光法あるいは表面プラズモン共鳴の使用が試みられている。興味のある媒体を光が透過したときに、ある光量の光が散乱として知られる現象により、元の方向からそらされる。散乱された光の一部は、また、光の吸収およびより高いエネルギー状態への電子の励起により、元の励起された光とは異なる周波数となり、続いて異なる波長の光の放出がある。吸収光のエネルギーと放出光のエネルギー差は、媒体の振動エネルギーと一致する。この現象はラマン散乱として知られ、媒体または興味のある分子をラマン散乱光によって特徴づけおよび分析する方法は、ラマン分光法として知られている。ラマン発光スペクトルの波長は、試料中のラマン散乱分子の化学組成および構造に特徴的である一方、ラマン散乱光の強度は試料中の分子の濃度によって決定される。
励起した光ビームと試料中の個別の分子とのラマン相互作用の起こる可能性はとても低く、感度が低い結果となり、ラマン分析の適用が限られる。銀の粗面の近くの分子は、2桁あるいはそれ以上に高められたラマン散乱を示すことが観測されている。この表面増感ラマン分光(SERS)効果は、金属ナノ粒子または金属被膜が、金属中の伝導電子の集団カップリングによる入射電磁放射に反応して顕著な光学共鳴を示すことを特徴とする、プラズモン共鳴の現象と関係している。本質的に、金、銀、銅、およびある種の他の金属のナノ粒子は、電磁放射の局所的な効果を増感するように機能し得る。そのような粒子の近傍に位置する分子は、ラマン分光分析にとって、より向上した感度を示す。表面増感ラマン分光法(SERS)は、媒体または興味のある分子を特徴付けるおよび分析するために、表面増感ラマン散乱を利用する技術である。なお、対応米国出願の米国での審査において、下記の特許文献が発見されている。
米国特許第6175677号明細書 米国特許第6623977号明細書 米国特許出願公開第2003/129608号明細書
本発明としてみなされる主題は明細書の結論部分に特に指し示してあり、明瞭に特許請求の範囲として記載されている。しかしながら、本発明は、構成に関してと操作方法との双方、並びに目的、特徴及びその利点について、添付図面と共に発明の詳細な説明を参照することにより理解されるであろう。
当然のことながら図面の簡明および明確さから、図面中に図示された各要素は必ずしも縮尺どうりには描かれていない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明確さのため他の要素よりも拡大してある。更には、適切とみなされるところで、対応するまたは類似の要素を示す参照番号が図面の間で繰り返されている。
通常、金属ナノ粒子の利用、または基質表面に金属粗面を作り、試料を液体中の金属ナノ粒子または金属で被膜された表面に適用することにより、分子の検出および分析にSERSの性能を十分に引き出す試みがなされている。しかしながら、金属粒子は凝集してより強い共鳴を生じ、そして金属粒子の増大因子は、一般的に、金属被膜された表面の増大因子よりも高い。今日まで、興味のある分子を導入する前後に金属ナノ粒子または金属被膜された表面に塗布したときにSERS信号を全体的に増感する化学物質として、塩化ナトリウムが確認されている。しかしながら、塩化ナトリウムをエンハンサーとして使用する方法は、シングルヌクレオチドのような標的分子のより低い濃度を確実に検出するのには十分なよい感度がなく、その結果としてSERSはDNA塩基配列決定法には適していない。そのため、SERSプロセスを使用して、ヌクレオチドのような各個別の分子を確実に検出する必要性が存在している。
以下の発明の詳細な説明において、多数の詳細な細部が発明の完全な理解のために説明されている。しかしながら、本発明はこれらの詳細な細部なしでも実施できることが、当業者に理解されるであろう。他の場合においては、公知の方法、手順、部品、および回路は、本発明をあいまいにしないために細部まで詳述されていない。
ここに用いる、検体という用語は、原子、化学物質、分子、化合物、組成あるいは検出または同定に興味のある凝集体のどれを意味してもよい。しかし、発明の範囲はこの点に限定されない。検体の限定されない例には、限定はされないが、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、糖タンパク、リポタンパク質、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、デオキシリボース核酸、リボース核酸、ペプチド核酸、糖、炭水化物、オリゴ糖、多糖類、脂肪酸、脂質、ホルモン、代謝体、サイトカイン、ケモカイン、受容体、神経伝達物質、抗原、アレルゲン、抗体、基質、代謝体、共同因子、阻害物質、薬物、調合剤、栄養素、プリオン、毒素、毒薬、火薬、殺虫剤、化学兵器、バイオハザード剤、バクテリア、ウイルス、放射性元素、ビタミン、複素環芳香族化合物、発がん性物質、突然変異原、麻酔薬、アンフェタミン、バルビツール酸塩、幻覚剤、廃棄物、汚染物質、量子ドット、あるいは染料が含まれてよい。本発明のある実施例においては、以下に述べるように、一つまたはそれ以上のより弱いラマンシグナルを示す検体が、1つまたはそれ以上のより強いラマンシグナルを示す分子にラベル付けまたは吸着される。但し、発明の範囲はこの点に限定されない。この場合において、より強いラマンシグナルを示す分子はラマンラベルまたはラマンタグと呼ばれる。
以下の記載および特許請求の範囲において、連結する及び結合するという用語が、それらの派生語と共に使用されるであろう。これらの用語は互いに同意語としては意図されていないことが理解されるべきである。むしろ、ある実施例においては、結合するとは、2つあるいはそれ以上の要素が直接に物理的あるいは電気的に互いに接触することを示すために使用されてよい。連結するとは、2つあるいはそれ以上の要素が直接に物理的あるいは電気的に接触することを意味してよい。しかしながら、連結するは、2つあるいはそれ以上の要素が互いに直接には接触していないが、互いにまだ協同する、または影響を及ぼすことをまた意味してよい。
図1を参照して、表面増感ラマン分光法(SERS)の全体を示すブロック図について述べる。図1に示すように、SERSシステム100は、ラマン活性基質112の上に配置された分子を分析するラマン分光装置110を含む。ラマン活性基質112は、ラマン分光法に適した基質を含む。ある実施例においては、ラマン活性基質112は、基質がSERS分析に適した基質であるSERS活性基質であってよいが、発明の範囲はこの点に限られない。コンピュータ114は、ラマン分光装置110の操作を制御するために使用されてよく、ラマン分光装置110からの出力を受け取り、そして、ラマン分光装置110により供給されたラマン分光分析の結果を、コンパイルし、表示し、記憶し、または別の方法で有機的にまとめて提示するが、発明の範囲はこの点に限られない。
ラマン活性基質112は、ラマン分光の増感に用いられる金属ナノ粒子118とラマン分光装置110に検出される標的分子120とを混合することによって準備されたSERS溶液116から生成してよい。少なくとも一つの実施例において、金属あるいは金属ナノ粒子という用語は、どのような金属構造物をも一般的に言及、及び包含してもよく、金属構造物は、金属粗面、金属コロイド、金属ナノ粒子、金属フィルム、及び金属被膜を含む、完全に、部分的に、混合された、または層状の金属のどのような構造をも含んでいてもよいが、発明の範囲はこの点に限られない。本発明の一実施例において、金属ナノ粒子118は、検体のラマン散乱強度を増加させることにより、金属ナノ粒子118の増感効果を更に向上させる働きをするエンハンサー122を用いて、増感する、あるいは活性化するが、発明の範囲はこの点に限られない。それゆえ、エンハンサー122は、SERS金属構造物の全体の増感効果を向上させるためにSERSで使用される金属構造物を活性化させるために使用されてよい。エンハンサー122は、金属ナノ粒子に導入される標的分子の前後に使用されてよい。本発明の一つの実施例において、SERS溶液116は、分析のためにラマン分光装置110へ挿入される基質上へのSERS溶液116の堆積により、ラマン活性基質112を生成するのに使用されてよいが、発明の範囲はこの点に限られない。本発明の一つの実施例においては、ラマン活性基質は、金属被膜された基質を用い、エンハンサー122を使用し、および標的分子120を導入することによって得られる。本発明のある実施例においては、ラマン活性基質112を使用せずに、エンハンサー122によって増感または活性化された標的分子120及び金属ナノ粒子118の溶液は、直接ラマン分光装置110によって分析されるが、発明の範囲はこの点に限られない。そのようなアレンジは選択が自由である経路124によって示されており、それにより、SERS溶液116はラマン活性基質112を必要とせずに、ラマン分光装置110によって直接的に分析される。
図2を参照して、表面増感ラマン分光法(SERS)用の溶液を生成するための工程を示すフロー図について、本発明に従って述べる。SERS溶液116を生成する工程200は、SERS分析用の金属ナノ粒子を準備する段階を含む。本発明の一実施例において、金属ナノ粒子118は、銀、金、銅、またはその他の金属あるいは金属構造物、あるいは金属または金属構造物の混合物を含んでいてよいが、発明の範囲はこの点に限られない。ある一つの実施例においては、これには限られないが、銀ナノ粒子溶液212が以下に述べる方法を用いて生成されてよい。硝酸銀118が、攪拌子が入った還流フラスコ中の超純水に添加される。一つの実施例において、例えば、97mlの超純水に、1mlあたり85mgの硝酸銀を含む溶液を0.2ml添加する。還流フラスコを含む還流装置は、ホットプレートの上に組み立てられ、還流フラスコ中の液体を加熱するために温度が400℃に設定される。クエン酸ナトリウム210の溶液が調製される。例えば、1mlあたり100mgのクエン酸ナトリウムを含む溶液0.2mlを、50mlプラスチックチューブの中で最終的な体積が2mlになるように水で希釈する。1分間に350回転で銀溶液を攪拌しながら、5分の間、クエン酸ナトリウム溶液が還流フラスコ中で沸騰している銀溶液に滴下して加えられる。銀溶液はおよそ一時間の間、還流される。還流後、溶液は冷却され、体積が100mlに調製され、室温において直射日光にさらされないように、得られた銀ナノ粒子溶液212の保存のためのガラス瓶に移される。他の実施例においては、金属ナノ粒子は、レーザアブレーション、機械研磨、または金属の化学エッチングにより生成されるが、発明の範囲はこれに限られない。ある実施例において、溶液中の金属ナノ粒子のサイズは、およそ50から100nmの範囲である。発明の範囲は、どのような点においてもこのように説明された工程に制限されることがない点に注意すべきである。
発明の一つの実施例において、これに限定はされないが、銀ナノ粒子溶液212は、以下に述べる手順によって、SERS分析用に準備されてもよい。塩化リチウムが、エンハンサー122として使用されてもよく、最終的な濃度が0.18Mになるように銀ナノ粒子溶液に加えられ、増感された銀ナノ粒子214の溶液に達するように銀ナノ粒子溶液212中の金属ナノ粒子を増感する。標的分子120がそれから増感した銀ナノ粒子溶液214に加えられ、SERS溶液116に達する。本発明の一実施例において、標的分子は、ラマン分光法またはSERSあるいは同種の方法を用いて分析するため、興味のあるどのような検体でもよい。本発明の一つの限定されない実施例において、デオキシアデニル酸(dAMP)が標的分子120として選択された。本発明の一実施例において、標的分子120は、異なる種類の検体の混合物を含んでいてもよい。本発明のある実施例においては、およそ200μlのSERS溶液116がラマン分光装置110にセットされた。本発明のある実施例においては、標的分子120が銀ナノ粒子溶液に加えられてもよく、そして、塩化リチウム122が銀ナノ粒子溶液と標的分子の混合物に加えられる。本発明のある実施例においては、SERS溶液116がラマン分光装置110での使用に適したラマン活性基質を生成するために、多孔質シリコンの基質に加えられてもよいが、発明の範囲はこの点に限られない。一つの例が図2に示されているが、ナノ粒子118、エンハンサー122、及び標的分子120が混合される順序はさまざまであってよく、発明の範囲は混合のどのような順序にも限定されない。
図3を参照して、ラマン活性基質としての使用に適したシリコン基質について、発明の実施例にしたがって述べる。基質112はシリコン基質を備えていてよく、そこに基質112上に金属層310の層を形成するために、金属イオン314を含む金属イオン溶液312が加えられてよい。本発明の一実施例において、基質112は、例えば1から100ナノメートル(nm)の範囲のナノメータースケールのシリコン結晶から構成されるシリコンとして言及されるナノ結晶シリコンから構成されていてよく、多孔質シリコンに限られず含まれるが、発明の範囲はこの点には限られない。本発明のもう一つの実施例において、基質112は、多孔質構造を形成するためにエッチングまたは他の方法で処理されたシリコンとして言及される、多孔質シリコンから構成されてよい。様々な工程を使用して形成されたシリコン基質の他のタイプが、発明の範囲から逸脱しない範囲で、そして根本的な変化をそこに加えずに、また利用されてよい。一例として、基質112は、窒化ケイ素、ゲルマニウム、炭化ケイ素、ガリウムヒ素、リン酸インジウム、あるいは酸化ケイ素から選択的に構成されていてもよく、金属核生成触媒およびドーパントのような少量の他の物質を含んでいてもよいが、発明の範囲はこれに限られない。
図3に示すように、基質112は、例えば、SERS溶液116中に使用されるような金、銀、白金、銅、あるいはアルミニウムのようなラマン活性金属構造物に覆われていてよい。金属層310の組成及び厚さは、基質112のプラズモン共鳴周波数を最適化して要求どおりに制御される。本発明の一実施例において、金属層310は本発明にしたがって、シングルヌクレオチドあるいはアミノ酸のようなより小さなサイズの標的分子検体の検出に適している、金あるいは銀ナノ粒子の金属コロイドあるいは他の金属構造物から構成されていてよいが、発明の範囲はこれに限られない。本発明の一実施例において、表面増感ラマン分光法にしたがってラマン信号を増感するために、既に金属層310がその上に配置されている基質112に、SERS溶液116のようなナノ粒子の溶液が加えられてよい。本発明の特定の実施例において、基質112は、一実施例において機械要素、センサ、アクチュエータ、電子技術などにより構成されている集積システムと言及される、より大きな装置、システム、あるいはマイクロマシン(MEMS)のような製造品に組み込まれてよいが、発明の範囲はこの点に限定されない。そのようなMEMSシステムは、例えば、機械的、熱的、生物学的、化学的、物理的、光学的、電子的、あるいは磁気的現象を測定あるいは操作するのに利用される。
図3においてはラマン活性基質112に使用される基質の一つのタイプを示しているが、様々な他のタイプの基質が利用されてよい。例えば、一実施例においてラマン活性基質112は、基礎となる基質上に堆積された分離した金属ナノ粒子からなる、金属ナノ粒子島状膜から構成されていてもよい。他にとり得る実施例として、ラマン活性基質112は、金属被膜ナノ粒子が形成された基質であって、第1の層がナノ粒子により被覆され、それから金、銀、銅、白金、アルミニウムのようなSERS金属や金属構造物の連続的な層により被膜されている基礎となる基質からなる基質から構成されていてもよい。また、もう一つの実施例においては、ラマン活性基質はナノ粒子が埋め込まれた高分子フィルムから構成されていてもよい。高分子フィルムは基礎となる基質上に層として配置される。基礎となる基質自体は、様々な材料から構成されてよく、シリコンに限られず、ガラスあるいはクリスタル、あるいはセルロースあるいは紙基材を含んでよいが、発明の範囲はこれに限られない。
図4を参照して、波長に対するラマン信号強度を表示するグラフについて本発明の一実施例にしたがって述べる。プロット400は、水平軸のナノメータ単位で示したラマン散乱光の波長に対して、ラマン分光装置110の電荷結合素子(CCD)のカウントによって測定されたSERSプロセスのラマン信号強度を垂直軸に示す。プロット400に示されている信号410及び412は、ここに説明される手順にしたがって、波長が785ナノメートルの励起光を用いて、標的分子120としてdAMPを使用することにより生成される。ある場合には、塩化ナトリウムがエンハンサー122として使用され、その結果のスペクトルが412に示される。もう一つの場合には、塩化リチウムが本発明にしたがってエンハンサー122として使用され、その結果のスペクトルが410に示される。プロット400を見て分かるように、塩化リチウムのスペクトル410の強度は塩化ナトリウムのスペクトル412の強度よりも大きい。SERSプロセスに塩化リチウムをエンハンサー122として使用することによりそのように増加したラマン信号強度によって、個々のヌクレオチドのような単一分子の検出が達成されうるので、SERSは、例えば、ラベルの使用を必要とせずにDNA塩基配列決定法に利用されうるが、発明の範囲はこの点に限られない。
無機塩の選択は、SERSにおける化学増感効果を最適化するのに役立ちうる。本発明の一実施形態にしたがって、イオンの効果の調査は、検体分子の3つのクラス:ヌクレオチド、ヌクレオシド、及び塩基、に対する18の塩のスクリーニングから構成された。同一のアニオンが使用された場合であっても、異なるカチオンがSERS信号に著しい影響を与え得ることが発見された。塩化リチウム(LiCl)が、塩化ナトリウム(NaCl)のような他の塩よりもSERS信号により大きな強度を与えうることが特に発見された。それゆえ、エンハンサー中のカチオンの選択がSERS信号強度を増感させる結果となる。LiClによる強力なSERS増感は、標的分子の少なくとも一つのグループに特に適していることが発見された。コロイド溶液中にイオンが導入されると、コロイド粒子は凝集体を形成し、SERSプロセスの電磁気的増感が変化する。SERS信号強度の増加が、例えば、514nm、785nm、及び830nmの可視及び近赤外領域の両方を含む多数の波長において発生することが観察された。これらの観察結果は、LiClのラマン増感の結果は、単に励起波長に敏感な電磁気的効果によるものではないことを示唆する。
LiClを使用した強力なSERS信号のための固有の分子構造の知識は、強力なSERS信号を提供しうるタグ分子の設計と選択に適用されうる。LiClで増感されたSERSを使用してDNA断片が検出されうるので、色素分子あるいは放射性ラベルの使用を必要とせずに単純な生体分子の構造を修飾することによりラマンタグ分子は製造される。小型の光学タグ分子がたんぱく質と親和性を示すので、ポリメラーゼ鎖反応及びヌクレアーゼ活性のような化学反応中に光学タグ分子を使うことは、LiClを使用してSERSを増感させた生物学的現象の光学的な観察のための機会を更に発展させる。
本発明についてある程度詳細に説明したが、本発明の範囲と精神から逸脱しない限度において、当業者によってその要素を代えうることが理解されるべきである。リチウム塩あるいは本発明の同種の塩を用いた表面増感ラマン散乱での化学増感、及び付随する多くの有利な効果が更なる記載がなくても理解され得、そして、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限りにおいて、あるいは、その材料の優位な点の全てを犠牲にしない限りにおいて、更にそこに大幅な変化を加えることなしに、形態、構造、及びその構成の配置に様々な改変がなされてよいことは明白であり得るものである。なお、前述したここでの形態は、単にその説明のための実施例にすぎない。このような改変を包含し及び含むことが添付の特許請求の範囲の意図されるところである。
本発明の一実施例による全体的な表面増感ラマン分光法システムのブロック図である。 本発明の一実施例による表面増感ラマン分光法用の溶液を生成する方法のブロック図である。 本発明の一実施例による表面増感ラマン分光法用に適した多孔質シリコン基質の図である。 本発明の一実施例によるSERSスペクトルのグラフである。

Claims (21)

  1. ラマン分光法により、水溶液中の標的検体を分析する段階を有し、
    前記ラマン分光法は、塩化リチウムによって活性化された金属ナノ粒子によって増感され
    前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含む、
    方法。
  2. 前記標的検体が、前記塩化リチウムで活性化された金属ナノ粒子を有する溶液中に配置される請求項1に記載の方法。
  3. 前記標的検体が、前記塩化リチウムで活性化された金属ナノ粒子を有する基質上に配置される請求項1に記載の方法。
  4. 前記基質は、金属ナノ粒子島状膜から構成される、または、金属被覆ナノ粒子が形成された基質から構成される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記金属ナノ粒子は、金ナノ粒子あるいは銀ナノ粒子の金属コロイドから構成される、請求項3に記載の方法。
  6. 前記標的検体と前記金属ナノ粒子と前記塩化リチウムとを含む水溶液が、金属層がその上に配置されている基質に加えられる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ラマン分光法が、表面増感ラマン分光法、表面増感共鳴ラマン分光法、ハイパーラマン分光法、及びコヒーレントアンチストークスラマン分光法からなるグループから少なくとも1つ以上選択される請求項1に記載の方法。
  8. 前記標的検体が、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、糖タンパク、リポタンパク質、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、デオキシリボース核酸、リボース核酸、ペプチド核酸、糖、炭水化物、オリゴ糖、多糖類、脂肪酸、脂質、ホルモン、代謝体、サイトカイン、ケモカイン、受容体、神経伝達物質、抗原、アレルゲン、抗体、基質、代謝体、共同因子、阻害物質、薬物、調合剤、栄養素、プリオン、毒素、毒薬、火薬、殺虫剤、化学兵器、バイオハザード剤、バクテリア、ウイルス、放射性元素、ビタミン、複素環芳香族化合物、発がん性物質、突然変異原、麻酔薬、アンフェタミン、バルビツール酸塩、幻覚剤、廃棄物、汚染物質、量子ドット、あるいは染料からなるグループから選択される請求項1に記載の方法。
  9. 前記標的検体が、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、及びたんぱく質からなるグループから選択される請求項1に記載の方法。
  10. ラマン分光法により試料を分析する方法であって、
    金属ナノ粒子を含む水溶液を準備する段階と、
    前記水溶液に塩化リチウムを加えて、増感した金属ナノ粒子溶液を生成する段階と、
    前記試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、前記試料を、前記増感した金属ナノ粒子溶液に接触させる段階と、
    前記試料のラマンスペクトルを得る段階とを備え
    前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含む、
    方法。
  11. ラマン分光法により試料を分析する方法であって、
    金属層がその上に配置されている基質を準備する段階と、
    金属ナノ粒子を含む水溶液を準備する段階と、
    前記溶液に塩化リチウムを加えて、増感した金属ナノ粒子溶液を生成する段階と、
    前記試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、前記試料と前記増感した金属ナノ粒子溶液との混合物を、前記基質に接触させる段階と、
    前記試料のラマンスペクトルを得る段階とを備え
    前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含む、
    方法。
  12. 前記塩化リチウムが前記金属ナノ粒子を含む前記水溶液に加えられる前に、前記試料を、前記金属ナノ粒子溶液に接触させる、
    請求項10または請求項11に記載の方法。
  13. 前記塩化リチウムが前記金属ナノ粒子を含む前記溶液に加えられた後で、前記試料を、前記金属ナノ粒子溶液に接触させる、
    請求項10または請求項11に記載の方法。
  14. ラマン分光法により試料を分析する方法であって、
    金属ナノ粒子が被覆された基質を準備する段階と、
    前記基質に塩化リチウムを加えて、ラマン活性基質を生成する段階と、
    前記試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、分析される前記試料を含む水溶液を、前記ラマン活性基質に接触させる段階と、
    前記試料のラマンスペクトルを得る段階とを備え
    前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含む、
    方法。
  15. ラマン分光法により試料を分析する方法であって、
    表面の少なくとも一部に金属層が配置されており、多孔質シリコンを含む基質を準備する段階と、
    塩化リチウムを用いて、前記金属層を活性化させる段階と、
    前記試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、分析される前記試料を含む水溶液を、活性化した前記金属層に接触させる段階と、
    前記試料のラマンスペクトルを得る段階とを備え
    前記金属層が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含む、
    方法。
  16. 前記多孔質シリコンは、ナノ結晶シリコンから構成される、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記ラマン分光法が、表面増感ラマン分光法、表面増感共鳴ラマン分光法、ハイパーラマン分光法、及びコヒーレントアンチストークスラマン分光法からなるグループから少なくとも1つ以上選択される、
    請求項10から請求項16までの何れか一項に記載の方法。
  18. 前記標的検体が、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、糖タンパク、リポタンパク質、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、デオキシリボース核酸、リボース核酸、ペプチド核酸、糖、炭水化物、オリゴ糖、多糖類、脂肪酸、脂質、ホルモン、代謝体、サイトカイン、ケモカイン、受容体、神経伝達物質、抗原、アレルゲン、抗体、基質、代謝体、共同因子、阻害物質、薬物、調合剤、栄養素、プリオン、毒素、毒薬、火薬、殺虫剤、化学兵器、バイオハザード剤、バクテリア、ウイルス、放射性元素、ビタミン、複素環芳香族化合物、発がん性物質、突然変異原、麻酔薬、アンフェタミン、バルビツール酸塩、幻覚剤、廃棄物、汚染物質、量子ドット、あるいは染料からなるグループから選択される、
    請求項10から請求項17までの何れか一項に記載の方法。
  19. 前記標的検体が、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、及びたんぱく質からなるグループから選択される、
    請求項10から請求項18までの何れか一項に記載の方法。
  20. ラマン分光法による試料の分析に用いる製造品であって、
    金属ナノ粒子を含む水溶液に塩化リチウムを加えて得られた、増感した金属ナノ粒子溶液を有し、
    前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含み、
    試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、前記増感した金属ナノ粒子溶液に、前記試料を接触させることで、前記試料のラマンスペクトルが得られる、
    製造品。
  21. ラマン分光法による試料の分析に用いる製造品であって、
    表面の少なくとも一部に金属層が配置されており、多孔質シリコンを含む基質を有し、
    前記金属層は、銀、金、白金、銅、及びアルミニウムからなるグループから選択された金属を含み、
    前記金属層は、塩化リチウムを用いて活性化され、
    試料中の標的検体をラマン分光法により検出できるように、活性化された前記金属層に、分析される前記試料を含む水溶液を接触させることで、前記試料のラマンスペクトルが得られる、
    製造品。
JP2005518574A 2003-03-12 2004-02-04 リチウム塩を用いた表面増感ラマン分光法の化学増感 Expired - Fee Related JP4603487B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/387,750 US7318171B2 (en) 2003-03-12 2003-03-12 Policy-based response to system errors occurring during OS runtime
PCT/US2004/002989 WO2004085988A2 (en) 2003-03-12 2004-02-04 Chemical enhancement in surface enhanced raman scattering using lithium chloride

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006514309A JP2006514309A (ja) 2006-04-27
JP4603487B2 true JP4603487B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=40875117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005518574A Expired - Fee Related JP4603487B2 (ja) 2003-03-12 2004-02-04 リチウム塩を用いた表面増感ラマン分光法の化学増感

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1606610A2 (ja)
JP (1) JP4603487B2 (ja)
CN (1) CN1934438A (ja)
WO (1) WO2004085988A2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050147980A1 (en) * 2003-12-30 2005-07-07 Intel Corporation Nucleic acid sequencing by Raman monitoring of uptake of nucleotides during molecular replication
US7583379B2 (en) 2005-07-28 2009-09-01 University Of Georgia Research Foundation Surface enhanced raman spectroscopy (SERS) systems and methods of use thereof
GB0605752D0 (en) * 2006-03-23 2006-05-03 Univ Lincolnshire The Preparation of stable silver colloids
JP5110254B2 (ja) * 2006-10-10 2012-12-26 富士レビオ株式会社 蛍光測定法と、蛍光測定のための測定用チップ及びその製造方法
US9689801B2 (en) 2009-12-22 2017-06-27 Agency For Science, Technology And Research SERS-based analyte detection
US9063836B2 (en) * 2010-07-26 2015-06-23 Intel Corporation Methods and apparatus to protect segments of memory
GB201307013D0 (en) * 2013-04-18 2013-05-29 Renishaw Diagnostics Ltd Seers based assays for oligonucleotides
JP2014228323A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 ウシオ電機株式会社 検査方法、センサ
JP2014228321A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 ウシオ電機株式会社 検査方法
JP2014228322A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 ウシオ電機株式会社 センサ、検査方法
KR101494131B1 (ko) 2014-02-27 2015-02-16 숭실대학교산학협력단 은나노 구조체와 라만 분광법을 이용한 진균독소 시트리닌 검출방법
CN104568908B (zh) * 2015-02-06 2017-12-01 上海师范大学 基于表面增强拉曼散射的高效测定谷物中微量呕吐毒素的新方法
CN107167834B (zh) * 2017-07-21 2018-12-14 东南大学 检测热中子辐射的sers活性基底及其制备方法和应用
JP7190277B2 (ja) * 2018-07-31 2022-12-15 浜松ホトニクス株式会社 被検体分析方法
CN109939664A (zh) * 2019-04-16 2019-06-28 天津工业大学 一种多尺度纳微米氧化铝纤维光催化剂载体的制备方法
CN110579465A (zh) * 2019-10-24 2019-12-17 汎锶科艺股份有限公司 二硫代氨基甲酸盐类农药的检测方法
JP7344140B2 (ja) * 2020-01-27 2023-09-13 浜松ホトニクス株式会社 細胞分析方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002099982A2 (en) * 2001-03-01 2002-12-12 Illumina, Inc. Methods for improving signal detection from an array
AU2002239726A1 (en) * 2001-05-25 2002-12-09 Northwestern University Non-alloying core shell nanoparticles
US20040142484A1 (en) * 2002-09-30 2004-07-22 Intel Corporation Spectroscopic analysis system and method

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004085988A2 (en) 2004-10-07
CN1934438A (zh) 2007-03-21
WO2004085988A3 (en) 2004-11-04
EP1606610A2 (en) 2005-12-21
JP2006514309A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4603487B2 (ja) リチウム塩を用いた表面増感ラマン分光法の化学増感
Huang et al. SERS discrimination of single DNA bases in single oligonucleotides by electro-plasmonic trapping
Wang et al. Highly sensitive and automated surface enhanced Raman scattering-based immunoassay for H5N1 detection with digital microfluidics
Oh et al. Performance metrics and enabling technologies for nanoplasmonic biosensors
US7019828B2 (en) Chemical enhancement in surface enhanced raman scattering using lithium salts
Wang et al. Surface-enhanced Raman spectroscopy at single-molecule scale and its implications in biology
Wang et al. Selectivity/specificity improvement strategies in surface-enhanced Raman spectroscopy analysis
Muehlethaler et al. Review of surface enhanced Raman scattering applications in forensic science
Han et al. Portable kit for identification and detection of drugs in human urine using surface-enhanced Raman spectroscopy
Penn et al. Accelerated surface-enhanced Raman spectroscopy (SERS)-based immunoassay on a gold-plated membrane
Barahona et al. An aptasensor based on polymer-gold nanoparticle composite microspheres for the detection of malathion using surface-enhanced raman spectroscopy
JP5792614B2 (ja) 被覆ナノ粒子を使用した高感度免疫学的検定
US20050186565A1 (en) Method and spectral/imaging device for optochemical sensing with plasmon-modified polarization
Kant et al. Surface-enhanced Raman scattering spectroscopy and microfluidics: Towards ultrasensitive label-free sensing
Bishnoi et al. SERS biodetection using gold–silica nanoshells and nitrocellulose membranes
US20070155020A1 (en) Detection of chemical analytes by array of surface enhanced Raman scattering reactions
Tycova et al. Recent strategies toward microfluidic‐based surface‐enhanced Raman spectroscopy
Eskandari et al. A review of applications of surface-enhanced raman spectroscopy laser for detection of biomaterials and a quick glance into its advances for COVID-19 investigations
März et al. Fluorescence dye as novel label molecule for quantitative SERS investigations of an antibiotic
Hakonen Plasmon enhancement and surface wave quenching for phase ratiometry in coextraction-based fluorosensors
Peveler et al. Nanoparticles in explosives detection–the state-of-the-art and future directions
Song et al. Gold-modified silver nanorod arrays for SERS-based immunoassays with improved sensitivity
Brown et al. Optimization of the preparation of glass-coated, dye-tagged metal nanoparticles as SERS substrates
Syme et al. Quantitative characterization of individual microdroplets using surface-enhanced resonance raman scattering spectroscopy
Jin et al. Facile amplification of solution-state surface-enhanced Raman scattering of small molecules using spontaneously formed 3D nanoplasmonic wells

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080805

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100325

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees