JP4603236B2 - マルチセグメントプリントヘッドでのプリント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の分野】
本発明は、マルチセグメントプリントヘッドでのプリントに関し、特にディザを与えることに関する。
【0002】
【発明の背景】
ドット形式でのページに選択的に塗布されるインクからイメージが作成される、多様な型式のプリンタが発達した。米国特許番号6045710、発明者Kia Silverbrook、発明の名称「モノリシックプリントヘッド用自己整列構造および製造工程」で、ドロップオンデマンド方式のプリンタおよびその製造工程への従来技術の評価が記載されている。
【0003】
本発明に関する様々な方法、システム、装置が、2000年5月24日に本発明の出願人または譲受人によって出願された、以下の同時係属中の出願で開示されている。PCT/AU00/00518、PCT/AU00/00519、PCT/AU00/00520、PCT/AU00/00521、PCT/AU00/00523、PCT/AU00/00524、PCT/AU00/00525、PCT/AU00/00526、PCT/AU00/00527、PCT/AU00/00528、PCT/AU00/00529、PCT/AU00/00530、PCT/AU00/00531、PCT/AU00/00532、PCT/AU00/00533、PCT/AU00/00534、PCT/AU00/00535、PCT/AU00/00536、PCT/AU00/00537、PCT/AU00/00538、PCT/AU00/00539、PCT/AU00/00540、PCT/AU00/00541、PCT/AU00/00542、PCT/AU00/00543、PCT/AU00/00544、PCT/AU00/00545、PCT/AU00/00547、PCT/AU00/00546、PCT/AU00/00554、PCT/AU00/00556、PCT/AU00/00557、PCT/AU00/00558、PCT/AU00/00559、PCT/AU00/00560、PCT/AU00/00561、PCT/AU00/00562、PCT/AU00/00563、PCT/AU00/00564、PCT/AU00/00566、PCT/AU00/00567、PCT/AU00/00568、PCT/AU00/00569、PCT/AU00/00570、PCT/AU00/00571、PCT/AU00/00572、PCT/AU00/00573、PCT/AU00/00574、PCT/AU00/00575、PCT/AU00/00576、PCT/AU00/005737、PCT/AU00/00578、PCT/AU00/00579、PCT/AU00/00581、PCT/AU00/00580、PCT/AU00/00582、PCT/AU00/00587、PCT/AU00/00588、PCT/AU00/00589、PCT/AU00/00583、PCT/AU00/00593、PCT/AU00/00590、PCT/AU00/00591、PCT/AU00/00592、PCT/AU00/00594、PCT/AU00/00595、PCT/AU00/00596、PCT/AU00/00597、PCT/AU00/00598、PCT/AU00/00516、PCT/AU00/00517、PCT/AU00/00511。
【0004】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照によって本明細書に組み込まれる。
【0005】
さらに、本発明に関する様々な方法、システム、装置は、本発明の出願人または譲受人によって同時出願された同時係属中のPCT出願PCT/AU00/00754、PCT/AU00/00755、PCT/AU00/00757で開示されている。
【0006】
これらの同時係属出願の開示は、相互参照によって本明細書に組み込まれる。
【0007】
同時係属中のPCT出願において特に留意するものは、特許番号PCT/AU00/00591、PCT/AU00/00578、PCT/AU00/00579、PCT/AU00/00592、PCT/AU00/00590であり、これらの出願において、超小型電子機構のドロップオンデマンド方式のプリントヘッド(以下「Memjet」プリントヘッドと呼ぶ)が記載されている。
【0008】
「Memjet」プリントヘッドは、例えばページの全幅に渡って液体インクで1600dpi、バイレベルドットを作成可能なプリントヘッドセグメントから開発される。ドットは容易に分離して作成され、分散したドットのディザ化はその最大密度まで利用可能である。カラープレーンを完璧な位置合わせ精度でプリントでき、理想的なドットオンドット方式のプリントが可能である。プリントヘッドにより、超小型電子機構のインク滴下技術を用いて高速プリントが可能である。
【0009】
さらに、同時係属中のPCT出願PCT/AU00/00516、PCT/AU00/00517、PCT/AU00/00511、PCT/AU00/00754、PCT/AU00/00755、PCT/AU00/00757には、上述の標準ページ幅プリントヘッドの駆動に適合したプリントエンジン/コントローラが記載されている。
【0010】
プリントヘッドを駆動するために使用されるプリントエンジン/コントローラは、受け取ったプリントデータをプリントヘッドノズルに送る。ディザをデータに与えることは既知である。
【0011】
特に留意することとして、PCT/AU00/00754において、複数のプリントエンジン/コントローラチップをマルチセグメントプリントヘッドにインターフェースするのに有用なプリントエンジン/コントローラの改良について記載されている。特にディザ工程および特性化ベクトルが付加されたプリントエンジン/コントローラの詳細について記載されている。
【0012】
上述のようなマルチセグメントプリントヘッドにおいて、プリントヘッドセグメントの重なり合い対に関する平均ドットゲインおよび輝度の保持において問題があり、この問題は、セグメントの不揃いによって悪化する。これらの問題を考慮したディザ工程が必要である。
【0013】
【発明の概要】
本発明が属する1つの形態において、マルチセグメントプリントヘッド用プリントデータを作成する方法は、終了部分が重なり合った、複数のプリントヘッドチップを含むマルチセグメントプリントヘッド用のディザマトリクスのセットを確立する工程(上記セットは、リードイン重なり合い部分に関連するリードインディザマトリクスと、リードアウト重なり合い部分に関連するリードアウトディザマトリクスと、プリントヘッドの中央部分に関連する共通ディザマトリクスとからなる)と、プリントデータを受け取る工程と、ディザマトリクスセットにアクセスし、受け取ったデータが重なり合い部分に渡って最終画像のドットゲインを略一定に保持するように合成されるように受け取ったデータにディザを与える工程とを含む。
【0014】
2つの重なり合うセグメントの各セットに対し、この重なり合いは不揃いという特徴がある。この不揃いは、リードインディザマトリクスと、リードアウトディザマトリクスと、標準の第3のディザマトリクスへのオフセットとを生成するために使用される。リードインディザマトリクスおよびリードアウトディザマトリクスは、重なり合い領域に渡ってあいまって使用される。1つをフェードアウトディザマトリクスとし、次いでもう1つをフェードインディザマトリクスとすることができる。これらの2つのディザマトリクスの組み合わせは、重なり合い領域に渡って一定のドットゲインが得られるように生成される。
【0015】
オフセットは、フェードインが終了すると、すぐに第3のディザマトリクス内に配置される必要がある。第3のディザマトリクスは標準ディザマトリクスとして考えることができ、他の2つのマトリクスはクロスフェードを提供するものとして考えることができる。他の2つのマトリクスの内、1つはフェードアウトディザマトリクスで、もう1つはフェードインディザマトリクスである。
【0016】
不揃いのために、重なり合い部分を通過後に、標準ディザマトリクス内に単に直進することは適切ではない。代わりに、不揃いに応じて、標準ディザマトリクスの異なる列に進む必要がある。
【0017】
そのため、少なくとも3つのディザマトリクスが存在することが好ましい。これは非重なり合いビット用のすべてのセグメントに渡って共通な標準マトリクスと、1つは共通ディザマトリクスからフェードアウトし、もう1つは共通ディザマトリクスへフェードインする重なり合いに対するディザマトリクス対とである。不揃い情報は、各プリントヘッドセグメントに保存された特性化ベクトルから得ることができる。特性化ベクトルは故障したノズルのデータも保存できる。コントーンCMYK層は、ディザマトリクス選択マップによって選択されたディザマトリクスを用いて合成される。ディザ化されたコントーン層は、コントーン層に渡って、ブラック層と共に付加される適切なネットページタグデータを有する。この合成は、マルチセグメントプリントヘッドに送られる。データストリームは、重なり合ったセグメントに渡ってスムーズな変化を作成するために調整され、プリントヘッド特性化ベクトルを参照することによって、プリントヘッド内の故障したノズルを補償することができる。ディザマトリクス選択マップの解像度は、理想的には、コントーン解像度と一致すべきである。
【0018】
各プリントヘッドセグメントは、その低速シリアルバスを経由して照会され、各プリントヘッドセグメントへ特性化ベクトルを返すことができる。マルチセグメントプリントヘッド全体に対するノズル欠陥リストを作成するために、複数のプリントヘッドチップから得られる特性化ベクトルを組み合わせることができ、この特性化ベクトルにより、プリントエンジンはプリント中に欠陥のあるノズルを補償することができる。欠陥のあるノズルの数が少ない限り、補償により得られる結果は、欠陥のないノズルのプリントヘッドによって得られる結果と大差はない。
【0019】
【好ましい実施形態の詳細な説明】
通常12インチのプリントヘッド幅は、1つまたは複数のPEC(プリントエンジン/コントローラ)によって制御され、以下に記述するように、A4およびレターページの全ブリードプリントが可能である。6チャネルのカラーインクが、現在のプリント環境において要求される最大チャネル数である。これらのチャネルは以下となる。
・通常のカラープリント用のCMY
・ブラックテキストおよび他のブラックプリント用のK
・タグ可能用途用のIR(赤外線)
・高速プリントを可能にするためのF(定着剤)
PECを単一のチップに組み込んで、プリントへッドとのインターフェースが可能である。PECは以下の4つの基本レベルの機能を含む。
・IEEE1394等のシリアルインターフェース経由で圧縮されたページの受け取り
・圧縮形式からページを作成するプリントエンジン(上記プリントエンジンは機能的に、ページイメージを伸張する工程と、コントーン層をディザ化する工程と、コントーン層に渡ってブラック層を合成する工程と、任意に赤外タグを付加する工程と、最終イメージをプリントヘッドに送る工程とを含む。)
・プリントヘッドおよびステッピングモータを制御するプリントコントローラ
・2つのQAチップと通信するための2つの標準低速シリアルポート(認証手順で強いセキュリティを確保するには単一のポートではなく、2つのポートが必要なことに留意されたい。)
【0020】
「Memjet」プリントヘッドのページ幅の性質のために、各ページは、目に見えるアーティファクトの生成を避けるために、定速でプリントされなくてはならない。これは、プリント速度は入力データ速度に一致して変化できないことを意味する。それゆえ、ドキュメントのラスタ化およびドキュメントのプリントは、プリントヘッドが確実に一定のデータを供給するように分断される。ページは、完全にラスタ化されるまでプリントされない。これは、メモリ内に各ラスタ化されたページの圧縮バージョンを保存することによって、達成することができる。この分断により、単純なページをラスタ化する場合、より複雑なページをラスタ化するための時間を獲得しながら、RIP(ラスタイメージプロセッサ)がプリンタより前に実行することも可能になる。
【0021】
コントーンカラーイメージは確率ディザ化によって再作成されるが、ブラックテキストおよび線グラフィックスはドットを用いて直接再作成されるため、圧縮されたページイメージフォーマットは個別の前景バイレベルブラック層および背景コントーンカラー層を含む。ブラック層は、(コントーン層はオプションのブラック成分を有しているが、)コントーン層がディザ化された後に、コントーン層に渡って合成される。(赤外線またはブラックインクでの)ネットページタグの最終層は、任意でプリントアウト用ページに付加される。
【0022】
RIPソフトウェア/ハードウェアは、各ページの描写をラスタ化し、ラスタ化されたページイメージを圧縮する。各圧縮されたページイメージはメモリに転送される。ページの描写内のディザマトリクス選択領域は、無視できるサイズに損失無く圧縮され、圧縮されたページイメージの一部を形成するコントーン解像度のバイレベルビットマップにラスタ化される。プリントされるページの赤外(IR)層は、任意で、プログラム可能な密度で符号化されたネットページタグを含む。
【0023】
図1において、ドキュメントは11で受け取られ、ページレイアウトが作成可能で、任意の必要なオブジェクトが付加可能なメモリバッファ12にロードされる。メモリ12から送られたページは、13でラスタ化され、プリントエンジンコントローラ10に伝送される前に、14で圧縮される。ページは、プリントエンジンコントローラ10内のメモリバッファ15に圧縮されたページイメージとして受け取られ、メモリバッファ15からページ拡張器16に送られ、ここでページイメージは回復される。任意の必要なディザを、17で任意のコントーン層へ与えることが可能である。任意のブラックバイレベル層は、18のコントーン層に渡って19の任意の赤外タグと共に合成可能である。合成されたページデータは、20でプリントされ、ページ21が作成される。
【0024】
パイプラインの第1の段階において、JPEG圧縮コントーンCMYK層(以下を参照)、グループ4のFAX圧縮バイレベルディザマトリクス選択マップ(以下を参照)、グループ4のFAX圧縮バイレベルブラック層(以下を参照)がすべて並列に伸張される。これと並列して、タグエンコーダは、圧縮されたページイメージからバイレベルIRタグデータを符号化する。第2の段階において、ディザマトリクス選択マップによって選択されたディザマトリクスを用いて、コントーンCMYK層がディザ化され、その結果生じるバイレベルK層に渡ってバイレベルブラック層が合成され、IR層がページに付加される。定着剤層は、任意のC、M、Y、KまたはIRチャネルで必要な如何なる場所の各ドット位置でも生成される。最後の段階において、バイレベルCMYK+IRデータは、プリントヘッドインターフェース(以下を参照)経由で、プリントヘッドを介してプリントされる。
【0025】
図2において、プリントエンジン/コントローラ10が、どのようにプリンタシステムアーキテクチャ全体に適合するか示されている。プリンタシステムの様々な構成要素は以下を含む。
・プリントエンジン/コントローラ(PEC)。1つまたは複数のPECチップ10がメモリバッファ24に保存するための圧縮されたページイメージを受け取る工程と、ページ伸張を行う工程と、ブラック層を合成する工程と、ドットデータをプリントヘッド23に送る工程とを担当する。QAチップ25、26と通信も可能で、最適なプリントを確保するためにプリントヘッド特性を回復する手段を提供する。PECはこの仕様目的のためにある。
・メモリバッファ。メモリバッファ24は、圧縮されたページイメージを保存し、所与のページのプリント中にスクラッチする。メモリバッファの構造および機能は当業者には既知であり、使用する多様な標準チップおよび技術は、本発明のPECの使用において利用され得るものとする。
・マスタQAチップ。マスタチップ25は、取り替え可能なインクキャリッジQAチップ26と整合する。QAユニットの構造および機能は当業者には既知であり、多様な既知のQA工程は、本発明のPECの使用において利用され得るものとする。例えば、QAチップは同時係属中の米国特許出願に記載されている。
【0026】
【表1】
Figure 0004603236
【0027】
QAチップの通信は、イメージの伸張並びに物理的にプリントヘッドを走行させる役割を有するために、PECチップの機能全体の中に最適に含まれることが可能である。QAチップの通信を配置することにより、ページをプリントするための十分なインクが確実に存在することができる。プリントヘッドアセンブリに組み込まれたQAは、認証チップを用いて実装されることが好ましい。QAチップはマスタQAチップのため、認証キーのみを含み、ユーザデータを含まない。しかし、マスタQAチップはインクカートリッジのQAチップと整合されねばならない。インクカートリッジ内のQAチップは、可能な限り最適なプリント特性を保持するために必要な情報を含み、認証チップを用いて実装される。
【0028】
PECチップは、単純なマイクロコントローラCPUコア35を組み込んで、以下の機能を実行することが好ましい。
・プリントページ間のシリアルインターフェース36経由でQAチップ認証プロトコルを実行する機能
・プリント中にパラレルインターフェース91経由でステッピングモータを走行させる機能(ステッピングモータは5KHzの工程が必要)
・プリント中にPECチップの様々な部分を同期させる機能
・外部のデータリクエスト(プログラミングレジスタ等)とインターフェースする手段を提供する機能
・プリントヘッドセグメント低速データリクエスト(特性化ベクトルの読み出し、およびパルスプロファイルの書き込み等)とインターフェースする手段を提供する機能
・外部DRAMに肖像および風景タグ構造を書き込む手段を提供する機能
【0029】
図3において、プリントエンジンアーキテクチャが示されている。プリントエンジンのページ伸張およびプリントパイプラインは、高速シリアルインターフェース27(標準IEEE1394インターフェース等)と、標準JPEGデコーダ28と、標準グループ4FAXデコーダと、カスタムハーフトナー/合成器ユニット29と、カスタムタグエンコーダ30と、ラインローダ/フォーマッタユニット31と、プリントヘッド33へのカスタムインターフェース32とからなる。デコーダ28、88およびエンコーダ30は、ハーフトナー/合成器29のバッファとなる。タグエンコーダ30は、ページの用途に依存するプロトコルに従って、ページへの1つまたは複数の赤外タグを確立する。ここでタグの実際の中身は本発明の対象ではない。
【0030】
プリントエンジンは、2つのバッファ岐路で作動する。1つのページは、DRAMインターフェース89と、高速シリアルインターフェース27から送られるデータバス90とを経由して、DRAM34にロードされる。一方、以前にロードされたページは、DRAM34から読み込まれ、プリントエンジンパイプラインを通過する。1つのページのプリントが終了すると、次にロードされたページがプリントされ、新しいページが高速シリアルインターフェース27経由でロードされる。第1の段階において、パイプラインは任意のJPEG圧縮コントーン(CMYK)層を伸張し、2つのグループ4FAX圧縮バイレベルデータストリームの内、いずれかを伸張する。2つのストリームは、ブラック層(ただし、PECは実際にはカラーを認知できず、このバイレベル層を出力インク内の任意のものに指図することができる。)と、コントーンディザ化のためのディザマトリクス間を選択するマットからなる(以下を参照)。第2の段階において、第1の段階と並列に、後にIRまたはブラックインクを供給するコード化された任意のタグが存在する。最後に、第3の段階で、コントーン層はディザ化され、位置決めタグおよびバイレベルスポット1層は、その結果生じるバイレベルディザ化層に渡って合成される。データストリームは、プリントヘッド内の重なり合ったセグメントに渡って、スムーズな変化を作成するために理想的に調整され、理想的には、プリントヘッド内の故障したノズルの補償をするために調整される。6チャネルまでのバイレベルデータは、この段階から作成される。6チャネルのすべてが、プリントヘッド上に提供可能ではないことに留意されたい。例えば、プリントヘッドはCMYのみが使用可能であり、CMYチャネル内に押し込まれるKおよびIRは無視される。その代わりに、位置決めタグは、IRインクが使用不可の場合(または、試験目的で)、Kでプリントされる。結果として生じるバイレベルCMYK−IRのドットデータは、ラインバッファのセット経由でプリントヘッド33でプリントするために、バッファリングされ、フォーマットされる(以下を参照)。これらラインバッファの大部分は、オフチップDRAM34上に理想的に保存可能である。最後の段階において、6チャネルのバイレベルドットデータは、プリントヘッドインターフェース32経由でプリントされる。
【0031】
図4において、ハーフトナー/合成器ユニット(HCU)29は、コントーン(通常CMYK)層をバイレベルバージョンにハーフトーン化する機能と、スポット1バイレベル層を適切なハーフトーン化されたコントーン層に渡って合成する機能とを組み合わせる。Kインクがプリンタ内に存在しない場合、HCU29はKをCMYドットに適切にマッピングすることができる。HCU29は、画素基準で、ディザマトリクス選択マップ内の対応する値に基づき、画素上の2つのディザマトリクス間の選択も行う。HCU29への入力は、バッファ37を介しての(JPEGデコーダユニットから)伸張されたコントーン層と、バッファ38を介しての伸張されたバイレベルスポット1層と、バッファ39を介してのコントーン層と通常同じ解像度で伸張されたディザマトリクス選択ビットマップと、バッファ40を介しての最大ドット解像度でタグデータとを使用する。HCU29は、最大2つまでディザマトリクスを使用し、外部のDRAM34から読み出す。HCU29から41のラインローダ/フォーマットユニット(LLFU)への出力は、最大6カラープレーン内のプリンタ解像度バイレベルイメージラインのセットを使用する。通常、コントーン層はCMYKまたはCMY、バイレベルスポット1層はKを使用する。
【0032】
図5において、HCUが非常に詳細に示されている。HCUが一度始動すると、ページの終了条件を検出するか、または制御レジスタ経由で明示的に終了するまで処理を続ける。HCUの最初のタスクは、スケールユニット43等のそれぞれの寸法単位で、42等のバッファプレーン内で受け取られたすべてのデータを、プリンタの解像度に水平および垂直にスケーリングすることである。
【0033】
スケールユニットは、コントーンまたはバイレベルのデータを、プリンタの解像度に水平および垂直にスケーリングする手段を提供する。そのスケーリングは、両方の寸法にデータ値を整数回繰り返すことによって達成される。データをスケーリングする工程は、当業者には既知であろう。
【0034】
2つの制御ビット(アドバンスドットおよびアドバンスライン)が、マージンユニット57によって、スケールユニット43に提供される。アドバンスドットのビットにより、状態機械は同一のドットデータの複数のインスタンス(ページマージンに関して有益であり、プリントヘッド内でセグメントを重ね合わせるためにドットデータを作成する)を生成可能である。アドバンスラインのビットによって、状態機械はドットからなる特定のラインがいつ完了するかを制御することが可能となり、それによってプリンターマージンに従ったデータの打切りが可能となる。アドバンスラインは、特定の行の終了に関する論理の要求からスケールユニットの保護も行う。スケールユニットへの入力は、フルラインバッファを使用する。ラインは、ラインの繰り返しのよって垂直方向のアップスケーリングを行うために、スケールファクタ回数だけ使用され、各ライン内で各値は、画素の繰り返しによって水平方向のアップスケーリングを行うために、スケールファクタ回数だけ使用される。入力したラインがスケールファクタ回数だけ使用されると(アドバンスラインのビットがスケールファクタ回数だけ設定される)、入力バッファ選択ビットのアドレスがトグルされる(ダブルバッファ)。スケールユニットはアドレスを生成するだけなので、スケールユニット用の論理は8ビットおよび1ビットの場合と同一である。
【0035】
それぞれのコントーン層の解像度は異なるために、個別にスケーリングされる。バッファ45のバイレベルスポット1層およびバッファ46のディザマトリクス選択層もスケーリングされる必要がある。バッファ47のバイレベルタグデータは正しい解像度で確立されており、スケーリングする必要はない。スケールアップディザマトリクス選択ビットは、2つのディザマトリクスから単一の8ビット値を選択するために、ディザマトリクスアクセスユニット48によって使用される。8ビット値は4つの比較器44および49〜51に出力され、比較器は単にこの8ビット値を特定の8ビットコントーン値と比較する。実際のディザマトリクスの生成は、プリントヘッドの構造と、当業者には既知であるディザマトリクスを生成するための一般的な工程に依存する。コントーン値が8ビットディザマトリクス値より大きい場合、1が出力される。そうでない場合、0が出力される。次いで、これらのビットはすべて、(特定のドットがページのプリント可能領域内にあるかどうか)マージンユニット57からのインページビットを有する52〜56でAND演算される。HCUの最後の段階は、合成段階である。6つの出力層のそれぞれに対して、ユニット58等の、それぞれが6つの入力を備えた単一のドットマージャユニットが存在する。各ドットマージャユニットからの単一の出力ビットは、入力ビットの任意またはすべての組み合わせである。これにより、スポットカラーは(試験目的のための赤外を含む)任意の出力カラープレーン内に置かれ、(ブラックインクがプリントヘッド内になければ)ブラックはシアン、マゼンタ、イエローに混ぜ合わされ、タグドットデータは目に見えるプレーン内に配置される。定着性のカラープレーンも容易に生成することができる。ドットレオグユニット(DRU)59は、所与のカラープレーン用の生成されたドットストリームを取り出し、出力がセグメント順に、そしてセグメント内でドット順になるようにそのストリームを32ビット量に編成することを担当する。セグメントを重ね合わせるドットがセグメント順に生成されないため、最小限の再順序付けが必要である。
【0036】
2つの制御ビット(アドバンスドットおよびアドバンスライン)は、マージンユニット57によってスケールユニットに提供される。アドバンスドットのビットにより、状態機械は同一のドットデータの複数のインスタンス(ページマージンについて有益で、プリントヘッド内でセグメントを重ね合わすためにドットデータを作成する)を生成可能である。アドバンスラインのビットによって、状態機械はドットからなる特定のラインがいつ完了するかを制御することが可能となり、それによってプリンターマージンに従ったデータの打切りが可能となる。アドバンスラインは、特定の行の終了に関する論理の要求からスケールユニットの保護も行う。
【0037】
比較器ユニットは、簡単な8ビット「大なり(>)」の比較器を含む。8ビットコントーン値が8ビットディザマトリクス値より大きいかどうかを判定するために使用される。よって、比較器ユニットは2つの8ビット入力を取り入れ、単一の1ビット出力を作成する。
【0038】
図6において、ドットマージャユニットがより詳細に示されている。マージャユニットは、バイレベルディザ化データ、スポット1カラー、タグデータを実際のプリントヘッド内の出力インクにマッピングする手段を提供する。各ドットマージャユニットは、6つの1ビットの入力を取り入れ、カラープレーンに対する出力ドットに相当する単一のビット出力を作成する。60での出力ビットは、入力ビットの任意またはすべての組み合わせである。これにより、スポットカラーは(試験目的のための赤外を含む)任意の出力カラープレーン内に置かれ、(ブラックインクがプリントヘッド内になければ)ブラックはシアン、マゼンタ、イエローに混ぜ合わされ、タグドットデータは目に見えるプレーン内に配置される。定着用出力も、単に入力ビットのすべてを組み合わせることによって容易に生成することができる。ドットマージャユニットは、6つの入力ビットに対するマスクとして使用される6ビットのカラーマスクレジスタ61を含む。入力ビットのそれぞれは、対応するカラーマスクレジズタビットと共にAND演算され、次いで、その結果生じる6ビットは、共にOR演算され、最終の出力ビットを形成する。
【0039】
図7において、所与のカラープレーン用の生成されたドットストリームを取り出し、出力がセグメント順に、そしてセグメント内でドット順になるようにそのストリームを32ビット量に編成することを担当するドットレオグユニット(DRU)が示されている。セグメントを重ね合わせるドットがセグメント順に生成されないため、最小限の再順序付けが必要である。DRUは、32ビットシフトレジスタと、通常の32ビットレジスタと、通常の16ビットのレジスタを含む。5ビットカウンタは、現在までに処理されたビットの数のトラックを保持する。ディザマトリクスアクセスユニット(DMAU)からのドットアドバンス信号は、出力されるべきビットに関して、DRUに命令するために使用される。
【0040】
図7において、レジスタ(A)62は、サイクル毎にクロックする。レジスタ(A)62は、ドットマージャユニット(DMU)によって作成された32の最新ドットを含む。全32ビット値は、簡単な5ビットカウンタ経由で、DRU状態機械64によって作成されたライトイネーブル信号によって、32サイクル毎にレジスタ(B)63にコピーされる。レジスタ(B)63からの16奇数ビット(ビット1、3、5、7等)は、同一のライトイネーブルパルスでレジスタ(C)65へコピーされる。次いで32ビットのマルチプレックサ66は、状態機械からの2ビットを基にし、以下の3出力を選択する。
・レジスタBからの全32ビット
・レジスタAの16偶数ビット(ビット0、2、4、6等)と、レジスタBの16偶数ビットとから作成された32ビット値。レジスタAからの16偶数ビットはビット0〜15であり、レジスタBからの16偶数ビットはビット16〜31である。
・レジスタBの16奇数ビット(ビット1、3、5、7等)と、レジスタCの16ビットとから作成された32ビット値。レジスタCのビットはビット0〜15であり、レジスタBからの奇数ビットはビット16〜13である。
【0041】
DRU用状態機械が表1に示されている。状態機械は状態0で始動し、32サイクル毎に状態が変わる。32サイクル中に単一の非重なり合いビットは、32サイクルに対するすべてのドットアドバンスビットのAND演算値を収集する(非重なり合い=サイクル0に対するドットアドバンス、非重なり合い=サイクル1〜31に対する非重なり合いANDドットアドバンス)。
【0042】
【表2】
Figure 0004603236
【0043】
図5における、マージンユニット(MU)57は、ディザマトリクスアクセスユニット(DMAU)48からのアドバンスドット信号およびアドバンスライン信号を、現在のページのページマージンを基にした一般的な制御信号に変換することを担当する。マージンユニット(MU)57は、ページの終了条件を生成することも担当する。MUは、ページ全体でドットとラインのカウンタを保持する。両方共にページの初めでは0に設定される。ドットカウンタは、MUがDMAUからドットアドバンス信号を受け取る度に、1ずつ進める。MUがDMAUからラインアドバンス信号を受け取ると、ラインカウンタは増分し、ドットカウンタは0に再設定される。各サイクルで、現在のライン値およびドット値は、ページのマージンと比較され、適切な出力ドットアドバンス信号、ラインアドバンス信号、マージン内信号がこれらのマージンを基に与えられる。DMAUは、HCU用の唯一の実質的なメモリ要求を含む。
【0044】
図8において、ラインローダ/フォーマットユニット(LLFU)が示されている。LLFUはHCUからドット情報を受け取り、所与のプリントライン用のドットを適切なバッファ記憶装置(チップ上または外部DRAM34内)にロードし、プリントヘッドに必要な順序にフォーマットする。図9において、外部インターフェースについてLLFUの高水準のブロック図が示されている。LLFUへの入力67は、6つの32ビットワードおよびデータバリッドビットのセットであり、すべてHCCによって生成される。出力68は、6色の最大15のプリントヘッドセグメントに相当する90ビットのセットである。すべての出力ビットが有効というわけではなく、プリントヘッド内で実際に使用されるカラーの数に依存する。
【0045】
上述のプリントヘッド上の噴出ノズルの物理的な配置は、2つのオフセット列内にノズルがあり、これは2つの異なるラインに対して、同一のカラーの奇数ドットおよび偶数ドットが存在することを意味している。ラインLに対しては偶数ドット、ラインL−2に対しては奇数ドットが存在する。さらに、1つのカラーのドットともう1つのカラーのドットとの間に多数のラインが存在する。同一のドット位置に対する6つのカラープレーンは、HCUによって一度に計算され、同一のドットが適切なカラーノズルの下に位置するまで、カラープレーンのそれぞれに対するドットデータを遅延させる必要がある。
【0046】
各バッファラインのサイズは、プリントヘッドの幅に依存する。単一のPECは、最大15プリントヘッドセグメントまでのドットを生成する。それゆえ単一の奇数または偶数のバッファラインは、640ドットの15セットで、総計で9600ビット(1200バイト)となる。例えば、カラー6奇数ドットを要するバッファは、総計でおよそ45Kバイトとなる。
【0047】
図10において、カラーNOEスプリットのブロック図を示し(図9のOEスプリット70を参照)、図9での2つのバッファE71およびF72のそれぞれのブロック図が図10および11に示されている。バッファEFは、データを図3のプリトヘッドインターフェース(PHI)32に伝送するダブルバッファ機構である。それゆえ、バッファEおよびFは同一構造を有している。ドットのラインを処理中に、2つのバッファの1つが書き込まれ、もう1つが読み出される。2つのバッファは、PHIからのライン同期信号の受け取りの際、論理的に交換される。バッファEおよびFは、図11で示されるように、6つのサブバッファを含み、1つの色に1つのサブバッファが対応し、カラー1はサブバッファ73が対応する。各サブバッファのサイズは、2400バイトであり、1セグメント当たり1280ドットで、15のセグメントを保持するには十分である。メモリは、一度に32ビットでアクセスされ、各サブバッファに対して600のアドレスが存在する(10ビットのアドレスが必要である)。すべての偶数ドットは、各カラーのサブバッファ内の奇数ドット前に置かれる。(15より少ないセグメントへのプリントのための)任意の未使用スペースが存在する場合、各カラーのサブバッファの終わりに位置する。各サブバッファから実際に使用されるメモリ量は、PECによって実際にアドレス指定されたセグメントの数に直接関係する。15のセグメントプリントヘッドに対し、1200バイトの偶数ドットおよびその後の1200バイトの奇数ドットが存在し、未使用スペースは存在しない。有利に使用するためのサブバッファの数は、プリントヘッド内で使用されるカラーの数に直接関係する。サポートされるカラーの最大数は6である。
【0048】
バッファEおよびFのそれぞれに対するアドレス指定複号回路は、所与のサイクルで単一の32ビットアクセスが6つのサブバッファのすべてにアクセス(6つのすべてのサブバッファからの読み出し、または、6つの内1つへの書き出し)できるようになっている。総計6出力ビットに対して、各色バッファから読み出された32ビットの内の1ビットのみが選択される。図11において、その工程が示されている。15ビットのアドレスにより、32ビットを選択するために使用される10ビットのアドレスによって、特定のビットの読み出しが可能になり、5ビットのアドレスは、32ビットから1ビットを選択する。すべてのカラーサブバッファはこの論理を共有するため、単一の15ビットアドレスは、1カラーに対し1ビットの総計6ビットの出力を与える。サブバッファ73〜78のそれぞれは、自身のライトイネーブルラインを有し、単一の32ビット値が所与のサイクルで特定のカラーバッファに書き込まれることを可能にしている。個々のライトイネーブルは、単一のライトイネーブル入力をカラーセレクトの複号形式でAND演算することによって生成される。実際にデータインにクロックするバッファは1つのため、ライン79上の32ビットのデータインは共有される。
【0049】
バッファEおよびFから読み出すためのアドレス生成は直接行われる。各サイクルは、特定のセグメントに対して、1つのカラーが1ビットに相当する6ビットをフェッチするために使用されるビットアドレスを生成する。640を現在のビットアドレスに加えることによって、次のセグメントに相当するドットに進む。1280ではなく、640を加えるのは、奇数ドットと偶数ドットは、バッファ内で別れているからである。これをナンバーセグメントに相当する回数だけ行い、偶数ドットに相当するデータを取り戻し、これらのビットをPHIに転送する。ナンバーセグメントが15の場合、ビットの数は90(15×6ビット)となる。次いで、工程は奇数ドットに対して繰り返される。この偶数/奇数ビット生成工程は全体で640回繰り返され、毎回スタートアドレスを1つ増分させる。それゆえ、すべてのドット値は、640×2×ナンバーセグメントのサイクルで、プリントヘッドによって要求された順序でPHIに転送させる。ナンバーセグメントが15の場合、サイクル数は19,200となる。プリントヘッド内で実際に使用されるカラー数に関わらず、6ビット(各カラーバッファから1ビット)が所与の読み出しサイクルで作成されることに留意されたい。
【0050】
さらに、図9において、90ビットのトランスファレジスタ90へ書き込むためのTライトイネーブル制御信号が生成される。PHIの前にLLFUが始動するため、最初の値はPHIからのアドバンスパルスより前に転送されねばならない。解決法は、ナンバーセグメントサイクルの後に、最初の値をトランスファレジスタに転送し、ナンバーセグメントサイクルを止め、次のナンバーセグメントサイクルのグループを始動するためにアドバンスパルスを待つことである。最初のアドバンスパルスが到着すると、LLFUはPHIと同期する。
【0051】
単一のドットラインのための読み出し工程は、以下の擬似コードで示されている。
【0052】
DoneFirst=FALSE
WantTOXfer=FALSE
For DotInSegment=0 to 1279
If(DotInSegment0:bit0==0)
CurrAdr=DotInSegment0(high bits)(puts in range 0 to 639)
EndIf
XfersRemaining=NumSegments
Do
WantToXfer=(XfersRemaining==0)
TWriteEnable=(WantToXfer AND NOT DoneFirst)OR PHI:ADVANCE
DoneFirst=DoneFirst OR TWriteEnable
Stall=WantToXfer AND (NOT TWriteEnable)
SWriteEnable=NOT(Stall)
If(SWriteEnable)
Shift Register=Fetch 6 bits from EFSense[ReadBuffer]: CurrAdr
CurrAdr=CurrAdr+640
XfersRemaining=XfersRemaining-1
Endif
Until(TWriteEnable)
EndFor
Wait until BufferEF Write process has finished
EFSense=NOT(EFSense)
【0053】
読み出し工程がデータをEまたはFからPHIに転送する間に、書き込み工程はもう1つのバッファに次のドットラインを作成する。
【0054】
EまたはFに書き込まれるデータは、HCUによって生成されたカラー1データと、バッファD(DRAMから供給)から得られたカラー2〜6データである。カラー1データは、HCUのアウトプットバリッドフラグが設定されると、EFに書き込まれ、カラー2〜6データはレジスタCから他の時間中に書き込まれる。
【0055】
図9において、バッファOE181は、カラー1用の連続した32ドットの単一のHCUが生成したセットを保持するために使用される32ビットのレジスタである。ドットはページ上で連続しているが、奇数ドットと偶数ドットは、異なる時間にプリントされる。
【0056】
バッファAおよびB82は、2つのドットラインによってカラー1に対する奇数ドットデータを遅延させるためのダブルバッファ機構である。それゆえ、バッファAとBは同一の構造を有する。ドットのラインを処理する間に、2つのバッファの内1つが読み出され、次いで書き込まれる。2つのバッファは、ドットライン全体が処理された後に、論理的に交換される。単一のビットフラグABセンスは、2つのバッファの内どちらが読み込まれ、書き込まれるかを決定する。
【0057】
HCUは、有効出力制御フラグが設定されると、32ビットのカラー1データを提供し、これは最初のフラグがラインに送られてから以降は、32サイクル毎に行われる。32ビットは、単一のドットライン用の32ドットの連続セット(16偶数ドット(ビット0、2、4等)16奇数ドット(ビット1、3、5等))を定義する。有効出力制御フラグは、OE1レジスタ81のためのライトイネーブル制御として使用される。HCCデータは、2アウトプットバリッド信号毎に処理される。HCUカラー1データの16偶数ビットは、レジスタOE1の16偶数ビットと組み合わされ、32ビットの偶数カラー1データを作成する。同様にHCUカラー1データの16奇数ビットは、レジスタOE1の16奇数ドットと組み合わされ、32ビットの奇数カラー1データを作成する。2つのグループの内、第1のアウトプットバリッド信号が受け取られると、バッファAおよびBは読み込まれ、奇数データはバッファEF内の図11に示されたカラー1、73に転送される。2つのグループの内、第2のアウトプットバリッド信号が受け取られると、32ビットの奇数データが以前に読み込まれたバッファAB内の同一位置に書き込まれ、32ビットの偶数データはバッファEF内のカラー1に書き込まれる。
【0058】
HCUは、アウトプットバリッド制御フラグが設定されると、1つのカラープレーンにつき32ビットのデータを提供する。これは、特定の開始時間中を除き、32サイクル毎に起こる。32ビットは、単一のドットライン用の32ドットの連続セット(16偶数ドット(ビット0、2、4等)および16奇数ドット(ビット1、3、5等))を定義する。
【0059】
バッファOE1(図10において83で示される)は、カラー1用の単一の32ビット値を保存するために使用され、バッファOE2〜OE6は、それぞれカラー2〜6用の単一の32ビット値を保存するために使用される。カラー1用のデータが、64サイクル毎(2アウトプットバリッドフラグ毎に一度)にカラー1奇数ドットに相当する32ビットと、カラー1偶数ドットに相当する32ビットとに分割されると、残りのカラープレーンも偶数ドットと奇数ドットに分割される。
【0060】
しかし、バッファEFに直接書き込まれる代わりに、ドットデータは複数のラインによって遅延され、バッファCD(図9において84で示される)経由でDRAMに書き込まれる。所与のライン用のドットがDRAMに書き込まれると、前のライン用のドットはDRAMから読み込まれ、バッファEおよびF(71、72)に書き込まれる。この工程は、カラー1をバッファEおよびFに書き込む工程にインターリーブされなくてはならない。
【0061】
図10において、アウトプットバリッドフラグがライン85上でHCUから受け取られる度に、32ビットのカラーNデータは、バッファOEN(83)に書き込まれる。2つ目のアウトプットバリッドフラグが受け取られる度に、組み合わされた64ビット値は、カラーバッファN(86)に書き込まれる。これは、すべてのカラープレーン2〜6に対して並列に起こる。カラーバッファN(86)は、40セットの64ビット(320バイト)を含み、2つの完全なセグメント用のドットを保存可能にする。これにより、前のセグメントデータ(奇数ドットおよび偶数ドット)用の完全なセグメント発生時間(20×64×1280サイクル)がDRAMへ書き込み可能となる。書き込み用のアドレス生成は直接行われる。ライン87上のカラーNライトイネーブル信号は、2つ目のアウトプットバリッドフラグが受取られる度に与えられる。アドレスは0で開始し、2つ目のアウトプットバリッドが受取られる度にフラグユニット39まで増分する。40に進む前に、アドレスは0に再設定され、それゆえダブルバッファ方式が提供される。これは、読み出しがアウトプットバリッドフラグ中に発生しない限り作用し、前のセグメントデータは、単一のセグメントデータを生成するために掛かる時間内にDRAMに書き込まれることができる。この工程は以下の擬似コードで示される。
【0062】
adr=0
firstEncountered=0
While(NOT AdvanceLine)
If(HCU_OutputValid)AND(firstEncountered)
ColorNWriteEnable=TRUE
ColorNAdr=adr
If(adr==39)
adr=0
Else
adr=adr+1
EndIf
Else
ColorNWriteEnable=FALSE
EndIf
If(HCU_OutputValid)
firstEncountered=NOT(firstEncountered)
EndIf
EndWhile
【0063】
読み出し用アドレス生成は、DRAMアクセス(読み出しおよび書き込み)用と、バッファEFアクセス用と、それゆえカラー1発生用のタイミングと結び付いているため、注意を要する。以下により詳しく説明する。
【0064】
バッファC、D、E、F、カラーN用のアドレス生成はすべて、DRAMアクセスのタイミングと結び付けられ、カラー1のバッファEおよびFに関する処理を干渉してはならない。基本原理は、カラーNの単一セグメント用データ(奇数ドットまたは偶数ドット)は、DRAMからバッファCおよびD経由でバッファEおよびFに転送されることである。データがDRAMから読み出されると、それらのドットはカラーバッファN内の値を基に置き換えられる。これは、奇数ドットおよび偶数ドットのカラーのそれぞれに対して行われる。完全なセグメントのドット値が累積された後(64サイクルの20セット)、工程は再び開始する。所与のプリントライン内のすべてのセグメント用データは、DRAMから、およびDRAMへ転送され、そのカラーのDRAMバッファ用の現在のアドレスは、カラーライン用の特定のデータがDRAMからリードバックされるまで、適切なライン数になるように進められる。よって、カラーN(奇数または偶数)は、バッファCにコピーされながら、DRAMからバッファDへ読み出される。データのバッファCへのコピーは、20または21サイクルを要し、そのサイクルはアウトプットバリッドフラグが20回の転送中に発生するかどうかに依存する。両方のタスクが終了すると(通常DRAMアクセスの方が遅い。)、工程の第2の部分が始まる。バッファC内のデータがDRAM(の読み出された場所と同じところに)に書き込まれ、バッファD内のデータがバッファEおよびFにコピーされる(カラーNデータはバッファEFに転送されず、一方カラー1データが転送されているのでアウトプットバリッドフラグは設定される)。両方のタスクが終了すると、カラーN(奇数または偶数)の他のセンスに対して、次いで残りの色のそれぞれに対しての同一の工程が発生する。ダブルの工程全体が十回発生する。次いで、DRAM内の現在のラインのそれぞれに対するアドレスは、次のラインの処理が開始されるために更新される。
【0065】
アドレス生成工程は、20×32ビットの10セットのナンバーセグメント値が読み出し、次いで20×32ビットの10セットのナンバーセグメント値が書き込むと考えることができる。それは、以下の擬似コードで示すことができる。
【0066】
EFStartAdr=0
Do NumSegments times:
For CurrColor=0 to MaxHalfColors
DRAMStartAddress=ColorCurrAdr[CurrColor]
While reading 640 bits from DRAMStartAddress into D(>=20cycles)
ColorNAdr=0
While(ColorNAdr!=20)
If(NOT HCU_OutputValid)
Transfer ColorNBuffer[ColorNAdr|CurrColor_bit0]to C[ColorNAdr]
ColorNAdr=ColorNAdr+1
EndIf
EndWhile
EndWhile-wait until read has finished
While writig 640 bits from C into DRAMStartAddress(>=20 cycles)
ColorNAdr=0
EFAdr=EFStartAdr
While(ColorNAdr!=20)
If(NOT HCU OutputValid)
Transfer D[ColorNAdr]to EF[CurrColor|EFAdr]
If((ColorNAdr==19)AND(CurrColor==NumHalfColors))
EFStartAdr=EFAdr+1
Else
EFAdr=EFAdr+1
EndIf
ColorNAdr=ColorNAdr+1
ENDIf
EndWhile
EndWhile-wait until write has finished
If(DRAMStartAddress==DRAMMaxVal)
ColorCurrAdr[currColor]=round up DRAMStartAddress to next 1KByte page
Else
ColorCurrAdr[currColor]=DRAMStartAddress+640 bits
EndIf
If(Segment==maxSegments)
If(ColorCurrRow[CurrColor]==ColorMaxRow[CurrColor])
ColorCurrRow[currColor]=ColorStartRow[currColor]
ColorCurrAdr[currColor]=ColorStartAdr[currColor]
Else
ColorStartRow[currColor]=ColorCurrRow[currColor]+1
EndIf
EndIf
EndFor
EndDo
Wait until next Advance signal from PHI
【0067】
マックスハーフカラーレジスタは、個別に取り扱われる奇数および偶数のカラーに関して、カラーの数より1小さくなるが、これはカラー1が含まれないことに留意されたい。例えば、標準6カラープリントシステムにおいて、10(奇数および偶数のカラー2〜6)ならば、マックスハーフカラーレジスタは9に設定されるはずである。
【0068】
LLFUは、PHIに対して第1の180ビットのデータを作成するために、2つのナンバーセグメントサイクルを必要とする。従って、プリントヘッドは始動されるべきであり、第1のライン同期パルスは、LLFUが始動後の期間に発生しなくてはならない。これにより、初期の転送値は有効となり、次の90ビット値が転送レジスタにロードする準備ができる。
【0069】
プリントヘッドインターフェ−ス(PHI)は、プロセッサがプリントヘッドにプリントされるドットをロードする手段である。PHIはLLFUからの入力を取り入れ、データをプリントヘッド自身に出力する。PHIは様々なプリントヘッド長およびフォーマットを処理できるであろう。PHIの内部構造は、最大6カラー、1回の転送において8セグメント、最大2セグメントグループを考慮すべきである。これは、全ブリードでA4/レターをプリント可能な15セグメント(8.5インチ)プリンタには十分であろう。
【0070】
組み合わされたプリントヘッドの特性化ベクトルは、シリアルインターフェース経由でリードバック可能である。特性化ベクトルは、故障したノズル情報並びに関連するセグメント配置データを備えることが可能である。各プリントヘッドセグメントは、その低速シリアルバス経由で照会され、セグメントの特性化ベクトルを返すことができる。複数のプリントヘッドからの特性化ベクトルは、組み合わされてプリントヘッド全体に対するノズル欠陥リストを作成することができ、プリントエンジンがプリント中に欠陥ノズルに対して補償を行うことを可能にする。欠陥のあるノズルの数が少ない限り、補償により得られる結果は、欠陥のないノズルのプリントヘッドによって得られる結果と大差はない。
【0071】
特性化ベクトルのために384ビットを有する各セグメントは、以下を備える。
1.シリアルナンバーおよびセグメント内のカラーに相当するナンバーを含む、64ビットのフラグおよびプリントヘッドセグメント情報
2.前のセグメントに関連する16ビットの整列データ(0=第1のセグメント)
3.残りのビットを使用した可変長の欠陥ノズルリスト
欠陥ノズルリストは、可変の長さで、欠陥のあるノズルの各セットは以下の構造を有する。
・5ビットのカウント(0=リストの終了)
・3ビットのカラー
・カウント×11ビット、1つの欠陥ノズルにつき1つのエントリ
一般に、プリントヘッドセグメントは、表12で定義されたような接続を有する。複数のカラーが存在する場合、接続のいくつかは複製されることに留意されたい。
【0072】
【表3】
Figure 0004603236
【0073】
21mm長のプリントヘッドセグメントは、300μm角の64個のボンディングパッドを有することが可能である。これらのボンディングパッドの内、24個は作動器へのV−電源で、20個は作動器へのV+電源である。残りの20個の接続はCMOS論理電源、信号、データ接続である。表13はこれらの接続の詳細を示す。
【0074】
【表4】
Figure 0004603236
【0075】
Figure 0004603236
【0076】
マルチセグメントプリントヘッドは、理想的には複数の同一プリントヘッドセグメントから構成される。これらのプリントヘッドセグメントは、一緒に製造された、または製造後に一緒に配置された、通常21mmのセグメントであり、所望の長さのプリントヘッドを作成する。セグメントは、重ね合わせた設定が可能で、要望通りに、セグメント間のスムーズな変化を可能とする。各21mmインチのセグメントは、ページの異なる部分に渡って1600dpi、バイレベルドットでプリントして、最終イメージを作成する。各セグメントは、1280ドットの最終イメージを作成するが、各ドットはカラーインクの組み合わせで描かれる。例えば、15のセグメントは並んで組み合わさって、12インチのプリンヘッドを作成する。各セグメントは、リードイン領域、中央領域、リードアウト領域を有すると考えることができる。1つのセグメントのリードアウトは、次のセグメントのリードインと一致する。
【0077】
図12において、2つのセグメント106、107を重ね合わせることで、セグメントの3つの領域が示されている。セグメントS(110)のリードアウト領域108は、セグメントS+1(107)のリードイン領域109に一致する。セグメントの中央領域は、重ね合わされていない領域(106の110および107の111)である。図は、セグメントが垂直に互い違いになっていることを示しているが、セグメントは、垂直寸法に並ぶようにわずかな角度で互い違いに配置されている。
【0078】
上述のように、プリントヘッドが複数のセグメントから構成されていると以下に想定する。データロードのために、セグメントはG個のセグメントグループ(セグメントグループの最大数はL)に分けられると想定する。プリントヘッド内にC種類のカラーが存在すると想定する。プリントヘッド用の噴出機構は、すべてのセグメントが同時に噴出することであり、この時1つのセグメントのみが共通のトライステートバス上にフィードバック情報を配置すると想定する。これらのすべての事を想定して、プリトヘッドから利用可能な外部接続が表15に記載されている。
【0079】
【表5】
Figure 0004603236
【0080】
図5より、HCUは、ディザマトリクス選択ビットマップによって選択された、2つの異なるディザマトリクスでディザ化する手段を提供する。ディザマトリクスアクセスユニット(DMAU)48は、サイクル毎に適切なディザ値を与える。さらに、DMAUは、複数の重なり合う「Memjet」プリントヘッドセグメントに渡ってのディザ化に対処する。DMAUの目的は、単に、プリントヘッド内の適切な出力ドット位置に対する適切な8ビットディザ値を提供することである。
【0081】
「Memjet」プリントヘッド全体が物理的にモノリシックならば、単一のディザマトリクス(例えば64×64)で十分である。しかし、「Memjet」プリントヘッドは複数の重なり合うセグメントから構成される。セグメントの重なり合いは、目に見えるアーティファクトを作成し得るシャープエッジの代わりに、1つの「Memjet」セグメントからもう1つの「Memjet」セグメントへのスムーズな変化を可能にする。さらにセグメントの配置における問題のために、セグメントは完璧に並んだドットである必要はない。通常のディザマトリクスは、これらの変化や、セグメント間のサブドットの配置には対処できないであろう。PECでプリントするための解決法は、「Memjet」プリントヘッドからの特性化ベクトルを使用し、1セットの特定のプリントヘッドディザマトリクスを作成することである。各セグメントは、リードイン領域、中央領域、リードアウト領域を有すると考えることができる。1つのセグメントのリードアウトは、次のセグメントのリードインと一致する。セグメントの中央領域は重ね合わせ領域を有さない。
【0082】
図12において、2つのセグメント106、107を重ね合わせることで、セグメントの3つの領域が示されている。セグメントSのリードアウト領域108は、セグメントS+1のリードイン領域109と一致することに留意されたい。この時、任意の数のプリントヘッドセグメントに対し、中央領域は同一のディザマトリクスを有するが、セグメントSのリードアウトとセグメントS+1のリードインとは、2つのセグメント間の配置に従った対であると考えることができる。複数のPECが同一ページにアドレス指定できるとすると、所与のPECはセグメントの特定のセットにアドレス指定可能で、一方、もう1つのPECはセグメントの次のセットにアドレス可能である。従って、PECに対する第1のセグメントのリードイン領域は、実際にもう1つのPECからの最後のセグメントのリードアウト領域に一致する。
【0083】
ディザマトリクスに対する総体的な目標は、濃度レベルとドットゲイン特性を提供し、重なり合い領域に渡る各ポイントの各濃度レベルに対する通常のディザセルを調和させることである。ディザマトリクスのセットは、このプリントエンジン/コントローラ(PEC)によってアドレス指定されたセグメントに対して定義される。このディザマトリクスのセットは、まとめてマルチセグメントディザマトリクスと呼ばれる。
・ 中央領域ディザマトリクスは、通常のディザマトリクスであり、(所与のドットラインの中央領域における最初のドットに使用されるディザマトリクス値は、セグメントとその前のセグメントとの間の配置のために、期待した位置にならない場合があるが、)すべてのセグメントに対して同一であり得る。
・ セグメント対の各重なり合い領域に対するリードイン/リードアウトディザマトリクス。PECで管理されたセグメントのセット全体に対するリードインおよびリードアウトも必要である。リードイン/リードアウトマトリクスの幅は、重なり合い領域における両セグメント内のドットの総数である。(16〜24の重なり合い幅に対応する)ドットの数は、32〜48と予測される。1セグメントに対するリードイン/リードアウトディザマトリクスおよび対応する隣りのセグメントに対するリードアウトセグメントは、サブドットの配置と、中央領域の開始時、完了時の中央領域ディザマトリクス内の位置とを考慮して、お互いにあいまって設計される。
・ 最初のセグメントに対するリードインディザマトリクスと、最後のセグメントに対するリードアウトディザマトリクス。これらは、PECで管理されたセグメントの他のセットにおける類似のマトリクスに一致する。各セグメントはセグメントの最初のドットに対する中央領域ディザマトリクス内の水平方向のオフセットも特定する。これにより、重なり合うセグメントによって生じる最大2ドットまでの不揃いの補償を可能にする。この補償により、ディザマトリクス生成ソフトウェアは、よりフレキシブルになり、リードイン/リードアウトディザマトリクスのリードアウト成分の終わりでの任意の結合ポイントが得られる。
【0084】
マルチセグメントディザマトリクスは、複数のラインに編成される。ラインの総数はディザマトリクスの高さに等しい。各ラインは、ダブルバッファスタイルで、外部DRAMからローカルDMAUメモリにロードされる。1つのドットラインが生成されると、マルチセグメントディザマトリクスの現在のラインを参照して、マルチセグメントディザマトリクスの次のラインがロードされる。ディザマトリクスラインバッファは、HCU状態機械からアドバンスライン信号が受信されると、交換される。
【0085】
図13において、マルチセグメントディザマトリクスからのラインの構成が示されている。
【0086】
マルチセグメントディザマトリクスの単一ラインのサイズは、重なり合いサイズおよびセグメントの数に依存する。中央領域ディザマトリクスの幅が64、重なり合い領域のサイズが32ドット、セグメント数が15とすると、64+32+32+(14×(32+32))が総エントリとなり、各エントリは8ビット=1024バイトである。
【0087】
DRAM記憶要求は、総64Kバイトに対して、1ラインにつき1Kバイトで、64ライン(ディザマトリクスの高さ)である。DMAUは、DRAMの各出力ラインから、これらのラインの1つをロードしなくてはならない。毎秒30,000ラインの最大プリント速度は、およそ30MB/secとなる。
【0088】
実際に、DMAUは、ディザマトリクス選択ビットによって選択された、これらのマルチセグメントディザマトリクスの内、2つをサポートする。マトリクス2バリッド1ビットレジスタが設定されると、第2のディザマトリクスが使用される。それゆえ、DRAM記憶要求は128Kバイトで、DRAMアクセスは、最大プリント速度で60MB/secの総帯域幅を要する。それゆえ、DMAUは、1バッファ当たり1024バイトの4つのラインバッファと、中央領域ディザマトリクス内の初期エントリ(各セグメントに対して1エントリ)として使用される15のオフセットレジスタとを含む。
【0089】
アドレス生成の工程は、以下の擬似コードで示される。
【0090】
DdlBufferSelect=0
MatrixLineStartAddress=0(Matrix1の開始の64Kバイトで並んだアドレスを参照する)
Load Matrix 1 address pointed to by MatrixLineStartAddress
If(Matrix2valid)
Load matrix 2,address pointed to by MatrixLineStartAddress + 64KBytes
EndIf
Do until end-of-page
currAdr=64
lineAdvance=0
dotAdvance=0
dot=1
segment=1
While(NOT lineAdvance)
CalculateEntry
EndWhile
DblBufferSelect=Not DblBufferSelect
MatrixLineStartAddress=(MatrixLineStartAdress+1)AND 63
Load Matrix 1 address pointed to by MatrixLineStartAddress
Load matrix 2 address pointed to by MatrixLineStartAddress + 64KBytes
EndDo
【0091】
ここで、CalculateEntryは、以下の擬似コードによって示される単一のサイクル工程である。マトリクス2バリッドレジスタがクリアならば、ディザマトリクス選択ビットマップからの値に関わらず、第1のディザマトリクスが常に使用される。
【0092】
Output matrix value read from:
DblBufferSelect,DitherMatrixSelect AND Matrix2Valid,CurrAdr
Output dotAdvance=NOT(((dot<32) AND (segment NOT==0) AND (dot0==0)) OR ((dot>1248)
AND(segment NOT=numSegments))
AND(dot0==0))
Output lineAdvance=((segment==numSegments) AND (dot==1280))
If((dot<32)OR(dot>1248))
CurrAdr=CurrAdr+1
Else If(dot==1248)
CurrAdr=NextOverlapAdr
Else If(dot==32)
NextOverlapAdr=CurrAdr
CurrAdr=CentralAreaFirst DotDitherOffset[segment]
Else
CurrAdr=(CurrAdr+1)AND 63
EndIf
If(dot==1280)
dot=1
segment=segnment+1
Else
dot=dot+1
EndIf
【0093】
ドットカウンタおよびセグメントカウンタは、ドットをカウントするために使用され、非重なり合い期間中と、最初のセグメントのリードイン期間中と、最後のセグメントのリードアウト期間中とに実際のセグメント/ドットの組み合わせのみに応答する。重なり合い期間中は、ドットが交互にセグメントSおよびセグメントS+1に応答する。それゆえ、ドットアドバンスはこの期間中に1ドットおきにのみ与えられる。
【0094】
各プリントヘッドセグメントは、その低速シリアルバス経由で照会され、セグメントの特性化ベクトルを返すことができる。複数のプリントヘッドから得られる特性化ベクトルは、プリントヘッド全体に対してノズル欠陥リストを形成するために組み合わされることができ、これにより、プリントエンジンはプリント中に欠陥のあるノズルを補償することが可能となる。欠陥のあるノズルの数が少ない限り、補償により得られる結果は、欠陥のないノズルのプリントヘッドによって得られる結果と大差はない。
【0095】
特性化ベクトルのために384ビットを有する各セグメントは、以下を備える。
・シリアルナンバーおよびセグメント内のカラーに相当するナンバーを含む、64ビットのフラグおよびプリントヘッドセグメント情報
・前のセグメントに関連する16ビットの整列データ(0=第1のセグメント)・残りのビットを使用した可変長の欠陥ノズルリスト
欠陥ノズルリストは、可変の長さで、欠陥のあるノズルの各セットは以下の構造を有する。
・5ビットのカウント(0=リストの終了)
・3ビットのカラー
・カウント×11ビット、1つの欠陥ノズルにつき1つのエントリ
フェードイン/フェードアウトディザマトリクスは、単にリードインおよびリードアウトではない。それらは、任意の不揃いの重なり合いに従って提供された場合、重なり合い領域に渡って一定のドットゲインが存在するように、共に定義される。
【0096】
セグメント間の不揃いは重大な結果を招く。2つのセグメントが完璧に並んだドットでないと、第1のセグメント上のドットは、第2のセグメント上のドットと完璧に揃わない。第2のセグメント上の2つのドットが、第1のセグメント上の1つのドットと重なり合うこともあり得る。第1のセグメント上のドットが、第2のセグメント上のドットと共にプリントされた場合、2つのドットが結合して形成された巨大なドットが生じてしまうだろう。第1のセグメント上のドットがプリントされ、第2のセグメント上で重ね合ったドットがどちらもプリントされない場合、ドットの面積は半分になる。第1のケースはページに暗いストライプを形成し、第2のケースはページに白いストライプを形成する。どちらの結果も望ましくない。
【0097】
上記不揃い問題の解決法は、重なり合い部分のドットゲインが略一定になるように、不揃いを考慮したディザセルを有し、暗い領域またはページ全体に生じるストライプが存在しないようにすることである。2つのセグメントが存在するので、2つのディザセルが必要である。1つをフェードアウトで、もう1つをフェードインと考えることができる。一定のドットゲインを作成するため、それらはお互いにあいまって使用しなくてはならない。異なる不揃いには、異なるディザセル対が必要なことは明らかであろう。ドット半分の不揃いによって生じる重なり合いは、ドット1/4の不揃いによって生じる重なり合いとは異なるであろう。それぞれの不揃いに対して異なったディザセルペアが必要である。共通ディザセル内の重なり合いの開始がどこかわかれば、より良いディザセルが生成されることができる。
【0098】
不揃いのために、重なり合い領域の終わりに達したら、共通ディザセル内の(もし完璧なドットの配置が存在するならば)予期した場所を使用するかどうか、またはディザセルの異なる列内に存在する必要があるかどうかを知る必要もある。それゆえ、共通のディザセルのどの部分が特定のセグメント重なり合い対の終わりに添付されるかを特定するオフセット値が存在する。
【0099】
それゆえ、セグメントの不揃いは、2つの目的に使用される。1つは、重なり合い領域に対するディザセル対を生成することである。ディザセル対は、共通のディザセル内の既知の位置と、ディザセルの選択された列とを接続するために生成されねばならない。選択された列は、ドットが完璧に揃ったセグメントの場合、予期した列となり、不揃いのセグメントの場合、隣接した列となるであろう。それゆえ、不揃いは、共通のディザセル内にどれだけオフセットさせるかを決定するために使用される。この場合に限定すると、不揃いおよび共通ディザセル内の位置を考慮して、各セグメントの重なり合い領域に対して、ディザマトリクスの異なる対が存在し、各重なり合いに対して1つの対が存在する。これらのディザセルを生成するための方法として、当該技術で多くの方法が知られている。ディザマトリクスセルの生成は、各プリントヘッドの不揃い対に対して一回行われる。すべてのプリントヘッドに対して一回で生成することもできる。例えば、ディザマトリクスセルは、1つのドット不揃いの最大100倍までの、すべての不揃いに対して包括的なディザセル対リストを生成する三価染色体である。そのためには、6400の総セットに対して100×64のディザセル対と100×64のオフセット値の生成が必要である。32ドットの重なり合いおよび64のディザセルの高さを想定すると、1ディザセル対に対して4KB、全部で12.5Mバイトが必要である。これは、プリンタドライバのインストール用CD−ROM(またはそれの同等物)上に容易に保存することができる。プリンタドライバのインストール中に、正しいディザセルが、接続されたプリントヘッドの不揃いを基に選択され、15のセグメントプリントヘッドに対して全部で64Kバイトが必要となる。ここで重要な点は、このプリントヘッドでは、ディザセルの生成は一回行えばよい。実際の6400のディザセル(位置合わせはドット精度のわずか100倍までと想定すると)は、焼きなましディザセル生成技術によって、容易に生成することができる。この「適合関数」は、簡単なドットゲイン計算であろう。焼きなましの目的は、標準ディザセルに比べ、ドットゲインの相違を最小限にすることである。
【0100】
本明細書にわたっての目的は、本発明を任意の実施形態または特定の特徴の収集に限定すること無しに、本発明の好ましい実施形態を記載することである。当業者は特定の実施形態から、本発明の範囲に含まれ得る変形を実現できるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マルチセグメントプリントヘッドを駆動することに適合されたプリントエンジンコントローラによって実行されるデータの流れおよび機能を示す図である。
【図2】 プリンタシステム構造全体のコンテキスト内のプリントエンジンコントローラを示す図である。
【図3】 プリントエンジンコントローラ構造を示す図である。
【図4】 図3のハーフトナー/合成器ユニット(HCU)への外部インターフェースを示す図である。
【図5】 図4のHCUの内部回路を示す図である。
【図6】 図5のドットマージャユニット内の工程を示すブロック図である。
【図7】 図5のドット再編成ユニット内の工程を示す図である。
【図8】 図5のラインローダ/フォーマットユニット(LLFU)内の工程を示す図である。
【図9】 図8のLLFU内のカラーデータを生成するための内部回路を示す図である。
【図10】 図9に記載のLLFUの構成要素を示す図である。
【図11】 図9に記載のLLFUの構成要素を示す図である。
【図12】 マルチセグメントプリントヘッドにおけるセグメントの重なり合い方法を示す図である。
【図13】 マルチセグメントディザマトリクスからのラインの組成を示す図である。
【符号の説明】
10 プリントエンジン/コントローラ
11 受け取ったドキュメント
12 メモリバッファ
13 ページ描写のラスタ化
14 ページイメージの圧縮
15 メモリバッファ
16 ページイメージの伸張
17 コントーン層のディザ化
18 コントーン層に渡るブラック層の合成
19 ネットページの赤外タグをIR層へレンダリング
20 ページのプリント
22 RIPページから
23 「Memjet」プリントヘッド
24 メモリバッファ
25 マスタQAチップ
26 インクカートリッジQAチップ
27 高速シリアルインターフェース
28 JPEGデコーダ
29 ハーフトナー/合成器
30 タグエンコーダ
31 ラインローダフォーマッタ
32 プリントヘッドインターフェース
33 「Memjet」プリントヘッド
34 64MビットDRAM
35 CPU
36 シリアルインターフェース
37 4平面コントーンバッファ
38 バイレベルスポット1バッファ
39 バイレベルdm選択バッファ
40 バイレベルタグFIFO
41 LLFUへ
42 コントーンバッファプレーン
43 スケールユニット
44 比較器1
45 バイレベルスポット1バッファ
46 バイレベルdm選択バッファ
47 バイレベルタグFIFO
48 ディザマトリクスアクセスユニット
49 比較器2
50 比較器3
51 比較器4
52 AND
53 AND
54 AND
55 AND
56 AND
57 マージンユニット
58 ドットマージャ
59 ドットレオグ
60 OR
61 ビット
62 32ビットワイドシフトレジスタA
63 32ビットワイドシフトレジスタB
64 状態機械
65 16ビットワイドシフトレジスタC
67 ドットデータの6プレーン
68 プリントヘッドインターフェース(PHI)へ
69 PHIから
70 カラー2OEスプリット
71 6×2400バイトバッファE
72 6×2400バイトバッファF
73 カラー1ドットサブバッファ
74 カラー2ドットサブバッファ
75 カラー3ドットサブバッファ
76 カラー4ドットサブバッファ
77 カラー5ドットサブバッファ
78 カラー6ドットサブバッファ
79 データイン
80 90ビットトランスファレジスタ
81 32ビットレジスタOE1
82 300×32ビットバッファAおよびB
83 32ビットワイドOEN
84 20×32ビットバッファCおよびD
85 アウトプットバリッド
86 40×64ビットカラーNバッファ
87 カラーNライトイネーブル
89 DRAMインターフェース
90 データバス
91 パラレルインターフェース
106 セグメントS
107 セグメントS+1
108 リードアウト
109 リードイン
110 中央領域
111 中央領域。

Claims (5)

  1. 端から端まで配置された複数のプリントヘッドチップから、各プリントヘッドチップの終端部が、隣り合ったチップの終端部と重なり合うように、作成されたマルチセグメントプリントヘッド用プリントデータを作成する方法であって、
    前記マルチセグメントプリントヘッド用ディザマトリクスのセットを生成する工程であって
    (N−1)番目のプリントヘッドチップのノズルと重なり合うリードイン領域におけるN番目のプリントヘッドチップのノズル用のリードインディザマトリクスを生成する工程と、
    前記N番目のプリントヘッドチップのノズルと重なり合うリードアウト領域における前記(N−1)番目のプリントヘッドチップのノズル用のリードアウトディザマトリクスを生成する工程と、
    前記プリントヘッドチップのそれぞれのリードイン領域とリードアウト領域の間の各プリントヘッドチップの中央部分におけるノズル用の共通ディザマトリクスを生成する工程とからなる、前記ディザマトリクスのセットを生成する工程と、
    プリントデータを受け取る工程と、
    前記ディザマトリクスセットにアクセスし、前記複数のプリントヘッドチップの前記重なり合い部分に渡って最終画像に略一定のドットゲインを保持するために、1つ又は複数の前記リードインディザマトリクス、前記リードアウトディザマトリクス、及び前記共通ディザマトリクスを使用して、前記受け取ったデータディザ化する工程と、
    備える方法。
  2. 前記リードインディザマトリクスは、前記N番目のプリントヘッドチップの前記リードイン領域におけるノズルのフェードインを行なうために値をディザ化し、
    前記リードアウトディザマトリクスは、前記(N−1)番目のプリントヘッドチップの前記リードアウト領域におけるノズルのフェードアウトを行なうために値をディザ化し、
    前記フェードインと前記フェードアウトとを組み合わせて、前記重なり合い部分に渡って略一定のドットゲインを得る、請求項1に記載のプリントデータを作成する方法。
  3. 前記N番目のプリントヘッドチップ及び前記(N−1)番目のプリントヘッドチップの不揃いを決定し、前期決定された不揃いを用いて前記共通ディザマトリクスの第1の列を決定するステップを更に備える、請求項1に記載のプリントデータを作成する方法。
  4. 前記不揃いは、各プリントヘッドチップについて保存された特性化ベクトルから決定され、前記特性化ベクトルは、各プリントヘッドチップの、前のプリントヘッドチップに関する配置データを格納している、請求項3に記載のプリントデータを作成する方法。
  5. 前記プリントヘッド全体に対するノズル欠陥リストを作成するため、前記複数のプリントヘッドチップのそれぞれから前記特性化ベクトルを組み合わせるステップを更に備える、請求項4に記載のプリントデータを作成する方法。
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