JP4602746B2 - 吸水性樹脂の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は重合時にゲル状となる吸水性樹脂の製造装置と、該装置を用いた製造方法に関する。
近年、自重の数十倍〜数百倍の水を吸収する高吸収倍率の吸水性樹脂が開発され、生理用品や紙おむつ等の衛生材料分野をはじめとして、農園芸用分野や鮮度保持などの食品分野、結露防止や保冷材等の産業分野等、吸水や保水を必要とする用途に使用されている。
このような吸水性樹脂としては、例えば、デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物(特許文献1)、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物(特許文献2)、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体のケン化物(特許文献3)、アクリロニトリル共重合体もしくはアクリルアミド共重合体の加水分解物(特許文献4)、またはこれらの架橋体、逆相懸濁重合によって得られた自己架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(特許文献5)、ポリアクリル酸部分中和物架橋体(特許文献6)等が知られている。
従来、吸水性樹脂を製造する方法としては、水溶性重合法などの技術が知られており、例えば、特定容器内で親水性ビニル系単量体水溶液を断熱重合する方法(特許文献7)や双腕ニーダー内で攪拌により重合ゲルを破断しながら重合する方法(特許文献8)等を挙げることができる。
また、液状反応成分を厚さ少なくとも10mmの層として可動性無端回転支持ベルト上に適用して重合させる手段として、支持ベルトから連続的に形成される凹部に液状反応成分を収容すると共に、該反応成分の重合中に該支持ベルトの凹部形状を平坦なベルト形状に連続的に延ばすと同時に生成したポリマーリボンゲルからベルトを分離する、水溶性モノマーからの重合体の連続製造装置が挙げられる(特許文献9)。
しかしながら、特許文献9の装置を用いた場合、支持ベルトの凹部形状部分では横断面が椀状となるため、得られる吸水性樹脂の断面形状も椀状となり、その中央部と両端部とでは厚みが異なることから、冷却速度が異なり、均一な品質の吸水性樹脂が得られがたいという問題があった。
また、平坦なベルト上に堰を設置して液状反応成分を供給し、静置重合するベルト式連続製造装置も提案されている(特許文献10)が、この装置では、ベルト上に設置された堰の範囲内で重合を開始し、重合体ゲルが確実にできるように反応速度を常にコントロールする必要がある。万一、堰の設置された範囲内で充分に重合が進行しなかった場合には、ベルト上から液状反応成分が漏れ出す恐れがあった。また、液状原料を保持するための堰がベルトに固定された連続製造装置も提案されている(特許文献11)が、堰の固定されたベルトを回転させるために動力源に負担がかかり、また、ベルトの耐久性にも問題があった。
特公昭49−43395号公報 特開昭51−125468号公報 特開昭52−14689号公報 特公昭53−15959号公報 特開昭53−46389号公報 特開昭55−84304号公報 特開昭55−108407号公報 特開昭57−34101号公報 特開昭62−156102号公報 特開2000−17004号公報 特開2000−34305号公報
本発明の課題は、残存モノマーが少なく、水可溶分が少なく、高い吸水倍率で吸水性能に優れた均一な吸水性樹脂を、煩雑な操作や高価な装置を用いることなく製造する装置及び方法を提供することにあり、より具体的には、重合中に液状の単量体混合物が装置から漏れだすような問題が無く、重合ゲル化反応速度のコントロールが容易であり、所定の反応率まで反応を完結するための熟成時の予熱、及び、重合ゲル化反応熱を除去するための冷却が容易且つ均一に行え、重合体ゲルを装置から取り出しやすい製造装置及び製造方法を提供することにある。
本発明は、所定の距離をおいて中心軸を平行に配置された2本のローラーに掛け渡された無端回転支持ベルトと、
上記支持ベルトの上面の少なくとも一部を覆って配置されたベルトカバーと、
上記ベルトカバーで覆われた重合反応領域内に単量体混合物を供給する単量体混合物供給装置と、
生成したゲル状の吸水性樹脂を排出する装置と、を備え、
上記ベルトカバーが、重合反応領域に供給された単量体混合物の支持ベルト幅方向への流れを遮り、重合反応領域を実質的に不活性ガスでシールする構造を備え、ベルトカバーの両側面が支持ベルトの走行方向にテーパー状に形成され、該側面下端に支持ベルトに摺接する堰が取り付けられており、支持ベルトの走行方向下流側端部の幅が該ベルトカバーの最大幅で且つ支持ベルトの幅以下であり、高さが0.05m以上で支持ベルトの幅の2倍以下であることを特徴とする吸水性樹脂の製造装置である。
また本発明は、上記本発明の製造装置を用い、支持ベルトを連続して回転させながら、ベルトカバーの、支持ベルトの走行方向上流側端部より支持ベルト上に単量体混合物を供給し、該ベルトカバーによってシールされた不活性ガス雰囲気中で重合反応を行い、ゲル状の吸水性樹脂を製造することを特徴とする吸水性樹脂の製造方法である。
本発明の吸水性樹脂の製造装置は、支持ベルト上から単量体混合物が漏れ出すことなく重合ゲル化反応を開始させることができ、重合ゲル化反応速度のコントロールが容易であり、重合ゲル化反応熱を除去するための冷却と所定の反応率まで反応を完結するための熟成時の予熱が容易であり、効率よく高性能の吸水性樹脂を製造することができる。また、ベルトカバーの側面をテーパー状に形成することで、重合体ゲルがベルトカバーから容易に剥離し、ベルトの駆動源等に負担をかけることがない。
よって、本発明の吸水性樹脂の製造装置を用いると、吸水倍率が大きく、かつ可溶分の少ない優れた吸水性樹脂をより安価に且つ歩留まり良く製造することが可能である。
本発明の製造装置及び製造方法について、実施形態を挙げて説明する。
図1は、本発明の吸水性樹脂の製造装置の好ましい実施形態の構成を模式的に示す図であり、図2はベルトカバーの主要構成を示す斜視図である。また、図5に図1の装置の支持ベルトの走行方向の上流側部分拡大図を示す。図中、1はベルトカバー、2は不活性ガス排出口、3は重合体ゲル、4は重合体ゲル解砕器、5は解砕ゲル、6は重合体ゲル排出口、7a,7bはローラー、8a,8bはローラー7a,7bの動力源、9は冷媒受け、10は冷媒排出口、11は冷媒供給管、12は冷媒噴出ノズル、13は支持ベルト、14は単量体混合物供給装置、15は不活性ガス供給口、16は液漏れ防止堰、17は側面堰、18は逆流防止堰、19は流体圧シリンダー、20は熱媒噴出ノズル、21は熱媒供給管、22は熱媒排出口、23は熱媒受け、24,28,31,37はバネ(スプリング)、25,32,36はピストン、26,33は圧力保持弁または圧力コントロール、27,30,34は堰押さえ軸、29は押さえ調節ネジ(ボルト)、35は電磁弁またはエアー駆動弁、40は冷却装置、41は加温装置、42は単量体混合物供給口である。
図1,図2に示すように、本発明の製造装置はモーター等の動力源に、必要により変速機等(いずれも図示せず)を介して連結され、所定の距離をおいて中心軸を平行に配置した2本のローラー7aと7bに掛け渡された無端回転支持ベルト13と、単量体混合物供給装置14と、上記支持ベルト13の上面の少なくとも一部を覆って配置されたベルトカバー1と、生成したゲル状の吸水性樹脂(以下、「重合体ゲル」と記す)を排出する装置(本実施形態においては重合体ゲル解砕器4と重合体ゲル排出口6がこれに相当する)とを備えている。
本発明にかかる支持ベルト13は、単量体混合物の重合ゲル化反応時、重合体ゲルの厚みを均一にして、吸水倍率が大きく、可溶分の少ない吸水性樹脂を製造するためには、水平であることが重要であり、特に支持ベルト13の単量体混合物供給装置14から重合体ゲル排出装置に至る長さの少なくとも10分の1における鉛直方向の水平度が5mm以内、好ましくは3mm以内であることが望ましい。即ち、該水平度が5mmを超えると、液状の単量体混合物の支持ベルト13面からの高さが、支持ベルト13の走行方向に対して鉛直方向に異なることになり、そのため重合反応により発生する重合熱の発生量が場所によって異なることになる。即ち、本発明の目的の一つである均一な品質の吸水性樹脂を得ることが難しくなる場合がある。
該支持ベルト13は、耐食性ならびに耐久性のある材料で作られたものがいずれも使用できるが、一例を挙げると、例えばステンレス鋼製のシートが挙げられる。
本発明においてベルトカバー1は支持ベルト13の上面の水平な領域の少なくとも一部、可能な限り広範囲な領域を覆っており、本発明においては該領域を重合反応領域とする。該ベルトカバー1は、支持ベルト13上に供給された液状の単量体混合物が支持ベルトの幅方向に流れて支持ベルト13から漏れ出すのを妨げ、重合反応領域を実質的に不活性ガスでシールする構造を備えている。
具体的には、図1,図2に示すように、ベルトカバー1には不活性ガスの供給口15と排出口2を備えている。尚、供給口15は単量体供給口42と兼ねることも可能である。さらに、ベルトカバー1の側面の下端に支持ベルトに摺接する側面堰17が取り付けられている。該側面堰17は、重合体ゲルが離形し易い材料で作られた堰であれば、いずれも使用できる。例えば、酸性の単量体混合物に好適なこのような材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリウレタン、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタノール、ナイロン、セルロール、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、フラン樹脂、キシレン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートのような合成樹脂或いは、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体、クロロプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、ニトリル・イソプレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのようなゴム材料、或いは、ガラス、グラファイト、ブロンズ及びモリブデンジサルファイドのような無機充填剤或いは、ポリイミドのような有機充填剤で複合体を作り補強した前記合成樹脂を含む。
前記物質の中でも、ニトリルゴム、シリコーンゴム、クロロプロピレンゴムのようなゴムやポリエチレンテトラフルオライド、ポリエチレントリフルオライド、ポリエチレントリフルオロクロライド、エチレンテトラフルオライド−エチレンコポリマー、プロピレンペンタフルオライド−エチレンテトラフルオライドコポリマー、パーフルオロアルキルビニルエーテル−エチレンテトラフルオライドコポリマー及びポリフッ化ビニルのようなフッ素樹脂が好ましい。
側面堰17、及び後述する逆流防止堰18、液漏れ防止堰16の形状は、例えば断面形状が四角形、三角形、台形、カマボコ形、円形、楕円形、またはこれらの組み合わせが挙げられる。さらには、中空体形、凹溝形等のものがある。該側面堰17の高さは200mm以下が好ましい。重合反応に供される単量体混合物層の冷却の効率を考慮すると、さらに好ましくは10〜100mm、最も好ましくは30〜50mmである。側面堰17の高さが10mm未満の場合には、供給される液状の単量体混合物の高さが必然的にそれ以下となり、このため吸水性樹脂の生産性が低下し、好ましくない。一方、50mmを超えると、液状の供給量は増やせるが、これ以上増やしても熱伝導率が悪くなり、内部は一種の断熱重合となるため、好ましくない。
ベルトカバー1への固着手段としては、例えば接着剤による接着、挿入或いは挟持による固着等いずれでもよい。また、図3及び図4には支持ベルト13と側面堰17との摺動性と接着性を良くするためにエアー駆動式またバネ式のシリンダーを供えた堰の例を示した。図中、24,28はバネ(スプリング)、25はピストン、26は圧力保持弁或いは圧力コントロール弁、27は堰押さえ軸、29は押さえ調節ネジ(ボルト)である。
本発明による吸水性樹脂の製造装置において、前記支持ベルト13の走行方向上流端部付近には、単量体混合物供給装置14が設けられており、該単量体混合物供給装置14より重合により吸水性樹脂となる単量体等の液状の単量体混合物が支持ベルト13の上に供給される。
該支持ベルト13上に供給される単量体混合物は液状であるため、連続製造開始時点において液状の単量体混合物が走行方向下流に流れるのを防止するために、該単量体混合物供給装置14より該支持ベルト13の走行方向下流に、開閉自在な液漏れ防止堰16が走行方向に対してほぼ直交する方向に、ベルトカバー1の両側面にわたって該支持ベルト13に摺接して設けられている。液漏れ防止堰16は、図5に示すように油圧シリンダー、エアシリンダー等の流体圧シリンダー19等を用いて上下動可能にベルトカバー1に取り付けられる。供給された液状の単量体混合物のゲル化が始まったら、この液漏れ防止堰16を流体圧シリンダー19等を用いて上昇させることにより、支持ベルト13上の単量体混合物の走行を可能にする。
即ち、単量体混合物の先端が一旦ゲル化を開始すれば、このゲル化した部分が堰となるので、もはや液漏れ防止堰16は不必要となるだけでなく、該堰16が単量体混合物の走向を阻害することになる。尚、液漏れ防止堰16は、図1に示すようにベルトの走行方向の下流に一つと、さらに、重合体ゲル排出口6の手前に、もう一つ設けてもよい。重合体ゲル排出口6の手前に液漏れ防止堰16を設けることにより、何らかの原因で重合ゲル化反応が停止した(重合ゲル化反応が起こらない)時、供給された単量体混合物が支持ベルト13上から重合体ゲル排出口6へと漏れ出すことを防止することができる。
また、支持ベルト13の単量体混合物供給装置14付近には、単量体混合物供給装置14より走行方向上流に、逆流防止堰18を支持ベルト13の走行方向に対してほぼ直交して該支持ベルト13に摺接するように設けることにより、液状の単量体混合物が走行方向上流に流れ出し、支持ベルト13から漏れ出すのを防止することができる。逆流防止堰18は、図5に示すように圧力保持弁或いは圧力コントロール弁33を備えてエアー駆動によって支持ベルト13に摺接させることが好ましい。
重合ゲル化反応状態を把握するため、気相部温度計や支持ベルト13上の重合体ゲルの表面温度を測定するための放射温度計などの反応状態の検知手段を設けることが好ましい。さらに、これらの値を元に単量体混合物の供給、支持ベルト13の走行を停止する等の緊急停止シーケンスを設けることが望ましい。
本発明において、ベルトカバー1は、支持ベルト13の走行方向下流側端部における幅(支持ベルト13の走行方向に直交する方向)が当該カバー1の最大幅であり、最大でも支持ベルト13の幅以下である。具体的には、図2に示すように、走行方向にテーパー状に形成する。このようにベルトカバー1をテーパー状に構成することで、支持ベルト13上に供給された単量体混合物が重合ゲル化し、支持ベルト13の走行に従って移動した際に、重合体ゲルの側面堰17に接触していた面が自動的に剥離する。従って、本発明においては、該側面堰17を固定した状態で用いることができ、装置の構成が簡素になる。該テーパーの傾きは、1/1000以上が好ましく、重合体ゲル排出口6側のベルトカバー1の幅を100%とした時、単量体混合物供給装置14側のベルトカバー1の幅が80〜96%であることが好ましい。単量体混合物供給装置14側の幅を80%以下とすると、重合ゲル化反応に使えるベルトの面積が小さくなり生産性が落ちるので好ましくない。
本発明において、ベルトカバー1は、液状の単量体混合物に対する堰の役目のみでなく、不活性ガスで内部を置換することにより、重合反応領域への酸素の混入を避ける作用も有する。本発明にかかるベルトカバー1は高さが0.05m以上でベルト13の幅の2倍以下であり、好ましくは0.1m以上でベルト13の幅以下である。ベルトカバー1の高さが支持ベルト13の幅の2倍より大きいと、ベルトカバー1の容積が大きくなり、内部を不活性ガスで置換する際に大量の不活性ガスを必要とするため不活性ガスの循環及びまたは供給設備が非常に大きくなり好ましくない。また、0.05mより低い場合は、単量体混合物供給装置14、液漏れ防止堰18などの機器の設置が難しくなり好ましくない。
本発明において側面堰17を配置する範囲は、単量体混合物供給装置14から重合体ゲル排出装置に至るまでの全域とすることが好ましい。単量体混合物の重合ゲル化反応が始まり重合体ゲルを形成するまでの距離でもかまわないが、均一な品質の吸水性樹脂を製造する目的に限っては、側面堰17を短くした場合でもベルトカバー1で支持ベルト13上を不活性ガスでシールすることが好ましい。
本実施形態において、重合体ゲルの排出装置としては、例えば図1に示すように、重合体ゲル3を排出させるための掻取及び解砕を兼ねた解砕器4を設け、解砕した重合体ゲル5を重合体ゲル排出口6から排出すればよい。
本実施形態において、支持ベルト13の下面には、必要に応じて冷媒受け9、冷媒排出口10、冷媒供給配管11、冷媒噴出ノズル12を備えた冷却装置40、及び、熱媒噴出ノズル20、熱媒供給配管21、熱媒排出口22、熱媒受け23を備えた加熱装置41が取付けられ、適宜冷却、加熱することができる。図1の冷却装置40及び加熱装置41はそれぞれ冷媒、熱媒を支持ベルト13に向けて噴出して冷却、加熱を行うが、加熱装置41のかわりに、電熱、遠赤外線等により直接加熱するように構成してもよい。
本発明による装置により重合される液状の単量体混合物としては、吸水性樹脂を生成するものであればいずれも使用できるが、一例を挙げると、例えばアクリル酸とアクリル酸ナトリウムのようなアクリル酸塩との混合物に少量の架橋剤及び重合開始剤を配合したもの等がある。
次に、本発明の製造装置により吸水性樹脂を製造する方法の例を説明する。
先ず、図1の逆流防止堰18と液漏れ防止堰16を図5に示すように支持ベルト13に接触させて閉じた後、単量体混合物供給装置14より液状単量体混合物を支持ベルト13上に流下させると、該液状単量体混合物は液漏れ防止堰16で止まる。この液状単量体混合物は、一旦重合が開始すると発熱反応であるので、その反応熱を冷却装置40により冷却する。
供給する単量体混合物の厚みは、攪拌することなく均一な冷却が行えるように熱伝導性を考慮すると、50mm以下が好ましく、より好ましくは20〜50mm、さらに好ましくは30〜40mmである。
さらに必要に応じて、加熱装置41により加熱して重合を完結させる。次いで、重合を終了して生成した重合体ゲル3を解砕機4で破砕した後、重合体ゲル排出口6から排出して次工程に送る。重合体ゲルは必要に応じてさらなる解砕、乾燥を施され、乾燥粉末の吸水性樹脂製品として提供される。
以下、実施例によりさらに詳細に本発明を説明するが、本発明がこれら実施例のみ限定されるものではない。尚、実施例中で「部」とは特にことわりがない限り「質量部」を表すものとする。
[吸水倍率]
約0.2gの吸水性樹脂A(g)を不織布製のティーバック式袋(50×70mm)に均一に入れ、0.9質量%塩化ナトリウム水溶液中に浸積した。60分後にティーバック式袋を引き上げ、一定時間水切りを行った後、ティーバック式袋の質量W(g)を測定した。同様の操作を吸水性樹脂を用いずに行ない、その時の袋の質量B(g)を測定した。得られた測定値から次式に従って、吸水性樹脂の吸収倍率を算出した。
吸水倍率(g/g)=(W−B)/A
[可溶分]
約0.5gの吸水性樹脂C(g)を1000gの脱イオン水中に分散し、20時間攪拌した後、濾紙で濾過した。次に、得られた濾液50gを100mlビーカーにとり、該濾液に0.05N−水酸化ナトリウム水溶液2ml、N/100−メチルグリコールキトサン水溶液5ml、及び0.2質量%トルイジンブルー水溶液3滴を加えた。次いで、上記ビーカーの溶液を、N/400−ポリビニル硫酸カリウム水溶液を用いてコロイド滴定し、溶液の色が青色から赤紫色に変化した時点を滴定の終点として滴定量D(ml)を求めた。また、濾液50gに代えて脱イオン水50gを用いて同様の操作を行ない、ブランクとして滴定量E(ml)を求めた。そして、これら滴定量と吸水性樹脂を構成する単量体の平均分子量Fとから、次式に従って可溶分(質量%)量を算出した。
可溶分(質量%)=(E−D)×(0.005/C)×F
[残存単量体]
脱イオン水1000gに吸水性樹脂0.5gを加え、攪拌下で2時間抽出した後、膨潤ゲル化した吸水性樹脂を濾紙を用いて濾別し、濾液中の残存単量体を液体クロマトグラフィーで分析した。一方、既知濃度の単量体標準溶液を同様に分析して得た検量線を外部標準とし、濾液の希釈倍率を考慮して、吸水性樹脂中の残存単量体量を求めた。
[固形分上昇量]
1時間当たりに供給または重合で回収した水分重量から求める。尚、計算を簡略化するため、添加剤(重合開始剤)濃度が薄いので、供給分は水を加えたとして計算する。
固形分上昇量(質量%)=B−A
A:単量体濃度(質量%)
={(アクリル酸供給量+アクリル酸塩供給量)×100}/全原料供給量
B:重合後の固形分濃度(質量%)
={(アクリル酸供給量+アクリル酸塩供給量)×100}/(全原料供給量−水分回
収量)
〔実施例1〕
アクリル酸10.7部及び37質量%アクリル酸ナトリウム水溶液70.07部の単量体、架橋剤のポリエチレングリコールジアクリレート(平均分子量478)0.08部、及び水19.15部からなる水溶液を調整し、窒素ガスを導入して脱気した。
幅30cm、15cm/分で移動する4.5mのスチール製の支持ベルトと、両側面に高さ50mmのテフロン(登録商標)樹脂製の側面堰を取り付け、5/1000のテーパー形状の、高さ20cmのベルトカバーを有し、重合で発生する水分を回収して水分量を把握できる製造装置を用いた。
上記水溶液を71.2kg/hrと窒素ガスを導入して脱気した0.982質量%のV−50(和光純薬工業製、アゾ系重合開始剤)水溶液612g/hr、0.982質量%過硫酸ナトリウム水溶液612g/hr及び0.088質量%のL−アスコルビン酸水溶液を612g/hrでラインミキシングした後、さらに窒素ガスを導入して脱気した0.07質量%過酸化水素水溶液を612g/hrでラインミキシングし、窒素気流雰囲気下の上記支持ベルト上に30℃で供給した。ベルト上に供給した単量体濃度は約35.6質量%で水溶液の厚みは約26mmであった。
支持ベルトの前半は、30℃の冷却水をベルト下面から噴射して冷却した。支持ベルト上に供給された水溶液は12分後に80℃の重合ピーク温度を示した。単量体混合物供給口から15cm排出側のベルトカバー上から5m3/hrで窒素ガスを上記水溶液の表面に吹付け供給した。ベルトカバー上部は50℃に予熱していたが、該カバーの内面には少量の結露が付着した。支持ベルトの後半は80℃の温水でベルト下面から18分間加温した。
回収した水分量(g/hr)から得られた重合体ゲルの固形分濃度を算出した結果、固形分濃度は36.2質量%で、固形分上昇量は0.6質量%であった。また、得られた重合体の可溶分は10質量%、残存単量体は350ppmであった。
〔実施例2〕
実施例1で使用した製造装置のベルトカバーを、両側面に高さ50mmのテフロン(登録商標)樹脂製の側面堰を支持ベルトに平行に取り付けた、高さ20cmのベルトカバーに換えた製造装置を用いた。
[原料1の調整]
アクリル酸36.28部、25質量%アンモニア水20.14部を30℃以上にならないように冷却しながら反応させ、アクリル酸アンモニウム水溶液を調合した。この溶液に、脱イオン水を使用して調合した18.9質量%カセイソーダ水溶液43.55部を30℃以上にならないように冷却しながら加えた。次に、10℃に冷却し窒素ガスを600L/hrで導入した。窒素バブリングを1hr行い、液中のアンモニア及び酸素を除去した。さらに、上記水溶液に窒素ガスを導入しながらN,N’−ビスメチレンアクリルアミド0.0228部、L−アスコルビン酸0.00041部を加えた。
[原料2の調整]
過硫酸ナトリウム0.6157部を脱イオン水約99.38部で溶解して水溶液を調整し、窒素ガスを導入して脱気した。
窒素置換を充分に行った上記の製造装置に、原料1を約32.79kg/hrで原料2を約4.02kg/hrでラインミキシングして支持ベルト上に連続供給した。ベルト上に供給した単量体濃度は40質量%、水溶液の厚みは約50mmであった。2分後に重合が開始し、重合系温度は30℃であった。該重合系は攪拌されることなく、ローター下部を10℃の冷却水で冷却して7分後に重合系の最高到達温度は85℃を示した。
単量体混合物供給口から15cm排出側のベルトカバー上から5m3/hrで窒素ガスを上記重合系の表面に吹き付け供給した。ベルトカバー上部は50℃に予熱していたが、該カバーの内面には少量の結露が付着した。支持ベルトの後半は80℃の温水でベルト下面から23分間加温し、重合体ゲルを得た。この重合体ゲルの厚さは約25mmであった。運転中、ローラーを駆動するモーターの発熱が見られた。
この重合体ゲルを解砕機で解砕後、140℃、80分間熱風乾燥機で乾燥した。得られた乾燥物は適度な発泡体で容易に粉砕機で粉砕でき、粒径が106〜850μmの粉状の吸水性樹脂を得た。
得られた吸水性樹脂は、吸収倍率が68倍、可溶分10質量%及び残存単量体450ppmであった。
本発明の製造装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の製造装置のベルトカバーの主要構成を示す斜視図である。 本発明の製造装置のエアー駆動式のシリンダーを備えた堰の構成例を示す図である。 本発明の製造装置のバネ式のシリンダーを備えた堰の構成例を示す図である。 図1の製造装置の部分拡大図である。
符号の説明
1 ベルトカバー
2 不活性ガス排出口
3 重合体ゲル
4 重合体ゲル解砕器
5 解砕ゲル
6 重合体ゲル排出口
7a,7b ローラー
8a,8b 動力源
9 冷媒受け
10は冷媒排出口
11 冷媒供給管
12 冷媒噴出ノズル
13 支持ベルト
14 単量体混合物供給装置
15 不活性ガス供給口
16 液漏れ防止堰
17 堰
18 逆流防止堰
19 流体圧シリンダー
20 熱媒噴出ノズル
21 熱媒供給管
22 熱媒排出口
23 熱媒受け
24,28,31,37 バネ(スプリング)
25,32,36 ピストン
26,33 圧力保持弁または圧力コントロール
27,29,30,34 堰押さえ軸
29 押さえ調節ネジ(ボルト)
35 電磁弁またはエアー駆動弁
40 冷却装置
41 加温装置
42 単量体混合物供給口

Claims (8)

  1. 所定の距離をおいて中心軸を平行に配置された2本のローラーに掛け渡された無端回転支持ベルトと、
    上記支持ベルトの上面の少なくとも一部を覆って配置されたベルトカバーと、
    上記ベルトカバーで覆われた重合反応領域内に単量体混合物を供給する単量体混合物供給装置と、
    生成したゲル状の吸水性樹脂を排出する装置と、を備え、
    上記ベルトカバーが、重合反応領域に供給された単量体混合物の支持ベルト幅方向への流れを遮り、重合反応領域を実質的に不活性ガスでシールする構造を備え、ベルトカバーの両側面が支持ベルトの走行方向にテーパー状に形成され、該側面下端に支持ベルトに摺接する堰が取り付けられており、支持ベルトの走行方向下流側端部の幅が該ベルトカバーの最大幅で且つ支持ベルトの幅以下であり、高さが0.05m以上で支持ベルトの幅の2倍以下であることを特徴とする吸水性樹脂の製造装置。
  2. ベルトカバーの高さが0.1m以上で支持ベルトの幅以下である請求項1に記載の吸水性樹脂の製造装置。
  3. ベルトカバーの両側面のテーパーの傾きが1/1000以上である請求項1又は2に記載の吸水性樹脂の製造装置。
  4. ベルトカバーの両側面に取り付けられた堰の高さが200mm以下である請求項1〜のいずれかに記載の吸水性樹脂の製造装置。
  5. ベルトカバーの両側面に取り付けられた堰が表面を樹脂コーティングされている請求項1〜4のいずれかに記載の吸水性樹脂の製造装置。
  6. ベルトカバーの、支持ベルトの走行方向上流側端部に、単量体混合物の逆流防止堰が取り付けられている請求項1〜のいずれかに記載の吸水性樹脂の製造装置。
  7. ベルトカバーの、単量体混合物の供給位置よりも支持ベルトの走行方向下流側に、該走行方向に直交し且つベルトカバーの両側面に達する上下動可能な液漏れ防止堰が取り付けられている請求項1〜のいずれかに記載の吸水性樹脂の製造装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の製造装置を用い、支持ベルトを連続して回転させながら、ベルトカバーの、支持ベルトの走行方向上流側端部より支持ベルト上に単量体混合物を供給し、該ベルトカバーによってシールされた不活性ガス雰囲気中で重合反応を行い、ゲル状の吸水性樹脂を製造することを特徴とする吸水性樹脂の製造方法。
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