JP4602743B2 - 高速垂直分岐装置 - Google Patents
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Description
本発明は、揺動レバーを不要とすることで駆動装置のコンパクト化を実現し、レイアウト性の向上をはかるほか、巻掛け伝動部材の駆動によって数個の短機長コンベヤを上下搖動分岐させることで衝撃を最小にして高速垂直分岐を実現しうる分岐装置を提供することを目的とする。
本発明の第2の特徴的な手段は、搬送物を段差のある分岐路に仕分け搬送する装置において、主搬送コンベヤと、前記主搬送コンベヤと同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤと、前記第1副搬送コンベヤの下方に配置された第2副搬送コンベヤと、前記主搬送コンベヤの下流端と前記第1副搬送コンベヤの上流端との間の距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ前記主搬送コンベヤの下流端近くを揺動支点とする第1揺動コンベヤと、前記第1揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第1の副搬送コンベヤの上流端近くを揺動支点とする第2揺動コンベヤと、前記第2揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第2副搬送コンベヤの上流端側を揺動支点とする第3揺動コンベヤとを備え、さらに、前記第1、2揺動コンベヤの揺動端近くの上方に配置した従動スプロケットと、前記第1、2揺動コンベヤのフレームに係止されて前記従動スプロケットに掛けた第1の巻掛け伝動部材と、前記第3揺動コンベヤの揺動端近くの下方に配置した駆動スプロケットと、前記第1、2揺動コンベヤのフレームに係止されて前記駆動スプロケットに掛けた第2の巻掛け伝動部材と、前記第2、3揺動コンベヤの揺動端近くのコンベヤフレーム間を連結する伸縮しないリンクとからなる揺動機構を設けてなる高速垂直分岐装置である。
本発明の第3の特徴的な手段は、搬送物を段差のある分岐路に仕分け搬送する装置において、主搬送コンベヤと、前記主搬送コンベヤと同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤと、前記第1副搬送コンベヤの下方に配置された第2副搬送コンベヤと、前記主搬送コンベヤの下流端と前記第1副搬送コンベヤの上流端との間の距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ前記主搬送コンベヤの下流端近くを揺動支点とする第1揺動コンベヤと、前記第1揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第1の副搬送コンベヤの上流端近くを揺動支点とする第2揺動コンベヤと、前記第2揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第2副搬送コンベヤの上流端側を揺動支点とする第3揺動コンベヤとを備え、さらに、記第1、2揺動コンベヤの揺動端近くの上方に配置した従動スプロケットと、記第3揺動コンベヤの揺動端近くの下方に配置した駆動スプロケットと、前記両スプロケット間に掛けた無端状の巻掛け伝動部材と、前記巻掛け伝動部材の搬送方向上流側の張設側にある1定点と、前記第1揺動コンベヤの揺動端近くとを連結する第1のリンクと、前記巻掛け伝動部材の搬送方向下流側の張設側に所定間隔をあけた2個の定点と、前記第2及び第3揺動コンベヤのフレームとを連結する第2、3のリンクとからなる揺動機構を設けてなる高速垂直分岐装置である。
本発明の第1、第2、第3の特徴的な手段の好ましい態様は、前記巻掛け伝動部材はチェーン又はタイミングベルトである高速垂直分岐装置である。
正面図である。搬送物を段差のある分岐路を備えた分岐ユニットにより垂直方向に仕分け搬送する装置であって、主搬送ベルトコンベヤ1と、主搬送ベルトコンベヤ1と同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤ2と、第1副搬送コンベヤ2の下方に配置されて前記分岐路を形成する第2副搬送コンベヤ3とを備えており、主搬送コンベヤ1の下流端には、第1副搬送コンベヤ2の上流端との距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ主搬送コンベヤ1の下流端近くを揺動支点4aとする第1揺動コンベヤ4と、第1揺動コンベヤ4とほぼ同じ機長を有し、かつ第1の副搬送コンベヤ4の上流端側を揺動支点5aとする第2揺動コンベヤ5と、第2揺動コンベヤ5とほぼ同じ機長を有し、かつ第2副搬送コンベヤ5の上流端近くを揺動支点6aとする第3揺動コンベヤ6とを配置している。さらに、第1、24、5の揺動端間の上方に配置した駆動スプロケット7と、第1、2揺動コンベヤ4、5の下部に設けたハンガ11、12に係止されて前記駆動スプロケット(またはプーリ)7に巻き掛けたチェーン又はタイミングベルトのごとき巻掛け伝動部材8と、第2、3揺動コンベヤ4、5の揺動端近くのコンベヤフレームに設けたヒンジ9a、9b間を連結するリンク9とからなる揺動機構10を備えている。なお、各揺動コンベヤ4、5、6は、図3について後記するように、揺動支点側にそれぞれのベルトを駆動するユニット(例えばサーボモータ)を組み付けている。
通常は、主搬送ベルトコンベヤ1上のワークGは、分岐前の同一レベルにある第1、第2の揺動コンベヤ4、5を経て第1副搬送コンベヤ2に搬送される。分岐時には、図2に示すように、揺動機構10を駆動すると、揺動コンベヤが一斉に所定角度傾き、主搬送ベルトコンベヤ1からのワークGは、第1、第3の揺動コンベヤ4、6を経て第2副搬送コンベヤ3に搬送される。実際上、第1、第2搖動コンベヤ4、5とも落下速度が早いので、タイミングベルトのたるみは発生しない。
駆動ユニット30の出力軸には、前述のように、スプロケットまたはプーリ7を設け、これにチェーンまたはタイミングベルト8を掛けて第1、2搖動コンベヤ4、5の搖動端近くに係止してあり、第2、3搖動コンベヤ5、6の搖動端近くのコンベヤフレーム間に同期運転用のリンク9を連結する。第1搖動コンベヤ4の下流端及び第2、3搖動コンベヤ5、6の上流端には、チェーンレスタイプのモータ(例えばホローシャフトモータ)14、15、16を使用する。なお、各搖動コンベヤは、エンドプーリ間にエンドレスベルトを掛け渡し、往き側ベルトがスライドベッド(図示省略)上を走行するタイプのものを採用している。また、図中、24はサイドカバー23に設けた在荷センサである。
図6は図5の揺動軸付近の拡大正面図、図7は図6のB−B線における拡大側面図、図8は図6のC−C線における拡大断面図であって、揺動軸18はクロスメンバー31及びベアリングベース32を介して設けたベアリングユニット33、33に支持されている。揺動軸18近くのコンベヤのフレーム下部に断面コ字形ブラケット34を固着すると共に、図8に示すように、揺動軸18に設けたトルクアーム35の先端を前記コ字形ブラケット34内に挿入し、挿入部の両面にクッションゴム36、36を配置したうえボルト37を通して、搖動作動時の反力受けとする。
分岐時には、チェーン又はタイミングベルト8を矢印の方向に駆動することにより、図11(b)に示すように、揺動コンベヤが一斉に所定角度傾き、主搬送ベルトコンベヤ1によって搬送されるワークGが第1、第3の揺動コンベヤ4、6を経て第2副搬送コンベヤ3に搬送される。この場合も、第1、第2搖動コンベヤ4,5とも落下速度が早いので、タイミングベルトのたるみは発生しない。
仕分能力 2400bags/h(搬送物進行方向長L=750mmの場合)
1800bags/h(搬送物進行方向長L=1000mmの場合)
最大搬送物重量40kg
低振動、低騒音対策:仕分け用リンク(ダイバータリンク)駆動部にサーボモータを採用することで無理のない立ち上げ、停止を実現し、リンク部両端にコンベヤ荷重をかけることでスムーズな立ち上がり、減速を実現し、また、コンベヤ駆動部にチェーンレスタイプ(ホローシャフトモータ)を採用した。
信頼性:対疲労強度、寿命の確保(ベアリングL10=60000H以上)、タグ巻き込み防止機構の採用(例えば、サイドカバーとベルトとの接触附近に突縁を形成させる)、十分な立ち上がりトルク及び減速トルクを有するサーボモータを採用して確実な仕分けを行う。
3 第2副搬送コインベヤ 4,5、6 搖動コンベヤ
7 駆動スプロケット 8 巻掛け伝動部材
9 リンク 9a、9b ヒンジ
10 搖動機構 11、12 ハンガ
13、30 搖動用モータユニット
14、15、16 ベルト駆動用モータユニット
17、18,19 搖動軸 20 機枠
21 上部機枠 22 ネットカバー
23 サイドカバー 24 在荷センサ
27 プーリ 28 タイミングベルト
31 クロスメンバ 32 ベアリングベース
33 ベアリングユニット 34 ブラケット
35 トルクアーム 36 クッションゴム
37 ボルト G ワーク(搬送物)
Claims (4)
- 搬送物を段差のある分岐路に仕分け搬送する装置において、
主搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤと同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤと、
前記第1副搬送コンベヤの下方に配置された第2副搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤの下流端と前記第1副搬送コンベヤの上流端との間の距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ前記主搬送コンベヤの下流端近くを揺動支点とする第1揺動コンベヤと、
前記第1揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第1の副搬送コンベヤの上流端近くを揺動支点とする第2揺動コンベヤと、
前記第2揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第2副搬送コンベヤの上流端側を揺動支点とする第3揺動コンベヤとを備え、
さらに、
前記第1、2揺動コンベヤの揺動端近くの上方に配置した駆動スプロケットと、
前記第1、2揺動コンベヤのフレーム下部に係止されて前記駆動スプロケットに掛けた巻掛け伝動部材と、
前記第2、3揺動コンベヤの揺動端近くのコンベヤフレーム間を連結する伸縮しないリンクとからなる揺動機構を設けたことを特徴とする
高速垂直分岐装置。
- 搬送物を段差のある分岐路に仕分け搬送する装置において、
主搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤと同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤと、
前記第1副搬送コンベヤの下方に配置された第2副搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤの下流端と前記第1副搬送コンベヤの上流端との間の距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ前記主搬送コンベヤの下流端近くを揺動支点とする第1揺動コンベヤと、
前記第1揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第1の副搬送コンベヤの上流端近くを揺動支点とする第2揺動コンベヤと、
前記第2揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第2副搬送コンベヤの上流端側を揺動支点とする第3揺動コンベヤとを備え、
さらに、
前記第1、2揺動コンベヤの揺動端近くの上方に配置した従動スプロケットと、
前記第1、2揺動コンベヤのフレームに係止されて前記従動スプロケットに掛けた第1の巻掛け伝動部材と、
前記第3揺動コンベヤの揺動端近くの下方に配置した駆動スプロケットと、
前記第1、2揺動コンベヤのフレームに係止されて前記駆動スプロケットに掛けた第2の巻掛け伝動部材と、
前記第2、3揺動コンベヤの揺動端近くのコンベヤフレーム間を連結する伸縮しないリンクとからなる揺動機構を設けたことを特徴とする
高速垂直分岐装置。
- 搬送物を段差のある分岐路に仕分け搬送する装置において、
主搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤと同一レベルで搬送方向に間隔をおいて配置した第1副搬送コンベヤと、
前記第1副搬送コンベヤの下方に配置された第2副搬送コンベヤと、
前記主搬送コンベヤの下流端と前記第1副搬送コンベヤの上流端との間の距離のほぼ1/2の機長を有し、かつ前記主搬送コンベヤの下流端近くを揺動支点とする第1揺動コンベヤと、
前記第1揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第1の副搬送コンベヤの上流端近くを揺動支点とする第2揺動コンベヤと、
前記第2揺動コンベヤとほぼ同じ機長を有し、かつ前記第2副搬送コンベヤの上流端側を揺動支点とする第3揺動コンベヤとを備え、
さらに、
記第1、2揺動コンベヤの揺動端近くの上方に配置した従動スプロケットと、
記第3揺動コンベヤの揺動端近くの下方に配置した駆動スプロケットと、
前記両スプロケット間に掛けた無端状の巻掛け伝動部材と、
前記巻掛け伝動部材の搬送方向上流側の張設側にある1定点と、前記第1揺動コンベヤの揺動端近くとを連結する第1のリンクと、
前記巻掛け伝動部材の搬送方向下流側の張設側に所定間隔をあけた2個の定点と、前記第2及び第3揺動コンベヤのフレームとを連結する第2、3のリンクとからなる揺動機構を設けたことを特徴とする
高速垂直分岐装置。
- 前記巻掛け伝動部材はチェーン又はタイミングベルトである
請求項1から3のいずれかの項に記載の高速垂直分岐装置。
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