JP4601418B2 - 階段構造 - Google Patents
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Description
一方、北海道、東北、北陸等の降雪量の多い地方では、屋外の階段に積もった雪が、歩行者に踏み固められて氷になり、歩行者が転倒しやすくなるなどの冬季に特有の問題が知られている。そのため、屋外の階段に積雪・凍結防止機能を付与することが望まれている。この点、上述の文献に記載されている階段の改修構造では、積雪・凍結防止機能を付与することは、困難である。
そこで、本発明は、施工時には、容易にかつ短時間で施工することができ、かつ、施工後には、既存の床面との段差を生じずに優れた外観及び耐久性を有し、さらに、必要に応じて積雪・凍結防止機能等の特殊な機能を容易に付加することのできる階段改修部材を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]を提供するものである。
[1] 既存の階段に、該既存の階段の踏段部分から前方に増設する形で新たな踏段部分を形成するためのプレキャスト階段部材を1つ以上固定してなる階段構造であって、前記既存の階段と前記プレキャスト階段部材の間に形成された内部空間に、加熱または冷却用の手段(例えば、ヒーター装置や、温水等を流通させうるパイプや、電気ヒーター線等の熱伝導媒体)が配設されており、前記プレキャスト階段部材が、セメントと、ポゾラン質微粉末と、該ポゾラン質微粉末よりも大きな粒径を有する無機粉末(ただし、セメントを除く。)と、細骨材と、減水剤と、水を含むセメント系硬化体からなることを特徴とする階段構造。
[2] 前記プレキャスト階段部材が、鉛直方向に延びる蹴込み面を形成している蹴込み板と、該蹴込み板の上端から後方に水平に延びて踏み面を形成している踏み板と、該踏み板の後方側の縁から垂下して形成された、前記蹴込み板と同じ鉛直方向の長さを有する背面板とからなる成形部分を構成単位として含む前記[1]の階段構造。
[3] 前記踏み板及び/又は前記蹴込み板に、加熱または冷却用の熱伝導媒体(例えば、温水等を流通させうるパイプや、電気ヒーター線等)を埋設してなる前記[2]の階段構造。
[4] 前記プレキャスト階段部材が、前記構成単位としての成形部分を2つ以上含む多段のプレキャスト階段部材であって、下段側の前記成形部分の前記背面板の上に、上段側の前記成形部分の前記蹴込み板が形成されているプレキャスト階段部材である前記[2]又は[3]の階段構造。
[5] 前記無機粉末が、5,000cm2/g以上、30,000cm2/g以下のブレーン比表面積を有する無機粉末Aと、2,500cm2/g以上、5,000cm2/g未満のブレーン比表面積を有する無機粉末Bを含む前記[1]〜[4]のいずれかの階段構造。
[6] 前記セメント系硬化体が、金属繊維、有機繊維及び炭素繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維を含む前記[1]〜[5]のいずれかの階段構造。
また、本発明によれば、既存の階段の踏段部分から前方に増設する形で新たな踏段部分を形成するものであるため、施工後に、例えば、新たな踏段部分の最上段の踏み面と、上側の通路の床面との間に段差を生じることがない。また、施工前の蹴込み面及び踏み面と全く同じ形状及び大きさを有する蹴込み面及び踏み面を形成させることができるので、施工の前後で蹴込み面の高さや踏み面の奥行が変化して通行人に違和感を感じさせるようなこともない。
また、本発明のプレキャスト階段部材は、特定の材料を含むセメント系硬化体の成形品であるため、優れた外観、強度及び耐久性を発揮することができる。
さらに、本発明のプレキャスト階段部材は、必要に応じて、電気ヒーター線等の熱伝導媒体を埋設するなどの追加の技術を適用することができ、積雪・凍結防止機能等の特殊な機能を容易に付加することができる。
まず、本発明のプレキャスト階段部材を構成するセメント系硬化体について、説明する。
セメント系硬化体は、セメントと、ポゾラン質微粉末と、該ポゾラン質微粉末よりも大きな粒径を有する無機粉末(ただし、セメントを除く。)と、細骨材と、減水剤と、水を含む混練物を硬化させてなるものである。
本発明で用いられるセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメント等が挙げられる。
本発明において、硬化体の早期強度を向上させようとする場合には、早強ポルトランドセメントを使用することが好ましく、混練物の作業性を向上させようとする場合には、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを使用することが好ましい。
セメントのブレーン比表面積は、好ましくは2,500〜5,000cm2/g、より好ましくは3,000〜4,500cm2/gである。該値が2,500cm2/g未満では、水和反応が不活発になって、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。該値が5,000cm2/gを超えると、セメントの粉砕に時間がかかるばかりか、所定の流動性を得るための水量が増大し、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。
一般に、シリカフュームやシリカダストは、BET比表面積が5〜25m2/gであり、粉砕等を行なう必要がないので、本発明で好ましく用いられる。
ポゾラン質微粉末のBET比表面積は、好ましくは5〜25m2/g、より好ましくは5〜15m2/gである。該値が5m2/g未満では、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。該値が25m2/gを超えると、所定の流動性を得るための水量が多くなるため、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。
ポゾラン質微粉末の配合量は、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜50質量部、より好ましくは10〜40質量部である。該量が5〜50質量部の範囲外では、混練物の作業性の低下や、自己収縮の増大や、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。
無機粉末を配合することによって、混練物の流動性や、硬化後の強度及び耐久性を向上させることができる。
無機粉末としては、例えば、スラグ、石灰石粉末、長石類、ムライト類、アルミナ粉末、石英粉末、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末等が挙げられる。中でも、スラグ、石灰石粉末及び石英粉末は、コストや硬化後の品質安定性の観点から好ましく用いられる。
無機粉末のブレーン比表面積は、(a)3,000〜30,000cm2/g、好ましくは4,500〜20,000cm2/gであること、及び、(b)セメントのブレーン比表面積よりも大きな値であること(2種以上の無機粉末を含む場合には、その少なくとも1種が、セメントよりも大きなブレーン比表面積を有すること)、の2つの条件を兼ね備えることが、好ましい。
無機粉末のブレーン比表面積が3,000cm2/g未満では、混練物の作業性の低下や、硬化後の強度発現性の低下等が生じうる。無機粉末のブレーン比表面積が30,000cm2/gを超えると、粉砕に手間がかかり、材料が入手し難くなったり、混練物の作業性が低下する等の欠点が生じうる。
無機粉末がセメントよりも大きなブレーン比表面積を有することによって、無機粉末が、セメントとポゾラン質微粉末の間隙を埋めるような大きさの粒度を有することになり、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させることができる。
無機粉末とセメントとのブレーン比表面積の差は、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性の観点から、好ましくは1,000cm2/g以上、より好ましくは2,000cm2/g以上である。
無機粉末の配合量は、混練物の作業性や、自己収縮性や、硬化後の強度発現性及び耐久性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜55質量部、より好ましくは10〜55質量部である。
この場合、無機粉末A及び無機粉末Bは、同じ種類の粉末(例えば、石灰石粉末)を使用してもよいし、異なる種類の粉末(例えば、石灰石粉末及び石英粉末)を使用してもよい。
無機粉末Aのブレーン比表面積は、好ましくは5,000〜30,000cm2/g、より好ましくは6,000〜20,000cm2/gである。無機粉末Aは、セメントよりも大きなブレーン比表面積を有することが好ましい。
無機粉末Aのブレーン比表面積が5,000cm2/g未満では、セメント及び無機粉末Bに対するブレーン比表面積の差が小さくなり、2種の無機粉末を併用することによる効果が小さくなるばかりか、2種の無機粉末を用いているために、材料の準備に手間がかかるので好ましくない。無機粉末Aのブレーン比表面積が30,000cm2/gを超えると、粉砕に手間がかかり、材料が入手し難くなったり、混練物の作業性が低下する等の欠点が生じうる。
無機粉末Aが、セメント及び無機粉末Bよりも大きなブレーン比表面積を有することによって、無機粉末Aが、セメント及び無機粉末Bと、ポゾラン質微粉末との間隙を埋めるような大きさの粒度を有することになり、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性をより向上させることができる。
無機粉末Aと、セメント及び無機粉末Bとの間のブレーン比表面積の差(換言すれば、無機粉末Aと、セメントと無機粉末Bのうちブレーン比表面積の大きい方とのブレーン比表面積の差)は、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させる観点から、好ましくは1,000cm2/g以上、より好ましくは2,000cm2/g以上である。
セメントと無機粉末Bの間のブレーン比表面積の差は、好ましくは100cm2/g以上、より好ましくは200cm2/g以上である。該差が100cm2/g以上であることによって、混練物を構成する粒子の充填性を高めて、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性を向上させることができる。
無機粉末Aと無機粉末Bの合計量は、セメント100質量部に対して、好ましくは5〜55質量部、より好ましくは10〜50質量部である。
本発明においては、混練物の流動性や、硬化後の強度発現性及び耐久性等の観点から、最大粒径が2mm以下の細骨材を使用することが好ましく、最大粒径が1.5mm以下の細骨材を使用することがより好ましい。
細骨材の配合量は、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性及び耐久性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは50〜250質量部、より好ましくは80〜200質量部である。
減水剤の配合量は、セメント100質量部に対して、固形分換算で好ましくは0.1〜4質量部、より好ましくは0.1〜1質量部である。該配合量が0.1質量部未満では、混練が困難になったり、混練物の作業性が極端に低下することがある。該配合量が4質量部を超えると、材料分離や著しい凝結遅延が生じたり、硬化後の強度発現性が低下することがある。
なお、減水剤は、液状と粉末状のいずれでも使用することができる。
水量は、セメント100質量部に対して、好ましくは10〜35質量部、より好ましくは12〜30質量部である。該量が10質量部未満では、混練が困難になるとともに、混練物の作業性が極端に低下する等の欠点が生じうる。該量が30質量部を超えると、硬化後の強度発現性が低下する傾向がある。
金属繊維は、硬化後の曲げ強度等を大幅に高める観点から、配合される。
金属繊維としては、例えば、鋼繊維、ステンレス繊維、アモルファス繊維等が挙げられる。中でも、鋼繊維は、大きな強度を有し、入手し易く、低コストであることから、好ましく用いられる。
金属繊維の寸法は、混練物中における金属繊維の材料分離の防止や、硬化後の曲げ強度の向上等の観点から、直径が0.01〜1mmで、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.05〜0.5mmで、長さが5〜25mmであることがより好ましい。また、金属繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは40〜150である。
金属繊維の好適な例としては、例えば、直径が0.5mm以下、引張強度が1〜3.5GPaの鋼繊維からなるものが挙げられる。該鋼繊維は、120MPaの圧縮強度を有するセメント系硬化体のマトリックスに対する界面付着強度(付着面の単位面積当たりの最大引張力)が3MPa以上であることが好ましい。該鋼繊維は、波形または螺旋状の形状に加工することができる。また、該鋼繊維の周面上に、マトリックスに対する運動(長手方向の滑り)に抵抗するための溝または突起を付けることもできる。また、該鋼繊維の表面に、該鋼繊維のヤング係数よりも小さなヤング係数を有する金属層(例えば、亜鉛、錫、銅、アルミニウム等から選ばれる1種以上からなるもの)を設けたものとしてもよい。
金属繊維の配合量は、混練物中の体積百分率で、好ましくは4%以下、より好ましくは0.5〜3%、特に好ましくは1〜3%である。該配合量が4%を超えると、流動性等を確保するために単位水量が増大するうえ、配合量をさらに増やしても金属繊維による補強効果が頭打ちになるため経済的でなく、また、混練時にいわゆるファイバーボールを生じやすくなるため、好ましくない。
有機繊維としては、例えば、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維等が挙げられる。中でも、ビニロン繊維及びポリプロピレン繊維は、コストや入手し易さの観点から好ましく用いられる。
炭素繊維としては、例えば、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等が挙げられる。
有機繊維及び炭素繊維の寸法は、混練物中におけるこれらの繊維の材料分離の防止や、硬化後の破壊強度の向上等の観点から、直径が0.005〜1mmで、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.01〜0.5mmで、長さが5〜25mmであることがより好ましい。有機繊維及び炭素繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは30〜150である。
有機繊維及び炭素繊維の配合量は、混練物中の体積百分率で、好ましくは10%以下、より好ましくは1〜9%、特に好ましくは2〜8%である。該量が10%を超えると、流動性を確保するために単位水量が増大するうえ、配合量をさらに増やしてもこれらの繊維による強度向上の効果が頭打ちになるため経済的でなく、また、混練時にいわゆるファイバーボールを生じやすくなるため、好ましくない。
繊維状粒子としては、例えば、ウォラストナイト、ボーキサイト、ムライト等が挙げられる。繊維状粒子としては、硬化後の靭性を高める観点から、長さ/直径の比で表される針状度が3以上のものを用いることが好ましい。
薄片状粒子としては、例えば、マイカフレーク、タルクフレーク、バーミキュライトフレーク、アルミナフレーク等が挙げられる。
繊維状粒子及び薄片状粒子の配合量(これらの粒子を併用する場合は、合計量)は、混練物の作業性や、硬化後の強度発現性、耐久性及び靭性等の観点から、セメント100質量部に対して、好ましくは35質量部以下、より好ましくは5〜25質量部である。
混練に用いるミキサは、通常のコンクリートの混練に用いられるどのタイプのものでもよく、例えば、揺動型ミキサ、パンタイプミキサ、二軸練りミキサ等が挙げられる。
本発明で用いられる混練物及びその硬化体の物性は、次のとおりである。
本発明で用いられる混練物は、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において15回の落下運動を行なわないで測定したフロー値(以下、「0打フロー値」と称する。)が、230mm以上であり、流動性に優れるものである。そのため、混練物を型枠内に投入して成形する作業等を容易に行なうことができる。
前記混練物が硬化してなる硬化体は、100N/mm2以上の圧縮強度と、20N/mm2以上の曲げ強度を発現するうえ、構造的に極めて緻密に形成されているので、機械的強度や耐久性の低下が生じ難いものである。
なお、本発明のプレキャスト階段部材について、「前方」とは階段を下る方向をいい、「後方」とは階段を上る方向をいう。また、図中、同一の名称を有する各部は、原則として同一の符号を付している。
なお、第一の踏み面4を後方に向かって延長した面上に、第二の背面板11の下端が位置している。また、第一の蹴込み板6と第二の蹴込み板7は、通常、同じ鉛直方向の長さを有する。
図3中、プレキャスト階段部材1の構成単位(成形部分)12は、蹴込み面13を形成するための蹴込み板14と、蹴込み板14の上端から後方に水平に延びて踏み面15を形成するための踏み板16と、踏み板16の後方側の縁から垂下して形成された、蹴込み板14と同じ鉛直方向の長さを有する背面板17とから構成されている。
なお、構成単位12は、軽量化等の観点から、図3に示すように下方に開口していることが望ましい。また、構成単位12は、蹴込み板14と踏み板16の間、または、踏み板16と背面板17の間に、補強用のリブを有してもよい。
図2に示すプレキャスト階段部材1は、2つの構成単位(成形部分)12を組み合わせるに際し、下段側の構成単位12の背面板17の上に、上段側の構成単位12の蹴込み板14を連続的かつ直線状に継ぎ足した形状を有するものである。
本発明において、構成単位12の数をn個(nは1以上の整数)とすれば、n段のプレキャスト階段部材を形成することができる。
例えば、図4は、構成単位(成形部分)12を3つ含むプレキャスト階段部材を示すものである。図4中、プレキャスト階段部材20は、図2に示す各部に加えて、第三の蹴込み面21を形成している蹴込み板23と、第三の踏み面22を形成している踏み板24と、第三の背面板25を備えている。
本発明のプレキャスト階段部材の段数は、運搬時や施工時の作業性等の観点から、好ましくは2〜8段、より好ましくは2〜5段、特に好ましくは2〜3段である。
本発明のプレキャスト階段部材の構成部分である蹴込み板、踏み板及び背面板の厚さは、軽量化による作業性の向上、コストの低減、及び機械的強度の確保の観点から、好ましくは2〜5cmである。
本発明のプレキャスト階段部材は、ササラ桁を有することができる。図5中、プレキャスト階段部材30は、図1に示すプレキャスト階段部材1の両側面にササラ桁31を付加した形態を有している。
熱伝導媒体としては、例えば、加熱した不凍液等を流通させうるパイプや、電気ヒーター線等が挙げられる。ここで、パイプとしては、ステンレス、鋼、合成樹脂等の材質からなるパイプが挙げられる。電気ヒーター線としては、ニッケルクロム合金線、銅ニッケル合金線等が挙げられる。
パイプ(加熱した不凍液等の流通用の管路)や電気ヒーター線を埋設することによって、冬季における積雪・凍結防止機能を付加することができる。また、パイプ(冷水等の流通用の管路)を埋設することによって、夏季における冷房機能を付加することができる。
パイプや電気ヒーター線の配設パターンとしては、従来より融雪ブロック等で採用されている配設パターンを利用することができる。
踏み板にパイプを埋設する場合の配設パターンの一例を、図6に示す。図6中、ボイラ等の熱源41から導かれたパイプ40は、踏み板16(図3参照)の全体が均一に加熱(または冷却)されるように、踏み板16の内部にて波状に配設されている。なお、図6中の矢印は、パイプ40内を流通する不凍液等の流通方向を示す。
踏み板に電気ヒーター線を埋設する場合の配設パターンの一例を、図7に示す。図7中、電源ユニット43から導かれた電気ヒーター線42は、踏み板16の全体が均一に加熱されるように、踏み板16の内部にて波状に配設されている。
この場合、下側の通路51上には、最下段のプレキャスト階段部材1の下半部が固定される。また、下段側のプレキャスト階段部材1の第二の背面板11の上面には、上段側のプレキャスト階段部材1の第一の蹴込み板6の下端が載置される。最上段のプレキャスト階段部材1の第二の踏み面5は、上側の通路52の面と同じ高さとなるので、段差を生じない。
本発明においては、既存の階段50と新たな踏段部分53の間に形成された内部空間54に、加熱または冷却用の手段(例えば、ヒーター装置や、上述のパイプ、電気ヒーター線等の熱伝導媒体)を配設する。
既存の階段の段数が奇数である場合には、2段のプレキャスト階段部材を複数用意するとともに、1段または3段のプレキャスト階段部材を1つ用意すればよい。
既存の階段50に対してプレキャスト階段部材1を固定する方法としては、(a)モルタル等の接着剤を用いて接着する方法、(b)アンカーを用いて固定する方法、等が挙げられる。前記(a)の方法としては、例えば、既存の階段の蹴込み面に、モルタル等の接着剤を塗布しておき、この蹴込み面に、プレキャスト階段部材1の背面板10,11の背面を当接して付着させる方法等が挙げられる。前記(b)の方法としては、例えば、プレキャスト階段部材1の蹴込み板7及び背面板10に、鉛直方向に延びる複数の貫通孔を穿設しておき、これらの貫通孔にアンカーを挿通し叩打することにより、既存の階段50にプレキャスト階段部材1を固定する方法等が挙げられる。
[使用材料]
以下に示す材料を使用した。
(1)セメント;低熱ポルトランドセメント(太平洋セメント社製;ブレーン比表面積:3,200cm2/g)
(2)ポゾラン質微粉末;シリカフューム(BET比表面積:10m2/g)
(3)無機粉末A;石英粉末A(ブレーン比表面積:7,500cm2/g)
(4)無機粉末B;石英粉末B(ブレーン比表面積:4,000cm2/g)
(5)細骨材;珪砂(最大粒径:0.6mm)
(6)減水剤;ポリカルボン酸系高性能減水剤
(7)水;水道水
(8)金属繊維;鋼繊維(直径:0.2mm、長さ:13mm)
低熱ポルトランドセメント100質量部、シリカフューム31質量部、石英粉末A39質量部、珪砂120質量部、高性能減水剤1.0質量部(固形分換算)、水22質量部を二軸ミキサに投入し混練して、混練物を調製した。
この混練物の0打フロー値は、260mmであった。
この混練物を型枠(φ50×100mm)に流し込み、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、硬化体(3本)とした。これらの硬化体(3本)の圧縮強度の平均値は、210N/mm2であった。
この混練物を型枠(4×4×16cm)に流し込み、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、硬化体(3本)とした。これらの硬化体(3本)の曲げ強度の平均値は、26N/mm2であった。
この混練物を所定の型枠に投入した後、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、図1に示す2段のプレキャスト階段部材(各部の厚さ:5cm)を作製した。
低熱ポルトランドセメント100質量部、シリカフューム31質量部、石英粉末A26質量部、石英粉末B13質量部、珪砂120質量部、高性能減水剤1.0質量部(固形分換算)、水22質量部を二軸ミキサに投入し混練して、混練物を調製した。
得られた混練物について実施例1と同様に物性を測定したところ、混練物の0打フロー値は285mm、硬化体の圧縮強度は230N/mm2、硬化体の曲げ強度は28N/mm2であった。
この混練物を所定の型枠に投入した後、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、図1に示す2段のプレキャスト階段部材(各部の厚さ:5cm)を作製した。
[実施例3]
低熱ポルトランドセメント100質量部、シリカフューム31質量部、石英粉末A26質量部、石英粉末B13質量部、珪砂120質量部、鋼繊維2%(混練物中の体積割合)、高性能減水剤1.0質量部(固形分換算)、水22質量部を二軸ミキサに投入し混練して、混練物を調製した。
得られた混練物について実施例1と同様に物性を測定したところ、混練物の0打フロー値は275mm、硬化体の圧縮強度は230N/mm2、硬化体の曲げ強度は47N/mm2であった。
この混練物を所定の型枠に投入した後、20℃で48時間静置後、90℃で48時間蒸気養生し、図1に示す2段のプレキャスト階段部材(各部の厚さ:5cm)を作製した。
[実施例4]
実施例1〜3で作製したプレキャスト階段部材を用いて、図8に示す新たな踏段部分53を構築した。すなわち、既存のコンクリート階段の下側の通路51上に、実施例1で作製したプレキャスト階段部材(1段目)1を固定し、このプレキャスト階段部材1の第二の背面板10の上面に、実施例2で作製したプレキャスト階段部材(2段目)1を固定し、このプレキャスト階段部材1の第二の背面板10の上面に、実施例3で作製したプレキャスト階段部材(3段目)1を固定した。なお、各プレキャスト階段部材1の固定は、各プレキャスト階段部材1の第二の蹴込み板7及び第一の背面板10に、鉛直方向に延びる貫通孔を3つ穿設しておき、これらの貫通孔にアンカーを挿通し叩打することにより行なった。
2 第一の蹴込み面
3 第二の蹴込み面
4 第一の踏み面
5 第二の踏み面
6 第一の蹴込み板
7 第二の蹴込み板
8 第一の踏み板
9 第二の踏み板
10 第一の背面板
11 第二の背面板
12 プレキャスト階段部材の構成単位
13 蹴込み面
14 蹴込み板
15 踏み面
16 踏み板
17 背面板
20 プレキャスト階段部材(3段構造)
21 第三の蹴込み面
22 第三の踏み面
23 第三の蹴込み板
24 第三の踏み板
25 第三の背面板
30 プレキャスト階段部材(ササラ桁を有する2段構造)
31 ササラ桁
40 放熱管
41 熱源(ボイラ)
42 電気ヒーター線
43 電源ユニット
50 既存の階段
51 下側の通路
52 上側の通路
53 新たな踏段部分
54 空間
Claims (6)
- 既存の階段に、該既存の階段の踏段部分から前方に増設する形で新たな踏段部分を形成するためのプレキャスト階段部材を1つ以上固定してなる階段構造であって、
前記既存の階段と前記プレキャスト階段部材の間に形成された内部空間に、加熱または冷却用の手段が配設されており、
前記プレキャスト階段部材が、セメントと、ポゾラン質微粉末と、該ポゾラン質微粉末よりも大きな粒径を有する無機粉末(ただし、セメントを除く。)と、細骨材と、減水剤と、水を含むセメント系硬化体からなることを特徴とする階段構造。 - 前記プレキャスト階段部材が、鉛直方向に延びる蹴込み面を形成している蹴込み板と、該蹴込み板の上端から後方に水平に延びて踏み面を形成している踏み板と、該踏み板の後方側の縁から垂下して形成された、前記蹴込み板と同じ鉛直方向の長さを有する背面板とからなる成形部分を構成単位として含む請求項1に記載の階段構造。
- 前記踏み板及び/又は前記蹴込み板に、加熱または冷却用の熱伝導媒体を埋設してなる請求項2に記載の階段構造。
- 前記プレキャスト階段部材が、前記構成単位としての成形部分を2つ以上含む多段のプレキャスト階段部材であって、下段側の前記成形部分の前記背面板の上に、上段側の前記成形部分の前記蹴込み板が形成されているプレキャスト階段部材である請求項2又は3に記載の階段構造。
- 前記無機粉末が、5,000cm2/g以上、30,000cm2/g以下のブレーン比表面積を有する無機粉末Aと、2,500cm2/g以上、5,000cm2/g未満のブレーン比表面積を有する無機粉末Bを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の階段構造。
- 前記セメント系硬化体が、金属繊維、有機繊維及び炭素繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の階段構造。
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