JP4601402B2 - ガスの流量検出装置 - Google Patents

ガスの流量検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4601402B2
JP4601402B2 JP2004335470A JP2004335470A JP4601402B2 JP 4601402 B2 JP4601402 B2 JP 4601402B2 JP 2004335470 A JP2004335470 A JP 2004335470A JP 2004335470 A JP2004335470 A JP 2004335470A JP 4601402 B2 JP4601402 B2 JP 4601402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
flow rate
movement
cylindrical body
movable member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004335470A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006145368A (ja
Inventor
昭夫 緑川
直尚 石渡
直紀 鴇矢
一光 桃井
大介 斎藤
順嗣 児桜
誠二 宮木
一磨 高橋
正 佐藤
真理夫 岩片
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Sangyo Co Ltd
Keiyo Gas Co Ltd
Hiroshima Gas Co Ltd
Original Assignee
Koyo Sangyo Co Ltd
Keiyo Gas Co Ltd
Hiroshima Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Sangyo Co Ltd, Keiyo Gas Co Ltd, Hiroshima Gas Co Ltd filed Critical Koyo Sangyo Co Ltd
Priority to JP2004335470A priority Critical patent/JP4601402B2/ja
Publication of JP2006145368A publication Critical patent/JP2006145368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4601402B2 publication Critical patent/JP4601402B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Description

この発明は、ガス回路内を流れるガスの流量が一定量以上であるか否かを検出するためのガスの流量検出装置に関する。
一般に、ガス回路内のガスの流量が一定流量以上であるか否かを検出する場合には、ガス回路を構成するガス管に継手を接続し、この継手にゴム管を介して流量計を接続する。そして、流量計によってガス回路内を流れるガスの流量が一定以上であるか否かを検出するようにしている。
従来の検出方法では、高価な流量計を必要とするという問題があった。また、流量計をガス回路に接続するに際しては、ガス管に対する継手の接続、及び継手に対するゴム管の接続が必要であり、接続作業に多くの手間を要するという問題があった。
この発明は、上記問題を解決するために、内部にガス通路が形成された装置本体と、上記ガス通路内にガスの流通方向へ移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の下流側への移動を所定の大きさの規制力で規制する移動規制手段と、上記装置本体に着脱可能に設けられ、装着時には上記可動部材の下流側への移動を阻止し、取外し時には上記可動部材の下流側への移動を許容する移動阻止部材とを備え、上記ガス通路の内部には弁座が設けられ、上記可動部材の上記弁座より上流側の部分には、下流側へ移動して上記弁座に着座することにより上記ガス通路を閉じる弁部が設けられ、上記移動阻止部材には、一端が上記ガス通路に連通し、他端が外部に開放された放出孔が形成され、上記弁部の外周面と上記ガス通路の内周面との間には、内部をガスが流れることにより、上記ガス通路内の上記弁部より上流側の部分と下流側の部分との間に差圧を発生させる隙間が形成され、上記移動阻止部材が上記装置本体から取り外され、かつ上記ガス通路内を流れるガスの流量が所定の流量以上であるときには、上記差圧により、上記弁部が上記弁座に着座するまで上記可動部材が上記移動規制手段の規制力に抗して下流側へ移動させられることを特徴としている。
この場合、上記ガス通路に摺動自在に設けられ、内部が上記ガス通路の一部を構成する筒体と、上記筒体の下流側への移動を所定の大きさの阻止力で規制する第2移動規制手段とをさらに備え、上記弁座が上記筒体の内周面に設けられ、上記可動部材が上記筒体の内部に設けられ、上記環状の隙間が上記弁部の外周面と上記筒体の内周面との間に形成され、上記移動阻止手段が上記装置本体から取り外され、かつ上記弁部が上記弁座に着座した状態において上記筒体及び上記弁部に作用するガスの圧力が所定の大きさ以上であるときには、上記筒体が上記ガスの圧力により上記第2移動規制手段の規制力に抗して下流側へ移動させられることが望ましい。
上記移動阻止部材には、上記放出孔内を流れるガスの流量を所定の流量以下に規制するための流通抵抗部が設けられていることが望ましい。
上記流通抵抗部は、上記放出孔内に設けられていてもよく、上記移動阻止部材に上記放出孔に連通するガス管が着脱可能に取り付けられ、上記ガス管に上記流通抵抗部が設けられていてもよい。
上記放出孔より上流側における上記移動阻止部材の内部には、上記ガスの臭いを吸収する脱臭剤が収容されていることが望ましい。
この発明に係るガスの流量検出装置を使用する場合には、ガス回路を構成するガス管に装置本体を取り付けて、ガス通路をガス管の内部に連通させるとともに、装置本体から移動阻止部材を取り外す。その状態で、例えばガス回路の元栓を開いてガス管にガスを流す。すると、ガス管内のガスがガス通路内に流入し、ガス通路及び放出孔を通って外部に流れる。ガス通路内を流れるガスの流量が一定量以下である場合には、可動部材の下流側への移動が移動規制手段によって阻止される。一方、ガス通路内を流れるガスの流量が一定量以上である場合には、弁部より上流側のガスの圧力と下流側のガスの圧力との差圧により、可動部材が移動規制手段の規制力に抗して下流側へ移動させられ、弁座に着座する。したがって、可動部材が弁座に着座するか否かによってガスの流量が一定量以上であるか否かを検出することができる。
また、この発明に係るガスの流通検出装置によれば、新設されたガス管内に溜まっている空気をガス管から外部に放出するためのいわゆるエアパージを行うことができる。エアパージを行う場合には、装置本体に移動阻止部材を取り付けた状態で、ガス管に装置本体を取り付ける。その後、ガス回路の元栓を開く。すると、元栓から流量検出装置までのガス管内に溜まっている空気がガスによって押され、ガス通路及び放出孔を通って外部に放出される。このとき、可動部材がガス通路内を流れる空気によって下流側へ押されるが、可動部材は移動阻止部材によって下流側への移動が阻止されている。したがって、可動部材は、下流側へ移動することができず、弁部が弁座に着座することがない。よって、ガス管内の空気を確実に外部へ放出することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図5は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のガスの流量検出装置Aは、図1〜図3に示すように、装置本体1、筒体2、可動部材3及び移動阻止部材4を備えている。
装置本体1は、主部1A及び保持筒部1Bを有している。主部1Aには、その一端面(図1において上端面)から他端面まで貫通する貫通孔1aが形成されている。この貫通孔1aには、主部1Aの一端面側の開口部からガスが流入して他端側へ向かって流れる。そこで、以下においては、装置本体1及び貫通孔1aの一端側を上流側と称し、他端側を下流側と称する。貫通孔1aの上流側端部には、ガス中に含まれる(浮遊する)塵埃を除去するためのメッシュ5が着脱可能に設けられている。主部1Aの外周面の上流側端部には、雄ねじ部(取付部)1bが形成されている。この雄ねじ部1bには、例えば図5に示すように、ガス管Gの下流側端部に抜け止め状態で回転可能に設けられたナットNが螺合される。そして、ナットNを締め付けることにより、主部1Aの上流側の端面がガス管Gの端面にパッキンPを介して押圧固定される。これによって、主部1Aがガス管Gに取り付けられ、ひいては流量検出装置Aがガス管Gに取り付けられる。主部1Aがガス管Gに取り付けられた状態においては、貫通孔1aの上流側端部がガス管Gの内部に連通している。したがって、ガス管Gに設けられたガス栓Kを開くと、貫通孔1aにガスが流入する。保持筒部1Bは、その上流側端部が貫通孔1aの下流側端部に螺合固定されている。保持筒部1Bの下流側の端部は、貫通孔1aから下流側へ向かって突出している。
上記筒体2は、その上流側端部が貫通孔1aに摺動可能に、かつ気密に嵌合されている。したがって、ガス管Gから貫通孔1aの上流側端部に流入した全てのガスは、筒体2の内部に流入することになり、ガスが貫通孔1aの内周面と筒体2の外周面との間を通って外部に漏れることはない。ただし、流量検出装置Aは、流量検出時の極めて短時間だけ使用されるものであるから、僅かな量であれば貫通孔1aの内周面と筒体2の外周面との間からガスが漏れたとしても問題がない。したがって、筒体2は極めて僅かな量であればガス漏れを許容する程度に嵌合させてもよい。貫通孔1aと筒体2の内部とによってガス通路Wが構成されている。筒体2の下流側端部は、保持筒部1Bの内周面に摺動可能に嵌合されている。この結果、筒体2の上流側及び下流側の両端部が装置本体1に摺動可能に嵌合されることになり、それによって筒体2が貫通孔1a及び保持筒部1Bの内周面を安定して摺動することができるようになっている。
筒体2の外周面と貫通孔1aの内周面との間には、コイルばね(第2移動規制手段)6が配置されている。このコイルばね6によって筒体2が上流側へ付勢され、その上流側の端面が貫通孔1aの内周面に形成された段差面1cに所定の大きさの付勢力(規制力)で押し付けられている。したがって、筒体2は、コイルばね6の付勢力より大きい力が下流側に向かって作用しない限り、段差面1cに突き当たった状態に維持される。筒体2が段差面1cに突き当たった状態においては、筒体2の下流側の端面が保持筒部1Bの下流側の端面と同一平面上に位置している。したがって、筒体2がコイルばね6の付勢力に抗して下流側へ移動すると、筒体2の下流側の端部がその移動距離の分だけ保持筒部1Bの下流側の端面から下流側へ突出する。
筒体2の内部には、上記可動部材3が筒体2の軸線方向(ガスの流通方向)へ移動可能に配置されている。可動部材3は、円板状をなす弁部3aと、この弁部3aの下流側を向く端面の中央部に形成された軸部3bとを有している。弁部3aは、その軸線を筒体2の軸線と一致させた状態で筒体2の軸線方向へ移動可能に配置されている。軸部3bは、筒体2に設けられたガイド孔2bに筒体2の軸線方向へ摺動可能に挿入されている。すなわち、筒体2の内周面の下流側の端部には、支持壁部2aが形成されている。この支持壁部2aの中央部にはガイド孔2bが形成されている。このガイド孔2bには、軸部3bが摺動可能に挿入されている。これにより、可動部材3が筒体2の軸線上をスムースに移動することができるようになっている。支持壁部2aのガイド孔2bより外側の部分には、流通孔2cが形成されており、流通孔2cを通ってガスが流れるようになっている。流通孔2cの大きさ(流通面積)は、ガスの流れに対してほとんど抵抗を生じないように、十分な大きさに設定されている。したがって、支持壁部2aがガスの円滑な流れを阻害することはない。
軸部3bの外側には、コイルばね(移動規制手段)7が軸部3bと同芯に配置されている。このコイルばね7によって弁部3aが上流側へ付勢され、筒体2の内部に設けられたストッパ8に押し付けられている。したがって、可動部材3は、コイルばね7の付勢力(規制力)より大きい力が下流側へ向かって作用しない限り、ストッパ8に突き当たった状態に維持される。可動部材3がコイルばね7の付勢力に抗して下流側へ所定距離だけ移動すると、弁部3aが筒体2の内周面に設けられた環状をなす弁座部材(弁座)9に着座する。弁部3aが弁座部材9に着座すると、筒体2の内部の弁座部材3より上流側の部分と下流側の部分との間が弁部3aによって遮断され、筒体2内をガスが流れなくなる。弁座部材9は、Oリング等の環状の弾性部材によって形成されているが、これに代えて筒体2の内周面に例えばテーパ状をなす弁座を一体に形成してもよい。
弁部3aがストッパ8に突き当たっているときには、弁部3aの外周面が筒体2のストレート孔部2dの内周面と対向しており、弁部3aの外径はストレート孔部2dの内径より所定の大きさだけ小さく設定されている。したがって、弁部3aの外周面とストレート孔部2dの内周面との間には、環状の隙間Sが形成される。この環状の隙間Sをガスが流れると、隙間Sの流通抵抗により、筒体2の内部の隙間Sより下流側の部分の圧力が隙間Sより上流側の部分の圧力より低くなり、両者の間に差圧が発生する。この差圧によって弁部3aが下流側へ押される。差圧の大きさは、隙間Sの大きさ(流通面積)を所定の大きさに設定することにより、筒体2の内部を流れるガスの流量が所定の流量以上であるときには、差圧による弁部3aに対する下方への押圧力がコイルばね7の付勢力より大きくなり、ガスの流量が所定の流量以下であるときには、差圧による弁部3aに対する下方への押圧力がコイルばね7の付勢力より小さくなるように設定されている。したがって、筒体2内を流れるガスの流量が所定の流量以上であるときには、可動部材3がコイルばね7の付勢力に抗して下流側へ移動し、弁座部材9に着座する。なお、可動部材3が下流側へ移動すると、それに伴ってコイルばね7の付勢力が大きくなるが、ストレート孔部2dに対してその下流側に続く部分には、ストレート孔部2dに連なる上流側端部の内径がストレート孔部2dの内径と同一である先細りのテーパ孔部2eと、このテーパ孔部2eの下流側端部と同一内径を有するストレートなガイド孔部2fとが形成されており、ガイド孔部2fの内径は、弁部3aの外径とほぼ同一に設定されている。したがって、可動部材3は、下流側へ移動し始めると、弁部3aは直ちに弁座部材9に着座する。
軸部3bの下流側の端面は、弁部3aがストッパ8に突き当たっているとき、筒体2の下流側の端面と同一平面上に位置している。したがって、可動部材3がストッパ8に突き当たった位置から弁座部材9に着座する位置まで移動すると、その移動距離の分だけ軸部3bの下流側端部が筒体2から下流側へ突出する。軸部3bの突出量を測定することにより、弁部3aが弁座部材9に着座したか否かを確認し、ひいてはガスの流量が所定の流量以上であることを確認することができる。この場合、弁部3aが弁座部材9に着座したことを目視だけでも確認することができるよう、例えば軸部3bの下流側端部の外周面を着色し、弁座3aが弁座部材9に着座したときに、その着色部が筒体2の下流側の端面から所定の長さだけ、例えば1mmだけ突出するようにしておけば、軸部3bの突出長さを計測することなく目視でも弁部3aが弁座部材9に着座したことを確認することができる。着色に代えて他の目印を設けてもよい。
弁部3aが弁座部材9に着座して筒体2の内部が閉じられると、筒体2及び弁部3aには弁部3aより上流側に存在するガスの圧力(静圧)が作用する。ガスの圧力が筒体2を下流側へ押す押圧力がコイルばね6の付勢力より大きいときには、当該圧力によって筒体2がコイルばね6の付勢力に抗して下流側へ移動させられる。そして、筒体2は、ガスの圧力による下流側への押圧力とコイルばね6の付勢力とが釣り合った位置で停止する。筒体2が下流側へ移動すると、筒体2の下流側の端部が筒体2の移動距離の分だけ保持筒部1Bの下流側の端面から外部に突出する。筒体2の下流側の端部が保持筒部1Bの下流側の端面から突出したことを目視することにより、ガスの圧力が所定の圧力以上であることを確認することができる。しかも、図3(A)に示すように、筒体2の外周面の下流側端部には、複数の目盛線Lが形成されており、保持筒部1Bから露出した目盛線Lの数によってガスの静圧を数値的に測定することができるようになっている。
主部1Aの下流側端部には、上記移動阻止部材4が着脱可能に取り付けられている。移動阻止部材4は、取付筒部4aと、この取付筒部4aの下流側端部に形成された底部4bとを有している。取付筒部4aは、主部1Aの下流側端部の外周面に螺合されている。そして、底部4bが保持筒部1Bの下流側の端面に突き当たるまで取付筒部4aをねじ込むことにより、移動阻止部材4が装置本体1の下流側端部に着脱可能に固定されている。底部4bの保持筒部1Bに突き当たる上流側の端面は、筒体2の軸線と直交する平面とされている。したがって、底部4bは、保持筒部1Bに突き当たると同時に、段差面1cに突き当たった筒体2の下流側の端面及びストッパ8に突き当たった可動部材3の軸部3bの下流側の端面に突き当たっている。したがって、移動阻止部材4を主部1Aから取り外さない限り、筒体2及び可動部材3が下流側へ移動することができなくなっている。
移動阻止部材4は、装置本体1に固定された状態においては筒体2の下流側の開口部を閉じているが。しかし、底部4bには、当該底部4bを貫通する放出孔(流通抵抗部)4cが形成されている。この放出孔4cは、取付筒部4aの内部を介して筒体2の内部に連通している。したがって、貫通孔1a内から筒体2の内部に流入したガスは、放出孔4cから外部に放出される。ここで、仮に放出孔4cの大きさ(流通面積)がガスの流れに対して全く流通抵抗のない大きさであると、放出孔4cを通って多量のガスが一時に流出する。その結果、ガス管Gが接続されたガスの本管(図示せず)内の圧力が所定の圧力より低下してしまい、当該本管に接続されたガス器具へのガスの供給支障のおそれがある。このような不具合を未然に防止するために、放出孔4cの大きさ(流通面積)及び長さは、その内部を流れるガスの流量を所定の流量以下にすることができるよう、所定の大きさ以下に設定されている。
上記構成のガスの流量検出装置Aによってガスの流量が所定の流量以上であるか否かを検出する場合には、図4及び図5に示すように、ガス管Gの下流側端部に設けられたナットNを雄ねじ部1bに螺合させて締め付け、検出装置Aをガス管Gに取り付ける。その後、移動阻止部材4を主部1Aから取り外す。移動阻止部材4は、検出装置Aをガス管Gに取り付ける前に主部1Aから予め取り外しておいてもよい。次に、ガス管Gに設けられたガス栓Kを開く。すると、ガス管Gから貫通孔1a内にガスが流入し、さらに筒体2に流入する。筒体2内に流入したガスは、隙間Sを通って筒体2の下流側へ流れる。このとき、隙間S内を流れるガスの流量が所定の流量以上である場合には、弁部3aが弁座部材9に直ちに着座する。その結果、軸部3bの下流側の端部が筒体2の下流側の端面から突出する。これを目視することにより、ガス管G内を流れるガスの流量が所定の流量以上である事を確認することができる。しかも、弁部3aは、ガス栓Kを開くのとほとんど同時に弁座部材9に着座する。よって、ガスが漏れることはほとんどない。ガス栓Kを開いても軸部3bが筒体2から突出しない場合には、ガス管G内を流れるガスの流量が所定の流量以下であることが分かる。その場合には、ガス栓Kを直ちに閉じ、ガス管G内に詰まり等の欠陥がないか否かを調べる。
このように、この検出装置Aを用いれば、ガス管Gに継手を接続し、さらにその継手にガス管を介して流量計を接続する必要がなく、検出装置Aをガス管Gに接続するだけで済む。したがって、ガスの流量検出に要する作業の手間を軽減することができる。
弁部3aが弁座部材9に着座すると、筒体2及び弁部3aにはそれらより上流側に存するガスの圧力が作用する。ガスの圧力が所定の圧力以上であると、筒体2が装置本体1の下流側の端面から突出する。これにより、ガスの圧力が所定の圧力以上であることが分かる。しかも、目盛線Lによって圧力の大きさを数値的に認識することができる。このように、この実施の形態の流量検出装置Aによれば、ガスの流量のみならず、ガスの圧力をも測定することができる。したがって、ガスの流量及び圧力の両者を検出する場合であっても流量検出装置Aだけを持っていれば足り、流量計及び圧力計を持ち運ぶ必要がない。したがって、作業者の疲労を軽減することができる。
なお、弁部3aが弁座部材9に着座する前にも、筒体2及び可動部材3にはガスの圧力が作用し、その圧力によって筒体2が下流側へ押されるが、その押圧力よりもコイルばね6の付勢力の方が大きく設定されている。したがって、弁部3aが弁座部材9に着座する前に筒体2が下流側へ移動することはない。しかし、必ずしも筒体2がこのように挙動するようにコイルばね6の付勢力を設定する必要はなく、弁部3aが弁座部材9に着座する以前にまず筒体2が下流側へ若干移動し、弁部3aが弁座部材9に着座した後に筒体2が大きく下流側へ移動するように、コイルばね6の付勢力を設定してもよい。
また、ガス管Gが新設された場合には、その内部に溜まっている空気を抜くためのエアパージを行う必要がある。エアパージを行う場合には、移動阻止部材4を取り外すことなく、装置本体1に取り付けておく。その状態でガス栓Kを開くと、ガスに押された空気が貫通孔1aを通って筒体2内に流入する。筒体2に流入した空気が隙間Sを通るときに差圧が発生し、その差圧によって弁部3aが下流側へ押される。しかし、弁部3aは、移動阻止部材4によって下流側への移動が阻止されているので、停止した状態を維持する。よって、ガス管G内の空気は、貫通孔1a、筒体2の内部及び放出孔4cを通って外部に放出される。しかも、放出孔4cが所定の流通抵抗を有しているので、ガス管Gが接続された本管内のガス圧が所定の圧力以下に低下するのを防止することができる。なお、この実施の形態では、放出孔4c全体が流通抵抗部として機能しているが、放出孔4cの一部に小径部を形成し、その小径部を流通抵抗部としてもよい。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施の形態に関しては、上記実施の形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態のガスの流量検出装置Bにおいては、移動阻止部材4′が筒部材4Aと停止板4Bとを有している。筒部材4Aは、筒部4aの長さが長い点を除き、上記実施の形態の移動阻止部材4と同様に構成されている。停止板4Bは、筒部材4Aの上流側の開口部より若干下側の内部に螺合固定されている。停止板4Bには、筒体2及び軸部3bの各下流側の端面が突き当たっている。したがって、筒体2及び可動部材3は、移動阻止部材4′を装置本体1から取り外さない限り下流側へ移動することがない。停止板4Bには、貫通孔4dが形成されている。この貫通孔4dは、ガスの流れに対して抵抗を発生しないように、十分な大きさの断面積を有している。停止板4Bと底部4bとの間の筒部材4Aの内部には、活性炭(脱臭剤)10が収容されている。活性炭10は、多数の小孔(図示せず)を有する袋体11に入れた状態で収容されているが、筒部材4A内に直接収容させてもよい。
この実施の形態の検出装置Bによれば、流量検出又はエアパージを行ったときに、仮にガスが若干漏出したとしても、ガスに含まれる匂いを活性炭10によって吸収することができる。なお、この実施の形態においては、活性炭10及び袋体11がガスの流れに対する抵抗として作用するので、放出孔4cの流通抵抗の大きさは、活性炭10及び袋体11の流通抵抗を加味して決定するのが望ましい。
図7は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態のガスの流量検出装置Cにおいては、ガスが放出孔4c内を通過するときに流通抵抗をほとんど受けないよう、放出孔4cの大きさが十分な流通面積をもって形成されている。放出孔4cには、継手(ガス管)12が螺合固定されている。この継手12の内径は、上記第1、第2の実施の形態の放出孔4cと同様の流通抵抗を発生するように、その大きさが設定されており、継手12の内部が流通抵抗部になっている。
図8は、この発明の第4実施の形態を示す。この実施の形態のガスの流量検出装置Dにおいては、放出孔4cのみならず継手12の内部もガスの流れに対してほとんど流通抵抗を生じないように、十分な大きさに設定されている。継手12には、ゴム等の柔軟性を有するガス管13の一端部が嵌合固定されている。このガス管13の他端部内周には、筒体14が嵌合固定されている。この筒体14の内径は、上記第1、第2の実施の形態の放出孔4cと同様の流通抵抗を発生するように、その大きさが設定されており、筒体14の内部が流通抵抗部になっている。
この検出装置Dによれば、ガス管13が柔軟であるので、ガス管13の長さを適宜の長さにすることにより、ガス管13の他端部を所望の位置に位置させることができ、それによって空気を所望の箇所に放出させることができる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、可動部材3に対する移動規制手段としてコイルばね7が用いられているが、軸部3bの外周面とガイド孔2jの内周面との少なくとも一方に他方との間に所定の大きさの摩擦抵抗を生じさせる摩擦抵抗発生手段を設け、その摩擦抵抗発生手段を移動規制手段にしてもよい。これは、筒体2に対する第2移動規制手段としてのコイルばね6に対しても同様であり、筒体2の外周面と主部11の貫通孔1aの内周面との少なくとも一方に他方に対して摩擦抵抗を生じさせる摩擦抵抗発生手段を第2移動阻止手段として採用してもよい。
また、上記の実施の形態においては、貫通孔1a内に筒体2を設けているが、この筒体2は必ずしも必要ではなく、省略してもよい。その場合には、可動部材3、コイルばね7、ストッパ8及び弁座部材(弁座)9が貫通孔1aの内部に直接設けられる。
この発明の第1実施の形態を示す縦断面図である。 同実施の形態を、移動阻止手段を取り外すとともに、可動部材が弁座部材に着座した状態で示す図であって、図2(A)はその正面図、図2(B)はその縦断面図である。 同実施の形態を、移動手段を取り外すとともに、筒体2が下流側へ移動した状態で示す図であって、図3(A)はその正面図、図3(B)はその縦断面図である。 同実施の形態に係るガスの流量検出装置をガス管に接続した状態を示す図である。 図4のX−X線に沿う拡大断面図である。 この発明の第2実施の形態を示す縦断面図である。 この発明の第3実施の形態を示す縦断面図である。 この発明の第4実施の形態を示す縦断面図である。
符号の説明
A ガスの流量検出装置
B ガスの流量検出装置
C ガスの流量検出装置
D ガスの流量検出装置
W ガス通路
1 装置本体
2 筒体
3 可動部材
3a 弁部
4 移動阻止部材
4′ 移動阻止部材
4c 放出孔
6 コイルばね(第2移動規制手段)
7 コイルばね(移動規制手段)
9 弁座部材(弁座)
10 活性炭(脱臭剤)
12 継手(ガス管)
13 ガス管
14 筒体

Claims (6)

  1. 内部にガス通路が形成された装置本体と、上記ガス通路内にガスの流通方向へ移動可能に設けられた可動部材と、この可動部材の下流側への移動を所定の大きさの規制力で規制する移動規制手段と、上記装置本体に着脱可能に設けられ、装着時には上記可動部材の下流側への移動を阻止し、取外し時には上記可動部材の下流側への移動を許容する移動阻止部材とを備え、上記ガス通路の内部には弁座が設けられ、上記可動部材の上記弁座より上流側の部分には、下流側へ移動して上記弁座に着座することにより上記ガス通路を閉じる弁部が設けられ、上記移動阻止部材には、一端が上記ガス通路に連通し、他端が外部に開放された放出孔が形成され、上記弁部の外周面と上記ガス通路の内周面との間には、内部をガスが流れることにより、上記ガス通路内の上記弁部より上流側の部分と下流側の部分との間に差圧を発生させる隙間が形成され、上記移動阻止部材が上記装置本体から取り外され、かつ上記ガス通路内を流れるガスの流量が所定の流量以上であるときには、上記差圧により、上記弁部が上記弁座に着座するまで上記可動部材が上記移動規制手段の規制力に抗して下流側へ移動させられることを特徴とするガスの流量検出装置。
  2. 上記ガス通路に摺動自在に設けられ、内部が上記ガス通路の一部を構成する筒体と、上記筒体の下流側への移動を所定の大きさの阻止力で規制する第2移動規制手段とをさらに備え、上記弁座が上記筒体の内周面に設けられ、上記可動部材が上記筒体の内部に設けられ、上記環状の隙間が上記弁部の外周面と上記筒体の内周面との間に形成され、上記移動阻止手段が上記装置本体から取り外され、かつ上記弁部が上記弁座に着座した状態において上記筒体及び上記弁部に作用するガスの圧力が所定の大きさ以上であるときには、上記筒体が上記ガスの圧力により上記第2移動規制手段の規制力に抗して下流側へ移動させられることを特徴とする請求項1に記載のガスの流量検出装置。
  3. 上記移動阻止部材には、上記放出孔内を流れるガスの流量を所定の流量以下に規制するための流通抵抗部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスの流量検出装置。
  4. 上記流通抵抗部が上記放出孔内に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のガスの流量検出装置。
  5. 上記移動阻止部材には、上記放出孔に連通するガス管が着脱可能に取り付けられ、上記ガス管に上記流通抵抗部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のガスの流量検出装置。
  6. 上記放出孔より上流側における上記移動阻止部材の内部には、上記ガスの臭いを吸収する脱臭剤が収容されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のガスの流量検出装置。
JP2004335470A 2004-11-19 2004-11-19 ガスの流量検出装置 Expired - Fee Related JP4601402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004335470A JP4601402B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 ガスの流量検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004335470A JP4601402B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 ガスの流量検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006145368A JP2006145368A (ja) 2006-06-08
JP4601402B2 true JP4601402B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=36625234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004335470A Expired - Fee Related JP4601402B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 ガスの流量検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4601402B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283374A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Ootaki Gas Kk ガスの流量検出装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5677670U (ja) * 1979-11-20 1981-06-24
JPS56148163U (ja) * 1980-04-08 1981-11-07
JPH0333572A (ja) * 1989-06-29 1991-02-13 Harman Co Ltd 流量調整装置
JP3302829B2 (ja) * 1994-06-03 2002-07-15 株式会社藤井合金製作所 ガス漏れ検査用プラグ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283374A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Ootaki Gas Kk ガスの流量検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006145368A (ja) 2006-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4959285B2 (ja) 水分検出器組立体
JP5030230B2 (ja) 加圧流体シリンダ
JP2010261956A (ja) 管路漏洩検知器およびその使用方法
HU217292B (hu) Biztonsági zárókészülék
KR102181224B1 (ko) 전자식압력스위치용 수격방지밸브
JPS6333638A (ja) ノン・フロ−型パイロット弁の試験装置およびその試験方法
JP3302829B2 (ja) ガス漏れ検査用プラグ
US4638835A (en) Automatic overflow control apparatus for the pipeline passage
JP4601402B2 (ja) ガスの流量検出装置
EP0411009A1 (en) A valve
US7128090B1 (en) Water-hammer preventing unit for check valve
JP3273320B2 (ja) 方向切換弁、それによる消火栓装置の放出点検方法及びそれを備えた消火栓装置
JP4601469B2 (ja) ガスの圧力検出装置
CA2691675C (en) Check valve
JP4554251B2 (ja) ガスの流量検出装置
JP4909411B2 (ja) 高流量較正試験先端部材
JP7112258B2 (ja) 一斉開放弁とその製造方法
JP2009210100A (ja) ガス栓
JP4359081B2 (ja) ガス溶接、溶断用安全器
JP7117004B2 (ja) ガス検圧プラグ
JP2016183714A (ja) ヒューズ継手
JP6459412B2 (ja) 逆止弁付栓
JP4262634B2 (ja) 逆止弁の水撃防止装置
JP2944957B2 (ja) リリーフ弁およびそれを備えるガス供給装置
JP4326551B2 (ja) 逆止弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071116

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees