JP7117004B2 - ガス検圧プラグ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス検圧プラグ、特に、ガスメータの下流側配管に設けられるガス圧検査用接続口に接続されて、ガス漏れ検査用のソケットが接続されるガス検圧プラグに関する。
図9は、一般的なガスメータ(M)の上部を示す斜視図である。
ガスメータ(M)の上面には、ガスメータ(M)へガスを送り込むガス供給管(31)がメータガス栓(50)を介して接続されるガス流入筒部(51)と、ガスメータ(M)を通過したガスを屋内のガス機器へ送り込むガス送り管(3)がガス圧検圧用のT字状配管継手(53)を介して接続されるガス流出筒部(52)が突設されている。
T字状配管継手(53)のうち、前後方向に開放する水平管(54)の前端のガス圧検査用接続口(55)には、図10に示すように、ガス圧検査用の検圧プラグ(5)の接続ネジ筒部(5b)が螺合接続されており、不使用時には、ソケット接続用のプラグ筒部(5a)に保護キャップ(42)が被嵌されている。
検圧プラグ(5)内には、同図に示すように、軸線に沿って移動可能なリフト弁(6)と、リフト弁(6)を検圧プラグ(5)内の弁座(56)に圧接させて閉弁方向に付勢するコイルバネ(60)とが内蔵されている。
保護キャップ(42)を取り外したプラグ筒部(5a)に、ガス漏れ検査用のソケット(4)を接続すると、ソケット(4)内に設けられている押込み棒によってリフト弁(6)がコイルバネ(60)の付勢力に抗して上流側へ押されて弁座(56)から離反することにより、検圧プラグ(5)は開弁する。なお、リフト弁(6)の上流側に連設されているスカート部(6a)には、図示しない間隙部が複数形成されており、この間隙部を介して検圧プラグ(5)内にガスが流れることとなり、ガスメータ(M)から送り管(3)へ流れるガスの圧力は、検圧プラグ(5)に装着されるソケット(4)に、ゴム管(41)を介して接続されている圧力測定装置(40)によって測定することが出来る。
特に、図10に示す検圧プラグ(5)では、コイルバネ(60)の基端部は、流量制限部材としてのオリフィス板(61)で支持されていると共に、これにフィルタ板(62)を具備させている。これにより、リフト弁(6)に異物が付着する不都合を防止している。
特開2011-99489号公報
しかしながら、上記した従来の検圧プラグ(5)内の気密は、コイルバネ(60)の付勢力によってリフト弁(6)を弁座(56)に圧接させるだけで維持する構成であるから、通常のガス栓と比べると気密性能は劣る。そこで、ガス栓と同様に、リフト弁(6)の上流側に、検圧プラグ(5)の胴部内面に密接しながら進退移動可能な円筒栓部を連設させることが考えられるが、屋外に設置されるガスメータ(M)に接続される検圧プラグ(5)は、風雨や直射日光に晒された環境下に長期間放置される上に、日常的に使用されるものでなくガスメータ(M)の点検時等にのみ使用されるものであるから、プラグ筒部(5a)に保護キャップ(42)を被嵌させていても、検圧プラグ(5)内で前記円筒栓部が固着して操作性が悪くなる虞がある。よって、必要時に正しく使用することが出来ないといった問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、風雨や直射日光に晒された環境下に長期間不使用状態で放置された状態でも、十分な気密性が保持出来ると共に、ガスメータの点検等の使用時には正常に使用出来る操作性に優れたガス検圧プラグを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、
ガス圧検査用接続口に接続されるガス流入口を有する接続筒部と、前記接続筒部の下流側に連設され且つガス漏れ検査用のソケットが脱着自在に接続されるガス流出口を有するプラグ筒部とから直線状のガス通路が形成され、
前記ガス通路内に、
軸線に沿って進退移動可能なリフト弁と、
前記リフト弁の上流側に設けられて前記リフト弁と共に進退移動可能な円筒栓と、
前記ガス流出口近傍に設けられる弁座と、
前記弁座にリフト弁を圧接する方向に付勢する付勢手段と、
前記ガス流入口近傍に設けられて流入されて来るガス流量を絞る流量調整板が備えられているガス検圧プラグにおいて、
不使用状態では、前記リフト弁は弁座に圧接すると共に前記円筒栓の周面全域は前記ガス通路の内面に密接する閉弁状態に保持され、
前記プラグ筒部にソケットが接続される使用状態では、前記リフト弁が弁座から離反すると共に、円筒栓は上流側へ移動してガス通路の内面に軸線に沿って形成されている浅溝に非接触状態に対応する開弁状態となり、
前記浅溝には潤滑剤が保持されており、
前記開弁状態においては、この浅溝を連通路として、前記円筒栓の上流側から下流側へガスが流れるように設定されていることである。
上記手段は次のように作用する。
例えば、ガスメータの下流側に設けられる配管継手の一端のガス圧検査用接続口にガス検圧プラグの接続筒部を接続すると、ガス圧検査用接続口からプラグ筒部が突出する取付態様となる。検圧やエアパージを行わない不使用時には、付勢手段の付勢力によって、リフト弁が弁座に圧接されていると共に、リフト弁の上流側に設けた円筒栓の周面はガス通路の内面に密接することにより、ガス通路は閉弁状態に保持される。
そして、ガス配管の施工完了時等において、エアパージや配管の漏れ検査を行う際にプラグ筒部にガス漏れ検査用のソケットが接続されると、リフト弁がソケット内の押込み棒によって奥へ押されて前記付勢手段の付勢力に抗して弁座から離反し、円筒栓と共に上流側に移動する。前記円筒栓の移動先となるガス通路の内面には、円筒栓の上流側と下流側とを連通させる連通路として機能する浅溝が形成されている。これにより、ガス流入口からガス流出口までが連通状態となり、エアパージや配管の漏れ検査を行うことが出来る。
なお、前記浅溝に、円筒栓の周面に塗布する潤滑剤を保持させる。この種の潤滑剤を粘度の高いシリコーンオイルやグリス等とすることで、潤滑剤が浅溝から流れ落ちたり、流出してなくなったりすることがなく、長期間浅溝に保持させることが出来る。また、潤滑剤を保持させた浅溝であっても連通路として機能するように、潤滑剤の保持量は設定されるものとする。
上記ガス栓のガス検圧プラグにおいて、好ましくは、『前記閉弁状態における円筒栓の上流側端部は、前記浅溝の下流端に臨むように設定されている』ことである。
この場合、円筒栓の周面に浅溝内の潤滑剤が常時供給された状態で保持されるから、屋外の風雨や直射日光に晒された厳しい環境下に長期間放置された状態でも気密性は十分確保される上に、必要時には容易に且つ確実にガス通路を開弁して使用することが出来るから操作性も良い。
上記ガス検圧プラグにおいて、好ましくは、『前記浅溝は、ガス通路の内面のうち、閉弁状態における円筒栓の上流側端部が対応する第1の位置から、ソケットが接続された開弁状態における円筒栓の上流側端部が対応する所定位置よりも上流側の第2の位置に至る範囲に形成されている』ことである。
ガス通路の内面における浅溝の形成範囲を限定することで、浅溝は軸線方向に閉じられた空間となるから、潤滑剤の保持効果が高くなる。また、前記浅溝形成域の上流側に位置するガス通路の内面を、前記浅溝形成域の下流側に位置するガス通路と同じ内径に設定しておけば、円筒栓が前記浅溝の形成域を超えて上流側に移動させられたとき、円筒栓の周面が、ガス通路の内面に再度密接することとなって、ガス通路は閉塞される。よって、悪戯等によってリフト弁が過剰に押し込まれても、ガスの不用意な流出が防止でき、安全性が向上する。
上記ガス検圧プラグにおいて、好ましくは、『ソケット接続時の開弁状態における円筒栓の位置を超えた前記円筒栓の上流側への移動を阻止するストッパが設けられ、
前記ストッパによる円筒栓の移動阻止状態にて、前記ガス流入口から前記浅溝へ至る流路は閉塞される』ことである。
リフト弁が悪戯等により無理に押し込まれても、ストッパによって過剰な押込みが阻止される。従って、円筒栓は進退可能な摺動域から外れて傷が付いたり、復帰できなくなることがなく、悪戯によるリフト弁の押し込みがなくなると、円筒栓は初期の閉状態に復帰する。
以上のように、本発明によれば、不使用状態においては、リフト弁は弁座に圧接し且つ円筒栓の周面全域はガス通路の内面に密接する態様としたから、ガス通路は二重に気密された閉弁状態に保持されることとなる。これにより、ガス栓と同様なシール性を具備させたガス検圧プラグを提供することが出来る。
ガス検圧プラグのガス通路を流れるガスは、ガス流入口近傍に設けられている流量調整板で流量が制限された後、円筒栓の周面が非接触状態となる浅溝を連通路としてガス流出口へ流れる構成となっているから、ガス流出口に到達する流量は少なく、通常のガス栓としてのガス流量を確保することは出来ない。よって、ガス栓としての誤使用を防止することが出来る。
前記浅溝に潤滑剤を保持させることで、ガス通路内にて潤滑剤が枯渇する不都合がない。よって、ガスメータのガス圧検査用接続口に接続されて使用される場合であって、風雨や直射日光に晒された厳しい環境下に長期間不使用状態で放置される条件下においても、気密性は確保される上に、ガスメータの点検等にガス漏れ検査用のソケットをプラグ筒部に接続すると、潤滑剤によって、リフト弁と円筒栓とをスムーズに上流側へ移動させて開弁することが出来る。このように、長期間不使用状態であっても、気密性が確保されると共に必要時には確実に使用することが出来る操作性に優れたガス検圧プラグを提供することが出来る。
本発明の第1番目の実施の形態のガス検圧プラグの不使用状態を示す断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態のガス検圧プラグの使用状態を示す断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態のガス検圧プラグの不使用状態を示す断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態のガス検圧プラグの使用状態を示す断面図である。 本発明の第3番目の実施の形態のガス検圧プラグの不使用状態を示す断面図である。 本発明の第3番目の実施の形態のガス検圧プラグの使用状態を示す断面図である。 本発明の第4番目の実施の形態のガス検圧プラグの不使用状態を示す断面図である。 本発明の第4番目の実施の形態のガス検圧プラグの使用状態を示す断面図である。 従来のガス圧検圧プラグを利用してガス圧を検査する一例を示すガスメータの要部拡大斜視図である。。 従来のガス圧検圧プラグの不使用状態を示す断面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るガス検圧プラグ(1)は、図9に示す従来のものと同様な、ガスメータ(M)のガス流出筒部(52)に接続される三方開放の配管継手(53)の、ガスメータ(M)の前方に突出するガス圧検査用接続口(55)に接続するもので、図1に示すように、ガス圧検査用接続口(55)に螺合接続される接続ネジ筒部(10)と、接続ネジ筒部(10)の下流側へ連設されているプラグ筒部(11)とからなる金属製の筒体であり、接続ネジ筒部(10)の上流端であるガス流入口(13)から、プラグ筒部(11)の下流端であるガス流出口(14)に至る直線状のガス通路(1a)が形成されている。
接続ネジ筒部(10)とプラグ筒部(11)との境界部分には、接続ネジ筒部(10)をガス圧検査用接続口(55)に螺合接続する際に工具を対応させるための略六角形状の工具対応部(12)が張り出している。接続ネジ筒部(10)をガス圧検査用接続口(55)に螺合接続した状態においては、プラグ筒部(11)がガスメータ(M)の前方に突出する態様となり、使用時には、プラグ筒部(11)にガス漏れ検査用のソケット(4)が接続され、不使用時には保護キャップ(4)が被嵌される。
なお、保護キャップ(4)は、プラグ筒部(11)の基端部に螺合されて、工具対応部(12)の下流側に設けたOリング(15)に開放口内部が密着することにより、保護キャップ(4)内を気密および水密状態に保っている。
プラグ筒部(11)のガス流出口(14)の近傍内面には弁座(16)が備えられていると共に、接続ネジ筒部(10)のガス流入口(13)の近傍内面には、流量調整板(22)が抜け止めリング(23)によって上流側へ抜け止め状態に固定されている。これら弁座(16)と流量調整板(22)との間に、ガス流出口(14)側から順に、リフト弁(2)、リフト弁(2)を弁座(16)に圧接方向に付勢する付勢手段としてのリフト弁用コイルバネ(3)、リフト弁(2)の上流側にリフト弁用コイルバネ(3)を介して設けられ且つリフト弁(2)と共に進退移動可能な円筒栓(20)、円筒栓(20)と流量調整板(22)との間に介在されて円筒栓(20)を下流側へ、流量調整板(22)を上流側の抜け止めリング(23)にそれぞれ付勢する円筒栓用コイルバネ(30)が収容されている。
円筒栓(20)は、上流側に開放する筒状に形成され、周面には潤滑剤が塗布されてると共に、開放部内には、上流側に開放する断面コ字状のバネ受け筒(21)が嵌め込まれている。このバネ受け筒(21)と流量調整板(22)との間に、円筒栓用コイルバネ(30)が介在されている。
図1は、ガス検圧プラグ(1)の閉弁状態を示しており、円筒栓(20)は円筒栓用コイルバネ(30)によって下流側に付勢されていると共に、リフト弁(2)はリフト弁用コイルバネ(3)によって、弁座(16)に圧接状態に付勢されている。この状態にて、円筒栓(20)の周面全域がガス通路(1a)の内面に密接する寸法関係(ガス通路(1a)と円筒栓(20)の直径の差が数ミクロン程度)に設定されており、ガス検圧プラグ(1)内のガス通路(1a)は、リフト弁(2)と円筒栓(20)とで二重にシールされた閉塞状態となる。これにより、通常のガス栓と同様な気密性を有することとなる。さらに、閉弁状態にあるガス検圧プラグ(1)には、上記したように、保護キャップ(42)が被嵌されていることから、不使用状態にあるガス検圧プラグ(1)からガス漏れが生じたり、ガス検圧プラグ(1)内に水や埃が入ることはない。
ガス検圧プラグ(1)を利用してエアーパージや配管の漏れ検査を行う際には、プラグ筒部(11)に、図2の二点鎖線で示すように、ガス漏れ検査用のソケット(4)を接続する。
ソケット(4)を接続すると、ソケット(4)内に設けられている押込み棒(44)によってリフト弁(2)が、リフト弁用コイルバネ(3)及び円筒栓用コイルバネ(30)の付勢力に抗して、円筒栓(20)と共に上流側へ押されて弁座(16)から離反し開弁する。
開弁状態における円筒栓(20)が対応するガス通路(1a)には、円筒栓(20)の周面が非接触状態となる浅溝(17)がガス流入口(13)側に開放するように形成されている。これにより、ガスメータ(M)から配管継手(53)を介してガス流入口(13)へ流れるガスは、図2の矢印に示すように、流量調整板(22)にて流量が絞られた後、バネ受け筒(21)の上流側開放端(21b)と流量調整板(22)との隙間から、浅溝(17)を通って、ガス流出口(14)へ向かって流れていく。
このときのガス流量は、流量調整板(22)によって絞られる上に、浅溝(17)のみを連通路としてガス流出口(14)に送られるから、少量となり、一般的なガス栓に必要なガス流量を確保することが出来ない。よって、ガス検圧プラグ(1)を通常のガス栓として誤使用される不都合はない。
また、浅溝(17)には、上記したように、円筒栓(20)の周面に塗布される潤滑剤(G)を保持させておく。潤滑剤(G)としては、粘度の高いシリコーンオイルやグリス等を採用すれば、潤滑剤(G)が浅溝(17)から流れ落ちたり、流出してなくなったりして枯渇することがなく、長期間、浅溝(17)内に保持させておくことが出来る。
なお、図1に示す閉弁状態における円筒栓(20)の上流側端部(20a)が、浅溝(17)に僅かに臨むような寸法関係に設定しておけば、円筒栓(20)の周面に常に潤滑剤(G)が供給される態様となる。よって、屋外に設置されるガスメータ(M)のガス圧検知用接続口(55)に接続されるガス検圧プラグ(1)であって、風雨や直射日光に晒される厳しい環境下に、長期間不使用状態に放置される場合でも、不使用時の気密性は十分確保される上に、ガス漏れ検査等に使用する際にソケット(4)を接続すると、リフト弁(2)及び円筒栓(20)をスムーズに押し込んで開弁することが出来るから、使用時の操作性も良好となる。
この第1番目の実施の形態では、バネ受け筒(21)の周壁(21a)の高さを、図2に示す開弁状態にて、周壁(21a)の上流側開放端(21b)が、流量調整板(22)に近接する高さに設定している。これにより、悪戯等により、ガス流出口(14)からリフト弁(2)が奥へ押し込まれても、バネ受け筒(21)の上流側開放端(21b)が流量調整板(22)に当接した時点でそれ以上の押込みは阻止される。この状態にて、流量調整板(22)の下流側は、バネ受け筒(21)で包囲される態様となるから、これより下流側へのガス流れは阻止される。よって、悪戯等によってリフト弁(2)が無理に押し込まれても、円筒栓(20)が進退可能な摺動域から外れて傷が付いたり、復帰できなくなることがなく、悪戯によるリフト弁(2)の押し込みがなくなると、円筒栓(20)は初期の閉状態に復帰する。
この実施の形態の場合、バネ受け筒(21)の上流側開放端(21b)が、発明特定事項としてのストッパとして機能する。
図3及び図4に示すものは第2番目の実施の形態の断面図であり、図3は閉弁状態を、図4は開弁状態を示している。
第2番目実施の形態では、バネ受け筒(21)の周壁(21a)の高さが、第1番目の実施の形態のものに比べて低く設定され、また、流量調整板(22)の配設域の下流側のガス通路(1a)内には、浅溝(17)の上流端近傍に、C型リング(24)が、その内周縁がガス通路(1a)内に突出するように嵌め込まれている。
図3に示す閉弁状態では、第1番目の実施の形態と同様に、リフト弁(2)と円筒栓(20)がリフト弁用コイルバネ(3)と円筒栓用コイルバネ(30)とによって、ガス流出口(14)側に付勢されることにより、リフト弁(2)が弁座(16)に圧接し、円筒栓(20)の周面がガス通路(1a)の内面に密接することで二重に閉弁される構成となっている。
この状態から、プラグ筒部(11)にソケット(4)を接続すると、リフト弁(2)がソケット(4)の押込み棒(44)によって奥へ押されて、弁座(16)から離反すると共に、円筒栓(20)が浅溝(17)の形成域へ移動して、図4に示す開弁状態となる。ガス流入口(13)から流入されるガスは、流量調整板(22)で流量が絞られ、C型リング(24)の内方から、C型リング(24)と円筒栓(20)の上流側端部(20a)との隙間を通って、浅溝(17)を連通路として、ガス流出口(14)へ流れていく。
なお、この浅溝(17)にも潤滑剤(G)を保持させておくことにより、ガス検圧プラグ(1)の不使用時の気密性及び使用時の操作性は十分確保される。
第2番目の実施の形態のガス検圧プラグ(1)にて、悪戯等によってリフト弁(2)が無理に押し込まれると、リフト弁(2)と共に上流側に移動させられる円筒栓(20)の上流側端部(20a)が、ガス通路(1a)の内方に突出しているC型リング(24)の内周縁に当接し、それ以上の押込みが阻止される。 すなわち、第2番目の実施の形態の場合、C型リング(24)が、発明特定事項としてのストッパとして機能することとなる。
よって、悪戯によってリフト弁(2)が無理に押し込まれても、円筒栓(20)が進退可能な摺動域から外れて傷が付いたり、復帰できなくなることがなく、悪戯によるリフト弁(2)の押し込みがなくなると、円筒栓(20)は初期の閉状態に復帰する。
図5及び図6は第3番目の実施の形態の断面図であり、図5は閉弁状態を、図6は開弁状態を示している。
また、図7及び図8は第4番目の実施の形態の断面図であり、図7は閉弁状態を、図8は開弁状態を示している。
これら第3番目及び第4番目の実施の形態では、ガス通路(1a)の内面のうち、閉弁状態における円筒栓(20)の上流側端部(20a)より僅かに下流側の第1の位置(18a)から、ソケットが接続された開弁状態での円筒栓(20)の上流側端部(20a)よりも僅かに上流側の第2の位置(18b)至る範囲に浅溝(18)が形成されている。
そして、第3番目の実施の形態のバネ受け筒(21)の周壁(21a)の高さは、第4番目の実施の形態のバネ受け筒(21)の周壁(21a)の高さに比べて高く設定されている。
また、第4番目の実施の形態における流量調整板(22)の配設域の下流側のガス通路(1a)内の、浅溝(18)の第2の所定位置(18b)よりもやや上流域に、第2番目の実施の形態で採用したようなC型リング(24)が、その内周縁がガス通路(1a)内に突出する態様で嵌め込まれている。
これら第3、第4番目の実施の形態のガス検圧プラグ(1)では、浅溝(18)の形成域をガス通路(1a)の内面における第1の位置(18a)から第2の位置(18b)に至る範囲に限定し、その閉じられた空間内に潤滑剤(G)を保持させる構成とした。これにより、潤滑剤(G)の保持効果は向上することとなり、ガス検圧プラグ(1)の不使用時の気密性及び使用時の操作性が一層向上したガス検圧プラグ(1)を提供することが出来る。
ガス流出口(14)にソケット(4)が接続されて、リフト弁(2)が円筒栓(20)と共に上流側に移動すると、円筒栓(20)の上流側端部(20a)よりもさらに上流側に浅溝(18)の第2の位置(18b)を設ける構成としたから、ガス流入口(13)から流入されるガスは、図6及び図8の矢印に示すように、浅溝(18)を連通路として、ガス流出口(14)へ流れて行く。
また、悪戯等により、リフト弁(2)が過剰に押し込まれると、第3番目の実施の形態では、第1番目の実施の形態と同様に、バネ受け筒(21)の上流側開放端(21b)が流量調整板(22)に当接することでそれ以上の押込みが阻止される。他方、第4番目の実施の形態では、第2番目の実施の形態と同様に、円筒栓(20)の上流側端部(20a)がC型リング(24)に当接することでそれ以上の押込みが阻止される。よって、悪戯によってリフト弁(2)が無理に押し込まれても、円筒栓(20)が進退可能な摺動域から外れて傷が付いたり、復帰できなくなることがなく、悪戯によるリフト弁(2)の押し込みがなくなると、円筒栓(20)は初期の閉状態に復帰する。
また、第3番目および第4番目の実施の形態では、これら押込み阻止状態においては、円筒栓(20)の周面が、浅溝(18)よりも上流側のガス通路(1a)の内面に密接する態様となるため、ガス通路(1a)は閉塞される。よって、ガスの不用意な流出は防止され、安全性を一層向上させることが出来る。
上記した各実施の形態では、リフト弁(2)を弁座(16)に圧接させると同時に、円筒栓(20)の周面をガス通路(1a)の内面に密接させて二重に閉弁していると共に、浅溝(17)又は(18)に、潤滑剤(G)を保持させて常に円筒栓(20)の周面に潤滑剤(G)常に供給させる態様としておくことで、ガスメータ(M)のガス圧検知用接続口(55)に接続されるガス検圧プラグ(1)のように、風雨や直射日光に晒される厳しい環境下に長期間不使用状態に放置されても、不使用時における気密性は十分確保されると共に、点検等に使用する際にソケット(4)を接続すると、リフト弁(2)及び円筒栓(20)をスムーズに押し込んで開弁するから、使用時の操作性も良好となる。
(1) ガス検圧プラグ
(1a) ガス通路
(10) 接続筒部
(11) プラグ筒部
(13) ガス流入口
(14) ガス流出口
(16) 弁座
(17) 浅溝
(2) リフト弁
(20) 円筒栓
(22) 流量調整板
(3) リフト用コイルバネ(付勢手段)
(30) 円筒栓用コイルバネ(付勢手段)
(4) ソケット
(55) ガス圧検査用接続口
(G) 潤滑剤

Claims (4)

  1. ガス圧検査用接続口に接続されるガス流入口を有する接続筒部と、前記接続筒部の下流側に連設され且つガス漏れ検査用のソケットが脱着自在に接続されるガス流出口を有するプラグ筒部とから直線状のガス通路が形成され、
    前記ガス通路内に、
    軸線に沿って進退移動可能なリフト弁と、
    前記リフト弁の上流側に設けられて前記リフト弁と共に進退移動可能な円筒栓と、
    前記ガス流出口近傍に設けられる弁座と、
    前記弁座にリフト弁を圧接する方向に付勢する付勢手段と、
    前記ガス流入口近傍に設けられて流入されて来るガス流量を絞る流量調整板が備えられているガス検圧プラグにおいて、
    不使用状態では、前記リフト弁は弁座に圧接すると共に前記円筒栓の周面全域は前記ガス通路の内面に密接する閉弁状態に保持され、
    前記プラグ筒部にソケットが接続される使用状態では、前記リフト弁が弁座から離反すると共に、円筒栓は上流側へ移動してガス通路の内面に軸線に沿って形成されている浅溝に非接触状態に対応する開弁状態となり、
    前記浅溝には潤滑剤が保持されており、
    前記開弁状態においては、この浅溝を連通路として、前記円筒栓の上流側から下流側へガスが流れるように設定されているガス検圧プラグ。
  2. 請求項1に記載のガス検圧プラグにおいて、
    前記閉弁状態における円筒栓の上流側端部は、前記浅溝の下流端に臨むように設定されているガス検圧プラグ。
  3. 請求項1又は2に記載のガス検圧プラグにおいて、
    前記浅溝は、ガス通路の内面のうち、閉弁状態における円筒栓の上流側端部が対応する第1の位置から、ソケットが接続された開弁状態における円筒栓の上流側端部が対応する所定位置よりも上流側の第2の位置に至る範囲に形成されているガス検圧プラグ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のガス検圧プラグにおいて、
    ソケット接続時の開弁状態における円筒栓の位置を超えた前記円筒栓の上流側への移動を阻止するストッパが設けられ、
    前記ストッパによる円筒栓の移動阻止状態にて、前記ガス流入口から前記浅溝へ至る流路は閉塞されるガス検圧プラグ。
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