JP4601021B1 - カッターガイド - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、確実かつ安全に、幅切りを行う。
【解決手段】カッター刃10を用いて素材を設定幅で切断するカッターガイド1である。素材は、下台座3と上台座4との隙間に差し込まれ、幅方向一端辺が連結材5に当接され、押さえ材7により下台座3の上面に押さえ付けられる。上台座4には、幅方向に位置調整可能にカッター刃10が設けられ、そのカッター刃10の下端部の刃先は、下台座3の前端部の下向き傾斜面3aに向かい合わされる。これにより、確実かつ安全に幅切りを行うことができる。
【選択図】図6
【解決手段】カッター刃10を用いて素材を設定幅で切断するカッターガイド1である。素材は、下台座3と上台座4との隙間に差し込まれ、幅方向一端辺が連結材5に当接され、押さえ材7により下台座3の上面に押さえ付けられる。上台座4には、幅方向に位置調整可能にカッター刃10が設けられ、そのカッター刃10の下端部の刃先は、下台座3の前端部の下向き傾斜面3aに向かい合わされる。これにより、確実かつ安全に幅切りを行うことができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、厚紙、合板、樹脂シートまたは発泡パネルなどを、カッター刃またはこれを備えるカッターを用いて設定幅で切断するか、設定幅でけがきをするカッターガイドに関するものである。
厚紙、合板、樹脂シートまたは発泡パネルなどを、カッターを用いて設定幅で切断(幅切り)するか、設定幅でけがきをする道具として、従来、オルファ株式会社製、KL型、幅切り・けびき用ガイド付大型カッターが知られている。この製品は、アルミ製ガイドにカッターが取り付けられて構成される。アルミ製ガイドは、垂直板と水平板とを備え、垂直板の上部にそれと交差して水平板が設けられ、水平板は垂直板に対しスライド可能で、水平板の一端部にはカッターが傾斜して設けられている。
このような構成であるから、カッターはアルミ製ガイドにより宙に浮いた状態に保持され、カッターの刃を下方へ伸ばして用いられる。また、切断またはけがきしようとする厚紙などの素材は、幅方向一端辺を垂直板に当たられて用いられる。これにより、前記素材を設定幅で切断またはけがきをすることができる。
その一方、素材を幅切りしようとする際、カッターの刃は素材を貫通させる必要があるので、素材から下方へ突出するカッター刃が、素材を置いた作業台などを傷つけるおそれがある。それを防ごうと、素材を宙に浮かせた状態で作業するのでは、作業性に劣ると共に、仕上がりがよくない事態も生じうる。また、カッター刃が下方へ突出したままとなるので、安全性にも改善の余地がある。さらに、特に薄い素材や軟らかい素材を扱う場合には、作業性に改善の余地があった。
オルファ株式会社、"KL型"(幅切り・けびき用ガイド付大型カッター)、[平成21年5月1日検索]、インターネット<URL:http://www.olfa.co.jp/ja/body/detail/8.html>
本発明が解決しようとする課題は、より一層、簡易で確実に、幅切りやけがきを行うことができるカッターガイドを提供することにある。また、より一層、安全性を高めたカッターガイドを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、カッター刃(10)またはこれを備えるカッター(2)が取り付けられ、素材(6)を設定幅で切断するか、素材(6)に設定幅でけがきをするカッターガイド(1)であって、前記素材(6)が載せられる下台座(3)と、この下台座(3)の幅方向一端部に配置されると共に前記下台座(3)の上面に対し垂直上方へ向けて設けられ、前記下台座(3)に載せられる前記素材(6)の幅方向一端部が当てられる当て部(5)と、前記カッター刃(10)または前記カッター(2)が取り付けられる上台座(4)とを備え、前記素材(6)を設定幅で切断しようとする際、前記上台座(4)から下方へ突出するカッター刃(10)は、その下端部の刃先が、前記下台座(3)の前端部に向かい合わされ、前記下台座(3)と前記上台座(4)とは、それぞれ四角形の板状に形成されると共に、上下に離隔して平行に配置され、前記下台座(3)と前記上台座(4)とは、それぞれの幅方向一端辺同士が、前記各台座(3,4)に対し垂直に配置される板状の連結材(5)により接続され、前記当て部は、前記連結材(5)の板面とされ、前記カッター(2)または前記カッター刃(10)は、前記上台座(4)の幅方向に対し取付位置を変更可能に、前記上台座(4)に着脱可能に取り付けられ、前記下台座(3)は、前記上台座(4)よりも前方へ突出して設けられ、前記カッター刃(10)は、前方へ行くに従って下方へ傾斜するよう設けられ、前記下台座(3)の前端部には、前方へ行くに従って上方へ傾斜する上向き傾斜面(3b)と、この上向き傾斜面(3b)の上端部から前方へ行くに従って下方へ傾斜する下向き傾斜面(3a)とが形成され、この下向き傾斜面(3a)に、前記カッター刃(10)の刃先が近接または当接して配置されることを特徴とするカッターガイドである。
請求項1に記載の発明によれば、厚紙、合板、樹脂シートまたは発泡パネルなどの素材(6)は、その幅方向一端部が当て部(5)に当てられた状態で、下台座(3)に載せられ、幅切りやけがきがなされる。また、素材(6)を設定幅で切断しようとする際、上台座(4)から下方へ突出するカッター刃(10)は、その下端部の刃先が、下台座(3)の前端部に向かい合わされる。カッター刃(10)は、下台座(3)の前端部と向かい合う位置まで延びるので、素材(6)を確実に貫通して幅切りすることができる。その一方、カッター刃(10)は、下端部の刃先が下台座(3)の前端部と向かい合う位置まで延びて、下台座(3)の前端部の下端より下方へ突出しないので、作業台を傷つけることがない上、安全である。
また、請求項1に記載の発明によれば、板状の上下の台座(3,4)の幅方向一端辺同士が連結材(5)により接続されて、全体としてコ字形状に形成される。そして、その上台座(4)に、カッター(2)またはカッター刃(10)が取付可能とされる。このようにして、簡易な構成でカッターガイド(1)を製造することができる。また、カッター(2)またはカッター刃(10)は、上台座(4)の幅方向に対し取付位置を変更可能であるから、所望の幅寸法で幅切りやけがきを行うことができる。さらに、カッター(2)またはカッター刃(10)は上台座(4)に着脱可能に取り付けられるので、それらの取り換えや、カッター(2)のみで使用することもできる。
また、請求項1に記載の発明によれば、下台座(3)の前端部に下向き傾斜面(3a)を設け、この下向き傾斜面(3a)にカッター刃(10)の刃先を向けることで、カッター刃(10)の刃先の露出を防止して、安全性を高めることができる。また、カッター刃(10)の中途部は、下台座(3)と上台座(4)との隙間へ向けられるので、カッター刃(10)の露出を防止して、安全性を高めることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、上向き傾斜面(3b)を形成することで、比較的薄い素材を幅切りしやすい。つまり、比較的薄い素材の場合、上向き傾斜面(3b)がないとすると、下台座(3)の上面に沿って素材が送られた後、素材(6)は下向き傾斜面(3a)に沿うようお辞儀してしまって切れないおそれがあるが、上向き傾斜面(3b)でカッター刃(10)の刃先端辺に対する素材の進入角度を垂直に近づけるようにすることで、素材(6)のカッター刃(10)への食い込みをよくすることができる。また、下台座(3)に上向き傾斜面(3b)を設けると、下台座(3)の上面を前方へ送られる素材(6)は、上向き傾斜面(3b)で上方へ曲がることになる。薄い素材(6)が湾曲されることで強度を増すので、この点でもカッター刃(10)への食い込みをよくすることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、板状の上下の台座(3,4)の幅方向一端辺同士が連結材(5)により接続されて、全体としてコ字形状に形成される。そして、その上台座(4)に、カッター(2)またはカッター刃(10)が取付可能とされる。このようにして、簡易な構成でカッターガイド(1)を製造することができる。また、カッター(2)またはカッター刃(10)は、上台座(4)の幅方向に対し取付位置を変更可能であるから、所望の幅寸法で幅切りやけがきを行うことができる。さらに、カッター(2)またはカッター刃(10)は上台座(4)に着脱可能に取り付けられるので、それらの取り換えや、カッター(2)のみで使用することもできる。
また、請求項1に記載の発明によれば、下台座(3)の前端部に下向き傾斜面(3a)を設け、この下向き傾斜面(3a)にカッター刃(10)の刃先を向けることで、カッター刃(10)の刃先の露出を防止して、安全性を高めることができる。また、カッター刃(10)の中途部は、下台座(3)と上台座(4)との隙間へ向けられるので、カッター刃(10)の露出を防止して、安全性を高めることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、上向き傾斜面(3b)を形成することで、比較的薄い素材を幅切りしやすい。つまり、比較的薄い素材の場合、上向き傾斜面(3b)がないとすると、下台座(3)の上面に沿って素材が送られた後、素材(6)は下向き傾斜面(3a)に沿うようお辞儀してしまって切れないおそれがあるが、上向き傾斜面(3b)でカッター刃(10)の刃先端辺に対する素材の進入角度を垂直に近づけるようにすることで、素材(6)のカッター刃(10)への食い込みをよくすることができる。また、下台座(3)に上向き傾斜面(3b)を設けると、下台座(3)の上面を前方へ送られる素材(6)は、上向き傾斜面(3b)で上方へ曲がることになる。薄い素材(6)が湾曲されることで強度を増すので、この点でもカッター刃(10)への食い込みをよくすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記下台座(3)の上面へ前記素材(6)を押さえる押さえ材(7)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のカッターガイドである。
請求項2に記載の発明によれば、素材(6)は、押さえ材(7)により下台座(3)の上面へ押さえられる。これにより、薄い素材や軟らかい素材でも、簡単で確実に、幅切りやけがきを行うことができる。
本発明のカッターガイドによれば、より一層、簡易で確実に、幅切りやけがきを行うことができる。また、より一層、安全性を高めることもできる。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4は、本発明のカッターガイド1の実施例1を示す概略図であり、図1は斜視図、図2は平面図、図3は側面図、図4は使用状態の縦断面図であり、それぞれカッターガイド1にカッター2が取り付けられた状態を示している。なお、図2における左側を前方、右側を後方として定義する。また、図2における前後方向を幅方向ということにする。
本実施例のカッターガイド1は、カッター2が取り付けられて使用される。カッター2は、カッターガイド1に着脱可能に取り付けられるのが好ましいが、カッターガイド1に着脱不能に取り付けられてもよい。なお、カッターガイド1は、カッター2と共に販売されてもよいし、カッターガイド1のみで販売され、市販のカッター2が取り付けられて使用されてもよい。
本実施例のカッターガイド1は、下台座3、上台座4、およびそれらの連結材5を備える。本実施例では、これらは、四角形の板材から形成される。より具体的には、下台座3および上台座4は、同一の形状および大きさの長方形の板材から形成され、上下に離隔して平行に配置される。但し、下台座3は、上台座4よりも前方(前述したように前方とは図2における左側をいう)へ突出して設けられる。一方、連結材5は、平行四辺形の板材から形成され、その下端辺に下台座3の幅方向一端辺が固定され、上端辺に上台座4の幅方向一端辺が固定される。下台座3、上台座4および連結材5は、金属またはプラスチックなどにより一体的に形成されてもよい。
カッターガイド1は、幅切りやけがきを行おうとする素材6を下台座3の上面へ押さえ付けるための押さえ材7を備えるのが好ましい。本実施例の押さえ材7は、四角形の板材(たとえば金属製の薄板)から形成され、後端部が上台座4の後端部にヒンジ8で取り付けられる。これにより、ヒンジ8の軸まわりに、押さえ材7は揺動可能とされる。また、押さえ材7は、バネ9により、前端部を下方へ付勢されている。これにより、押さえ材7は、前方へ行くに従って下方へ傾斜して配置され、前端部を下台座3の上面に押さえ付けるよう設けられる。
なお、押さえ材7は、下台座3との間に素材6を挟み込むが、素材6の厚さが増すほどヒンジ8の軸まわりに前端部を上方へ上げることになる。押さえ材7の前端部が素材6の厚さにより上方へ持ち上げられた状態でも、押さえ材7の前端部がカッター2の刃(カッター刃)10に当たらず、且つ、薄い素材の場合にはできるだけ下台座3の前方で素材6を押さえるように、押さえ材7、下台座3および上台座4の各前端部の配置が調整されている。
上台座4の上面には、カッター2が取り付けられるスライド台11が、ガイド12に対しスライド可能に設けられる。本実施例のガイド12は、板状で、上台座4の幅方向へ沿って設けられる。ガイド12の前後方向中央部には、幅方向へ沿ってガイド溝13が形成されている。このようなガイド12には、スライド台11が幅方向へスライド可能に設けられる。
スライド台11は、水平片14と垂直片15とによりL字形状に形成される。スライド台11の水平片14の幅寸法は、ガイド12の幅寸法よりも小さい。スライド台11は、その前後両端辺部でガイド12の前後両端辺部を抱え込むように、ガイド12に取り付けられる。これにより、スライド台11は、ガイド12に沿って幅方向へスライド可能に保持される。なお、ガイド12に適宜の目盛を付しておけば、カッターガイド1の幅方向に対するスライド台11の位置調整が容易となる。
スライド台11の水平片14には、固定ネジ16が下方へ向けて設けられ、固定ネジ16の軸部はガイド溝13を貫通して、ガイド12の下面に配置されたナット17にねじ込まれている(図4)。固定ネジ16を締めることで、頭部とナット17との間でガイド12を挟み込むことで、ガイド12に対しスライド台11の移動を規制することができる。また、固定ネジ16を緩めれば、ガイド12に沿ってスライド台11を動かすことができ、再び固定ネジ16を締めれば、ガイド12に対しスライド台11を位置決めすることができる。
水平片14の幅方向一端部には、上方へ向けて垂直片15が設けられる。この垂直片15は、前後方向へ沿って配置される。また、垂直片15は、水平片14よりも前方へ延出しており、その延出部にカッター2が取付ネジ18により着脱可能に設けられる。
カッター2は、従来公知の各種のカッターナイフと同様に構成できるが、図示例では、ステンレス製のプレス加工品のホルダー19が、プラスチック製のグリップ20内に保持されている。このようにして構成されるグリップ20付きのホルダー19には、長手方向にスライド溝21が形成され、そのスライド溝21に沿ってスライダー22がスライド可能とされる。また、スライダー22には、先端部にカッター刃10が取り付けられており、スライド溝21に対しスライダー22を動かすことで、ホルダー19の先端部からカッター刃10の突出の有無や量を調整することができる。さらに、スライダー22に設けられた操作材23を回すことで、ホルダー19に対しスライダー22を任意の箇所で位置決めすることができる。これにより、グリップ20付きホルダー19に対するカッター刃10の移動を規制することができる。
カッター2は、前方へ行くに従って下方へ傾斜して設けられる。また、カッター2は、カッター刃10を下方へ伸ばせるように、上台座4の前端部から前方へ一部を突出させて設けられる。上台座4の上面にカッター2のグリップ20の先端部の下面20aを当接させることで、上台座4に対しカッター2を強固に保持することができる。
ところで、下台座3の前端部は、前方へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面3aに形成されるのがよい。そして、カッター2の刃10を伸ばした際、下台座3の前端部の傾斜面3aに、カッター刃10の刃先が近接または当接して配置される。具体的には、カッター刃10の刃先端辺と下台座3の傾斜面3aとの離隔距離は、たとえば5mm以下、好ましくは2mm以下とされる。下台座3の前端部を傾斜面3aとして、その傾斜面3aにカッター刃10の刃先を向けることで、カッター刃10の刃先の露出を防止して、安全性を高めることができる。
また、同様に、上台座4の前端部は、前方へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面4aに形成されるのがよい。そして、カッター2の刃10を伸ばした際、上台座4の前端部の傾斜面4aに、カッター刃10の刃先が近接または当接して配置される。上台座4の前端部を傾斜面4aとして、その傾斜面4aにカッター刃10の刃先を向けることで、カッター刃10の刃先の露出を防止して、安全性を高めることができる。
なお、下台座3の傾斜面3aとカッター刃10の刃先とは平行に配置するのが好ましい。また、同様に、上台座4の傾斜面4aとカッター刃10の刃先とは平行に配置するのが好ましい。ところで、カッター刃10の中途部は、下台座3と上台座4との隙間へ向けられるので、カッター刃10の刃先の露出を防止して、この点からも安全性を高めることができる。
次に、本実施例のカッターガイド1の使用方法について説明する。本実施例のカッターガイド1は、スライド台11にカッター2が取り付けられて使用される。カッター2付きのカッターガイド1を用いて、厚紙、合板、樹脂シートまたは発泡パネルなどの板材(素材6)を、カッター2により設定幅で切断する場合について説明する。
この場合、カッター2は、図4に示すように、下台座3の上面よりも少し下方までカッター刃10を伸ばした状態で使用される。そして、幅切りしようとする素材(板材)6を、下台座3と上台座4との隙間に差し込み、幅方向一端辺を連結材5に当接させる。つまり、連結材5の板面は、素材6の幅方向一端辺が当てられる当て部として機能する。また、この際、下台座3と押さえ材7との間に、素材6を配置させる。これにより、素材6は、押さえ材7により下台座3に押さえ付けられつつ、少なくとも一部が下台座3に載せられる。
このような状態で、図4において矢印で示すように、素材6に対しカッター2を移動させればよい。これにより、所望の幅寸法に、素材6を切り出すことができる。この際、薄い素材や軟らかい素材でも、下台座3の上面に押さえ材7が素材6を押さえ付けることで、簡単で確実に、幅切りを行うことができる。なお、ガイド12に対しスライド台11の位置を調整して、カッター刃10の位置を調整しておくことで、所望の幅で素材6を切り出すことができる。
また、カッターガイド1は、幅切りだけでなく、けがきするにも用いることができる。その場合、カッター2の先端部の刃先が素材6の上面に当たる程度に、カッター2の刃10を出して同様に使用すればよい。
図5は、本発明のカッターガイド1の実施例2を示す概略縦断面図であり、使用状態を示している。本実施例2のカッターガイド1も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両実施例の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例2は、押さえ材7の構成において、前記実施例1と異なる。具体的には、本実施例2では、上台座4に棒材24を貫通させ、この棒材24の先端部にヒンジ25を介して板バネ状の押さえ材7の先端部を保持している。この際、棒材24は、下方へ行くに従って前方へ行くよう傾斜して設けられており、バネ26により下方へ付勢される。このような構成の場合、素材6が薄い場合でも、押さえ材7の前端部は下台座3の前端部に近い位置に配置することができ、また素材6の厚さが増しても、押さえ材7の先端部がカッター2の刃10に当たるおそれもない。
図6から図9は、本発明のカッターガイド1の実施例3を示す概略図であり、図6は斜視図、図7は平面図、図8は側面図、図9は使用状態を示す図である。本実施例3のカッターガイド1も、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両実施例の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。なお、本実施例3でも、図7における左側を前方、右側を後方として定義する。また、図7における前後方向を幅方向ということにする。
前記実施例1では、下台座3および上台座4は、比較的厚い板材から形成されたが、本実施例3では、比較的薄い板材から形成される。具体的には、本実施例3では、下台座3および上台座4は、たとえば板厚2mmの金属板から形成される。また、連結材5は、下台座3および上台座4よりも厚い金属板から形成される。なお、下台座3、上台座4、連結材5の他、スライド台11およびガイド12も、本実施例3では、ステンレスなどの金属板により形成される。
本実施例3でも、前記実施例1と同様に、連結材5は、前後方向へ沿って配置されると共に板面を垂直に配置され、その上下両端部には上台座4と下台座3の幅方向一端部が固定される。これにより、下台座3および上台座4と、連結材5とにより、全体として、幅方向他端部へ開口する略コ字形状に形成される。本実施例3でも、下台座3は、上台座4よりも前方へ突出して設けられる。
本実施例3では、上台座4の前端部の上面には、略L字形状のガイド12が、幅方向へ沿って設けられる。このガイド12は、水平片27と垂直片28とを備える。ガイド12は、その水平片27が上台座4の前端部の上面に重ね合わされて取り付けられる。この際、ガイド12の水平片27は、上台座4に完全に固定してもよいし、上台座4に対し取付位置を調整可能に取り付けてもよい。たとえば、図7に示すように、ガイド12の水平片27に前後方向へ沿って長穴29,29を設け、この長穴29に通されるネジ30で、上台座4にガイド12を固定する構成とすれば、上台座4に対しガイド12の取付位置を前後方向へ調整することができる。これにより、下台座3の下向き傾斜面3aに対するカッター刃10の刃先の位置を調整することができる。
一方、ガイド12の垂直片28は、水平片27の前端辺から垂直上方へ延出して配置される。この際、垂直片28は、上台座4の前端辺との間に僅かに隙間を開けて配置される。
ガイド12の垂直片28には、スライド台11が設けられる。スライド台11は、垂直片28に重ね合わされる第一片31と、この第一片31から垂直前方へ突出して設けられる第二片32とを備える。スライド台11の第一片31は、ガイド12の垂直片28に沿って、幅方向にスライド可能である。
具体的には、ガイド12の垂直片28には、上下方向中途部に幅方向へ沿って長穴状のガイド溝13が形成されている。そして、垂直片28のガイド溝13と、第一片31のネジ挿通穴(図示省略)とを貫通して、固定ネジ16が通されナット17で締めされる。これにより、固定ネジ16の頭部とナット17とで、ガイド12の垂直片28とスライド台11の第一片31とを挟み込んで、ガイド12に対しスライド台11を位置決めすることができる。よって、固定ネジ16を緩めれば、ガイド12に対しスライド台11を移動でき、固定ネジ16を締めれば、ガイド12に対しスライド台11を固定できる。
ところで、スライド台11の第一片31の下端部は、上台座4の前端辺とガイド12の垂直片28との隙間において、上台座4の上面に載せられる。これにより、スライド台11は、上台座4およびガイド12に確実に位置決めされる。しかも、カッター刃10は、前後方向へ沿って確実に配置される。
スライド台11の第二片32には、前記実施例1のようにグリップ20付きのカッター2を設けてもよいが、本実施例3では、カッター刃10のみが直接に設けられる。具体的には、スライド台11の第二片32にカッター刃10の基端部が重ね合わされ、取付ネジ18により固定される。なお、第二片32は、第一片31からの延出先端部が屈曲されており、この屈曲部33に、カッター刃10の刃先と反対側の端辺が当接される。
前記実施例1では、上台座4の前端部に傾斜面4aを設けたが、本実施例3では、これは設けられない。一方、本実施例3では、下台座3の前端部には、前方へ行くに従って上方へ傾斜する上向き傾斜面3bと、この上向き傾斜面3bの上端部から前方へ行くに従って下方へ傾斜する下向き傾斜面3aとが形成される。この際、下台座3が金属板から構成される場合には、その金属板を屈曲して各傾斜面3a,3bを形成することができる。
本実施例3の場合も、下向き傾斜面3aに、カッター刃10の刃先が近接または当接して配置される。また、本実施例3の場合も、カッター刃10の刃先の下端は、下向き傾斜面3aの上端縁よりも下方に配置される一方、下向き傾斜面3aの下端縁よりも上方に配置される。
このように、本実施例3においても、カッター刃10の刃先の下端は、下向き傾斜面3aの上端縁よりも下方に配置されるので、素材6を確実に貫通して幅切りすることができる。その一方、カッター刃10の刃先の下端は、下向き傾斜面3aの下端縁よりも上方に配置されるので、カッターガイド1からカッター刃10が下方へ突出することがなく、作業台などを傷つけることがない。しかも、カッター刃10の刃先の下端を、下向き傾斜面3aの上下方向中途部におさめることで、取り扱い時の安全性を高めることもできる。
また、上向き傾斜面3bを形成することで、図9に示すように、比較的薄い素材を幅切りしやすい。つまり、比較的薄い素材の場合、上向き傾斜面3bがないとすると、下台座3の上面に沿って素材が送られた後、素材6は下向き傾斜面3aに沿うようお辞儀してしまって切れないおそれがあるが、上向き傾斜面3bでカッター刃10に対する素材の進入角度を垂直に近づけるようにすることで、素材6のカッター刃10への食い込みをよくする。
また、下台座3に上向き傾斜面3bを設けると、下台座3の上面を前方へ送られる素材6は、上向き傾斜面3bで上方へ曲がることになる。薄い素材6が湾曲されることで強度を増すので、この点でもカッター刃10への食い込みをよくすることができる。
本実施例3では、押さえ材7の構成においても、前記実施例1と異なる。本実施例3では、押さえ材7は、薄いステンレスの板材(たとえば厚さ0.4mmのステンレス板)から構成され、後端部が上台座4の後端部に取り付けられる。上台座4の後端部は、後方へ行くに従って上方へ傾斜する傾斜面4bに形成されており、この傾斜面4bの下面に押さえ材7の後端部が重ね合わされてネジ34で固定される。これにより、押さえ材7の前端部は、下台座3の前端部を下方へ押すように作用する。図示例では、上向き傾斜面3aの基端部と対応する位置で、押さえ材7が素材6を下台座3の上面に押さえ付ける。
上台座4の後端部を傾斜面4bとして、その傾斜面4bで押さえ材7をネジ34で固定するので、下台座3と上台座4との隙間に素材を入れる際に、ネジ34の頭部が邪魔にならない。また、上台座4に押さえ材7をネジ34などで着脱可能に設ければ、素材6が厚くて押さえ材7の押圧力が強くなり過ぎる場合には、押さえ材7を取り外して使用することもできる。
押さえ材7は、単なる長方形の板材でもよいが、図7に示すように、前方部7aが幅広で、後方部7bが幅狭に形成するのが好ましい。前方部7aでは、できるだけ幅広にして材料を広範囲で押さえたいのであるが、その幅を全体に適用すると、バネが強くなり過ぎて、後方から前方への素材6の入れ込みが難しくなることを考慮したものである。
本発明のカッターガイド1は、前記各実施例の構成によらず、適宜変更可能である。特に、素材6の少なくとも一部を下台座3に載せて、幅切りなどを行う構成であれば、押さえ材7を始めとして各種構成は適宜に変更可能である。たとえば、押さえ材7の前端辺部を円弧状に屈曲させてもよい。あるいは、前記各実施例において、所望により、押さえ材7の設置を省略するか、取り外して使用してもよい。
さらに、実施例1および実施例2では、カッターガイド1にカッター2を設けたが、実施例3と同様に、カッターガイド1にカッター刃10だけを設けてもよい。逆に、実施例3では、カッターガイド1にカッター刃10だけを設けたが、実施例1および実施例2と同様に、カッターガイド1にカッター2を設けてもよい。
1 カッターガイド
2 カッター
3 下台座
3a 下向き傾斜面
3b 上向き傾斜面
4 上台座
4a 傾斜面
5 連結材(当て部)
6 素材
7 押さえ材
8 ヒンジ
9 バネ
10 カッター刃
11 スライド台
12 ガイド
2 カッター
3 下台座
3a 下向き傾斜面
3b 上向き傾斜面
4 上台座
4a 傾斜面
5 連結材(当て部)
6 素材
7 押さえ材
8 ヒンジ
9 バネ
10 カッター刃
11 スライド台
12 ガイド
Claims (2)
- カッター刃(10)またはこれを備えるカッター(2)が取り付けられ、素材(6)を設定幅で切断するか、素材(6)に設定幅でけがきをするカッターガイド(1)であって、
前記素材(6)が載せられる下台座(3)と、
この下台座(3)の幅方向一端部に配置されると共に前記下台座(3)の上面に対し垂直上方へ向けて設けられ、前記下台座(3)に載せられる前記素材(6)の幅方向一端部が当てられる当て部(5)と、
前記カッター刃(10)または前記カッター(2)が取り付けられる上台座(4)とを備え、
前記素材(6)を設定幅で切断しようとする際、前記上台座(4)から下方へ突出するカッター刃(10)は、その下端部の刃先が、前記下台座(3)の前端部に向かい合わされ、
前記下台座(3)と前記上台座(4)とは、それぞれ四角形の板状に形成されると共に、上下に離隔して平行に配置され、
前記下台座(3)と前記上台座(4)とは、それぞれの幅方向一端辺同士が、前記各台座(3,4)に対し垂直に配置される板状の連結材(5)により接続され、
前記当て部は、前記連結材(5)の板面とされ、
前記カッター(2)または前記カッター刃(10)は、前記上台座(4)の幅方向に対し取付位置を変更可能に、前記上台座(4)に着脱可能に取り付けられ、
前記下台座(3)は、前記上台座(4)よりも前方へ突出して設けられ、
前記カッター刃(10)は、前方へ行くに従って下方へ傾斜するよう設けられ、
前記下台座(3)の前端部には、前方へ行くに従って上方へ傾斜する上向き傾斜面(3b)と、この上向き傾斜面(3b)の上端部から前方へ行くに従って下方へ傾斜する下向き傾斜面(3a)とが形成され、
この下向き傾斜面(3a)に、前記カッター刃(10)の刃先が近接または当接して配置される
ことを特徴とするカッターガイド。 - 前記下台座(3)の上面へ前記素材(6)を押さえる押さえ材(7)をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載のカッターガイド。
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JP2009270929A JP4601021B1 (ja) | 2009-05-13 | 2009-11-30 | カッターガイド |
Publications (2)
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (5)
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JPS52119582U (ja) * | 1976-03-10 | 1977-09-10 | ||
JPS59162879U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-10-31 | 株式会社 広島 | 落し込み用具 |
JPS63107679U (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-11 | ||
JPH0253391U (ja) * | 1988-10-11 | 1990-04-17 |
-
2009
- 2009-11-30 JP JP2009270929A patent/JP4601021B1/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
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JPS52119582U (ja) * | 1976-03-10 | 1977-09-10 | ||
JPS59162879U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-10-31 | 株式会社 広島 | 落し込み用具 |
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