JP4600998B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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本発明は、プリントメディア表面に着弾させたインク滴を、加熱して乾燥させる必要のある溶剤インク等が使用されるインクジェットプリンタに関する。
上記の有機溶剤を主成分とする溶剤インクが使用されるインクジェットプリンタは、主に耐水性、耐候性が要求される屋外広告等をプリントするのに用いられる。
この溶剤インクが使用されるプリンタにおいては、そのインクジェットヘッドのインク吐出口から噴射させて、プリントメディア表面に着弾させたインク滴が、小径ドット状とならずに、その着弾箇所周囲のメディア部分に広く浸透してしまう傾向が強い。そして、そのプリントメディア表面にプリントされる絵図や文字が、ぼやけたり滲んだりする難点がある。
このような難点を解消するためには、インク滴を着弾させるプリントメディア部分を予め加熱しておいたり、インク滴を着弾させるプリントメディア部分を加熱したり、インク滴を着弾させたプリントメディア部分を加熱したりする方法が知られている。
この方法によれば、そのプリントメディア部分表面に着弾させたインク滴を、予め加熱された状態にあるプリントメディア部分により加熱したり、そのプリントメディア部分表面に着弾させたインク滴をプリントメディアと共に加熱したりできる。そして、そのプリントメディア部分表面に着弾したインク滴に含まれる有機溶剤等を、大気中に早期に蒸散させることができる。そして、そのインク滴が、その着弾箇所周囲のメディア部分に広く浸透するのを防いで、そのインク滴をプリントメディア部分表面に、小径ドット状に定着させることができる。そして、そのプリントメディア表面に滲みのないシャープで高画質の絵図や文字をプリントできる。
この方法を用いたプリンタとしては、例えば、US 2002/0109767 A1公報、WO 2004/094150 A1公報記載のものが知られている。
これらのプリンタにおいては、インク滴を噴射させるインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を搭載するプラテン後部と、そのインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込まれたプリントメディア部分を搭載するプラテン中央部と、インクジェットヘッドの走行経路直下から送り出されたプリントメディア部分を搭載するプラテン前部とのそれぞれの裏面側に、シーズヒータ等の電熱ヒータが内蔵された構造をしている。そして、それらの電熱ヒータにより、そのインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込んでインク滴を着弾させるプラテン後部に搭載されたプリントメディア部分を予備加熱したり、そのインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込まれたインク滴を着弾させるプラテン中央部に搭載されたプリントメディア部分を加熱したり、そのインクジェットヘッドの走行経路直下から送り出されたインク滴を着弾させたプラテン後部に搭載されたプリントメディア部分を加熱したりする構造をしている。
US 2002/0109767 A1公報 WO 2004/094150 A1公報
しかしながら、上記公報記載のプリンタは、いずれも、そのプラテン裏面側に内蔵された電熱ヒータから発生した熱が、その直上のプラテン部分に効率よく伝わらずに、その電熱ヒータから発生した熱の多くが、電熱ヒータ下方の大気中に無駄に放散されてしまった。そのために、近時の省エネ化の要求に十分対応できるものではなかった。
それに加えて、その電熱ヒータにより加熱するプラテン部分を、一定の定常温度までに昇温させるのに要する、いわゆるウエイティングタイムが長く掛ってしまった。そのために、プリンタが使用可能な状態になるまでの、待ち時間が長かった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、インク滴を噴射させるインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を搭載するプラテン後部や、そのインクジェットヘッドの走行経路直下に送り込まれたプリントメディア部分を搭載するプラテン中央部や、インクジェットヘッドの走行経路直下から送り出されたプリントメディア部分を搭載するプラテン前部を、ウエイティングタイム少なくごく短時間のうちに、定温状態まで効率よく加熱できる、インクジェットプリンタを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明のインクジェットプリンタは、プラテン上に搭載されたプリントメディア上方でX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッドから噴射させて、前記プリントメディア表面にドット状に着弾させるインク滴により、そのプリントメディア表面に絵図又は/及び文字をプリントするインクジェットプリンタにおいて、
前記プラテンが、高周波磁界中で、渦電流が発生して、発熱する導電層を持つ構造に形成されて、その導電層に渦電流を発生させる磁界発生手段が備えられ
固定された前記プラテン上を前記プリントメディアが搬送される構成であり、
前記プリントメディアが搬送される方向であるX方向の上流側から下流側に沿って、前記プラテンは、プラテン後部、プラテン中央部、及びプラテン前部の順番で配設されており、
前記プラテン中央部は、前記インクジェットヘッドの走行経路の真下に送り込まれた前記プリントメディア部分が搭載される部分であり、
前記プラテン後部、前記プラテン中央部、及び前記プラテン前部のいずれか1箇所以上の前記導電層に渦電流を発生させ、当該導電層を持つ前記プラテン部分を加熱することを特徴としている。
このような構成のインクジェットプリンタにおいては、その磁界発生手段を用いて発生させた高周波磁界中に、導電層を持つプラテンを置くことができる。そして、そのプラテンの導電層に渦電流を発生させて、その導電層を発熱させることができる。そして、その導電層を持つプラテンと、そのプラテン上に搭載されたプリントメディアとを、共に加熱できる。
その際には、磁界発生手段により、プラテンの導電層に渦電流を発生させて、その導電層を、直接に極めて効率よく集中させて発熱させることができる。そのために、その導電層を持つプラテンを、ごく短時間のうちに定常温度まで安定して高めることが可能となる。また、その際には、磁界発生手段が、プラテンの導電層のみを直接に集中させて発熱させるために、磁界発生手段が発熱して、その磁界発生手段から発せられた熱が、プラテン下方の大気中に無駄に放散されるのを、防ぐことができる。
本発明のインクジェットプリンタにおいては、前記磁界発生手段がプラテンの導電層に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間を調整して、その発熱させる導電層を持つプラテンの昇温温度を調整する温度調整手段が備えられた構造とすると良い。
そうした場合は、その温度調整手段を用いて、磁界発生手段がプラテンの導電層に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間を調整できる。そして、その磁界発生手段を用いて渦電流を発生させて発熱させる導電層を持つプラテンの昇温温度を、プリンタが置かれた部屋の温度等に合わせて、調整できる。そして、プラテン上に搭載されたプリントメディアを常に最適温度に的確に加熱できる。
本発明は、プリントメディアがプラテン上をX方向に搬送されたり、前記インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたプリントメディア上方でY方向に走行したりして、インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたプリントメディア上方でX−Y方向に相対的に移動する、いわゆる縦型と呼ばれるインクジェットプリンタに、利用可能である。
また、本発明は、前記インクジェットヘッドがプラテン上に搭載されたプリントメディア上方でX−Y方向に移動する、いわゆる横型と呼ばれるベッドタイプのインクジェットプリンタにも、利用可能である。
本発明のインクジェットプリンタにおいては、前記磁界発生手段の高周波磁界を発生させる磁界発生コイルが、プリントメディアが搭載されるプラテン表面側とは反対側の、プラテン裏面側に、断熱層を介して、接合されてなる構造とすると良い。
そうした場合は、発熱した導電層からプラテンに伝えられる熱が、プラテン裏面側に接合された磁界発生コイルに伝わって、その磁界発生コイルが加熱されるのを、断熱層により防ぐことができる。そして、その加熱されて温度上昇した磁界発生コイルの電気抵抗値が高まって、その磁界発生コイルから発生する高周波磁界の磁力等が低下するのを、防ぐことができる。
本発明の前記縦型のインクジェットプリンタにおいては、前記磁界発生手段が、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を搭載するプラテン後部と、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込まれたプリントメディア部分を搭載するプラテン中央部と、インクジェットヘッドの走行経路直下から送り出されたプリントメディア部分を搭載するプラテン前部の導電層を、それぞれ別個に発熱させる構造とすると良い。
そして、前記磁界発生手段により、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部の導電層のそれぞれに別個に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間をそれぞれ調整して、それらの導電層にそれぞれ別個に発生させる渦電流により発熱させる導電層を持つ、プラテン中央部と、プラテン前部と、プラテン後部の昇温温度を、それぞれ別個に調整する温度調整手段を備えた構造とすると良い。
さらに、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部とは、断熱材を介して、一連に結合すると良い。
そうした場合は、そのインク滴を着弾させるプリントメディアの材質等や、そのプラテン上をX方向に搬送されるプリントメディアの速度等に合わせて、磁界発生手段を用いて、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部とのそれぞれの導電層部分を、それぞれ別個に発熱させることができる。
その際には、温度調整手段を用いて、磁界発生手段により、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部の導電層のそれぞれに別個に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間をそれぞれ調整できる。
さらに、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部との間には、断熱材が介在されているために、それらのプラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部との間で、その一方の高温状態にあるプラテン部分から他方の低温状態にあるプラテン部分に熱が逃げるのを、防ぐことができる。そして、それらのプラテン部分を高温状態や低温状態に安定して的確に保持できなくなるのを、防ぐことができる。
その結果、それらのプラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部とを、それぞれ別個に安定して最適温度に的確に加熱、保持できる。そして、それらのプラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部とに搭載されるプリントメディア部分を、そのプリントメディア部分表面にシャープで高画質の絵図や文字が的確にプリントされるように、そのプリントメディア部分の材質、そのプリントメディア部分のX方向の搬送速度等に合わせて、それぞれ別個に最適温度に加熱できる。
本発明の前記縦型のインクジェットプリンタにおいては、前記インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を、そのプリントメディア部分の表面側から予備加熱する予備加熱手段が備えられた構造とすると良い。
予備加熱手段は、赤外線ヒータとすると良い。
予備加熱手段は、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分表面に押接させながら、プリントメディアがプラテン上でX方向に搬送されるのに伴って、そのプラテン上でX方向に搬送されるプリントメディア部分表面をX方向に相対的に転動させて、そのプリントメディア部分を予備加熱する加熱ローラであっても良い。
そうした場合は、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を搭載するプラテン後部の導電層を磁界発生手段を用いて発熱させて、そのプラテン後部とそれに搭載されたプリントメディア部分を予備加熱するのに加えて、その予備加熱手段を用いて、そのプラテン後部に搭載されたプリントメディア部分を予備加熱できる。そして、そのプラテン後部に搭載されたプリントメディア部分を、その周囲雰囲気温度等に影響されずに、安定させて最適温度に十分的確に予備加熱できる。
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタによれば、インク滴を着弾させるプリントメディア部分や、インク滴を着弾させたプリントメディア部分を搭載する、導電層を持つプラテンを、磁界発生手段により、余分な熱を大気中等に無駄に散逸させることなく、直接集中的にごく短時間のうちに、定常温度まで効率よく加熱できる。
その結果、近時の省エネ化の要求に十分対応可能な、インクジェットプリンタを提供可能となる。
また、プラテンを使用可能な定常温度まで加熱、上昇させるための、ウオームアップのための待ち時間が大幅に短縮化された、インクジェットプリンタを提供可能となる。
図1は本発明のインクジェットプリンタの好適な実施の形態を示し、図1はその概略構造説明図である。以下に、このインクジェットプリンタを説明する。
このインクジェットプリンタは、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10上方をX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッド30から噴射させて、プリントメディア10表面にドット状に着弾させるインク滴40により、そのプリントメディア10表面に絵図又は/及び文字をプリントする、縦型と呼ばれるインクジェットプリンタである。
この縦型のプリンタでは、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10の一部を、送りローラ32とピンチローラ34との間に挟み込んで、送りローラ32をX方向(図1の矢印方向)に回転させることにより、プリントメディア10をプラテン20上でX方向(図1の右方向)に搬送している。また、インクジェットヘッド30をプラテン20上に搭載されたプリントメディア10上方でY方向(図1の表裏面方向)に走行させている。そしてインクジェットヘッド30を、プラテン20上に搭載されたプリントメディア10上方でX−Y方向に相対的に移動させている。
以上の構成は、従来汎用のインクジェットプリンタと同様であるが、このプリンタでは、プラテン20が、高周波磁界中で、渦電流が発生して、発熱する導電層22を持つ構造に形成されている。具体的には、プラテン20の全体が、比透磁率の高い磁性ステンレスや鉄等からなる導電層22で形成されている。なお、プラテン20は、導電層と他の樹脂層等とが積層されてなる、多層構造とすることも、可能である。
また、そのプラテンの導電層22に渦電流を発生させる磁界発生手段50が備えられている。具体的には、磁界発生手段50が、高周波磁界を発生させる磁界発生コイル52と、その磁界発生コイル52に高周波磁界発用の高周波パルス電流を供給する高周波インバータ54とから構成されている。
磁界発生コイル52は、図1に示されたように、プリントメディア10が搭載されるプラテン20表面側とは反対側の、プラテン20裏面側に、断熱層60を介して、密着接合されている。そして、発熱した導電層22の熱が、プラテン20裏面側に接合された磁界発生コイル52に伝わって、その磁界発生コイル52が加熱されるのを、断熱層60により防いでいる。そして、その加熱されて温度上昇した磁界発生コイル52の電気抵抗値が高まって、その磁界発生コイル52から発生する高周波磁界の磁力等が低下するのを、防いでいる。
図1に示したインクジェットプリンタは、以上のように構成されていて、その使用に際しては、その高周波インバータ54から磁界発生コイル52に高周波パルス電流を供給して、その磁界発生コイル52に高周波磁界を発生させる。そして、その高周波磁界中に、プラテンの導電層22を置いて、その導電層22に渦電流を発生させ、その導電層22を発熱させる。そして、その導電層22を持つプラテン20と、そのプラテン20上に搭載されたプリントメディア10とを、例えば40℃等に共に加熱する。そして、そのプリントメディア10表面に着弾させたインク滴に含まれる溶剤等を、大気中に素早く蒸散させて、そのインク滴を乾燥させる。そして、そのインク滴で、プリントメディア10表面に滲みのないインクの小径ドットを的確に定着形成できるようにする。
その際には、磁界発生手段50により、プラテンの導電層22のみに渦電流を発生させて、その導電層22を、集中して直接に効率よく発熱させる。そして、その導電層22を持つプラテン20を、ごく短時間のうちに定常温度まで安定して高めたり、磁界発生手段50から熱が発生して、その熱がプラテン20下方の大気中に無駄に散逸するのを防いだりする。
このインクジェットプリンタにおいては、図1に示したように、磁界発生手段50がプラテンの導電層22に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間を調整して、その発熱させる導電層22を持つプラテン20の昇温温度を調整する温度調整手段70を備えると良い。そして、その温度調整手段70を用いて、磁界発生手段50がプラテンの導電層22に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間を調整すると良い。そして、その磁界発生手段50を用いて渦電流を発生させて発熱させる導電層22を持つプラテン20の昇温温度を、プリンタが置かれた部屋の温度等に合わせて、調整すると良い。そして、プラテン上に搭載されたプリントメディア10を常に最適温度に的確に加熱可能とすると良い。
温度調整手段70は、例えば高周波インバータ54と磁界発生コイル52との接続回路に介在させたスイッチ機構72と、導電層22に埋設等した温度センサ(図示せず)とから構成すると良い。そして、その温度センサが導電層22の昇温温度が高まり過ぎたことを感知した際には、スイッチ機構72がOFF状態となって、高周波インバータ54から磁界発生コイル52に高周波パルス電流が供給されるのが一時停止され、逆に温度センサが導電層22の昇温温度が低くなり過ぎたことを感知した際には、スイッチ機構72がON状態に復帰して、高周波インバータ54から磁界発生コイル52に高周波パルス電流が再供給されて、その導電層22を持つプラテン20の温度が所望温度範囲内に保持される構造とすると良い。
図1に示された、縦型のインクジェットプリンタにおいては、磁界発生手段50が、インクジェットヘッド30の走行経路直下に送り込むプリントメディア10部分を搭載するプラテン後部21と、インクジェットヘッド30の走行経路直下に送り込まれたプリントメディア10部分を搭載するプラテン中央部23と、インクジェットヘッド30の走行経路直下から送り出されたプリントメディア10部分を搭載するプラテン前部25の導電層22を、それぞれ別個に発熱させる構造としている。
具体的には、プラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25とのそれぞれの裏面側に、磁界発生コイル52がそれぞれ別個に備えられている。そして、それら3個の磁界発生コイル52のそれぞれに、1個の同じ高周波インバータ54から高周波パルス電流が供給される構造をしている。そして、それら3個の磁界発生コイル52により、プラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25の導電層22のそれぞれに、渦電流をそれぞれ別個に発生させて、それらのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25とを、それぞれ別個は加熱できる構造をしている。
その際には、前記の温度調整手段70により、それらのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25の導電層22のそれぞれに別個に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間をそれぞれ調整して、それらの導電層22を持つ、プラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25との昇温温度を、それぞれ別個に調整できる構造としている。
そして、そのインク滴40を着弾させるプリントメディア10の材質等や、そのプラテン20上をX方向に搬送されるプリントメディア10の搬送速度等に合わせて、磁界発生手段50を用いて、それらのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25の導電層22のそれぞれを別個に発熱させることができる構造としている。そして、それらの導電層22を持つ、プラテン後部21上と、プラテン中央部23上と、プラテン前部25上に搭載されたプリントメディア10部分を、それぞれ別個にきめ細かく最適温度に加熱できる構造をしている。そして、それらのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25とに搭載されて、X方向に搬送されるプリントメディア10表面にシャープで高画質の絵図や文字が的確にプリントされるようにしている。
図1に示されたような縦型のプリンタにおいては、そのプリンタに用いられるインクの種類やプリントメディア10の材質等に応じて、図2に示したように、そのプラテン後部21、プラテン中央部23、プラテン前部25の、いずれか1箇所又は2箇所の導電層22のみに渦電流を発生させて、その導電層22を持つプラテン20部分のみを、そのプラテン20部分に搭載されたプリントメディア10部分と共に加熱する構造とすることも、可能である。
図1に示されたような、プラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25とを、それぞれ別個に加熱する構造のインクジェットプリンタにあっては、そのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25との間に、断熱材28を介在させると良い。そして、そのプラテン後部21と、プラテン中央部23と、プラテン前部25との間で、その一方の高温状態にあるプラテン20部分から他方の低温状態にあるプラテン20部分に熱が逃げるのを、防ぐと良い。そして、それらのプラテン20部分を高温状態や低温状態に安定して的確に保持可能とすると良い。
図1に示されたような縦型のインクジェットプリンタにおいては、図3又は図4に示したように、インクジェットヘッド30の走行経路直下に送り込むプリントメディア10部分を、そのプリントメディア10部分の表面側から予備加熱する予備加熱手段80を備えると良い。
予備加熱手段80は、図3に示したように、赤外線ヒータ82であっても、図4に示したような、インクジェットヘッド30の走行経路直下に送り込むプリントメディア10部分表面に押接させながら、そのプリントメディア10部分がプラテン20上でX方向に搬送されるのに伴って、そのプラテン20上でX方向に搬送されるプリントメディア10部分表面をX方向に相対的に転動させて、そのプリントメディア10部分を予備加熱する加熱ローラ84であっても良い。加熱ローラ84は、例えば鉄やステンレスで形成して、その加熱ローラ84に、磁界発生手段(図示せず)により、渦電流を発生させ、その加熱ローラ84を発熱させる構造とすると良い。
そして、インクジェットヘッド30の走行経路直下に送り込むプリントメディア10部分を搭載するプラテン後部21の導電層22を磁界発生手段50により発熱させて、そのプラテン後部21とそれに搭載されたプリントメディア10部分を予備加熱するのに加えて、その予備加熱手段80を用いて、そのプラテン後部21に搭載されたプリントメディア10部分をそのメディアの表面側から予備加熱すると良い。そして、そのプラテン後部21に搭載されたプリントメディア10部分を、その周囲雰囲気温度等に影響されずに、安定させて十分的確に予備加熱可能とすると良い。
本発明は、図5に示したような、インクジェットヘッド30を縦横に幅広いベッド状をしたプラテン20上に搭載されたプリントメディア10上方でX−Y方向に移動させる、いわゆる横型と呼ばれるベッドタイプのインクジェットプリンタにも、利用可能である。
本発明のインクジェットプリンタは、そのインクジェットヘッドから噴射させてプリントメディア表面に着弾させるインク滴を加熱して、そのインク滴に含まれるインク溶剤を素早く大気中に蒸散させ、そのプリントメディア表面に滲みのないインクの小径ドットを定着形成する必要のある、溶剤インク、UVインク等のインクが使用されるインクジェットプリンタに、広く利用可能である。
本発明のインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 本発明のインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 本発明のインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 本発明のインクジェットプリンタの概略構造説明図である。 ベッドタイプのインクジェットプリンタの概略構造説明図である。
符号の説明
10 プリントメディア
20 プラテン
21 プラテン後部
22 導電層
23 プラテン中央部
25 プラテン前部
28 断熱材
30 インクジェットヘッド
40 インク滴
50 磁界発生手段
52 磁界発生コイル
54 高周波インバータ
60 断熱層
70 温度調整手段
72 スイッチ機構
80 予備加熱手段
82 赤外線ヒータ
84 加熱ローラ

Claims (11)

  1. プラテン上に搭載されたプリントメディア上方でX−Y方向に相対的に移動させるインクジェットヘッドから噴射させて、前記プリントメディア表面にドット状に着弾させるインク滴により、そのプリントメディア表面に絵図又は/及び文字をプリントするインクジェットプリンタにおいて、
    前記プラテンが、高周波磁界中で、渦電流が発生して、発熱する導電層を持つ構造に形成されて、その導電層に渦電流を発生させる磁界発生手段が備えられ
    固定された前記プラテン上を前記プリントメディアが搬送される構成であり、
    前記プリントメディアが搬送される方向であるX方向の上流側から下流側に沿って、前記プラテンは、プラテン後部、プラテン中央部、及びプラテン前部の順番で配設されており、
    前記プラテン中央部は、前記インクジェットヘッドの走行経路の真下に送り込まれた前記プリントメディア部分が搭載される部分であり、
    前記プラテン後部、前記プラテン中央部、及び前記プラテン前部のいずれか1箇所以上の前記導電層に渦電流を発生させ、当該導電層を持つ前記プラテン部分を加熱する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記磁界発生手段がプラテンの導電層に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間を調整して、その発熱させる導電層を持つプラテンの昇温温度を調整する温度調整手段が備えられたことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記プラテンの全体が、前記導電層で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記プラテンは、前記導電層と樹脂層とが積層されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記磁界発生手段の高周波磁界を発生させる磁界発生コイルが、プリントメディアが搭載されるプラテン表面側とは反対側の、プラテン裏面側に、断熱層を介して、接合されてなることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記磁界発生手段が、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を搭載するプラテン後部と、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込まれたプリントメディア部分を搭載するプラテン中央部と、インクジェットヘッドの走行経路直下から送り出されたプリントメディア部分を搭載するプラテン前部の導電層を、それぞれ別個に発熱させるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記磁界発生手段により、プラテン後部と、プラテン中央部と、プラテン前部の導電層のそれぞれに別個に発生させる渦電流の電流量又は/及び渦電流の発生時間をそれぞれ調整して、それらの導電層にそれぞれ別個に発生させる渦電流により発熱させる導電層を持つ、プラテン中央部と、プラテン前部と、プラテン後部の昇温温度を、それぞれ別個に調整する温度調整手段が備えられたことを特徴とする請求項6記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記プラテン後部と、前記プラテン中央部と、前記プラテン前部とが、断熱材を介して、一連に結合されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分を、そのプリントメディア部分の表面側から予備加熱する予備加熱手段が備えられたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記予備加熱手段が、赤外線ヒータであることを特徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記予備加熱手段が、インクジェットヘッドの走行経路直下に送り込むプリントメディア部分表面に押接させながら、プリントメディアがプラテン上でX方向に搬送されるのに伴って、そのプラテン上でX方向に搬送されるプリントメディア部分表面をX方向に相対的に転動させて、そのプリントメディア部分を予備加熱する加熱ローラであることを特徴とする請求項9記載のインクジェットプリンタ。
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